JPH0725353A - 車両の前部車体構造 - Google Patents

車両の前部車体構造

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JPH0725353A
JPH0725353A JP17047093A JP17047093A JPH0725353A JP H0725353 A JPH0725353 A JP H0725353A JP 17047093 A JP17047093 A JP 17047093A JP 17047093 A JP17047093 A JP 17047093A JP H0725353 A JPH0725353 A JP H0725353A
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mount
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JP17047093A
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Naoki Okada
直樹 岡田
Fumihiko Ikeda
史彦 池田
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リインホースメントを用いずにフロントサイ
ドメンバの曲折を防止することを目的とする。 【構成】 車両前後方向に延びるフロントサイドメンバ
10の中央部10bに、パワーユニットを支持するエン
ジンマウント14aを設置する。そしてフロントサイド
メンバ10のエンジンマウント14aの設置面26a
に、前端部10aから中央部10bにかけて車両前後方
向に延びる稜線32を、設置面26a以外の面より2本
増加させる。この構造により、車両衝突時、設置面26
aには他の面に比して大きな抗力が発生し、サイドメン
バ10を曲折しようとするモーメントM1 を相殺するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の前部車体構造に
関し、詳しくはフロントサイドメンバの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9(a)に示すように、車両を駆動さ
せるエンジン本体、トランスミッション等からなるパワ
ーユニット12は、車両前部11に設置されている。パ
ワーユニット12は、通常、エンジンマウント14を介
して、車両の基本的な骨格であり車両前後方向に延びる
フロントサイドメンバ10に取り付けられている。エン
ジンマウント14は、エンジンが発生する振動をボデー
に伝えないようにパワーユニット12を弾性支持するも
のであり、フロントサイドメンバ10の設置部10bに
設置されている。
【0003】フロントサイドメンバ10は閉断面を形成
しているので、車両走行中に加わる荷重やパワーユニッ
ト12を支持するのに十分な剛性が得られる。また、フ
ロントサイドメンバ10は、車両衝突時、衝突荷重を受
けて軸方向に圧縮変形(以下、軸圧縮と呼ぶ)すること
で、衝突エネルギーを吸収する機能を有している。
【0004】しかしながら、図9(b)に示すように車
両が被衝突物36に衝突する時、フロントサイドメンバ
10は、衝突荷重を受けてその前端部10aから軸圧縮
すると共に、エンジンマウント14の設置部10bの前
方部10dで曲折される傾向がある。フロントサイドメ
ンバ10が曲折すると、軸圧縮する部分が減少し、衝突
エネルギーの吸収量が低下する恐れがある。
【0005】この曲折が発生するメカニズムを以下に述
べる。車両衝突時、フロントサイドメンバ10が衝突荷
重を受けると、車両(フロントサイドメンバ10)が減
速を開始する。そして、フロントサイドメンバ10にエ
ンジンマウント14を介し弾性支持されているパワーユ
ニット12も車両(フロントサイドメンバ10)にやや
遅れて減速を開始するので、パワーユニット12に慣性
力F0 が発生する。さらに、慣性力F0 はパワーユニッ
ト12が取り付けられている複数のエンジンマウント1
4に分配されて作用する。
【0006】慣性力F0 の一部である反力F1 は、パワ
ーユニット12とエンジンマウント14の取付点28に
作用する。この取付点28がフロントサイドメンバ10
の中心線30から長さLずれた位置にあるため、フロン
トサイドメンバ10には反力F1 の作用によるモーメン
トM1 (M1 =F1 ・Lの関係を有する)が発生し、フ
ロントサイドメンバ10は前方部10dで下側に曲折さ
れやすくなる。
【0007】この問題を解決するため従来、フロントサ
イドメンバ10を補強する技術が種々、提案されてい
る。その一例が、特開平1−309881号公報の車両
の前部車体構造に開示されている。
【0008】図8に示すように前記従来技術は、車両衝
突時におけるフロントサイドメンバ10の曲折を防止す
るため、図8の破線で示すビードを備えたリインホース
メント16を補強部材としてフロントサイドメンバ全体
にわたって設置し、フロントサイドメンバ10の圧縮変
形時の曲折に対する力(以下、抗力と呼ぶ)が大きくな
るように構成したものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術のように、フロントサイドメンバ10全体にリイ
ンホースメント16等の補強部材を設置する構成は、車
