JPH07253721A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JPH07253721A
JPH07253721A JP6044315A JP4431594A JPH07253721A JP H07253721 A JPH07253721 A JP H07253721A JP 6044315 A JP6044315 A JP 6044315A JP 4431594 A JP4431594 A JP 4431594A JP H07253721 A JPH07253721 A JP H07253721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
image
latent image
particle size
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6044315A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3162569B2 (ja
Inventor
Yasushi Matsune
泰 真常
Koichi Tsunemi
宏一 常見
Yukihiro Osugi
之弘 大杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Toshiba Corp
Original Assignee
TEC CORP
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEC CORP, Toshiba Corp filed Critical TEC CORP
Priority to JP04431594A priority Critical patent/JP3162569B2/ja
Publication of JPH07253721A publication Critical patent/JPH07253721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162569B2 publication Critical patent/JP3162569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真方式による出力画像の質を向上さ
せ、さらに装置の長寿命化、小型化を可能にする。 【構成】 静電潜像保持体と現像剤担持体のニップ幅が
3mm以下であり、使用する現像剤の体積粒径分布にお
いて、16μm以上の粗大粉が体積分布で10%未満で
ある画像形成方法及び潜像保持体の実質的な直径が20
mmφ以下で、体積平均粒径(D50)の70%以下の分
率が25%以下かつ130%以上の粗粉が15%以下で
ある現像剤を用いる画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置におい
て、静電潜像保持体上に形成された静電潜像を、可視化
するのに適した画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式においては、まず
光半導体を用いた感光体にコロナ放電等により電位をの
せ(帯電)、その上に光学レンズを介して原稿像を結像
させるかあるいはレーザ光による光信号を当てること
(露光)によって照射された光に応じた電位降下を生ぜ
しめ、所謂静電潜像を形成させる。次に帯電させたトナ
ーを接触あるいは近接させることにより静電潜像を可視
化させ(現像)さらにこのトナーを電界の力によって紙
上に転写し(転写)、熱、圧力、光等のエネルギーを与
えて定着させる(定着)というプロセスによって複写画
像が得られる。
【0003】現像プロセスとしては、従来よりトナー及
びキャリアを用いる二成分現像法と、磁性トナーのみを
用いる磁性一成分現像法とが広く用いられてきた。そし
て近年、装置の小型化、コストダウン及び画像特性の向
上を図るため、非磁性トナーのみを用いる非磁性一成分
現像法が検討されている。
【0004】この非磁性一成分現像法では、現像ローラ
ーと静電潜像保持体が接触しており、かつキャリアなど
の磁性粉を用いないため、現像剤を安定かつ均一に帯電
させることが困難であり、現像剤のカブリや、現像ロー
ラー、静電潜像保持体、現像ローラー、層規制部材など
への現像剤の固着、フィルミング等が発生しやすいとい
う問題があった。また、装置全体の小型化にも限界があ
った。
【0005】例えば、静電潜像保持体の直径を小さくし
ようと試みると、該静電潜像保持体と現像ローラとを高
精度で接触させる必要がある。なぜなら、これらの接触
部は、トナーを帯電させる役目も担っているため、ロー
ラの長手方向で均一に帯電させるには一定の押圧、一定
のニップで両者が接触していなければならないからであ
る。静電潜像保持体の実質的な直径が20mm以下と小
さくなると、静電潜像保持体と現像ローラは、接触部か
ら少しでも離れると両者の距離が急激に広がるため、特
に高精度の保持が必要となる。
【0006】また、トナー粒度分布も十分にシャープで
ないと帯電量分布が広い幅をもつため、高品質の画像を
得るための現像が困難になる。従って、とりわけ静電潜
像保持体の直径が小さい場合、トナーの粒度分布が帯電
量分布に与える影響が大きくなり、潜像形成体と現像ロ
ーラの僅かな機械的ずれに対しても均一な帯電を得るに
は、粒度分布をよりシャープにする必要がある。特にあ
る所定の平均粒径のトナーを得る場合、その値から大き
く外れた微粉、粗粉は帯電量分布に与える影響が大きい
ので、十分に少なくすることが要求される。
【0007】また、クリーナレスプロセスの場合、転写
後に潜像形成体上に残ったトナーは導電性を有するブラ
シなどによって均一化されるが、粒度分布にある程度以
上の幅があり、粒子の帯電量に大きな違いがあると、十
分な均一化が行われず、次の露光あるいは現像工程に重
大な支障を来した。また、コロナ放電以外の転写方式、
例えばローラによる転写では、粒度分布の幅および粗大
粉、微小粉の量によって転写効率が変化し、出力画像、
特にベタ、ハーフトーン部分にむらが生じた。この現象
は2色以上のトナーを用いるカラー画像の場合により顕
著となり、各色のトナーで粒度分布、平均粒径などが大
きく異なると、転写時に色によって転写効率が異なり、
プロセスや用いる材料を最適化しないと所望の画像を得
ることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、現像剤が均
一に帯電し、静電潜像保持体上のカブリがなく高濃度な
画像が得られ、静電潜像保持体、現像ローラー、層規制
部材などへの現像剤の固着、フィルミング等が発生しず
らく、装置全体の小型化を可能にする画像形方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
