JPH07253383A - 医療用分析機の洗浄装置 - Google Patents

医療用分析機の洗浄装置

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JPH07253383A
JPH07253383A JP6069148A JP6914894A JPH07253383A JP H07253383 A JPH07253383 A JP H07253383A JP 6069148 A JP6069148 A JP 6069148A JP 6914894 A JP6914894 A JP 6914894A JP H07253383 A JPH07253383 A JP H07253383A
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JP
Japan
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dispensing nozzle
vibration
cleaning
nozzle
resonator
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Withdrawn
Application number
JP6069148A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Imabayashi
浩之 今林
Yoshie Wakamatsu
良依 若松
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07253383A publication Critical patent/JPH07253383A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L13/00Cleaning or rinsing apparatus
    • B01L13/02Cleaning or rinsing apparatus for receptacle or instruments
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • G01N35/1004Cleaning sample transfer devices

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  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 分析結果の信頼性の向上,洗浄時間の短縮お
よび廃棄物の低減が可能となる医療用分析機の洗浄装置
を得る。 【構成】 振動発生部7に設けられた共振器8は2段の
略円筒形状に形成されている。共振器8のホーン先端部
10には超音波振動子5の軸方向と垂直に貫通孔12が
形成されている。貫通孔12に嵌入された分注ノズル1
1は振動方向Cより締結部材13によってネジ固定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動によりノズルを洗
浄する医療用分析機の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療用分析機の洗浄装置として、
例えば特開昭60−42635号公報に記載される発明
がある。上記発明は、図14に示す様に、円筒形状の洗
浄槽71には洗浄水が注入される注入口72と洗浄水を
排出する排水口73とが設置されている。また、洗浄槽
71内の底部には超音波振動を発生する振動部75が設
けられている。
【0003】上記構成の装置は、多検体を測定すること
によって汚れたサンプルノズル74が洗浄水中に浸漬さ
れると、振動部75から超音波振動が発生し、洗浄水に
定在波を形成する。この定在波によって、サンプルノズ
ル74の外面・内面に付着した汚れを除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】洗浄水に超音波振動を
伝達させ、洗浄水のキャビテーションによって汚れを取
り除く方法は、一般的な超音波洗浄装置にもあるよう
に、強固な汚れも破壊して剥離することが可能である。
【0005】しかしながら、前記従来技術における装置
は、ノズルの外面の汚れは落ちても、内面の汚れはほと
んど落とすことができない。これは、超音波振動の波長
に対してノズルの内径が非常に小さく、超音波振動が吐
出口から入ってもすぐに減衰し、ノズル内部では強力な
キャビテーションがほとんど起きないことによる。さら
に、洗浄水に伝達される超音波振動は水面に反射して、
節と腹を有する縦振動の定在波を形成する。よって、節
位置の部分では、腹位置と同程度に汚れを落とすことが
できない。
【0006】このような洗浄不良は、キャリーオーバー
やコンタミネーションを引き起こし分析信頼性を低下さ
せる。また、洗浄不良をなくすために洗浄水を増やした
り、洗浄時間を長くしたりしているが、廃棄物の増加や