両衝突時のフロントサイドメンバ10の曲折を防止する
ことができるが、車両の重量増加を招くという問題があ
る。
【0010】そこで本発明は、リインホースメントを用
いずに、フロントサイドメンバにおけるエンジンマウン
ト設置面の抗力をあげることによって、衝突時、フロン
トサイドメンバの曲折を防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明における車両の前部車体構造は、車両前部に
位置し車両前後方向に延びる閉断面形状のフロントサイ
ドメンバと、該フロントサイドメンバに設置されエンジ
ンを支持するエンジンマウントとを備えた車両の前部車
体構造において、前記フロントサイドメンバが形成する
面のうち、前記エンジンマウントを設置した設置面でフ
ロントサイドメンバ前端部からエンジンマウントの設置
部まで、車両前後方向に延びる稜線の数をその他の面の
稜線の数より増加させたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明における車両の前部車体構造は、車両が
衝突荷重を受けると、フロントサイドメンバが軸方向に
圧縮変形する。同時に、剛性のパワーユニットがフロン
トサイドメンバを介して衝突荷重を受けると、その反力
が発生する。そして、パワーユニットとエンジンマウン
トの取付点がフロントサイドメンバ断面の中心線よりず
れているため、前記反力はフロントサイドメンバを曲折
するようなモーメントを発生する。その時、フロントサ
イドメンバのエンジンマウント設置面には、車両前後方
向に延びる稜線が増加しているので、他の面より大きな
抗力が発生する。従って、前記モーメントはエンジンマ
ウント設置面の抗力によって相殺される。そして、フロ
ントサイドメンバはエンジンマウント設置部まで軸圧縮
されて、衝突のエネルギーが効率的に吸収される。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について図1から図7
に基づいて説明する。なお、図中の矢印UPは車両上方
向を示し、矢印FRは車両前方を示し、矢印OUTは車
両外側を示す。
【0014】図1に示すように、本実施例の前部車体構
造はフロントサイドメンバ(以下、サイドメンバと呼
ぶ)10と、パワーユニット12及び該パワーユニット
12を支持するエンジンマウント(以下、マウントと呼
ぶ)14a、14b、14cから構成されている。
【0015】サイドメンバ10は、前部車体構造の剛性
を高めるための基本的な骨格であり、車体側部左右にそ
れぞれ配置され、車両前後方向に延びている。サイドメ
ンバ10は図4の断面図に示すように、アウタメンバ2
0とインナメンバ22から成り、両者はフランジ部24
a、24bで溶接等により接合されている。サイドメン
バ10は接合によって断面形状25が略長方形となる。
また、サイドメンバ10には図2に示すように車両前後
方向に延びる4つの面(上面26a、下面26b、外側
面26c、内側面26d)が形成される。
【0016】図1に示すように、サイドメンバ10の前
端部10aには、フロントバンパ34が設置され、前端
部10a下面には車両幅方向に延びるクロスメンバ18
が設置されている。また、サイドメンバ10の後端部1
0cは、図示しない車体中央部のダッシュパネル、トン
ネル及びロッカにつながっている。
【0017】マウント14a、14b、14cは、パワ
ーユニット12をサイドメンバ10等の車体骨格に設置
する際、中間部材として両者の間に設置されている。一
般に、マウントは弾性材、流体等を備え、パワーユニッ
ト12が発生する振動をボデーに伝えないように、振動
を減衰させるものである。
【0018】パワーユニット12の側部左右は、右マウ
ント14a、左マウント14bを介してサイドメンバ1
0に取りつけられている。右マウント14aは図2に示
すようにサイドメンバ10の上面26aに固定され、左
マウント14bは図3に示すように内側面26dに固定
されている。以下、マウントの設置されたサイドメンバ
10について図2から図5に基づいて説明する。
【0019】右マウント14aは、図2に示すようにサ
イドメンバ10の設置部10bの上面26aに設置さ
れ、図示しないパワーユニットを取り付け、弾性支持し
ている。また、その取付点28aは、サイドメンバ10
の断面における中心線30から車両上下方向に長さL離
れている。そして、右マウント14aが設置されている
設置面(上面26a)には、サイドメンバ10の前端部
10aからマウント14aの設置部10bにかけて、車
両前後方向に延びる稜線32が設置面以外の面に比して
二本増加している。図4の断面に示すように、上面26
aの稜線32が増加した結果、断面形状25は、車両上
方に凸になる。
【0020】また、左マウント14bは、図3に示すよ
うにサイドメンバ10の設置部10bの内側面26dに
設置され、図示しないパワーユニットを取り付け、弾性
支持している。また、その取付点28bは、図5に示す
ようにサイドメンバ10における中心線30から車両幅
方向に長さN離れている。そして、右マウント14aと
同様に、左マウント14bの設置面(内側面26d)
は、稜線32の数が設置面以外の面に比して2本増加し
ている。
【0021】次に、本実施例の車両の前部車体構造が車
両衝突時に衝突エネルギーを吸収する作用について、右
サイドメンバを中心に図1、図2に基づいて説明する。
【0022】車両が被衝突物36に正面から衝突した
時、車両は衝突荷重によりフロントバンパ34から変形
を始める。そして、サイドメンバ10が衝突荷重により
前端部10aから軸圧縮する。この時、剛性のパワーユ
ニット12は、車両(サイドメンバ10)にやや遅れて
減速を開始するので、パワーユニット12には慣性力F
0 が発生する。その慣性力F0 の一部である反力F
1 は、図2に示すようにパワーユニット12の取り付け
られた右マウント14aの取付部28aに作用する。そ
して、サイドメンバ10には、取付点28aがサイドメ
ンバ10の中心線30から長さL離れているため、モー
メントM1 (M1 =F1 ・Lの関係を有する)が発生す
る。このモーメントMは、サイドメンバ10の前方部1
0dで下側に曲折するように作用する。
【0023】しかし、サイドメンバ10のマウントが設
置された上面26aは、車両前後方向に延びる稜線32
がマウント設置面以外の面に比して増加している形状で
あるので、上面の抗力は、他の面の抗力に比べ大きな抗
力が発生する。この上面の抗力によってモーメントM1
が相殺され、サイドメンバ10は途中で曲折されること
なく、所定量、軸方向に圧縮されて衝突エネルギーが吸
収される。
【0024】なお、図3に示すように左マウント14b
が設置された左サイドメンバ10の内側面26dには、
右サイドメンバ10と同様にモーメントM2 (M2 =F
2 ・Nの関係を有する)が発生し、サイドメンバ10が
曲折され傾向となるが、車両前後方向に延びる稜線32
の数を増加させているので、サイドメンバ10を曲折し
ようとするモーメントM2 が相殺される。
【0025】以上、サイドメンバにリインホースメント
を使用することなく、サイドメンバの剛性をあげる構造
を説明した。上記実施例においては、サイドメンバのマ
ウント設置面の稜線の数を二本増やし、サイドメンバの
断面が上方向あるいは、内側方向に凸になる形状にした
が、この構造に限定するものではない。他の実施例とし
て、図6に示すように稜線の数をさらに増加させて、断
面形状が略波状となるようにしてもよい。また、図7に
示すようにサイドメンバの断面形状が凹になる形状とし
てもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における車
両の前部車体構造では、フロントサイドメンバにリイン
ホースメントを使用することなく、衝突時のフロントサ
イドメンバの曲折を防止することができるので、車両の
軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における車両の前部車体構造の
概略図。
【図2】本発明の実施例における右側フロントサイドメ
ンバの斜視図。
【図3】本発明の実施例における左側フロントサイドメ
ンバの斜視図。
【図4】図2のフロントサイドメンバのIV−IV線におけ
る断面図。
【図5】図3のフロントサイドメンバのV−V線におけ
る断面図。
【図6】本発明の他の実施例のにおけるフロントサイド
メンバの断面図。
【図7】本発明の他の実施例のにおけるフロントサイド
メンバの断面図。
【図8】従来のリインホースメントを用いたフロントサ
イドメンバの側面図。
【図9】従来のフロントサイドメンバにおける(a)通
常時の側面図、(b)衝突時の側面図。
【符号の説明】
10 ・・・ フロントサイドメンバ 12 ・・・ パワーユニット 14a、14b、14c ・・・ エンジンマウント 32 ・・・ 稜線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前部に位置し車両前後方向に延びる
    閉断面形状のフロントサイドメンバと、該フロントサイ
    ドメンバに設置されパワーユニットを支持するエンジン
    マウントとを備えた車両の前部車体構造において、前記
    フロントサイドメンバが形成する面のうち、前記エンジ
    ンマウントを設置した設置面でフロントサイドメンバ前
    端部からエンジンマウントの設置部まで、車両前後方向
    に延びる稜線の数をその他の面の稜線の数より増加させ
    たことを特徴とする車両の前部車体構造。
JP5170470A 1993-07-09 1993-07-09 車両の前部車体構造 Expired - Fee Related JP3060783B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005010398A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Sumitomo Metal Industries, Ltd. 衝撃吸収部材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005010398A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Sumitomo Metal Industries, Ltd. 衝撃吸収部材
US7252314B2 (en) 2003-07-28 2007-08-07 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Crash energy absorption member

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