JPH07250790A - 電気掃除機用床ノズル - Google Patents

電気掃除機用床ノズル

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Publication number
JPH07250790A
JPH07250790A JP4427394A JP4427394A JPH07250790A JP H07250790 A JPH07250790 A JP H07250790A JP 4427394 A JP4427394 A JP 4427394A JP 4427394 A JP4427394 A JP 4427394A JP H07250790 A JPH07250790 A JP H07250790A
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JP
Japan
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suction port
coil
brush
slide plate
dust
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Application number
JP4427394A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Nagahisa
哲朗 長久
Kazuo Nishida
一夫 西田
Hideki Omori
英樹 大森
Koichi Miyano
浩一 宮野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな塵埃でも集塵が可能で、絨毯の端部を
巻き込むおそれのない電気掃除用床ノズルを提供するこ
とを目的としている。 【構成】 制御回路7が吸込口2内に設けたコイル3を
駆動し、コイル3が発生する移動磁界を受けて磁石5を
有するスライド板4が吸込口内を往復移動して、スライ
ド板4に設けているブラシが清掃面の塵埃をかき出し、
この状態で吸込口2からこの塵埃を吸引する電気掃除機
用床ノズルとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機の床ノズル
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の電気掃除機の床ノズルの構
成について、図14に基づいて説明する。床ノズル本体
51は、塵挨を吸引する吸込口52と、吸込口52内部
に設けたブラシ56を有している回転ブラシ53と、回
転ブラシ53を回転駆動する駆動モータ54とを備えて
いる。こうして駆動モータ54の回転を、回転ブラシ5
3に設けているプーリ57aと駆動モータ54に設けて
いるプーリ57bと、前記プーリ間を接続しているベル
ト55によって回転ブラシ53に伝達している。
【0003】以上のように構成した電気掃除機の床ノズ
ルについて、以下その動作について説明する。駆動モー
タ54が回転すると、プーリ57b・ベルト55・プー
リ57aを介して回転ブラシ53が回転する。この回転
によって、回転ブラシ53に設けているブラシ56が清
掃面をたたいて、清掃面中の塵挨をかき出すように作用
するものである。同時に図示していない電気掃除機本体
が有しているファンモータが吸込力を発生して、吸込口
52からこのかき出された塵埃が吸い込まれるものであ
る。
【0004】回転ブラシ53は特に清掃面が毛足の長い
絨毯である場合に威力を発揮するもので、近年の床ノズ
ルにはほとんど採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成の電気掃除機用床ノズルは、以下のような課題
を有している。
【0006】第一に、塵埃の大きさがある程度以上にな
ると、回転ブラシに塵埃が引っかかって吸い込むことが
不可能となり、集塵性能を低下させている。
【0007】第二に、絨毯の隅を掃除する際に、絨毯が
回転ブラシに絡まって吸込口と回転ブラシの間に巻き込
まれることがある。また、このようなときに指を使って
絨毯面を抑えながら清掃を行った場合、指が回転ブラシ
に巻き込まれる危険性を有している。つまり操作性が良
くないものである。
【0008】第三に、回転ブラシを回転させたままの状
態で放置しておくと、清掃面の特定箇所が損傷する。ま
た極端な場合には、絨毯とブラシとの間の摩擦熱によっ
て、火災を発生することも考えられるものである。
【0009】また第四に、従来の構成の回転ブラシでは
壁際の塵挨をかき出すことができないものである。