分析時間の長時間化を伴い別の問題を引き起こしてい
る。
【0007】因って、本発明は前記従来技術における欠
点に鑑みて開発されたもので、請求項1の目的は、ノズ
ルの外面・内面に付着した汚れをほとんど残さずに洗浄
する医療用分析機の洗浄装置を提供することにある。ま
た、請求項2の目的は、長時間安定した洗浄効果を得る
ことを可能とする医療用分析機の洗浄装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、検
体・試薬を分注する分注ノズルと、洗浄水を分注ノズル
と洗浄槽に供給する洗浄水供給装置と、分注ノズル吐出
口附近を浸漬する洗浄槽とを有する医療用分析機の洗浄
装置において、交番電圧の印加によって圧電素子から振
動を発生する超音波振動子と、該超音波振動子に設けら
れて圧電素子の振動を拡大するホーン部と、該ホーン部
に振動方向と垂直な方向へ支持される分注ノズルとを具
備したことを特徴とする医療用分析機の洗浄装置であ
る。また、前記分注ノズルは超音波振動子の振動方向と
一致する方向から締結する締結部材によって支持されて
いることを特徴とする請求項1記載の医療用分析機の洗
浄装置である。
【0009】請求項1の作用は以下の通りである。交番
電圧の印加によって圧電素子から超音波振動が発生し、
この振動振幅をホーンによって増幅する。この増幅され
た振動はホーン部先端から分注ノズルに伝達され、分注
ノズルを支持部が節、吐出口が腹となる高次の屈曲振動
で励振する。
【0010】洗浄水が洗浄水供給装置から送られ始める
と、ノズルが振動して分注ノズルの内面外面に付着した
検体・試薬残りを超音波の大きな加速度によって洗浄水
中に振り落して剥離洗浄する。また、ノズルの強力な振
動によってノズル内の洗浄水にキャビテーションが発生
してさらに洗浄効果を高め、ノズルの屈曲振動の節位置
の検体・試薬残りも洗浄する。
【0011】このように、汚れている分注ノズル自身に
振動が直接伝達されるため、外部から放射される超音波
振動を洗浄水を間接材として伝達させる方法のように、
振動伝達時に超音波振動が減衰するようなことが全くな
く、強力に洗浄することが可能である。
【0012】請求項2の作用は以下の通りである。分注
ノズルを支持する締結部材は、超音波振動子の振動方向
と一致する方向から締結したことにより、締結部材にお
ける超音波振動による疲労破壊を防止している。
【0013】
【実施例1】図1〜図5は本実施例を示し、図1は概略
構成図、図2は分注ノズルの支持状態を示す平面図、図
3は図2の要部拡大図、図4は圧電素子の変形を示す側
面図、図5は分注ノズルの別の支持状態を示す平面図で
ある。
【0014】ドーナツ形状をした厚み方向分極の圧電素
子1の2枚は、両端面に銀蒸着が処理され、分極方向が
図1の矢印M方向で対向するように設置されている。各
圧電素子1の端面には略同形状の薄板のリン青銅製電極
板2がそれぞれ設置され、圧電素子1に正弦波電圧を供
給する。一方の圧電素子1の端面に設置されて共振器3
と接触する電極板4には超音波振動子5を支持するため
の突出部が2箇所形成され、分注ノズル搬送部材6にネ
ジ止めされている。
【0015】このような振動発生部7を両側から共振器
3と共振器8とで挟み、中心を振動子圧着部材9によっ
て締結し、ランジュバン型の超音波振動子5を構成す
る。共振器3は振動伝達に優れた材料、ステンレス,ア
ルミニウム合金,ジュラルミンおよびリン青銅等が用い
られ、ここでは、耐腐食性の良いステンレスが用いられ
る。形状は圧電素子1と同外径の略円筒形状をなし、電
極板4との接触面はRmax1μm以下の表面粗さに仕
上げられている。
【0016】共振器3の中心には、振動子圧着部材9の
頭部を収納する段差を有し、かつ貫通する孔が形成され
ている。共振器8も共振器3と同材料が用いられ、2段
の略円筒形状をなし、電極板2との接触面はRmax1
μm以下の表面粗さに仕上げられている。共振器8の中
心には、振動子圧着部材9の先端に螺刻されたオネジと
螺合するためのメネジが螺刻されている。
【0017】2段の略円筒形状をした共振器8はホーン
効果を有するようにそれぞれの円筒長さが、駆動周波数
の1/4波長と略一致されている。共振器8のホーン先
端部10には、超音波振動子5の軸方向と垂直に分注ノ
ズル11の貫通する貫通孔12が形成され、ホーン先端
部10から分注ノズル11の貫通孔12まで締結部材1
3を締結するメネジが螺刻されている。
【0018】分注ノズル11の材質には耐腐食性に優れ
たステンレスが用いられ、超音波振動子5のホーン先端
部10に所定長さの位置で締結部材13によってネジ固
定されている。分注ノズル11のノズル先端14はテー
パー形状に絞り加工されて吐出口15が形成されてい
る。また、もう一方の分注ノズル11の端部には可逆す
る往復動ポンプ16からの接続パイプ17がつながって
いる。なお、接続パイプ17内部および往復動ポンプ1
6内部には生理食塩水または水が入っており、往復動ポ
ンプ16によって、検体あるいは試薬を吸引吐出した
