JPH07251112A - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JPH07251112A
JPH07251112A JP4608194A JP4608194A JPH07251112A JP H07251112 A JPH07251112 A JP H07251112A JP 4608194 A JP4608194 A JP 4608194A JP 4608194 A JP4608194 A JP 4608194A JP H07251112 A JPH07251112 A JP H07251112A
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哲也 田中
Kazutada Yamamoto
一公 山本
Shuichi Tsunakawa
修一 綱川
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエブより搬送されてくる異物の除去を可能
とした塗工装置を提供することを目的とする。 【構成】プレ−ンバー支持部材4に支持されウエブ9の
進行方向と逆方向に回転するプレ−ンバー7をウエブ進
行方向手前側に配設する。また、コイルバー支持部材6
に支持されウエブ進行方向と逆方向に回転するコイルバ
ー6をウエブ進行方向後側に配設する。ここで、コイル
バー6とプレ−ンバ−7は互いに平行に近接かつ離隔し
て配設され、プレ−ンバ−7とコイルバー6とウエブ9
が作る空隙が外部より塗工液を供給充満して圧力液だま
りを形成する。さらに、プレ−ンバ−7にウエブ巾方向
全長に渡りブレ−ド11が接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料、磁気テ−
プ、感熱記録材料等の記録材料の製造において、連続走
行する長尺帯状の支持体(以下ウエブと称する)等に塗
工液を塗工するための改良されたバ−塗工装置に関し、
詳しくはウエブより搬送されプレーンバーに付着する異
物を除去するようにした塗工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、連続走行しているウエブに塗工液
を塗工する装置としては、様々なものが考案されてき
た。これらの塗工装置のうち、バ−塗工装置は簡単な構
造、操作により、高速にしかも均一な塗工が可能である
ため広く用いられてきた。一般に、バ−塗工装置におい
ては、バ−とウエブが接触する直前に塗工液の液だまり
が形成されるように塗工液を外部より供給してウエブに
過剰の塗工液を転移させ、ウエブと同方向もしくは逆方
向に静止もしくはこれより遅い周速で回転するバ−によ
りウエブに塗工された過剰の塗工液を掻き落し、一定厚
の塗工膜をウエブに形成する。
【0003】係る装置の一例として、支持部材に支持さ
れウエブ進行方向と逆方向に回転するプレ−ンバ−を前
記ウエブ進行方向手前側に、また支持部材に支持され前
記ウエブ進行方向と逆方向に回転するコイルバ−を前記
ウエブ進行方向後側に、互いに平行に近接かつ離隔して
配設し、それぞれ前記ウエブに接触しつつ、前記プレ−
ンバ−と前記コイルバ−と前記ウエブが作る空隙に外部
より塗工液を供給充満して圧力液だまりを形成し、前記
ウエブに塗工液を塗工する装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
の塗工装置においては、連続塗工しているときに、ウエ
ブにより搬送されてくる異物がプレ−ンバ−とバ−支持
部材との間に堆積し、さらにプレ−ンバ−とバ−支持部
材との間に入り込み塗工液の中に異物が混入することが
あり、また、プレ−ンバ−の回転が不規則になりウエブ
が振動し塗工不良を生じるという問題があった。そこ
で、本発明は、前記の如き塗工装置において、前記プレ
−ンバ−にウエブ巾方向全長に渡りブレ−ドを接触さ
せ、前記ウエブより搬送されてくる異物の除去を可能と
した塗工装置を提供することを目的とする
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、連続走行するウエブに塗工液を塗
工する装置であって、プレ−ンバー支持部材に支持され
前記ウエブ進行方向と逆方向に回転するプレ−ンバーを
前記ウエブ進行方向手前側に、またコイルバー支持部材
に支持され前記ウエブ進行方向と逆方向に回転するコイ
ルバーを前記ウエブ進行方向後側に、互いに平行に近接
かつ離隔して配設し、それぞれ前記ウエブに接触しつ
つ、前記プレ−ンバ−と前記コイルバーと前記ウエブが
作る空隙に外部より塗工液を供給充満して圧力液だまり
を形成し、かつ、前記プレ−ンバ−にウエブ巾方向全長
に渡り接触するブレ−ドを有することを特徴とするもの
である。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、前記ブレ−ドをウエブの走行方向前後にス
ライド可能としたことを特徴とするものである。請求項
3記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、前記ブ
レ−ドの角度を自由に調節可能としたことを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、プレ−ンバ−にウエ
ブ巾方向全長に渡り接触するブレ−ドを設けた。したが
って、ブレ−ドにより異物が除去され、ウエブにより搬
送されてくる異物がプレ−ンバ−とバ−支持部材との間
に堆積しなくなり、安定した塗工が可能となる。請求項
2記載の発明では、ブレ−ドをウエブの走行方向前後に
スライド可能としたので、ブレ−ドの接触圧を調節で
き、またブレ−ドの摩耗、ズレに対応し、ブレ−ドを最
適な位置に設定できる。請求項3記載の発明では、ブレ
−ドの角度を自由に調節可能としたので、ブレ−ドのプ
レ−ンバ−に対する接触角を最適な位置に設定できる。
【0008】
【実施例】以下、請求項1〜3記載の発明の実施例を図
面に基づいて具体的に説明する。図1〜図3は本発明に
係る塗工装置の一実施例を示す図である。図1におい
て、1は図示しない外部の塗工液供給源から供給される
塗工液2をコイルバ−支持部材3とプレーンバ−支持部
材4により形成される給液案内溝5に入れるため、バ−
支持部材に設けられた給液口である。コイルバ−支持部
材3、及びプレ−ンバー支持部材4はコイルバ−6及び
プレ−ンバ−7の全長にわたり設けられており、コイル
バ−6及びプレ−ンバ−7にたわみが生じるのを防止す
るとともに、コイルバ−6へ塗工液2を供給する給液器
としての機能も備えている。
【0009】コイルバ−6及びプレ−ンバ−7は、連続
走行しているウエブと逆方向に回転している。8は、ウ
エブ9とコイルバ−6との接触部において、塗工液2の
計量が行われて所望の塗工量のみが塗工された時、塗工
されなかった塗工液が流下して新たに供給された塗工液
2とともに形成する液だまりである。ウエブ9は、図示
しない供給ロ−ルから引き出され、図示しない巻き取り
側のロ−ルが一定の速度で回転することにより連続的に
一定の速度で走行する。
【0010】10は、ウエブ9に塗工された塗工膜であ
る。11は、ウエブより搬送されてくる異物を除去する
ためのブレ−ドである。このブレ−ド11は、プレ−ン
バ−7に接触しており、ウエブより搬送されてくる異物
12を除去するようになっており、ブレ−ド調節機構1
3により自由に前後に移動が可能で、さらにブレ−ドの
角度も自由に調節できるようになっている。
【0011】まず、本実施例での基本動作を説明する。
初めに、ウエブ9が図示しない供給ロ−ルから引き出さ
れ、図示しない巻き取り側のロ−ルが一定の速度で回転
し巻き取ることにより連続的に一定の速度で走行する。
それとともに、図示しない外部の塗工液供給源(送液ポ
ンプ)から供給される塗工液2が給液口1に供給され、
液だまり8を形成する。次いで、塗工液2がウエブ9に
塗工され、引き続きコイルバ−6によって掻き落される
ので、一定厚の塗工膜がウエブ9上に連続的に塗工され
る。
【0012】本実施例では、図1に示す塗工装置を使用
しブレ−ド11(材質:SUS)の厚さ50μm、巾2
50mm、プレ−ンバ−7との接触角を60°、バ−支
持部材3とバ−支持部材4の間のスロット巾を0.3m
m、塗工液2としてポリビ−ルアルコ−ルの6重量%水
溶液(粘度100cp、表面張力50dyne/cm)
を走行速度100m/minのポリエチレンテレフタレ
−ト製ウエブ(厚さ50μm、巾250mm)に、成膜
量15cc/m2に対するか下限給液量300cc/m
inに対し給液量600cc/minで塗工した。
【0013】その結果、ウエブ9により搬送されてくる
異物12がプレ−ンバ−7とバ−支持部材4との間に堆
積しなくなり、またプレ−ンバ−7とブレ−ド11との
間にも異物が堆積せず、連続塗工が可能であった。これ
に対して、ブレ−ド11を配設説させないで、他は同一
にして塗工したところ、プレ−ンバ−7とバ−支持部材
4との間に異物が堆積し、塗工不良が発生した。
【0013】このように本実施例では、プレ−ンバ−7
にウエブ巾方向全長に渡り接触するブレ−ド11を設け
たので、ブレ−ド11により異物12が除去され、ウエ
ブ9により搬送されてくる異物がプレ−ンバ−7とバ−
支持部材4との間に堆積しなくなり、安定した塗工が可
能となる。また、ブレ−ド11をウエブ9の走行方向前
後にスライドさせるようにしても良い。このようにすれ
ば、ブレ−ド11の接触圧を調節でき、またブレ−ドの
摩耗、ズレに対応し、ブレ−ド11を最適な位置に設定
できる。また、ブレ−ド11の角度を自由に調節させる
ようにしても良い。このようにすれば、ブレ−ド11の
プレ−ンバ−7に対する接触角を最適な位置に設定でき
る。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、プレ−ン
バ−にウエブ巾方向全長に渡り接触するブレ−ドを設け
たので、ブレ−ドにより異物が除去され、ウエブにより
搬送されてくる異物がプレ−ンバ−とバ−支持部材との
間に堆積しなくなり、安定した塗工が可能となる。
【0015】請求項2記載の発明によれば、ブレ−ドを
ウエブの走行方向前後にスライド可能としたので、ブレ
−ドの接触圧を調節でき、またブレ−ドの摩耗、ズレに
対応でき、ブレ−ドを最適な位置に設定することができ
る。請求項3記載の発明によれば、ブレ−ドの角度を自
由に調節可能としたので、ブレ−ドのプレ−ンバ−に対
する接触角を最適な位置に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗工装置の一実施例の側面断面図
である。
【図2】ブレ−ド付近の概略図である。
【図3】ブレ−ド調節機構を示す背面図である。
【符号の説明】
1 給液口 2 塗工液 3 コイルバ−支持部材 4 プレーンバ−支持部材 5 給液案内溝 6 コイルバ− 7 プレ−ンバ− 8 液だまり 9 ウエブ 10 塗工膜 11 ブレ−ド 12 異物 13 ブレ−ド調節機構 14 前後スライド用ネジ 15 前後スライド用ピ−ス 16 角度調節ネジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続走行するウエブに塗工液を塗工する装
    置であって、 プレ−ンバー支持部材に支持され前記ウエブ進行方向と
    逆方向に回転するプレ−ンバーを前記ウエブ進行方向手
    前側に、またコイルバー支持部材に支持され前記ウエブ
    進行方向と逆方向に回転するコイルバーを前記ウエブ進
    行方向後側に、互いに平行に近接かつ離隔して配設し、
    それぞれ前記ウエブに接触しつつ、前記プレ−ンバ−と
    前記コイルバーと前記ウエブが作る空隙に外部より塗工
    液を供給充満して圧力液だまりを形成し、 かつ、前記プレ−ンバ−にウエブ巾方向全長に渡り接触
    するブレ−ドを有することを特徴とする塗工装置。
  2. 【請求項2】前記ブレ−ドをウエブの走行方向前後にス
    ライド可能としたことを特徴とする請求項1記載の塗工
    装置。
  3. 【請求項3】前記ブレ−ドの角度を自由に調節可能とし
    たことを特徴とする請求項1記載の塗工装置。 【0001】
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