JPH07250464A - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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Publication number
JPH07250464A
JPH07250464A JP3891994A JP3891994A JPH07250464A JP H07250464 A JPH07250464 A JP H07250464A JP 3891994 A JP3891994 A JP 3891994A JP 3891994 A JP3891994 A JP 3891994A JP H07250464 A JPH07250464 A JP H07250464A
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JP
Japan
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magnet
pole
shaft
pole tooth
teeth
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Withdrawn
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JP3891994A
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English (en)
Inventor
Joji Matsumoto
丞二 松本
Minoru Takahashi
稔 高橋
Makoto Furuichi
誠 古市
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NIPPON MINI MOTOR KK
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
NIPPON MINI MOTOR KK
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極歯相互の位置決め精度の向上および生産性
向上が図れ、さらにシャフトの曲がりによるマグネット
と極歯との干渉を防止できるステッピングモータを提供
する。 【構成】 シャフト20に固定されたマグネット22の
両側にはボビン24A,24Bが配置され、A相・B相
コイル34A,34Bが巻回されている。マグネット2
2の外周には、プラスチック製で有底円筒状の極歯支持
体46が配置され、周壁部46Aに長い極歯48A,4
8Bが固定され、極歯収容部49が形成されている。極
歯収容部49にボビン24A,24B先端のコ字状ヨー
ク50の短い極歯50A,50Bが挿入されている。極
歯支持体46の底壁部46Bの中央には軸受孔47が形
成され、ここでシャフト20の基端部が回転自在に支持
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計、カメラ、医療機
器等に好適な小径のステッピングモータに関し、特に、
モータの製造コストおよび組立性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータの外径を小さくする
ための技術として、本発明者らは先に図6に示すような
構造のステッピングモータを発案した。このモータは、
シャフト1に同軸に固定されたマグネット2の軸線方向
両側に、コイル6A,6Bを巻回したボビン4を配置し
たことを特徴とするもので、これにより、マグネットの
外周にコイルが配置された従来のステッピングモータに
比べ、外径の小型化が図れるようにしている。
【0003】各ボビン4の両端には、それぞれコ字状の
ヨーク8A,10A,8B,10Bが、その両側板部
(極歯に相当する)をマグネット2の外周に対向させた
状態で固定されている。同じボビン4に固定された、極
歯の長いヨーク8A(8B)と極歯の短いヨーク10A
(10B)は互いに90゜位相がずらされ、軸線方向に
対向するヨークの極歯同士は互いに45゜位相がずらさ
れている。そして、コイル6A,6Bに対し交互に電流
の向きを変えながら通電することにより、マグネット2
およびシャフト1からなるロータが45゜づつステップ
駆動される。
【0004】このステッピングモータを実際に使用する
時には、上記各部を収容する円筒形のケース(図示略)
を設け、ヨーク8A,10A,8B,10Bをこのケー
スの内面に固定したうえ、このケースの両端を塞ぐよう
に一対の支持部材を取り付ける。これら支持部材には軸
受が予め固定されており、これら軸受によりシャフト1
の両端部が回転自在に支持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構造から
なるステッピングモータでは、ヨーク8A,10A,8
B,10Bをケースの内面に固定して位置決めする構成
であるから、各極歯の位置決め精度を高めにくく、極歯