【0010】更に第五に、駆動モータを床ノズルの重心
位置に配置することができないため、床ノズルを持ち上
げたときに駆動モータ方向へ吸込口が傾くものである。
このため、使用者が床ノズルを清掃面に合わせてセット
するときに手間取るものとなっている。
【0011】本発明は前記従来の構成が有している課題
を解決するものであり、比較的大きな塵埃でも吸引が可
能で、指等を巻き込むおそれがなく、絨毯を損傷したり
摩擦熱から火災の発生する虞がなく、壁際の清掃が行
え、重心の位置がほぼ中央でいつでも吸込口が清掃面と
平行になっている電気掃除機用床ブラシを提供すること
を第一の目的としている。また前記第一の目的を達成す
るための第二の手段を提供することを、第二の目的とし
ている。
【0012】さらに、前記第一の目的あるいは第二の目
的に関連して、畳や板の間の目地を傷めることのない電
気掃除機用床ブラシを提供することを第三の目的として
いる。また、第三の目的を達成するための第二の手段を
提供することを第四の目的としている。
【0013】加えて、前記各目的を一層簡単な構成で達
成できる手段を提供することを、第五の目的・第六の目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、吸込口と、吸込口に設けた
コイルと、前記コイルを駆動する制御回路と、前記吸込
口に設けたブラシを有するスライド板と、前記スライド
板に設けた磁石とを備え、前記磁石がコイルの発生する
移動磁界によって移動し、スライド板が吸込口内を長手
方向に移動しながらブラシが清掃面の塵埃をかき出す電
気掃除機用床ノズルとするものである。
【0015】第二の目的を達成するための本発明の第二
の手段は、吸込口と、吸込口に設けたコイルと、前記コ
イルを駆動する制御回路と、前記吸込口に設けたブラシ
を有するスライド板と、前記スライド板に設けた磁石と
を備え、前記磁石がコイルの発生する移動磁界によって
移動し、スライド板が吸込口内を短手方向に移動しなが
らブラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機用床ノズ
ルとするものである。
【0016】第三の目的を達成するための本発明の第三
の手段は、吸込口と、吸込口に設けたコイルと、前記コ
イルを駆動する制御回路と、前記吸込口に設けたブラシ
を有する振動枠と、前記振動枠に設けた磁石とを備え、
前記磁石がコイルの発生する移動磁界によって振動移動
し、振動枠が吸込口内を長手方向に振動移動してブラシ
が清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機用床ノズルとする
ものである。
【0017】また第四の目的を達成するための本発明の
第四の手段は、吸込口と、吸込口に設けたコイルと、前
記コイルを駆動する制御回路と、前記吸込口に設けたブ
ラシを有する振動枠と、前記振動枠に設けた磁石とを備
え、前記磁石がコイルの発生する移動磁界によって振動
移動し、振動枠が吸込口内を短手方向に振動移動しなが
らブラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機用床ノズ
ルとするものである。
【0018】第五の目的を達成するための本発明の第五
の手段は、吸込口と、前記吸込口に設けたブラシを有す
るスライド板と、スライド板を駆動する駆動モータと、
駆動モータを駆動する制御回路とを備え、前記スライド
板は駆動モータによって前記吸込口の長手方向に移動し
ながらブラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機用床
ノズルとするものである。
【0019】更に本発明の第六の手段は、吸込口と、前
記吸込口に設けたブラシを有するスライド板と、スライ
ド板を駆動する駆動モータと、駆動モータを駆動する制
御回路とを備え、前記スライド板は駆動モータによって
前記吸込口の短手方向に移動しながらブラシが清掃面の
塵埃をかき出す電気掃除機用床ノズルとするものであ
る。
【0020】
【作用】本発明の第一の手段は、コイルに発生した移動
磁界を受けた磁石の移動を受けてスライド板に設けてい
るブラシが移動しながら、清掃面の塵埃をかき出すよう
に作用するものである。このとき、スライド板は吸込口
と比較して十分小さく、従来収塵できなかった大きなゴ
ミも吸引できるものである。またスライド板は床ノズル
の長手方向に往復移動するだけであり、清掃時に絨毯の
隅を巻き込んだり、指を巻き込むような虞もないもので
ある。更に、ブラシの回転は断続的であって摩擦力は小