現像剤を現像剤担持体外周面に供給して現像剤層を形成
する工程と、前記現像剤層を静電潜像保持体に接触さ
せ、前記静電潜像上に前記現像剤を付着させ可視像に現
像する工程とを具備する画像形成方法において、粒径1
6μm以上の粒子が10%未満である体積粒径分布を有
する非磁性一成分現像剤を使用し、かつ前記静電潜像保
持体と現像剤担持体とのニップ幅を3mm以下に設定す
ることを特徴とする画像形成方法を提供する。
【0010】本発明の第2の態様は、現像剤を現像剤担
持体外周面に供給して現像剤層を形成する工程と、前記
現像剤層を静電潜像保持体に接触させ、前記静電潜像上
に前記現像剤を付着させ可視像に現像する工程とを具備
する画像形成方法において、前記現像剤担持体の直径が
20mm以下の静電潜像保持体を使用し、かつ体積粒径
分布における平均粒径D50の70%以下の粒径を有する
粒子の分率が25%以下であり、かつ前記平均粒径D50
の130%以上の粒径を有する粒子の分率が15%以下
である非磁性一成分現像剤を用いることを特徴とする画
像形成方法を提供する。これらの現像剤は、クリーナレ
ス方式の画像形成装置に好ましく用いることができる。
【0011】
【作用】本発明者らは、鮮明かつ高濃度で、カブリのな
い画像を得るために鋭意研究を行なったところ、一定の
条件において、現像ローラーと静電潜像保持体の接触部
の幅(ニップ幅)だけを変化した場合、ニップ幅が小さ
いほどカブリが少なくなり、静電潜像保持体、現像剤を
担持する現像ローラーへの現像剤の固着、フィルミング
が発生しずらくなることを見出だした。
【0012】現像剤担持体を用いて静電潜像上に現像を
行なう工程を有する画像形成方法においては、現像ロー
ラー表面が、潜像面に極めて近接した場合、静電潜像保
持体の表面電荷の一部は気中放電等によって現像剤層中
を移動し、現像ローラー表面に達してしまう可能性があ
る。つまり、現像ローラーによる静電潜像保持体表面電
荷の除電が行われ、現像ローラー表面と静電潜像保持体
表面の間の電位差の低下をもたらし、この事実がカブリ
増加の一因であることが分かっている。特に接触式の画
像形成方法では、接触部に近づくにつれて現像ローラと
静電潜像保持体表面間が極めて狭くなることは回避でき
ず、気中放電は低電圧でも間隔が極めて狭い場合に起こ
り得るので、現像ローラと静電潜像保持体の接触部以外
は、両者表面がなるべく離れていることが望ましい。従
って両者の径は小さい方が好ましく、また両者の径が小
さい方がニップ幅をさらに小さくかつ精密に制御するこ
とが可能となる。
【0013】このようなことから、本発明の第1の態様
において、このニップ幅は、3mm以下であり、実用的
には、0.5mm以上であることが好ましい。さらに、
このとき使用する現像剤中に粗大粉が多く含まれている
と、この粗大粉により、中粒径もしくは小粒径のもの
が、帯電付与部材に対して均一に接触することを妨げる
ことから、現像剤の帯電も不均一になりやすく、逆帯電
の現像剤も多くなる。このためカブリも増加し、上述し
た効果を最大限に活かすことができなくなる。したがっ
て、現像剤の体積粒径分布において、16μm以上の粗
大粉が体積分布で10%未満であることが望ましい。こ
こで粒径16μm以上を粗大粉としたのは、現像剤の粒
径が必要以上に大きいと、画像の解像力の低下、あるい
は画像にじみなどが生じるため、一般に平均粒径10〜
13μm程度のものが用いられていることを考慮したた
めである。また、粒径4μm以下の微粉はまた、カブ
リ、トナー飛散等を引き起こす傾向があるため、実用的
には3%以下であることが好ましい。
【0014】また、この画像形成方法において、静電潜
像保持体の直径D1 が20mmφ以下になると、前述の
気中放電の防止の効果が高く、良好な画像が得られるよ
うになる。しかし強度等を考慮すると、直径D1 は好ま
しくは5mmφ以上が良い。また、静電潜像保持体の直
径D1 に対して現像ローラーの直径D2 が大きすぎる
と、ニップ幅を小さくかつ精密に制御することが困難と
なり、小さすぎても弾性体である現像ローラーの偏平率
が大きくなってしまい、かえって画像の質を落とすこと
になるので、最も効果的に画質を向上させるには、D1
≦20(mmφ)、0.5<D2 /D1 <2を満たすこ
とが望ましい。ここで、現像ローラーとしては導電性を
もつ弾性体ローラーであれば何でも良く、静電潜像保持
体としては、セレン、アモルファスシリコンなどの無機
光導電体、種々の有機光導電体など、光によって像露光
を行い、潜像を形成できるものなら何でも良い。また、
現像方式も非露光部に画像を形成する正規現像方式、露
光部に画像を形成する反転現像方式のどちらでも良く、
現像剤の帯電極性も正負いずれでも良い。
【0015】本発明の第2の態様ではまた、潜像形成体
の実質的な直径が20mmφ以下と小さい場合、さらに
現像剤の粒度分布ならびに帯電量分布を制御すること
で、潜像形成体と現像ローラの僅かな機械的ずれに対し
ても均一な帯電を得ることに成功した。すなわち、粒度
分布をよりシャープに、特にある所定の平均粒径の現像
剤を得る場合、その値から大きく外れた微粉、粗粉は帯
電量分布およびその他のプロセス(ローラによる転写工
程、ブラシによるクリーニング工程など)に与える影響
が大きいので、これらを十分に少なくすることで、潜像
形成体の実質的な直径が20mmφ以下と小さい場合で
も、高画質な画像を得ることができる。
【0016】さらに、2色以上のトナーを用いるカラー
画像形成装置においては、各色の粒度分布、帯電量分布
が大きく異なると色によってクリーニング性が異なった
り、転写効率が異なったりして画質の低下が生起する傾
向がある。この色による転写性の相違は、ローラ転写の
場合特に顕著である。このような転写効率の相違は、全
ての色の転写を1回で行う方式ではもちろん、各色を順
次転写してゆく方式の場合でも、ローラ材質の変更、転
写条件の色別の設定などを行う必要があり、プロセスお
よび画質に大きな影響を与える。これに対し、本発明の
第2の態様にかかる現像剤において最も大なる現像剤の
平均粒径をD50をr1 、最も小なる現像剤の平均粒径を
2 としたとき、その比r1 /r2 が1≦1 /r2
1.2の条件で使用すると、これらの問題を解決するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、これらによ
って本発明が限定されるものではない。また、現像時の
電圧条件はすべて一定とし、静電潜像保持体表面の白地
部と現像ローラー表面の電位差は、300(V)とし
た。
【0018】図1に本発明の方法を適用することができ
る画像形成装置の一例の要部構成を表す図を示す。この
装置は、図1に示すように、現像デバイスとして現像剤
容器1と、この現像剤容器1に収容された現像剤2と、
この現像剤2を攪拌する攪拌器3と、攪拌された現像剤
2を搬送する現像剤供給ローラー4と、この現像剤供給
