JPH0725027A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH0725027A
JPH0725027A JP16900493A JP16900493A JPH0725027A JP H0725027 A JPH0725027 A JP H0725027A JP 16900493 A JP16900493 A JP 16900493A JP 16900493 A JP16900493 A JP 16900493A JP H0725027 A JPH0725027 A JP H0725027A
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ink
battery
timer
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ejection
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JP16900493A
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Hiroaki Kitazawa
宏明 北沢
Tadashi Yamamoto
忠 山本
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Canon Inc
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0286Programmable, customizable or modifiable circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/18Printed circuits structurally associated with non-printed electric components
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0097Processing two or more printed circuits simultaneously, e.g. made from a common substrate, or temporarily stacked circuit boards

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイマと、その電源としての電池が回路基板
上に固定されるものにおいて、簡単に電池をタイマから
切離して回収可能なようにしたインクジェット記録装置
の提供。 【構成】 回復系手段を所定の経過時間ごとに駆動する
ためのタイマ(20)とその電源としての電池(21)
とが制御用回路基板(22)上に固定されるインクジェ
ット記録装置において、電池が固定される電池設置部
(221)を上記回路基板(22)から切り離し可能な
切断領域(スリット222、橋架部222Aからなる)
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に関し、特に、複数の異なる色のインクを吐出するこ
とによりカラー記録が可能であり、携帯型として好適な
インクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は本発明の適用が可能であり、ま
た、これまでに使用されてきた形態のカラーインクジェ
ット記録装置の構成例を示す。なお、本例は、キャリッ
ジ上にカラー記録が可能な記録ヘッドと共に、記録ヘッ
ドに供給するインクを収容したインクカートリッジを着
脱自在に搭載し、キャリッジを移動中、被記録材(以下
で記録シートという)に向けて記録ヘッドのインク吐出
口から色別にインクを吐出させて記録を行う形態のもの
である。
【0003】ここで、1はキャリッジ、2はインク吐出
機能を具え、複数色のインクを個別に吐出するインクジ
ェット記録ヘッド、3は記録ヘッド2と共にキャリッジ
1に搭載されるカートリッジガイド、4および5はカー
トリッジガイド3に着脱自在に保持されるインクカート
リッジである。なお、本例の場合、一方のインクカート
リッジ4には黒色インクがそのタンク内に充填されてい
て、他方のインクカートリッジ5にはイエロー、マゼン
タおよびシアンの3色のインクが個別にタンクに充填さ
れており、それぞれのインクタンクから記録ヘッド2の
対応するインク吐出部に異なる色のインクが供給され
る。
【0004】6Aはキャリッジ1の案内軸、6Bは不図
示の駆動手段によって駆動され、キャリッジ1を移動さ
せるリードスクリュー、7は記録シートSを記録位置に
保持するためのシート押え、8は記録シートSに記録位
置に導く送給ローラ、9は1行分の記録がなされるたび
に記録シートSをその分だけシート送り可能なシート送
り兼排出ローラ、10は装着のフレームである。
【0005】ついで、図7に従いキャリッジ1上に搭載
される記録ヘッド2および記録ヘッド2に連結されて、
これにインクを供給するインクカートリッジ4,5の概
要について説明する。インクカートリッジ4および5は
図7の(A)に示すようにして記録ヘッド2の後面側か
ら装着されるもので、ここで、5Y,5Mおよび5C
は、カラー用のインクカートリッジ5の色別のインクタ
ンクに連通するインク供給口である。なお、これらのイ
ンク供給口5Y,5M,5Cおよびインクカートリッジ
4側のここでは不図示のインク供給口には、(B)
(C)に示すようにディストリビュータ(インク分配
部)12から突設したインク供給管12Y,12M,1
2Cおよび12Bが差込まれて連結される。
【0006】また、図7の(B)および(C)におい
て、13はアルミニウム等で形成された支持板、14は
ヘッドの駆動回路等が形成されているプリント配線基
板、15はインク吐出部、16はインク分配部12から
後方に突設され、プリント配線基板との間でリード線1
7を介して電気的に接続されるシリコン基板である。な
お、支持板13,プリント配線基板14,インク吐出部
15およびシリコン基板16はいずれも一体に記録ヘッ
ド2として構成されるもので、18はインク吐出部15
の前面に設けられたインク吐出列である。本例の場合、
このインク吐出口列18では、それぞれ24の吐出口か
らなりイエローインクが導かれる吐出口群18Y,マゼ
ンタインクが導かれる吐出口群18Mおよびシアンイン
クが導かれる吐出口群18Cが8吐出口分の間隔を保っ
て配設され、更に18吐出口分の間隔で64の吐出口か
らなりブラックインクが導かれる吐出口群18Bが設け
られていて、これらの吐出口群別に対応するインクタン
クからインク供給管およびインク分配部12を介してイ
ンクが供給される。
【0007】図8はシリコン基板16上に形成されるイ
ンク吐出機構の構成を示すもので、161は電気熱変換
素子(ヒータ)、162は電気熱変換素子161がその
配線の一部と共に形成されている液路、163は樹脂層
の積層によって成形され、液路162間を形成している
隔壁、164は共通液室、165はこれらの上部を覆蓋
する形で形成された液路形成部材、166は硝子等によ
る天板である。
【0008】続いて、図9により個々のインク吐出口1
81からインクがインク滴として吐出される原理につい
て説明する。
【0009】いま、その(A)に示すように各液路16
2にあって、そのヒータ161上にインク182が充填
されている吐出待機状態のときに、ヒータ161にイン
ク吐出のための電気信号が供給されると、(B)に示す
ようにヒータ161上のインク182中に気泡183が
発生し、(C)に示すように気泡183が急激に大きく
成長する。そして、この気泡183により液路162中
のインク182が分離されて、気泡183の持つ圧力に
より(D)に示すようにインク滴184が形成され、不
図示の記録シートに向けてインク滴184が飛翔するも
ので、このあと、液路162中にインク182が(E)
に示すように再充填される。
【0010】以上のプロセスにおいては、ヒータ161
の急峻な温度上昇の立ち上がりと同時にヒータ161近
傍のインク182の温度上昇が追従することによって、
気泡発生が良好に行なわれることが望まれるが、外気温
・インクの特性等によって単相の電気パルスの印加だけ
では必ずしも理想的な吐出状態を実現することは困難で
ある。そこで、ヒータ161の加熱前に、あらかじめイ
ンク吐出口181の周囲部を予熱しておいたり、気泡発
生用のパルス印加直前にプリヒートパルスなるパルスを
印加したりする手法がとられている。
【0011】また、インクジェット記録装置において
は、長時間吐出が行なわれない場合、インク吐出口18
1や吐出口に連通する液路162内のインク182が水
分蒸発によって増粘することがある。このような増粘イ
ンクの充填等によって液路162内が吐出に適さない状
態にあると、液路162に配置されたヒータ161を所
定の条件で駆動しても吐出されるインク滴184の量が
一定しなくなり、記録される画像品位が低下する恐れが
ある。さらにまた、このようなインクの増粘によって吐
出不良が生じたり、さらには固化が生じて不吐出が発生
する恐れもある。
【0012】また、インクジェット記録装置において
は、インク吐出口181が設けられている記録ヘッド2
のインク吐出面にインク滴、水滴、塵埃等が付着し、こ
れらの付着物によって吐出されるインクの吐出方向が偏
向して画像品位が低下する恐れもある。
【0013】そこで、記録液であるインクを用いること
に起因したこれら不都合を解消すべく、インクジェット
記録装置において他の記録装置に見られない固有の構
成、即ち液路162内のインク182をリフレッシュし
たり、インク吐出面を良好な状態にするために、一般に
は記録ヘッド2の吐出回復系が設けられてきた。
【0014】このような吐出回復系には種々の構成のも
のがあり、まず液路内のインクをリフレッシュするもの
として、記録動作時以外にヒータを駆動し、所定のイン
ク受容体に向けてインク吐出を行なわせるものがある。
また、インク供給系を加圧したり、あるいはインクを吐
出口から吸引する等の外、液路に所定の圧力を作用させ
てインクを吐出口から強制的に排出させるようにしたも
のもある。また、インク吐出面を清掃して吐出方向の偏
向を予防するものとして、インク吐出面に接触する掃拭
部材を設け、両者を相対移動させることにより吐出口近
傍に付着したインク滴や、塵埃等を拭うものが知られて
いる。
【0015】以上のような回復系においては、インクや
インクジェット記録ヘッドの特性によって決められた放
置時間が経過すると、動作するように構成されておりそ
の時間を計測する手段として図10に示すようなタイマ
20が用いられてきた。ここで、21はタイマ20用の
電源となる小型の例えばリチウム電池であり、記録装置
制御用の回路が形成されているプリント基板22上にタ
イマ電源用パターン23と共に他の回路とは独立する形
で設けられていて、プリント基板22は一般の場合、イ
ンクジェット記録装置自体の外装ケース内に組込まれて
いる。そして、記録装置の工場出荷時に電池21により
タイマ20を駆動開始させるようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインクジェット記録装置では、回復系手段を所定の
時間経過ごとに動作させるべく、タイマ20およびその
電池21が記録装置に内装されるプリント基板22上に
そのタイマ電源用パターン23と共に固定配置されてい
るために、電池21の寿命がつきて交換しようとする場
合、手間がかかる。特に近年では、環境保全の観点から
有害物質を含む電池は使用後の回収処理が望まれてお
り、仮に記録装置自体、あるいはプリント基板が処理さ
れるような場合でも電池だけは格別に切離して取除かな
ければならない。そこで、上述のようにプリント基板に
固定された状態では、電池の回収にあたり、外装ケース
を外したり、更には電池の端子のはんだの除去に手間が
かかり電池回収作業の妨げとなっていた。
【0017】本発明の目的は、上記従来の問題に着目
し、簡単にタイマ用に使用される小型電池がタイマから
切離して回収が容易なようにしたインクジェット記録装
置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、インクを吐出して記録を行う記録ヘッ
ドを良好なインク吐出可能状態に維持するための回復系
手段を有し、該回復系手段を所定の経過時間ごとに駆動
すべく計時するタイマと、該タイマの電源としての電池
とを制御用回路基板上に固定してなるインクジェット記
録装置において、前記電池が固定される前記回路基板の
電池設置部を前記タイマが固定される前記回路基板から
切り離し可能な切断領域を設けたことを特徴とするもの
である。
【0019】
【作用】本発明によれば、制御用回路基板上に回復系手
段の駆動にかかわるタイマと、タイマに電力を供給する
電池とが固定されるような形態のインクジェット記録装
置においては、大方装置の寿命と電池の寿命とがほぼ近
いことが多いが、その廃却にあたり、切断領域を介して
電池をその電池設置部諸共回路基板から容易に切除する
ことができるので、環境保全のために要求される電池の
回収を極めて容易に実施することができる。
【0020】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0021】まず、本発明にかかるインクジェット記録
装置全般の制御にかかわる回路構成を図2に従って説明
しておく。図2おいて、30はその全般を制御する中央
演算処理装置のCPUであり、記録のためのデータや情
報の授受、転送等マクロ処理を行う機能をも兼ね具えて
おり、また、後述する回復系手段による諸動作を行う。
20は先にも述べたように記録ヘッド2の回復動作が要
求される経過時間を計測し、CPU30に時間データを
送り出すタイマであり、タイマ20はスタティックRA
Mの機能を備えていて、数百ビットのデータを保持する
ことが可能である。従って、タイマ20ではインクジェ
ット記録装置本体の電源が切られているときでも電池2
1によって電源を確保し、スタティックRAMのデータ
を保持すると共にその経過時間を計測している。
【0022】一方、ホストコンピュータ40から送られ
てきた記録データはハードウェアで構成される外部イン
ターフェイス31に入力され、バスライン32によりC
PU30の制御でRAM33のバッファリング領域に一
時格納される。そしてROM34に格納されているプロ
グラムによりCPU30はイメージプロセッサ35と連
係して上記データをイメージデータに展開する。このデ
ータが、キャラクターコードである場合は、ROM34
からそのキャラクターコードに対応するイメージデータ
を読みだしてRAM33のイメージバッファエリアに格
納するか若しくは、上記キャラクターコードに対応する
イメージデータを論理回路によって生成する。また、上
記のイメージデータがカラーの場合にはそのイメージデ
ータのうち、シアンデータ、マゼンタデータ、イエロー
データおよびブラックデータをそれぞれRAM33のシ
アンイメージバッファ領域331、マゼンタイメージバ
ッファ領域332、イエローイメージバッファ333お
よびブラックイメージバッファ領域334に格納する。
なお以上のイメージデータはCPU30の有するデータ
転送制御機能によってヘッドドライバ36に送給され、
記録ヘッド2によって記録される。なおここで、ヘッド
ドライバ36は記録ヘッド2を駆動する機能を有するも
のである。
【0023】また、ヘッドドライバ36はイエロー、シ
アン、マゼンタ、ブラック別にそれぞれ独立してヘッド
2を駆動する回路を有するもので、その各回路にはその
色に該当するイメージデータが転送されてくる。操作部
37はフォントの指定、オンライン/オフライン、ライ
ンフィード等をマン・マシンインターフェイスするもの
で、CPU30で該操作に対応する応答を表示部38に
表示する。またモータドライバ39,41はCPU30
により制御され、それぞれキャリッジモータ39A、排
出モータ41Aを駆動する。
【0024】60は記録ヘッド2を良好なインク吐出が
得られる状態に保つために、予め設定されている時間の
経過がタイマ20からの情報によりCPU30に知らさ
れるごとに記録ヘッド2に対してインクの吐出や清掃等
