JPH07250030A - 光通信装置 - Google Patents

光通信装置

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JPH07250030A
JPH07250030A JP6038843A JP3884394A JPH07250030A JP H07250030 A JPH07250030 A JP H07250030A JP 6038843 A JP6038843 A JP 6038843A JP 3884394 A JP3884394 A JP 3884394A JP H07250030 A JPH07250030 A JP H07250030A
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light source
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Chikashi Izumida
史 泉田
Mitsunori Hasebe
光則 長谷部
Yuji Azuma
裕司 東
Nobuo Kuwaki
伸夫 桑木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光伝送路の布設または保守時に光ファイバ・
ケーブルを切断することなく打合せ通話を行う装置にお
いて通話品質を向上する。 【構成】 光源にパルス光を用いる。パルス光の送出周
期は光ファイバ・ケーブルの往復伝播時間より長くす
る。また、互いに出力光波長が異なるN個のパルス光を
時系列的に発生させ、各出力光波長についてその送出周
期はそれぞれ光ファイバ・ケーブルの往復伝播時間より
長くする。 【効果】 通話信号の干渉やレーリー散乱光が通話信号
と同時に受信されることなく信号雑音比(SNR)が改
善され、通話品質が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバを用いた光
通信技術に関するものである。光ファイバを切断するこ
となく任意の箇所で相互に、打合せ通信を行うことがで
きる通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、光伝送システムの光伝送
媒体として数多く使用されている。この光伝送システム
を効率良く保守運用するためには、光ファイバの新設お
よびルート変更等の工事の際、光伝送システムに関する
設備を監視する監視センタとマンホールのような実際の
作業現場との間で簡易に通話ができる技術が必要であ
る。
【0003】このための従来例装置を図7および図8を
参照して説明する。図7および図8は従来例装置のブロ
ック構成図である。図7に示す従来例装置は特開平5−
19184号公報に開示されているものである。この従
来例装置は、1本の光ファイバ4を用いてこの光ファイ
バ4を中間で切断することなく監視センタと作業現場と
で通話ができるものである。すなわちこの通話装置は、
光ファイバ4を屈曲させて生じる漏洩光を復調回路26
により復調し、スピーカ10から音声信号を出力させ、
また、マイク9から入力される音声信号にしたがって光
ファイバ4の屈曲率を変化させることにより光源130
からの連続光(CW光)に強度変調を与えるものであ
る。
【0004】図8に示す従来例装置は同一出願人による
特許出願、特願平5−273798号(本願出願時に未
公開)に説明されているものである。この従来例装置
は、端局装置Z1およびZ2、両端局装置Z1およびZ
2間を結ぶ1本の光ファイバ4、および光ファイバ4の
任意の箇所で光ファイバ4を切断することなく設置した
中間装置M1、M2から構成される。
【0005】端局装置Z1、Z2を図8に基づき説明す
る。9はマイクであり、音声信号を入力し、電気信号に
変換するものである。11は変調回路であり、マイク9
からの電気信号を変調するものである。130は光源で
あり、変調回路11からの電気信号を光信号に変換して
送出するものである。14は光カプラであり、光源13
0からの光信号を光ファイバ4中に送出するとともに、
光ファイバ4中を伝搬してきた光信号を光/電気変換器
(以下O/E変換器という)150に導くものである。
O/E変換器150は、受光した光信号を電気信号に変
換するものである。16は復調回路であり、O/E変換
器150からの電気信号を復調するものである。10は
スピーカであり、復調回路16において復調された電気
