JPH07250450A - 車両用交流発電機の支持用ブッシュ - Google Patents

車両用交流発電機の支持用ブッシュ

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Publication number
JPH07250450A
JPH07250450A JP3988294A JP3988294A JPH07250450A JP H07250450 A JPH07250450 A JP H07250450A JP 3988294 A JP3988294 A JP 3988294A JP 3988294 A JP3988294 A JP 3988294A JP H07250450 A JPH07250450 A JP H07250450A
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JP
Japan
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bush
hole
elastic
elastic body
collar
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Application number
JP3988294A
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English (en)
Inventor
Kyoko Kurusu
恭子 来栖
Yoshito Asao
淑人 浅尾
Katsuhiko Kusumoto
勝彦 楠本
Katsumi Adachi
克己 足立
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外周のブッシュ弾性部が摩耗または劣化して
も取付腕部の支持固定能力を失わないし、またブッシュ
弾性部は周方向に過度な圧縮をしない信頼性の高い車両
用交流発電機の支持用ブッシュを提供する。 【構成】 交流発電機の取付腕部を車両本体フレームへ
ボルトにより取付ける際に、前記取付腕部のボルト孔に
装着されて前記ボルトが貫挿される支持用ブッシュにお
いて、前記ボルトの通る孔15を有すると共に外周面1
4aに孔方向に沿う孔方向凹部16を複数個有するブッ
シュ金属部14と、このブッシュ金属部14の各孔方向
凹部16にそれぞれ嵌合される孔方向弾性体18を有す
ると共にこの孔方向弾性体18のブッシュ金属部14の
外周面14aからはみ出す外面17aが前記取付腕部の
ボルト孔の内周面に当接するブッシュ弾性部17とから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流発電機の取付腕
部を車両本体フレームへボルトにより取付ける際に、前
記取付腕部のボルト孔に装着されて前記ボルトが貫挿さ
れる支持用ブッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば特開昭50−55807
号公報に示される従来の自動車用交流発電機の支持装置
を示す要部断面側面図、図11は図10の支持用ブッシ
ュの部分を示す図である。図において、1は交流発電
機、2および3は交流発電機1のブラケット、4,5お
よび6は両ブラケット2,3にそれぞれ設けられた交流
発電機1を本体フレームに取付けるための取付腕部、7
はゴムブッシュ、8はゴムブッシュ7を挟持して締付け
る金属ブッシュ、9および10は車両の本体フレーム、
11は締付けボルト、12はナット、13はワッシャで
ある。
【0003】取付腕部4はゴムブッシュ7および金属ブ
ッシュ8を介して挿入されるボルト11とナット12に
より本体フレーム9に取付けられ、また取付腕部5,6
は本体フレーム10の両側にゴムブッシュ7および金属
ブッシュ8を介して挿入される各ボルト11により取付
けられて、交流発電機1を本体フレーム9,10に支持
する。
【0004】このように金属ブッシュ8とゴムブッシュ
7とを介して取付腕部4〜6を本体フレーム9,10に
取付けておくと、ボルト11の締付力に対しては金属ブ
