JPH07251480A - 液体用容器の製造方法 - Google Patents
液体用容器の製造方法Info
- Publication number
- JPH07251480A JPH07251480A JP7021794A JP7021794A JPH07251480A JP H07251480 A JPH07251480 A JP H07251480A JP 7021794 A JP7021794 A JP 7021794A JP 7021794 A JP7021794 A JP 7021794A JP H07251480 A JPH07251480 A JP H07251480A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin layer
- container
- laminated
- adhesive resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Abstract
る液体用容器の製造において、シートの積層工程を簡略
化し、性能に優れた液体用容器を生産性よく製造する。 【構成】 容器を形成する積層シートを、容器外側から
少なくとも、外側熱接着性樹脂層1、基材層2、中間熱
接着性樹脂層3、無機物蒸着フィルム層4、内側熱接着
性樹脂層5の順に積層した構成とし、基材層2と無機物
蒸着フィルム層4との貼り合わせをアクリル酸エステル
またはメタアクリル酸エステル成分の含有量が10〜3
0重量%のエチレンとアクリル酸エステルまたはメタア
クリル酸エステルとの共重合物を中間熱接着性樹脂層3
として押し出しラミネートにより積層する製造方法。
Description
を密封する液体用容器の製造方法に係り、更に詳しく
は、優れたバリアー性と廃棄処理性を兼ね備えた液体用
容器を形成するための積層シートの製造方法に関するも
のである。
容器として、例えば、紙層を中心に各種樹脂やアルミニ
ウム箔等を積層した積層シートにより形成された液体用
容器がある。そして、その積層シートとしては、容器形
成性を考慮して熱融着性を有するポリオレフィン系の樹
脂層を最外面および最内面に具備したものが使用されて
いた。また、内容物が酸化されて劣化し易い場合には、
酸化防止のためにアルミニウム箔やエチレン・ビニルア
ルコール共重合体フィルム、或いは、無機物蒸着フィル
ム等の層を、積層フィルム中にガスバリアー層として設
けていた。
を用いた場合には、ガスバリアー性は得られるが使用済
みの容器の廃棄処理が困難になるという問題があった。
また、積層シート中にエチレン・ビニルアルコール共重
合体フィルムの層を用いた場合には、廃棄処理性はよい
が水分を含む内容物を充填して長期間保存すると、吸湿
によりガスバリアー性が低下してしまうという問題があ
った。
層として、無機物蒸着フィルムを用いた場合には、安定
したガスバリアー性が得られ、廃棄処理性においても問
題はないが、積層シートの製造に際して、無機物蒸着フ
ィルムと紙またはプラスチックシートの基材層との接着
に関して、安定した接着強度を得るために、先ず、無機
物蒸着フィルムの非蒸着面にアンカーコートを施し、そ
の面にポリエチレン等の層を押し出しコート法により積
層し、更に、紙側にもコロナ放電処理または火炎処理等
を施した後、両者をポリエチレン等を接着層として押し
出しラミネートすることにより積層シートを得ていた。
このため製造工程が多くなり、コスト的にも不利になる
欠点があった。
スバリアー性と廃棄処理性とを兼ね備えた液体用容器の
製造において、特に、使用する積層シート中に無機物蒸
着フィルムをガスバリアー層として含む場合、その積層
工程を簡略化し、性能に優れた液体用容器を生産性良く
製造する方法を提供することを目的とする。
種々研究した結果、下記の本発明により目的を達成し
た。即ち、本請求項1の発明は、紙またはプラスチック
シートからなる基材層と無機物蒸着フィルム層と熱接着
性樹脂層との積層シートで製造される液体用容器の製造
方法において、該積層シートが、少なくとも容器の外側
から、外側熱接着性樹脂層、基材層、中間熱接着性樹脂
層、無機物蒸着フィルム層、内側熱接着性樹脂層の順に
積層した構成を有し、且つ、前記基材層と無機物蒸着フ
ィルム層との貼り合わせを中間熱接着性樹脂層を接着層
とする押し出しラミネーションにより積層したことを特
徴とする液体用容器の製造方法である。また、本請求項
2の発明は、前記中間熱接着性樹脂層が、エチレン・ア
