JPH07252197A - リジン残基を含むトリスカテコールアミド誘導体 - Google Patents

リジン残基を含むトリスカテコールアミド誘導体

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JPH07252197A
JPH07252197A JP8084794A JP8084794A JPH07252197A JP H07252197 A JPH07252197 A JP H07252197A JP 8084794 A JP8084794 A JP 8084794A JP 8084794 A JP8084794 A JP 8084794A JP H07252197 A JPH07252197 A JP H07252197A
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boc
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雅安 秋山
Takeshi Ikeda
剛 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄過剰症の治療薬や病原菌の繁殖の制御物質
の開発のため、分子内の三つのカテコール基で鉄(II
I)イオンと安定な六配位の錯体を形成する新規なキレ
ート配位子を化学的に合成する 【構成】 一残基のL−又はD−リジンを主要な分子骨
格とし、そのカルボキシル基末端に適当なアルキレンジ
アミンをアミド結合で連結したトリアミン分子を得る。
これらの分子の三つのアミノ基に2,3−ジヒドロキシ
安息香酸単位をそれぞれアミド結合で連結することによ
って目的のトリスカテコール型配位子を合成する。これ
らの配位子はアミド誘導体で水溶性があり、鉄(II
I)イオンと結合し安定な錯体を形成する。それらの錯
体の立体配置は、リジンのキラルな影響を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野)本発明は、例えば鉄過剰性のキレ
ート治療薬として大いに期待される新規物質であるリジ
ン残基を含むトリスカテコールアミド誘導体に関する。
(従来の技術)従来から、トリスカテコール型の強力な
鉄(III)イオン捕捉剤のエンテロバクチンが知られ
ている。鉄イオンは生き物にとって必要不可欠の元素で
あり、微生物はシデロフォアと呼ばれる鉄イオン輸送体
を利用して鉄(III)イオンを取り込んでいる。エン
テロバクチンは腸内細菌が分泌するトリスカテコール型
の代表的なシデロフォアである。その強力な鉄(II
I)イオンキレート力のために人間の鉄過剰性の治療薬
としても期待されたが、その主要な分子骨格がL−セリ
ン残基のエステル構造であるために酸,塩基に弱いこと
が一つの大きな欠点と考えられている。エンテロバクチ
ンに替わるものとして人工のトリスカテコール型鉄(I
II)イオンキレート剤、例えば、1,3,5−N,
N’,N”−tris(2,3−dihydroxy−
benzoyl)triaminomethylben
zene(MECAM)、1,5,9−N,N’,N”
−tris(2,3−dihydroxybenoy
l)cyclotri−azatridecane(C
YCAM)、1,5,10−N,N’,N”−tris
−(2,3−dihydroxybenzoyl)tr
iazadecane(LICAM)など(K.N.R
aymondet al.,J.Am.Chem.So
c.,103,2667−2675(1981)参照)
が開発され、生物活性や医薬の見地から検討されてきた
がまだ実用化を見るに至っていない。
(発明の課題及びその解決手段)それ故、新規で有用な
鉄(III)イオンキレート試薬の開発が強く望まれて
いるのが現状である。我々は、鉄(III)イオンキレ
ート剤の開発を鋭意行なってきた。この開発研究におい
て、我々は、リジンのキラルな分子骨格のカルボキシル
基末端にアルキレンジアミンを結合することによって三
官能性のアミン(トリス型アミン)分子を得、これらの