ッシュ8が作用して固着力を維持すると共に取付腕部4
〜6の振動に対してはゴムブッシュ7が作用して振動を
吸収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用交流発電
機の支持用ブッシュは、図11に示すようにボルト11
が貫挿される金属ブッシュ8と取付腕部5に装着される
ゴムブッシュ7とで構成され、そして円筒状の金属ブッ
シュ8に円筒状のゴムブッシュ7が嵌合されてなるもの
であるから、経年の使用によりゴムブッシュ7が摩耗ま
たは劣化により喪失すると取付腕部5の支持固定能力が
失われると共に、ゴムブッシュ7が周方向にも変形可能
であるのでゴムブッシュ7の過度の圧縮によって亀裂が
早期に発生したり,ゴム弾性が喪失するという問題点が
あった。
【0006】請求項1の発明はかかる問題点を解消する
ためになされたもので、外周のブッシュ弾性部が摩耗ま
たは劣化しても取付腕部の支持固定能力を失わないし、
またブッシュ弾性部は周方向に過度な圧縮をしない信頼
性の高い車両用交流発電機の支持用ブッシュを得ること
を目的とする。
【0007】請求項2の発明は、各孔方向弾性体を薄肉
弾性体によりリング状に連結することにより、これのブ
ッシュ金属部の外周面への装着が容易になる車両用交流
発電機の支持用ブッシュを得ることを目的とする。
【0008】請求項3の発明は、径方向の振動のみなら
ず軸方向の振動も吸収できると共に、軸方向の振動を吸
収する鍔側ブッシュ弾性部が劣化喪失しても取付腕部の
支持固定能力を失わないし、また鍔側ブッシュ弾性部は
周方向に過度な圧縮をしない信頼性の高い車両用交流発
電機の支持用ブッシュを得ることを目的とする。
【0009】請求項4の発明は、各径方向弾性体を鍔側
薄肉弾性体によりリング状に連結することにより、これ
の鍔の内側環状面への装着が容易になる車両用交流発電
機の支持用ブッシュを得ることを目的とする。
【0010】請求項5の発明は、対にしてボルトの通る
孔の中間部で軸方向に対向させることにより、ボルトに
より締付けて固定する際に軸方向に対向させたブッシュ
金属部が互いに当接してブッシュ弾性部の圧縮寸法を制
限するので、ブッシュ弾性部の締付け荷重分担が減少し
てブッシュ弾性部の信頼性が向上する車両用交流発電機
の支持用ブッシュを得ることを目的とする。
【0011】請求項6の発明は、一方のブッシュ金属部
の孔をねじ孔とし、ブッシュ金属部の角形鍔を取付腕部
の角形凹部に嵌合するようにすることにより、車両本体
フレームにボルトを貫挿して固定する際にボルトのみで
固定でき、組立作業性が改善できる車両用交流発電機の
支持用ブッシュを得ることを目的とする。
【0012】請求項7の発明は、ブッシュ金属部の外周
面を歯車形状とすることにより、ボブカッターブローチ
などでブッシュ金属部の加工が可能となって製作が容易
になる車両用交流発電機の支持用ブッシュを得ることを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
両用交流発電機の支持用ブッシュは、ボルトの通る孔を
有すると共に外周面に孔方向に沿う孔方向凹部を複数個
有するブッシュ金属部と、このブッシュ金属部の前記各
孔方向凹部にそれぞれ嵌合される孔方向弾性体を有する
と共にこの孔方向弾性体の前記ブッシュ金属部の外周面
からはみ出す外面が取付腕部のボルト孔の内周面に当接
するブッシュ弾性部とからなるものである。
【0014】請求項2の発明に係る車両用交流発電機の
支持用ブッシュは、各孔方向弾性体を薄肉弾性体により
周方向に連結してリング状のブッシュ弾性部とし、ブッ
シュ金属部の外周面に装着したものである。
【0015】請求項3の発明に係る車両用交流発電機の
支持用ブッシュは、取付腕部の両側面から突出したブッ
シュ金属部の両端部の一方もしくは両方に設けた鍔と、
この鍔の内側環状面に孔方向凹部に連ねて設けた径方向
凹部と、この径方向凹部に嵌合されかつ孔方向弾性体と
連なる径方向弾性体を有すると共にこの径方向弾性体の
前記鍔の内側環状面からはみ出す外面が前記取付腕部の
側面に当接する鍔側ブッシュ弾性部とを備えたものであ
る。
【0016】請求項4の発明に係る車両用交流発電機の
支持用ブッシュは、薄肉弾性体と連なる鍔側薄肉弾性体
により各径方向弾性体を周方向に連結してリング状の鍔
側ブッシュ弾性部とし、鍔の内側環状面に装着したもの
である。
【0017】請求項5の発明に係る車両用交流発電機の
支持用ブッシュは、ブッシュ金属部の一方の端部に鍔お
よび径方向凹部を有すると共にブッシュ弾性部に鍔側ブ
ッシュ弾性部を有するものを、対にしてボルトの通る孔
の中間部において軸方向に対向させたものである。
【0018】請求項6の発明に係る車両用交流発電機の
支持用ブッシュは、一方のブッシュ金属部の孔をボルト
が螺合されるねじ孔とすると共にこの一方のブッシュ金
属部に設けられた鍔の外形を角形とし、この角形鍔が嵌
合される角形凹部を取付腕部に設けたものである。
【0019】請求項7の発明に係る車両用交流発電機の
支持用ブッシュは、ブッシュ金属部の外周面を歯車形状
とし、この歯形により形成される各孔方向凹部に孔方向
弾性体を嵌合したものである。
【0020】
【作用】請求項1の発明においては、外周面に複数個の
孔方向凹部を有するブッシュ金属部と前記孔方向凹部に
嵌合される孔方向弾性体からなるブッシュ弾性部とで構
成したので、孔方向弾性体により振動の吸収ができると
共に、外周のブッシュ弾性部が摩耗または劣化してもブ
ッシュ金属部の外周面により取付腕部の支持固定能力を
維持でき、またブッシュ弾性部が周方向に過度な力を受
けても各孔方向弾性体がそれぞれブッシュ金属部の孔方
向凹部に嵌合されているので周方向に過度に圧縮しな
い。
【0021】請求項2の発明においては、各孔方向弾性
体を薄肉弾性体によりリング状に連結することにより、
これのブッシュ金属部の外周面への装着が容易になる。
【0022】請求項3の発明においては、内側環状面に
径方向凹部を有する鍔をブッシュ金属部に設け、前記径
方向凹部に嵌合される径方向弾性体からなる鍔側ブッシ
ュ弾性部を有するので、この径方向弾性体により軸方向
の振動の吸収ができると共に、外側の鍔側ブッシュ弾性
部が摩耗または劣化しても鍔の内側環状面により取付腕
部の支持固定能力を維持でき、また鍔側ブッシュ弾性部
が周方向に過度な力を受けても各径方向弾性体がそれぞ
れ鍔の径方向凹部に嵌合されているので周方向に過度に
圧縮しない。
【0023】請求項4の発明においては、各径方向弾性
体を鍔側薄肉弾性体によりリング状に連結することによ
り、これの鍔の内側環状面への装着が容易になる。
【0024】請求項5の発明においては、対にしてボル
トの通る孔の中間部で軸方向に対向させることにより、
ボルトにより締付けて固定する際に軸方向に対向させた
ブッシュ金属部が互いに当接するので、ブッシュ弾性部
の締付け荷重分担が減少する。
【0025】請求項6の発明においては、一方のブッシ
ュ金属部の孔をねじ孔とし、ブッシュ金属部の角形鍔を
取付腕部の角形凹部に嵌合するようにすることにより、
車両本体フレームにボルトを貫挿して固定する際にボル
トのみで固定できる。
【0026】請求項7の発明においては、ブッシュ金属
部の外周面を歯車形状とすることにより、ボブカッター
ブローチなどでブッシュ金属部の加工が可能となる。
【0027】
【実施例】
実施例1.この発明の一実施例を図1,図2について説
明する。図1は支持用ブッシュを示す斜視図、図2は図
1の支持用ブッシュを用いた自動車用交流発電機の支持
装置を示す要部断面側面図であり、前記従来装置と同一
または相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0028】図において、14はボルト11の通る孔1
5と外周面14aに孔方向に沿う孔方向凹部16を複数
個有するブッシュ金属部、17はリング状としてブッシ
ュ金属部14の外周面14aに被せたブッシュ弾性部
で、各孔方向凹部16に嵌合される孔方向弾性体18と
ブッシュ金属部14の外周面14aに被せられて各孔方
向弾性体18を周方向に連結する薄肉弾性体19とから
なっている。20はブッシュ金属部14の端部に設けた
鍔で、内側環状面20aに孔方向凹部16と連なる径方