クリル酸エステル共重合樹脂、または、エチレン・メタ
アクリル酸エステル共重合樹脂の中の少なくとも一種を
主成分として含有し、且つ、該共重合樹脂のアクリル酸
エステルまたはメタアクリル酸エステルの含有量が10
〜30重量%であることを特徴とする請求項1記載の液
体用容器の製造方法からなる。
に容器を形成する積層シートが少なくとも容器の外側か
ら、外側熱接着性樹脂層、基材層、中間熱接着性樹脂
層、無機物蒸着フィルム層、内側熱接着性樹脂層の順に
積層した構成を有し、且つ、前記基材層と無機物蒸着フ
ィルム層との貼り合わせを中間熱接着性樹脂層を接着層
とする押し出しラミネーションにより積層する方法を採
っている。そして、中間熱接着性樹脂層には、エチレン
・アクリル酸エステルまたはエチレン・メタアクリル酸
エステルの共重合樹脂の中の少なくとも一種を主成分と
して含有し、且つ、該共重合樹脂のアクリル酸エステル
またはメタアクリル酸エステルの含有量が10〜30重
量%の樹脂を用いている。
バリアー性が得られると共に、基材層と無機物蒸着フィ
ルムの非蒸着面側との貼り合わせにおいて、中間熱接着
性樹脂層の接着性がよく、無機物蒸着フィルムの非蒸着
面はコロナ放電処理が施してあれば、アンカーコートや
接着層の押し出しコートを施すことなく、直接押し出し
ラミネートが可能となり、工程が簡略化できると同時に
生産性が向上する。
て更に詳しく説明する。図1は本発明の液体用容器の製
造方法による積層シートの構成の一実施例を説明する模
式断面図である。図1において積層シートは、容器を形
成した際の外側より、外側熱接着性樹脂層1、基材層
2、中間熱接着性樹脂層3、無機物蒸着フィルム層4、
内側熱接着性樹脂層5の順に積層された構成となってい
る。
基材層2の一方の面に、必要に応じてコロナ放電処理、
火炎処理等を施した後、その面に外側熱接着性樹脂層1
を押し出しコート法により積層して、積層シートAを作
成する。一方、無機物蒸着フィルム層4(例えば、珪素
酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム)の蒸
着面と、内側熱接着性樹脂層5(例えば、低密度ポリエ
チレンフィルムを用いる場合は、そのコロナ放電処理
面)とを公知の2液硬化型のポリウレタン系接着剤等を
使用してドライラミネーションにより貼り合わせて積層
シートBを作成する。
ロナ放電処理または火炎処理を施して、この面と積層シ
ートBの無機物蒸着フィルム側の面(非蒸着面にコロナ
放電処理を施した面)とを、中間熱接着性樹脂層3(例
えば、エチレン・アクリル酸エステル共重合樹脂、また
は、エチレン・メタアクリル酸エステル共重合樹脂)を
接着層として押し出しラミネートすることにより前記構
成の積層シートが製造できる。
に関して影響を受けやすい液体の場合には、内側熱接着
性樹脂層5の面にポリエステル樹脂(例えば、テレフタ
ル酸およびイソフタル酸とエチレングリコールとの共縮
合樹脂)、或いはエチレン・ビニルアルコール共重合樹
脂を更に積層してもよい。この場合には、必要に応じて
外側熱接着性樹脂層1も同じ樹脂に置き換えることがで
きる。
各層の構成材料等好ましい実施態様について説明する。 (外側熱接着性樹脂層)外側熱接着性樹脂層1は、積層
シートを角形或いは丸形等の各種容器に成形する際に、
内側熱接着性樹脂層5と熱接着により接合できる機能が
重要であり、通常は、ポリエチレン、エチレン・αオレ
フィンの共重合樹脂等を用いるが、最内層がポリエステ
ル樹脂やエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂の場合
には、これと同じ樹脂を用いることもできる。そして、
この層の厚さは10〜50μm程度が適当であり、通
常、基材面に押し出しコーティングして形成する。
性や剛性を付与するための層であり、通常、紙を用いる
ことが多いが、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の樹脂シートを用いることもできる。紙の場
合、坪量は200〜500g/m2 程度が適当であり、
樹脂シートの場合には、厚さは50〜500μm程度が
適当である。
層3は、基材層2と無機物蒸着フィルム層4とを押し出
しラミネートにより積層するための接着層に相当するも
のである。図1に示した積層シートの構成の場合、工程
としては、特に限定はしないが、予め基材層2に外側熱
接着性樹脂層1を積層したシートと、無機物蒸着フィル
