JPH0725158B2 - マット状外観を有するプラスチック容器 - Google Patents

マット状外観を有するプラスチック容器

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JPH0725158B2
JPH0725158B2 JP20324490A JP20324490A JPH0725158B2 JP H0725158 B2 JPH0725158 B2 JP H0725158B2 JP 20324490 A JP20324490 A JP 20324490A JP 20324490 A JP20324490 A JP 20324490A JP H0725158 B2 JPH0725158 B2 JP H0725158B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マット状外観を有するプラスチック容器に関
し、より詳細には、スリガラス容器に似たマット状のボ
カシ感と高級感とを有するプラスチック容器に関する。
(従来の技術) プラスチック容器は、軽量でしかも耐衝撃性や他の機械
的性質にも優れていることから、ガラス製容器に代わっ
て種々の内容物に対する包装容器として広く使用される
に至っている。特にポリエチレンやポリプロピレン等の
オレフイン樹脂からなるブロー成形容器は価格も比較的
安価でしかも成形も容易であることから多くの需要があ
る。
ところで、ガラス容器としてスリガラス容器が広く使用
されていたように、プラスチック容器においても、マッ
ト状乃至フロスト状の外観を持つた容器に対する強い要
望がある。この種のマット状乃至フロスト状外観の容器
は、一種のボカシ感、重厚感、高級感等があり、化粧
品、トイレタリー製品、その他の家庭用品等を充填する
包装容器の分野で特に望まれている。
従来、プラスチック容器にマット状乃至フロスト状の外
観を付与するために一般に採用されている技法は、ブロ
ー成形型等の成形金型のキャビテイ表面にサンドブラス
ト加工を行い、キャビテイ表面に形成された凹凸模様を
成形されつつあるプラスチック容器外面に転写させる方
法である。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この方法では成形金型のキャビテイ表面
にサンドブラスト加工を行うという格別の手段が必要で
あると共に、成形される容器に満足すべきマット状乃至
フロスト状の外観が概して得られないと言う欠点が未だ
認められる。
この欠点は、溶融状態にあるプラスチックが金型表面と
接触して冷却される際、金型表面の凹凸模様が忠実に容
器表面に再現されないと言う問題や、金型表面の凹凸模
様が忠実に容器表面に再現された場合にも尚満足すべき
マット状乃至フロスト状の外観が発現されないと言う問
題とが絡んでいるためと思われる。この問題に関連する
が、ガラスの場合には完全な非晶質であるが、プラスチ
ックの場合は程度の差はあれ結晶性であること、及びガ
ラスの場合には完全に透明であるが、プラスチックの場
合は内部ヘイズ(曇度)を有することが想起されるべき
である。
本発明者らは、特定の樹脂組成物、即ち特定のエチレン
−プロピレン・ブロック共重合体と高密度ポリエチレン
と一定の重量比で含有するブレンド物を用いてプラスチ
ック容器に成形するときには、マット状外観を有するプ
ラスチック容器が確実にしかも再現性良く得られること
を見いだした。
即ち、本発明の目的は、マット状乃至フロスト状の外観
を有し、一種のボカシ感、重厚感、高級感等があるオレ
フイン樹脂製のプラスチック容器を提供するにある。
本発明の他の目的は、成形金型のキャビテイ表面にサン
ドブラスト加工を行うという格別の手段を必要とせず
に、しかも優れた成形性を以て製造可能なマット状乃至
フロスト状の外観を有するオレフイン樹脂製のプラスチ
ック容器を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、エチレン含有量が3乃至10重量%でメ
ルトフローレートが0.8乃至10g/10分のエチレン−プロ