三つのアミノ基に2,3−ジヒドロキシ安息香酸部分を
結合することによって本発明を完成するに至った。本件
物質はアミド結合で結合されている分子であるために水
性の溶液にもなりやすく、エステル結合を含むエンテロ
バクチンより化学安定性に富み、使用範囲が拡大され
る。比較的単純な構造であり、それらの合成が容易であ
る。鉄イオンを強くキレート化する性質のために、鉄除
去医薬として、また病原菌の繁殖の制御や特定の病原菌
に対する抗生物質として利用できる可能性がある。ま
た、微生物には一方の光学対掌体のみを利用するものも
あるが、D体、L体のリジンを用いて両方の光学対掌体
を得ることができるので、このような微生物にそれぞれ
の対掌体で対応できる可能性もある。これらの本件物質
の特徴は、光学活性なリジンにより分子全体で1つの不
斉点を含んでいることである。このうち特に化合物(5
a)は、9個の原子を隔てて全てのカテコール基が結合
しているので、構造的にエンテロバクチンと類似してお
り、エンテロバクチンと同様の働きが期待される。
次に合成の経路を説明する。合成に用いる原料は、リジ
ンとアルキレンジアミンと2,3−ジヒロキシ安息香酸
だけの簡単な化合物で合成は比較的単純である。アルキ
レンジアミンとしては、メチレン鎖が2〜4のものを用
いる。化合物(1)は、リジンの2つのアミノ基を tert−ブトキシカルボニル基で保護したもので、L
−リジン塩酸塩とジ−tert−ブチルジカーボネート
((Boc)O)を水−ジオキサン中で反応させ得ら
れる。化合物(2)は、アルキレンジアミンの1方の アミノ基だけをtert−ブトキシカルボニル基で保護
したもので、クロロホルム中過剰のアルキレンジアミン
(NH(CHNH)にジ−tert−ブチル
ジカーボネートを反応して得られる。化合物(3)は、
化合物(1)と化合物(2)を乾燥塩化メチレン中、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド(EDC・HCl)と1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(HOBt)を用い、縮合することによって
得られる。
化合物(4)は、化合物(3)を99%ギ酸中8N−H
Cl/ジオキサンを用いて保護基のtert−ブトキシ
カルボニル基を除去し、生じたトリス型ア ミンの塩酸塩を乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)−
塩化メチレン中でトリエチルアミン(EtN)で中和
しながら、2,3−ジベンジルオキシ安息香酸((Bn
O)−COH)(M.J.Miller
et al.,Med.Chem.,32,357(1
989)参照)とEDC・HClとHOBtを用いて縮
合することによって得られる。化合物(5)は、化合物
(4)をメタノールに溶かし、水素気流中10%Pd−
Cを用いる接触水素化分解により立体配置S体として得
られる。
また、L−リジンの代わりにD−リジンを用い、上記の
合成経路によって化合物(5)を立体配置R体として得
ることもできる。因みに、L−リジンから得られる化合
物(5)の性質は次の通りである。化合物(5a)の第
2鉄イオンとの錯体形成は、5aのメタノール溶液を用
いて水溶液中で行った。生じた鉄錯体のpH変化に対す
る安定性を可視スプクトルで調べた。λmax500n
mにおけるε値は5500でpH6〜9の間でほぼ一定
となった。化合物(5b)と化合物(5c)についても
同様の方法で鉄(III)イオン錯体の形成行なった。
pH8.3おいて、ε値はそれぞれ、λmax495n
mにおいて5100、λmax500nmにおいて58
00を示した。化合物(5a)の鉄錯体の円二色性(C
D)スペクトルは、420nm(Δε+3.1)と53
5nm(Δε−3.2)に強い極大吸収を示した。 エ
ンテロバクチンのCDスペクトルと比較して、この鉄錯
体が中心のFe(III)に関してΔ型の立体配置を優
先することが示された。化合物(5a)に比較してメチ