ム層4に内側熱接着性樹脂層5を積層したシートとを作
成しておいて、その基材側の面と無機物蒸着フィルム側
の面とを中間熱接着性樹脂層3を接着層として押し出し
ラミネートにより積層する方法が材料ロスも少なく、作
業効率の点でも好ましい。
とアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル
酸メチル、メタアクリル酸エチル等との共重合体が好ま
しく、共重合比率は、アクリル酸エステル成分の含有量
が10〜30重量%の共重合体が好ましい。アクリル酸
エステルの含有量が10重量%未満では接着力が小さ
く、30重量%を超えると押し出し加工適性が低下する
ため好ましくない。また、エチレンに対する共重合成分
として上記アクリル酸エステルと共にアクリル酸または
メタアクリル酸を加えてもよく、その含有量は1〜20
重量%の範囲が適当である。中間熱接着性樹脂層3の厚
さは、5〜60μmの範囲が好ましく、10〜40μm
の範囲が更に好ましい。
ルム層4は、容器にガスバリアー性を持たせるために設
けるもので、例えば、2軸延伸のポリエステルフィル
ム、ナイロンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リビニルアルコールフィルム、エチレン・ビニルアルコ
ール共重合樹脂フィルム等に珪素酸化物、アルミニウ
ム、アルミニウム酸化物などの無機物を蒸着したフィル
ムが使用できる。そして、この層の厚さは5〜30μm
程度が適当である。また、蒸着膜自体の厚さは、必要と
するガスバリアー性および蒸着する材料によっても異な
るが、珪素酸化物の場合30〜200nm程度が好まし
い。
層5は、通常、ポリエチレン、或いは、エチレンとαオ
レフィンとの共重合樹脂等を用いることが多いが、例え
ば、容器に充填される内容物のフレーバーなどが、容器
内面のポリエチレンに吸着されて香りが失われるような
場合には、ポリエステル樹脂(例えば、テレフタル酸、
イソフタル酸とエチレングリコールとの共縮合樹脂)、
或いは、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂を接着
層を介して無機物蒸着フィルム層4に積層してもよい。
このような場合、容器成形の際の熱接着性の点で必要が
あれば、外側熱接着性樹脂層1に対しても同じ樹脂を用
いることができる。内側熱接着性樹脂層5は、厚さ30
〜150μmが適当であり、通常、フィルム状に成形し
た後、前記無機物蒸着フィルム層4とドライラミネーシ
ョンにより積層している。
層シートを用いれば、内側熱接着性樹脂層5同志、およ
び、内側熱接着性樹脂層5と外側熱接着性樹脂層1との
間のいずれでも熱接着が可能であり、屋根型容器、れん
が型容器、或いは、丸形、角形の筒状容器など、従来液
体用容器に使用されてきた形状の容器であれば、いずれ
のタイプにも適用でき、また、その製造方法についても
従来公知の方法をそのまま適用できる。
に説明する。 (実施例1) 容器の作成 先ず、片面に珪素酸化物の蒸着膜(厚さ50nm)を有
する2軸延伸ポリエステルフィルム〔三菱化成(株)製
テックバリアH〕厚さ12μmを無機物蒸着フィルム
層4用フィルムとして使用し、このフィルムの珪素酸化
物蒸着膜側に、低密度ポリエチレンフィルム〔大日本樹
脂(株)製 SK−S 片面コロナ放電処理〕厚さ10
0μmを内側熱接着性樹脂層5として、2液硬化型のポ
リウレタン系接着剤を用いてドライラミネートして積層
シートAを作成した。
として、その一方の面にコロナ放電処理を施し、その面
に低密度ポリエチレン〔三井石油化学工業(株)製 ミ
ラソン16P〕を厚さ30μmで押し出しコートして外
側熱接着性樹脂層1を積層した。尚、外側熱接着性樹脂
層の表面には押し出しコートの際、印刷インキの接着性
を向上させるためコロナ放電処理を施した。そして、紙
のもう一方の面に火炎処理を行い、この面と前記積層シ
ートAの2軸延伸ポリエステルフィルム側の面(非蒸着
面にコロナ放電処理を施した面)とをエチレン・アクリ
ル酸エステル共重合樹脂〔日本石油化学(株)製 レク
スパールRB5120〕を中間熱接着性樹脂層3とし
て、押し出しラミネーションにより積層して実施例1の
液体用容器の積層シートを得た。
て、打ち抜き、製凾(胴シール)を公知の方法で実施し
て容量1800ccの屋根型容器(ゲーベルトップカート
ン)(実施例1の容器)を作成した。
軸延伸ポリエステルフィルム〔三菱化成(株)製 テッ
