JPH0725366A - 車両の後部車体構造 - Google Patents

車両の後部車体構造

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JPH0725366A
JPH0725366A JP17004493A JP17004493A JPH0725366A JP H0725366 A JPH0725366 A JP H0725366A JP 17004493 A JP17004493 A JP 17004493A JP 17004493 A JP17004493 A JP 17004493A JP H0725366 A JPH0725366 A JP H0725366A
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JP
Japan
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vehicle
vehicle body
crosswind
air
receiving portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP17004493A
Other languages
English (en)
Inventor
Reiji Kikuchi
礼治 菊池
Tadashi Uto
正 宇戸
Satoru Nakano
哲 中野
Toshifumi Suzuki
俊史 鈴木
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の後部車体構造における空力的処理によ
り、車両の空気抵抗の低減と車両の横風安定性の向上と
の両立を良好に実現しつつ、車室内の空気を効率良く排
気できるようにする。 【構成】 車両1の後部側面の少なくとも一部を、車体
後方に延びるに従って車幅方向内側に絞り込んで絞込面
3を形成することにより空気抵抗の低減を図ると共に、
この絞込面3から車幅方向外側に離れた位置に、車体前
後方向と略平行な外側面4を有する横風受部5を設ける
ことにより横風安定性の向上を図る。さらに、車室内と
連通された排気口9を、絞込面3の横風受部5と対向す
る部分に設け、車室内の空気Cの効率良い排出を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の後部車体構造に
関し、詳しくは車体後部における空力的処理および車室
内空気の排気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両が直進時に受ける車体前後方向の空
気抵抗(以下、単に空気抵抗という)は、車両の動力性
能や燃費等に大きな影響を及ぼすので、実用性を重視し
た車両においても空気抵抗を小さくすることは重要とな
る。
【0003】実用的な車両における空気抵抗は、車両直
進時に車体表面にできる空気流の境界層が車体後端部で
車体表面から剥離してその下流に形成する渦のある乱れ
た流れ(以下、伴流という)の大きさに大きな影響を受
ける(伴流の大きさが大きいほど車両の空気抵抗が増大
する)ことが知られている。したがって、車両の空気抵
抗を小さくするためには、このような伴流の大きさを小
さくできる車体構造とすることが重要となる。
【0004】従来、空気抵抗を小さくするために、車体
後部側面を車体後方に延びるに従って車幅方向に緩やか
に絞り込んだ車両が知られている。このような車体後部
側面の絞り込みを行った場合、絞り込みを行わない場合
と比べて伴流の大きさを小さくでき、車両の空気抵抗を
効果的に低減できることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両が直進
時に横風を受けると、車体両側面に圧力差が生じて車両
には横力が作用することになり、この横力の空力中心が
車両の重心位置よりも車体前方に位置した場合、車両に
は車体前部を風下側に回転させる方向のヨーイングモー
メントMY が作用することになる。このようなヨーイン
グモーメントMYの発生は、車両が横風を受けたときの
操縦安定性(以下、「横風安定性」という)に悪影響を
及ぼすので、車両においては、空気抵抗を小さくするの
と同様に、横風を受けたときに発生するヨーイングモー
メントMY が小さい横風安定性の高い車体構造とするこ
とが求められる。
【0006】ところが、上述の車体後部側面を絞り込ん
だ車両の場合、その絞り込みの程度を強めるにつれて車
両の空気抵抗は小さくなるのに対し、横力の空力中心は
絞り込みを強めるほど重心よりも車体前方に位置する傾
向が強まり、横風を受けたときに発生するヨーイングモ
ーメントMY が大きくなるという問題があり、車両にお
ける空気抵抗の低減と横風安定性の向上との両立は一般
的に困難であった。
【0007】横風安定性を向上させるには横風を受けた
ときに車両に作用する斜め前方からの空気流の動圧を受
ける部分の面積を車体後部において増大させ、車体後部
を風下側へ回転させるモーメント成分を増大させること
が有効であると考えられており、このような方法として
従来、例えば特開平4-8681号公報に示されているよう
に、車体後部の側面と上面との境界に沿って延びるフィ
ンを立設することが知られている。しかし、このような
フィンを設けるとフィンが車両の斜め後方の視界の妨げ
になるおそれがあるなどの問題が生じる。
【0008】上記事情から、車両の空気抵抗の低減と横
風安定性の向上との両立が良好に図れる車両の後部車体
構造の実現が望まれている。
【0009】一方、車両においては、車両走行時に負圧
の発生する車体表面部分に車室内と連通された排気口を
設けて、車両走行時に車室内の空気が排出されるように
した換気装置を備えたものが知られている。このような
換気装置においては、その排気性能を高めて効率良く車
室内の空気を排出できるようにすることが望ましい。ま
た、従来の車両では、排気口がリヤピラ部分や車体後部
上面に設けられたものが多いが、このような位置に設け
た排気口は車外から目につきやすく、したがって車両の
外観を損ねるという問題があった。そこで、排気性能は
高めつつ、車両の外観は損ねないようにできればより望
ましい。さらには、上述のように車両の空気抵抗の低減
と横風安定性との良好な両立を図りつつ、換気装置にお
ける排気性能の向上および車両の見栄えの向上を図るこ
とができればなお一層好都合である。
【0010】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、その目的は、車両の空気抵抗の低減と横風安定性と
の両立を良好に達成しつつ、車両の換気装置の排気性能
を向上することができ、さらには車両の見栄えの向上も
可能とする車両の後部車体構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1記
載の車両の後部車体構造は、車両の後部側面の少なくと
も一部が車体後方に延びるに従って車幅方向内側に絞り
込まれてなる絞込面と、該絞込面から車幅方向外側に離
して設けられ、車体前後方向と略平行な外側面を有する
横風受部とを備えてなり、前記車両の車室内と連通され
該車室内の空気を車外に排出する排気口が、前記絞込面
の前記横風受部と対向する部分または該対向する部分よ
りも車体後方に位置する部分に設けられていることを特
徴とする。
【0012】上記「車両の後部側面」とは、車両の後部
において車体前後方向および上下方向に延びる面をい
い、リヤバンパの側面なども含むものである。
【0013】請求項2記載の車両の後部車体構造は、上
記請求項1記載の構成において、前記排気口が前記絞込
面の前記横風受部と対向する部分に設けられて該横風受
部により覆われていることを特徴とする。
【0014】
【作用および発明の効果】上述のように本発明による車
両の後部車体構造では、車両の後部側面の少なくとも一
部が絞込面とされていることにより、車両直進時に車両
後方に発生する伴流の大きさを小さくすることができる
ので、車両の空気抵抗を低減することが可能となる。
【0015】また、車体前後方向と略平行な外側面を有
する横風受部を備えていることにより、走行中に車両が
横風を受けた際、車両の斜め前方からの空気流の動圧を
横風受部の外側面が効率良く受け、これにより車体後部
を風下側へ向けようとする回転モーメント成分が効果的
に増大することになるので、ヨーイングモーメントMY
の減少が図れ、横風安定性の向上も併せて可能となる。
【0016】なお、上述した従来のフィンとは異なり、
横風受部は車両の後部側面を構成する絞込面の車幅方向
外側の位置に配されるので、横風受部が車両の後方視界
の妨げとなることはない。
【0017】さらには、車両走行時に絞込面に沿った空
気流は、絞込面と横風受部との間で、横風受部によって
向きが車幅方向内側へと規制されることにより横風受部
を備えていないものと比して、その流速が速まり、絞込
面の横風受部と対向する部分および該対向する部分より
も車体後方に位置する部分では大きな負圧が発生する
が、本発明では、この大きな負圧が発生する部分に、車
室内と連通された排気口を設けているので、排気性能の
向上が図れて効率良く車室内の空気を車外へ排出するこ
とが可能となる。
【0018】請求項2記載の車両の後部車体構造では、
排気口が絞込面の横風受部と対向する部分に設けられて
横風受部に覆われている構成としたことにより、排気口
が車外の特に車幅方向外方位置からは横風受部に隠れて
見えにくくすることができるため、排気口が車両の外観
を損ねることを防止でき、これにより車両の見栄えを向
上させることが、上記効果に併せて可能となる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明による車両
の後部車体構造の実施例を説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例による車両の後部
車体構造を適用した車両後部右側の斜視図、および図2
は図1に示す横風受部を取り外した状態を示す斜視図あ
る。図示した車両1では、クォータパネル2により構成
された後部車体側面が、全体的に車体後方に延びるに従
って車幅方向内側に絞り込まれて絞込面3を形成してい
る。この絞込面3から車幅方向外側に所定距離離れた位
置には、車体前後方向と略平行な外側面4を有する横風
受部5が設けられている。本実施例では、図2に示すよ
うに横風受部5はクォータパネル2とは別体で構成さ
れ、横風受部5の上端部5aはクォータパネル2の上面
に、下端部5bはリヤバンパ6にそれぞれボルト・ナット
等により固定されている。また、車両1のトランクリッ
ド7の上面後端部にはリヤスポイラ8が取り付けられて
おり、上記横風受部5は、トランクリッド7の閉時には
リヤスポイラ8と実質的に連続して、両者が一体感を持
つように構成されている。
【0021】図1に示すように車両1の直進時に車体側
面にできる空気流Aの境界層は、車体後端部において車
体表面より剥離して、下流に渦のある伴流Bを放出す
る。この際、車両1は絞込面3を備えているので、絞込
面3を備えていない場合と比べて、発生する伴流Bの大
きさは小さくなる。したがって、車両1の空気抵抗は、
絞込面3を備えたことにより効果的に小さくなる。
【0022】また、車両1が直進時に車体右側から横風
を受けた場合、車両1は右斜め前方からの空気流を受け
ながら走行することになる。この際、横風受部5の外側
面が右斜め前方からの空気流の動圧を効率良く受けるの
で、車体後部を風下側に向けようとする回転モーメント
が効果的に生じる。このため、絞込面3のみを形成して
横風受部5を備えない場合には過大になると予想され
る、車体前部を風下側に向けようとするヨーイングモー
メントMY が効果的に打ち消され、横風安定性が向上す
る。
【0023】一方、絞込面3の横風受部5と対向する部
分には、車室内と連通された排気口9が設けられてい
る。詳しくは、図2におけるIII-III 線断面図である図
3に示すように、排気口9は絞込面3の形成されたクォ
ータパネル2に開設された開口部2aに、グリル状パネル
10が装着されてなるものであり、この排気口9の車体内
側には、トランクルーム11を形成する車体前後方向に延
びるパネル12に開設された開口部12a と排気口9とを連
通する連通部材13が取り付けられている。一方、図2に
示すように車室内後部にはリヤパッケージトレイ14が配
設されており、このリヤパッケージトレイ14の上面には
車室内とトランクルーム11内とを連通する空気導入口15
が形成されている。すなわち上記排気口9は、上記連通
部材13、トランクルーム11および空気導入口15を介して
車室内と連通される構成となっている。
【0024】図2に示すように車両走行時に絞込面3に
沿った空気流Aは、絞込面3と横風受部5との間で流速
が速まり、排気口9が設けられた部分では大きな負圧が
発生する。このため、車室内の空気Cはこの大きな負圧
により効率良く排気口9から車外に排出されることにな
る。また、本実施例では排気口9を、車両1の車幅方向
外方位置から絞込面3方向を見たときに排気口9が横風
受部5に隠れて見えなくなる位置に設けているので、排
気口9を車外から目につく位置に設けた場合のように排
気口9が車両1の外観を損ねることがなく、したがって
車両1の見栄えが向上する。
【0025】以上、本発明による車両の後部車体構造の
実施例を説明したが、本発明による車両の後部車体構造
は、かかる実施例に限定されるものではなく、種々の変
更を行うことが可能であることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による車両の後部車体構造を
適用した車両後部右側の斜視図
【図2】図1に示す横風受部を取り外した状態を示す斜
視図
【図3】図2におけるIII-III 線断面図
【符号の説明】
1 車両 3 絞込面 4 横風受部の外側面 5 横風受部 9 排気口 15 空気導入口 A 空気流 B 伴流 C 車室内空気
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 俊史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後部側面の少なくとも一部が車体
    後方に延びるに従って車幅方向内側に絞り込まれてなる
    絞込面と、該絞込面から車幅方向外側に離して設けら
    れ、車体前後方向と略平行な外側面を有する横風受部と
    を備えてなり、 前記車両の車室内と連通され該車室内の空気を車外に排
    出する排気口が、前記絞込面の前記横風受部と対向する
    部分または該対向する部分よりも車体後方に位置する部
    分に設けられていることを特徴とする車両の後部車体構
    造。
  2. 【請求項2】 前記排気口が前記絞込面の前記横風受部
    と対向する部分に設けられて該横風受部により覆われて
    いることを特徴とする請求項1記載の車両の後部車体構
    造。
JP17004493A 1993-07-09 1993-07-09 車両の後部車体構造 Pending JPH0725366A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300235A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Yamaguchi Univ 壁面噴流の制御装置、壁面噴流による対象物の処理装置、壁面噴流を制御する方法及び壁面噴流により対象物を処理する方法。
CN114340954A (zh) * 2019-08-30 2022-04-12 艾隆罗德有限公司 用于交通工具的传感器组件

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300235A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Yamaguchi Univ 壁面噴流の制御装置、壁面噴流による対象物の処理装置、壁面噴流を制御する方法及び壁面噴流により対象物を処理する方法。
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