ピレン・ブロック共重合体と高密度ポリエチレンとを9:
1乃至5:5の重量比で含有するブレンド物から成る外層
と、エチレン含有量が1乃至8重量%でメルトフローレ
ートが1ないし5g/10分のエチレン−プロピレン・ラン
ダム共重合体から成る内層との積層体をブロー成形して
なることを特徴とするマット状外観を有するプラスチッ
ク容器が提供される。
(作 用) 本発明は、プラスチック容器の少なくとも外表面を、特
定のエチレン−プロピレン・ブロック共重合体と高密度
ポリエチレンとのブレンド物で形成すると、容器形成用
の成形型表面にサンドブラストによる凹凸が形成されて
いるか否かにかかわらず、優れたマット状乃至フロスト
状の外観をプラスチック容器外面に確実に与えることが
できるという驚くべき知見に基ずくものである。
本発明で、種々のプロピレン系樹脂の内でも、特にエチ
レン−プロピレン・ブロック共重合体を選択するのは、
このエチレン−プロピレン・ブロック共重合体は後述す
るポリエチレンとの相溶性に優れていると共に、高密度
ポリエチレンとの組み合わせで優れたマット状乃至フロ
スト状の外観を付与し得るという特異な作用を示すこと
による。例えば、通常のホモポリプロピレンはポリエチ
レンとの相溶性が概して悪く、容器内部へイズを著しく
低下させたり、容器の耐衝撃性等の機械的特性を低下さ
せる傾向がある。一方、エチレン−プロピレン・ランダ
ム共重合体は後述するポリエチレンと組み合わせた場合
でさえも、表面に透明感があり、マット状乃至フロスト
状の外観が殆ど発現しない。
また、エチレン−プロピレン・ブロック共重合体に組み
合わせるポリエチレンとして、高密度ポリエチレンを選
ぶことも重要である。ポリエチレンとして、低密度ポリ
エチレンを用いる場合には、その相手として上記エチレ
ン−プロピレン・ブロック共重合体を選んだとしても、
表面に透明感があるものしか得られず、マット状乃至フ
ロスト状の外観が殆ど発現しない。
本発明において、プラスチック容器の少なくとも外表面
を、特定のエチレン−プロピレン・ブロック共重合体と
高密度ポリエチレンとのブレンド物で形成すると、優れ
たマット状乃至フロスト状の外観をプラスチック容器外
面に確実に与えることができるという事実は、多くの材
料からの選択と多数の実験結果とから現象として見い出
されたものであり、その理論的根拠は未だ十分明かでは
ないが、本発明者らは次のようなものと推定している。
本発明のブレンド物では、主体となるエチレン−プロピ
レン・ブロック共重合体が連続したマトリックスの形で
存在し、これに対して適度の相溶性を有する高密度ポリ
エチレンが適度の粒度の分散相として存在するものと思
われる。溶融状態のブレンド物が型表面と接触しその融
点以上の温度から冷却され始めると、先ず高融点のエチ
レン−プロピレン・ブロック共重合体が固化、結晶化
し、次いで高密度ポリエチレンが固化結晶化すると思わ
れる。高密度ポリエチレンでは、溶融状態から結晶状態
に転移するとき、結晶化度の高い状態、即ち密度の高い
状態に転移するため、冷却が最初に行なわれる容器表面
では、体積収縮に伴う凹凸模様の生成と、分散相結晶化
に伴う乳濁化とが生じるものと認められる。プラッスチ
ック容器におけるマット状乃至フロスト状外観の生成に
は、外表面上の光線散乱的な要因と、器壁内部の光線透
過及び光線散乱のバランス上の要因との二つの要因があ
るが、本発明の容器では、上記微細構造の生成により、
優れたマット状乃至フロスト状外観が得られるものと思
われる。
本発明に用いるエチレン−プロピレン・ブロック共重合
体は、3乃至10重量%のエチレン含有量及び0.8乃至10g
/10分のメルトフローレート有することが重要である。
エチレン含有量が上記範囲よりも低いと、高密度ポリエ
チレンとの相溶性が悪くなり、満足すべきマット状乃至
フロスト状外観が得られなく、上記範囲よりも高いと高
密度ポリエチレンとの相溶性が良くなり過ぎて、やはり
満足すべきマット状乃至フロスト状外観が得られなく、
また容器の耐熱性や機械的性質も低下する傾向がある。
一方、メルトフローレートが上記範囲よりも低いと、成
形性が低下するため、マット状乃至フロスト状外観が発