信号を音声信号として出力するものである。
【0006】次に、中間装置M1、M2を図8に基づき
説明する。9はマイクであり、音声信号を入力し、電気
信号に変換するものである。21は変調回路であり、マ
イク9からの電気信号を変調するものである。20は振
動板であり、U字型に設置された光ファイバ4の曲げ付
与部に、変調回路21からの電気信号に追従した曲げ径
変化を加え、光ファイバ4を伝搬するキャリア信号光に
光強度変調を加えるものである。23はO/E変換器と
しての受光素子であり、光ファイバ4の曲げ付与部から
漏洩する光を受光して電気信号に変換するものである。
26は復調回路であり、受光素子23からの電気信号を
復調するものである。10はスピーカであり、復調回路
26において復調された電気信号を音声信号として出力
するものである。
【0007】この通話装置における各装置間の通話形態
を図8に基づき説明する。端局装置Z1とZ2間の通話
は、光源130と、O/E変換器150間において、直
接信号光を送受信することにより行う。端局装置Z1、
Z2から中間装置M1、M2への通話は、光源130か
らの信号光を受光素子23において、光ファイバ曲げ付
与部からの漏洩光として受光することにより行う。中間
装置M1、M2から端局装置Z1、Z2への通話は、振
動板20により光強度変調された信号光をO/E変換器
150において受信することにより行う。中間装置M
1、M2間の通話は、中間装置M1の振動板20により
光強度変調された信号光を、他の中間装置M2の受光素
子23において、光ファイバ曲げ付与部からの漏洩光と
して受光することにより行う。
【0008】この通話装置は、光ファイバを切断するこ
となく各装置間の通話を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記公報には、光ファ
イバ4の両端に光源を設ける構成のものが併せて開示さ
れているが、一端に監視センタがあり、他端に反射コネ
クタを接続できるような場合には図7に示す構成を用い
ることにより、一応光ファイバ4を他の中間点で切断す
ることなく通信を行うことができる。しかし、この従来
例装置は光源に連続光を用いているので、光ファイバ内
で発生するレーリー散乱光が通話信号と同時に受信され
通話信号の信号雑音比(SNR)を低下させる原因とな
る。また、他端がすでにユーザビルに引き込まれている
ような場合には、図7のように光ファイバの他端に全反
射コネクタ50を接続できない。
【0010】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、光ファイバの一端に監視センタがあって通話用
の端局装置が接続できるときに、他端が工事中であって
開放端であったり、すでに利用者のビル内に引き込まれ
ていたり、別の通信装置が接続されていたりする場合に
も、その端局装置とその光ファイバの任意の位置に接続
される中間装置との間で、光ファイバを切断することな
く通話を行うことができる装置を提供することを目的と
する。
【0011】本発明は、光ファイバを切断することなく
通話を行うことができる装置でその通話を高品質に行う
ことができる光通信装置を提供することを目的とする。
本発明は、光ファイバを切断することなく通話を行うこ
とができる装置でその通話可能距離を長くすることを目
的とする。
【0012】本発明は、光ファイバを切断することな
く、しかもその光ファイバの他端にアクセスすることな
く双方向の通話を高い品質で、あるいは長い距離で行う
ことができる装置を提供することを目的とする。
【0013】本発明は、光ファイバに伝送される主信号
通信が行われていても、端局装置と光ファイバの任意の
位置との間で通話を行うことができる装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するものであって、打合せ用通信に用いる光源に
は周期的なパルス光を発生する光源を用い、このパルス
光の送出周期(T)は前記光ファイバの長さをL、この
光ファイバ中の光速をvとするとき、前記光ファイバの
往復伝播時間2L/vより長く設定することを特徴とす
る。
【0015】上記パルス光を発生する光源として、互い
に出力光波長が異なるN個(Nは2以上)のパルス光を
時系列的に発生させる光源を用いる構成とし、通話品質
をさらに向上させることができる。この場合にも、各出
力光波長ごとにそのパルス光の送出周期(T)がそれぞ
れ前記光ファイバの往復伝播時間(2L/v)より長く
設定される。
【0016】さらに、端局装置(1)には、復調回路
(16)に得られた出力信号を変調回路(11)の入力
信号に結合する中継回路(18)を備えることにより、
双方向の通信品質をさらに向上することができる。
【0017】本発明では、光源のパルス光は光ファイバ
に伝播される主信号通信用の波長とは異なる波長に選定
することがよい。
【0018】すなわち本発明は、光ファイバと、この光
ファイバの一端に接続された端局装置(1)と、この光
ファイバの途中でこの光ファイバを屈曲させて生じる漏
洩光に結合する一つ以上の中間装置(2、3)とを備
え、前記端局装置(1)には、前記光ファイバに結合さ
れる光源(12)と、その光源を入力信号により変調す
る変調回路(11)と、前記光ファイバに到来する光信
号から出力信号を復調する復調回路(16)とを備え、
前記中間装置(2、3)には、前記漏洩光を復調して出
力信号を得る復調回路(26)と、前記光ファイバ内を
通過する光信号を入力信号により変調する変調回路(1
1、21)とを備え、前記光源(12)は、周期的なパ
ルス光を発生する光源であり、このパルス光の送出周期
(T)は前記光ファイバの長さをL、この光ファイバ中
の光速をvとすると前記光ファイバの往復伝播時間2L
/vより長いことを特徴とする。
【0019】本発明のもう一つの観点は、上記通信装置
に利用する端局装置である。
【0020】
【作用】光ファイバ内における光信号の干渉やレーリー
散乱光による信号雑音比(SNR)の劣化を避けるため
に、パルス光を用いて通信を行う。しかもこのパルス光
の送出周期を光ファイバの往復伝播時間より長く設定す
る。すなわち、一つのパルス光が反射端により反射され
戻ってくるのを待ってから次のパルス光を送出するよう
にする。このようにすれば受信信号に重畳されるレーリ
ー散乱光等が低減される。したがって、信号雑音比(S
NR)の高い信号品質を確保することができる。
【0021】パルス光の送出周期が、光ファイバの光信
号往復伝播時間より長く設定されるので、そのパルス光
を変調して通信することができる通信の周波数帯域がそ
の送出周期により制限される。したがって、そのパルス
光として異なる波長のパルス光を時系列的に発生させて
利用することにより、通信の周波数帯域を拡大すること
ができる。すなわち、出力光波長が異なるN個のパルス
光を時系列的に発生させる光源を用い、波長多重を行う
ことにより品質の高い通信を行うことができる。この場
合にも、各出力光波長についてそのパルス光の送出周期
はそれぞれ光ファイバの往復伝播時間より長くする。こ
れにより、高い信号品質を確保しながら、複数の通話経
路を一本の光ファイバにより設定することができる。信
号品質を一定にするなら、通信可能距離を大きくするこ
とができる。
【0022】端局装置に光ファイバから到来する信号を
復調して得た出力信号をその変調回路の入力に結合する
中継回路を設けることにより、端局装置に到来した信号
を再び反対方向の信号として送信することができるか
ら、双方向の通信品質を向上させることができる。
【0023】このパルス光の波長は、この光ファイバに
伝送される主信号の波長とは原則的に異なる波長とする
ことがよい。異なる波長に設定することにより、主信号
の伝送中であっても打合せ用の通信を行うことができ
る。
【0024】光ファイバの他端(端局装置が接続されて
いる一端とは反対側の端部)に反射端を設けると、他端
に到達した光パルスが反射されるので通信品質が向上す
る。かりに、この他端に特に反射端を設けなくとも、こ
の他端に接続された受光器その他装置との間の反射、こ
の他端が開放端であったとしてもそのフレネル反射など
により生じる反射光により通信を行うことができる。光
源の出力光レベルを高く設定することにより、レーリー
散乱光によっても双方向の通信は事実上可能である。
【0025】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1を参照し
て説明する。図1は本発明第一実施例のブロック構成図
である。
【0026】本発明は、一端が反射端としての反射フィ
ルタ5を設けて構成された光ファイバ4と、この光ファ
イバ4の他端に接続された端局装置1と、この光ファイ
バ4の途中でこの光ファイバ4を屈曲させて生じる漏洩
光に結合される中間装置2、3とを備え、端局装置1に
光ファイバ4に光を入射させる光源12(FP−LD,F
abry-Perot Laser Diode) を設け、端局装置1およびま