向凹部21を有している。22はリング状として鍔20
の内側環状面20aに被せた鍔側ブッシュ弾性部で、各
径方向凹部21に嵌合されかつ孔方向弾性体18と連な
る径方向弾性体23と鍔20の内側環状面20aに被せ
られて各径方向弾性体23を周方向に連結する鍔側薄肉
弾性体24とからなっている。
【0029】いま、各取付腕部4〜6のボルト孔4a〜
6aの孔径をxとすると、図1において次のような関係
にあることを条件とする。 R≧x≧S x−S=微少 なお、ブッシュ弾性部17および鍔側ブッシュ弾性部2
2は、特に耐熱劣化性に優れたシリコンゴムなどの材料
がよい。
【0030】このように構成された図1の支持用ブッシ
ュを用いて、図2に示すように交流発電機1を各取付腕
部4〜6により本体フレーム9,10に取付けると、車
両のエンジンによる振動が本体フレーム9,10からボ
ルト11,そしてブッシュ金属部14に伝わっても、各
取付腕部4〜6のボルト孔4a〜6aにそれぞれ当接す
る各ブッシュ弾性部17により吸収されるので、各取付
腕部4〜6から交流発電機1の各部品にエンジン振動が
作用せず、交流発電機1の各部品の共振による破壊,く
り返し応力による疲労破壊,固定子−回転子間のエアギ
ャップ変動に起因する磁気騒音の増大などの不具合の発
生を防止することができる。
【0031】逆に、交流発電機1が発電運転をすること
により発生する振動は、各取付腕部4〜6のボルト孔4
a〜6aにそれぞれ当接する各ブッシュ弾性部17によ
り吸収されるので、ブッシュ金属部14およびボルト1
1から本体フレーム9,10に交流発電機1の振動が伝
達されず、したがって交流発電機1の振動に起因する車
両各部の振動,騒音を防止することができる。
【0032】加えて、交流発電機1を本体フレーム9,
10にボルト11により取付ける際、ボルト11,ナッ
ト12の締付力によって本体フレーム9,10を介し交
流発電機1の各部に作用するひずみをブッシュ弾性部1
7が吸収することも可能である。
【0033】次に、支持用ブッシュは、図1に示すよう
に外周面に複数個の孔方向凹部16を有するブッシュ金
属部14と孔方向凹部16に嵌合される孔方向弾性体1
8からなるブッシュ弾性部17とで構成し、かつ前記条
件「R≧x≧S、x−S=微少」としたので、前記した
ように取付腕部4〜6のボルト孔4a〜6aに当接する
外面17aを有するブッシュ弾性部17によりエンジン
振動,交流発電機1の振動の吸収ができると共に、ブッ
シュ弾性部17の外面17aが摩耗または劣化してもブ
ッシュ金属部14の外周面14aが支持能力を有するの
で、ブッシュ弾性部17の摩耗,劣化により取付腕部4
〜6の支持固定能力が失われることがない。また、ブッ
シュ弾性部17が周方向に過度な力を受けても、各孔方
向弾性体18がそれぞれブッシュ金属部14の孔方向凹
部16に嵌合されているので、ブッシュ弾性部17は周
方向に過度に圧縮せず、周方向への過度な圧縮による亀
裂の早期発生,弾性の喪失などが生じない。
【0034】また、この支持用ブッシュは、図1に示す
ように内側環状面20aに孔方向凹部21を有する鍔2
0をブッシュ金属部14に有し、かつ径方向凹部21に
嵌合される径方向弾性体23からなる鍔側ブッシュ弾性
部22を有するので、取付腕部4〜6の各側面4b〜6
bに当接する内側面22aを有する鍔側ブッシュ弾性部
22によりエンジン振動,交流発電機1の振動特に軸方
向にかかる振動を吸収することができると共に、鍔側ブ
ッシュ弾性部22の内側面22aが摩耗または劣化して
も鍔20の内側環状面20aが支持能力を有するので、
鍔側ブッシュ弾性部22の摩耗,劣化により取付腕部4
〜6の支持能力特に軸方向の支持能力が失われることが
ない。また、鍔側ブッシュ弾性部22が周方向に過度な
力を受けても、各径方向弾性体23がそれぞれ径方向凹
部21に嵌合されているので、鍔側ブッシュ弾性部22
は周方向に過度に圧縮せず、周方向への過度な圧縮によ
る亀裂の早期発生,弾性の喪失などが生じない。
【0035】また、この支持用ブッシュは、図1に示す
ように各孔方向弾性体18を薄肉弾性体19によりリン
グ状のブッシュ弾性部17とすると共に各径方向弾性体
23を鍔側薄肉弾性体24によりリング状の鍔側ブッシ
ュ弾性部22としているので、これのブッシュ金属部1
4の外周面14aおよび鍔20の内側環状面20aへの
装着が容易になる。
【0036】実施例2.上記実施例1においては、ブッ
シュ金属部14の端部に鍔20を有する支持用ブッシュ
について説明したが、図3に示すようにブッシュ金属部
14の端部に鍔20の無い支持用ブッシュであっても、
図4に示すように取付腕部6のボルト孔6aに装着する
ことにより、ボルト11,ブッシュ金属部14からのエ
ンジン振動をまた取付腕部6からの交流発電機1の振動
をいずれもブッシュ弾性部17により吸収でき、上記実
施例1と同様の効果が得られる。この場合、ブッシュ金
属部14の両端部を取付腕部6の両側面からそれぞれ突
出させて本体フレーム10とワッシャ13との間に嵌め
ておくと、取付腕部6が軸方向へも可動となって取付状
態が安定し振動に対して有利となる。
【0037】実施例3.上記実施例1においては、各孔
方向弾性体18を薄肉弾性体19によりリング状のブッ
シュ弾性部17とすると共に各径方向弾性体23を鍔側
薄肉弾性体24によりリング状の鍔側ブッシュ弾性部2
2としたものを示したが、図5に示すように薄肉弾性体
19および鍔側薄肉弾性体24の無い,つまり孔方向弾
性体18および径方向弾性体23のみからなるブッシュ
弾性部17および鍔側ブッシュ弾性部22としても上記
実施例1と同様の効果が得られる。
【0038】実施例4.また、上記実施例2の鍔20の
無い支持用ブッシュに対しては、図6に示すように構成
すれば、上記実施例2と同様の効果が得られる。
【0039】実施例5.この発明の他の実施例を図7に
ついて説明する。図7は取付腕部4のボルト孔4aに装
着した状態を示す断面図であり、前記実施例1と同一ま
たは相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0040】この実施例5の支持用ブッシュは、中間部
の割線25により軸方向に分割されかつこの分割された
ブッシュ金属部14の他方の端部にも対称的に鍔20お
よび径方向凹部21を有し,またブッシュ弾性部17の
他方の端部にも対称的に鍔側ブッシュ弾性部22および
鍔側薄肉弾性体24を有するものである。
【0041】このように支持用ブッシュを対にしてボル
トの通る孔の中間部で軸方向に対向させると、ボルト1
1により締付けて固定する際に軸方向に対向させたブッ
シュ金属部14が割線25の部分で互いに当接してブッ
シュ弾性部17の圧縮寸法を制限するので、ブッシュ弾
性部17の締付け荷重分担が減少する。
【0042】また、対向する支持用ブッシュを取付腕部
4の両側面からボルト孔4aに挿入すると、ブッシュ弾
性部17と両鍔側ブッシュ弾性部22および両鍔側ブッ
シュ弾性部24とが取付腕部4をボルト孔4aから断面
コの字状に保持することになるので、交流発電機1に作
用するまたは発生する軸方向振動をより効果的に吸収す
ることが可能になる。
【0043】実施例6.上記実施例5においては上記実
施例1に対応するものを示したが、図5に示すもの,つ
まり薄肉弾性体19および鍔側薄肉弾性体24のない支
持用ブッシュに対応するものにおいても、上記実施例5
を対応させて同様の効果が得られることは勿論である。
【0044】実施例7.この発明の他の実施例を図8,
図9について説明する。図8は取付腕部4のボルト孔4
aに装着した状態を示す断面図、図9は図8を左からみ
た図であり、前記実施例6と同一または相当部分には同
一符号を付して説明を省略する。
【0045】この実施例7の支持用ブッシュは、割線2
5により軸方向に対向された一方のブッシュ金属部14
の孔15をねじ孔15aとすると共にこの一方のブッシ
ュ金属部14の鍔を角形鍔20Aとしたものである。か
つ取付腕部4に角形鍔20Aが嵌合される角形凹部26
を設けてある。
【0046】このように一方のブッシュ金属部14の孔
をねじ孔15aとし、ブッシュ金属部14の角形鍔20
Aを取付腕部4の角形凹部26に嵌合するようにしてお
くと、車両本体フレーム9の孔9aにボルト11を貫挿
して取付腕部4を車両本体フレーム9に固定する際に、
ボルト11をブッシュ金属部14のねじ孔15aに螺合
できるので、ナット12,ワッシャ13を使わずにボル
ト11のみで固定できる。したがって、交流発電機1の
車両本外フレーム9,10への取付作業性が向上するの
みならず、ナット12,ワッシャ13が不要となって部
品点数の削減が図れるという効果が得られる。
【0047】実施例8.以上の各実施例1〜7におい
て、ブッシュ金属部14の外周面14aを歯車形状と
し、この歯形によりブッシュ金属部14の外周面14a
に孔方向に沿う孔方向凹部16を複数個形成すると、ブ
ッシュ金属部14の外周面14aに等間隔に孔方向凹部
16が形成されてブッシュ金属部14の全周において均
等な弾性力が得られると共に、ボブカッターブローチな
どでブッシュ金属部14の加工が可能になる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
外周のブッシュ弾性部が摩耗または劣化しても取付腕部
の支持固定能力を失わないし、またブッシュ弾性部は周
方向に過度な圧縮をしない信頼性の高いものが得られる
という効果を奏する。
【0049】請求項2の発明によれば各孔方向弾性体を
薄肉弾性体によりリング状に連結することにより、これ
のブッシュ金属部の外周面への装着が容易になるという
効果が得られる。
【0050】請求項3の発明によれば径方向の振動のみ
ならず軸方向の振動も吸収できると共に、軸方向の振動
を吸収する鍔側ブッシュ弾性部が劣化喪失しても取付腕
部の支持固定能力を失わないし、また鍔側ブッシュ弾性
部は周方向に過度な圧縮をしない信頼性の高いものが得
られるという効果を奏する。
【0051】請求項4の発明によれば各径方向弾性体を
鍔側薄肉弾性体によりリング状に連結することにより、
これの鍔の内側環状面への装着が容易になるという効果
が得られる。
【0052】請求項5の発明によれば対にしてボルトの
通る孔の中間部で軸方向に対向させることにより、ボル
トにより締付けて固定する際に軸方向に対向させたブッ
シュ金属部が互いに当接してブッシュ弾性部の圧縮寸法
を制限するので、ブッシュ弾性部の締付け荷重分担が減
少してブッシュ弾性部の信頼性が向上するという効果が
得られる。
【0053】請求項6の発明によれば一方のブッシュ金
属部の孔をねじ孔とし、ブッシュ金属部の角形鍔を取付
腕部の角形凹部に嵌合するようにすることにより、車両
本体フレームにボルトを貫挿して固定する際にボルトの
みで固定でき、組立作業性が改善できるという効果が得
られる。
【0054】請求項7の発明によればブッシュ金属部の
外周面を歯車形状とすることにより、ボブカッターブロ
ーチなどでブッシュ金属部の加工が可能となって製作が
容易になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す斜視図である。
【図2】図1の支持用ブッシュを用いた自動車用交流発
電機の支持装置を示す要部断面側面図である。
【図3】この発明の実施例2を示す斜視図である。
【図4】図3の支持用ブッシュを取付腕部のボルト孔に
装着した状態を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例3を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施例4を示す斜視図である。
【図7】この発明の実施例5を示す断面図である。
【図8】この発明の実施例7を示す断面図である。
【図9】図8を左からみた図である。
【図10】従来の自動車用交流発電機の支持装置を示す
要部断面側面図である。
【図11】図10の支持用ブッシュの部分を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 交流発電機 4 取付腕部 5 取付腕部 6 取付腕部 4a ボルト孔 5a ボルト孔 6a ボルト孔 9 車両本体フレーム 10 車両本体フレーム 11 ボルト 12 ナット 14 ブッシュ金属部 14a ブッシュ金属部の外周面 15 孔 15a ねじ孔 16 孔方向凹部 17 ブッシュ弾性部 17a ブッシュ弾性部の外面 18 孔方向弾性体 19 薄肉弾性体 20 鍔 20a 内側環状面 20A 角形鍔 21 径方向凹部 22 鍔側ブッシュ弾性部 23 径方向弾性体 24 鍔側薄肉弾性体 26 角形凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 克己 姫路市千代田町840番地 三菱電機株式会 社姫路製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流発電機の取付腕部を車両本体フレー
    ムへボルトにより取付ける際に、前記取付腕部のボルト
    孔に装着されて前記ボルトが貫挿される支持用ブッシュ
    において、 前記ボルトの通る孔を有すると共に外周面に孔方向に沿
    う孔方向凹部を複数個有するブッシュ金属部と、このブ
    ッシュ金属部の前記各孔方向凹部にそれぞれ嵌合される
    孔方向弾性体を有すると共にこの孔方向弾性体の前記ブ
    ッシュ金属部の外周面からはみ出す外面が前記取付腕部
    のボルト孔の内周面に当接するブッシュ弾性部とからな
    ることを特徴とする車両用交流発電機の支持用ブッシ
    ュ。
  2. 【請求項2】 各孔方向弾性体を薄肉弾性体により周方
    向に連結してリング状のブッシュ弾性部とし、ブッシュ
    金属部の外周面に装着したことを特徴とする請求項1記
    載の車両用交流発電機の支持用ブッシュ。
  3. 【請求項3】 取付腕部の両側面から突出したブッシュ
    金属部の両端部の一方もしくは両方に設けた鍔と、この
    鍔の内側環状面に孔方向凹部に連ねて設けた径方向凹部
    と、この径方向凹部に嵌合されかつ孔方向弾性体と連な
    る径方向弾性体を有すると共にこの径方向弾性体の前記
    鍔の内側環状面からはみ出す外面が前記取付腕部の側面
    に当接する鍔側ブッシュ弾性部とを備えたことを特徴と
    する請求項1または2記載の車両用交流発電機の支持用
    ブッシュ。
  4. 【請求項4】 薄肉弾性体と連なる鍔側薄肉弾性体によ
    り各径方向弾性体を周方向に連結してリング状の鍔側ブ
    ッシュ弾性部とし、鍔の内側環状面に装着したことを特
    徴とする請求項3記載の車両用交流発電機の支持用ブッ
    シュ。
  5. 【請求項5】 ブッシュ金属部の一方の端部に鍔および
    径方向凹部を有すると共にブッシュ弾性部に鍔側ブッシ
    ュ弾性部を有するものを、対にしてボルトの通る孔の中
    間部において軸方向に対向させたことを特徴とする請求
    項3または4記載のいずれかの車両用交流発電機の支持
    用ブッシュ。
  6. 【請求項6】 一方のブッシュ金属部の孔をボルトが螺
    合されるねじ孔とすると共にこの一方のブッシュ金属部
    に設けられた鍔の外形を角形とし、この角形鍔が嵌合さ
    れる角形凹部を取付腕部に設けたことを特徴とする請求
    項5記載の車両用交流発電機の支持用ブッシュ。
  7. 【請求項7】 ブッシュ金属部の外周面を歯車形状と
    し、この歯形により形成される各孔方向凹部に孔方向弾
    性体を嵌合したことを特徴とする請求項1〜6記載のい
    ずれかの車両用交流発電機の支持用ブッシュ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09149571A (ja) * 1995-11-22 1997-06-06 Kusatsu Denki Kk 永久磁石電動機の回転子
WO2006124735A1 (en) * 2005-05-12 2006-11-23 Emerson Electric Co. Resilient isolation members and related methods of reducing acoustic noise and/or structural vibration in an electric machine
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