現しにくくなり、上記範囲よりも大きいと、樹脂の溶融
流動性が高すぎて、やはり満足すべきマット状乃至フロ
スト状外観が得られなく、また容器の機械的性質も低下
する傾向がある。
本発明では、エチレン−プロピレン・ブロック共重合体
と高密度ポリエチレンとを9:1乃至5:5の重量比で用いる
ことが好ましい。高密度ポリエチレンの含有量が上記範
囲よりも少ないと、前述した微細分散構造の形成が困難
となって、満足すべきマット状乃至フロスト状外観が得
られなく、高密度ポリエチレンの含有量が上記範囲より
も多いと、両成分の相溶性が悪くなって、やはりマット
状乃至フロスト状外観が発現しにくくなる。
本発明の容器では、上記ブレンド物が容器の外表面に存
在するという条件下で任意の層構成を取り得るが、この
容器は、上記ブレンド物と他の樹脂層との多層構造物か
らなっていても良い。特に好適な容器は、上記ブレンド
物から成る外層と、エチレン含有量が1乃至8重量%で
メルトフローレートが1ないし5g/10分のエチレン−プ
ロピレン・ランダム共重合体から成る内層との積層体で
形成されている。内層を構成する上記共重合体、即ちエ
チレン含有量が1乃至8重量%でメルトフローレートが
1乃至5g/10分のエチレン−プロピレン・ランダム共重
合体は、透明性に特に優れているため、ブレンド物との
組み合わせで特に重厚感と深みとのあるマット状乃至フ
ロスト状外観が得られる。
(発明の好適態様) 本発明のプラスチック容器の一例を示す第1図におい
て、この容器1は、胴部2、胴部2の下端に連なり、一
般に容器素材(パリソン)のピンチオフにより形成され
た底部3、及び胴部2の上端に肩部4を介して連なり、
蓋体(図示せず)と密封係合される口部5を含む蓋取付
部6からなる。
本発明のブレンド物に用いるエチレン−プロピレン・ブ
ロック共重合体は、一般に、ホモプロピレン重合ブロッ
クと、これに結合したエチレン含有重合ブロックとから
なる。エチレン含有重合ブロックはエチレン単独のホモ
ポリエチレンブロックからなっていても、エチレンを主
体とするエチレンとプロピレンとのランダム共重合ブロ
ックからなっていても良い。要するに、エチレン含有ブ
ロック中にエチレンが、3乃至10重量%の量で含有され
ていればよい。この共重合体におけるMFRは、前述した
0.8乃至10g/10minの範囲内にある。
本発明のブレンド物に用いる他方の成分である高密度ポ
リエチレンとしては、それ自体公知の任意のものが使用
されるが、本発明の目的には、密度が0.94乃至0.97g/cc
で、MFRが0.2乃至0.8g/10minの範囲にあるものが特に適
している。
前記ブロック共重合体と高密度ポリエチレンとは、9:1
乃至5:5、特に8:2乃至7:3の重量比で用いる。後者の8:2
乃至7:3の重量比で用いると特に高級なフロスト感が得
られる。このブレンド物には、勿論それ自体公知の任意
の配合剤、例えば滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着
色剤(染料)、安定剤等をそれ自体公知の処方に従って
配合することができる。
本発明の容器は、勿論2層、3層、或いはそれ以上の多
層容器であることが好ましい。この容器の多層構造の一
例を示す第2図において、この容器は前記ブレンド物か
らなる外層10と他のオレフイン樹脂からなる内層11とか
ら成る。他のオレフイン樹脂は、プロピレン系樹脂から
なるのが良く、特に前述したエチレン−プロピレン・ラ
ンダム共重合体から成るものを最内層に使用すると、外
観特性の点で顕著な利点が達成される。
容器の多層構造の他の例を示す第3図において、この容
器は前記ブレンド物からなる外層10と他のオレフイン樹
脂からなる内層11と両者の間に介在するガスバリヤー性
樹脂の中間層12とから成る。中間層12と内外層10、11と
の間には一般に接着層13が介在している。内層のオレフ
イン樹脂は、プロピレン系樹脂からなるのが良く、特に
前述したエチレン−プロピレン・ランダム共重合体から
成るものを使用するが良いのは第3図の場合と同様であ
る。
この具体例において、ガスバリヤー性樹脂としては、一
般に酸素透過係数(PO2)が5.5×10-12cc・cm/cm2sec・
cmHg以下、特に4.5×10-12cc・cm/cm2sec・cmHg以下
で、しかも上述した透明性を有するものが好適に使用さ
れ、特にエチレン含有量が20乃至50モル%で且つ未ケン
化ビニルエステル残基の含有量が5モル%以下のエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体や、炭素数100個当りの
アミド基の数が3乃至30個、特に4乃至25個の範囲で含
有されるホモポリアミド、コポリアミドまたはそのブレ
ンド物が好適に使用される。特にポリアミドとしては、
脂肪族酸と芳香族ジアミン類との重縮合物、例えばメタ
キシリレンジアミンとアジピン酸の重縮合物等があげら
れる。勿論、上述したエチレン−ビニルアルコール共重
合体とポリアミドとはブレンド物の形で使用することも
できるし、このものの本質を損なわない範囲内、例えば
20重量%以下の範囲内で、他の熱可塑性樹脂、例えばポ
リオレフィンやポリオレフィンとの間の接着性を付与す
る樹脂等をブレンドとして用いることもできる。
ガスバリヤー性樹脂と、内外層との間に接着性がない場
合には、両樹脂層の間に、酸変性オレフィン図示、例え
ば無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、無水イ
タコン酸等のエチレン系不飽和カルボン酸乃至はその無
水物でグラフト変性されたポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の接着剤層を介在させることが好ましい。この接着
剤層を介在させる代わりに、上述した樹脂をガスバリヤ
ー層や内外表面層の少なくとも一方に含有させることが
できる。
容器の成形は、前述したブレンド物層と他の樹脂層とか
らなる積層体のパリソン、シート或いは有底プリフオー
ム等を用いてそれ自体公知の溶融成形法で行うことがで
きる。例えば、第1図の容器は、多層のパリソンを溶融
押出しし、これを割金型内に供給し、その内部に流体を
吹き込んで膨張させる、所謂ブロー成形で製造すること
ができる。またブロー成形により、チューブ状容器も製
造できる。容器の製造法は、この方法に限定されず、例
えば溶融射出成形法によっても容器の製造が可能であ
る。成形用金型としては通常の内面がフラットなものも
使用できるし、型の内面に微細な凹凸が形成されたもの
も使用できる。
本発明のプラスチック容器は、優れたマット状乃至フロ
スト状表面を有し、グロス(JIS K 7105に準拠、入射角
60゜)が30以下%、特に20%以下にすることができ、こ
れによって、重厚或いは高級感のある外観特性が得られ
る。
本発明の容器において、前述したブレンド物層は容器全
体の厚みの少なくとも3%、好適には、5ないし95%を
占めるのがよい。
実施例1 外層として、メルトフローレート(MFR)2g/10分、エチ
レン含有量が8モル%のプロピレン−エチレンブロック
共重合体80重量%と密度0.96g/cmの高密度ポリエチレン
20重量%とのブレンド物を外層押出機に供給し、内層と
してMFR3.0g/10分、エチレン含有量4モル%のプロピレ
ン−エチレン共重合体を内容用押出機に供給して、2層
パリソンを押出し、このパリソンを金型内で溶融ブロー
成形して内容積約220mlのボトルを得た。
このボトルの胴部壁厚は、外層が100μ、内層が900μで
あった。
この容器は、スリガラス容器に非常に良く似た、重厚な
マット感を有していた。
実施例2 外層として、メルトフローレート(MFR)2g/10min、エ
チレン含有量8モルパーセントのエチレン−プロピレン
ブロック共重合体50重量パーセントと密度0.96g/cmの高
密度ポリエチレン50重量パーセントとのブレンド物を外
層用押出機に供給し、内層として、MFR3.0g/10min、エ
チレン含有量4モルパーセントのプロピレン−エチレン
共重合体を内層用押出機に供給して、2層パリソンを押
出し、このパリソンを金型内で溶融ブロー成形して、内