たは中間装置2、3には、その光を入力信号により変調
する変調回路11、21と、変調された光を復調して出
力信号を得る復調回路16、26とを備えた光通信装置
である。
【0027】ここで、本発明の特徴とするところは、こ
の光源12がパルス光を発生するところにある。このパ
ルス光は同期信号発生器17により制御され、このパル
ス光の送出周期Tは光ファイバ4の長さをL、この光フ
ァイバ4中の光速をvとすると2L/vと表せる光ファ
イバ4の往復伝播時間2L/vより長く設定される。
【0028】端局装置1は、入力信号を変調する変調回
路11と、変調回路11からの電気信号を光信号に変換
する光源12と、光アイソレータ13と、光信号を光フ
ァイバ4に入射するとともにこの光ファイバ4からの後
方散乱光および反射光を受光素子(PD,Photo Diode)
15に導く光カプラ14と、受光素子15で受光した信
号を復調する復調回路16と、変調回路11および復調
回路16に同期信号を送る同期信号発生器17とにより
構成される。
【0029】中間装置2および3は、光ファイバ4の任
意の位置に光ファイバを切断することなく挿入される。
この中間装置2または3には、光ファイバ4に曲げ付与
間隔を変動させる振動板20と、入力信号を変調した変
調信号を振動板20に送る変調回路21と、曲げ付与部
からの漏れ光を受光する受光素子23と、この受光素子
23で受光した信号を復調する復調回路26により構成
される。
【0030】この光ファイバ4の他端には反射フィルタ
5が接続される。この反射フィルタ5は、この打合せ用
通信の光波長に対して反射する特性を有し、この光ファ
イバ4を用いる主信号通信の光波長に対しては透過する
特性を有するフィルタである。
【0031】次に、本発明第一実施例の動作を図1およ
び図2を参照して説明する。図2は本発明第一実施例の
光信号を示す図である。図2は横軸に時間をとり、縦軸
に信号レベルを表示する。端局装置1から中間装置2お
よび3への信号の流れを説明する。端局装置1に入力さ
れた信号は、同期信号発生器17からの同期信号に同期
して、変調回路11により変調される。この信号は光源
12により図2に示すようなパルス状の光信号に変換さ
れ、光カプラ14を介して光ファイバ4に入射される。
【0032】この光信号は、パルス幅τ、パルス送出周
期Tのパルス光の包絡線に端局装置1で入力された信号
が重畳されていることになる。この光信号は、中間装置
2、3の曲げ付与部で一部が漏洩光となり、受光素子2
3により受光される。この受光された信号は復調回路2
4により音声信号に復調される。
【0033】中間装置2から端局装置1への信号の流れ
を説明する。中間装置2に入力された信号は、変調回路
21を介して振動板20に入力される。振動板20は光
ファイバ4の曲げ付与間隔をその振動に応じて変化さ
せ、この光ファイバ4を通過する光信号に強度変調を加
える。このときの光信号は図2のとおりになる。中間装
置2で変調された光信号は、光ファイバ4の遠端の反射
フィルタ5により反射される。この反射光はこの光ファ
イバ4を反対方向に伝播し、光カプラ14を介して受光
素子15により受光される。受光された光信号は、復調
回路16により音声信号に復調される。
【0034】中間装置2および3間の信号の流れを説明
する。中間装置3は中間装置2と同様の構成である。内
部構造は図上省略されている。中間装置2により同様に
光ファイバ4を通過する光信号に強度変調を加える。こ
の光信号を中間装置3において、同様に受光素子23に
より受光し、復調回路26で復調する。中間装置3によ
り変調された光信号は、光ファイバ4の遠端の反射フィ
ルタ5により反射する。この反射光は中間装置2の受光
素子23により受光され復調される。
【0035】光ファイバ4の遠端付近に挿入された反射
フィルタ5は、この打合せ通信に用いる保守用波長帯域
の光を反射し、主信号通信用の伝送用波長帯域の光を透
過する特性を持ち、通常、光加入者系伝送路の故障切分
けのために用いられているものである。光ファイバ4の
新設工事時の場合は、光ファイバ4の遠端が開放状態に
あるが、この場合にも端面におけるフレネル反射を用い
て光信号を反射させることもでき、これにより打合せ通
信を行うことができる。さらに、光ファイバ4の他端が
ユーザビルなどにすでに引き込まれていて、光ファイバ
4の保守操作のために立ち入ることができない場合で
も、ユーザ装置の中でこの光ファイバ4の端部に接続さ
れている受光素子などとの間で生じる反射を利用して打
合せ通信を行うことができる。
【0036】本発明は、打合せ通信に用いる保守用波長
帯域を主信号通信用の波長とは別に設定することによ
り、主信号通信が通信中であっても打合せ通信を行うこ
とができる。すなわち、図3に示すように光カプラ63
を用いて、端局装置1を主信号端末60に結合すること
により、端局装置1と中間装置2との間で打合せ通信を
行うことができる。図3は端局装置の接続例を示す図で
ある。
【0037】次に、端局装置1から送出されるパルス光
の送出周期、光ファイバ4の長さおよび伝送信号帯域の
関係について説明する。端局装置1で反射光を受光する
際、レーリー散乱光が同時に受光されて雑音となるため
端局装置1の信号対雑音比が劣化する。そこで、パルス
光のパルス幅をパルス光の送出周期よりも十分短くする
とともに、パルス光の送出周期をパルス光を送出してか
ら光ファイバ4の遠端で反射して戻ってくる時間間隔以
上に設定する。すなわち、光ファイバ4の長さをL、光
ファイバ4の中の光速をvとすると、パルス光送出周期
Tは、 T≧2L/v となる。一方、パルス光送出周期は中間装置2、3での
変調信号のサンプリング周期となるため、変調周波数の
カットオフ周波数をfc とするとサンプリング定理より fc ≦1/(2T) となる。したがってパルス光送出周期Tは、 2L/v≦T≦1/(2fc ) …(1) に設定され、通話可能距離(光ファイバ長)Lは、 L≦v/(4fc ) …(2) となる。通常の音声帯域は2kHzあれば通話について
は十分であるため、中間装置2、3での変調信号帯域を
2kHz(fc =2kHz)とすると、本発明第一実施
例装置の通話可能距離は式(2)より、最大25kmと
なる。
【0038】本発明の効果を確認するために、約25k
mの1.3μm帯標準光ファイバにより光加入者系伝送
路を構成し、図1に示したように、端局装置1台と中間
装置2台を設置して通話試験を行った。中間装置2、3
は端局装置1からそれぞれ10km、20kmの位置に
設置した。光ファイバ4の遠端付近に挿入された反射フ
ィルタ5は、保守用波長帯域として用いた1.55μm
帯の光を反射減衰量10dBにより反射し、伝送用波長
帯域として用いた1.3μm帯の光を透過する特性を持
っている。端局装置1からの信号光のパルス幅は1μ
s、送出周期は250μs、ピークパワーは10dBm
であり、変調度は約3%であった。また、中間装置2、
3での変調度も約3%であった。このとき、端局装置1
と中間装置2、3または中間装置2および3間のいずれ
の場合にも良好な通話が可能であった。変調度は主信号
に妨害を与えない程度に1〜5%とすることがよい。
【0039】(第二実施例)次に、本発明第二実施例を
図4および図5を参照して説明する。図4は本発明第二
実施例のブロック構成図である。図5は本発明第二実施
例の信号光を示す図である。図5は横軸に時間をとり、
縦軸に信号レベルを表示する。光源30は、二つの波長
を出力し、波長λ1(=1.535μm)の光を出力す
るレーザダイオード(DFB−LD,Distributed Feedb
ack-Laser Diode:分布帰還形レーザーダイオード)31
と、波長λ2(=1.55μm)の光を出力するレーザ
ダイオード32と、これらレーザダイオード31、32
からの光を合波する光合分岐器33により構成される。
受光器40は、二つの波長λ1およびλ2をそれぞれ分
離する光合分岐器41と、波長毎に分離した後方散乱光
および反射光を受光する受光素子42、43により構成
される。
【0040】図5に示すように、レーザダイオード31
からはパルス幅τの波長λ1のパルス光が送出周期2T
で出力され、レーザダイオード32からはレーザダイオ
ード31のパルス光よりT時間遅れて、パルス幅τの波
長λ2のパルス光が送出周期2Tで出力される。光合分
岐器33によりこれらの異なる波長のパルス光が合波さ
れ、図5に示す信号光が出力されることになる。端局装
置1での入力信号は二つの異なる波長(λ1、λ2)の
パルス光の包絡線に重畳されている。受光器40では、
異なる波長の後方散乱光および反射光を波長毎に分離し
て受光し、その振幅変調成分を復調する。
【0041】端局装置1から送出されるパルス光のパル
ス幅とパルス光送出周期の関係は、本発明第一実施例で
説明したとおり、端局装置1で反射光を受信する際、レ
ーリー散乱光が雑音となり感度が劣化するため、同一波
長の送出周期を光パルスを送出してから光ファイバ4の
遠端で反射して戻ってくる時間間隔以上に設定する必要
がある。したがって、一つの波長のパルス光送出周期2
Tは、 2T≧2L/v となる。一方、二つの波長のパルス光を合波したパルス
光の送出周期Tは中間装置2、3での変調信号のサンプ
リング周期となるため、変調周波数のカットオフ周波数
をfc とするとサンプリング定理よりfc ≦1/(2
T)となる。したがって、送出周期Tは、 L/v≦T≦1/(2fc ) …(3) に設定され、通話可能距離Lは、 L≦v/(2fc ) …(4) となる。中間装置2、3での変調信号帯域を2kHz
(fc =2kHz)とすると、本発明第二実施例装置の
通話可能距離は、式(4)より、本発明第一実施例の場
合の2倍の最大50kmが得られる。また、通話可能距
離を最大25kmに設定すると、式(4)より、中間装
置2、3での変調信号帯域は4kHzとなり、伝送でき
る信号の帯域が2倍になり、伝送品質が向上する。同様
に、N個の異なる波長の光を発生する光源と、それらを
分離して受光する受光器とを用いて構成すれば、N倍の
通話可能距離もしくはN倍の伝送信号帯域が得られる。
【0042】本発明第二実施例の効果を確認するため
に、約50kmの1.3μm帯標準光ファイバ4により
光加入者系伝送路を構成し、図4に示したように、端局
装置1台と中間装置2台を設置して通話を行った。中間
装置2、3は端局装置1から20kmと40kmの位置
に設置した。端局装置1からの信号光のパルス幅は1μ
s、送出周期Tは500μs、ピークパワーは10dB
mであり、変調度は約3%であった。また、中間装置
2、3での変調度も約3%であった。このとき、端局装
置1と中間装置2、3または中間装置2および3間のい
ずれの場合にも良好な通話が可能であった。
【0043】また、約25kmの1.3μm帯標準光フ
ァイバにより光加入者系伝送路を構成し、図4に示した
ように、端局装置1台と中間装置2台を設置して通話を
行った。中間装置2、3は端局装置1から10kmと2
0kmの位置に設置した。端局装置1と中間装置2、3
または中間装置2および3間のいずれの場合にも良好な
通話が可能であり、伝送信号帯域が約4kHzに拡大し
た。
【0044】(第三実施例)次に、本発明第三実施例を
図6を参照して説明する。図6は本発明第三実施例装置
のブロック構成図である。本発明第三実施例装置は、復
調回路16の電気信号を変調回路11に中継する中継回
路18を設けている。中間装置3により変調された信号
光は、光ファイバ4の遠端の反射フィルタ5により反射
される。この反射光を中間装置2の受光素子23により
受光する場合、光ファイバ4と受光素子23との結合損
失が大きいため、高い信号雑音比(SNR)を維持して
受信できない場合がある。そこで、反射フィルタ5によ
り反射された信号光を一度端局装置1により受信し、中
継回路18を介して、変調回路21に中継し、端局装置
1から中間装置2に信号光を再び送る。これにより、中
間装置2の受光素子23により受光する信号光レベルが
大きくなり、高い信号雑音比(SNR)を維持して信号
光を受信することができる。
【0045】本発明第三実施例の効果を確認するため、
本発明第一実施例と同様な実験を行った結果、中間装置
2、3間の通話の信号対雑音比が良好になり通話品質が
向上した。
【0046】本発明第二実施例における光源30のレー
ザダイオード31、32の代わりに、1個の多波長MQ
W−LD(多重量子井戸レーザダイオード)アレーを用
いることにより装置を小型化することができる。同様
に、多電極DFB−LD(Distributed Feed-Back Lase
r Diode:分布帰還形レーザダイオード)また多電極DB
R−LD(Distributed Bragg-Reflector Laser Diode:
ブラッグ反射形レーザダイオード)を用いることもでき
る。
【0047】さらに、受光器40の光合分岐器41の代
わりに、波長選択型スイッチを用いて異なる波長の光を
時間的に分離することにより、1個の受光素子を用いて
受光器40を構成し装置を小型化することができる。
【0048】本発明第一ないし第三実施例では、端局装
置1に変調回路11および復調回路16を設けたが、端
局装置1には規定の送出周期によりパルス光を発生する
光源のみを設置し、中間装置2および3の間だけで通信
を行う構成とすることもできる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ファイバを切断することなく通話を行う通信装置間の
通信を高品質に行うことができる。
【0050】本発明によれば、反射した光やレーリー散
乱光などによる雑音を減少することができるから、通信
品質が向上する。本発明では、複数の波長を用いること
により、さらに通信品質を向上させることができるし、
あるいは通信可能距離を大きくすることができる。
【0051】本発明は、布設工事中の光ファイバについ
て、あるいは保守整備中の光ファイバについて、その光
ファイバを切断することなく、端局装置と中間装置との
間の通信を円滑に行うことができる。本発明では連続光
を用いる場合に比べレーリ散乱光の影響を受けないから
その通信品質は高い。本発明では光ファイバの他端にア
クセスすることなく打合せ通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】本発明第一実施例の信号光を示す図。
【図3】端局装置の接続例を説明する図。
【図4】本発明第二実施例装置のブロック構成図。
【図5】本発明第二実施例の信号光を示す図。
【図6】本発明第三実施例装置のブロック構成図。
【図7】従来例装置のブロック構成図。
【図8】従来例装置のブロック構成図。
【符号の説明】
1、Z1、Z2 端局装置 2、3、M1、M2 中間装置 4 光ファイバ 5 反射フィルタ 8 光送受話器 9 マイク 10 スピーカ 11、21 変調回路 12 光源 13、140 光アイソレータ 14 光カプラ 15、23、42、43 受光素子 16、26 復調回路 17 同期信号発生器 18 中継回路 20 振動板 30、130 光源 31、32 レーザダイオード 33、41 光合分岐器 40 受光器 50 全反射コネクタ 60 主信号端末 63 光カプラ 150 O/E変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑木 伸夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバと、この光ファイバの一端に
    接続された端局装置(1)と、この光ファイバの途中で
    この光ファイバを屈曲させて生じる漏洩光に結合する一
    つ以上の中間装置(2、3)とを備え、 前記端局装置(1)には、前記光ファイバに結合される
    光源(12)と、その光源を入力信号により変調する変
    調回路(11)と、前記光ファイバに到来する光信号か
    ら出力信号を復調する復調回路(16)とを備え、 前記中間装置(2、3)には、前記漏洩光を復調して出
    力信号を得る復調回路(26)と、前記光ファイバ内を
    通過する光信号を入力信号により変調する変調回路(1
    1、21)とを備え、 前記光源(12)は、周期的なパルス光を発生する光源
    であり、 このパルス光の送出周期(T)は前記光ファイバの往復
    伝播時間(2L/v、ただし前記光ファイバの長さを
    L、この光ファイバ中の光速をvとする)より長いこと
    を特徴とする光通信装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス光を発生する光源は、互いに
    出力光波長が異なるN個(Nは2以上の整数)のパルス
    光を時系列的に発生させ、各出力光波長ごとにそのパル
    ス光の送出周期(T)がそれぞれ前記光ファイバの往復
    伝播時間(2L/v)より長く設定された請求項1また
    は2記載の光通信装置。
  3. 【請求項3】 前記端局装置(1)には、前記復調回路
    (16)に得られた出力信号を前記変調回路(11)の
    入力信号に結合する中継回路(18)を備えた請求項1
    または2記載の光通信装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス光は、前記光ファイバに伝播
    される主信号通信用の波長とは異なる波長に選定された
    請求項1ないし3のいずれかに記載の光通信装置。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバの他端に前記パルス光の
    波長に対する反射手段(5)が設けられた請求項4記載
    の光通信装置。
  6. 【請求項6】 前記光通信装置に用いる端局装置。
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