位置の誤差に起因するロータ停止位置の誤差や磁気バラ
ンスの不均一が生じ易く、ロータ回転精度が高めにくい
という問題があった。
【0006】また、ヨーク8A,10A,8B,10B
は小さいものであるうえ、その組立には上記理由から高
精度が要求されるので、組立作業には細心の注意や熟練
が必要で、生産性が低いという欠点もあった。特に、短
い極歯のヨーク10A,10Bの位置決めが難しかっ
た。
【0007】さらに、前記ステッピングモータでは、細
長いケースの両端に設けた軸受でシャフト1を支持する
から、マグネット2から各軸受までの距離が大きく、シ
ャフト1が若干曲がっただけでマグネット2が大きく偏
心してしまう。よって、マグネット2がヨーク8A,1
0A,8B,10Bの極歯と干渉し、回転異常を生じる
おそれがあった。特に、モータ小型化のためシャフト1
として細いものを使用した場合は、この問題が顕著にな
る。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、極歯相互の位置決め精度の向上および生産性向上が
図れ、さらにシャフトの曲がりによるマグネットと極歯
との干渉を防止できるステッピングモータを提供するこ
とを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るステッピングモータは、マグネットが
同軸に固定されたシャフトと、前記マグネットの軸線方
向両側に前記シャフトと同軸に配置された一対のボビン
と、これらボビンにそれぞれ巻回されたA相およびB相
コイルと、前記各ボビンのマグネット側の端部にその底
板部が固定されかつ前記マグネットの外周面の一部と対
向する短い極歯を有するヨークと、前記各ボビンの前記
マグネットと反対側の端部にその一端が着脱可能に結合
されるとともに他端が前記マグネットの外周面の他の部
分と対向する長い極歯と、前記マグネットの外周を包囲
して同軸に配置された有底円筒状の極歯支持体とを具備
し、前記極歯支持体の底壁部には、前記シャフトの基端
部を回転自在に支持する軸受部が設けられており、さら
に前記全ての長い極歯は前記極歯支持体に一体的に固定
される一方、前記短い極歯は、前記極歯支持体に形成さ
れた極歯収容部にそれぞれ着脱可能に挿入されて位置決
めされていることを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明に係るステッピングモータでは、全ての
極歯が共通の極歯支持体を介して支持されるため、極歯
相互の位置決め精度が高く、極歯位置の誤差に起因する
ロータ停止位置の誤差や磁気バランスの不均一が生じ
ず、ロータ回転精度を高めることができる。
【0011】また、極歯支持体には長い極歯の全てが一
体的に固定される一方、短い極歯は各相毎にヨークとし
て一体化され、これらヨークの底板部は、ボビンのマグ
ネット側の端部に固定されているから、モータ組立時に
は、極歯収容部にヨークの先端を差し込みつつ極歯支持
体と両ボビンとを組み立てるだけで、全ての極歯相互の
位置決めが完了する。したがって、モータ組立時に極歯
相互の位置決めが簡略化でき、組立作業の生産性を向上
し、生産コストを削減することが可能である。
【0012】また、有底円筒状をなす極歯支持体の底壁
部に軸受部を形成したことにより、シャフトの基端部が
マグネットの近傍で支持されるから、シャフトに若干の
曲がりが生じた場合にも、マグネットの偏心量は小さく
て済み、マグネットと極歯との干渉のおそれが小さい。
さらにまた、シャフトの基端部側は、極歯支持体の軸受
部に達する長さだけあればよいので、従来品に比してシ
ャフトを短縮することができるだけでなく、シャフトは
短いほど製造工程で曲がりが生じにくいからシャフト品
質の維持が容易になり、その分のコスト低減が図れると
いう利点も有する。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係るステッピングモータの
一実施例を示す縦断面図である。始めに全体の構成を簡
単に説明すると、図中符号20はシャフトであり、その
基端部寄りにはマグネット22が同軸に固定されてい
る。マグネット22の軸線方向両側には同軸に一対のボ
ビン24A,24Bが配置され、それぞれにA相および
B相コイル34A,34Bが巻回されている。
【0014】マグネット22を包囲するように、有底円
筒状の極歯支持体46が同軸に配置され、この極歯支持
体46に長い極歯48A,48Bが固定されている。極
歯支持体46にはまた極歯収容部49が形成され、これ
ら極歯収容部49には、ボビン24A,24Bに圧入ま
たは加締め等の手段により固定されたヨーク50の短い
極歯50A,50Bがそれぞれ挿入されている。これに
より、極歯48A,48B,50A,50Bがマグネッ
ト22の周囲で位置決めされ、極歯48A,50AがA
相側、極歯48B,50BがB相側の磁気回路を形成し
ている。さらに、ボビン24A,24Bのマグネット2
2と反対側には支持部材36A,36Bが配置され、こ
れら支持部材36A,36B間に円筒形のケース54が
