JPH07248531A - フイルム搬送装置 - Google Patents

フイルム搬送装置

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JPH07248531A
JPH07248531A JP3957994A JP3957994A JPH07248531A JP H07248531 A JPH07248531 A JP H07248531A JP 3957994 A JP3957994 A JP 3957994A JP 3957994 A JP3957994 A JP 3957994A JP H07248531 A JPH07248531 A JP H07248531A
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film
spool
cartridge
drive shaft
winding
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Hiroaki Atsumi
浩昭 厚見
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】リーダ部がフイルムカートリッジから露出して
いないフイルムでも自動的にフイルムローディングする
ことができ、特にフイルムカートリッジのスプールとス
プール駆動軸との嵌合が確実に行われ、フイルムカート
リッジからのフイルムの送り出しが良好に行われるよう
にする。 【構成】写真フイルム20が単一のスプール22Aに巻
回されているフイルムカートリッジ22を使用し、この
フイルムカートリッジ22のスプール22Aと嵌合可能
に軸方向にスライド自在に配設されるとともに該スプー
ル22Aと嵌合する方向にバネ付勢されているスプール
駆動軸33Aに対して、そのスプール駆動軸33Aのス
ライド位置を検出する嵌合検出スイッチ35を設け、こ
の嵌合検出スイッチ35の出力に基づいてスプール駆動
軸33Aとスプール22Aとの嵌合を検出するようにし
ている。そして、嵌合検出スイッチ35がスプール駆動
軸33Aとスプール22Aとの嵌合を検出するまでスプ
ール駆動軸33Aの駆動を禁止するようにいている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフイルム搬送装置に係
り、特に写真フイルムが単一のスプールに巻回されてい
るフイルムカートリッジを使用するカメラ、フイルムス
キャナ等に適用されるフイルム搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のフイルム搬送装置には、
フイルムカートリッジが所定位置に装着されると、その
後、電動でフイルムカートリッジからフイルムを引き出
し、フイルムリーダ部を巻取リールに巻き付ける、いわ
ゆるフイルムローディング機能を備えているものがあ
る。(特開昭62−172332号公報、特開平3−1
67537号公報)。
【0003】特開昭62−172332号公報に記載の
フイルム搬送装置は、フイルムのローディング初期には
フイルムのパーフォレーションと嵌合するスプロケット
と巻取リールとを同時に駆動し、ローディング終期には
巻取リールのみを駆動してフイルムローディングを行う
ようにしており、また、ローディング終期におけるフイ
ルム送り量からフイルムが巻取リールに良好に巻き取ら
れているか否かを検知するようにしている。
【0004】一方、従来のフイルムカートリッジは、フ
イルム使用前のリーダ部はフイルムカートリッジから露
出しているが、近年、使用前後にかかわらず、リーダ部
を含む全てのフイルムがフイルムカートリッジ内に収納
され、リーダ部が露出していないものが提案されてい
る。この種のフイルムカートリッジは、カートリッジの
スプールを回転させることによってカートリッジ内に収
納されていたフイルムが外部に送り出されるように構成
されている。
【0005】特開平3−167537号公報に記載のフ
イルム搬送装置は、上記フイルムカートリッジを使用し
てフイルムローディングを行う際に、フイルム巻取所要
時間を検出し、その巻取所要時間の変化から巻取リール
にフイルムが巻き付けられたか否かを検出するようにし
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フイルムロ
ーディング時にフイルムを巻取リールに良好に巻き付け
ることができない原因として、フイルムカートリッジの
スプールにスプール駆動軸が噛み合わないために、フイ
ルムカートリッジからフイルムを送り出すことができな
いことがある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、リーダ部がフイルムカートリッジから露出して
いないフイルムでも自動的にフイルムローディングする
ことができ、特にフイルムカートリッジのスプールとス
プール駆動軸との嵌合が確実に行われ、フイルムカート
リッジからのフイルムの送り出しを良好に行うことがで
きるフイルム搬送装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、写真フイルムが単一のスプールに巻回され
ているフイルムカートリッジを使用し、前記フイルムカ
ートリッジが装着されるフイルム供給部と、前記フイル
ム供給部から供給されるフイルムを巻き取る巻取リール
を有するフイルム巻取部との間で前記フイルムを搬送す
るフイルム搬送装置において、前記フイルムカートリッ
ジが収納されるカートリッジ収納部と、該カートリッジ
収納部に収納されたフイルムカートリッジのスプールと
嵌合可能に軸方向にスライド自在に配設されるとともに
該スプールと嵌合する方向にバネ付勢されているスプー
ル駆動軸と、前記スプール駆動軸に回転駆動力を加える
駆動手段と、を有する前記フイルム供給部と、前記スプ
ール駆動軸の軸方向のスライド位置から該スプール駆動
軸が前記フイルムカートリッジのスプールと嵌合したか
否かを検出する嵌合検出手段と、前記嵌合検出手段が前
記スプール駆動軸とフイルムカートリッジのスプールと
の嵌合を検出するまで前記駆動手段の動作を不能にする
制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】また、前記嵌合検出手段及び制御手段の代
わりに、スプール駆動軸がフイルムカートリッジのスプ
ールと嵌合する所定の期間、スプール駆動軸を標準のフ
イルム搬送速度よりも低速で駆動するように前記駆動手
段を制御する制御手段を備えたことを特徴としている。
更に、前記所定の期間の代わりに、前記嵌合検出手段が
前記スプール駆動軸とフイルムカートリッジのスプール
との嵌合を検出するまでの期間、前記スプール駆動軸を
標準のフイルム搬送速度よりも低速で駆動するように前
記駆動手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴
としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、フイルムカートリッジのスプ
ールと嵌合可能に軸方向にスライド自在に配設されると
ともに該スプールと嵌合する方向にバネ付勢されている
スプール駆動軸に対して、そのスプール駆動軸のスライ
ド位置を検出する嵌合検出手段を設け、この嵌合検出手
段の出力に基づいてスプール駆動軸とフイルムカートリ
ッジのスプールとの嵌合を検出するようにしている。そ
して、前記嵌合検出手段がスプール駆動軸とスプールと
の嵌合を検出するまでスプール駆動軸の駆動を禁止する
ようにしている。
【0011】本発明の他の態様によれば、スプール駆動
軸がフイルムカートリッジのスプールと嵌合する所定の
期間、例えばスプール駆動軸が1回転する間、スプール
駆動軸を標準のフイルム搬送速度よりも低速で駆動し、
これによりスプール駆動軸がスプールに確実に嵌合でき
るようにしている。尚、スプール駆動軸とスプールとが
嵌合していない状態でスプール駆動軸を標準のフイルム
搬送速度となるように駆動すると、スプール駆動軸はス
プールに嵌合せずに空転するおそれがあり、この場合に
はスプール駆動軸及びスプールを傷めるという問題があ
る。
【0012】本発明の更に他の態様によれば、前記嵌合
検出手段がスプール駆動軸とスプールとの嵌合を検出す
るまでの期間、スプール駆動軸を標準のフイルム搬送速
度よりも低速で駆動し、これによりスプール駆動軸をス
プールに確実に嵌合させて所望のフイルム搬送を行うよ
うにいている。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るフイルム
搬送装置の好ましい実施例を詳説する。図1は本発明に
係るフイルム搬送装置を含むフイルムスキャナの一実施
例を示すブロック図である。
【0014】同図に示すように、このフイルムスキャナ
は、主として照明用の蛍光灯10、、撮影レンズ12、
CCDラインセンサ14と、図示しない画像メモリ等を
含む画像処理装置16、及び本発明に係るフイルム搬送
装置等から構成されている。このフイルムスキャナに使
用される現像済みの写真フイルム20は、例えば、図6
に示すように1コマの前端にパーフォレーション20A
が穿設されており、単一のスプール22Aを有するフイ
ルムカートリッジ22内に全て巻き取られるようになっ
ている。また、フイルム20のリーダ部20Bには、パ
ーフォレーションが穿設されていない。即ち、このパー
フォレーション20Aは、1コマの画像記録領域を特定
するために使用されるものである。
【0015】図1において、蛍光灯10は、その長手方
向がフイルム20の搬送方向と直交するように配設さ
れ、フイルム20の全幅にわたって照明できるようにな
っている。フイルム20を透過した透過光は、撮影レン
ズ12を介してフイルム搬送方向と直交する方向に配設
されたCCDラインセンサ14の受光面に結像される。
尚、フイルム画像を読み取る場合には、後述するように
フイルム20を一定速度で搬送する。
【0016】このCCDラインセンサ14の受光面に結
像された画像光は、R,G,Bフィルタが設けられた各
センサで電荷蓄積され、光の強さに応じた量のR,G,
Bの信号電荷に変換される。このようにして蓄積された
R,G,Bの信号電荷は、図示しないCCD駆動回路か
ら加えられる転送ゲートパルスによってシフトレジスタ
に読み出され、レジスタ転送パルスによって順次読み出
される。
【0017】フイルム画像の読取り時にCCDラインセ
ンサ14から読み出される1コマ分のR,G,B信号
は、画像処理装置16に出力される。画像処理装置は、
入力する1コマ分のR,G,B信号を図示しないA/D
コンバータによってデジタル信号に変換し、所要の信号
処理をしたのち画像メモリに記憶する。この画像メモリ
に記憶された1コマ分のR,G,B信号は、繰り返し読
み出され、D/Aコンバータによってアナログ信号に変
換されたのち、エンコーダでNTSC方式の複合映像信
号に変換されてモニタTV18に出力される。これによ
り、モニタTV18よってフイルム画像を見ることがで
きるようになる。
【0018】次に、本発明に係るフイルム搬送装置につ
いて詳述する。このフイルム搬送装置は、主としてフイ
ルムカートリッジ22が装着されるフイルム供給部30
と、このフイルム供給部30から供給されるフイルム2
0を巻き取る巻取リール42を有するフイルム巻取部4
0と、フイルム供給部30、フイルム巻取部40間にお
いてフイルム20を案内するフイルムガイド部50と、
フイルムガイド部50に配設されているキャプスタン5
1、52とから構成されている。
【0019】フイルム供給部30は、図2に示すように
正逆転可能なモータ31と、クラッチ付きのギア32
と、カートリッジ収納部34(図3参照)に収納された
フイルムカートリッジ22のスプール22Aと嵌合する
スプール駆動軸33Aを含むギア33とを有し、スプー
ル22Aを正逆転できるように構成されている。尚、ク
ラッチ付きのギア32は、ギア32Aが固定された回転
軸32Bと、この回転軸32Bに挿通されバネ32Cに
よって押圧されているギア32Dと、ギア32Aと32
Dとの間に介在するフェルト等の摩擦部材32Eとから
構成されており、モータ32からの駆動力によってギア
32Dが図1上で時計回り方向に回転している場合に
は、ギア32Dは回転軸33Bに対して完全ロックされ
るが、ギア32Aの回転速度がギア32Dの回転速度よ
りも速くなる場合には、摩擦クラッチが作用してギア3
2Dは回転軸32Bに対してスリップするようになって
いる。
【0020】また、スプール駆動軸33Aを含むギア3
3は、図3に示すようにスプール駆動軸33Aに回転駆
動力を伝達することができ、一方、スプール駆動軸33
Aはギア33に対して軸方向にスライド自在に配設され
るとともに、バネ33Bによってフイルムカートリッジ
22のスプール22Aと嵌合する方向にバネ付勢されて
いる。
【0021】更に、スプール駆動軸33Aには、フラン
ジ状のスイッチ駆動部材33Cが設けられており、この
スイッチ駆動部材33Cに対向する位置に嵌合検出スイ
ッチ35が配設されている。即ち、フイルムカートリッ
ジ22は、カートリッジ収納部34に収納されたのち、
蓋34Aによってスプール22Aがスプール駆動軸33
Aと嵌合するように押圧されるが、スプール22Aがス
プール駆動軸33Aと嵌合しない場合には、スプール駆
動軸33Aはスプール22Aによってバネ33Bの付勢
力に抗して押し下げられるようになる。そして、スプー
ル駆動軸33Aが押し下げられると、スプール駆動軸3
3Aとともにスイッチ駆動部材33Cも押し下げられ、
嵌合検出スイッチ35のキートップが押下される。尚、
嵌合検出スイッチ35は、そのキートップが押下される
とオフとなり、キートップの押下が解除されるとオンと
なるもので、図示しない制御手段は、嵌合検出スイッチ
35からの出力によってスプール駆動軸33Aとスプー
ル22Aとの嵌合の有無を検知することができる。
【0022】フイルム巻取部40は、図1に示すように
巻取リール42、バネ付勢されている押えローラ44、
44等を有しており、巻取リール42はフイルム巻取時
にクラッチ付きのギア46を介して反時計回り方向に駆
動される。また、キャプスタン51、52は、ピンチロ
ーラ53、54との間でフイルム20を挟持してフイル
ム20を所定の速度で搬送するもので、図2に示すよう
にキャプスタンモータ55からギア55A、クラッチ付
きのギア56、及びギア57を介してキャプスタン51
に回転駆動力が伝達されるようになっている。尚、キャ
プスタン52にも、上記と同様にして駆動手段(図示せ
ず)から回転駆動力が伝達されるようになっている。
【0023】次に、上記構成のフイルム搬送装置の作用
について説明する。先ず、フイルムカートリッジ22が
フイルム供給部30に装着されると、自動的に又はロー
ディング指示により、フイルムローディングが開始され
る。即ち、図1において、フイルムカートリッジ22の
スプール22A及び巻取リール42は反時計回り方向に
回転させられ、キャプスタン51、52は時計回り方向
に回転させられるが、スプール22Aを駆動するスプー
ル駆動軸33Aは、図4及び図5に示すように回転速度
が2段階に切り替えられる。
【0024】図4はフイルムローディング時におけるフ
イルム供給部30における動作を示すフローチャートで
ある。同図に示すように、フイルムローディングが開始
されると、先ずスプール駆動軸33Aを低速で回転させ
る(ステップ100)。尚、スプール駆動軸33Aの低
速での回転動作は、スプール駆動軸33Aをフイルムカ
ートリッジ22のスプール22Aに良好に嵌合させるた
めの動作であり、標準速度でフイルム20を送り出すと
きの回転速度に比べて十分に遅い回転速度である。
【0025】そして、スプール駆動軸33Aの低速回転
中に、嵌合検出スイッチ35がオンしたか否か(即ち、
スプール駆動軸33Aがスプール22Aに嵌合したか否
か)を判別し(ステップ102)、嵌合検出スイッチ3
5がオンすると、フイルムカートリッジ22から標準速
度でフイルム20が送り出されるようにスプール駆動軸
33Aの回転速度を高速に切り替える(ステップ10
4)。
【0026】その後、フイルム20がキャプスタン51
を通過するに十分な時間が経過したことがタイマーによ
って測定されると(ステップ106)、モータ31を停
止しフイルムの送り出しを停止する(ステップ10
8)。ところで、ステップ104において、標準速度で
フイルム20が送り出されるようにスプール駆動軸33
Aが駆動されると、まず、フイルムカートリッジ22内
において巻き緩みの現象が生じてフイルムカートリッジ
22からフイルム20が送り出されてくる。尚、スプー
ル22Aを一定速度で回転させても、フイルムカートリ
ッジ22内の摩擦、引っ掛かり等によってフイルム20
の送り出し速度は不安定になっている。そこで、キャプ
スタン51は、そのフイルム搬送速度がフイルムカート
リッジ22から送り出されるフイルム20の最大瞬間速
度以上となるように駆動される。
【0027】上記フイルムの送り出しが行われ、フイル
ム20のリーダ部20Bがキャプスタン51を通過する
と、フイルム20の主たる駆動源はキャプスタン51に
移行するため、上述したようにフイルム送り出しは停止
される。そして、キャプスタン51、52によってフイ
ルム20が引き出され、フイルムカートリッジ22内の
フイルム20が巻き締まり状態となると、その後のスプ
ール駆動軸33Aの回転は、前述したクラッチ付きのギ
ア32によって吸収される。
【0028】一方、キャプスタン51によって所定の速
度で搬送されるフイルム20は、更にキャプスタン52
によって、キャプスタン51による搬送速度よりも速い
速度で搬送される。キャプスタン51と52の速度差分
は、クラッチ付きのギア56によって吸収される。この
ように2つのキャプスタン51、52を使用することに
より、キャプスタン51、52間における画像読取り位
置において、フイルム20の平面性を上げることができ
る。
【0029】キャプスタン52によって所定の速度で搬
送されるフイルム20は、フイルム巻取部40に送られ
る。フイルム巻取部40の巻取リール42は、その巻取
速度がキャプスタン52による搬送速度よりも速くなる
ようにクラッチ付きのギア46を介して駆動されてい
る。そして、フイルム20のリーダ部20Bは巻取リー
ル42との摩擦力によって巻き付けられるが、巻付け終
了後の巻取速度とフイルム搬送速度の速度差分は、クラ
ッチ付きのギア46によって吸収される。
【0030】図5はフイルムローディング時におけるフ
イルム供給部30における他の動作を示すフローチャー
トである。同図に示すように、フイルムローディングが
開始されると、先ずスプール駆動軸33Aを低速で一定
角度回転させる(ステップ110)。上記一定角度と
は、停止しているスプール22Aに対してスプール駆動
軸33Aを嵌合させるために十分な角度であり、フイル
ムカートリッジのスプールとスプール駆動軸の相互間の
嵌合部の形状によっても異なるが、最大360°(本実
施例の形状の場合には180°)回転させればよい。勿
論、嵌合を確実に行わせるために、スプール駆動軸を3
60°以上回転させてもよい。
【0031】その後の動作は、図4に示したフローチャ
ートと同様なため、同符号を付し、詳細な説明は省略す
る。また、図5に示す実施例では、図3に示した嵌合検
出スイッチ35は不要である。尚、本実施例では、標準
速度でフイルムが所定時間送り出されると、フイルムの
送り出しを停止するようにしたが、フイルムのリーダ部
がキャプスタン51を通過した時点を光学センサ等で検
出し、その後、フイルムの送り出しを停止するようにし
てもよい。更には、フイルムの送り出しは、停止しなく
てもよく、この場合には、キャプスタン51、52での
フイルム搬送速度は、フイルムカートリッジ22からの
送り出し速度よりも速いため、その速度差分は、クラッ
チ付きのギア32のクラッチによって吸収される。
【0032】また、本実施例では、スプール駆動軸を低
速で回転させてフイルムカートリッジのスプールに嵌合
させるようにしたが、これに限らず、嵌合検出スイッチ
によって嵌合が検出されない場合には、フイルム搬送装
置における駆動手段が起動されないようにし、スプール
が嵌合していないことを警告してもよい。更に、本発明
はフイルムスキャナに限らず、カメラ等にも適用するこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るフイル
ム搬送装置によれば、スプール駆動軸がフイルムカート
リッジのスプールに嵌合していない場合には、スプール
駆動軸の駆動を禁止するようにしたため、スプール駆動
軸がスプールに嵌合せずに空転してスプール駆動軸及び
スプールを傷めるおそれがなくなる。また、本発明の他
の態様によれば、スプール駆動軸がフイルムカートリッ
ジのスプールと嵌合するように所定の期間、スプール駆
動軸を標準のフイルム搬送速度よりも低速で駆動するよ
うにしたため、スプール駆動軸をスプールに確実に嵌合
することができる。本発明の更に他の態様によれば、ス
プール駆動軸とスプールとの嵌合が検出されるまでの期
間、スプール駆動軸を標準のフイルム搬送速度よりも低
速で駆動するようにしたため、更にスプール駆動軸をス
プールに確実に嵌合させて所望のフイルム搬送を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るフイルム搬送装置を含むフ
イルムスキャナの一実施例を示すブロック図である。
【図2】図2は図1に示したフイルム搬送装置の要部平
面図である。
【図3】図3はフイルムカートリッジのスプールと、こ
のスプールと嵌合するスプール駆動軸を含むギアを示す
要部断面図である。
【図4】図4は本発明に係るフイルム搬送装置における
フイルムローディング時の動作の一実施例を示すフロー
チャートである。
【図5】図5は本発明に係るフイルム搬送装置における
フイルムローディング時の動作の他の実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図6は本発明に係るフイルム搬送装置に使用さ
れるフイルムカートリッジの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…蛍光灯 12…撮影レンズ 14…CCDラインセンサ 16…画像処理装置 20…フイルム 22…フイルムカートリッジ 22A…スプール 30…フイルム供給部 31…モータ 32、32A、32D、33、46、55A、56、5
7…ギア 33A…スプール駆動軸 33B…バネ 33C…スイッチ駆動部材 34…カートリッジ収納部 35…嵌合検出スイッチ 40…フイルム巻取部 42…巻取リール 44…押えローラ 50…フイルムガイド部 51、52…キャプスタン 53、54…ピンチローラ 55…キャプスタンモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムが単一のスプールに巻回さ
    れているフイルムカートリッジを使用し、前記フイルム
    カートリッジが装着されるフイルム供給部と、前記フイ
    ルム供給部から供給されるフイルムを巻き取る巻取リー
    ルを有するフイルム巻取部との間で前記フイルムを搬送
    するフイルム搬送装置において、 前記フイルムカートリッジが収納されるカートリッジ収
    納部と、該カートリッジ収納部に収納されたフイルムカ
    ートリッジのスプールと嵌合可能に軸方向にスライド自
    在に配設されるとともに該スプールと嵌合する方向にバ
    ネ付勢されているスプール駆動軸と、前記スプール駆動
    軸に回転駆動力を加える駆動手段と、を有する前記フイ
    ルム供給部と、 前記スプール駆動軸の軸方向のスライド位置から該スプ
    ール駆動軸が前記フイルムカートリッジのスプールと嵌
    合したか否かを検出する嵌合検出手段と、 前記嵌合検出手段が前記スプール駆動軸とフイルムカー
    トリッジのスプールとの嵌合を検出するまで前記駆動手
    段の動作を不能にする制御手段と、 を備えたことを特徴とするフイルム搬送装置。
  2. 【請求項2】 写真フイルムが単一のスプールに巻回さ
    れているフイルムカートリッジを使用し、前記フイルム
    カートリッジが装着されるフイルム供給部と、前記フイ
    ルム供給部から供給されるフイルムを巻き取る巻取リー
    ルを有するフイルム巻取部との間で前記フイルムを搬送
    するフイルム搬送装置において、 前記フイルムカートリッジが収納されるカートリッジ収
    納部と、該カートリッジ収納部に収納されたフイルムカ
    ートリッジのスプールと嵌合可能に軸方向にスライド自
    在に配設されるとともに該スプールと嵌合する方向にバ
    ネ付勢されているスプール駆動軸と、前記スプール駆動
    軸に回転駆動力を加える駆動手段と、を有する前記フイ
    ルム供給部と、 前記スプール駆動軸がフイルムカートリッジのスプール
    と嵌合する所定の期間、前記スプール駆動軸を標準のフ
    イルム搬送速度よりも低速で駆動するように前記駆動手
    段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするフイルム搬送装置。
  3. 【請求項3】 写真フイルムが単一のスプールに巻回さ
    れているフイルムカートリッジを使用し、前記フイルム
    カートリッジが装着されるフイルム供給部と、前記フイ
    ルム供給部から供給されるフイルムを巻き取る巻取リー
    ルを有するフイルム巻取部との間で前記フイルムを搬送
    するフイルム搬送装置において、 前記フイルムカートリッジが収納されるカートリッジ収
    納部と、該カートリッジ収納部に収納されたフイルムカ
    ートリッジのスプールと嵌合可能に軸方向にスライド自
    在に配設されるとともに該スプールと嵌合する方向にバ
    ネ付勢されているスプール駆動軸と、前記スプール駆動
    軸に回転駆動力を加える駆動手段と、を有する前記フイ
    ルム供給部と、 前記スプール駆動軸の軸方向のスライド位置から該スプ
    ール駆動軸が前記フイルムカートリッジのスプールと嵌
    合したか否かを検出する嵌合検出手段と、 前記嵌合検出手段が前記スプール駆動軸とフイルムカー
    トリッジのスプールとの嵌合を検出するまでの期間、前
    記スプール駆動軸を標準のフイルム搬送速度よりも低速
    で駆動するように前記駆動手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするフイルム搬送装置。
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