JPH07253132A - 中間筒金具付きゴムブッシュ - Google Patents
中間筒金具付きゴムブッシュInfo
- Publication number
- JPH07253132A JPH07253132A JP7150294A JP7150294A JPH07253132A JP H07253132 A JPH07253132 A JP H07253132A JP 7150294 A JP7150294 A JP 7150294A JP 7150294 A JP7150294 A JP 7150294A JP H07253132 A JPH07253132 A JP H07253132A
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- JP
- Japan
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- rubber sleeve
- fitting
- metal fitting
- tubular metal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中間筒金具を備えた構造のばね特性を損なう
ことなく、捩り方向における耐久性を改良することので
きる中間筒金具付きゴムブッシュを提供する。 【構成】 内筒金具12と中間筒金具14をおよび外筒
金具16を同心的に配置し、内筒金具12に加硫接着し
中間筒金具14に圧入固定した内側ゴムスリ−ブ18の
捩りばね定数と、外筒金具16に加硫接着し中間筒金具
14に圧入固定した外側ゴムスリ−ブ20の捩りばね定
数とを、内側ゴムスリ−ブ18のゴム硬さ或いは圧入率
を外側ゴムスリ−ブ20よりも増加せしめて、略等しく
した。
ことなく、捩り方向における耐久性を改良することので
きる中間筒金具付きゴムブッシュを提供する。 【構成】 内筒金具12と中間筒金具14をおよび外筒
金具16を同心的に配置し、内筒金具12に加硫接着し
中間筒金具14に圧入固定した内側ゴムスリ−ブ18の
捩りばね定数と、外筒金具16に加硫接着し中間筒金具
14に圧入固定した外側ゴムスリ−ブ20の捩りばね定
数とを、内側ゴムスリ−ブ18のゴム硬さ或いは圧入率
を外側ゴムスリ−ブ20よりも増加せしめて、略等しく
した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸回りに回転力が作用
する中間筒金具付きゴムブッシュに係り、例えば、自動
車のサスペンションに使用する中間筒金具付きゴムブッ
シュに関するものである。
する中間筒金具付きゴムブッシュに係り、例えば、自動
車のサスペンションに使用する中間筒金具付きゴムブッ
シュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンションに用いられるゴ
ムブッシュとして、内筒金具と中間筒金具および外筒金
具を同心的に配置し、これら各金具間にゴムスリ−ブを
装填したものが知られている。また、このような中間筒
金具付きゴムブッシュは、軸方向ばね定数に対する軸直
角方向ばね定数の比率を大きくすることができ、サスペ
ンション構造に合わせたばね特性のチュ−ニングによ
り、操安性と乗心地の両立を図るように組み込まれてい
る。
ムブッシュとして、内筒金具と中間筒金具および外筒金
具を同心的に配置し、これら各金具間にゴムスリ−ブを
装填したものが知られている。また、このような中間筒
金具付きゴムブッシュは、軸方向ばね定数に対する軸直
角方向ばね定数の比率を大きくすることができ、サスペ
ンション構造に合わせたばね特性のチュ−ニングによ
り、操安性と乗心地の両立を図るように組み込まれてい
る。
【0003】ところで、サスペンション構造においてダ
ブルウイッシュボ−ン式サスペンション、デュアルリン
ク式サスペンション、マルチリンクサスペンション等に
あっては、車輪の上下動による捩り方向の入力が大きく
作用する取付け構造となるが、このようなサスペンショ
ン構造に前記中間筒金具付きゴムブッシュを採用する
と、内筒金具と中間筒金具との間の内側ゴムスリ−ブに
亀裂が発生し易く耐久性が充分でないといった問題があ
った。
ブルウイッシュボ−ン式サスペンション、デュアルリン
ク式サスペンション、マルチリンクサスペンション等に
あっては、車輪の上下動による捩り方向の入力が大きく
作用する取付け構造となるが、このようなサスペンショ
ン構造に前記中間筒金具付きゴムブッシュを採用する
と、内筒金具と中間筒金具との間の内側ゴムスリ−ブに
亀裂が発生し易く耐久性が充分でないといった問題があ
った。
【0004】これは、外筒金具と中間筒金具との間の外
側ゴムスリ−ブの捩りばね定数が内側ゴムスリ−ブより
も高く、金具間において内側ゴムスリ−ブの方が外側ゴ
ムスリ−ブよりも大きく捩られ、内側ゴムスリ−ブの捩
りに伴う歪が大きいことから生じていた。
側ゴムスリ−ブの捩りばね定数が内側ゴムスリ−ブより
も高く、金具間において内側ゴムスリ−ブの方が外側ゴ
ムスリ−ブよりも大きく捩られ、内側ゴムスリ−ブの捩
りに伴う歪が大きいことから生じていた。
【0005】そこで、内側ゴムスリ−ブと外側ゴムスリ
−ブにおける捩りばね定数のアンバランスを、捩りに伴
う歪が小さく捩りばね定数の高い外側ゴムスリ−ブの一
部を切欠いて、ゴムボリュ−ムを減らすことによって解
消することは考えられるが、こうすると、軸直角方向入
力に対する耐久性が低下すること、軸方向に対する軸直
角方向のばね定数比率が小さくなること、また、サスペ
ンションリンクやア−ムに対する組み付け方向性ができ
てしまう等、捩り方向における耐久性以外で不利となる
点が生じる。
−ブにおける捩りばね定数のアンバランスを、捩りに伴
う歪が小さく捩りばね定数の高い外側ゴムスリ−ブの一
部を切欠いて、ゴムボリュ−ムを減らすことによって解
消することは考えられるが、こうすると、軸直角方向入
力に対する耐久性が低下すること、軸方向に対する軸直
角方向のばね定数比率が小さくなること、また、サスペ
ンションリンクやア−ムに対する組み付け方向性ができ
てしまう等、捩り方向における耐久性以外で不利となる
点が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如き
捩り方向における耐久性の問題点に鑑み、この点に対し
て中間筒金具を備えた構造のばね特性を損なうことな
く、改良することのできる中間筒金具付きゴムブッシュ
を提供することを目的とする。
捩り方向における耐久性の問題点に鑑み、この点に対し
て中間筒金具を備えた構造のばね特性を損なうことな
く、改良することのできる中間筒金具付きゴムブッシュ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、この課題を解決
するために、本発明の特徴とするところは、支軸金具と
中間筒金具および外筒金具を同心的に配置し、これら各
金具間にゴムスリ−ブを装填してなる中間筒金具付きゴ
ムブッシュにおいて、前記支軸金具に加硫接着せしめ前
記中間筒金具に圧入固定せしめた内側ゴムスリ−ブの捩
りばね定数と、前記外筒金具と前記中間筒金具のいずれ
か一方に加硫接着せしめ他方に圧入固定せしめた外側ゴ
ムスリ−ブの捩りばね定数とを、前記内側ゴムスリ−ブ
のゴム硬さ或いは圧入率を前記外側ゴムスリ−ブよりも
増加せしめることによって、略等しくしたことにある。
するために、本発明の特徴とするところは、支軸金具と
中間筒金具および外筒金具を同心的に配置し、これら各
金具間にゴムスリ−ブを装填してなる中間筒金具付きゴ
ムブッシュにおいて、前記支軸金具に加硫接着せしめ前
記中間筒金具に圧入固定せしめた内側ゴムスリ−ブの捩
りばね定数と、前記外筒金具と前記中間筒金具のいずれ
か一方に加硫接着せしめ他方に圧入固定せしめた外側ゴ
ムスリ−ブの捩りばね定数とを、前記内側ゴムスリ−ブ
のゴム硬さ或いは圧入率を前記外側ゴムスリ−ブよりも
増加せしめることによって、略等しくしたことにある。
【0008】
【作用および効果】内側ゴムスリ−ブおよび外側ゴムス
リ−ブは共に、一方の金具に加硫接着せしめて他方の金
具に圧入するようにされていることから、相互の圧入作
業性が容易になるとともに、両ゴムスリ−ブの圧入率の
設定によって同一スペ−スにおける軸方向ばね定数に対
する軸直角方向ばね定数の比率の調節を容易に行うこと
ができる。また、同一スペ−スでゴムボリュ−ムを確保
した状態で両ゴムスリ−ブに所要の予備圧縮を付与する
ことができ、支軸金具と外筒金具の相対変位に伴って生
ずる歪を緩和できることから耐久性を向上し得る。
リ−ブは共に、一方の金具に加硫接着せしめて他方の金
具に圧入するようにされていることから、相互の圧入作
業性が容易になるとともに、両ゴムスリ−ブの圧入率の
設定によって同一スペ−スにおける軸方向ばね定数に対
する軸直角方向ばね定数の比率の調節を容易に行うこと
ができる。また、同一スペ−スでゴムボリュ−ムを確保
した状態で両ゴムスリ−ブに所要の予備圧縮を付与する
ことができ、支軸金具と外筒金具の相対変位に伴って生
ずる歪を緩和できることから耐久性を向上し得る。
【0009】これに加えて、内側ゴムスリ−ブを支軸金
具に加硫接着せしめることにより捩り入力に対する所要
の固定強度を確保した上で、各金具間に固定せしめられ
た内側ゴムスリ−ブと外側ゴムスリ−ブの捩りばね定数
を、内側ゴムスリ−ブのゴム硬さ或いは圧入率を外側ゴ
ムスリ−ブの方よりも増加せしめて、共に略等しくした
ので、捩りによって生ずる内側ゴムスリ−ブの歪を外側
ゴムスリ−ブの歪と均等化乃至は外側ゴムスリ−ブより
も軽減することができ、内側ゴムスリ−ブの耐久性、延
いては中間筒金具付きゴムブッシュの耐久性を向上する
ことができる。
具に加硫接着せしめることにより捩り入力に対する所要
の固定強度を確保した上で、各金具間に固定せしめられ
た内側ゴムスリ−ブと外側ゴムスリ−ブの捩りばね定数
を、内側ゴムスリ−ブのゴム硬さ或いは圧入率を外側ゴ
ムスリ−ブの方よりも増加せしめて、共に略等しくした
ので、捩りによって生ずる内側ゴムスリ−ブの歪を外側
ゴムスリ−ブの歪と均等化乃至は外側ゴムスリ−ブより
も軽減することができ、内側ゴムスリ−ブの耐久性、延
いては中間筒金具付きゴムブッシュの耐久性を向上する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体的に明らかにするため
に、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明す
る。
に、図面を参照しつつ、本発明の実施例について説明す
る。
【0011】図1には、本発明の一実施例としての自動
車のリヤサスペンションに用いられるゴムブッシュ10
が示されている。このゴムブッシュ10の軸心部には支
軸金具としての円筒形の内筒金具12が設けられ、内筒
金具12の外側には共に円筒形で内筒金具12より所定
寸法短い中間筒金具14と外筒金具16が同心的に配置
されている。そして、内筒金具12と中間筒金具14と
の間に内側ゴムスリ−ブ18を装填し、中間筒金具14
と外筒金具16との間に外側ゴムスリ−ブ20を装填し
て、内筒金具12と外筒金具16を弾性的に連結してい
る。
車のリヤサスペンションに用いられるゴムブッシュ10
が示されている。このゴムブッシュ10の軸心部には支
軸金具としての円筒形の内筒金具12が設けられ、内筒
金具12の外側には共に円筒形で内筒金具12より所定
寸法短い中間筒金具14と外筒金具16が同心的に配置
されている。そして、内筒金具12と中間筒金具14と
の間に内側ゴムスリ−ブ18を装填し、中間筒金具14
と外筒金具16との間に外側ゴムスリ−ブ20を装填し
て、内筒金具12と外筒金具16を弾性的に連結してい
る。
【0012】このゴムブッシュ10は、図示はしていな
いが、リヤサスペンションを構成するア−ムアイに外筒
金具16を圧入して装着され、軸方向が自動車の前後方
向とされ、軸直角方向が自動車の左右方向とされて、車
輪の上下動によって外筒金具16を通して入力される振
動を主に内側、外側ゴムスリ−ブ18、20の捩りによ
って吸収するようになっている。
いが、リヤサスペンションを構成するア−ムアイに外筒
金具16を圧入して装着され、軸方向が自動車の前後方
向とされ、軸直角方向が自動車の左右方向とされて、車
輪の上下動によって外筒金具16を通して入力される振
動を主に内側、外側ゴムスリ−ブ18、20の捩りによ
って吸収するようになっている。
【0013】図2及び図3に示す如く、内側ゴムスリ−
ブ18と外側ゴムスリ−ブ20は、それぞれ内筒金具1
2と外筒金具14に加硫接着された一体加硫成形品2
2、24として形成されている。これら一体加硫成形品
22、24を中間筒金具14の内外周面に圧入するのみ
によって相互に連結し、ゴムブッシュ10となしてい
る。
ブ18と外側ゴムスリ−ブ20は、それぞれ内筒金具1
2と外筒金具14に加硫接着された一体加硫成形品2
2、24として形成されている。これら一体加硫成形品
22、24を中間筒金具14の内外周面に圧入するのみ
によって相互に連結し、ゴムブッシュ10となしてい
る。
【0014】一体加硫成形品22の内側ゴムスリ−ブ1
8は、軸方向中央部が両端部より厚肉とされた段付円筒
形状を呈している。この軸方向中央の厚肉部18Aにお
いて中間筒金具14への圧入代が設けられており、半径
方向における加硫成形時の厚さに対する圧入代の比率に
よる圧入率は約22%に設定されている。
8は、軸方向中央部が両端部より厚肉とされた段付円筒
形状を呈している。この軸方向中央の厚肉部18Aにお
いて中間筒金具14への圧入代が設けられており、半径
方向における加硫成形時の厚さに対する圧入代の比率に
よる圧入率は約22%に設定されている。
【0015】一体加硫成形品24の外側ゴムスリ−ブ2
0は、軸方向中央部が厚肉部20Aとされて内周面が段
付きの円筒形状を呈している。また、軸方向一端側にお
いて外筒金具16に形成された外方フランジ部16Aに
は、ストッパゴム部20Bが一体に設けられている。そ
して、厚肉部20Aにおける中間筒金具14への圧入率
は約28%に設定されている。
0は、軸方向中央部が厚肉部20Aとされて内周面が段
付きの円筒形状を呈している。また、軸方向一端側にお
いて外筒金具16に形成された外方フランジ部16Aに
は、ストッパゴム部20Bが一体に設けられている。そ
して、厚肉部20Aにおける中間筒金具14への圧入率
は約28%に設定されている。
【0016】また、内側ゴムスリ−ブ18と外側ゴムス
リ−ブ20は、共に同種類のゴム材料を使用し、内側ゴ
ムスリ−ブ18と外側ゴムスリ−ブ20のゴム硬さは、
それぞれHsA形硬さでHs60、Hs50とされてい
る。そして、内側ゴムスリ−ブ18の方が外側ゴムスリ
−ブ20よりも圧入率は低くされているものの、ゴム硬
さを外側ゴムスリ−ブよりも高く設定していることで、
それぞれ中間筒金具14への圧入状態における捩りばね
定数はほぼ等しいものとされている。
リ−ブ20は、共に同種類のゴム材料を使用し、内側ゴ
ムスリ−ブ18と外側ゴムスリ−ブ20のゴム硬さは、
それぞれHsA形硬さでHs60、Hs50とされてい
る。そして、内側ゴムスリ−ブ18の方が外側ゴムスリ
−ブ20よりも圧入率は低くされているものの、ゴム硬
さを外側ゴムスリ−ブよりも高く設定していることで、
それぞれ中間筒金具14への圧入状態における捩りばね
定数はほぼ等しいものとされている。
【0017】なお、この実施例において内側ゴムスリ−
ブ18の圧入率を外側ゴムスリ−ブ20よりも低くして
いるのは、内筒金具12と内側ゴムスリ−ブ18の接着
面積が外筒金具16と外側ゴムスリ−ブ20の接着面積
よりも小さいことから、接着強度が外側ゴムスリ−ブ2
0よりも低く、中間筒金具14への圧入時における抵抗
力の多大化に伴う接着面の剥離等を防止するための配慮
である。
ブ18の圧入率を外側ゴムスリ−ブ20よりも低くして
いるのは、内筒金具12と内側ゴムスリ−ブ18の接着
面積が外筒金具16と外側ゴムスリ−ブ20の接着面積
よりも小さいことから、接着強度が外側ゴムスリ−ブ2
0よりも低く、中間筒金具14への圧入時における抵抗
力の多大化に伴う接着面の剥離等を防止するための配慮
である。
【0018】また、内側ゴムスリ−ブ18の厚肉部18
Aの軸方向両側部分の外周は中間筒金具14の内径とほ
ぼ同等とされ、外側ゴムスリ−ブ20の厚肉部20Aの
軸方向両側部分の内周は中間筒金具14の外径とほぼ同
等とされており、図1に示すように中間筒金具14への
圧入状態で中間筒金具14に圧接されて、各金具間のス
ペ−スをほぼ埋めるような状態となっている。
Aの軸方向両側部分の外周は中間筒金具14の内径とほ
ぼ同等とされ、外側ゴムスリ−ブ20の厚肉部20Aの
軸方向両側部分の内周は中間筒金具14の外径とほぼ同
等とされており、図1に示すように中間筒金具14への
圧入状態で中間筒金具14に圧接されて、各金具間のス
ペ−スをほぼ埋めるような状態となっている。
【0019】そして、このような構造とされたゴムブッ
シュ10にあっては、軸方向ばね定数に対して軸直角方
向ばね定数を20倍強にでき、リヤサスペンションへの
装着状態下において、操安性と乗心地の両立化が図れ得
る。また内側ゴムスリ−ブ18と外側ゴムスリ−ブ20
の圧入率の設定を変更するだけで、同一スペ−スにおけ
る軸方向ばね定数に対する軸直角方向ばね定数の比率を
大きく確保した上での調節を容易に行うことができる。
またさらに、内側ゴムスリ−ブ18と外側ゴムスリ−ブ
20を、別の一体加硫成形品22、24として形成して
いることから、それぞれの捩りばね定数のチュ−ニング
を容易、かつ確実に行うことができる。
シュ10にあっては、軸方向ばね定数に対して軸直角方
向ばね定数を20倍強にでき、リヤサスペンションへの
装着状態下において、操安性と乗心地の両立化が図れ得
る。また内側ゴムスリ−ブ18と外側ゴムスリ−ブ20
の圧入率の設定を変更するだけで、同一スペ−スにおけ
る軸方向ばね定数に対する軸直角方向ばね定数の比率を
大きく確保した上での調節を容易に行うことができる。
またさらに、内側ゴムスリ−ブ18と外側ゴムスリ−ブ
20を、別の一体加硫成形品22、24として形成して
いることから、それぞれの捩りばね定数のチュ−ニング
を容易、かつ確実に行うことができる。
【0020】また、同一スペ−スでゴムボリュ−ムを確
保した状態で両ゴムスリ−ブ18、20に対して所要の
予備圧縮を付与することができ、内筒金具12と外筒金
具16の相対変位に伴って生ずる歪を緩和できるので、
耐久性を向上できる。
保した状態で両ゴムスリ−ブ18、20に対して所要の
予備圧縮を付与することができ、内筒金具12と外筒金
具16の相対変位に伴って生ずる歪を緩和できるので、
耐久性を向上できる。
【0021】さらに、内側ゴムスリ−ブ18を内筒金具
に加硫接着して捩りに対する所要の固定強度を確保した
上で、中間筒金具14にそれぞれ圧入固定された、内側
ゴムスリ−ブ18の捩りばね定数と外側ゴムスリ−ブ2
0の捩りばね定数を略等しくしたので、捩りによって生
ずる内側ゴムスリ−ブ18の歪を外側ゴムスリ−ブの歪
と均等化することができ、内側ゴムスリ−ブ18が早期
に破損することなく、ゴムブッシュの耐久性を向上する
ことができる。
に加硫接着して捩りに対する所要の固定強度を確保した
上で、中間筒金具14にそれぞれ圧入固定された、内側
ゴムスリ−ブ18の捩りばね定数と外側ゴムスリ−ブ2
0の捩りばね定数を略等しくしたので、捩りによって生
ずる内側ゴムスリ−ブ18の歪を外側ゴムスリ−ブの歪
と均等化することができ、内側ゴムスリ−ブ18が早期
に破損することなく、ゴムブッシュの耐久性を向上する
ことができる。
【0022】以上、本発明の一つの実施例について述べ
てきたが、上述の如き具体例にのみ限定されるものでは
ない。
てきたが、上述の如き具体例にのみ限定されるものでは
ない。
【0023】例えば、外筒金具16に加硫接着して中間
筒金具14に圧入固定していた外側ゴムスリ−ブ20
は、逆に中間筒金具に加硫接着して外筒金具に圧入固定
するようにしても同様の作用、効果を得られる。
筒金具14に圧入固定していた外側ゴムスリ−ブ20
は、逆に中間筒金具に加硫接着して外筒金具に圧入固定
するようにしても同様の作用、効果を得られる。
【0024】また、内側ゴムスリ−ブの圧入率を外側ゴ
ムスリ−ブの圧入率よりも大きく設定することによっ
て、内側ゴムスリ−ブの捩りばね定数を外側ゴムスリ−
ブの捩りばね定数と略等しくして、ゴムボリュ−ムの少
ない内側ゴムスリ−ブの捩りによる歪を外側ゴムスリ−
ブよりも軽減するようにしてもよい。
ムスリ−ブの圧入率よりも大きく設定することによっ
て、内側ゴムスリ−ブの捩りばね定数を外側ゴムスリ−
ブの捩りばね定数と略等しくして、ゴムボリュ−ムの少
ない内側ゴムスリ−ブの捩りによる歪を外側ゴムスリ−
ブよりも軽減するようにしてもよい。
【0025】また、内側ゴムスリ−ブ及び外側ゴムスリ
−ブの加硫成形時の形状は、一定の厚さの円筒形でも、
軸方向両端部が中央部よりも厚肉とされた形状としても
よい。 そして、それぞれの圧入率は、捩り方向におけ
る入力に応じて設定することができるが、捩りによるす
べり摩耗の防止の点から15%以上とし、圧入作業性及
び圧入時のゴムスリ−ブのスプリングバックによる圧入
状態のばらつきを抑制する点から35%以下とすること
が好ましい。
−ブの加硫成形時の形状は、一定の厚さの円筒形でも、
軸方向両端部が中央部よりも厚肉とされた形状としても
よい。 そして、それぞれの圧入率は、捩り方向におけ
る入力に応じて設定することができるが、捩りによるす
べり摩耗の防止の点から15%以上とし、圧入作業性及
び圧入時のゴムスリ−ブのスプリングバックによる圧入
状態のばらつきを抑制する点から35%以下とすること
が好ましい。
【図1】本発明の一実施例としてのゴムブッシュを示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1に示されたゴムブッシュを構成する内側ゴ
ムスリ−ブの一体加硫成形品を示す縦断面図である。
ムスリ−ブの一体加硫成形品を示す縦断面図である。
【図3】図1に示されたゴムブッシュを構成する外側ゴ
ムスリ−ブの一体加硫成形品を示す縦断面図である。
ムスリ−ブの一体加硫成形品を示す縦断面図である。
10 ゴムブッシュ 12 内筒金具 14 中間筒金具 16 外筒金具 18 内側ゴムスリ−ブ 20 外側ゴムスリ−ブ 22 一体加硫成形品(内側) 24 一体加硫成形品(外側)
Claims (1)
- 【請求項1】 支軸金具と中間筒金具および外筒金具を
同心的に配置し、これら各金具間にゴムスリ−ブを装填
してなる中間筒金具付きゴムブッシュにおいて、 前記支軸金具に加硫接着せしめ前記中間筒金具に圧入固
定せしめた内側ゴムスリ−ブの捩りばね定数と、前記外
筒金具と前記中間筒金具のいずれか一方に加硫接着せし
め他方に圧入固定せしめた外側ゴムスリ−ブの捩りばね
定数とを、前記内側ゴムスリ−ブのゴム硬さ或いは圧入
率を前記外側ゴムスリ−ブよりも増加せしめることによ
って、略等しくしたことを特徴とする中間筒金具付きゴ
ムブッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7150294A JPH07253132A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 中間筒金具付きゴムブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7150294A JPH07253132A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 中間筒金具付きゴムブッシュ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07253132A true JPH07253132A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13462524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7150294A Pending JPH07253132A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 中間筒金具付きゴムブッシュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07253132A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001055615A1 (fr) * | 2000-01-27 | 2001-08-02 | Michelin Avs | Procede d'application d'une precontrainte de compression a une articulation elastique |
JP2013036550A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Tokai Rubber Ind Ltd | 防振ブッシュ |
CN107588141A (zh) * | 2017-10-19 | 2018-01-16 | 开平市华胜五金橡胶厂 | 一种立式支撑衬垫 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP7150294A patent/JPH07253132A/ja active Pending
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