JPH0725382U - 回転ハンドルのロック機構 - Google Patents
回転ハンドルのロック機構Info
- Publication number
- JPH0725382U JPH0725382U JP5754493U JP5754493U JPH0725382U JP H0725382 U JPH0725382 U JP H0725382U JP 5754493 U JP5754493 U JP 5754493U JP 5754493 U JP5754493 U JP 5754493U JP H0725382 U JPH0725382 U JP H0725382U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary handle
- handle
- rotating
- elastic arm
- rotating handle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Mechanically-Actuated Valves (AREA)
- Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】回転ハンドルのロックに必要な保持力を長期間
に渡って容易に得られ、振動のある場所等での使用でも
確実なロックが得られる回転ハンドルのロック機構を提
供する。 【構成】回転ハンドル3の円筒状のスカート部11に金
属の板バネ12が取り付けられている。板バネ12は、
一端にラチェット爪13が形成され、他端に断面Cの字
状のクリップ部14が形成されている。回転ハンドル3
のスカート部11には板バネ12が取り付けられる取付
座16が形成されている。板バネ12はそのクリップ部
14を回転ハンドル3の内側から取付座16に嵌合させ
る。
に渡って容易に得られ、振動のある場所等での使用でも
確実なロックが得られる回転ハンドルのロック機構を提
供する。 【構成】回転ハンドル3の円筒状のスカート部11に金
属の板バネ12が取り付けられている。板バネ12は、
一端にラチェット爪13が形成され、他端に断面Cの字
状のクリップ部14が形成されている。回転ハンドル3
のスカート部11には板バネ12が取り付けられる取付
座16が形成されている。板バネ12はそのクリップ部
14を回転ハンドル3の内側から取付座16に嵌合させ
る。
Description
【0001】
本考案は、圧力流体流路の下流側圧力等を調整する減圧弁等に設けられた回転 ハンドルのロック機構に関する。
【0002】
回転ハンドルを操作することによって圧力等を調整するようにした弁、例えば 減圧弁等は、振動等で調整された圧力が変動することがないように、回転ハンド ルをロックする必要がある。このため、減圧弁等には回転ハンドルのロック機構 が設けられており、図5はその一例である。
【0003】 図5において、減圧弁の筐体1には流体の圧力を調整するための調整ネジ2が 回転可能に装着され、調整ネジ2の一端は筐体1から突出されている。調整ネジ 2の突出部分には、図6に示すように、断面が4角形であり、これが嵌合される 回転ハンドル3の嵌合穴も4角形であるため、回転ハンドル3は該調整ネジ2の 軸方向に移動可能であるが、調整ネジ2に対し独立して回転しないように装着さ れている。筐体1と回転ハンドル3には、互いに噛み合い可能な歯列4,5が形 成され、歯列4,5が互いに噛み合うと、回転ハンドル3の回転が阻止される。 この歯列4,5が互いに噛み合う位置がロック位置であり、そして回転ハンドル 3を調整ネジ2の軸方向に図の上方へ移動すると、歯列4,5の噛み合いが解除 される。この位置が調整位置であり、回転ハンドル3を調整ネジ2と共に回転で きる。調整ネジ2が回転されると、バネ押え6が調整ネジ2の軸方向に移動し、 調整バネ7のバネ力を変えられ、2次側圧力をそのバネ力に応じた流体圧力に設 定できる。
【0004】 そして、2次側圧力の設定後、回転ハンドル3をロック位置に戻し、歯列4, 5を噛み合せて、回転ハンドル3が回らないようにしなければならない。従って 、回転ハンドル3をロック位置に保持するロック機構を設けている。従来のロッ ク機構は、回転ハンドル3と一体成形によって先端にラチェット爪9を備えた弾 性腕8を設け、そのラチェット爪9が回転ハンドル3のロック位置と調整位置と で筐体1に形成されたノッチ10に係止されるように構成している。
【0005】
しかしながら、上記した従来の回転ハンドル3のロック機構では回転ハンドル 3が合成樹脂の成形品である。従って、回転ハンドル3のラッチ力を適正にする ためには、成形時に弾性腕8の弾性係数に係る形状、及びノッチ10とラチェッ ト爪9の形状をラッチ力に見合ったものにする必要がある。しかし、合成樹脂の 弾性は歪の大きさ、温度、圧力等の成形条件で変動するので、成形寸法及び成形 条件を何度か修正した上でないと最適なものが得られにくいという問題があった 。
【0006】 さらに、弾性腕8を合成樹脂で作ると、合成樹脂材料はクリープやハンドル操 作による永久歪等も発生するので、経時使用されると保持力が劣化し、振動のあ る場所等で使用されるときには信頼性が欠けるという問題もあった。
【0007】 本考案は、上記した従来の問題を鑑み、回転ハンドルのロックに必要な保持力 を長期間に渡って容易に得られ、振動のある場所等での使用でも確実なロックが 得られる回転ハンドルのロック機構を提供することを目的としている。
【0008】
上記目的を達成するために本考案は、弁の筐体に回転可能に装着され、回転す ることによって流体の圧力等を調整するための調整ネジと、該調整ネジを回転す る回転ハンドルとを有し、前記回転ハンドルが前記調整ネジの軸方向における調 整位置とロック位置との間で移動可能であり、前記回転ハンドルが調整位置のと き調整回転可能で、ロック位置のとき調整回転が阻止される回転ハンドルのロッ ク機構において、一端にラチェット爪が形成された金属の弾性腕を前記回転ハン ドルに取り付け、前記回転ハンドルが前記調整位置と前記ロック位置とのとき、 前記弾性腕のラチェット爪が前記弁の筐体に形成されたノッチに係止されること を特徴としている。
