JPH07253079A - 電磁ポンプの防水構造 - Google Patents

電磁ポンプの防水構造

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JPH07253079A
JPH07253079A JP6068177A JP6817794A JPH07253079A JP H07253079 A JPH07253079 A JP H07253079A JP 6068177 A JP6068177 A JP 6068177A JP 6817794 A JP6817794 A JP 6817794A JP H07253079 A JPH07253079 A JP H07253079A
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JP
Japan
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cable
pump
grommet
coating
pump housing
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Application number
JP6068177A
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English (en)
Inventor
Hideo Iwabuchi
秀夫 岩渕
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Electromagnetic Pumps, Or The Like (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁ポンプ内への外部からの水、湿気等の浸
入を防ぎ、ポンプ動作や各部の耐久性の信頼性を向上さ
せ、しかも安価に構成できる防水構造を得る。 【構成】 電気部品を含めたポンプ構成部品が収納配置
される密閉型ポンプハウジング(11,12)を備え
る。このポンプハウジングのケーブル引出し部40か
ら、気密保持用グロメット42を介して被覆付き多芯導
線による多芯ケーブル41が外部に引き出される。この
多芯ケーブルの前記グロメットを介してポンプハウジン
グに引き込まれる部分であって電気部品に接続するため
にケーブル被覆41aを剥離した部分を半田付けし、多
芯導線相互間の半田付け部分50として構成する。この
多芯ケーブルの半田付け部分から被覆端部にかけて跨っ
た部分に、熱収縮チューブ、弾性体チューブによるシー
ル用チューブ51を嵌装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば自動車の燃料給
送用として用いられる電磁ポンプに関し、特にポンプハ
ウジング内の電気部品からの多芯ケーブルの引出し部分
での防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車用燃料給送用ポンプ等と
して使用される電磁ポンプは、自動車の外側、特に床下
に取付けられることが多く、走行時に水や泥が付着し易
いため、ポンプ外側部を構成するポンプハウジングには
その接合部等に防水性が要求される。これは、このポン
プハウジング内には、励磁コイルやトランジスタ、さら
にプリント回路基板等を配設してなる電気室が形成され
ていることによる。
【0003】このため、従来からこの種の電磁ポンプに
おいて、電気部品等を内設するポンプハウジングを密閉
容器として構成することにより、防水性を確保している
が、この場合に電気部品の外部接続を行なうケーブル引
出し部で問題を生じる。すなわち、上述した電気室内に
配設される電気部品を外部接続するためのケーブルは、
ポンプハウジングの一部に設けたケーブル引出し部から
グロメットを介して引出されており、このグロメットに
よってハウジング側の孔部やケーブル被覆外部との間で
の防水性を比較的簡単に確保できる。
【0004】しかし、このようなケーブル引出し部によ
れば、ケーブル被覆内部を通っての水や湿気等のポンプ
ハウジング内への浸入という問題があった。これは、上
述したケーブルは、ポンプハウジング内で剥離された導
体の内方端が電気室内に露呈する一方、これと同様に剥
離された導体の外方端がハウジング外で外部機器やコネ
クタ等の端子に結線され、これによりこれら両端側の被
覆剥離部分に、導体部分を介して連通状態が生じる。そ
して、上述した電気室は温度変化で室内圧力が変化し易
く、外部圧力に対し負圧となることがあり、このときに
被覆内部での導体による連通部分を通って電気室内へ水
や湿気等が吸込まれる結果となるためであった。
【0005】特に、このような問題は、上述したケーブ
ルが単心線であるときには被覆との間でのシール性が期
待できるためにそれ程支障ないが、たとえば自動車用の
燃料ポンプのように振動や曲げ等の影響を受けるもので
は、強度的に問題な単心線に代えて、一般には柔軟性に
富みかつ曲り易い複数本の細線を螺旋状に撚ってなる多
芯導線いわゆる撚線による多芯ケーブルが用いられてお
り、避けられない問題の一つである。すなわち、このよ
うな多芯ケーブルでは、細線同士の隙間や外径部分での
形状が複雑となり、流入通路が形成され易く、シール性
の面で問題となる。
【0006】このため、上述した電磁ポンプにおいて従
来は、たとえば実公昭57−50542号公報に示され
るように、ケーブルが引出される電気室内に発泡性の合
成樹脂材等を充填あるいは塗布し、ケーブルの電気室内
で剥離された内方端部分をシールし、これによりケーブ
ル被覆内部を通って浸入する水や塩水、湿気等を遮断す
るといったシール構造が採用されていた。
【0007】しかしながら、このような従来構造によれ
ば、ポンプハウジング内部に充填または塗布すべき樹脂
材そのものの物性は熱に弱く、油に付きにくいという不
安定さをもつばかりでなく、この樹脂材の充填、塗布工
程を行なうにあたっても、たとえばシール面の汚れ、充
填、塗布量、乾燥時間、エア溜り等といった種々の工程
条件が厳しく、シール性がばらつき易いもので、信頼性
の面で問題とされる場合が多い。さらに、このような樹
脂材を利用する構成では、工程が複雑で作業性の面で問
題が多く、しかも樹脂材がハウジングの外部にまで漏れ
出して外表面が汚れ、その除去工程も必要となる等の問
題もあった。
【0008】このため、上述したポンプハウジングから
引出されるケーブル引出し部分にハーメチックシールの
ような接続部品を用い、電気室を完全密閉構造とするこ
とも考えられるが、このようにすると、ケーブル引出し
部を構成する部品点数が増大し、組立作業も煩雑化する
とともに、その部分での熱膨張係数を揃えることも必要
で、コスト高を招く等といった問題があった。特に、こ
のようなハーメチックシール構造では、熱影響や衝撃に
対して弱く、振動等で破断し易いため、これを補強する
ための部品も必要で、部品点数やコスト的にも問題であ
った。
【0009】さらに、ポンプハウジングのケーブル引出
し部からゴム等によるグロメットの圧縮力を利用してケ
ーブル被覆との間の水密性を確保して引出すとともに、
その外部に引出されたケーブルの外方端を防水コネクタ
等に水密性を保って接続し、この防水コネクタでケーブ
ル内部を通っての水分等の浸入を防止することも考えら
れている。しかし、このような防水コネクタは、構成部
品点数が多く、構造が複雑で、しかもそれ自身の組立て
も面倒でコスト的にも高価となり、実用面から問題が大
きいものである。
【0010】このため、本出願人は、実公平5−461
74号公報により、ポンプハウジングのケーブル引出し
部において、グロメットを介して引出される多芯ケーブ
ルのグロメット挿通孔に保持される部分の一部の被覆を
剥離し、この被覆剥離部に金属管を嵌装し、この部分を
半田槽への浸漬により半田浸漬部分とし、これにより撚
線部分と金属管を半田付けにより一体化し、ゴム等の弾
性体によるグロメットとの間で確実なシール性を得られ
るようにしたものを先に提案している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来装置では、撚線による多芯導線の半田付け硬化部
分が、過振動が加わる支持部にあり、耐久性の面で好ま
しくないという問題を生じている。
【0012】さらに、近年では、多芯ケーブルにおいて
多芯導線によるリードを多極化し、たとえばイグニッシ
ョンパルス信号用の導線を、+、−側の導線に加えて用
い、ポンプ作動を制御することが行われるようになって
いる。そして、このように多極化すると、制御信号とし
ての100〜400Vの高電圧のイグニッションパルス
によって、グロメットとしてのゴム材の内部が絶縁破壊
し、各導線間が短絡し、車体側に接続されるハーネス部
に焼損等を生じる虞れがあった。
【0013】このような問題は、限られた断面積をもつ
グロメット内に多極化を図った導線を挿通させようとす
ると、特にイグニッションパルス信号線の増加により金
属管同士の間隔が小となり、しかもこの小さい間隔の間
にイグニッションパルスでの400V程度の高電圧が作
用すると、グロメットを形成するゴム材が絶縁破壊すな
わちゴム材が炭素化し、電気が通じる導通路ができて短
絡する。このような導通路は、上述したようなグロメッ
トの孔部と各ケーブルの絶縁被覆外周との間からの全周
にわたる水の進入路およびグロメットの外側の端面部分
によって形成されるものである。すなわち、このような
部分では、水を介して電気が流れ、リーク電流が発生す
ることを避けられない。そして、この導通路は、当初は
細く微少電流の流れであるが、徐々に太くなり、殆どの
電流が流れるようになってしまう。
【0014】また、このような従来例では、グロメット
としてのゴム材の表面や内部において水、湿気等により
リーク電圧が発生し、作動不安定が危惧されるものであ
り、これらの問題点を解決し得る何らかの対策を講じる
ことが望まれている。
【0015】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、金属端子を使ったモールド構造や防水コネ
クタを用いることなく、ポンプ内部への外部からの水、
湿気等の浸入を防ぎ、ポンプ動作や各部の耐久性等の信
頼性を向上させ、しかも安価に構成できる電磁ポンプの
防水構造を得ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係る電磁ポンプの防水構造は、電気部品
を含めたポンプ構成部品が収納配置される密閉型のポン
プハウジングと、このポンプハウジングのケーブル引出
し部から気密保持用グロメットを介して外部に引出され
る被覆付き多芯導線による多芯ケーブルとを備え、この
多芯ケーブルの前記グロメットを介してポンプハウジン
グに引き込まれる部分であって電気部品に接続されるた
めに多芯ケーブルにおける被覆が剥離される部分を、半
田付けして多芯導線相互間を半田付け部分として構成す
るとともに、この多芯ケーブルの半田付け部分から前記
被覆端部に跨った部分に、熱収縮チューブ、弾性体チュ
ーブ等によるシール用チューブを嵌装したものである。
【0017】
【作用】本発明によれば、密閉型ポンプハウジング内か
ら引出すケーブル引出し部において多芯ケーブルをグロ
メットを介して引出すことにより、多芯ケーブルの被覆
外周とこれを保持するグロメット挿通孔との間でのシー
ルを行なうとともに、ポンプハウジング内においてポン
プ構成部品である電気部品への結線部での被覆をストリ
ップ加工により剥離し、この被覆剥離部分の導線相互間
を半田付けするとともに、この半田付け部分から被覆端
部にかけての跨った部分に、熱収縮チューブ、弾性体チ
ューブ等によるシール用チューブを密着させて嵌装し、
多芯導線が通る被覆内部のシールを行なうことにより、
多芯ケーブルの引出し部分での防水性、特にケーブル被
覆内を通っての水、湿気等の浸入を防止するものであ
る。
【0018】
【実施例】図1ないし図3は本発明に係る電磁ポンプの
防水構造を自動車の燃料給送用に用いた場合の一実施例
を示している。これらの図において、まず、全体を符号
10で示す電磁ポンプの概略構成を図3を用いて簡単に
説明すると、11は密閉容器としてのポンプハウジング
を構成するカップ状ハウジング本体、12はその開口端
を閉塞する円板状の蓋体で、これら本体11底部中央お
よび蓋体12中央には、それぞれ外方に膨出する円筒部
11a,12aが一体に形成され、かつこれら円筒部1
1a,12a中央には流体出口(POUT )、流体入口
(PIN)を構成するパイプ体13,14がろう付け等で
固着されている。
【0019】なお、これら本体11および蓋体12は金
属板材からプレス加工等で簡単に形成され、また本体1
1側の開口端縁11bが蓋体12周縁部をかしめ付ける
ことで一体的に組立てられている。そして、これらハウ
ジング本体11および蓋体12は、後述する励磁コイル
からの磁束通路を形成するヨークとしても機能するもの
であり、さらにこれによって形成される内部空間はポン
プの機械的および電気的な基礎部品を配設する収容空間
とされる。また、11cはこのポンプ10を車体等の被
取付側に固定するための取付けブラケットである。
【0020】15はポンプハウジングとなる本体11、
蓋体12の円筒部11a,12a間に保持された状態で
介装される非磁性スリーブ部材で、その内部には貫通孔
16aを有する磁性プランジャ16が摺動自在に収容さ
れかつ常時は流体入口側に配設したリターンスプリング
17にて流体出口側への付勢力が付与されている。
【0021】なお、18はスリーブ部材15入口側の端
部に付設された吸込弁、19はプランジャ16出口側の
端部に設けられた吐出弁で、この吐出弁19を構成する
弁体は、このプランジャ16端部に一体的に固設された
流体漏出防止用制御弁を構成するリング状部材20の中
央筒状部内に摺動自在に支持されている。
【0022】このリング状部材20は吐出弁19の弁体
をガイドする機能を兼ね備え、またその筒状部の流体出
口側先端には、スリーブ部材15の流体出口側の端部内
に所定長さにて延設されて臨む流体出口用のパイプ体1
3の内方端を開閉するゴム材または合成樹脂材によるバ
ルブシート21が設けられる。この流体漏出防止用制御
弁は、プランジャ16の動きに応じてスリーブ部材15
内を一体的に移動し、非動作時にはリターンスプリング
17の働きでパイプ体13内方端を閉塞し、流体の出口
側への漏出を防止する。なお、本実施例では、制御弁を
構成するように出口側パイプ体13の内方端を、スリー
ブ部材15内に所定長さだけ延設しており、かつその周
囲を吐出側流体の脈動吸収室となる環状空間22として
いる。
【0023】一方、上述したプランジャ16を収容する
スリーブ部材15の周囲には、励磁コイル30を巻回し
てなる樹脂製コイルボビン31が配設され、さらにこの
コイルボビン31の一方(図3中下方)のフランジ31
a外側面には、励磁コイル30に対し断続電流を流すた
めの発振器を構成するトランジスタ32やダイオード、
さらに抵抗等といった各種電子部品(一部のみを図示し
ている)が取付けられたプリント回路基板33と、この
プリント回路基板33を所定間隔おいて離間させた状態
で保持するホルダ34が、図1および図3から明らかな
ように、この基板34面と鉛直な方向に順次積層して配
設されている。そして、これらのポンプ構成部品の積層
体は、ポンプハウジングを構成する本体11内にホルダ
34側を先端として収納され、かつ本体11に対し組付
けられる蓋体12との間に収容配置される。
【0024】なお、上述したコイルボビン31に合せて
プリント回路基板33およびホルダ34は、略リング状
を呈するように形成されている。また、35a,35b
はボビン31の一方フランジ外側面およびホルダ34の
内側面から突設され、ボビン31、基板33およびホル
ダ34を所定間隔おいて保持するスタッドである。さら
に、34aはホルダ34の中央に形成されスリーブ部材
15を保持する筒状部である。
【0025】そして、このような電磁ポンプ10によれ
ば、ポンプハウジングとしてカップ状本体11とその開
口端を閉塞する蓋体12とからなるものを用いかつその
内部に各構成部品を単なる積重ね状態で収容して配設す
ることで、各部の構成および加工性等を簡素化し、その
組立作業等をも簡単に行なえる。
【0026】また、図中36,37はプランジャ16を
収容したスリーブ部材15外周部と前記コイルボビン3
1内壁部との間にその両端側から嵌入された磁性筒体
で、励磁コイル30の励磁力にてプランジャ16を往復
動作させるためのものである。ここで、蓋体12側の磁
性筒体37は、その外方端側が蓋体12の円筒部12a
内側に組付けられた状態で流体入口を構成するパイプ体
14と同時に全周にわたってろう付けされ、気密性が保
てるようになっている。さらに、図中38a,38b,
38cは上述したスリーブ部材15内とポンプハウジン
グ内部空間との間をシールするためのシール材である
が、それ以外の構成や電磁ポンプ10の動作等について
は周知の通りで、その説明は省略する。
【0027】以上の構成による電磁ポンプ10におい
て、図1や図3から明らかなように、密閉容器としての
ポンプハウジングを構成する本体11の開口端縁11b
および蓋体12の側縁の少なくともいずれか一方(本実
施例では蓋体12の側縁)に対し、周方向の一部で側方
に開口する膨出部12bを設け、この膨出部12bとこ
れに対向する他方部材の側縁(本体開口端縁11b)と
の間にケーブル引出し部40が設けられており、ハウジ
ング内から引出されるケーブル(多芯ケーブル)41保
持用のグロメット42を圧縮しながら保持してなる構成
とされている。なお、図中48はガスケットである。
【0028】ここで、ハウジング内に引込まれたケーブ
ル41の被覆41aが剥離された内方端41bは、前記
ボビン31の両フランジに保持された状態で本体11の
底部側に配設されているプリント回路基板33側に導か
れ、その一部に半田付け等で固着されることにより内部
部品と電気的に接続されている。また、ケーブル41の
外方端は、被覆が剥離された状態で単純形状による一般
的な(+,−)コネクタ43,44に結線され、外部機
器との接続を可能としている。なお、図中45はイグニ
ッションパルス信号を取り出すためのコネクタである。
【0029】さて、本発明によれば、上述した構成によ
る電磁ポンプ10における防水構造として、図1ないし
図3から明らかなように、電気部品を含めたポンプ構成
部品が収納配置される密閉型のポンプハウジング(1
1,12)と、このポンプハウジングのケーブル引出し
部40から気密保持用グロメット42を介して外部に引
出される被覆付き多芯導線(撚線)による多芯ケーブル
41を備え、この多芯ケーブル41の前記グロメット4
2を介してポンプハウジングに引き込まれる部分であっ
て電気部品に接続されるために多芯ケーブル41におけ
る被覆が剥離される部分を、半田付けして多芯導線相互
間を半田付け部分50として構成するとともに、この多
芯ケーブル41の半田付け部分50から前記被覆41a
の内方端側の端部にかけて跨った部分に、熱収縮チュー
ブ、弾性体チューブ等によるシール用チューブ51を嵌
装したところに特徴を有している。
【0030】このような構成によれば、ポンプハウジン
グ内から引出すケーブル引出し部40において多芯ケー
ブル41をグロメット42を介して引出すことにより、
多芯ケーブル41の被覆41a外周とこれを保持するグ
ロメット挿通孔42aとの間でのシールを行なうととも
に、各多芯ケーブル41のポンプハウジング内のポンプ
構成部品としての電気部品への結線部での被覆41aを
ストリップ加工により剥離し、この被覆剥離部分の多芯
導線(撚線)相互間を半田付けするとともに、この半田
付け部分50から被覆41aの内方端側の端部にかけて
の跨った部分に、熱収縮チューブ、弾性体チューブ等に
よるシール用チューブ51を密着させて嵌装し、多芯導
線が通る被覆41a内部のシールを行なうことにより、
多芯ケーブル41の引出し部分での防水性、特にケーブ
ル被覆41a内を通っての水、湿気等の浸入を防止する
ものである。
【0031】換言すれば、本発明によれば、ポンプハウ
ジングでのケーブル引出し部40での防水性を確保する
にあたって、ケーブル41の被覆41a外周部はゴム
材、その他の弾性材料によるグロメット42の挿通孔4
2a内側で確保するとともに、被覆41a内部での多芯
導線部分での防水性は、グロメット42よりもポンプハ
ウジング内のポンプ内部空間内で前記半田付け部分50
とこの部分に密着して嵌装されるシール用チューブ51
によって行なうようにしている。
【0032】ここで、熱収縮チューブを用いる場合に
は、外層と内層との二層構造によるものを用い、しかも
シール性を確保するために、内層を流動収縮材を含む熱
可塑性接着剤を用いて形成し、その内径方向での収縮率
が60%以上とするとよい。
【0033】このような構成によれば、従来例のような
グロメット42部分での被覆剥離部の半田付けと金属管
とを用いたシール部分がなくなるため、従来のようにグ
ロメット42の外端面で生じ易かったリーク電流がなく
なり、誤動作を防止することができる。
【0034】また、多芯ケーブル41として、+、−用
の信号線に加えてイグニッションパルス信号線を並設し
た場合に従来生じていたグロメット42内部での絶縁破
壊等を招く高電圧印加に対して、耐久性のある防水構造
を得ることができ、これにより多極化を図った際のコン
パクト化も可能となる。
【0035】さらに、上述したような本発明によれば、
従来のようにグロメット内での被覆剥離部分の半田付け
と金属管または絶縁テープの巻き付けとの組み合わせに
よるシール構造、金属端子を使った樹脂によるモールド
構造、あるいは防水コネクタを用いることなく、ポンプ
内部への外部からの水、湿気等の浸入を防ぎ、ポンプ動
作や各部の耐久性等の信頼性を向上させ、コスト的に安
価な防水構造を得ることができる。
【0036】また、本発明によれば、ポンプ口元部での
グロメット42の内部での半田付け部等による多芯導線
の硬化部分がなくなるため、多芯ケーブル41等への過
振動に対して、より耐久性を向上させ得るという利点を
奏する。
【0037】ここで、上述した本発明での防水構造を採
用する際の作業工程を、図2において(a)〜(e)に
示している。すなわち、図2の(a)では、三本の多芯
ケーブル41のハウジングからの引出し部40に相当す
る部分にグロメット42を嵌装させて付設する。そし
て、同図(b)で示すように、このグロメット42を嵌
装した部分よりも、ポンプ構成要素であるプリント基板
33に接続される内方端部41bに近接する部分での被
覆41aをストリップ加工で剥離し、次でこの被覆剥離
部分の少なくとも被覆端部寄りの部分(図中Aで示すハ
ッチング部分)を半田付けする。
【0038】さらに、このケーブル41において半田付
け部分50と被覆端部との間に跨った状態で、同図
(d)に示すように熱収縮チューブによるシール用チュ
ーブ51を密着させて嵌装し、この状態でチューブ51
部分を加熱して収縮させ、ケーブル導線に密着させると
よい。この加熱した後の状態を同図(e)に示してお
り、これにより多芯導線が通る被覆41a内部のシール
を確実に行なえ、多芯ケーブル41の引出し部分での防
水性、特にケーブル被覆41a内を通っての水、湿気等
の浸入を防止することが可能となる。
【0039】ここで、上述した説明では、シール用チュ
ーブ51として熱収縮チューブを用いた場合を説明した
が、同図(d)のB部拡大図に示したような断面形状を
もって予め形成されたゴム等の弾性材からなる弾性体チ
ューブを用いてもよいことは勿論である。
【0040】なお、本発明は上述した実施例構造に限定
されず、ポンプ各部の形状、構造等を、適宜変形、変更
することは自由である。たとえば上述した実施例では、
多芯ケーブル41として、三本を用いた場合を説明した
が、これに限定されないことは勿論である。さらに、本
発明は前述したような構造による電磁ポンプ10に限定
されず、各部の形状、構造等を適宜変形し得ることは言
うまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電磁ポ
ンプの防水構造によれば、ポンプ構成部品が収納配置さ
れる密閉型ポンプハウジングと、そのケーブル引出し部
から気密保持用グロメットを介して外部に引出される被
覆付き多芯導線による多芯ケーブルを備え、この多芯ケ
ーブルの前記グロメットを介してポンプハウジングに引
き込まれる部分であって電気部品に接続されるために多
芯ケーブルにおける被覆が剥離される部分を、半田付け
して多芯導線相互間を半田付け部分として構成するとと
もに、この多芯ケーブルの半田付け部分から前記被覆端
部にかけて跨った部分に、熱収縮チューブ、弾性体チュ
ーブ等によるシール用チューブを嵌装するようにしたの
で、簡単な構成であるにもかかわらず、以下に列挙する
種々優れた効果を奏する。
【0042】すなわち、本発明によれば、従来のような
グロメット部分での被覆剥離部の半田付けと金属管とを
用いたシール部分がなくなるため、グロメット外端面で
生じ易かったリーク電流がなくなり、誤動作を防止する
ことができる。
【0043】また、本発明では、多芯ケーブルとして
+、−用の信号線に加えて、たとえばイグニッションパ
ルス信号線を並設した場合に従来生じていたグロメット
内部での絶縁破壊等を招く高電圧印加に対して、耐久性
のある防水構造を得ることができ、これにより多極化を
図った際のコンパクト化も可能となる。
【0044】さらに、本発明によれば、従来のようにグ
ロメット内での被覆剥離部分の半田付けと金属管または
絶縁テープの巻き付けとの組み合わせによるシール構
造、金属端子を使った樹脂によるモールド構造、あるい
は防水コネクタを用いることなく、ポンプ内部への外部
からの水、湿気等の浸入を防ぎ、ポンプ動作や各部の耐
久性等の信頼性を向上させ、コスト的に安価な防水構造
を得ることができる。
【0045】また、本発明によれば、ポンプハウジング
のケーブル引出し部において、従来のようなグロメット
内部での半田付け部等による多芯導線の硬化部分がなく
なるため、多芯ケーブルやグロメットを介して保持する
ポンプハウジングへの過振動に対して、耐久性をより一
層向上させ得るという利点を奏する。
【0046】換言すれば、密閉型ポンプハウジング内か
ら引出すケーブル引出し部において多芯ケーブルをグロ
メットを介して引出すことにより、多芯ケーブルの被覆
外周とこれを保持するグロメット挿通孔との間でのシー
ルを行なうとともに、ポンプハウジング内においてポン
プ構成部品である電気部品への結線部での被覆をストリ
ップ加工により剥離し、この被覆剥離部分の導線相互間
を半田付けするとともに、この半田付け部分から被覆端
部にかけての跨った部分に、熱収縮チューブ、弾性体チ
ューブ等によるシール用チューブを密着させて嵌装し、
多芯導線が通る被覆内部のシールを行なうことにより、
多芯ケーブルの引出し部分での防水性、特にケーブル被
覆内を通っての水、湿気等の浸入を簡単かつ確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電磁ポンプの防水構造の一実施
例を示す要部を拡大した概略断面図である。
【図2】 本発明における防水構造の作業工程を(a)
〜(e)に示す概略工程図である。
【図3】 本発明に係る防水構造を適用した電磁ポンプ
全体の概略構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10‥‥電磁ポンプ、11‥‥ハウジング本体、12‥
‥蓋体、15‥‥非磁性スリーブ部材、16‥‥プラン
ジャ、30‥‥励磁コイル、31‥‥コイルボビン、3
2‥‥トランジスタ、33‥‥プリント回路基板、40
‥‥ケーブル引出し部、41‥‥ケーブル、41a‥‥
ケーブル被覆、41b‥‥内方端の多芯導線、42‥‥
グロメット、42a‥‥挿通孔、43,44,45‥‥
コネクタ、50‥‥半田付け部分、51‥‥シール性チ
ューブ(熱収縮チューブ、弾性体チューブ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F04B 53/00 F04B 21/00 V

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気部品を含めたポンプ構成部品が収納
    配置される密閉型のポンプハウジングと、 このポンプハウジングのケーブル引出し部から気密保持
    用グロメットを介して外部に引出される被覆付き多芯導
    線による多芯ケーブルとを備え、 この多芯ケーブルの前記グロメットを介してポンプハウ
    ジングに引き込まれた部分であって電気部品に接続され
    るために多芯ケーブルにおける被覆が剥離される部分
    を、半田付けすることにより多芯導線相互間を半田付け
    部分として構成するとともに、 この多芯ケーブルの半田付け部分と前記被覆端部とに跨
    った部分に、シール用チューブを嵌装したことを特徴と
    する電磁ポンプの防水構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁ポンプの防水構造に
    おいて、 シール用チューブとして、熱収縮チューブ、弾性体チュ
    ーブのいずれかを用いたことを特徴とする電磁ポンプの
    防水構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の電磁ポン
    プの防水構造において、 多芯ケーブルのシール用チューブを嵌装させた部分を、
    ケーブル引出し部よりもポンプハウジング内に入り込ん
    だ部分に位置付けて設けたことを特徴とする電磁ポンプ
    の防水構造。
JP6068177A 1994-03-14 1994-03-14 電磁ポンプの防水構造 Pending JPH07253079A (ja)

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Cited By (3)

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