さく絨毯に損傷を与えることは少ないものである。また
スライド板の形状を自由に設定でき、ブラシの形状も自
由に設定できるものである。さらにスライド板は従来使
用している駆動モータと比較して極めて軽量で、床ノズ
ルが傾くことはないものである。
【0021】本発明の第二の手段は、コイルが発生する
移動磁界の方向をつまりスライド板の移動方向を床ノズ
ルの短手方向としているもので、清掃面に散乱した塵挨
を幅広くかき出すように作用するものである。従って一
回に収塵できる塵挨量を大きくでき、さらに集塵効率を
高めることができるものである。
【0022】本発明の第三の手段は、コイルが発生する
移動磁界を微小移動としており、スライド板の移動が床
ノズルの長手方向に微小移動するものである。この場
合、床ノズルを低速で移動することによってブラシが清
掃面の特に絨毯の底部にまで到達でき、質の高い清掃を
実行できるものである。
【0023】本発明の第四の手段は、コイルが発生する
移動磁界を微小移動としており、スライド板の移動が床
ノズルの短手方向に微小移動するものである。従って前
記本発明の第三の手段よりも効率の高い清掃を可能とし
ているものである。
【0024】本発明の第五の手段は、駆動モータがベル
トに設けたスライド板を床ノズル本体の長手方向に平行
に駆動するもので、簡単な構成で前記各手段と同様の効
果を挙げるように作用するものである。
【0025】本発明の第六の手段は、駆動モータがベル
トに設けたスライド板を床ノズル本体の短手方向に平行
に駆動するもので、簡単な構成で一層集塵効率の高い掃
除機用床ノズルとして作用するものである。
【0026】
【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例の構成につ
いて、図に基づいて説明する。図1は本実施例の掃除機
用床ノズルの全体構成を説明している。床ノズル本体1
は、以下の各手段を内蔵しているものである。2は、図
示していない掃除機本体1と接続部1aによって接続さ
れている吸込口で、塵挨は図中矢印方向に吸引される。
吸込口2には、移動磁界を発生するコイル3を設けてい
る。コイル3は、複数の分割コイルで構成した吸込口2
の長手方向に直線状に配置した多層構成となっており、
吸込口2の方向に磁力線を発生している。例えば、図2
に示しているように3aは第一の分割コイル、3bは第
二の分割コイル、3cは第三の分割コイルである。また
吸込口2には、前記コイル3が発生する移動磁界を受け
て移動する磁石5を有したスライド板4を設けている。
このスライド板4は、吸込口2内を自由に移動できるだ
けの十分小さい形状となっているものである。従ってス
ライド板4は、磁石5の移動によって吸込口2内を長手
方向に自在に移動できるものである。スライド板4の下
部には、清掃面に当接するブラシ6を設けている。また
制御回路7は、前記多層構成となっているコイルを構成
する第一のコイル3a・第二のコイル3b等の分割コイ
ルを順次駆動して、コイルに移動用磁界を発生させてい
る。
【0027】以下本実施例の動作を説明する。図2は、
スライド板4の作用を説明している。今、例えば制御回
路7によって第一の分割コイル3aが磁界を発生してお
り、磁石5が引きつけられて図2の位置にいるものとす
る。制御回路7がこの状態から第一の分割コイル3aの
駆動を停止して、第一の分割コイル3aの隣に配置した
第二の分割コイル3bを駆動すると、磁石5は第二の分
割コイル3bが発生する磁界に引かれて移動し、スライ
ド板4が右方向へ移動する。さらに制御回路7が第二の
分割コイル3bの隣に配置している第三の分割コイル3
cを駆動すると、スライド板4がさらに右方向へ移動す
るものである。このように制御回路7が順次コイル3を
構成する分割コイル3a・3b・3cを駆動することに
よって、コイル3は磁石5を移動させる移動磁界を発生
し、スライド板4が吸込口2内を左右に移動するもので
ある。
【0028】次に、制御回路7のコイル3を駆動する制
御方式について図3を用いて説明する。前記しているよ
うに本実施例ではコイル3を複数の分割コイル3a・3
b・3cで構成しており、各分割コイル3a・3b・3
cは直線的な配列としているものである。またこの分割
コイル3a・3b・3c間には、磁石5の磁力を検知す
る複数の位置検出手段8を設けている。例えば、8aは
第一の位置検出手段、8bは第二の位置検出手段であ
る。制御回路7は、これらの位置検出手段8からの磁石
5の位置を示す情報を受けて所定の位置にある分割コイ
ルを3a・3b・3c駆動するようにしているものであ
る。
【0029】例えば、いま図3の位置に磁石5があり、
第一の分割コイル3aで磁石5を引きつけているものと
する。この時には、第一の位置検出手段8aの出力が反
転するものである。制御回路7はこの情報によって、第
一の分割コイル3aの駆動を停止して、第二の分割コイ
ル3bを駆動するものである。こうして磁石5が移動し
て、第二の位置検知手段8bの出力が反転すると、制御
回路7は続いて第三の分割コイル3cを駆動させるもの
である。以上のように、制御回路7は位置検知手段8に
よって隣接する分割コイルを順次駆動させるものであ
る。
【0030】次に、スライド板4に設けているブラシ6
による清掃面の塵挨の収塵方法について図4を用いて説
明する。スライド板4を吸込口2の長手方向に移動させ
ると、ブラシ6が清掃面である絨毯の毛足に当接しブラ
シ6は弾性力によって湾曲する。なおスライド板4が移
動することでブラシ6がさらに湾曲するが、ついにはブ
ラシ6の復元力が勝り、その反動によって絨毯面に付着
している塵挨をかき出すものである。一旦吸込口2中に
かき出された塵挨は、吸込口2からの吸引力によって吸
込口2内に吸い込まれていくものである。
【0031】以上のように本実施例は、コイル3に発生
した移動磁界を受けた磁石5の移動を受けてスライド板
4に設けているブラシ6が吸込口2内を左右に移動する
ものである。この移動によって絨毯等の清掃面の塵埃が
かき出され、吸込口2に発生している吸引力によって図
示していない本体内に吸引されるものである。
【0032】このとき本実施例によれば、スライド板4
は吸込口2と比較して十分小さく、大きなゴミを吸引す
る際にも障害とはならないものである。従って、従来収
塵できなかった大きなゴミも吸引できるものである。ま
たスライド板4は床ノズルの長手方向に往復移動するだ
けであり、清掃時に絨毯の隅を巻き込んだり、指を巻き
込むような虞もないものである。更に、ブラシの回転は
断続的であって摩擦力は小さく絨毯に損傷を与えること
は少ないものである。またスライド板4の形状を自由に
設定でき、ブラシ6の形状も自由に設定できるものであ
る。さらにスライド板4は従来使用している駆動モータ
と比較して極めて軽量で、持ち上げたときに床ノズルが
傾くことはないものである。
【0033】次に、本発明の第二の手段の実施例の構成
について説明する。図5は、本実施例の全体構成を示し
ている。本実施例ではスライド板4は、吸込口2内を短
手方向に自在に移動できる構成としている。つまり、コ
イル3は制御回路7によって磁石5を短手方向に移動さ
せる移動磁界を発生しているものである。従ってスライ
ド板4に設けているブラシ6の移動方向も、短手方向を
上下するものとなっている。
【0034】以下本実施例の動作について説明する。図
示していない手元操作部を使用者が操作して清掃を開始
すると、制御回路7がコイル3の駆動を開始する。今磁
石5が図5の位置にいるとして、この状態から制御回路
7が第一のコイル3aの駆動を停止して第二のコイル3
bを駆動したとすれば、磁石5は第二のコイル3bに引
きつけられてスライド板4が下方向へ移動する。さらに
第三のコイル3cが駆動されれば、スライド板4は更に
移動する。こうしてスライド板4は吸込口2内を上下方
向につまり床ノズルの短手方向に移動を繰り返すもので
ある。このときの制御回路7の動作は、前記実施例と同
様分割コイルで構成しているコイル間に設けた複数の位
置検出手段からの信号を受けて、所定の分割コイルを駆
動しているものである。
【0035】こうしてスライド板4が床ノズルの短手方
向に移動を繰り返すと、スライド板4に設けているブラ
シ6も、清掃面上をが床面を床ノズルの短手方向に移動
を繰り返すものである。これによって清掃面上の塵埃は
前記実施例と同様、ブラシ6の弾性力によってかき出さ
れ、吸込口2から電気掃除機本体内に吸引される。
【0036】以上のように本実施例によれば、ブラシ6
の移動方向が吸込口2の短手方向であるため、ブラシ6
と清掃面との接触面積が広くなり清掃効率の高い清掃が
できるものである。また、スライド板4の移動方向と床
ノズルの進行方向とが一致しているため、ブラシ6によ
る塵埃のかき出しは一層力強いものとなるものである。
【0037】次に、本発明の第三の手段の実施例につい
て説明する。図6は本実施例の全体構成を示している。
本実施例では、コイル3は第一のコイル3aと第一のコ
イル3aに隣接して設けた第二のコイル3bとから構成
している。制御回路7は、この第一のコイル3aと第二
のコイル3bを交互に駆動しているものである。従っ
て、コイル3は振動枠9に設けている磁石5を振動移動
させる微小移動磁界を発生しているものである。振動枠
9は枠状となっており、図7に示しているように吸込口
2の周辺に設けたもので、吸込口2内を長手方向に自在
に微小移動できる構成としている。また振動枠9下部に
は前記実施例と同様ブラシ6を設けている。
【0038】以下本実施例の動作について説明する。制
御回路7が動作して、コイル3aとコイル3bとを交互
に駆動すると、コイル3aコイル3bが発生する磁界に
引きつけられて磁石5が振動移動し、振動枠9がこの移
動につれて吸込口2内を長手方向に振動移動する。つま
り微小移動するものである。制御回路7は、この振動移
動を図8に示しているように位置検出手段8の検知情報
によって行っているものである。つまり、磁石5が第一
のコイル3aまたは第二のコイル3bによって引きつけ
られ位置検出手段8の位置を通過する都度、位置検出手
段8の出力が反転して、制御回路7が駆動するコイルを
切り替えるようにしているものである。
【0039】従ってブラシ6は、この移動によって図9
と図10に示しているように同様に清掃面上を移動する
ものである。つまり振動枠9が吸込口2を右方向に移動
すると、清掃面が絨毯である場合にはブラシ6は図9に
示しているように絨毯の毛足に当接し、弾性力によって
湾曲する。次に振動枠9が左方向に移動すると、ブラシ
6の復元力が絨毯の底部へ向かう推進力となって作用
し、ブラシ6の先端が絨毯内に潜り込むものである。こ
の間に床ノズル1は絨毯面を移動するために、ブラシ6
の先端は絨毯底部の塵挨を引き上げて、絨毯の表面に持
ち上げるように作用するわけである。この状態で吸込口
2の吸引力が作用して、絨毯表面と絨毯内部の塵埃は電
気掃除機本体内に吸引されるものである。
【0040】以上のように本実施例によれば、振動枠9
を吸込口2の長手方向に振動させることによって、絨毯
はもとより、畳や板の間などの場合でも目地に沿ってブ
ラシ6先端が清掃面の底部に潜り込むことができる。ま
たブラシ6は吸込口2の周辺に位置しているため、清掃
面との隙間が狭まり、吸込口2中央部よりも空気の流速
が早くなるものである。このため、ブラシ6自体に付着
した塵埃も清掃されるものである。
【0041】続いて本発明の第四の手段の実施例の構成
について、図11に基づいて説明する。本実施例では振
動枠9は、吸込口2の短手方向に振動移動するようにな
っているものである。つまりコイル3の発生する移動磁
界の方向が、吸込口2の短手方向となっているものであ
る。
【0042】以下本実施例の動作について説明する。制
御回路7が第一のコイル3a・第二のコイル3bを交互
に駆動することによって、磁石5は第一のコイル3a側
・第二のコイル3b側に交互に吸引されて振動枠9が振
動移動するものである。この移動によって、ブラシ6が
前記実施例と同様清掃面に潜り込んで清掃面の奥に潜ん
でいる塵埃と表面に位置している塵埃をかき出して、吸
込口2から電気掃除機本体内に吸引するものである。
【0043】以上のように本実施例によれば、ブラシ6
の移動方向が吸込口2の短手方向としているため、ブラ
シ6と清掃面との接触面積が広くなり清掃効率の高い清
掃ができるものである。また、振動枠9の振動方向と床
ノズルの進行方向とが一致しているため、ブラシ6によ
る塵埃のかき出しは一層力強いものとなるものである。
【0044】続いて本発明の第五の手段の実施例の構成
について、図12に基づいて説明する。床ノズル本体1
は、以下の各要素を有している。2は吸込口で、図示し
ていない電気掃除機本体と接続部1aで接続されてい
る。本実施例ではブラシ6を有しているスライド板4
は、駆動モータ10の回転をプーリ12に伝達するベル
ト11の上に設けているものである。なお本実施例では
駆動モータ10は1個としており、このモータ軸を延長
して上部に設けているプーリ12と接続するようにして
いるものである。以上の構成でスライド板4は、ベルト
11の移動にともなって吸込口2内を移動するものであ
る。制御回路7は、駆動モータ10の回転方向を自在に
反転するように制御しているものである。
【0045】以下本実施例の動作について説明する。ス
ライド板4が駆動モータ10の回転によって吸込口2の
長手方向に移動すると、前記実施例と同様ブラシ6が絨
毯の毛足に当接し弾性力によって湾曲する。更にスライ
ド板4が移動するとブラシ6がさらに湾曲して、ついに
はブラシ6の復元力が勝って、この反動によって絨毯内
の塵挨をかき出すものである。かき出された塵埃は、吸
込口2からの吸引力によって電気掃除機本体内に吸引さ
れる。
【0046】以上のように本実施例によれば、スライド
板4を駆動モータ10の回転を伝達するベルト11上に
設けているため、非常に簡単な構成でスライド板4の移
動を制御することができ、前記実施例と同様の効果を有
することができるものである。
【0047】続いて本発明の第六の手段の実施例の構成
について、図13に基づいて説明する。本実施例では、
スライド板4は吸込口2内を床ノズル本体1の短手方向
に移動するようになっているものである。つまり、駆動
モータ10の回転方向が床ノズル本体1の短手方向とな
っており、ベルト11の移動方向も同様に短手方向とな
っているものである。制御回路7は、前記実施例と同様
駆動モータ10の回転方向を自在に反転制御しているも
のである。
【0048】以上の構成で前記実施例と同様、ブラシ6
が清掃面上を床ノズル本体1の短手方向に往復移動し
て、清掃面の塵埃をかき出し吸込口2から電気掃除機本
体内に塵埃を吸引するものである。
【0049】このとき本実施例によれば、ブラシ6の移
動方向を床ノズル本体1の短手方向としているため、小
さなトルクで反復移動させることができ、塵埃のかき出
しが迅速に行えるものである。さらに、床ノズルの進行
方向とスライド板4の移動方向とが一致しているため、
ブラシ4が大きく湾曲してよりパワフルなかき出しがで
きるものである。
【0050】
【発明の効果】本発明の第一の手段は、吸込口と、吸込
口に設けたコイルと、前記コイルを駆動する制御回路
と、前記吸込口に設けたブラシを有するスライド板と、
前記スライド板に設けた磁石とを備え、前記磁石がコイ
ルの発生する移動磁界によって移動し、スライド板が吸
込口内を長手方向に移動しながらブラシが清掃面の塵埃
をかき出す構成として、比較的大きな塵埃でも吸引が可
能で、指等を巻き込むおそれがなく、絨毯を損傷したり
摩擦熱から火災の発生する虞がなく、壁際の清掃が行
え、重心の位置がほぼ中央でいつでも吸込口が清掃面と
平行になっている電気掃除機用床ブラシを実現するもの
である。
【0051】本発明の第二の手段は、吸込口と、吸込口
に設けたコイルと、前記コイルを駆動する制御回路と、
前記吸込口に設けたブラシを有するスライド板と、前記
スライド板に設けた磁石とを備え、前記磁石がコイルの
発生する移動磁界によって移動し、スライド板が吸込口
内を短手方向に移動しながらブラシが清掃面の塵埃をか
き出す構成として、前記本発明の第一の手段よりも集塵
効率の高い電気掃除機用床ブラシを実現するものであ
る。
【0052】本発明の第三の手段は、吸込口と、吸込口
に設けたコイルと、前記コイルを駆動する制御回路と、
前記吸込口に設けたブラシを有する振動枠と、前記振動
枠に設けた磁石とを備え、前記磁石がコイルの発生する
移動磁界によって振動移動し、振動枠が吸込口内を長手
方向に振動移動してブラシが清掃面の塵埃をかき出す構
成として、本発明の第一の手段あるいは第二の手段が有
する効果に加え、清掃面の深部に位置する塵埃を集塵す
ることができる集塵効率の高い電気掃除機用床ブラシを
実現するものである。
【0053】本発明の第四の手段は、吸込口と、吸込口
に設けたコイルと、前記コイルを駆動する制御回路と、
前記吸込口に設けたブラシを有する振動枠と、前記振動
枠に設けた磁石とを備え、前記磁石がコイルの発生する
移動磁界によって振動移動し、振動枠が吸込口内を短手
方向に振動移動しながらブラシが清掃面の塵埃をかき出
す構成として、前記本発明の第三の手段よりも一層集塵
効率の高い電気掃除機用床ブラシを実現するものであ
る。
【0054】また本発明の第五の手段は、吸込口と、前
記吸込口に設けたブラシを有するスライド板と、スライ
ド板を駆動する駆動モータと、駆動モータを駆動する制
御回路とを備え、前記スライド板は駆動モータによって
前記吸込口の長手方向に移動しながらブラシが清掃面の
塵埃をかき出す吸込口と、吸い込み口に設けたコイル
と、前記コイルを駆動する制御回路と、前記吸込口に設
けたブラシを有するスライド板と、前記スライド板に設
けた磁石とを備え、前記磁石がコイルの発生する移動磁
界によって移動し、スライド板が吸込口内を長手方向に
移動しながらブラシが清掃面の塵埃をかき出す構成とし
て、簡単な構成で前記各手段が有する効果を有する電気
掃除機用床ブラシを実現するものである。
【0055】さらに本発明の第六の手段は、吸込口と、
前記吸込口に設けたブラシを有するスライド板と、スラ
イド板を駆動する駆動モータと、駆動モータを駆動する
制御回路とを備え、前記スライド板は駆動モータによっ
て前記吸込口の短手方向に移動しながらブラシが清掃面
の塵埃をかき出す構成として、本発明の第五の手段より
も集塵効率の高い電気掃除機用床ブラシを実現するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例による電気掃除機
用床ノズルの側断面図
【図2】同、底面から見た平面図
【図3】同、制御回路とコイルと位置検知手段を示す接
続図
【図4】同、ブラシの作用を説明する説明図
【図5】本発明の第二の手段の実施例である電気掃除機
用床ノズルの底面から見た平面図
【図6】本発明の第三の手段の実施例である電気掃除機
用床ノズルの側断面図
【図7】同、底面から見た一部拡大平面図
【図8】同、制御回路とコイルと位置検知手段を示す接
続図
【図9】同、ブラシの作用を説明する説明図
【図10】同、ブラシの作用を説明する説明図
【図11】本発明の第四の手段の実施例である電気掃除
機用床ノズルを底面から見た拡大平面図
【図12】本発明の第五の手段の実施例である電気掃除
機用床ノズルを底面から見た平面図
【図13】本発明の第六の手段の実施例である電気掃除
機用床ノズルを底面から見た平面図
【図14】従来の技術による電気掃除機用床ノズルの側
断面図
【符号の説明】
1 床ノズル本体 2 吸込口 3 コイル 4 スライド板 5 磁石 6 ブラシ 7 制御回路 8 位置検知手段 9 振動枠 10 駆動モータ 11 ベルト 12 プーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮野 浩一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口と、吸込口に設けたコイルと、前
    記コイルを駆動する制御回路と、前記吸込口に設けたブ
    ラシを有するスライド板と、前記スライド板に設けた磁
    石とを備え、前記磁石がコイルの発生する移動磁界によ
    って移動し、スライド板が吸込口内を長手方向に移動し
    ながらブラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機用床
    ノズル。
  2. 【請求項2】 吸込口と、吸込口に設けたコイルと、前
    記コイルを駆動する制御回路と、前記吸込口に設けたブ
    ラシを有するスライド板と、前記スライド板に設けた磁
    石とを備え、前記磁石がコイルの発生する移動磁界によ
    って移動し、スライド板が吸込口内を短手方向に移動し
    ながらブラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機用床
    ノズル。
  3. 【請求項3】 吸込口と、吸込口に設けたコイルと、前
    記コイルを駆動する制御回路と、前記吸込口に設けたブ
    ラシを有する振動枠と、前記振動枠に設けた磁石とを備
    え、前記磁石がコイルの発生する移動磁界によって振動
    移動し、振動枠が吸込口内を長手方向に振動移動してブ
    ラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機用床ノズル。
  4. 【請求項4】 吸込口と、吸込口に設けたコイルと、前
    記コイルを駆動する制御回路と、前記吸込口に設けたブ
    ラシを有する振動枠と、前記振動枠に設けた磁石とを備
    え、前記磁石がコイルの発生する移動磁界によって振動
    移動し、振動枠が吸込口内を短手方向に振動移動しなが
    らブラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機用床ノズ
    ル。
  5. 【請求項5】 吸込口と、前記吸込口に設けたブラシを
    有するスライド板と、スライド板を駆動する駆動モータ
    と、駆動モータを駆動する制御回路とを備え、前記スラ
    イド板は駆動モータによって前記吸込口の長手方向に移
    動しながらブラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機
    用床ノズル。
  6. 【請求項6】 吸込口と、前記吸込口に設けたブラシを
    有するスライド板と、スライド板を駆動する駆動モータ
    と、駆動モータを駆動する制御回路とを備え、前記スラ
    イド板は駆動モータによって前記吸込口の短手方向に移
    動しながらブラシが清掃面の塵埃をかき出す電気掃除機
    用床ノズル。
JP4427394A 1994-03-15 1994-03-15 電気掃除機用床ノズル Pending JPH07250790A (ja)

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