JPH0724949A - 印刷が施された合成樹脂シートの製造方法 - Google Patents

印刷が施された合成樹脂シートの製造方法

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JPH0724949A
JPH0724949A JP17161993A JP17161993A JPH0724949A JP H0724949 A JPH0724949 A JP H0724949A JP 17161993 A JP17161993 A JP 17161993A JP 17161993 A JP17161993 A JP 17161993A JP H0724949 A JPH0724949 A JP H0724949A
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JP
Japan
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sheet
substrate
synthetic resin
base material
printing layer
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Pending
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JP17161993A
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English (en)
Inventor
Masayuki Yonekura
正行 米倉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷が施された合成樹脂シートを得る製造方
法に関し、特に印刷層の密着性に優れたシートの製造方
法を提供する。 【構成】 図1において、加熱ボックス2内に導入され
たポリエチレン発泡シート1は、ここで発泡した基材4
となって出てくる。この時点での基材4の表面温度が7
0〜200℃となるように調整し、一方、印刷層/剥離
剤層/担体の積層構造の複合シート5と共に、印刷層が
基材4と重なるようにして転写ロール6に送り込み、押
圧転写する。そして、冷却ロール7で冷却後担体cを剥
離除去し、シートsを巻き取る。基材4が高温に保持さ
れた状態で転写するので、印刷層と基材4との密着が強
く、印刷の剥がれが発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷が施された合成樹
脂シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷された合成樹脂シートもしく
は合成樹脂発泡シートは、絆創膏のような衛生資材、断
熱材のような工業資材等、各種用途に使用されている。
【0003】この印刷が施されたシートの製造方法とし
ては、二通りの方法が知られている。その一つは、図4
に示すような製造工程を経る方法である。即ち、加熱発
泡性合成樹脂フイルムFの巻重体を巻き戻しつつ、加熱
ボックスH内を通過させて発泡体からなる基材S1
し、直ちに冷却ロールR1 で冷却・固化する。そして2
0〜30℃に設定された転写ロールR2 に送り込む。
【0004】一方では、図3(イ)に示すように、オー
バーコート層O/印刷層P/剥離剤層I/担体Cの積層
構造からなる複合シートS2 を、そのオーバーコート層
Oが基材S1 と重なるようにして、同じく転写ロールR
2 に送り込み、押圧・融着させて、印刷層Pをオーバー
コートO層と共に基材S1 に転写する〔図3(ロ)参
照、押圧力=約5Kg/Cm2 〕。次いで担体Cを剥離
除去しつつ得られたシートSを巻き取る方法である。か
くして、図3(ハ)に示すような、基材S1 /オーバー
コート層O/印刷層P/剥離剤層Iの積層構造を呈する
印刷が施されたシートSを得るのである。
【0005】今一つの方法は、図5に示すように、押出
機Eに付設されたTダイTから、溶融した合成樹脂をフ
イル状に押し出しつつ、冷却ロールR3 、R4 を経て冷
却・固化し、転写される側をコロナ放電器Dにより表面
処理を施して基材S1 とし、転写ロールR5 に送り込
む。
【0006】一方では、上記方法と同じ複合シートS2
を、そのオーバーコート層Oが基材S1 と重なるように
して、同じく転写ロールR5 に送り込み、上記方法と同
じく、印刷層Pをオーバーコート層Oと共に基材S1
転写し、次いで、担体Cを剥離除去しつつ得られたシー
トSを巻き取る方法である。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来
技術のいづれの場合でも、基材に対するオーバーコート
層を含めての印刷層の基材に対する密着性が乏しく、実
用に耐えるものとはなっていないのが現状である。特
に、基材として合成樹脂製の軟質発泡体を用いるとき
は、転写時の圧縮力が不足することと相まって、密着不
良を起こすことが多いのである。
【0008】そこで、本発明者は種々研究の結果、上記
従来技術のいづれの場合でも、基材が冷却・固化した後
に転写している点に問題があることを知見し、本発明を
完成するに至ったのである。
【0009】即ち、本発明は、上記従来技術の欠点を解
消し、基材に対する印刷層の密着性に優れたところの、
印刷が施された合成樹脂シートの製造方法を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、「帯状にして
70〜200℃の表面温度を有する合成樹脂シートもし
くは合成樹脂発泡シートからなる基材と、印刷層/剥離
シート/担体の積層構造からなる帯状の複合シートと
を、転写ロールに向けて連続的に移送しつつ、複合シー
トの印刷層側が基材に接するように送り込んで押圧し、
得られた積層シートから担体を除去することを特徴とす
る、印刷が施された合成樹脂シートの製造方法」をその
要旨とするものである。
【0011】即ち、基材の製造直後の高温状態を利用
し、該高温状態を保持している段階で転写することによ
り、基材に対する印刷インキ、或いはオーバーコート層
を含めての印刷インキの密着性を向上させ、以て印刷イ
ンキの剥がれを防止するようにしたことを骨子とするも
のである。
【0012】本発明において、基材となる合成樹脂シー
トとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなオ
レフィン系樹脂や、軟質塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹
脂シート、或いはこれらの樹脂の発泡シート等が挙げら
れ、通常のシートの場合は、押出機にTダイを付設して
薄膜状に押出成形することによって得られ、発泡シート
の場合は、加熱ボックスを通過させて加熱発泡させ、発
泡シートに成形した段階で得られる。また寸法について
は、用途にもよるが厚みは10〜5000μm、幅は5
0〜2000mm程度である。
【0013】印刷が施された複合シートの、該印刷層側
に基材を転写して、印刷が施されたシートを形成する工
程において、転写時の基材温度としては70〜200℃
の温度範囲とする必要がある。70℃に満たない温度の
場合は、必要とする印刷層との密着性が得られず、20
0℃を超えると、製膜そのものが困難となる。
【0014】本発明製造方法に用いる担体としては、
紙、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルムの
表面にシリコン離型処理を施したもの等が挙げられる。
【作用】本発明の印刷が施されたシートの製造方法は、
70〜200℃の高温状態にある合成樹脂シートもしく
は合成樹脂発泡シートからなる帯状基材と、印刷層/剥
離シート/担体の積層構造からなる同じく帯状複合シー
トとを、転写ロールに向けて連続的に移送しつつ、複合
シートの印刷層側が基材に接するように送り込んで押圧
し、得られた積層シートから担体を除去するようにした
ので、印刷インキの脱落が防止できる。また、コロナ放
電処理等を行う必要がない。
【0015】
【実施例】実施例1 図1は本発明の製造方法の一実施例を示す工程概略図で
ある。同図において、1は加熱発泡性ポリエチレンシー
トであって、ポリエチレン樹脂に発泡剤としてアゾ化合
物のアゾジカルボンアミドを混合し、発泡剤が実質的に
分解しない温度・圧力によって、混練・溶融してシート
状に押出成形し、次いで、このシート1に電離性放射線
を照射することによって架橋してなるものである。2
は、加熱ボックスであって、内壁には赤外線ランプ3、
3・・が付設されている。シート1を下方開口部から導
入し、赤外線ランプ3、3に沿って移送せしめられる間
に発泡剤の発泡温度以上に加熱し、再び下方開口部から
出た時点では、ほぼ完全に発泡した基材4となるように
して導出した。この時の基材4の表面温度は、100〜
200℃となるように調製した。
【0016】5は複合シートであって、その断面構造は
図3(イ)に示すように、ポリエチレンラミネート紙か
らなる担体C上に塩ビ酢酸/アクリルからなる剥離剤が
塗布されて剥離剤層Iが形成されている。また、剥離剤
層I上には、グラビヤ方式により印刷模様が施されて印
刷層Pが形成され、更にその上には、ニスからなるオー
バーコート層Oが形成された構造となったものである。
【0017】6は転写ロールであって、金属ロールと押
圧ロールとからなり、この転写ロール6に、基材4と複
合シート5とが、そのオーバーコート層O側が基材シー
ト4に重なるようにして、該転写ロール6に導入した。
そして、転写時の押圧力により基材シート4にオーバー
コート層Oと印刷層Pとを転写させた。このときの積層
シート8の断面構造は、図3(ロ)に示すようなもので
あった。
【0018】その後冷却ロール7、7により冷却した積
層シート8から担体Cのみを剥離して回収し、残りのシ
ートSを巻き取った。このシートSの断面構造は、図3
(ハ)に示すようなものであった。
【0019】実施例2 ほぼ完全に発泡し基材シート4となって出てきた時の該
基材シート4の表面温度を70〜95℃とした他は、実
施例1と同様にしシートSを得た。
【0020】比較例1及び2 ほぼ完全に発泡し基材シート4となって出てきた時の該
基材シート4の表面温度を40〜60℃及び20℃とし
た他は、実施例1と同様にしてシートを得た。
【0021】上記各実施例及び比較例によって得られた
シートについて、転写性、皺の有無、印刷の密着性につ
いて評価した結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】尚、各評価項目の評価方法は、次の通りで
ある。 .転写性;工程紙を引き剥がした時、被着体へ転写さ
れ、工程紙に残らないかを評価。 .皺の有無;目視による皺の有無と皺による印刷不良
発生の有無を評価。 .印刷の密着性;セロピック法(背面の印刷面にセロ
ハンテープを貼りつけ、これを剥いだとき、印刷がとれ
るか否かの確認)により評価。
【0024】実施例3 図1は本発明の製造方法の他の実施例を示す工程概略図
である。同図において9はポリエチレン製の基材であっ
て、押出機10に付設されたTダイ11からシート上に
押し出し、冷却ロール12によって冷却成形したもので
あるが、該冷却ロール12を離脱した直後の基材9の表
面温度が、100〜200℃の範囲となるように調製し
た。
【0025】13は転写ロールであって、金属ロールと
押圧ロールとからなり、この転写ロール13に、基材シ
ート9と実施例1、2の場合と同じ印刷シート5とを、
そのオーバーコート層C側が基材シート9に重なるよう
にして、該転写ロール13に導入した。そして、転写時
の押圧力により基材シート9にオーバーコート層Cと印
刷層Pとを転写した。得られた積層シート14は直ちに
冷却ロール15によりほぼ完全に冷却し、該積層シート
14から担体Cを剥離して回収し、残りはシートSとし
て巻き取った。このシートSの断面構造は、実施例1、
2の場合と同様であった〔図3(ハ)参照〕。
【0026】実施例4 冷却ロール12を離脱した直後の基材9の表面温度を7
0〜95℃とした他は、実施例3と同様にしてシートを
得た。
【0027】比較例3、4 冷却ロール12を離脱した直後の基材9の表面温度を4
0〜60℃、及び20℃とした他は、実施例3と同様に
してシートを得た。
【0028】上記各実施例及び比較例によって得られた
シートについて、転写性、皺の有無、印刷の密着性につ
いて評価した結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】尚、各評価項目の評価方法は、表1の場合
に同じ。
【0031】
【発明の効果】本発明の印刷が施されたシートの製造方
法は、70〜200℃の高温状態にある合成樹脂シート
もしくは合成樹脂発泡シートからなる帯状基材と、印刷
層/剥離シート/担体の積層構造からなる同じく帯状複
合シートとを、転写ロールに向けて連続的に移送しつ
つ、複合シートの印刷層側が基材に接するように送り込
んで押圧し、得られた積層シートから担体を除去するよ
うにしたので、シートからの印刷インキの脱落が防止で
きる。また、コロナ放電処理等を行う必要がない。従っ
て、外観品質に優れたものが得られ、不良品の発生率が
抑えられると共に、製造操作、設備が簡略化され、生産
効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の製造方法の一実施例を示す概略
工程図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す概略工程図である。
【図3】同上の工程の各段階で得られるシートの拡大断
面図である。
【図4】従来の製造方法の一例を示す概略工程図であ
る。
【図5】従来の製造方法の他の一例を示す概略工程図で
ある。
【符号の説明】
C コロナ放電器 E 押出機 H 加熱ボックス R1 、R3 、R4 冷却ロール R2 、R5 転写ロール T Tダイ P 印刷層 I 剥離剤層 S1 基材 S2 複合シート S 印刷が施されたシート 1 加熱発泡性ポリエチレンシート 2 加熱ボックス 3 赤外線ランプ 4、9 基材 5 複合シート 6、13 転写ロール 7、12、15 冷却ロール 8、14 積層シート 10 押出機 11 Tダイ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状にして70〜200℃の表面温度を
    有する合成樹脂シートもしくは合成樹脂発泡シートから
    なる基材と、印刷層/剥離シート/担体の積層構造から
    なる帯状の複合シートとを、転写ロールに向けて連続的
    に移送しつつ、複合シートの印刷層側が基材に接するよ
    うに送り込んで押圧し、得られた積層シートから担体を
    除去することを特徴とする、印刷が施された合成樹脂シ
    ートの製造方法。
JP17161993A 1993-07-12 1993-07-12 印刷が施された合成樹脂シートの製造方法 Pending JPH0724949A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2532866A (en) * 2013-04-08 2016-06-01 Xpe Ltd Methods of colouring a foamed polyolefin product

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2532866A (en) * 2013-04-08 2016-06-01 Xpe Ltd Methods of colouring a foamed polyolefin product
GB2532866B (en) * 2013-04-08 2017-12-20 Xpe Ltd Methods of colouring a foamed polyolefin product

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