クバリアH〕厚さ12μmを無機物蒸着フィルム層4用
フィルムとして使用し、このフィルムの珪素酸化物蒸着
膜側と、低密度ポリエチレンフィルム〔大日本樹脂
(株)製 SK−S(片面コロナ処理)〕厚さ50μm
のコロナ放電処理面とを2液硬化型ポリウレタン系接着
剤を用いてドライラミネートして、積層シートAを作成
した。
として、その一方の面にコロナ放電処理を施し、その面
に低密度ポリエチレン〔三井石油化学工業(株)製 ミ
ラソン16P〕を厚さ30μmで押し出しコートして外
側熱接着性樹脂層1を積層した。尚、外側熱接着性樹脂
層の表面には押し出しコートの際、印刷インキの接着性
を向上させるためコロナ放電処理を施した。そして、紙
のもう一方の面に火炎処理を行い、この面と前記積層シ
ートAの2軸延伸ポリエステルフィルム側の面(非蒸着
面にコロナ放電処理を施した面)とをエチレン・アクリ
ル酸エステル共重合樹脂〔日本石油化学(株)製 レク
スパールRB5120〕を中間熱接着性樹脂層3とし
て、押し出しラミネーションして積層シートBを作成し
た。
ィルム(SK−S)面に、更に、中間および内側熱接着
性樹脂層としてアドマーSE−800〔三井石油化学工
業(株)製〕(厚さ10μm)およびポリエステル樹脂
(テレフタル酸、イソフタル酸とチレングリコールとの
共縮合樹脂)〔RN−9510 東洋紡績(株)製〕
(厚さ30μm)を共押し出しにより積層して実施例2
の液体用容器の積層シートを得た。尚、上記共押し出し
による積層工程の順序は、本実施例に限定されず、積層
シートAの作成後、そのSK−Sフィルム面に先に共押
し出しにより積層しておいてもよい。
て、打ち抜き、製凾(胴シール)を公知の方法で実施し
て容量1800ccの屋根型容器(ゲーベルトップカート
ン)(実施例2の容器)を作成した。
て、積層シートBの作成までは、実施例2と同様に加工
し、積層シートBのSK−Sフィルム面に、更に、中間
および内側熱接着性樹脂層としてアドマーSE−800
(厚さ10μm)およびエチレン・ビニルアルコール共
重合樹脂〔エバール E105(株)クラレ製〕(厚さ
30μm)を共押し出しにより積層し、実施例3の液体
用容器の積層シートを得た。尚、上記共押し出しによる
積層工程の順序についても、本実施例に限定されず、積
層シートAの作成後、そのSK−Sフィルム面に先に共
押し出しにより積層しておくこともできる。
て、打ち抜き、製凾(胴シール)を公知の方法で実施し
て容量1800ccの屋根型容器(ゲーベルトップカート
ン)(実施例3の容器)を作成した。
ートの作成において、中間熱接着性樹脂層3に用いたエ
チレン・アクリル酸エステル共重合樹脂 レクスパール
RB5120を低密度ポリエチレン〔ミラソン11 三
井石油化学工業(株)製〕に換えて、液体容器用積層シ
ートを作成した以外は、総て実施例1と同様に加工して
比較例1の容器を作成した。この構成の積層シートは、
中間熱接着性樹脂層3の低密度ポリエチレンと無機物蒸
着フィルム層4(テックバリアH 12μm)の非蒸着
面、即ち2軸延伸ポリエステルフィルム側の面にコロナ
放電処理を施した面との接着強度が特に弱く、容器形状
への打ち抜き工程で切断部近辺にこの層間の剥がれが発
生し、実用の見込みがないためこの段階で作業進行を中
止した。
成において、中間熱接着性樹脂層3に用いたエチレン・
アクリル酸エステル共重合樹脂 レクスパールRB51
20を低密度ポリエチレン〔NUC8008 日本ユニ
カー(株)製〕に換えて、液体容器用積層シートを作成
した以外は、総て実施例1と同様に加工して比較例1の
容器を作成した。この構成の積層シートも、中間熱接着
性樹脂層3の低密度ポリエチレンと無機物蒸着フィルム
層4(テックバリアH 12μm)の非蒸着面、即ち2
軸延伸ポリエステルフィルムの面にコロナ放電処理を施
した面との接着強度が弱く、容器形状への打ち抜き工程
で切断部近辺にこの間の剥がれが発生し、実用の見込み
がないためこの段階で作業進行を中止した。
ートの作成において、積層シートBの中間熱接着性樹脂
層3として用いたエチレン・アクリル酸エステル共重合
樹脂 レクスパールRB5120を、エチレン・メタア
クリル酸共重合樹脂(EMAA)ニュクレルN−090
8C〔三井・デュポンポリケミカル(株)製〕に換えて
押し出しラミネートした以外は総て実施例3と同様に加
工して比較例3の容器を作成した。尚、この構成の積層
シートは、打ち抜き工程では特に問題はなかったが、製
凾(胴シール)工程ではシール部および折罫部に部分的
なフィルムの浮きの認められるものがあった。
のようにして作成した実施例1〜3および比較例1〜3
の各試料について、打ち抜き適性、製凾適性の評価およ
び液体を充填した容器の輸送試験を行い、その結果を表
1に示した。輸送試験の方法 実施例1〜3および比較例3で得た各容器を試料とし
て、液体充填包装装置により93℃の熱水を充填、シー
ルし、室温まで冷却した後、各試料別に10個入り段ボ
ールケースに3ケース宛(試料数各30個)包装し、ト
ラック便で1000kmの輸送試験を実施し、液洩れの
有無を調べた。
器の製造方法では、容器を形成する積層シートを容器の
外側から、外側熱接着性樹脂層、基材層、中間熱接着性
樹脂層、無機物蒸着フィルム層、内側熱接着性樹脂層の
順に積層した構成とし、基材層と無機物蒸着フィルム層
との貼り合わせを中間熱接着性樹脂層を接着層とする押
し出しラミネーションにより積層している。そして、中
間熱接着性樹脂層には、エチレン・アクリル酸エステル
またはエチレン・メタアクリル酸エステル共重合樹脂の
中の少なくとも一種を主成分として含有し、且つ、前記
共重合樹脂中のアクリル酸またはメタアクリル酸の含有
量が10〜30重量%の樹脂を用いている。このような
方法を採ることにより、中間熱接着性樹脂層が熱接着性
に優れるため、基材層と無機物蒸着フィルム層との押し
出しラミネートにおいて、従来のように、無機物蒸着フ
ィルム面(非蒸着面)に対して、予めアンカーコートお
よびポリエチレン等の層を設けておく必要がなく、無機
物蒸着フィルムの非蒸着面にコロナ放電処理を施す程度
で、直接押し出しラミネーションによる積層が可能とな
り、工程が簡略化される。従って、優れたガスバリヤー
性を有し、使用後焼却しても燃えかすなどの残らない廃
棄処理性に優れた液体用容器を生産性良く提供できる効
果を奏する。
層シートの構成の一実施例を説明する模式断面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 紙またはプラスチックシートからなる基
材層と無機物蒸着フィルム層と熱接着性樹脂層との積層
シートで製造される液体用容器の製造方法において、該
積層シートが、少なくとも容器の外側から、外側熱接着
性樹脂層、基材層、中間熱接着性樹脂層、無機物蒸着フ
ィルム層、内側熱接着性樹脂層の順に積層した構成を有
し、且つ、前記基材層と無機物蒸着フィルム層との貼り
合わせを中間熱接着性樹脂層を接着層とする押し出しラ
ミネーションにより積層したことを特徴とする液体用容
器の製造方法。 - 【請求項2】 前記中間熱接着性樹脂層が、エチレン・
アクリル酸エステル共重合樹脂、または、エチレン・メ
タアクリル酸エステル共重合樹脂の中の少なくとも一種
を主成分として含有し、且つ、該共重合樹脂のアクリル
酸エステルまたはメタアクリル酸エステルの含有量が1
0〜30重量%であることを特徴とする請求項1記載の
液体用容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07021794A JP3883584B2 (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 液体容器用積層シートとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07021794A JP3883584B2 (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 液体容器用積層シートとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07251480A true JPH07251480A (ja) | 1995-10-03 |
JP3883584B2 JP3883584B2 (ja) | 2007-02-21 |
Family
ID=13425163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07021794A Expired - Lifetime JP3883584B2 (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 液体容器用積層シートとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3883584B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002292778A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-09 | Toppan Printing Co Ltd | 紙容器用積層シートと該積層シートを用いた易解体性ゲーブルトップ型紙容器 |
JP2011073728A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 紙容器 |
-
1994
- 1994-03-16 JP JP07021794A patent/JP3883584B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002292778A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-09 | Toppan Printing Co Ltd | 紙容器用積層シートと該積層シートを用いた易解体性ゲーブルトップ型紙容器 |
JP2011073728A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 紙容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3883584B2 (ja) | 2007-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2069842C (en) | Process for producing liquid-container material | |
JP2008221606A (ja) | 紙容器用積層材料及び液体用紙容器 | |
JPS61158440A (ja) | Eva積層体製の小出し用容器 | |
JP5082874B2 (ja) | 蓋材 | |
KR910009525B1 (ko) | 폴리에스테르함유 적층 지지체와 그로부터 제조한 압출식 분배용기 | |
JP2010264984A (ja) | 紙製液体容器 | |
JP3883584B2 (ja) | 液体容器用積層シートとその製造方法 | |
JPH10745A (ja) | 積層体およびそれを使用した包装用容器 | |
JPS61158439A (ja) | ポリプロピレン含有基板とそれから作つた物品 | |
JP3007408B2 (ja) | バリアー性紙複合容器 | |
JPH06238840A (ja) | 耐薬品性に優れた包装材料 | |
JP5459948B2 (ja) | 紙カップ容器 | |
JP3177749B2 (ja) | チューブ容器胴部用積層材 | |
JP6036918B1 (ja) | 積層体及びこれを用いた包装容器 | |
JP2000281094A (ja) | チュ−ブ容器 | |
JPH0631849A (ja) | バリヤー性紙複合容器 | |
JPH0966925A (ja) | 紙容器 | |
JP2624038B2 (ja) | 液体容器用素材の製造方法 | |
JP3883624B2 (ja) | 紙容器形成用積層材、およびそれを使用した包装用紙容器 | |
JP2000071404A (ja) | 低溶出包装材およびそれを用いた包装体 | |
JPS633807Y2 (ja) | ||
JP3594718B2 (ja) | 包装用材料およびそれを使用した押し出しラミネ−トチュ−ブ | |
JPH0977051A (ja) | つゆ用の紙容器及びそれを用いた包装体 | |
JPH09327888A (ja) | 紙容器形成用積層体およびそれを使用した液体用紙容器 | |
JPS6211640A (ja) | 耐香料性を有するシ−ト状材料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020611 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060920 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061115 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124 Year of fee payment: 7 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |