JPH07252517A - Ａｏｄ炉 - Google Patents
Ａｏｄ炉Info
- Publication number
- JPH07252517A JPH07252517A JP6770194A JP6770194A JPH07252517A JP H07252517 A JPH07252517 A JP H07252517A JP 6770194 A JP6770194 A JP 6770194A JP 6770194 A JP6770194 A JP 6770194A JP H07252517 A JPH07252517 A JP H07252517A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brick
- side wall
- furnace
- angle
- lining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 主にステンレス精錬用のＡＯＤ炉内張りライ
ニングに係わり、溶鋼の撹拌によって生じるれんが縦目
地の溶損を防止するためのライニング構造とすることに
ある。 【構成】 ＡＯＤ炉１内張り側壁れんがにおいて使用面
の形状を平行四辺形としたバチ形れんが５を用いて内張
り側壁を構造することを特徴としている。 【効果】 特に目地部の溶損速度が小さくなることによ
り、耐用にて１９ｃｈ（１１％）の延長効果を得ること
ができ、大幅な改善につながった。
ニングに係わり、溶鋼の撹拌によって生じるれんが縦目
地の溶損を防止するためのライニング構造とすることに
ある。 【構成】 ＡＯＤ炉１内張り側壁れんがにおいて使用面
の形状を平行四辺形としたバチ形れんが５を用いて内張
り側壁を構造することを特徴としている。 【効果】 特に目地部の溶損速度が小さくなることによ
り、耐用にて１９ｃｈ（１１％）の延長効果を得ること
ができ、大幅な改善につながった。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は主にステンレス精錬用の
ＡＯＤ炉内張りライニング構造に関するものである。
ＡＯＤ炉内張りライニング構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、図１，２に示すように、ＡＯＤ炉
１は、主にステンレス鋼の脱炭をするために羽口２と呼
ばれるガス吹き込み孔からＡｒ、Ｏ2、Ｎ2ガスを吹き込
みながら、鋼中のカーボンと吹き込みＯ2との反応、あ
るいはＡｒガス吹き込みによる撹拌脱炭を行なう炉であ
る。従って溶鋼は激しく撹拌され、れんが自身及び目地
が溶損するのが大きな損傷要因である。そのＡＯＤ炉１
の内張りライニングは一般的に図１、２に示すように、
使用面を長方形及び正方形としたバチ形れんが３で、モ
ルタルを使用しない空目地にて施工されており、通常、
縦目地ａと水平目地ｂが直角になるよう並べる施工方法
である。
１は、主にステンレス鋼の脱炭をするために羽口２と呼
ばれるガス吹き込み孔からＡｒ、Ｏ2、Ｎ2ガスを吹き込
みながら、鋼中のカーボンと吹き込みＯ2との反応、あ
るいはＡｒガス吹き込みによる撹拌脱炭を行なう炉であ
る。従って溶鋼は激しく撹拌され、れんが自身及び目地
が溶損するのが大きな損傷要因である。そのＡＯＤ炉１
の内張りライニングは一般的に図１、２に示すように、
使用面を長方形及び正方形としたバチ形れんが３で、モ
ルタルを使用しない空目地にて施工されており、通常、
縦目地ａと水平目地ｂが直角になるよう並べる施工方法
である。
【０００３】従って従来の内張り側壁れんがのライニン
グでは、ＡＯＤ炉１の吹き込みガス（Ａｒ、Ｏ2、Ｎ2）
により図３に示した溶鋼の撹拌により図４に示すように
縦目地ａの溶損４が大きくなり、最大残厚がありながら
廃却となるＡＯＤ炉があった。
グでは、ＡＯＤ炉１の吹き込みガス（Ａｒ、Ｏ2、Ｎ2）
により図３に示した溶鋼の撹拌により図４に示すように
縦目地ａの溶損４が大きくなり、最大残厚がありながら
廃却となるＡＯＤ炉があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、溶鋼
の撹拌によって生じるれんが縦目地の溶損を防止するた
めのライニング構造とした。
の撹拌によって生じるれんが縦目地の溶損を防止するた
めのライニング構造とした。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであって、その要旨とすると
ころは、ＡＯＤ炉１内張り側壁れんがにおいて使用面の
形状を平行四辺形としたバチ形れんが５を用いて内張り
側壁を構造することを特徴としたＡＯＤ炉１の内張り側
壁ライニング構造である。次に本発明を図５で説明する
と、れんが６の角度Ａが９０°の場合溶鋼流Ｆに対して
平行となり目地損傷が大きくなる。れんが７の角度Ａを
わずかに大きくしてれんが積みを行った場合溶鋼流Ｆに
対して平行でなくなり、その目地部の損傷は軽減する。
決するためになされたものであって、その要旨とすると
ころは、ＡＯＤ炉１内張り側壁れんがにおいて使用面の
形状を平行四辺形としたバチ形れんが５を用いて内張り
側壁を構造することを特徴としたＡＯＤ炉１の内張り側
壁ライニング構造である。次に本発明を図５で説明する
と、れんが６の角度Ａが９０°の場合溶鋼流Ｆに対して
平行となり目地損傷が大きくなる。れんが７の角度Ａを
わずかに大きくしてれんが積みを行った場合溶鋼流Ｆに
対して平行でなくなり、その目地部の損傷は軽減する。
【０００６】ただし、その角度Ａが大きくなりすぎると
横に配置するれんが７の角度Ｂが鋭角となりれんが強度
の低下によって溶鋼流Ｆの力を受けるとカケが発生し
た。ここで角度Ａを９５°〜１１５°に限定したのは、
９５°以下では溶鋼流と殆ど平行で有り、効果はないと
判断した。また１１５°以上になるとれんが製造面にお
いては、特に成形工程でカケ不良が発生し、かつ築炉時
にも鋭角部の欠けが発生し製造上、取り扱い上の問題が
あった。従って傾斜角度は９５°から１１５°の範囲が
適正と判断した。
横に配置するれんが７の角度Ｂが鋭角となりれんが強度
の低下によって溶鋼流Ｆの力を受けるとカケが発生し
た。ここで角度Ａを９５°〜１１５°に限定したのは、
９５°以下では溶鋼流と殆ど平行で有り、効果はないと
判断した。また１１５°以上になるとれんが製造面にお
いては、特に成形工程でカケ不良が発生し、かつ築炉時
にも鋭角部の欠けが発生し製造上、取り扱い上の問題が
あった。従って傾斜角度は９５°から１１５°の範囲が
適正と判断した。
【０００７】
【実施例】６０ＴＡＯＤ炉の内張り側壁部において、使
用厚み１００ｍｍとした平行四辺形形状で長さ４００ｍ
ｍのバチ形れんがを空目地にて築炉した。（図６，７）
用厚み１００ｍｍとした平行四辺形形状で長さ４００ｍ
ｍのバチ形れんがを空目地にて築炉した。（図６，７）
【０００８】
【発明の効果】実施例に示された内張り側壁ライニング
を有したＡＯＤ炉において実炉使用した。 （条件） 容量 ６０Ｔ 操業時間 ６０分 操業率 １０〜１６ch/day 主な処理鋼種 ＳＵＳ ３０４、３１６ （結果） 本発明：耐用回数 １９９ch 溶損速度 １、７５mm/ch（中央部−最小溶損速度） １、８１mm/ch（目地部−最大溶損速度） 従 来：耐用回数 １８０ch 溶損速度 １、７８mm/ch（中央部−最小溶損速度） ２、０６mm/ch（目地部−最大溶損速度） 以上のような結果となり、特に目地部の溶損速度が小さ
くなることにより、耐用にて１９ch（１１％）の延長効
果を得ることができ、大巾な改善につながった。
を有したＡＯＤ炉において実炉使用した。 （条件） 容量 ６０Ｔ 操業時間 ６０分 操業率 １０〜１６ch/day 主な処理鋼種 ＳＵＳ ３０４、３１６ （結果） 本発明：耐用回数 １９９ch 溶損速度 １、７５mm/ch（中央部−最小溶損速度） １、８１mm/ch（目地部−最大溶損速度） 従 来：耐用回数 １８０ch 溶損速度 １、７８mm/ch（中央部−最小溶損速度） ２、０６mm/ch（目地部−最大溶損速度） 以上のような結果となり、特に目地部の溶損速度が小さ
くなることにより、耐用にて１９ch（１１％）の延長効
果を得ることができ、大巾な改善につながった。
【図１】従来の内張り施工方法の説明図である。
【図２】従来の別の内張り施工方法の説明図である。
【図３】従来のＡＯＤ炉の説明図である。
【図４】Ａ・・・廃却なるＡＯＤ炉の説明上視図、Ｂ・
・・同正面図である。
・・同正面図である。
【図５】Ａ・・・従来の内張り側壁ライニング構造の説
明図である。 Ｂ・・・本発明の内張り側壁ライニング構造の説明図で
ある。
明図である。 Ｂ・・・本発明の内張り側壁ライニング構造の説明図で
ある。
【図６】本発明築炉実施例の説明図である。
【図７】本発明築炉実施例の説明正面図である。
【符号の説明】 １ ＡＯＤ炉 ２ 羽口 ３ バチ形れんが ４ 縦目地の溶損 ５ バチ形れんが 6,7 れんが ａ 縦目地 ｂ 水平目的 Ｆ 溶鋼流
Claims (1)
- ＡＯＤ炉１内張り用れんがにおいて、築炉後のれんが目
地が円周方向に９５°〜１１５°の範囲で各段毎に傾斜
する様な構造にするために各れんがの形状を使用面が９
５°〜１１５°の鈍角を持つ平行四辺形にしたれんがで
内張りしたことを特徴とするＡＯＤ炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6770194A JPH07252517A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | Ａｏｄ炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6770194A JPH07252517A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | Ａｏｄ炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07252517A true JPH07252517A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13352529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6770194A Pending JPH07252517A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | Ａｏｄ炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07252517A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017015370A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | 新日鐵住金株式会社 | 円筒状窯炉の耐火物の内張り構造及び耐火物 |
| CN112867697A (zh) * | 2018-10-26 | 2021-05-28 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃物品的制造方法 |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP6770194A patent/JPH07252517A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017015370A (ja) * | 2015-07-06 | 2017-01-19 | 新日鐵住金株式会社 | 円筒状窯炉の耐火物の内張り構造及び耐火物 |
| CN112867697A (zh) * | 2018-10-26 | 2021-05-28 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃物品的制造方法 |
| TWI799659B (zh) * | 2018-10-26 | 2023-04-21 | 日商日本電氣硝子股份有限公司 | 玻璃物品的製造方法 |
| CN112867697B (zh) * | 2018-10-26 | 2023-05-23 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃物品的制造方法 |
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