JPH07250407A - 軌道車の進路切換方法及び装置 - Google Patents

軌道車の進路切換方法及び装置

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JPH07250407A
JPH07250407A JP6039957A JP3995794A JPH07250407A JP H07250407 A JPH07250407 A JP H07250407A JP 6039957 A JP6039957 A JP 6039957A JP 3995794 A JP3995794 A JP 3995794A JP H07250407 A JPH07250407 A JP H07250407A
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JP
Japan
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branch
rail
rails
carriage
main
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Application number
JP6039957A
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English (en)
Inventor
Hiroki Shinohara
啓樹 篠原
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Toyo Kanetsu KK
Original Assignee
Toyo Kanetsu KK
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Publication date
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Publication of JPH07250407A publication Critical patent/JPH07250407A/ja
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
  • Non-Mechanical Conveyors (AREA)
  • Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品搬送のための台車等の軌道車を高速走行
させ、かつ進路切換えを高速で円滑に行い得る軌道車の
進路切換方法及び装置を提供する。 【構成】 本線レール2a,2bと支線レール3a,3
bに沿ってリニアモータの固定子4a,4b,5a,5
bを設ける一方、本線レール2a,2b及び支線レール
3a,3b上を走行する台車11に固定子4a〜5bか
ら発生する磁界強度に対応した推力を得る二次導体とし
てのリアクションプレート15a,15bを設け、本線
レール2a,2bと支線レール3a,3bとの分岐部C
において台車11に設けた車輪14bのフランジ14c
をガイドする間隙g1,g2を形成し、分岐部Cにおけ
る固定子4a〜5bの磁界制御と間隙g1,g2による
ガイド作用により台車11を直進、分岐に進路切換えを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中の軌道車の進路
を分岐させるための進路切換方法と進路切換装置に関す
るものであり、更に詳しくはリニアモータを駆動源とし
た物品搬送用の台車等に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】列車や電車等の軌道車においては、走行
中の車両をある軌道、すなわちレールから別のレールに
切り換える装置として転てつ器が用いられている。この
転てつ器は、ポイントと略称されているものであり、現
在ではアクチュエータを用いてレールを直接駆動する構
造のものが多く、レールの端部を直接スライド移動させ
るのであるから大きな駆動力を必要とする。一方、軌道
車については益々高速化される傾向にあり、特にリニア
モーターを用いることにより、この傾向は顕著になって
いる。そして、例えば空港等において飛行機の発着時間
に合わせて各種貨物を効率よく搬送するために、物品を
載置する台車をリニアモータで駆動し、かつレールに沿
って走行させることが検討されている。この場合、台車
の走行中に本線から支線に、あるいは支線から本線へと
走行進路を頻繁に切り換える必要が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、空港と
いった限定された範囲で台車を高速走行させ、かつその
進路を切り換える場合は、転てつ器による切り換え間隔
が短く、高速度で切り換える必要がある。しかし、従来
のようにアクチュエータによりレールをスライドさせる
構成では、レールの切り換えに時間がかかり、せっかく
リニアモーターを使用してもその利点を充分に生かすこ
とができない。しかも、アクチュエータ等の部材が必要
になり、コスト高になっていた。なお、実開平1−78
615号公報には、リニアモータと切り換えレールとが
連動するように構成した搬送装置が開示されているが、
構造が複雑であるうえに部品点数が多いなど種々の問題
がある。本発明の目的は、物品搬送のための台車等の軌
道車を高速走行させ、かつ進路切換を高速で円滑に行い
得る軌道車の進路切換方法及び進路切換装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、下記(1),(2)により達成することができる。 (1) 本線レール(2a,2b)と支線レール(3
a,3b)とに沿って設けたリニアモータの固定子(4
a,4b)から順次磁界を発生させ、前記本線レール
(2a,2b)及び支線レール(3a,3b)上を走行
する台車(11)に設けた二次導体としてのリアクショ
ンプレート(15a,15b)に推力を与えて前記台車
(11)を直進走行させ、かつ前記本線レール(2a,
2b)と支線レール(3a,3b)との接続位置におい
て、前記リニアモータの固定子(4a,4b)から発生
する磁界を制御して、前記台車(11)の先頭側に水平
面内での回転モーメントを生じさせて前記支線レール
(3a,3b)方向に前記台車(11)を偏倚し、前記
台車(11)の進路を前記本線レール(2a,2b)か
ら前記支線レール(3a,3b)に切り換えることを特
徴とする軌道車の進路切換方法。
【0005】(2) 本線レール(2a,2b)と支線
レール(3a,3b)に沿って2列設けられ、発生する
磁界の極性を同極または逆極性に制御されるリニアモー
タの固定子(4a,4b)と、前記本線レール(2b)
を斜面に切断して所定の間隙(g1)を介して連接し、
かつ前記支線レール(3b)を斜面に切断した斜面部
(31a)を前記本線レール(2b)の側面に間隙(g
2)を介して連接し、前記間隙(g1)を前記支線レー
ル(3b)の側面に連絡させた分岐部(C)と、前記台
車(11)に設けられ、前記リニアモータの固定子(4
a,4b)から発生する磁界により推力を得る二次導体
としてのリアクションプレート(15a,15b)と、
前記分岐部(C)において前記支線レール寄りの前記固
定子(4a,4b)から発生する磁界を逆極性に制御可
能する制御手段(41)とを備えた軌道車の進路切換装
置(1)。
【0006】
【作用】前記軌道車の進路切換方法及び進路切換装置に
よれば、本線レール(2a,2b)と支線レール(3
a,3b)に沿って2列のリニアモータの固定子(4
a,4b)が設けられ、軌道車である台車(11)には
前記リニアモータの固定子(4a,4b)から発生する
磁界により推力が与えられる二次導体としてのリアクシ
ョンプレート(15a,15b)が設けられている。ま
た、本線レール(2a,2b)と支線レール(3a,3
b)とは例えばY時形に接続され、この接続位置である
分岐部(C)には前記台車(11)の車輪を円滑に通過
させるための間隙(g1)が本線レール(2b)を横切
り支線レール(3b)の側面に連絡するように形成され
ている。したがって、台車(11)が分岐部(C)に差
しかかったとき、前記リニアモータの固定子(4a,4
b)のうち分岐させようとする側の固定子(4b)によ
って磁気的にブレーキをかけると、台車(11)に回転
モーメントが生じるようになり、この回転モーメントの
作用で台車(11)は支線レール寄りに偏倚され、本線
レール(2a,2b)から支線レール(3a,3b)に
進路が切り換えられることになる。また、台車(11)
の直進は、リニアモータの固定子(4a,4b)から発
生する磁界を同一極性に制御することにより行われる。
本発明は、物品、人等を運搬する軌道車に適用すること
ができる。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図11を参照して本発明を適用
した軌道車の進路切換方法及び進路切換装置の実施例を
説明する。なお、実施例の説明にあたっては、図1及び
図2を参照して進路切換装置の全体構成及び台車の概略
構造を説明し、次に図3以下の各図を参照して進路切換
装置の構成や切換方法を詳細に説明する。図1は進路切
換装置1の要部の斜視図であり、本線を符号2で示し、
支線を符号3で示す。なお、本線2及び支線3は所定間
隔で敷設された一対の本線レール2a,2b及び支線レ
ール3a,3bによりそれぞれ構成され、一方のレール
2a,3aは横断面角型のパイプ型レールに構成されて
いるが、他方のレール2b,3bは横断面I型のレール
に構成されている。そして、本線レール2a,2bの内
側に沿ってリニアモータの固定子(以下、単に固定子と
いう)4a,4bが所定の間隔で敷設され、支線レール
3a,3bの内側にも固定子5a,5bが所定の間隔で
敷設されている。なお、レール2a〜3bの強度は耐久
荷重により自在に設定されるものであり、本実施例の場
合は例えば6kg程度の荷重に耐え得るように設定され
ている。
【0008】本実施例では、軌道車として物品搬送用の
台車11が適用されている。台車11の概略構成を説明
すると、シャーシ12の上部にコンベヤ13a〜13d
が設けられ、シャーシ12の下部に4個の車輪14a,
14bがそれぞれ独立に回転するように設けられてい
る。車輪14a,14bの間隔は、本線レール2a,2
b及び支線3a,3bの間隔に対応し、車輪14aの外
周面は図2に示すように平板状であるが、車輪14bに
はレール2b,3bを両側面から挟むようにフランジが
形成され、台車11の脱輪を防止するようになってい
る。なお、車輪14a,14bの形状等については、後
に図3以下を参照して更に詳細に説明する。また、シャ
ーシ12の下部であって、台車11を本線レール2a,
2b及び支線レール3a,3bに載せた状態で固定子4
a,4b及び5a,5bに対向する位置にリニアモータ
の二次導体としてのリアクションプレート15a,15
bが設けられている。このリアクションプレート15
a,15bは固定子4a,4b,5a,5bから順次発
生する磁界強度に感応して台車11に推力を与えるもの
である。すなわち、本実施例における台車11にあって
は、車輪14a,14bに駆動力は付与されず、車輪1
4a,14bは台車11を本線レール2a,2b及び支
線レール3a,3bから脱線しないように走行自在に支
持するだけである。
【0009】そして、固定子4a,4bから発生する磁
界強度を均等に制御すれば、台車11は直進する。これ
に対し、例えば固定子4aから発生する磁界強度を大に
制御し、固定子4bから発生する磁界強度を小または磁
界の方向を逆に制御すれば、推力のバランスがくずれて
台車11に水平面内での回転モーメントが生じ、台車1
1は支線3側に偏倚される。この結果、台車11は固定
子4b側にカーブすることになり、本線2から支線3へ
の分岐が行われることになる。なお、コンベヤ13a〜
13dは図2に示すようにモータ16a,16bにより
矢印A、Bで示すように駆動され、シャーシ12の両側
面に設けられたコンベヤ17a,17bから物品18
a,18bを台車11に積み込んだり、積み下ろしたり
するようになっている。
【0010】図1について注目すべきは、本線2と支線
3との分岐点に転てつ器が設けられていないことであ
る。本発明は、転てつ器を用いることなく台車11を高
速走行させながら高頻度で分岐を行うものであり、この
ような分岐は分岐点におけるレール構造と、固定子4
a,4bから発生する磁界強度及び極性の制御により行
われる。次に、図3以下の各図を参照して台車11を本
線2から支線3に分岐させる構成、すなわち台車11の
走行進路を切り換える構成と作用を説明する。なお、図
3、図4、図6における一点鎖線は枕木の位置を示し、
本線レール2a,2b及び支線レール3a,3bは枕木
に固定される。
【0011】図3は分岐部及び交差位置の構成を示す平
面図であり、分岐部Cの構成は図4に拡大して示し、交
差位置Dの構成は図6に拡大して示した。また、図5は
図4のX−X線断面図である。分岐部Cにおいては、本
線レール2bの先端が長さLについて斜面に切断され、
それぞれの斜面部21aが所定の間隙g1を介して対向
するように固定される。しかし、本線レール2bは同一
中心線上に敷設されるので、本線レール2bの両側面は
一部が間隙g1により切断されるものの基本的には本線
レール2bに沿って延長しているとみなすことができ
る。また、支線レール3bの先端も長さLについて斜面
部31aに切断され、斜面部31aが所定の間隙g2を
介して本線レール2bの側面に沿うように固定されてい
る。すなわち、分岐部Cにおいては、2本の本線レール
2bが直線状に敷設され、1本の支線レール3bが枝分
かれするように敷設されていることになる。なお、間隙
g1,g2は図示及び説明の便宜のために異なった符号
を付したものであり、実際には図5に示す車輪14bの
両フランジ14cが回転しながら通過できる間隔に設定
され、間隙g1,g2は同一の寸法に設定してもよい。
【0012】分岐部Cにおいて、レール2b,3bの両
側はレールガイド35により囲われている。レールガイ
ド35にはレール2b,3bを敷設するための溝36
a,36bが形成され、図5に示すように溝36a,3
6b内にレール2b,3bが敷設され、レール2b,3
bとレールガイド35との間に間隙g1,g2が設定さ
れる。交差位置Dにおいては、支線レール3aの先端が
本線レール2bの側面に沿うように切断され、本線レー
ル2bと支線レール3aとの間は間隙g1,g2に設定
されている。したがって、交差位置Dにおいては、レー
ル2bは切断なく直線状に延長され、フランジ14cが
回転しながら通過するための間隙g1,g2も連続する
ことになる。なお、レール2a,3aは図2を参照して
説明したように横断面箱型のレールであり、車輪14a
は一側面の上に載った状態で回転しながら走行する。し
たがって、レール2a,3aの分岐部は溶接等により一
体に接続してもよい。レール2a,3aは、車輪14a
が回転しながら円滑に移行できる構成であればよい。
【0013】次に、図7〜図10を参照して台車11の
構成を詳細に説明する。台車11を構成するシャーシ1
2の下部には各図に示すように4個の車輪14a,14
bが回転自在に設けられている。そして、車輪14aは
レール2a,3a上に載った状態であるが、車輪14b
には図5及び図7に示したようにフランジ14cが設け
られているので、図5及び図7に示したようにレール2
b,3bを跨ぐようになる。したがって、車輪14bに
より台車11の横方向の位置規制が行われ、脱輪防止と
走行方向のガイドとが行われることになる。また、シャ
ーシ12の下部には走行方向に沿って長手状のリアクシ
ョンプレート15a,15bが設けられている。なお、
リアクションプレート15a,15bと固定子4a,4
b,5a,5bの位置関係については、図2を参照して
説明したとおりであるが、リアクションプレート15
a,15bと固定子4a〜5bとの間には、台車11走
行中の両者の接触防止と推力付与とを勘案して数ミリ、
例えば2.5mm程度の間隙が設けられている。コンベ
ヤ13a〜13dについては、図2を参照して説明した
通りである。
【0014】次に、図11を参照して台車11の走行と
分岐制御について説明する。固定子4a,4bは、基本
的にはコアにコイルを巻回して構成したものであり、そ
れぞれが個別に制御線L11〜L14を介してスイッチ
回路42に接続されている。制御手段41は台車11の
直進走行、分岐等を総合的に制御するものであり、これ
らの制御を行うための制御信号Vcはスイッチ回路42
に供給される。先ず、台車11を図11の下方から上方
に向けて直進させる場合の動作について説明すると、制
御手段41から供給される制御信号Vcにより、スイッ
チ回路42は各固定子4a,4bに下方から上方に向け
て同一極性、同一電流量の電力を所定のタイミングで順
次付加する。この結果、各固定子4a,4bから同一極
性の磁界が順次発生し、この磁界により台車11のリア
クションプレート15a,15bに推力が与えられる。
したがって台車11は、図11の下方から上方に向けて
本線レール2上を高速で走行する。
【0015】次に、本線2から支線3への分岐について
説明する。台車11と一体にリアクションプレート15
a,15bが図示のように分岐部Cに差しかかった時点
で、制御手段41からスイッチ回路42に、台車11を
分岐させるための制御信号Vcを供給し、一方の固定子
4aに直進時と同様の電力を供給し、本線レール2bに
沿った他方の固定子4bに逆極性の電力を供給させる。
この結果、台車11の一方の本線レール2a側は高速で
直進しようとするが、他方の本線レール2b側が逆方向
に付勢されるようになり、台車11全体が図11中、時
計方向に回転するようになる。車輪14bのフランジ1
4cが本線レール2bの間に設けた間隙g1に入り込
み、固定子4bによる推力の作用と、前記時計方向への
回転モーメントと本線レール2bから支線レール3bの
側面に連絡して形成されている間隙g1のガイド作用と
により支線3に分岐する。この際、車輪14aは本線レ
ール2aから支線レール3a上に円滑に移動する。そし
て、台車11全体が支線3上に移動すると、スイッチ回
路42から制御線L11,L12を介して支線レール3
の固定子4a,4bに同一極性で同一量の電力が付加さ
れ、台車11が支線3を直進するようになる。
【0016】次に、支線3から本線2への合流について
説明する。この場合、台車11は支線3の上方から本線
2の下方に向けて走行してくる。そして、台車11が分
岐部Cに差しかかった時点で支線3に沿って設けた固定
子5bの磁界を逆極性に制御すると、台車11が図11
中、反時計方向に回転するような回転モーメントが生じ
る。この結果、台車11は反時計方向に回転するように
して支線レール3a,3bから本線レール2a,2b上
に移動し、車輪14bのフランジ14cが本線レール2
b間に形成した間隙g1を回転しながら通り抜ける。次
いで、スイッチ回路42、制御線L11,L12を介し
て本線レール2に沿って設けた固定子4a,4bに、同
一極性の電力(ただし台車11が図11中、下方へ直進
するための極性の電力)を順次供給することにより、台
車11は分岐点Cから図11の下方に向けて走行するよ
うになる。なお、上記のように固定子4a,4bを制御
して台車11を合流させることにより円滑な合流が実行
されるが、固定子5a,5bによる直進推力のみにより
台車11を付勢するだけでも合流可能である。
【0017】以上に台車11の分岐作用を説明したが、
分岐は制御手段41にあらかじめインプットしたデータ
に基づいて行うようにしてもよく、分岐部Cに分岐を指
示する表示手段を設け、かつ台車11に表示手段を読み
取るセンサーを設け、表示手段の指示に従って分岐を行
うように構成してもよい。また、前記実施例では分岐時
に固定子4bから逆極性の磁界を発生させているが、分
岐の角度が小さい場合は推力に差を生じさせてもよく、
固定子4b側の電力を遮断する等の制御方法も可能であ
る。いずれにしても、転てつ器を用いることなく、分岐
部Cにおいて、台車11の分岐を円滑にかつ頻繁に行う
ことができる。しかも、台車11を回転させるための力
の付与は、車輪14a,14bに機械的にブレーキをか
けるのでなく、磁気的に行われる。したがって、車輪1
4a,14bやレール2a,2b,3a,3bに磨耗等
がなく、これらの各部材を長期にわたり使用できる上
に、メンテナンスが簡単になる等の種々の効果がある。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る軌
道車の進路切換方法及び進路切換装置は、本線レールと
支線レールに沿って固定子を設ける一方、前記本線レー
ル及び支線レール上を走行する台車に前記固定子から発
生する磁界強度に対応した推力を得るリアクションプレ
ートを設け、前記本線レールと支線レールとの接続部に
前記台車が分岐走行可能な間隙を有する分岐部を形成
し、分岐部における前記固定子の磁界制御と前記間隙に
よるガイド作用により、前記台車を直進、分岐に進路切
換えを行うものである。したがって、台車の分岐を行う
ための転てつ器等は不要になり、レール構造を簡略化す
ることができるので、施工工事が容易になり、工期の短
縮化、コストダウンを図ることができる。更に、分岐に
際しアクチュエータ等の駆動が不要になるので、高速か
つ頻繁に台車の分岐を行うことができ、分岐間隔の狭い
作業環境であっても荷役作業を効率よく行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である進路切換装置の構成を示
す要部の斜視図である。
【図2】台車の概略構成を示す一側面図である。
【図3】分岐部の構成を示す平面図である。
【図4】分岐部の構成を示す拡大平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本線レールと支線レールとの交差位置を示す拡
大平面図である。
【図7】台車とレールとの関連を示す一側面図である。
【図8】台車の骨格構造を示す平面図である。
【図9】台車の骨格構造を示す一側面図である。
【図10】台車の骨格構造を示す他の側面図である。
【図11】台車の進路切換えを示す説明図である。
【符号の説明】
1 進路切換装置 2 本線 2a,2b 本線レール 3 支線 3a,3b 支線レール 4a,4b,5a,5b 固定子 11 台車 12 シャーシ 13a〜13d コンベヤ 14a,14b 車輪 14c フランジ 15a,15b リアクションプレート 21a,31a 斜面部 41 制御手段 42 スイッチ回路 C 分岐部 g1,g2 間隙 L 斜面部の長さ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である進路切換装置の構成を示
す要部の斜視図である。
【図2】台車の概略構成を示す一側面図である。
【図3】分岐部の構成を示す平面図である。
【図4】分岐部の構成を示す拡大平面図である。
【図5】図4のX−X線断面図である。
【図6】本線レールと支線レールとの交差位置を示す拡
大平面図である。
【図7】台車とレールとの関連を示す一側面図である。
【図8】台車の骨格構造を示す平面図である。
【図9】台車の骨格構造を示す一側面図である。
【図10】台車の骨格構造を示す他の側面図である。
【図11】台車の進路切換えを示す説明図である。
【符号の説明】 1 進路切換装置 2 本線 2a,2b 本線レール 3 支線 3a,3b 支線レール 4a,4b,5a,5b 固定子 11 台車 12 シャーシ 13a〜13d コンベヤ 14a,14b 車輪 14c フランジ 15a,15b リアクションプレート 21a,31a 斜面部 41 制御手段 42 スイッチ回路 C 分岐部 g1,g2 間隙 L 斜面部の長さ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65G 54/02 // B65G 47/68 A 7716−3F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本線レール(2a,2b)と支線レール
    (3a,3b)とに沿って設けたリニアモータの固定子
    (4a,4b)から順次磁界を発生させ、前記本線レー
    ル(2a,2b)及び支線レール(3a,3b)上を走
    行する台車(11)に設けた二次導体としてのリアクシ
    ョンプレート(15a,15b)に推力を与えて前記台
    車(11)を直進走行させ、 かつ前記本線レール(2a,2b)と支線レール(3
    a,3b)との接続位置において、前記リニアモータの
    固定子(4a,4b)から発生する磁界を制御して、前
    記台車(11)の先頭側に水平面内での回転モーメント
    を生じさせて前記支線レール(3a,3b)方向に前記
    台車(11)を偏倚し、前記台車(11)の進路を前記
    本線レール(2a,2b)から前記支線レール(3a,
    3b)に切り換えることを特徴とする軌道車の進路切換
    方法。
  2. 【請求項2】 本線レール(2a,2b)と支線レール
    (3a,3b)に沿って2列設けられ、発生する磁界の
    極性を同極または逆極性に制御されるリニアモータの固
    定子(4a,4b)と、 前記本線レール(2b)を斜面に切断して所定の間隙
    (g1)を介して連接し、かつ前記支線レール(3b)
    を斜面に切断した斜面部(31a)を前記本線レール
    (2b)の側面に間隙(g2)を介して連接し、前記間
    隙(g1)を前記支線レール(3b)の側面に連絡させ
    た分岐部(C)と、 前記台車(11)に設けられ、前記リニアモータの固定
    子(4a,4b)から発生する磁界により推力を得る二
    次導体としてのリアクションプレート(15a,15
    b)と、 前記分岐部(C)において前記支線レール寄りの前記固
    定子(4a,4b)から発生する磁界を逆極性に制御可
    能する制御手段(41)とを備えた軌道車の進路切換装
    置(1)。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103129930A (zh) * 2013-02-16 2013-06-05 上海三禾服装物流设备制造有限公司 一种手动线平移分叉系统
CN105346970A (zh) * 2015-12-10 2016-02-24 重庆凯西驿电子科技有限公司 转动式三极管运输装置
CN107934418A (zh) * 2017-11-01 2018-04-20 骆骏踔 一种智能运输机器人
KR20190007090A (ko) * 2012-01-03 2019-01-21 더 보잉 컴파니 상품을 운송하는 운송 및 취급 시스템과 방법

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