【0009】 さらに、上記目的を達成するために本考案は、前記回転ハンドルがグリップ部 となる円筒状のスカート部を備え、該スカート部の内側に取付座が形成されてお り、前記弾性腕の他端には該取付座に嵌合されて前記弾性腕が前記回転ハンドル に取り付けられるクリップ部が設けられていることを特徴としている。
【0010】 さらにまた、上記目的を達成するために本考案は、前記回転ハンドルが取付座 に設けられ、前記ノッチに係止される前記弾性腕の前記ラチェット爪を引き出す 窓と、前記弾性腕に形成され、前記ラチェット爪を引き出し用の引掛け部とを有 することを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、回転ハンドルが調整位置とロック位置とのとき、ノッチに 係止されるラチェット爪が回転ハンドルと別部材の金属の弾性腕に設けたので、 回転ハンドルのロックに必要な保持力を長期間に渡って容易に得ることができる 。
【0012】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。 図1及び図2は、本考案に係る回転ハンドルのロック機構の一実施例を示す図 で、中心線の左半分が正面図、右半分が断面図を示している。 図1及び図2において、図5に示す従来の回転ハンドルのロック機構と同一部 材には同一符号を付している。
【0013】 本考案のロック機構は、回転ハンドル3のグリップ部となる円筒状のスカート 部11に金属の弾性腕としての板バネ12が取り付けられている。板バネ12は 、図3に示すように、一端にラチェット爪13が形成され、他端に断面Cの字状 のクリップ部14が形成されている。他方、回転ハンドル3のスカート部11に は板バネ12が取り付けられる取付座16が形成されている。この取付座16は 、図4に示すように、スカート部11に板バネ12の縦横の幅よりも若干大きく 形成した窓17の下部側に横方向へ渡した梁状の部分であり、取付座16は内側 から外側に向かって順次細くなるテーパーが形成されている。
【0014】 板バネ12を回転ハンドル3に取り付ける場合、回転ハンドル3を筐体1の調 整ネジ2から取り外し、板バネ12のクリップ部14を回転ハンドル3の内側か ら取付座16に嵌合させる。このとき、クリップ部14は断面Cの字状で、取付 座16は内側から外側に向かって順次細くなるテーパーが形成されているので、 一旦嵌めた板バネ12が取付座16から容易に脱落することはない。さらに、板 バネ12を取り付け後、回転ハンドル3を筐体1の調整ネジ2に装着すると、板 バネ12が回転ハンドル3と筐体1に挟まれるため、板バネ12を外側へ取り外 すことができなくなっている。
【0015】 また、筐体1には回転ハンドル3がロック位置と調整位置のとき、ラチェット 爪13が係止されるノッチ10が形成されている。この場合、ラチェット爪13 がノッチ10に落ち込んだ状態で軽く圧接するように内向きに曲げられており、 回転ハンドル3の調整ネジ軸方向移動に際し、何れの位置でもガタツキが生じな いようにしている。また、ノッチ10はMの文字を90°回転した形状、すなわ ちノッチ10の図における上下端が鋭角に形成した形状なので、ラチェット爪1 3が鋭角のところで完全にラッチされ、回転ハンドル3が抜け落ちることはない 。
【0016】 かく構成の回転ハンドル3のロック機構は、弾性腕である板バネ12が回転ハ ンドル3とは別部材であるので、回転ハンドル3のラッチ力を容易に適正にする ことができ、合成樹脂材料ではないので、クリープやハンドル操作による永久歪 等も発生せず、経時に渡って良好な保持力が得られる。
【0017】 なお、回転ハンドル3を調整ネジ2から取り外すときには板バネ12の中央近 くに形成した引掛け部としての丸穴15にドライバ等を引掛け、ラチェット爪1 3をノッチ10から外れるように窓17から外側へ引きだすことにより、板バネ 12を開放する。板バネ12の開放により、回転ハンドル3が筐体1に対しフリ ーの状態になり、調整ネジ2から取り外せる。
【0018】
請求項1の構成によれば、弾性腕が金属で、回転ハンドルとは別部材であるの で、回転ハンドルのラッチ力を容易に適正にすることができ、合成樹脂材料では ないので、クリープやハンドル操作による永久歪等も発生せず、回転ハンドルの ロックに必要な保持力を長期間に渡って容易に得ることができる。
【0019】 請求項2の構成によれば、回転ハンドルのスカート部の内側に取付座を形成し て、弾性腕の他端に取付座の内側から嵌合可能なクリップ部を設けたので、弾性 腕が回転ハンドルと筐体とで挟まれ、回転ハンドルが調整ネジから離脱すること を確実に防止することができる。
【0020】 請求項3の構成によれば、ノッチに係止される弾性腕のラチェット爪を引き出 す窓と、ラチェット爪を引き出し用の引掛け部と設けたので、必要な場合に回転 ハンドルが調整ネジから取り出すことができる。
【図1】本考案に係る回転ハンドルのロック機構の調整
位置を示し、中心線の左半分が正面図、右半分が断面図
である。
位置を示し、中心線の左半分が正面図、右半分が断面図
である。
【図2】その回転ハンドルのロック機構のロック位置を
示し、中心線の左半分が正面図、右半分が断面図であ
る。
示し、中心線の左半分が正面図、右半分が断面図であ
る。
【図3】(a),(B),(C)は板バネの正面図、平
面図及び側面図である。
面図及び側面図である。
【図4】回転ハンドルの側面図である。
【図5】従来の回転ハンドルのロック機構の調整位置を
示し、中心線の左半分が正面図、右半分が断面図であ
る。
示し、中心線の左半分が正面図、右半分が断面図であ
る。
【図6】従来の回転ハンドルのロック機構の断面図であ
る。
る。
