JPH0725029B2 - 研掃材投射分布の制御機構を備えたエアー式ブラスト装置 - Google Patents

研掃材投射分布の制御機構を備えたエアー式ブラスト装置

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JPH0725029B2
JPH0725029B2 JP26324391A JP26324391A JPH0725029B2 JP H0725029 B2 JPH0725029 B2 JP H0725029B2 JP 26324391 A JP26324391 A JP 26324391A JP 26324391 A JP26324391 A JP 26324391A JP H0725029 B2 JPH0725029 B2 JP H0725029B2
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信夫 小川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラスト加工時におけ
る研掃材の投射分布を制御できる機構を備えたエアー式
ブラスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、エアー式ブラスト装置は粒状の研
掃材を圧縮エアーによりノズルから被加工品に向けて噴
出させて投射することにより、該被加工品のスケール
層、塗膜層の除去、表面研磨等のブラスト加工を行なう
ため幅広く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エアー式ブラスト装置はノズルから投射される研掃材の
投射状態(投射密度、投射ゾーンなど)が常に固定され
た(一様の)ものであるため、そのブラスト加工の条件
(態様)が異なる場合、ノズルの種類を変更したり或い
はノズル全体の位置を移動させる操作をしなければなら
なかった。具体的には、被加工品の種類(形態)が異な
ったり、被加工品の加工対象箇所やその範囲が変わる場
合、ノズルの吹出口等の形状が異なる別のノズルに交換
して投射状態を変えたり、或いはノズルを被研掃品から
遠ざけたり近づけたりして投射距離を調整したり、また
定位置でノズルを回転又は揺動させて投射範囲を変化さ
せることにより、研掃材の投射状態を必要な加工条件に
適合させる手法が採られていた。その結果、ブラスト加
工の条件によっては加工作業が煩雑となったり作業効率
の低下が避けられず、また加工精度が劣る欠点があっ
た。特に従来装置の場合、研掃材の投射状態を微調整す
ることは不可能に近かった。本発明は上記の課題に鑑み
なされたもので、ノズルの変更やノズル位置の移動を行
うことなく、研掃材の投射分布を簡便に的確に制御調整
することができるエアー式ブラスト装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の研掃材投射
分布の制御機構を備えたエアー式ブラスト装置は、研掃
材を圧縮エアーにより供給管を通してノズルから噴出さ
せて被加工品に投射するエアー式ブラスト装置におい
て、上記ノズルを外管ノズルと該ノズルの内側に配した
内管ノズルからなる2重構造とし、その外管ノズルから
は外管ノズル用供給管を通して圧縮エアーにより搬送さ
れる研掃材を噴出させると共に内管ノズルからは内管ノ
ズル用供給管を通して圧縮エアーを噴出させ、且つ、内
管ノズルは駆動機構部によりノズル先端が外管ノズル先
端に対して変位するよう調整自在に構成されていること
を特徴とするものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明のエアー式ブラスト装置
の一実施例を示すもので、図中1は外管ノズル、2は外
管ノズル1の内側に配された内管ノズル、3は外管ノズ
ル1と連結する外管ノズル用供給管、4は内管ノズル2
と連結する内管ノズル用供給管、5は研掃材、6は研掃
材を一時貯溜するためのホッパー、7は調整弁、8は内
管ノズルの位置調整を行なうための駆動機構部をそれぞ
れ示す。また矢印Pは研掃材5を外管ノズル用供給管3