ローラー4により搬送された現像剤2を所定量担持する
現像ローラー5とを具備する。この現像ローラー5にお
いて、搬送された現像剤2は、現像剤層厚規制部材6を
通過することにより、現像ローラー5の表面に薄層化し
て保持され、同時に規定の電荷を付与される。このよう
にして現像ローラー5の表面上に担持された現像剤は、
この現像ローラー5に3mm以下のニップ幅で接触して
設けられた潜像保持体7上に形成された静電潜像に、電
界を利用して現像される。静電潜像保持体7上には、こ
の現像ローラ5と、静電潜像保持体7を一様に帯電せし
める帯電器9と、この帯電器9により帯電された静電潜
像保持体7を画像信号に応じて露光する露光機8と、現
像された画像を、被転写材(図示せず)に転写する転写
装置11と、転写されずに静電保持体上に残留した現像
剤2を回収するクリーニングユニット10とが設けられ
ている。
【0019】以下に、このような構成の装置を用い、本
発明の第1の態様に関して行われた実施例1〜4、およ
び比較例1〜7を示す。 実施例1 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
20mmφの有機感光体および直径10mmφの導電性
ウレタンローラーを使用し、ニップ幅を0.5mmに調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は8.6μmで、体積粒径分布において16μm
以上の粗大粉は、全体の3%であった。画像出力の結
果、ライン画像の鮮明な、ベタ画像の均一な高濃度(マ
クベス濃度計で1.40)のカブリのない画像であっ
た。また、印字率5%のテストチャート1万枚出力後
も、初期状態を維持した劣化のない鮮明な画像であっ
た。 実施例2 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
18mmφの有機感光体および直径18mmφの導電性
ウレタンローラーを使用し、ニップ幅を0.5mmに調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は6.8μmで、体積粒径分布において16μm
以上の粗大粉は、全体の0.5%であった。画像出力の
結果、ライン画像の鮮明な、ベタ画像の均一な高濃度
(マクベス濃度計で1.35)のカブリのない画像であ
った。また、印字率5%のテストチャート1万枚出力後
も、初期状態を維持した劣化のない鮮明な画像であっ
た。 実施例3 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
10mmφの有機感光体および直径18mmφの導電性
ウレタンローラーを使用し、ニップ幅を0.5mmに調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は7.5μmで、体積平均分布において16μm
以上の粗大粉は、全体の7%であった。画像出力の結
果、ライン画像の鮮明な、ベタ画像の均一な高濃度(マ
クベス濃度計で1.38)のカブリのない画像であっ
た。また、印字率5%のテストチャート1万枚出力後
も、初期状態を維持した劣化のない鮮明な画像であっ
た。 実施例4 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
10mmφの有機感光体および直径5mmφの導電性ウ
レタンローラーを使用し、ニップ幅を0.5mmに調整
した。感光体の帯電極性は正とし、現像剤も同極性で反
転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の体積粒
径分布をコールターカウンターで測定したところ、体積
平均粒径は7.0μmで、体積粒径分布において16μ
m以上の粗大粉は、全体の0.2%であった。画像出力
の結果、ライン画像の鮮明な、ベタ画像の均一な高濃度
(マクベス濃度計で1.42)のカブリのない画像であ
った。また、印字率5%のテストチャート1万枚出力後
も、初期状態を維持した劣化のない鮮明な画像であっ
た。 比較例1 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
30mmφの有機感光体および直径18mmφの導電性
ウレタンローラーを使用し、ニップ幅を3.5mmに調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は7.8μmで、体積粒径分布16μm以上の粗
大粉は、全体の5%であった。画像出力の結果、ライン
画像も鮮明でベタ画像も高濃度(マクベス濃度計で1.
35)であったが、やや不均一で、カブリが非常に多い
画像であった。また印字率5%のテストチャート1千枚
出力後は初期に比べてかなりの画像の劣化が見られた。 比較例2 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
20mmφの有機感光体および直径10mmφの導電性
ウレタンローラーを使用し、ニップ幅を3.5mmに調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は7.8μmで、16μm以上の粗大粉は、全体
の5%であった。画像出力の結果、ライン画像の鮮明
な、ベタ画像の均一な高濃度(マクベス濃度計で1.3
5)であったが、やや不均一でカブリの多い画像であっ
た。また、印字率5%のテストチャート1千枚出力後
は、初期に比べてかなりの画像の劣化が見られた。 比較例3 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
30mmφの有機感光体および直径18mmφの導電性
ウレタンローラーを使用し、ニップ幅を0.5mmに調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は7.8μmで、体積粒径分布において16(μ
m)以上の粗大粉は、全体の5%であった。画像出力の
結果、ライン画像も鮮明でベタ画像も高濃度(マクベス
濃度計で1.32)であったが、やや不均一で、カブリ
も多い画像であった。また、印字率5%のテストチャー
トを1千枚出力した段階で急激な画像の劣化が見られ
た。 比較例4 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
30mmφの有機感光体および直径18mmφの導電性
ウレタンローラーを用意し、ニップ幅を0.5mmに調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は8.5μmで、体積粒径分布において16μm
以上の粗大粉は、全体の15%であった。画像出力の結
果、ライン画像は鮮明であったものの、ベタ画像濃度が
低く(マクベス濃度計で1.02)、カブリも多い画像
