JPH07250945A

JPH07250945A - パチンコ玉発射装置

Info

Publication number: JPH07250945A
Application number: JP4248894A
Authority: JP
Inventors: Tadahiro Okura; 忠博大倉; Toshiyuki Yoshida; 俊幸吉田; Mitsuru Kainuma; 満貝沼; Kazuo Aoki; 一男青木
Original assignee: Otax Co Ltd
Current assignee: Otax Co Ltd
Priority date: 1994-03-14
Filing date: 1994-03-14
Publication date: 1995-10-03

Abstract

(57)【要約】【目的】人がパチンコ台に備えられたハンドルに触れ
るだけで確実にパチンコ玉を発射させる。【構成】パチンコ台に備えられたハンドル１０に検知
部である検知センサ１を設け、人がハンドル１０に触れ
たときに人体特有の低周波振動をこの検知センサ１およ
び信号検出部２で検出することによりパチンコ玉を発射
するか否かを決定する。この信号検出部２の人体の低周
波信号により駆動回路３を介して駆動手段を駆動させて
パチンコ玉を発射させる。【効果】このように人体特有の低周波振動に基づきパ
チンコ玉を発射させることができるので、水で濡れた人
の手や油症の人の手でハンドルに触っても、確実にパチ
ンコ玉を発射させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はパチンコ玉発射装置に
係り、特にパチンコ台に備えられたハンドルに触れるこ
とによりパチンコ玉を発射させることができるパチンコ
玉発射装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
パチンコ台はパチンコ玉を自動的に供給、発射させるこ
とができる自動式ハンドルが備えられたものが主流であ
る。この自動式ハンドルが備えられたパチンコ台のパチ
ンコ玉発射装置は、モータによりハンマを駆動させてパ
チンコ玉を連続的に発射させることができる。この際、
導電体から成るハンドルに接続されたタッチセンサによ
り人がハンドルに触ったか否かを検知してパチンコ玉を
発射させる。このようなタッチセンサは人体から発生す
る静電気を利用するもので、タッチセンサが設置された
パチンコ台に備えられたハンドルに人が触れることによ
り作動させることができる。

【０００３】しかし、人体やタッチセンサの箇所に水分
が付いていると人体から発生する静電気が吸収され、ま
た、油症の人は静電気の発生が少ないので、タッチセン
サが正しく作動せず、ハンドルに人が触っているにも関
わらず、パチンコ玉を発射させることができなくなる問
題点があった。

【０００４】

【目的】本発明は、このような従来の問題点を解決する
ためになされたもので、人がパチンコ台に備えられたハ
ンドルに触れるだけで確実にパチンコ玉を発射させるこ
とができるパチンコ玉発射装置を提供することを目的と
する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明のパチンコ玉発射装置は、パチンコ台に備えら
れた導電体から成るハンドルと、ハンドルの回動動作に
基づきパチンコ玉の発射間隔および角度を調整する駆動
手段とから成るパチンコ玉発射装置において、ハンドル
を触れた人が発生する低周波振動を検知し、且つ低周波
振動を電気信号に変換する検知手段を備えたものであ
る。

【０００６】本発明の好適な態様によれば、検知手段は
ハンドルに設けられ、ハンドルに触った人体から発生す
る低周波振動を検知する検知部と、検知部からの電気信
号から人体特有の低周波振動である２００Ｈｚ以下の信
号のみ取り出す信号検出部と、信号検出部で選択された
信号に基づき駆動手段を駆動させる駆動回路とを備えて
いる。このような検知手段は、例えば低周波測定用圧力
センサや、加速度センサが使用される。

【０００７】

【作用】パチンコ台に備えられたハンドルに人が触れる
とハンドルに人体特有の低周波振動が伝わり、この低周
波振動を検知部および信号検出部で検出し、この信号検
出部から得られる人体特有の低周波振動から変換された
電気信号により駆動回路を作動させ、この駆動回路から
の信号に基づき駆動手段を駆動させてパチンコ玉を発射
させることができるので、水で濡れた人の手や油症の人
の手でハンドルに触っても、確実にパチンコ玉を発射さ
せることができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。本発明のパチンコ玉発射装置の駆動手段は
図２に示すように、パチンコ玉を打つためのハンマ１１
と、このハンマ１１を駆動するモータ１２とを有し、導
電体から成るハンドル１０により駆動させることができ
る。

【０００９】ハンマ１１の一端にはパチンコ玉を衝打す
るキネ１１ａが固定され、もう一端はパチンコ台の一部
位に軸着されており（図示せず）、この軸着された点を
支点にしてハンマ１１が往復円弧運動をすることにより
キネ１１ａはパチンコ玉を衝打することができる。ハン
マ１１の往復円弧運動はモータ１２のシャフトに固定さ
れた板カム１３と、この板カム１３に係合するようにハ
ンマ１１に固定された作動ピン１４と、ハンマ１１を一
定方向に付勢させる引張りバネ１５とで行われる。板カ
ム１３の形状は、板カム１３を一定方向に回転させたと
きに作動ピン１４介してハンマ１１を引張りバネ１５の
付勢力に抗する方向に移動させ、ハンマ１１が一定の位
置まで移動したときに引張りバネ１５の付勢力により元
の位置に戻るように形成されている。さらに板カム１３
は一回転する間に、この動作を複数回繰返すことができ
るように形成されている。

【００１０】また、パチンコ玉の飛び方を遊戯者がハン
ドル１０で調整することができるように、引張りバネ１
５の付勢力は変化させることができる。この機構はハン
ドル１０のシャフトに組込まれたギヤ部１６により巻取
ることができるワイヤ１７を、パチンコ台の一部位に軸
着されたローラ１８を介して引張りバネ１５に固定する
ことにより構成されている。またパチンコ玉の飛び方を
ハンドル１０で調整できなくなった場合は、引張りバネ
１５とワイヤ１７との間に設けられた調整プレート１９
でパチンコ玉の飛び方を調整することができる。

【００１１】ハンドル１０には駆動手段を誤動作なく確
実に動作させることができる検知手段が接続されてい
る。このような検知手段は振動を電気信号に変換する検
知手段である検知センサ１と、パチンコ台自体に発生す
る振動等の外乱振動による不要な信号成分を取り除き、
例えば２００Ｈｚ以下の人体特有の低周波振動のみ選択
できるように構成した信号検出部２と、ハンマ１１を回
動させるモータ１２を駆動させる駆動回路３とを備えて
いる。

【００１２】検知センサ１としては、例えば図３に示す
ような低周波測定用圧力センサ（特開昭６３−１５４９
２９）や図４に示すような加速度センサ（特開昭６３−
０１２９２７）等が使用できる。図３について簡単に述
べると、この低周波測定用圧力センサは例えば導電伝性
材料に有底円筒状に形成した容器２１と、金属等の導電
伝性材料を円盤状に形成しＦＥＰ等の高分子フィルム層
２３をその片面に形成し該高分子フィルムをエレクトレ
ット処理したバックプレート２２と、絶縁材料よりなる
スペーサ２６と、ＦＥＴ（電解効果トランジスタ）２０
とから成る。

【００１３】容器２１の底面壁２４とバックプレート２
２の高分子フィルム層２３が所定の間隔で対向するよう
にスペーサ２６を配置する。バックプレート２２の反対
の面とＦＥＴ２０のゲート端子を接続し、ＦＥＴ２０の
ソース端子（図ではＳと表示）とドレイン端子（図では
Ｄと表示）および容器２１から取り出すアース端子（図
ではＥと表示）の３本の線より出力信号を得る。

【００１４】所定の間隔で対向している底面壁２４とバ
ックプレート２２の高分子フィルム層２３の間隔が、外
部の圧力変動により容器２１の底面壁２４が変形するこ
とにより変化する。この変化は即ちバックプレート２２
と容器２１の底面壁２４とで形成されるコンデンサの容
量変化として観測される。この変化信号をＦＥＴ２０に
よりインピーダンス変換して信号出力として取り出すこ
とにより圧力変化を検出できる。

【００１５】これにより、人体特有の低周波振動である
２００Ｈｚ以下の信号のみを、ハンドル１０に触れてい
る遊戯者の手から簡単に検出することができる。また、
図４について簡単に述べると、この加速度センサは例え
ば上記低周波測定用圧力センサの構成部材に加え薄膜円
盤状の導電性振動板２５とリング状スペーサ２７とから
成る。

【００１６】容器２１の底面壁２４と導電性振動板２５
との間隔をとるためのスペーサ２７を置き、その上に導
電性振動板２５を配置する。導電性振動板２５とバック
プレート２２の高分子フィルム層２３が所定の間隔で対
向するようにスペーサ２６を配置する。バックプレート
２２の反対の面とＦＥＴ２０のゲート端子を接続し、Ｆ
ＥＴ２０のソース端子（図ではＳと表示）とドレイン端
子（図ではＤと表示）及び容器２１から取り出すアース
端子（図ではＥと表示）の３本の線より出力信号を得
る。

【００１７】所定の間隔で対向している導電性振動板２
５とバックプレート２２の高分子フィルム層２３の間隔
が、加速度センサの振動によって導電性振動板２５が変
形することにより変化する。この変化は即ちバックプレ
ート２２と導電性振動板２５とで形成されるコンデンサ
の容量を変化して、出力信号として取り出すことにより
加速度を検出できる。

【００１８】これにより、簡単な構成で安定して良好に
人体特有の低周波振動である２００Ｈｚ以下の信号のみ
を、ハンドル１０に触れている遊戯者の手から検出する
ことができる。このような構成において人がハンドル１
０に触れると、検知センサ１によりハンドル１０に人が
触れたことを検知し、検知センサ１により検知された人
体特有の低周波振動は電気信号に変換され、この検知セ
ンサ１からの電気信号すなわち低周波振動信号は信号検
出部２でパチンコ台自体に発生する振動等の外乱振動に
よる不要な信号成分から選択されて駆動回路３に導かれ
る。駆動回路３は人体特有の低周波振動信号に基づきモ
ータ１２を一定方向に回転させ、モータ１２のシャフト
に固定された板カム１３とハンマ１１に固定された作動
ピン１４とのカム作用によりハンマ１１を往復円弧運動
させて、誤動作なく確実にパチンコ玉を連続して発射さ
せることができる。

【００１９】なお、検知部を構成するセンサとして、図
３、図４に示した以外に振動を電気信号に変換できる各
種センサを使用できることは言うまでもないが、発明者
等の実験では、図３、図４に示した低周波測定用圧力セ
ンサや加速度センサが感度、取り付け方法、コストの点
で最も良い結果が得られた。

【００２０】

【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明のパチンコ玉発射装置によれば、ハンドルに触った
人から発生する人体特有の低周波信号を確実に検出する
ことにより、容易にかつ確実にハンドルに人が触ったか
否かを検知できるので、水で濡れた人の手や油症の人の
手でハンドルを触っても、確実にパチンコ玉を発射させ
ることができる。これにより戻り玉や空打ちなどの現象
を極力抑えることが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパチンコ玉発射装置の一実施例を示す
図。

【図２】本発明のパチンコ玉発射装置を示す斜視図。

【図３】本発明のパチンコ玉発射装置に使用される検知
部である圧力センサの一実施例を示す図。

【図４】本発明のパチンコ玉発射装置に使用される検知
部である加速度センサの一実施例を示す図。

【符号の説明】

１…検知センサ（検知部）２・・・信号検出部３・・・駆動回路１０・・・ハンドル１２・・・モータ２０・・・ＦＥＴ（電界効果トランジスタ）２１・・・容器２２・・・バックプレート２３・・・高分子フィルム層２４・・・底面壁２５・・導電性振動板２６・・・スペーサ２７・・・スペーサＤ・・・ドレイン端子Ｓ・・・ソース端子Ｅ・・・アース端子

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者青木一男神奈川県横浜市港北区新羽町1215番地オータックス株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】パチンコ台に備えられた導電体から成るハ
ンドルと、前記ハンドルの回動動作に基づきパチンコ玉
の発射間隔および角度を調整する駆動手段とから成るパ
チンコ玉発射装置において、前記ハンドルを触れた人が
発生する低周波振動を検知し、且つ前記低周波振動を電
気信号に変換する検知手段を備えたことを特徴とするパ
チンコ玉発射装置。
【請求項２】前記検知手段は前記ハンドルに設けられ、
前記ハンドルに触った人体から発生する低周波振動を検
知する検知部と、前記検知部からの電気信号から人体特
有の低周波振動である２００Ｈｚ以下の信号のみ取り出
す信号検出部と、前記信号検出部で選択された前記信号
に基づき前記駆動手段を駆動させる駆動回路とを備えて
いることを特徴とする請求項１記載のパチンコ玉発射装
置。
【請求項３】前記検知手段に低周波測定用圧力センサを
使用することを特徴とする請求項１記載のパチンコ玉発
射装置。
【請求項４】前記検知手段に加速度センサを使用するこ
とを特徴とする請求項１記載のパチンコ玉発射装置。