り、洗浄水としての生理食塩水または水を吐出したりす
る。
【0019】分注ノズル11の下方には洗浄水の満たさ
れた洗浄槽18が設置されている。洗浄槽18の底部に
は図示しないポンプより洗浄水を供給する供給口19
と、水面附近には、オーバーフローにより洗浄水を排出
する排出口20とが形成されている。
【0020】以下に各構成部材の試薬吸引吐出及び洗浄
動作の一例を簡単に説明する。分注ノズル搬送部材6が
図示しない試薬ケースの上方に回転して下降する。分注
ノズル11が液面に僅かに接したところで下降が停止
し、往復動ポンプ16によって分注ノズル11内部に試
薬を吸引する。その後、分注ノズル搬送部材6が上昇
し、分注ノズル11が試薬ケース上方に再び配置され
る。そして、分注ノズル搬送部材6が図示しない検体の
入った反応セル上方に回転移動し、反応セル内に試薬を
所定量吐出する。
【0021】吐出後、分注ノズル搬送部材6が洗浄槽1
8上方に回転移動し、その後下降して洗浄槽18内にノ
ズル先端14を所定長さ浸漬する。洗浄槽18内の洗浄
水に分注ノズル11が触れると同時に、往復動ポンプ1
6より分注ノズル11内部に洗浄水として生理食塩水ま
たは水が流される。また、洗浄槽18内にも供給口19
より洗浄水が流される。さらに、超音波振動子5に正弦
波電圧が印加され、ノズル11に振動が伝達される。
【0022】以上の動作で洗浄がおこわれ、分注ノズル
11の汚れは排出口20より外部に排出される。洗浄が
終了すると、洗浄水供給および振動が停止される。その
後、分注ノズル搬送部材6が上昇し、分注ノズル11が
洗浄槽18より引き上げられる。
【0023】次に、本実施例の作用を説明する。正弦波
電圧の印加によって、図4に示す点線のように圧電素子
1から軸方向の縦振動が振動振幅数nm発生する。この
振動は共振器3,8のホーン効果によって、ホーン先端
部10で数十μmの縦振動Cに拡大される。この振動
は、図3に示されるように、ホーン先端部10の貫通孔
12の1接触線21と、分注ノズル11支持のための締
結部材13との1接触線22とから分注ノズル11に直
接振動伝達される。分注ノズル11は超音波振動子5の
振動方向と垂直に構成されるため、ホーン先端部10の
振動によって、分注ノズル11が径方向に高速で振ら
れ、高次の屈曲振動Bを励振する。
【0024】分注ノズル11に付着した検体および試薬
残りの汚れは、強力な屈曲振動の加速度によって、分注
ノズル11の表面から引き剥がされ、洗浄水の流れによ
り外部に放出される。また、分注ノズル11自信が振動
するため、分注ノズル11内側の表面から超音波振動が
内部の洗浄水に照射され、強力なキャビテーションを起
こし、分注ノズル11の屈曲振動の節位置においても、
良好な洗浄効果を得ることができる。
【0025】本実施例では、縦振動が発生している方向
Cに分注ノズル11を支持する締結部材13が設けられ
ているので、超音波振動の疲労破壊による締結部材13
の破損が発生しずらい。図5に示すように、縦振動方向
Cに対して締結部材23が垂直な方向から締結される
と、締結部材23の頭部がDの方向に屈曲し、A点の部
分から亀裂が生じて破損する場合がある。締結部材23
が破損すると、分注ノズル11を超音波振動子5のホー
ン先端部10へ強固に支持できなくなり、分注ノズル1
1への振動伝達を疎外する問題が発生する。
【0026】分注ノズル11が超音波振動子5に強固に
支持されている限り、分注ノズル11への振動伝達は減
衰が少ない状態で行われ、洗浄水を間接材として用いる
一般的な超音波洗浄方法よりも強力に分注ノズル11を
振動させることができる。
【0027】本実施例によれば、ノズルの外面・内面に
付着した汚れは、前述の屈曲振動の加速度・キャビテー
ションによって振り落とされる。このため、洗浄不良が
原因で発生する試薬間のコンタミネーションおよび検体
のキャリーオーバーの発生がなくなり、信頼性の高い分
析が可能となる。また、洗浄水だけの洗浄に比べ、洗浄
時間が短縮され高速分析が可能となる。さらに特殊な洗
剤を必要とせず、洗浄水量も削減でき、廃棄物にかかる
廃棄処理費用の低減が可能となる。
【0028】また、ノズルを締結支持する締結部材が振
動方向と一致しているので、応力破壊が発生せず、確実
にノズルを長時間支持することができる。因って、良好
な振動伝達が可能となり、洗浄効果を長時間維持でき
る。また、締結部材の破損による分析動作の疎外がなく
なる。
【0029】
【実施例2】図6および図7は本実施例を示し、図6は
分注ノズルの支持状態を示す平面図、図7は図6の要部
拡大図である。本実施例は、前記実施例1におけるホー
ン先端部10の分注ノズル11支持方法を変更した点が
異なり、他の構成は同一な構成部分から成るもので、同
一構成部分には同一番号を付してその説明を省略する。
【0030】ホーン先端部10には分注ノズル11が設
置される方向に、先端部端面から分注ノズル直径と略同
幅の溝24が形成されている。溝24の最低部はV字形
状25をなし、先端部の軸心から縦振動方向Cに締結部