であった。 比較例5 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
10mmφの有機感光体および直径25mmφの導電性
ウレタンローラーを使用し、ニップ幅を0.5mmに調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は8.5μmで16μm以上の粗大粉は、全体の
3%であった。画像出力の結果ベタ画像に現像剤こぼれ
の後があり、カブリの非常に多い画像であった。 比較例6 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて、直径
20mmφの有機感光体および直径5mmφの導電性ウ
レタンローラーを使用し、ニップ幅を0.5mm)に調
整した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で
反転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径
分布をコールターカウンターで測定したところ、体積平
均粒径は8.5μmで、16μm以上の粗大粉は、全体
の0.5%であった。画像出力の結果、ベタ画像濃度が
低く(マクベス濃度計で0.98)、カブリも多い画像
であった。 比較例7 図1に示す画像形成装置の現像デバイスにおいて直径1
8mmφの有機感光体および直径10mmφの導電性ウ
レタンローラーを用意し、ニップ幅を0.5mmに調整
した。感光体の帯電極性は負とし、現像剤も同極性で反
転現像方式を採用した。また、使用する現像剤の粒径分
布をコールターカウンターで測定したところ、体積平均
粒径は10.5μmで、体積平均粒径16μm以上の粗
大粉は、全体の20%であった。画像出力の結果、ライ
ン画像も鮮明でベタ画像も高濃度(マクベス濃度計で
1.40)で、カブリも少ないが印字率5%のテストチ
ャート1万枚出力後は、初期よりも若干画像の劣化が見
られた。
【0020】以上、上述したような実施例にもとづき、
現像剤が均一に帯電し、静電潜像保持体上のカブリがな
く高濃度な画像が得られ、静電潜像保持体、現像ローラ
ー、層規制部材などへの現像剤の固着、フィルミングが
発生しずらく、装置全体の小型化を可能にする画像形方
法を提供するためには、静電潜像保持体と現像ローラー
のニップ幅が3mm以下であり、使用する現像剤の粒径
分布において、16(μm)以上の粗大粉が体積分布で
10%未満であることが望ましく、さらには前記静電潜
像保持体の直径D1 が20mmφ以下で現像ローラーの
直径D2 との比D2 /D1 が0.5<D2 /D1 <2で
あることが望ましいことがわかる 実施例5 直径19.95mmφのアルミニウムドラム上に接着層
としてアルコール可溶性ナイロンを膜厚0.6μmにな
るよう設け、その上に電荷発生層としてY型チチタニル
フタロシアニンとポリピニルブラールをトルエン中で重
量比1対1で分散させた塗液を用いて膜厚0.2μmに
なるよう設けた。さらにその上にヒドラゾン化合物とビ
スフェノールz型ポリカーボネートを1,1,2−トリ
クロロエタン中で重量比1対1で分散させた塗液を用い
て膜厚20μmになるよう設けた。
【0021】これを潜像保持体として用い、A4サイズ
で毎分4枚画像出力ができるレーザビームプリンタを試
作した。これにポリエステルをバインダ樹脂とする黒色
現像剤を用いた一成分非磁性現像を行った。
【0022】該黒色現像剤の粒度分布はコールターマル
チサイザ(日科機製)にて測定し、体積平均粒径D50
7.5μm、体積分布にて5.0μm以下12.2%、
10μm以上8.1%を得た。潜像保持体の帯電はスコ
ロトロンを用いて−500Vになるよう行い、転写はロ
ーラを用いた。
【0023】クリーニングはクリーニングブレードを用
いて行った。以上のプロセスで出力された画像のかぶり
を測定は、ミノルタ製CR−121型色彩色差計で行っ
た。すなわち、出力画像の白地部とマシンを通していな
いバージン紙の反射率の差(%)をかぶりとした。画像
欠陥は、画像濃度が1.3以上の全面黒べたを出力し、
そのなかの感光体に基づく欠陥以外の欠陥をカウントし
た。その結果、かぶりは1.1%、画像欠陥は0に極め
て良好な画像が得られた。また文字画像を出力するとか
けは認められなかった。 実施例6 直径19.95mmφのアルミニウムドラム上にフタロ
シアニン、ペリレン、ヒドラゾン誘導体、ポリカーボネ
ートから成る単層型の正帯電用有機感光体を潜像保持体
として用い、A4サイズで毎分4枚画像出力ができるレ
ーザビームプリンタを試作した。これにスチレン−アク
リル共重合体をバインダ樹脂とする黒色現像剤を用いた
一成分非磁性現像を行った。
【0024】この黒色現像剤の粒度分布はコールターマ
ルチサイザ(日科機製)にて測定し、体積平均粒径D50
=8.3μm、体積分布にて5.8μm以下10.1
%、10.8μm以上12.1%を得た。潜像保持体の
帯電はスコロトロンを用いて+500Vになるよう行
い、転写はローラを用いた。クリーニングはクリーニン
グブレードを用いて行った。以上のプロセスで出力され
た画像は、かぶりは1.2%、画像欠陥は0と極めて良
好であった。また文字画像を出力するとかけは認められ
なかった。 実施例7 実施例1と同様の有機光導電体を潜像保持体として用
い、A4サイズで毎分4枚画像出力ができるレーザビー
ムプリンタを試作した。これにポリエステルをバインダ
樹脂とする黒色現像剤を用いた一成分非磁性現像を行っ
た。
【0025】この黒色現像剤の粒度分布はコールターマ
ルチサイザ(日科機製)にて測定し、体積平均粒径D50
=7.5μm、体積分布にて5.3μm以下12.2
%、9.8μm以上10.1%を得た。潜像保持体の帯
電はスコロトロンを用いて−500Vになるよう行い、
転写はローラを用いた。クリーニングはクリーニングブ
レードは用いずに導電性ブラシを用いる、いわゆるクリ
ーナレス方式を採用した。
【0026】以上のプロセスで出力された画像は、かぶ
りは0.3%、画像欠陥は0と極めて良好であった。ま
た文字画像を出力とするとかけは認められなかった。 実施例8 実施例5と同様の有機導電体を潜像保持体として用い、
A4サイズで毎分4枚カラー画像が出力できるカラータ
イプのレーザビームプリンタを試作した。このプリンタ
は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の現
像剤を順次現像し、その都度紙などに転写してゆくいわ
ゆるタンデム方式のカラープリンタである。この装置で
は、各色に対して潜像形成、現像工程、転写工程を有す
る。これに各色に対し、それぞれポリエステルをバイン
ダ樹脂とする現像剤(イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラック)を用いた一成分非磁性現像を行った。
【0027】それぞれの現像剤の粒度分布はコールター
マルチサイザ(日科機製)にて測定し、次の結果を得
た。イエローは、体積平均粒径D50=7.8μm、体積
分布にて5.5μm以下10.1%、10.1μm以上
9.8%。マゼンタは体積平均粒径D50=7.5μm、
体積分布にて5.3%μm以下12.2%、9.8μm
以上10.1%。11.9%。シアンは体積平均粒径D
50=8.3μm、体積分布にて5.8μm以下8.7
%、10.8μm以上13.1%。ブラックは体積平均
粒径D50=8.1μm、体積分布にて5.7μm以下
8.9%、10.5μm以上11.9%。各現像剤の平
均粒径D50の比は最も異なるもの(シアン/マゼンタ)
で1.11であった。潜像保持体の帯電はスコロトロン
を用いて−500Vになるよう行い、転写は弾性ローラ
を用いた。クリーニングはクリーニングブレードを用い
て行った。
【0028】以上のプロセスで出力されたフルカラー画
像の評価は以下のように行った。A4の短辺に幅10m
m、間隔10mmでイエロー、シアン、マゼンタ、ブラ
ック、レッド、ブリーン、ブルーの順でべた画像を出力
していく。そのときの各色の再現性、非画像部のかぶ
り、画像欠陥を測定した。その結果かぶりはすべての場
所で0.9%以下、画像欠陥は0と極めて良好であっ
た。さらに色再現性も良好な、極めて質の高い画像であ
った。また全ての色で文字画像を出力すると、かけはま
ったく認められなかった。 実施例9 実施例8と同様のプロセスで、クリーニングのみクリー
ニングブレードを用いずに導電性ブラシを用いる、いわ
ゆるクリーナレス方式を採用した。実施例8と同様のフ
ルカラー画像を以上のプロセスで出力すると、かぶりは
すべての場所で0.5%以下、画像欠陥は0と極めて良
好であった。さらに色再現性も良好な、極めて質の高い
画像であった。また全ての色で文字画像を出力すると、
かけはまったく認められなかった。 実施例10 実施例9と同様のプロセス、同様の現像剤で、潜像保持
体への帯電をスコロトロンを用いるコロナ帯電ではな
く、導電性弾性ローラを潜像保持体に回転させながら接
触させ、該ローラに直流のバイアス電圧を印加して潜像
保持体を帯電させる、ローラ帯電方式を用いた。潜像保
持体の表面電位は各色とも−500Vになるようバイア
ス電圧を調整した。実施例4と同様のフルカラー画像を
以上のプロセスで出力すると、かぶりはすべての場所で
0.6%以下、画像欠陥は0と極めて良好であった。さ
らに色再現性も良好な、極めて質の高い画像であった。 比較例8 導電性支持体であるアルミニウムドラムの直径が25m
mφである以外は実施例1と同様の有機導電体を潜像保
持体として用い、A4サイズで毎分4枚画像出力ができ
るレーザビームプリンタを試作した。これにポリエステ
ルをバインダ樹脂とする黒色現像剤を用いた一成分非磁
性現像を行った。
【0029】この黒色現像剤の粒度分布はコールターマ
ルチサイザ(日科機製)にて測定し、体積平均粒径D50
=7.5μm、体積分布にて5.3μm以下12.2
%、9.8μm以上10.1%を得た。潜像保持体の帯
電はスコロトロンを用いて−500Vになるよう行い、
転写はローラを用いた。クリーニングはクリーニングブ
レードを用いて行った。以上のプロセスで出力された画
像は、かぶりが5.5%、べた画像の欠陥が12個認め
られた。さらに文字画像に一部かけが認められた。 比較例9 比較例8と同様の有機光導電体を潜像保持体として用
い、A4サイズで毎分4枚画像出力ができるレーザビー
ムプリンタを試作した。これにポリエステルをバインダ
樹脂とする黒色現像剤を用いた一成分非磁性現像を行っ
た。該黒色現像剤の粒度分布はコールターマルチサイザ
(日科機製)にて測定し、体積平均粒径D50=7.8μ
m、体積分布にて5.5μm以下21.5%、10.1
μm以上16.1%を得た。潜像保持体の帯電はスコト
ロトンを用いて−500Vになるよう行い、転写はロー
ラを用いた。クリーニングはクリーニングブレードを用
いて行った。以上のプロセスで出力された画像は、以上
のプロセスで出力された画像は、かぶりが6.2%、べ
た画像の欠陥が10個認められた。また、べた画像に欠
陥があり、文字画像にかけが認められた。 比較例10 比較例8と同様の有機光導電体を潜像保持体として用
い、A4サイズで毎分4枚カラー画像が出力できるカラ
ータイプのレーザビームプリンタを試作した。このプリ
ンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色
の現像剤を順次現像し、その都度紙などに転写してゆく
いわゆるタンデム方式のカラープリンタである。したが
って、各色に対して潜像形成、現像工程、転写工程を有
する。これに各色に対し、それぞれポリエステルをバイ
ンダ樹脂とする現像剤(イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラック)を用いた一成分非磁性現像を行った。それぞ
れの現像剤の粒度分布はコールターマルチサイザ(日科
機製)にて測定し、次の結果を得た。イエローは、体積
平均粒径D50=7.8μm、体積分布にて5.5μm以
下10.1%、10.1μm以上9.8%を得た。マゼ
ンタは体積平均粒径D50=8.1μm、体積分布にて
5.7μm以下8.9%、10.5μm以上11.9
%、シアンは体積平均粒径D50=8.3μm、体積分布
にて5.8μm以下8.7%、10.8μm以上13.
1%。ブラックは体積平均粒径D50=7.5μm、体積
分布にて5.3μm以下12.2%、9.8μm以上1
0.1%、各現像剤の平均粒径D50の比は最も異なるも
の(シアン/マゼンタ)で1.11であった。潜像保持
体の帯電はスコロトロンを用いて−500Vになるよう
行い、転写は弾性ローラを用いた。クリーニングはクリ
ーニングブレードを用いて行った。実施例4と同様のフ
ルカラー画像を以上のプロセスで出力すると、かぶりは
最大6.5%、最小でも4.8%と高く、画像欠陥は1
5個認められた。また、文字画像を出力すると一部にか
けが認められた。 比較例11 実施例5と同様の有機光導電体を潜像保持体として用
い、A4サイズで毎分4枚カラー画像が出力ができるカ
ラータイプのレーザビームプリンタを試作した。このプ
リンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各
色の現像剤を順次現像し、その都度紙などに転写してゆ
くいわゆるタンデム方式のカラープリンタである。した
がって、各色に対して潜像形成、現像工程、転写工程を
有する。これに各色に対し、それぞれポリエステルをバ
インダ樹脂とする現像剤(イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック)を用いた一成分非磁性現像を行った。そ
れぞれの現像剤の粒度分布はコールターマルチサイザ
(日科機製)にて測定し、次の結果を得た。イエロー
は、体積平均粒径D50=7.8μm、体積分布にて5.
5μ,以下10.1%、10.1μm以上9.8%、マ
ゼンタは体積平均粒径D50=5.9μm、体積分布にて
4.1μm以下22.5%、7.7μm以上8.1%、
シアンは体積平均粒径D50=9.3μm、体積分布にて
6.5μm以下8.7%、12.1μm以上18.3
%。ブラックは体積平均粒径D50=8.1μm、体積分
布にて5.7μm以下8.9%、10.5μm以上1
1.9%。
【0030】各現像剤の平均粒径D50の比はシアン/マ
ゼンタで1.58であった。潜像保持体の帯電はスコロ
トロンを用いて−500Vになるよう行い、転写は弾性
ローラを用いた。クリーニングはクリーニングブレード
を用いて行った。以上のプロセスで出力されたフルカラ
ー画像は、かぶり、画像欠陥が多く、色再現性も悪かっ
た。
【0031】以下に、本発明に使用可能な画像形成装置
についてさらに詳しく述べる。本発明に使用可能な潜像
保持体は、光によって潜像を形成させる場合は、セレ
ン、セレンヒソ、セレンテルル、セレンヒソテルルなど
のセレン系合金、CdS、CdSe、CdSSe、Zn
Oあるいはアモルファスシリコンのような無機光導電
体、いろいろな種類のOPCと呼ばれる有機感光体(単
層型、積層型どちらでも良い)など、用いる光源の波長
で表面電位を十分に低下させ、潜像を形成できるものな
ら何でも良い。OPCは種々のものが知られており、単
層型感光体では電荷発生材、電荷輸送材、結着樹脂を混
合して作製する。
【0032】この時、電荷発生材には無金属フタロシア
ニン、チタニルフタロシアニン、バナジルフタロシアニ
ン、銅フタロシアニンアルミクロルフタロシアニンなど
のフタロシアニン系顔料の各種結晶形(α,β,γ,
δ,ε,ζ,η,θ,ι,κ,λ,μ,ν,ξ,ο,
π,ρ,σ,τ,υ,φ,χ,ψ,ω,A,B,C,Y
型など)、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾ、テトラキ
スアゾなどのアゾ系染料および顔料、ペリレン酸無水物
あるいはペリレン酸イミドなどのペリレン染料および顔
料、ペリノン染料および顔料、インジゴ系染料および顔
料、キナクリドン系染料および顔料、アントラキノン、
ジブロモアントアントロンなどの多環キノン系染料およ
び顔料、シアニン系染料および顔料、キサンテン系染料
および顔料、ピリリウム、チアピリリウム染料とポリカ
ーボネート樹脂からなる共晶錯体、アズレニウム色素、
スクアリリウム色素、電子供与性物質と電子受容性物質
との電荷移動錯体などが挙げられる。
【0033】電荷輸送材には、ヒドラゾン化合物、ピラ
ゾリン化合物、オキサゾール化合物、オキサジアゾール
化合物、チアゾール化合物、チアジアゾール化合物、イ
ミノ化合物、ケタジン化合物、エナミン化合物、アミジ
ン化合物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物、カル
バゾール化合物およびこれらを高分子の主鎖または側鎖
に導入した高分子化合物を挙げられる。この単層型感光
体の厚みは感光体に要求される性能に応じて適宜決定さ
れるが、通常は2〜25μmである。
【0034】積層型感光体は、電荷発生材と電荷輸送材
を別に層構成してなる。電荷発生材は上記化合物をポリ
ピニルブチラール樹脂、フェノキシ樹脂などの結着樹脂
に分散させ、スピンコーティング、浸漬塗布、引上げ
法、ローラ塗布、ドクターブレード塗布、スプレー塗布
などの各種塗布法、真空蒸着法、スパッタリング法、グ
ロー放電を利用した、例えばプラズマCVD法などから
適宜選択して採用することができる。この電荷発生層の
厚みは感光体に要求される性能に応じて適宜決定される
が、通常は0.1〜2μmである。
【0035】さらに電荷輸送層は、電荷輸送物質が成膜
性を備えていない場合には、適当な溶剤に下記のような
結着樹脂と電荷輸送物質を溶解または分散し、この液を
塗布、乾燥して作製する。結着樹脂には、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリ
塩化ビニル、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルアセタール、フェノール樹脂、ポ
リアリレートなど、電子写真感光体用結着樹脂として既
知の化合物を挙げることができる。この場合、電荷輸送
物質1重量部に対して高分子化合物を0.3〜2重量部
の範囲で配合することが好ましい。溶剤には、脂肪族塩
素系、芳香族炭化水素系、芳香族塩素系、エーテル系、
エステル系、ケトン系の有機溶剤を挙げることができ
る。塗布法には、例えばスピンコーティング、浸漬塗
布、引上げ法、ローラ塗布、ドクターブレード塗布、ス
プレー塗布などの各種塗布を用いることができる。この
電荷輸送層の厚みは通常10〜30μmが好ましい。
【0036】このような有機あるいは無機の光導電体
は、通常導電性支持体の上に形成され、通常使用されて
いる公知の光導電体用導電性支持体ならば何でも良く、
アルミニウム、真鍮、鉄、ステンレスなどの金属材料、
導電性を付与された樹脂などが挙げられる。導電性支持
体上に光導電層を設ける時、必要に応じて接着層を設け
ても良い。接着層にはカゼイン、ナイロンなど公知の樹
脂から適宜選択でき、0.1〜5μmの範囲の厚みにす
ることが好ましい。
【0037】現像方式には、光が照射されて電位が低下
した部分に現像剤が付着する反転現像方式と、光が照射
されず電位が保たれたままの部分に現像剤が付着する正
規現像方式があるが、本発明はそのどちらにも限定され
るものではない。表面電位は正負どちらに限定されるも
のではなく、用いる感光体によって選択すれば良い。さ
らに、光を照射する手段としては、レーザ、LED、E
L、蛍光体などの固体ヘッドあるいはハロゲンなどの電
球を用いることができる。また、感光体でなく、誘電体
を用い、イオンフローによって電位差を形成させるイオ
ンデポジション方式の潜像形成法も用いることができ
る。
【0038】潜像を電位差によって形成させる場合、潜
像保持体上をコロナ放電、あるいは帯電ローラ、帯電ブ
ラシなどを用いてある一定の電位に帯電させ、そこに光
など電位を変化させて潜像を形成させるが、帯電は潜像
保持体の直径が小さいほど不均一になりやすく、特に2
0mmφ以下で顕著である。これは現像プロセスにおけ
る距離の急激な変化と同じ理由による。このような帯電
の不均一さは画像かぶりを増加させるなどの画質低下を
招く。したがって現像剤の粒度分布、帯電量分布はでき
るだけ狭い方がこの影響が出にくくなる。このときに用
いる帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電用ローラ状ブラシな
どの材質は、導電性を有し潜像保持体をある電位に帯電
させることができれば何でもよく、ローラには金属のほ
か、導電性を付与された樹脂、エラストマなど、ブラシ
類については、金属、炭素繊維などそれ自身に導電性が
ある物質のほか、導電性フィラーを樹脂などに複合さ
せ、繊維状としたものなどを用いることができる。ロー
ラは単層構成である必要がなく、所望の性能を得るため
に2層あるいはそれ以上の積層体を用いる場合もある。
印加するバイアスは交流、直流、直流に交流を重畳させ
たもののどれを用いても良い。
【0039】ここで用いる現像剤担持体は、導電性を有
し、現像剤にあるバイアス電圧を印加できればどのよう
な材料でも構わない。例えば、金属の剛体、導電性を有
する樹脂、さらには導電性を有す弾性率の低いエラスト