掛け渡して固定されている。
【0015】次に、各部を詳細に説明する。マグネット
22は円柱形をなし、この実施例では、その外周が周方
向4極に着磁されている。ただし、磁極数は極歯の配置
にあわせて変更してよい。ボビン24A,24Bは、図
2に示すように、シャフト20の外径よりも大きな内径
を有する円筒状の巻線部26と、マグネット22とは反
対側の端部に形成された圧入用凸部28と、巻線部26
のマグネット22側の端部に固定されたヨーク50と、
巻線部26と圧入用凸部28との境に固定されたフラン
ジ30とからなり、これらは全て純鉄等の軟磁性材料で
形成されている。そして、ボビン24A,24Bの各巻
線部26に、それぞれコイル34A,34Bが巻回され
ている(図2では省略)。
【0016】フランジ30は図2に示すように円環形を
なし、モータを組み立てると、その外周面に長い極歯4
8A,48Bの内周面が隙間無く当接して磁気的に結合
される。一方、ヨーク50は、円環状の底板部51と、
この底板部51の両側から起立した一対の短い極歯50
A,50Bを有するコ字状のもので、巻線部26の先端
に形成された段部27に底板部51の中心孔を嵌合させ
て圧入またはカシメ固定されている。このヨーク50の
2つの極歯50A(50B)の位置は、後述する支持部
材36A(36B)に形成した長い極歯48A(48
B)の先端が嵌合する2つの切欠部39に対して直角を
なす向きに固定される。そして、各ボビン24A,24
Bは、極歯支持体46を挟んで、それぞれ互いのヨーク
50が45゜ずれるように対向配置されている。
【0017】支持部材36A,36Bは中心孔を有する
円柱状をなし、図1に示すように、ボビン24A,24
Bと対向する側には、中心線と同軸に圧入用凹部38が
形成されている。そして、これら圧入用凹部38へボビ
ン24A,24Bの圧入用凸部28が圧入されることに
より、支持部材36A,36Bとボビン24A,24B
とがそれぞれ同軸に位置決めされている。さらに、支持
部材36A,36Bには、圧入用凹部38の奥に軸受収
容部42が同軸に形成され、シャフト20の先端側の支
持部材36Aでは、軸受収容部42内にメタル軸受等の
軸受(先端側軸受)40が同軸にはめ込まれている。
【0018】支持部材36A,36Bの外周面には、図
2に示すように、コイル34A,34Bの被覆線を通す
ための一対の溝37が形成されている。また、支持部材
36A,36Bのボビン側の端部には、長い極歯48
A,48Bの先端が嵌合する切欠部39が長極歯位置決
め部としてそれぞれ形成され、支持部材36A,36B
と長い極歯48A,48Bとの位置決めが容易化されて
いる。さらに、支持部材36A,36Bの他端面には、
端子44A,44Bがそれぞれ埋設され、これらに被覆
線がそれぞれ接続されている。
【0019】極歯支持体46は、プラスチックで一体形
成された有底円筒状をなし、その外径はケース54の内
径にほぼ等しく、極歯支持体46はケース54内でがた
つき無く支持される。極歯支持体46の周壁部46Aに
は、図3および図4に示すように、その内周面に沿って
2組の長い極歯48A,48Bが軸線方向に向けて一体
的に固定され、さらに長い極歯48A相互の中間および
長い極歯48B相互の中間には、図4に示すように矩形
状の極歯収容部49が長い極歯48A,48Bと平行に
それぞれ形成されている。また、極歯支持体46の底壁
部46Bには、各極歯収容部49に対応してスリット5
2が形成されており、これらスリット52を通じて短い
極歯50A,50Bが極歯収容部49内に隙間無く挿入
できるようになっている。一方、極歯支持体46の開口
端側では、ヨーク50の短い極歯50A,50Bが極歯
収容部49に直接挿入可能である。
【0020】同相にある長い極歯48A(または48
B)と短い極歯50A(または50B)は、図5に示す
ように互いに位相が90゜ずれ、その間には一定幅の間
隙が空けられている。また、A相側の極歯48A,50
AとB相側の極歯48B,50Bは互いに45゜位相が
ずれ、その間には一定の間隙が空けられている。そして
図1に示すように、長い極歯48A,48Bはボビン2
4A,24Bのフランジ30の外周面に当接し、短い極
歯50A,50Bは極歯支持体46の極歯収容部49に
隙間無く挿入される。なお、この例では同相の極歯がそ
れぞれ4枚であったが、本発明は4枚に限定されず、他
の数であってもよい。
【0021】極歯48A,48B,50A,50Bはい
ずれもマグネット22と同心円状に湾曲した矩形板状を
なし、その内周面は極歯支持体46の内周面と面一にな
る。この構造であると、極歯48A,48B,50A,
50Bとマグネット22との離間量を最小限にして磁気
結合力を増すことができるうえ、長い極歯48A,48
Bを金型内に固定して極歯支持体46を射出成形する場
合に、極歯48A,48Bの保持が容易である。
【0022】極歯支持体46の底壁部46Bの中央に
は、図1および図4に示すように、シャフト20の外径
にほぼ等しい内径を有する軸受孔(軸受部)47が形成
され、この軸受孔47にシャフト20の基端部が挿通さ
れ、回転自在に支持されている。すなわち、シャフト2
0は、先端部側では支持部材36Aの軸受40、基端部
側では極歯支持体46の底壁部46Bにより支持されて
いる。軸受孔47のマグネット22側のエッジは、シャ
フト20の挿入を容易化するためにテーパ状に面取りさ
れている。
【0023】なお、この実施例では、マグネット22と
B相側のボビン24Bとの間に底壁部46Bが介在して
距離が空くため、A,B相の極歯長さが相互に等しい場
合、マグネット22とA相側のボビン24Aとの間にも
底壁部46Bと同厚の間隙を空けないと、極歯とマグネ
ット22との対向面積が各相間で異なる。それを防止す
るため、この実施例ではマグネット22とA相側のボビ
ン24Aとの間に非磁性体性のスペーサ31を配置し、
シャフト20に固定している。このスペーサ31がない
と、シャフト20が軸方向に動いてしまう。もちろん、
スペーサ31を設ける代わりに、各極歯の長さを各相で
異ならせ、マグネット22と極歯との対向面積を調整し
てもよい。
【0024】この実施例のように、底壁部46Bに軸受
孔47を形成してシャフト20を直接支持する場合に
は、極歯支持体46の材質として、樹脂の中でも自己潤
滑性に優れたポリアセタール樹脂,ポリアミド系樹脂,
ポリ4フッ化エチレンなどが好適である。しかし、本発
明では、底壁部46Bでシャフト20を直接支持しない
構造も実施可能であり、例えば底壁部46Bにメタル軸
受等を同軸に貫通固定してもよい。そのような場合、極
歯支持体46の材質として、アルミニウム等の金属や自
己潤滑性に優れない他の樹脂も使用可能である。
【0025】ケース54は、構造上の強度が十分に確保
でき、しかも収容した部品を所定の部位に強固に保持す
るのに必要な加工法、例えばカシメ等の工法が容易に採
用できるように、プラスチック、アルミニウムおよびス
テンレス鋼等の非磁性体で形成されることが望ましい。
【0026】上記構成からなるステッピングモータによ
れば、全ての極歯48A,48B,50A,50Bが極
歯支持体46の周壁部46Aを介して相互に位置決めさ
れるため、極歯の位置決め精度が高く、極歯位置の誤差
に起因するロータ停止位置の誤差や磁気バランスの不均
一が生じず、ロータ回転精度を高めることができる。
【0027】また、極歯支持体46には長い極歯48
A,48Bの全てが一体的に固定される一方、短い極歯
50A,50Bは各相毎にヨーク50として互いに一体
化され、これらヨーク50の底板部51は、ボビン24
A,24Bのマグネット22側の端部に固定されている
から、モータ組立時には、各極歯収容部49に各ヨーク
50の先端を差し込みつつ極歯支持体46とボビン24
A,24Bを組み立てるだけで、全ての極歯相互の位置
決めが完了する。したがって、モータ組立が簡略化で
き、組立作業の生産性を向上し、生産コストを削減する
ことが可能である。
【0028】また、極歯支持体46の底壁部46Bにシ
ャフト20を支持する軸受孔47を形成したことによ
り、シャフト20がマグネット22のごく近傍で支持さ
れるから、シャフト製造工程でシャフト20に若干の曲
がりが生じた場合にも、マグネット22の偏心量は小さ
くて済み、マグネット22と極歯48A,48B,50
A,50Bとのエアギャップを十分確保でき、両者が干
渉するおそれを低減できる。したがって、シャフト20
の変形に対する許容範囲が広くなるので、その分強度を
落とした細いシャフトを使用することも可能である。
【0029】また、シャフト20の基端部側は、極歯支
持体46の軸受孔47に達する長さだけあればよいの
で、従来品に比してシャフト20を短縮することができ
るだけでなく、シャフト20は短いほど製造工程で曲が
りが生じにくいからシャフト品質の維持が容易になり、
その分のコスト低減が図れるという利点も有する。
【0030】また、モータ組立時には、極歯支持体46
の開口端側からシャフト20の基端部を挿入し、マグネ
ット22を周壁部46A内に落とし込むだけで、底壁部
46Bによりマグネット22が位置決めされるから、底
壁部46Bの無い場合に比して組み立て作業がしやす
く、この点からも生産性を向上できる。
【0031】さらに、この実施例では、極歯支持体46
を自己潤滑性に優れた樹脂で一体成形し、その底壁部4
6Bでシャフト20を直接支持しているので、通常は2
個必要なメタル軸受を1個に減らすことができ、この点
からも生産コストを低減できるうえ、摺動部が発する騒
音を減らすことができる。なお、本発明は前記実施例の
みに限定されるものではなく、必要に応じて構成を適宜
変更してよいのは勿論である。例えば、モータ内部にシ
ャフト先端側を支持する軸受を設けず、モータ外部に別
途設ける構成も可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るステ
ッピングモータによれば、全ての極歯が共通の極歯支持
体を介して連結されるため、極歯相互の位置決め精度が
高く、極歯位置の誤差に起因するロータ停止位置の誤差
や磁気バランスの不均一が生じず、ロータ回転精度を高
めることができる。
【0033】また、極歯支持体には長い極歯の全てが一
体的に固定される一方、短い極歯は各相毎にヨークとし
て互いに一体化され、これらヨークの底板部は、ボビン
のマグネット側の端部に固定されているから、モータ組
立時には、極歯収容部にヨークの先端を差し込みつつ、
極歯支持体と両ボビンとを組み立てるだけで、全ての極
歯相互の位置決めが完了する。したがって、モータ組立
時に極歯相互の位置決めが簡略化でき、組立作業の生産
性を向上し、生産コストを削減することが可能である。
【0034】また、有底円筒状をなす極歯支持体の底壁
部に軸受部を形成したことにより、シャフトの基端部が
マグネットの近傍で支持されるから、シャフト製造上シ
ャフトに若干の曲がりが生じた場合にも、マグネットの
偏心量は小さくて済み、マグネットと極歯との干渉のお
それが小さい。さらに、シャフトの基端部側は、極歯支
持体の軸受部に達する長さだけあればよいので、従来品
に比してシャフトを短縮することができるだけでなく、
シャフトは短いほど製造工程で曲がりが生じにくいから
シャフト品質の維持が容易になり、その分のコスト低減
が図れるという利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステッピングモータの一実施例を
示す縦断面図である。
【図2】同実施例の要部の分解斜視図である。
【図3】同実施例の極歯支持体および長い極歯の斜視図
である。
【図4】同実施例の極歯支持体および長い極歯の断面の
斜視図である。
【図5】同実施例の極歯の配置状態を示す断面図であ
る。
【図6】従来のステッピングモータを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
20 シャフト 22 マグネット 24A,24B ボビン 30 フランジ 34A,34B A相およびB相コイル 36A,36B 支持部材 40 先端部側軸受 44A,44B 端子 46 極歯支持体 46A 周壁部 46B 底壁部 47 軸受孔(軸受部) 48A,48B 長い極歯 49 極歯収容部 50 ヨーク 50A,50B 短い極歯 51 ヨークの底板部 52 スリット 54 ケース
フロントページの続き (72)発明者 高橋 稔 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社メカトロ・生産システ ム開発センター内 (72)発明者 古市 誠 長野県佐久市大字根岸字石附4144−4 日 本ミニモーター株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネットが同軸に固定されたシャフト
    と、前記マグネットの軸線方向両側に前記シャフトと同
    軸に配置された一対のボビンと、これらボビンにそれぞ
    れ巻回されたA相およびB相コイルと、前記各ボビンの
    マグネット側の端部にその底板部が固定されかつ前記マ
    グネットの外周面の一部と対向する短い極歯を有するヨ
    ークと、前記各ボビンの前記マグネットと反対側の端部
    にその一端が着脱可能に結合されるとともに他端が前記
    マグネットの外周面の他の部分と対向する長い極歯と、
    前記マグネットの外周を包囲して同軸に配置された有底
    円筒状の極歯支持体とを具備し、前記極歯支持体の底壁
    部には、前記シャフトの基端部を回転自在に支持する軸
    受部が設けられており、さらに前記全ての長い極歯は前
    記極歯支持体に一体的に固定される一方、前記短い極歯
    は、前記極歯支持体に形成された極歯収容部にそれぞれ
    着脱可能に挿入されて位置決めされていることを特徴と
    するステッピングモータ。
  2. 【請求項2】前記極歯支持体はプラスチックで形成さ
    れ、前記軸受部は前記極歯支持体の底壁部の中央に形成
    された軸受孔であることを特徴とする請求項1記載のス
    テッピングモータ。
  3. 【請求項3】前記極歯支持体の前記底壁部の中央には、
    軸受が貫通状態で固定されていることを特徴とする請求
    項1記載のステッピングモータ。
  4. 【請求項4】前記シャフトの基端部は、前記極歯支持体
    の前記軸受部までの長さしか有しないことを特徴とする
    請求項1,2または3記載のステッピングモータ。
  5. 【請求項5】前記シャフトの先端側は、この先端部側の
    前記ボビンに対して同軸に設けられた先端側軸受部によ
    って回転自在に支持されていることを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載のステッピングモータ。
JP3891994A 1994-03-09 1994-03-09 ステッピングモータ Withdrawn JPH07250464A (ja)

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