材26が設置され、分注ノズル11を支持している。
【0031】図7に示すように、分注ノズル11が溝2
4底部のV字形状25の2接触線27と、締結部材26
の1接触線22の3箇所で接触し、振動がさらに伝達さ
れやすくなる。よって、分注ノズル11の高次の屈曲振
動Bが強く励振される。その他の作用は前記実施例1と
同様であり、作用の説明を省略する。
【0032】本実施例によれば、前記実施例1と同様な
効果が得られるとともに、超音波振動子と分注ノズルと
の接触箇所が増加したため、振動伝達がさらに効率良く
行われて分注ノズルが強力に振動し、洗浄効果が向上す
る。
【0033】
【実施例3】図8〜図10は本実施例を示し、図8は分
注ノズルの支持状態を示す平面図、図9は図8の要部拡
大図、図10は図8の要部断面図である。本実施例は、
前記実施例1におけるホーン先端部10の分注ノズル1
1支持方法を変更した点が異なり、他の構成は同一な構
成部分から成るもので、同一構成部分から成るもので、
同一構成部分には同一番号を付してその説明を省略す
る。
【0034】ホーン先端部10には分注ノズル11が設
置される方向に、先端部端面から分注ノズル11直径と
略同幅の溝24が形成され、溝24の最低部はV字形状
25をなしている。先端部の軸心からは縦振動方向に分
注ノズル11を支持する締結部材26が設置されてい
る。また、締結部材26と分注ノズル11との間には、
1端面がV字形状28をなし、共振器8と同材質の円盤
型の接触部材29が介在され、締結部材26の支持力を
分注ノズル11に間接的に伝えている。なお、分注ノズ
ル11と2つのV字形状25,28との隙間にはエポキ
シ系の接着剤30が充填されている。
【0035】図9に示すように、分注ノズル11は2つ
のV字形状25,28の4接触線27,31と接触し、
超音波振動子の振動が4箇所から伝達される。さらに、
エポキシ系接着剤30が分注ノズル11の周囲に充填さ
れているため、間接的に振動を分注ノズル11に伝達す
ることができる。よって、分注ノズル11の屈曲振動を
さらに強く励振することができる。その他の作用は前記
実施例1と同様であり、作用の説明を省略する。
【0036】本実施例によれば、前記実施例1と同様な
効果が得られるとともに、超音波振動子と分注ノズルと
の接触箇所をさらに増加し、エポキシ系接着剤によって
間接的に振動伝達が行えるようにしたことで、振動伝達
がさらに効率良く行われ、分注ノズルが強力に振動して
洗浄効果が向上する。
【0037】
【実施例4】図11〜図13は本実施例を示し、図11
は概略構成図、図12は圧電素子の分極概略図、図13
は圧電素子の変形を示す側面図である。ドーナツ形状を
した厚みすべり方向分極の圧電素子32の2枚は、両端
面にニッケルメッキが処理され、分極方向が図12の矢
印にて示すように相反するように設置されている。各圧
電素子32の端面には略同形状の薄板のリン青銅製電極
板2がそれぞれ設置され、圧電素子32に正弦波電圧を
供給する。一方の圧電素子32の端面に設置されて共振
器3と接触する電極板4には超音波振動子33を支持す
るための突出部が2箇所形成され、分注ノズル搬送部材
6にネジ止めされている。
【0038】このような振動発生部34を両側から共振
器3と共振器35とで挟み、中心を振動子圧着部材9に
よって締結し、ランジュバン型の超音波振動子33を構
成する。共振器3は振動伝達に優れた材料、ステンレ
ス,アルミニウム合金,ジュラルミンおよびリン青銅等
が用いられ、ここでは、耐腐食性の良いステンレスが用
いられる。形状は圧電素子32と同外径の略円筒形状を
なし、電極板4との接触面はRmax1μm以下の表面
粗さに仕上げられている。共振器3の中心には、振動子
圧着部材9の頭部を収納する段差を有し、かつ貫通する
孔が形成されている。
【0039】共振器35も共振器3と同材料が用いら
れ、2段の略円筒形状をなし、電極板2との接触面はR
max1μm以下の表面粗さに仕上げられている。中心
には振動子圧着部材9先端に螺刻されたオネジと螺合す
るためのメネジが螺刻されている。2段の略円筒形状
は、屈曲振動ホーン効果を有するようにそれぞれの円筒
長さが所定量に設定されている。共振器35のホーン先
端部36には、超音波振動子33の軸方向と垂直に分注
ノズル11が貫通する貫通孔12が形成され、ホーン先
端部側面から分注ノズル11の貫通孔12まで締結部材
37を締結するメネジが螺刻されている。
【0040】分注ノズル11は、耐腐食性に優れたステ
ンレスが用いられ、超音波振動子33のホーン先端部3
6に所定長さの位置で締結部材37によってネジ固定さ
れている。分注ノズル11のノズル先端14はテーパー
形状に絞り加工されて吐出口15が形成されている。ま
た、もう一方の分注ノズル11の端部には可逆する往復
動ポンプ16からの接続パイプ17がつながっている。
なお、接続パイプ17内部および往復動ポンプ16内部
には生理食塩水または水が入っており、往復動ポンプ1
6によって、検体あるいは試薬を吸引吐出したり、洗浄
水としての生理食塩水または水を吐出したりする。その