一連の回復動作を行う回復系装置である。なお、回復系
装置60としては上記以外の場合にも例えば操作部37
からの動作指示入力や所定のプログラムに従って駆動が
可能であるが、本発明が適用されるインクジェット記録
装置では外部からの電源供給がない不使用状態でも電池
21によって駆動されるタイマ20により不使用の経過
時間が計時されている。
【0025】図1は本発明の特徴を最も良く表わす第1
実施例の構成を示す。なお、本例の場合、主として回復
系駆動のための経過時間を計測するタイマ20用の電池
21にはリチウム電池が使用される。このような電池2
1はプリント配線基板(PCB)22の一部(以下では
電池設置部という)221に固定配置されており、電池
設置部221と、あとのPCB22との間には断続的に
スリット222が形成されている。また、230は電池
21とPCB22上に固定配置されたタイマ20との間
を電気的に接続し、電池21からタイマ20から電力を
供給する導体薄片(かかる導体薄片はPCB22上に配
線パターンを形成するときに同じ技術で形成してもよ
い)、例えば銅箔片である。なお、銅箔片230は上記
スリット222の間の切れ目の形成されていない部分
(以下で橋架部という)222Aを通るように配設され
ていて、橋架部222A上に配設された銅箔片230の
部分には切り離し易いように貫通孔230Aが穿設され
ている。
【0026】なお、図1の(A)はPCB22を記録装
置から取出して示したもので、PCB22上のその他の
配線や電子部品については省略してある。また、図1の
(B)は(A)に示すPCB22が外装ケース50に収
納されている状態を示すもので、51は外装ケース50
の電池設置部221上方に設けた電池取外し用窓であ
り、取外し時以外は窓51上に閉蓋手段の設けられるこ
とが望ましい。本実施例によれば、図1の(A)に示す
状態または図1の(B)に示す状態のいずれかで、電池
設置部221に外方向または上下方向の力を加えるだけ
で橋架部222Aと共に銅箔片230をスリット222
に沿った線でPCB22から簡単に切り離し、電池21
を回収することができる。
【0027】図3は本発明の第2の実施例を示す。本例
は、導体薄片または導体パターン(銅箔片)230をタ
イマ20が固定されるPCB22側と電池21が固定さ
れる電池設置部221側とに分離する形で形成してお
き、橋架部222A上を跨ぐ形で上記分離された銅箔片
230同士を電気的に接続されるための接続片231を
設けたものである。なお、接続片231の一方の端部2
31Aは例えばこの図に示すように銅箔片230にはん
だ付けされ、他方の端部231Bは例えば、ばね接触の
形で対応する銅箔片230上に圧接される。なお、その
他の構成および電池21の除去動作については第1実施
例と変わらないのでその説明を省略する。
【0028】図4は本発明の第3の実施例を示す。本例
は、電池設置部221の配線に関係のない側の辺に橋架
部222Aを設けると共に配線側の辺をスリット222
で完全に切離するようになして、このようなスリット2
22を跨ぐ形で双方間の銅箔片230間をジャンパ線2
32で接続したものである。なお、ジャンパ線232の
両端部は銅箔片230にそれぞれはんだ付けされるが、
上述の橋架部222Aを切離するように電池設置部22
1に力を加えることで、ジャンパ線232を容易に引外
すことができる。なお、本例は接触による電気的接続で
はないので、それだけ安定した接続状態が保たれ、特に
大きい振動に対してタイマ20への電源供給の安定化を
図ることができる。
【0029】図5は本発明の第4の実施例を示す。本例
は、PCB22から完全に分離形成した電池設置部22
1上に電池21を固定すると共にPCB22上の銅箔片
230と電池設置部221とに形成した銅箔片230と
をコネクタ部材233Aおよび233Bによって接続す
るようにしたものである。なお、一方のコネクタ部材2
33AにはPCB22上の銅箔片230の端部がそれぞ
れはんだ付け等によって接続され、他方のコネクタ部材
233Bには電池設置部221上の銅箔片230の端部
がそれぞれはんだ付等によって接続される。この場合コ
ネクタ部材233Aと233Bとには例えば雄雌の差込
み式のものを用いることにより、電池21をその電池設
置部221と共にPCB22から容易に引き外すことが
できる。
【0030】ここで、240は、対をなしそれぞれの一
方の端部が本例の場合PCB22の端縁部に固定されて
いる支持部材であり、支持部材240には挿着自在な溝
240Aが対向位置に形成されていて、これらの溝24
0Aに沿わせて電池設置部221の両端部を挿入した
上、上記のコネクタ部材233Aと233Bとを嵌合す
ることで、簡単に電池21とタイマ20との間を電気的
に接続状態とすることができる。また、図5の(B)に
示すように外装ケース50の側板50Aに電池設置部2
21引抜用の窓52を形成しておくことにより、この窓
52を介して電池設置部221諸共に電池21を引き外
すことができる。
【0031】なお、本例の場合は支持部材240の一方
の端縁部をPCB22に固定するようにしたが、支持部
材240を例えば電池設置部221の一部として形成し
ておき、これをPCB22側に差込むようにして装着す
るようにしてもよい。本実施例によれは電池21および
その電池設置部221をPCB22に対して機械的に着
脱自在に構成することで、例えば電池の交換を要する場
合にも適用することができる。
【0032】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0033】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0035】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0036】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0037】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0038】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0039】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0040】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、インクを吐出して記録を行う記録ヘッドを良好なイ
ンク吐出可能状態に維持するための回復系手段を有し、
該回復系手段を所定の経過時間ごとに駆動すべく計時す
るタイマと、該タイマの電源としての電池とを制御用回
路基板上に固定してなるインクジェット記録装置におい
て、前記電池が固定される前記回路基板の電池設置部を
前記タイマが固定される前記回路基板から切り離し可能
な切断領域を設けたので、記録装置本体に手をかけるこ
となく固定の電池、特に環境保全の観点から使用後の回
収処理が要求されるような固定電池を取外しに対して、
その回収を容易とすることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかるタイマ用電池取付
構造をPCB上の配設状態(A)および外装ケース内へ
の組込状態(B)でそれぞれ示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例にかかるタイマ用電池取付
構造をPCB上の配設状態(A)および外装ケース内へ
の組込状態(B)でそれぞれ示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例にかかるタイマ用電池取付
構造をPCB上の配設状態(A)および外装ケース内へ
の組込状態(B)でそれぞれ示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例にかかるタイマ用電池取付
構造をPCB上の配設状態(A)および外装ケース内へ
の組込状態(B)でそれぞれ示す斜視図である。
【図6】本発明の適用が可能なインクジェット記録装置
の構成例を示す斜視図である。
【図7】図6に示す記録装置でのキャリッジ上に搭載さ
れる記録ヘッドおよびインクカートリッジの装着例を、
キャリッジ全体の斜視図(A)、記録ヘッド自体の背面
側からの斜視図(B)および前面側からの斜視図(C)
によって示す説明図である。
【図8】記録ヘッドのインク吐出部の構成を破砕して示
す斜視図である。
【図9】インク吐出動作の原理的説明図である。
【図10】従来のインクジェット記録装置におけるタイ
マ電池取付構造例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 記録ヘッド 4,5 インクカートリッジ 18 インク吐出口列 20 タイマ 21 電池 22 プリント基板 50 外装ケース 50A 側板 51,52 窓 181 インク吐出口 221 電池設置部 222 スリット 222A 橋架部 230 銅箔片 231 接続片 232 ジャンパ線 233A,233B コネクタ部材 240 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/185 B41J 3/04 102 R

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して記録を行う記録ヘッド
    を良好なインク吐出可能状態に維持するための回復系手
    段を有し、該回復系手段を所定の経過時間ごとに駆動す
    べく計時するタイマと、該タイマの電源としての電池と
    を制御用回路基板上に固定してなるインクジェット記録
    装置において、 前記電池が固定される前記回路基板の電池設置部を前記
    タイマが固定される前記回路基板から切り離し可能な切
    断領域を設けたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
JP16900493A 1993-07-08 1993-07-08 インクジェット記録装置 Pending JPH0725027A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2746231A1 (fr) * 1996-03-14 1997-09-19 Aliade Sa Carte electronique comportant une alimentation en energie electrique autonome sous forme d'au moins une pile

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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