レン基の増大した化合物(5b)と化合物(5c)は、
強度の弱められたCDの極大吸収425nm(Δε−
0.35)と525nm(Δε+0.78)、425n
m(Δε−0.35)と520nm(Δε+0.34)
をそれぞれ示し、L−リジンの鉄(III)イオン錯体
形成に対する立体規制の効果が減少していることを示唆
した。
(実施例)本実施例と参考例における各種測定の方法、
機器、試薬等は次の通りである。核磁気共鳴スペクトル
はTMSを内部基準物質として用い、日本電子JNM−
FX200、JNM−GX270、及びJNM−GX4
00で測定し、化学シフトはδ(ppm)で表示した。
可視吸収スペクトルは日立302A型分光光度計により
測定した。円二色性スペクトルは日本分光J−720に
より測定した。旋光度は、HORIBA SEPA−2
00を用いて測定した。カラム精製用充填剤には、Me
rck社 Kieselgel 60(230−400
mesh)、Pharmacia社 Sephadex
LH−20を用いた。溶媒は必要に応じて常法により
精製したものを用いた。合成試薬の大部分は市販一級品
を用い、測定用の試薬については市販特級品を用いた。
元素分析は外部の専門機関に依頼した。
実施例1 i)化合物(1)の合成 (Nα,Nε−di(Boc)−L−Lys−OH) L−リジン塩酸塩3.65gとトリエチルアミン(Et
N)7mlを水30mlに溶かしたものに、ジ−te
rt−ブチルジカーボネート[(Boc)O]9.5
9gをジオキサン30mlに溶かしたものを加え、室温
で24時間撹拌した。反応液に水100mlを加え、酢
酸エチル(AcOEt)40mlで3回洗浄した。水層
を0℃に冷却した後、6N−HClでpH2に調節し、
AcOEt70mlで1回、40mlで2回抽出した。
AcOEt層を2N−HCl 50mlで1回、飽和食
塩水50mmlで1回洗浄し、無水NaSOで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、無色油状物質6.78g(9
8%)を得た。
ii)化合物(2)の合成 (N−Boc−NH−(CH−NH) エチレンジアミン(n=2)7.2gのクロロホルム1
00ml溶液に激しく撹拌しながら室温でクロロホルム
100mlに溶かした (Boc)O6.54gを加
え、室温で24時間撹拌した。その後、飽和食塩水80
mlで洗い、無水NaSOで乾燥した。溶媒と未反
応ジアミンを留去し、無色油状物質(2a,n=2)4
g(83%)を得た。これは若干のBoc−NH−CH
−NR−Bocを含むが、そのまま以下の反応用
いた。トリメチレンジアミン(n=3)とテトラメチレ
ジアミン(n=4)の場合も同様の手順によって、ほぼ
同じ収率で無色油状物質(2b,n=3)と(2c,n
=4)を得た。
iii)化合物(3)の合成 (Boc−L−Lys(Boc)−NH−(CH
−NH−Boc) 化合物(1)7.3gと化合物(2a)2.9gを乾燥
塩化メチレン20mlに溶かし、1−ピドロキシベンゾ
トリアゾール(HOBt)0.91gの乾燥塩化メチレ
ン10mlとともに−10℃で混合し、乾燥塩化メチレ
ン10mlに溶かした1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド(EDC・HCl)
1.31gを加え30分撹拌し、室温で20時間撹拌し
た。溶媒を留去し、AcOEt 100mlで抽出し、
AcOEt層を水40mlで1回、5%NaHCO
溶液40mlで3回、5%クエン酸水溶液40mlで3
回、飽和食塩水30mlで1回洗浄し、無水NaSO
で乾燥した。AcOEtを留去し、無色の固体物質を
得た。これをシリカゲルカラム(CHCl:MeOH
=40:1)を用いて精製し、無色の固体物質(3a,
n=2)5.1g(70%)を得た。化合物(2b)と
化合物(2c)の場合も同様の手順によって、ほぼ同じ
収率で無色の固体物質(3b,n=3)と(3c,n=
4)を得た。
iv)化合物(4)の合成 (N−[Nα,Nε−ビス−(2,3−ジベンジルオキ
シベンゾイル)−L−リジル]−N’−(2,3−ジベ
ンジルオキシベンゾイル)−アルキレンジアミン) 化合物(3a)488mgを99%ギ酸10mlに溶か
し、窒素雰囲気下、0℃で8N−HCl−ジオキサン1
mlを加え、3時間撹拌した。溶媒を留去して残渣を得
た。この残渣にメタノール1mlを加え再び留去する操
作を10回繰り返し、白色固体を得た。その固体に乾燥
DMF30mlを加え、2,3−ジベンジルオキシ安息
香酸1.1g、EtN 100mg、HOBt 55
1mgを窒素雰囲気下、−10℃で混合し、さらに乾燥
塩化メチレン20mlに溶かしたEDC−HCl 80
5mgとEtN 200mgを加え−10℃で1時間
撹拌し、その後室温で24時間撹拌した。溶媒を留去し
た後、AcOEt 100mlで抽出し、AcOEt層
を5%NaHSO水溶液40mlで3回、5%クエン
酸水溶液40mlで1回、飽和食塩水40mlで1回洗
浄し、無水NaSOで乾燥した。AcOEtを留去
して、黄色い無定形残渣を得た。シリカゲルカラム(A
cOEt−ヘキサン=5:1)を用いて精製し淡黄色の
無定形物質(4a,n=2)745g(63%)を得
た。化合物(3b)と化合物(3c)の場合も同様の手
順によって、ほぼ同じ収率で淡黄色の無定形物質(4
b,n=3)と(4c,n=4)を得た。
v)化合物(5)の合成 (N−[Nα,Nε−ビス−(2,3−ジヒドロキシベ
ンゾイル)−L−リジル]−N’−(2,3−ジヒドロ
キシベンゾイル)−アルキレンジアミン) 化合物(4a)400mgをメタノール50mlに溶か
し、10%Pd−C80mgを用いて常圧下の水素気流
中で3時間で接触水素化分解を行なった。反応後、触媒
を濾別して、濾液をセファデックスLH−20(メタノ
ール)を通した後濃縮して無色無定形物質(5a,n=
2)200mg(95%)を得た。化合物(4b)と化
合物(4c)の場合も同様の手順によって、ほぼ同じ収
率で無色無定形物質(5b,n=3)と(5c,n=
4)を得た。
化合物(5a,n=2) [α]=+0.81 H−NMR(DMSO−d)δ: 1.35〜1.76(m,6H,−NHCH CH
CH CH) 3.15〜3.35(m,6H,−NHCH −×3) 4.38〜4.45(q,1H,−NHCHCH
CH CH) 6.60〜7.43(m,9H,Ar 3H×3) 8.23〜8.30(t,1H,−CHCO−NHCH
CH−) 8.74〜8.92(t,3H,−CONH−×3) 9.09(s,2H,−OH×2) 9.23(s,1H,−OH) 12.09(s,1H,−OH) 12.74(s,1H,−OR) 12.85(s,1H,−OH) 元素分析値 C293210・1HOとして 化合物(5b,n=3) [α]=−1.42 H−NMR(DMSO−d)δ: 1.35〜1.81(m,8H,−CH −× 4) 3.13〜3.33(m,6H,−NHCH −×3) 4.39〜4.48(q,1H,−NHCHCH
CH CH) 6.61〜7.43(m,9H,A
r 3H×3) 8.03〜8.07(t,1H,−CHCO−NHCH
CH−) 8.65〜8.68(t,3H,−CONH−×3) 8.97〜9.13(br,3H,−OH×3) 11.98(s,1H,−OH) 12.60〜12.75(m,2H,−OH×2) 元素分析値C293210・1HOとして 化合物(5c,n=4) [α]=+4.30 H−NMR(DMSO−d)δ: 1.35〜1.78(m,10H,CH −×5) 3.08〜3.27(m,6H,−NHCH −×3) 4.38〜4.43(q,1H,−NHCHCH
CH CH) 6.62〜7.43(m,9H,Ar 3H×3) 8.08(t,1H,−CHCO−NHCHCH
−) 8.71〜8.77(m,3H,−CONH−×3) 9.09〜9.90(br,3H,−OH×3) 11.70〜12.40(br,3H,−OH×3) 元素分析値 C313610・1HOとして 参考例1 化合物(5)の第2鉄イオンとの鉄錯体形成能を検討し
た。化合物(5a)3.543mgを0.5mlのメタ
ノールにとかし、その溶液と2.673mMのFe(N
水溶液2mlを混合し、KOH水溶液を用いて
塩基性にして5mlにメスアップし、鉄(III)錯体
溶液を得た。この溶液をさらに10倍に希釈し、測定溶
液(1.07×10−4M、1%メタノール水溶液)と
した。測定容器には、1cm石英セルを使用した。錯体
の紫外可視吸収スペクトルを測定しpH変化に対する安
定性を調べた。方法としては、pH8付近を境にして、
0.01Nから0.1NのHNO水溶液用いて酸性側
に変化させ、0.01N〜0.1NのKOH水溶液を用
いて塩基性側に変化させたλmax 500nm(ε=
5500)はpH6〜9の間ほぼ一定であった。その溶
液のpH8.3におけるCDスペクトルは、420nm
(Δε+3.1)と535nm(Δε−3.2)に強い
極大吸収を示し、この錯体がム型を優先することが示さ
れた。化合物(5b)と化合物(5c)も化合物(5
a)と同様の手順により、鉄錯体の形成を行った。pH
8.3において、ε値は、それぞれλmax 495n
mで5100、λmax 500nmで5800を示し
た。その溶液におけるCDスペクトルは、5bでは極大
吸収425nm(Δε−0.35)と525nm(Δε
+0.78)、5cでは425nm(Δε−0.35)
と520nm(Δε+0.34)をそれぞれ示した。
実施例2 本実施例ではD−リジンを用いる立体配値R体の化合物
の合成について述べる。
i)化合物(1−D)の合成 (Nα,Nε−di(Boc)−D−Lys−OH) 実施例1の化合物(1)と同様の方法により、D−リジ
ン塩酸塩3.65gを原料として化合物(1−D)6.
45g(93%)を合成した。
ii)化合物(3−D)の合成 (Boc−D−Lys(Boc)−NH−(CH
−NH−Boc) 実施例1の化合物(3)と同様の方法により、化合物
(1−D)1.38gと化合物(2a)0.67gを用
いて、化合物(3a−D)1.50g(77%)を合成
した。
iii)化合物(4−D)の合成 (N−[Nα,Nε−ビス−(2,3−ジベンジルオキ
シベンゾイル)−D−リジル]−N’−(2,3−ジベ
ンジルオキシベンゾイル)−エチレンジアミン) 実施例1の化合物(4)と同様の方法により、化合物
(3a−D)488mgを用いて、化合物(4a−,
D)1.45g(95%)を合成した。
iv)化合物(5)のR体の合成 (N−[Nα,Nε−ビス−(2,3−ジヒドロキシベ
ンゾイル)−D−リジル]−N’−(2,3−ジヒドロ
キシベンゾイル)−エチレンジアミン) 実施例1の化合物(5)と同様の方法により、化合物
(4a−D)1.04gを用いて、化合物 (5a)の
R体0.52g(95%)を合成した。 H−NMR(DMSO−d)δ: 1.35〜1.90(m,6H,,NHCH CH
CH CH) 3.30〜3.44(m,6H,−
NHCH −×3) 4.47〜4.53(q,1H,−NHCHCH
CH CH) 6.70〜7.52(m,9H,Ar 3H×3) 8.27〜8.34(t,1H,−CHCO−NHCH
CH−) 8.77〜8.81(t,3H,−CONH−×3) 8.77〜9.50(br,3H,−OH×3) 12.12(s,1H,−OH) 12.65〜13.05(br,2H,−OH×2)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 下記一般式(I)で表されるリジン残基を含む
    トリスカテコールアミド誘導体。 式中Xは、2,3−ジヒドロキシフェニル基: を表し;リジンは、L体またはD体を表し;nは、2〜
    4を表す。
JP8084794A 1994-03-13 1994-03-13 リジン残基を含むトリスカテコールアミド誘導体 Pending JPH07252197A (ja)

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Cited By (3)

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