マなどがあげられ、これらも単層構造で用いるのではな
く、表面を改質するために金属でめっきをしたり、導電
性塗料でコーティングしたりすることもある。印加する
バイアスは交流、直流、直流に交流を重畳させたものの
どれを用いても良い。
【0040】潜像保持体と現像剤担持体は、一般に逆方
向に回転させる。このときの回転数の比は、これらの直
径に依存するので、普通周速比で表現するが、これは
1:1でなければ特に制限されないが、0.5:1〜
4:1(ただし、1:1は除く)の範囲である。
【0041】現像剤担持体と現像剤供給ローラは同一方
向な回転差せ、この周速比は、0.1:1〜10:1の
範囲が適当である。この現像剤供給ローラには、バイア
ス電圧を印加する場合があり、その電位は、現像剤担持
体バイアス、現像剤の特性により異なるが、現像剤担持
体に現像剤を供給できる電位(正電位の場合、現像剤担
持体電位より大きい値となる)でなくてはならない。バ
イアスは、直流、交流、あるいは直流に交流を重ねたも
ののどれでも良い。また現像剤供給ローラの材質は、バ
イアスを印加し得る導電性を有する発泡ポリウレタンエ
ラストマ、その他の導電性エラストマ、金属被覆された
ゴムローラあるいは一般的なゴムローラも場合によって
は用いることができる。
【0042】現像剤担持体上に均一な現像剤層を形成す
るには、現像剤層形成用のブレードなどが必要である
が、その形状、材料、取り付け部位などはその現像プロ
セスに適用できるものであれば何でも良い。例えば、現
像剤形成用ブレードの材質には、現像剤を負に帯電させ
るならばそれ自身が正に帯電しやすいシリコーン系の樹
脂あるいはエラストマ、現像剤を正に帯電させるならば
それ自身が負に帯電しやすいフッソ系の樹脂あるいはエ
ラストマが推奨されるが、現像剤のバインダ樹脂、顔
料、CCAなどによってその帯電性は異なるので、実際
の系で最適な材料を選択する必要がある。
【0043】また、クリーニングの方法としては、クリ
ーニング用のブレードを用いる方法と、クリーニングブ
ラシを用いてクリーニングするいわゆるクリーナレス方
法とがある。クリーニング用のブレードを用いる場合
は、現像剤担持体に押圧されるが、その方法としては、
クリーニング用のブレード自身の重量のみで押圧する方
法、スプリングなどの弾性体を用いて加重する方法など
を用いることができる。それ自身の重量で押圧する場合
には、ブレードを金属等の重量物の一体化して用いるこ
とができる。クリーナレス方法の場合、現像剤の粒度分
布が広く、帯電量に分布があると、このようなクリーニ
ングブラシによるクリーニングは困難になる。従って本
発明はクリーナレスプロセスに有効である。このクリー
ニングブラシは導電性の繊維状物質が適当であり、金
属、炭素繊維などそれ自身に導電性がある物質のほか、
導電性フィラーを樹脂などに複合させ、繊維状としたも
のなどを用いることができる。また、その形状もブラシ
状のほか、回転軸に放射状にこの繊維状物質を固定した
ブラシ状ローラなども有効である。印加するバイアスは
交流、直流、直流に交流を重畳させたもののどれを用い
ても良く、現像剤を均一化できれば良い。
【0044】潜像保持体上に現像された現像剤像を紙な
どに転写する場合、コロナ放電による場合は影響は比較
的少ないが、ローラなどによる接触式の転写方式では、
粒度分布の影響が大きく、均一な転写を行うことができ
ない場合がある。本発明はローラ転写方式に特に有効で
あり、この転写ローラの直径が15mm以下のときに効
果が極めて顕著となる。転写ローラの材質も特に限定は
されない。また、その弾性率や硬度も限定はされず、バ
イアスを印加する場合には交流、直流、直流に交流を重
畳させたもののどれを用いても良い。
【0045】紙などに転写された現像剤は、熱、圧力、
あるいは化学変化で定着される。熱定着の場合、定着に
必要な熱が十分に印加できる方法なら、公知のヒートロ
ーラのほか、何等かの方法でヒータ(キセノンランプ、
ニクロム、カンタルなどの金属製ヒータなど)を用いる
方式、現像剤部にオンディマンドで熱を印加させる方法
などでも良い。
【0046】2色以上の現像剤を用いるカラータイプの
電子写真装置においては、各色の粒度分布、帯電量分布
が大きく異なると色によってクリーニング性が異なった
り、転写効率が異なったりして画質の低下が生起した。
この色による転写性の相違は、ローラ転写の場合特に顕
著である。このような転写効率の相違は、全ての色の転
写を1回で行う方式ではもちろん、各色を順次転写して
ゆく方式の場合でも、ローラ材質の変更、転写条件の色
別の設定などを行う必要があり、プロセスおよび画質に
大きな影響を与える。従って本発明による現像剤はこれ
らの問題も解決することができる。
【0047】また本発明に使用可能な現像剤の材料は、
通常の非磁性一成分現像剤に用いられるものであれば何
でも良い。例えばこのような現像剤に使用される着色剤
としては、カーボンブラック、ファーストイエローG、
ベンジジンイエロー、ピグメントイエロー、インドファ
ースト、オレンジ、イルガジンレッド、カーミンFB、
パーマネントボルドーFFR、ピグメントオレンジR、
リソールレッド2G、レーキ・レッドC、ローダミンF
B、ローダミンBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグ
メントブルー、ブリリアント・グリーンB、フタロシア
ニングリーン、キナクリドンなどの公知の着色剤が使用
できる。
【0048】結着剤としては例えばスチレン及びその共
重合体、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、及びその共
重合体(不飽和ポリエステル)、アクリレート及びメタ
クリレート系樹脂及びその共重合体、ポリオレフィン及
びその共重合体、フッ素系樹脂、ポリアミド、ポリウレ
タン樹脂などがあげられる。
【0049】この他添加剤として、帯電制御剤、ワック
ス、シリカなどがあげられる。これらは対電極性、プロ
セス面での要請により、既知の物質から選ばれ、適当な
混合比で添加される。
【0050】帯電制御剤としては正帯電用には4級アン
モニウム塩系(ポリマーを含む)、ニグロシンなどの染
料、アルキルアミド系、アルコキシ系アミンなどがあげ
られる。また負帯電用には、モノアゾ系染料の金属錯体
などの種々の金属錯体およびその塩、脂肪酸金属塩、樹
脂酸せっけんなどがあげられる。
【0051】ワックスとしては、ポリオレフィン系、カ
ルバナワックス、エステル系ワックス、アミド系ワック
スなどがあげられる。前記帯電制御剤及びワックスは、
樹脂を混練するときに同時に添加するいわゆる内部添加
剤として添加するのが一般的であるが、現像剤粉体と共
に混合する、いわゆる外部添加剤としても有効である。
普通これらは0.1〜20重量%の範囲で添加される。
前記シリカは種々の表面処理された10〜50nmのも
のが一般に用いられ、普通現像剤に0.2〜5重量%混
合する、いわゆる添加剤として使用するが、内部添加剤
としても用いることができる。シリカの他に現像剤の平
均粒径10〜80%程度の粒径を有する粒子(樹脂など
の有機物、チタニアジルコン酸鉛などの無機物があげら
れる)を0.1〜20重量%添加することもできる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、現像剤が均一に帯電
し、静電潜像保持体上のカブリがなく高濃度な画像が得
られ、静電潜像保持体、現像剤担持体、層規制部材など