1 筐体 2 調整ネジ 3 回転ハンドル 4,5 歯列 12 板バネ 13 ラチェット爪 14 クリップ部 15 丸穴 16 取付座 17 窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 敦 兵庫県西宮市上田東町4番97号 甲南電機 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 弁の筐体に回転可能に装着され、回転す
ることによって流体の圧力等を調整するための調整ネジ
と、該調整ネジを回転する回転ハンドルとを有し、前記
回転ハンドルが前記調整ネジの軸方向における調整位置
とロック位置との間で移動可能であり、前記回転ハンド
ルが調整位置のとき調整回転可能で、ロック位置のとき
調整回転が阻止される回転ハンドルのロック機構におい
て、 一端にラチェット爪が形成された金属の弾性腕を前記回
転ハンドルに取り付け、前記回転ハンドルが前記調整位
置と前記ロック位置とのとき、前記弾性腕のラチェット
爪が前記弁の筐体に形成されたノッチに係止されること
を特徴とする回転ハンドルのロック機構。 - 【請求項2】 請求項1に記載の回転ハンドルのロック
機構において、前記回転ハンドルがグリップ部となる円
筒状のスカート部を備え、該スカート部の内側に取付座
が形成されており、前記弾性腕の他端には該取付座の内
側から嵌合可能なクリップ部が設けられていることを特
徴とする回転ハンドルのロック機構。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の回転ハンドル
のロック機構において、前記回転ハンドルが取付座に設
けられ、前記ノッチに係止される前記弾性腕の前記ラチ
ェット爪を引き出す窓と、前記弾性腕に形成され、前記
ラチェット爪を引き出し用の引掛け部とを有することを
特徴とする回転ハンドルのロック機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993057544U JP2602078Y2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 回転ハンドルのロック機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993057544U JP2602078Y2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 回転ハンドルのロック機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725382U true JPH0725382U (ja) | 1995-05-12 |
JP2602078Y2 JP2602078Y2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=13058717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993057544U Expired - Fee Related JP2602078Y2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 回転ハンドルのロック機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602078Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005188551A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Surpass Kogyo Kk | バルブの開閉ハンドルロック機構 |
JP2011522170A (ja) * | 2008-04-18 | 2011-07-28 | エフ・ヴエー・オーヴエントロープ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト | 流量及び差圧を制御する複合装置 |
JP2012107762A (ja) * | 2005-12-02 | 2012-06-07 | Ckd Corp | 流量調整弁 |
CN113180510A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-07-30 | 浙江三禾厨具有限公司 | 保险机构及采用该保险机构的锅用手柄 |
-
1993
- 1993-10-25 JP JP1993057544U patent/JP2602078Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005188551A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Surpass Kogyo Kk | バルブの開閉ハンドルロック機構 |
JP4511166B2 (ja) * | 2003-12-24 | 2010-07-28 | サーパス工業株式会社 | バルブの開閉ハンドルロック機構 |
JP2012107762A (ja) * | 2005-12-02 | 2012-06-07 | Ckd Corp | 流量調整弁 |
JP2011522170A (ja) * | 2008-04-18 | 2011-07-28 | エフ・ヴエー・オーヴエントロープ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト | 流量及び差圧を制御する複合装置 |
CN113180510A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-07-30 | 浙江三禾厨具有限公司 | 保险机构及采用该保险机构的锅用手柄 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2602078Y2 (ja) | 1999-12-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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