を通して搬送して外管ノズル1より噴出させるための圧
縮エアーで、矢印Qは内管ノズル用供給管4を通して内
管ノズル2より噴出させるための圧縮エアーであり、こ
れら圧縮エアーP、Qは共に図示しないコンプレッサー
から供給される。
【0006】本発明装置は、調整弁7の調整によりホッ
パー6から一定量供給される研掃材5を圧縮エアーPに
より外管ノズル用供給管3を通して搬送し、圧縮エアー
Pとともにその研掃材5を外管ノズル1から噴出させ
る。またこれと同時に内管ノズル2からは、内管ノズル
用供給管4を通して圧縮エアーQを噴出させる。更に内
管ノズル2は、駆動機構部8の作用により内管ノズル先
端2aが外管ノズル先端1aに対して変位する構造を成
している。本実施例では外管ノズル1は完全固定されて
おり、この外管ノズル1と連結している供給管3の中途
の適宜箇所に供給管4(内管ノズル2)を摺動可能に内
装させている。図2は上記の内管ノズル2を変位させた
場合、その内管ノズル先端2aの外管ノズル先端1aに
対する相対的位置関係の代表的な態様を示す。図2の
(A)は内管ノズル先端2aが外管ノズルの先端1aよ
り所定距離引っ込んだ位置関係にある態様を、(B)は
内管ノズル先端2aが外管ノズルの先端1aと面一(同
等)の位置関係にある態様を、(C)は内管ノズル先端
2aが外管ノズルの先端1aより所定距離突出した位置
関係にある態様をそれぞれ示している。従って、本発明
装置において内管ノズル2は基本的にノズル先端2aが
図2の態様(A)〜(C)に示す範囲内を変位すること
になる。
【0007】この内管ノズル2を実際に調整するに当た
っては、駆動機構部8の駆動力により内管ノズル2を供
給管4と共々図1中の上方又は下方に適宜移動させるこ
とによって行なう。図1中、10は駆動機構部8による動
作を内管ノズル用供給管4並びに内管ノズル2に伝達す
るための支持アームを示し、駆動機構部8を駆動させる
ことにより支持アーム10が上下動し、その結果、該支持
アーム10を介して供給管4及び内管ノズル2が外管ノズ
ル1に対して所定量変位する。駆動機構部8は内管ノズ
ル2を上下方向に精密に変位させる得る機能を果たすも
のであれば良く、その駆動手段、機構構造等も特に限定
されるものではない。
【0008】本発明装置は上記したように内管ノズル先
端2aの外管ノズル先端1aに対する相対的位置を適宜
変えることにより、研掃材の投射分布を制御、調整する
ことができるという研掃材の制御機構を備えたものであ
る。図5〜図7に本発明装置の内管ノズル2の位置を図
2に示す態様A、B、Cに変位調整したときの研掃材投
射状態の測定データを、測定位置(x/D=3、5又は
8)別に各図に分けて示す。この測定は投射される研掃
材領域内にセンサー部を設置して、そのセンサー測定面
に衝突する研掃材の数を検知して計測することができる
計測器を用いて行った。また研掃材の投射は吹出口直
径:D=32.6mmの外管ノズル1より平均粒径514.6
μmのガラスビーズ研掃材を速度7m/sec で噴出さ
せ、一方、吹出口直径:d=9mm(尚、内管ノズルの肉
厚は2mm)の内管ノズル2から圧縮エアー(196KP
a)を噴出させて行なった。図中、xは外管ノズル先端
1aから垂直下への離間距離、rは外管ノズル中心軸か
ら水平方向への距離、Nは計測された研掃材数、Nm は
その計測研掃材数の最大値を示し、またNm =50であ
った。なお態様Aでは内管ノズル先端2aを外管ノズル
先端1aから32.6mm引っ込め、態様Cでは逆に内管ノ
ズル2aを32.6mm突出させた。従って各図に示された
測定データのグラフは、横軸がノズル中心軸から水平方
向への距離を現し、縦軸がその各距離(位置)における
研掃材の投射量を現すものである。図5〜6に示す各測
定データの結果から明らかなように、本発明装置によれ
ば内管ノズル2の位置を態様A、B、Cの如く変えるこ
とにより研掃材の投射分布がそれぞれ変化し制御され
る。
【0009】なお本発明装置は、通常、図3(o)に示
すように外管ノズル1に対して1本の内管ノズル2を配
すのが一般的であるが、必要に応じて同図(p)に示す
ように複数本から構成される内管ノズル2を配してもよ