への現像剤の固着、フィルミング等が発生しずらく、装
置全体の小型化が可能となる。また、本発明の現像剤を
用いると、カラー画像を形成した場合にも、色再現性も
良好な、極めて質の高い画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に使用し得る画像形成装置の一例を表
す図。
【符号の説明】
1…現像剤容器 2…現像剤 5…現像剤担持体 7…感光体 10…クリーニングユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大杉 之弘 東京都千代田区内神田1丁目14番10号 東 京電気株式会社本社事務所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を現像剤担持体外周面に供給して
    現像剤層を形成する工程と、前記現像剤層を静電潜像保
    持体に接触させ、前記静電潜像上に前記現像剤を付着さ
    せ可視像に現像する工程とを具備する画像形成方法にお
    いて、粒径16μm以上の粒子が10%未満である体積
    粒径分布を有する非磁性一成分現像剤を使用し、かつ前
    記静電潜像保持体と現像剤担持体とのニップ幅を3mm
    以下に設定することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 現像剤を現像剤担持体外周面に供給して
    現像剤層を形成する工程と、前記現像剤層を静電潜像保
    持体に接触させ、前記静電潜像上に前記現像剤を付着さ
    せ可視像に現像する工程とを具備する画像形成方法にお
    いて、前記現像剤担持体の直径が20mm以下の静電潜
    像保持体を使用し、かつ体積粒径分布における平均粒径
    50の70%以下の粒径を有する粒子の分率が25%以
    下であり、かつ前記平均粒径D50の130%以上の粒径
    を有する粒子の分率が15%以下である非磁性一成分現
    像剤を用いることを特徴とする画像形成方法。
JP04431594A 1994-03-15 1994-03-15 画像形成方法 Expired - Fee Related JP3162569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04431594A JP3162569B2 (ja) 1994-03-15 1994-03-15 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04431594A JP3162569B2 (ja) 1994-03-15 1994-03-15 画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07253721A true JPH07253721A (ja) 1995-10-03
JP3162569B2 JP3162569B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=12688061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04431594A Expired - Fee Related JP3162569B2 (ja) 1994-03-15 1994-03-15 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3162569B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3162569B2 (ja) 2001-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7662530B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
US4696880A (en) Method and apparatus for reproducing multi-color image and photoreceptor thereof
JP3761724B2 (ja) 画像形成方法
US6829454B2 (en) Image forming apparatus with improved transfer efficiency
EP1041449B1 (en) Electrophotographic image-forming method, electrophotographic image-forming apparatus, and process cartridge
US6647230B2 (en) Image-forming apparatus for use with negatively-charged toner and featuring a negatively-chargeable image-bearing member, and process cartridge using same
JP2001194810A (ja) 電子写真画像形成方法、電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US7071962B2 (en) Electrophotographic apparatus, process cartridge and electrophotographic photosensitive member unit
JP5609030B2 (ja) プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
JP2007139845A (ja) 画像形成方法
JP3162569B2 (ja) 画像形成方法
JPH10177269A (ja) 電子写真装置及び画像形成方法
JP2780168B2 (ja) 静電潜像保持体とそれを用いた画像形成方法及び装置
US5614343A (en) Electrophotographic copying process for reversal development
JP2004117993A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002082464A (ja) 画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ
JPS6120960A (ja) 画像形成装置
JP2003207935A (ja) 現像剤及び画像形成方法
JP2002162774A (ja) 画像形成装置、該画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジおよびトナー
JPH10177263A (ja) 電子写真装置及び画像形成方法
JPH08123108A (ja) 画像形成装置
JP2005182006A (ja) 電子写真感光体、該感光体を用いた画像形成装置およびカートリッジ
JP2805309B2 (ja) 画像形成方法
JP2704658B2 (ja) 画像形成方法
JPH11272003A (ja) 電子写真感光体、電子写真画像形成方法及び電子写真装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080223

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees