JPH0724860U - エレベータ用シーブ - Google Patents
エレベータ用シーブInfo
- Publication number
- JPH0724860U JPH0724860U JP6184693U JP6184693U JPH0724860U JP H0724860 U JPH0724860 U JP H0724860U JP 6184693 U JP6184693 U JP 6184693U JP 6184693 U JP6184693 U JP 6184693U JP H0724860 U JPH0724860 U JP H0724860U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheave
- groove
- rope
- ceramic
- elevator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大きなトラクション能力を有し、かつ摩耗量
の少ないエレベータ用シーブを提供する。 【構成】 シーブ1のロープ2に接するリム12を、V
溝13を形成したセラミックで構成したもの。
の少ないエレベータ用シーブを提供する。 【構成】 シーブ1のロープ2に接するリム12を、V
溝13を形成したセラミックで構成したもの。
Description
【0001】
本考案は、エレベータ用シーブに係り、特に大きなトラクション能力を有する とともに、摩耗量の少ないエレベータ用シーブに関するものである。
【0002】
ロープトラクション式のエレベータは、ロープとシーブとの間の摩擦力により ロープを駆動し、エレベータのかごを昇降させている。そのため、ロープとシー ブとの間に大きな摩擦力を必要とし、また、摩擦力が大きければトラクション能 力も大きくなる。 このことを図により説明する。図6はエレベータの全体概略図、図7,図8は 従来のシーブの溝の例を示す断面図である。
【0003】 図において、エレベータ駆動装置(図示省略)に連結されたシーブ1にはロー プ2が巻き掛けられ、このロープ2の一端にはかご3、他端には釣り合い重り4 が連結されている。5はかご3と釣り合い重り4との間隔を一定に保つためのそ らせシーブである。
【0004】 駆動装置により、シーブ1が駆動されると、シーブ1とロープ2との間の摩擦 力によってロープ2が駆動され、かご3は昇降する。そのため、シーブ1とロー プ2との間で大きな摩擦力を確保するために、シーブ1には種々の形状の溝が設 けられている。
【0005】 図7,図8に示したのはシーブ1の溝形状の例であり、図7はV溝、図8はア ンダーカット付U溝を示している。 ところで、シーブ1とロープ2との間の摩擦係数(見掛け上の摩擦係数)μ’ は、シーブ1の溝形係数をκ、両者の真の摩擦係数をμとすると、 μ’=κ・μ で示され、この摩擦係数μ’が大きければトラクション能力も大きくなる。
【0006】 また、溝形係数κは、図7のV溝の場合、V溝の角度をβとすると、シーブ1 が摩耗していない状態では、 κ=cosec β で示される。 また、図8のアンダーカット付U溝の場合、アンダーカット角をα、接触限界 角をγとすると、
【0007】
【数1】
【0008】 で示される。 上記の式からわかるように、V溝の場合、角度βが小さいほど溝形係数κは大 きくなる。即ち、トラクション能力は大きくなる。 また、アンダーカット付U溝の場合、アンダーカット角α及び接触限界角γが 大きくなると溝形係数κは大きくなる。
【0009】
V溝の場合、角度βを小さくすると溝形係数κは大きくなるが、その反面シー ブ1とロープ2との間の面圧が高くなるという特徴がある。面圧が高くなると、 一般に鋳鉄でできているシーブ1は摩耗が激しくなって、寿命が短くなるという 問題があり、また、V溝の場合、シーブ1が摩耗すると溝形係数κが急激に減少 して、トラクション能力が低下するという問題がある。
【0010】 一方、アンダーカット付U溝の場合、接触限界角γは最大でも180°であり 、またアンダーカット角αを大きくするとロープ2とシーブ1との接触面圧が高 くなってシーブ1の摩耗が激しくなり、更には、ロープ2がアンダーカット部6 にはまり込んでロープ2を損傷する可能性があるため、大きくするには限度があ る。一般的には、α=110°前後が限界といわれている。そのため、アンダー カット付U溝における溝形係数κは、V溝の場合に比べあまり大きくすることが できないという問題がある。 本考案は、上記の問題を解決することを目的としたものであり、シーブ1を摩 耗しにくい材質のものにしたものである。
【0011】
本考案は、シーブの溝を溝形係数κの大きいV溝にするとともに、ロープと接 する部分を、耐摩耗性に優れたセラミック(ファインセラミック)で構成したも のである。
【0012】
本考案はセラミックを使用しているから、V溝を設けてもあまり摩耗すること なく、長期にわたって大きな溝形係数を維持、即ち、大きなトラクション能力を 維持できる。
【0013】
本考案の一実施例を図により説明する。図1はシーブの側面を示す部分断面図 、図2は図1のA−A断面図である。 図において、10はシーブ1の軸、11は軸10に固定された環状のスパイダ ー、12はセラミック製の環状のリムであり、外周面にはロープ2を案内するV 溝13が形成されている。14,15は環状の側板であり、ボルト・ナットより なる締結具16によって、スパイダー11とリム12を両側面から締めつけて固 定している。
【0014】 上記のように本実施例は、摩耗しにくいセラミックにトラクション能力の大き いV溝を設けた構成であるため、V溝の角度βを小さくして溝形係数κを大きく しても、即ちトラクション能力を大きくしても、リム12は殆ど摩耗しないため 、長期間にわたって大きなトラクション能力を維持することができる。
【0015】 図3は本考案の他の実施例を示すもので、セラミック製のリム12を円周方向 に複数に分割し、扇型のセラミックブロック12aの集合体としたものであり、 他は図1の実施例と同じである。この実施例であれば、リム12を構成する各セ ラミックブロック12aが小さくなるため、各セラミックブロック12aの製作 が容易になる。
【0016】 図4は本考案の更に他の実施例を示すもので、リム12を円周方向に複数に分 割した上、更に軸方向に分割したものである。図4のB−B断面図である図5に 示すように、各ロープ2の一本毎にV溝を設けたセラミックブロック12bを配 置し、各セラミックブロック12bの間にはスペーサ17が挟まれており、両側 面に環状の側板14,15を配置し、締結具16によって締めつけて固定してい る。 この実施例であれば、リム12を構成する各セラミックブロック12bが更に 小さくなるため、各セラミックブロック12bの製作が一層容易になる。
【0017】
以上説明したように、本考案によれば、シーブのロープと接する部分を、耐摩 耗性に優れたセラミックで構成しているため、V溝を設けても、あまり摩耗する ことなく、長期にわたって大きなトラクション能力を維持することができる。
【図1】本考案の一実施例を示すシーブの側面を示す部
分断面図である。
分断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す図である。
【図4】本考案の更に他の実施例を示す図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】エレベータの全体概略図である。
【図7】従来のシーブの溝の例を示す断面図であり、V
溝を示す図である。
溝を示す図である。
【図8】従来のシーブの溝の例を示す断面図であり、ア
ンダーカット付U溝を示す図である。
ンダーカット付U溝を示す図である。
1 シーブ 2 ロープ 3 かご 4 釣り合い重り 5 そらせシーブ 12 リム 12a,12b セラミックブロック 13 V溝
Claims (1)
- 【請求項1】 かごと釣り合い重りとが連結されたロー
プを巻き掛けて駆動する溝を有するエレベータ用シーブ
において、 上記溝はV溝であり、かつ上記ロープと接する部分をセ
ラミックで構成したことを特徴とするエレベータ用シー
ブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6184693U JPH0724860U (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | エレベータ用シーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6184693U JPH0724860U (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | エレベータ用シーブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724860U true JPH0724860U (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=13182869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6184693U Pending JPH0724860U (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | エレベータ用シーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724860U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60241560A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-30 | Usui Internatl Ind Co Ltd | 回転駆動伝達装置 |
JPS61169479A (ja) * | 1985-01-23 | 1986-07-31 | 三菱電機株式会社 | トラクシヨン式エレベ−タ装置 |
JPH047284A (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-10 | Toshiba Corp | エレベータ用調速装置 |
-
1993
- 1993-10-21 JP JP6184693U patent/JPH0724860U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60241560A (ja) * | 1984-05-15 | 1985-11-30 | Usui Internatl Ind Co Ltd | 回転駆動伝達装置 |
JPS61169479A (ja) * | 1985-01-23 | 1986-07-31 | 三菱電機株式会社 | トラクシヨン式エレベ−タ装置 |
JPH047284A (ja) * | 1990-04-26 | 1992-01-10 | Toshiba Corp | エレベータ用調速装置 |
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