他の構成は前記実施例1と同様であり、構成の説明を省
略する。
【0041】以下に本実施例の作用を説明する。正弦波
電圧の印加によって、圧電素子32は図13に示す点線
のように厚さに対して斜め方向(分極方向)に変形する
超音波振動を発生する。この微小振動は共振器の屈曲振
動ホーン効果によって、図11に示す点線Fのようなホ
ーン先端部36で数十μmの屈曲振動に拡大される。分
注ノズル11は超音波振動子33の振動方向Eと垂直に
構成されているため、ホーン部の振動によって分注ノズ
ル11が径方向に高速で振られ、高次の屈曲振動Bを励
振する。
【0042】分注ノズル11に付着した検体・試薬残り
の汚れは、強力な屈曲振動Bの加速度によって分注ノズ
ル11の表面から引き剥がされ、洗浄水の流れにより外
部に放出される。また、分注ノズル11自信が振動する
ため、ノズル内側の表面から超音波振動が内部の洗浄水
に照射され、強力なキャビテーションを起こし、分注ノ
ズル11の屈曲振動の節位置においても、良好な洗浄効
果を得ることができる。屈曲振動が発生している方向E
に分注ノズル11を支持する締結部材37が設けられて
いるので、超音波振動の疲労破壊による締結部材37の
破損が発生しずらい。その他の作用は前記実施例1と同
様であり、作用の説明を省略する。
【0043】本実施例によれば、このように屈曲振動を
発生する超音波振動子に設けられた分注ノズルにおいて
も同様に良好な洗浄効果が得られる。この際、超音波振
動子の屈曲振動方向に分注ノズルの締結部材を設置すれ
ば、疲労破壊が防止できることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】請求項1の効果は、ノズルの外面および
内面に付着した汚れをほとんど残さずに洗浄することが
可能である。因って、分析結果の信頼性の向上,洗浄時
間の短縮および廃棄物の低減が可能となる医療用分析機
の洗浄装置を提供することができる。請求項2の効果
は、締結部材の破損を防止し、確実に振動をノズルへ伝
達することが可能となり、良好な洗浄効果を長期にわた
って維持可能な医療用分析機の洗浄装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す概略構成図である。
【図2】実施例1を示す平面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】実施例1を示す側面図である。
【図5】実施例1を示す平面図である。
【図6】実施例2を示す平面図である。
【図7】図6の要部拡大図である。
【図8】実施例3を示す平面図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】図8の要部断面図である。
【図11】実施例4を示す概略構成図である。
【図12】実施例4を示す分極概略図である。
【図13】実施例4を示す側面図である。
【図14】従来例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 圧電素子 2,4 電極板 3,8 共振器 5 超音波振動子 7 振動発生部 9 振動子圧着部材 10 ホーン先端部 11 分注ノズル 12 貫通孔 13 締結部材 14 ノズル先端 15 吐出口 16 往復動ポンプ 17 接続パイプ 18 洗浄槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体・試薬を分注する分注ノズルと、洗
    浄水を分注ノズルと洗浄槽に供給する洗浄水供給装置
    と、分注ノズル吐出口附近を浸漬する洗浄槽とを有する
    医療用分析機の洗浄装置において、交番電圧の印加によ
    って圧電素子から振動を発生する超音波振動子と、該超
    音波振動子に設けられて圧電素子の振動を拡大するホー
    ン部と、該ホーン部に振動方向と垂直な方向へ支持され
    る分注ノズルとを具備したことを特徴とする医療用分析
    機の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記分注ノズルは超音波振動子の振動方
    向と一致する方向から締結する締結部材によって支持さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の医療用分析機
    の洗浄装置。
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WO2018123508A1 (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 株式会社日立ハイテクノロジーズ ノズル洗浄器およびこれを用いた自動分析装置
JPWO2018123508A1 (ja) * 2016-12-27 2019-10-31 株式会社日立ハイテクノロジーズ ノズル洗浄器およびこれを用いた自動分析装置

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