容積約220mlのボトルを得た。
このボトルの胴部壁厚は、外層が100μm,内層が900μm
であった。
金型にブラストがかかっているとより効果が出る事が確
認された。
実施例3 メルトフローレート(MFR)2g/10分、エチレン含有率が
8モル%のプロピレン−エチレンブロック共重合体90重
量%と密度0.96g/cm3の高密度ポリエチレン10重量%と
のブレンド物を外層用押出機に供給し、内層としてMFR
1.2g/分、エチレン含有量4モル%のプロピレン−エチ
レン共重合体を内層用押出機に供給し、乾燥剤を配合し
たエチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレン含有
量32モル%)を中間層用押出機に供給し、マレイン酸グ
ラフト変性ポリオレフィンを接着剤層用押出機に供給
し、スクラップ樹脂をスクラップ用押出機に供給して、
6層パリソンを押し出し、このパリソンを金型内で溶融
ブロー成形して内容積約220mlの容器を得た。
このボトルの胴部壁厚は、外層から内層に向かって外層
プロピレン−エチレンブロック共重合体層90μm、接着
剤層10μm、エチレン−ビニルアルコール共重合体層20
μm、接着剤層10μm、スクラップ層230μm、内層プ
ロピレン−エチレン共重合体層40μmであった。この容
器は重厚感のある外観を生じ、ガスバリヤー性も良好で
あった。
比較例1 実施例1に使用したプロピレン−エチレンブロック共重
合体を溶融ブロー成形して内容積約220mlのボトルを得
た。このボトルは半透明であり、重厚感はなかった。
比較例2 実施例2に使用した高密度ポリエチレンを溶融ブロー成
形して内容積約220mlのボトルを得た。このボトルは半
透明であり、重厚感はなかった。
参考例 ポリエチレンテレフタレート(PET)を延伸ブロー成形
して内容積約220mlのボトルを得た。このボトル表面に
シリカコーティングによるフロスト加工を施した。
以上の例の測定結果を表1に示した。
(発明の効果) 本発明によれば、プラスチック容器の外表面をエチレン
含有量が3乃至10重量%でメルトフローレートが0.8乃
至10g/10分のエチレン−プロピレン・ブロック共重合体
と高密度ポリエチレンとを9:1乃至5:5の重量比で含有す
るブレンド物で形成したことにより、マット状乃至フロ
スト状の外観を有し、一種のボカシ感、重厚感、高級感
等があるオレフイン樹脂製のプラスチック容器が提供さ
れ、しかも、成形金型のキャビテイ表面にサンドブラス
ト加工を行うという格別の手段を必要とせずに、しかも
優れた成形性を以て、マット状乃至フロスト状の外観を
有するオレフイン樹脂製のプラスチック容器が製造可能
となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の多層プラスチック容器の一例を示
し、 第2図及び第3図は、多層プラスチック容器の数例の器
壁の拡大断面図を示す。 1……容器、2……胴部、3……底部、4……肩部、5
……口部、6……蓋取付部、10……外層、11……内層、
12……中間層、13……接着層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン含有量が3乃至10重量%でメルト
    フローレートが0.8乃至10g/10分のエチレン−プロピレ
    ン・ブロック共重合体と高密度ポリエチレンとを9:1乃
    至5:5の重量比で含有するブレンド物から成る外層と、
    エチレン含有量が1乃至8重量%でメルトフローレート
    が1ないし5g/10分のエチレン−プロピレン・ランダム
    共重合体から成る内層との積層体をブロー成形してなる
    ことを特徴とするマット状外観を有するプラスチック容
    器。
  2. 【請求項2】前記内層と外層との間にエチレン−ビニル
    アルコール共重合体を含有する中間層が設けられた積層
    体で形成されていることを特徴とする請求項(1)記載
    のプラチック容器。
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