い。また外管ノズル1の吹出口形状は円形に限らず、例
えば同図(q)に示すような長方形や楕円形状であって
もよい。吹出口形状が長方形や楕円形状である外管ノズ
ルの場合、内管ノズル2は1本であっても或いは同図
(q)に示すように複数本配してもよい。更に内管ノズ
ル2は同心円状に配す以外に、同図(r)に示すように
偏心させて配してもよい。その他、外管ノズル1と内管
ノズル2の先端形状は特に制約がなく、図2に示すよう
なストレート形状以外にも、例えば、図3(x)に示す
ように内管ノズル2の先端がラッパ状に開いた形状であ
ったり、同図(y)に示すように両ノズルの先端が共に
先細り形状であってもよい。また本発明において外管ノ
ズルや内管ノズルの他、各供給管3、4、駆動機構部8
なども上記実施例の態様のものに限定されず、本発明の
要旨から外れない範囲内において適宜変更することがで
きる。なお本発明装置の場合、圧縮エアーに代えて水、
油等の液体を適用することも可能である。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアー式
ブラスト装置は特にノズルを前記した如き構成の2重構
造としたため、従来装置の如くノズルの交換や大きな移
動をすることなく、内管ノズルの先端を外管ノズル先端
に対して適宜変位させて調整するのみで、研掃材の投射
分布を調整したり変化させて制御することができる。従
って、本発明装置によれば、研掃材のブラスト加工の加
工条件が変化しても内管ノズルの位置を変えるという最
小限の操作のみで所望の加工条件に適合した投射状態で
研掃材を投射させることができるため、加工条件に簡便
且つ迅速に順応した効率の良いブラスト加工が可能とな
る。しかも内管ノズルを微妙に変位させることにより研
掃材の投射分布を微調整することができるため、従来装
置では成し得なかった精密な加工を行なうこともでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す概念図。
【図2】内管ノズル(先端)と外管ノズル(先端)の相
対的位置関係の代表的な態様を示す要部説明図。
【図3】外管ノズルと内管ノズルの他の構成例を示す平
面説明図。
【図4】外管ノズルと内管ノズルの先端形状の他の例を
示す要部断面図。
【図5】本発明装置による研掃材投射分布の測定デー
タ。
【図6】本発明装置による研掃材投射分布の測定デー
タ。
【図7】本発明装置による研掃材投射分布の測定デー
タ。
【符号の説明】
1 外管ノズル 1a 外管ノズル先端 2 内管ノズル 2a 内管ノズル先端 3 外管ノズル用供給管 4 内管ノズル用供給管 5 研掃材 8 駆動機構部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研掃材を圧縮エアーにより供給管を通し
    てノズルから噴出させて被加工品に投射するエアー式ブ
    ラスト装置において、上記ノズルを外管ノズルと該ノズ
    ルの内側に配した内管ノズルからなる2重構造とし、そ
    の外管ノズルからは外管ノズル用供給管を通して圧縮エ
    アーにより搬送される研掃材を噴出させると共に内管ノ
    ズルからは内管ノズル用供給管を通して圧縮エアーを噴
    出させ、且つ、内管ノズルは駆動機構部によりノズル先
    端が外管ノズル先端に対して変位するよう調整自在に構
    成されていることを特徴とする研掃材投射分布の制御機
    構を備えたエアー式ブラスト装置。
JP26324391A 1991-09-13 1991-09-13 研掃材投射分布の制御機構を備えたエアー式ブラスト装置 Expired - Fee Related JPH0725029B2 (ja)

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JP7017194B2 (ja) * 2016-12-06 2022-02-08 株式会社サンメイテック 洗浄媒体噴出装置および洗浄媒体噴出装置を備えた鋳物砂除去装置

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