JPH07248195A - 水管壁構築方法 - Google Patents

水管壁構築方法

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JPH07248195A
JPH07248195A JP932694A JP932694A JPH07248195A JP H07248195 A JPH07248195 A JP H07248195A JP 932694 A JP932694 A JP 932694A JP 932694 A JP932694 A JP 932694A JP H07248195 A JPH07248195 A JP H07248195A
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JP
Japan
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water pipe
water
construction
refractory
site
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Pending
Application number
JP932694A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Tachikawa
昭▲ひろ▼ 立川
Arihito Mizobe
有人 溝部
Shigeki Ishimatsu
繁樹 石松
Kazunori Seki
和典 関
Tokuaki Hatta
篤明 八田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurosaki Refractories Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kurosaki Refractories Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現地工期を大幅に短縮できると共に、巣のな
い均一かつ緻密な組織の水管壁が得られるようにした水
管壁構築方法を提供する。 【構成】 水管金物12を耐火物3で被覆した水管壁
を、所要単位の分割体11として製作し、建設現場で溶
接4等により組立接合して構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却炉やボイラー等の
エネルギー回収用水管壁の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】焼却炉、ボイラーにおいては、炉内温度
は例えば1300℃位に達するので、オーバーヒート、
即ち過熱防止、熱回収有効利用、耐火物壁ライフアップ
等のため、水管壁構造として、水を通す、スチームを通
す等の手段を講じている。そして、この水管壁は水管の
保護の目的で耐火物、しかも熱伝導率の高い耐火物で覆
われた構造となっている。これらの例として、文献 Feu
erfesttechnik, Stahleisen Verlag 1984 に著者Herman
n Stein による焼却炉用耐火物の使用条件と損耗が紹介
されており、更に実開平3−87192号にも水管壁で
の不定形耐火物施工例が示されている。また特開平4−
227401号には水管壁をSiCれんがのパネル構造
としたものが開示されている。しかもこれ等は焼却炉や
ボイラー等の建設現場での水管金物への耐火物被覆工事
であり、作業環境の問題、作業の困難性を伴っていた。
【0003】更に、この水管壁の特徴として、熱伝達が
良いことの要求から耐火物層厚さは出来るだけ薄いこと
が要求され、しかも振動による耐火物層の亀裂、剥離、
欠け落ちを、防止するために、水管の全面を覆うほどの
多数(例えば2000本/m2 )の耐火物支持用スタッド群
が水管そのものの表面や、水管と水管を連結するフイン
に植設されている。さらに、これらのスタッド1本1本
は廃ガス腐食(Zn,Pb、等の硫化物、硫酸塩等の凝
縮成分による腐食)を起こすので、これの防止保護のた
め、およびスタッド先端部間において壁面に平行に亀裂
が発生し、表層部が剥離脱落することを防止するため、
スタッドにセラミック製キャップ又はスリーブを装着す
ることが行われている(前記実開平3−87192号参
照)。
【0004】このように、不定形耐火物の施工空間は非
常に障害物が多く、狭い空間であるため、不定形耐火物
を満遍無く均一に充填することは至難の技である。即
ち、通常良く行われる単に上部から充填する方法では、
障害物の下側の充填が良くなく、また不定形耐火物流動
物中の脱気が悪く、施工硬化後の構造体組織中に気泡、
空洞、通称巣と称する欠陥を生ずる。更に別の手段とし
て、吹き付け施工方法が行われるが、この方法では材料
が付着せずに跳ね返り落下するリバウンドロスが10〜
20%位出ること、組織、品質がバラツクこと、巣の生
成も多いこと、均質で緻密な構造体が得られないこと等
の欠点がある。
【0005】そこで本発明者等は、これらの欠点を解消
するために、先に特願平5−191022号において、
耐火物を支持するためのスタッド群を有する施工空間
へ、流動物状の不定形耐火物を、前記空間の下部および
/又は下部近傍から圧送注入し、前記流動材料のヘッド
を、下部から上部へ押し上げる態様で施工することを特
徴とする不定形耐火物の圧送(圧入とも称する)施工法
を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建設現
場での作業環境の問題、作業の困難性、施工枠組み、外
し等の繁雑さ、工数を要する点、更には多数のスタッド
群(20万〜50万個/炉とも云われる)へのセラミッ
クキャップ(スリーブも含む、以下同じ)装着に要する
工数は相当なもので、この欠点は依然として残ってお
り、現地(オンライン)工期の主要部分を占めるに至っ
ている。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、現地工期を大幅に短縮できると共
に、巣のない均一かつ緻密な組織の水管壁が得られるよ
うにした水管壁構築方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の水管壁構築方法は、水管金物を耐火物で被覆
した水管壁を、所要単位の分割体として製作し、建設現
場で組立接合によって構築する事を要旨とし、更にスタ
ッド群にセラミックキャップ又はスリーブを装着した水
管金物を耐火物で被覆した水管壁を、所要単位の分割体
として製作し、建設現場で組立接合によって構築するこ
とを特徴とする。
【0009】前記分割体が外壁面被覆保温材付きであっ
ても良い。
【0010】また、前記分割体の内壁面被覆耐火物が、
不定形耐火物を下部から圧送注入して形成した施工体で
あっても良い。
【0011】分割体の元となる裸水管金物は、種々のサ
イズに分割可能である。現在でも、裸水管金物は分割体
として持込み、現地にて溶接して組立てている。即ち、
現在の方式による裸水管金物の分割体に、セラミックキ
ャップ及び耐火物を予め施工し、これを現地に持込み、
組立てるのも本発明の一実施例である。
【0012】次に分割体の形態であるが、水管金物を境
にして炉内側を内面と称し、炉外側を外面と称すると、
内面のみを耐火物被覆した分割体、及び外面保温材被覆
までした完全分割体の形態がある。
【0013】なお、内面への耐火物被覆を、先に提案し
た前記特願平5−191022号のように施工個所下部
からの圧入施工法によると、脱気効果が良く、巣の生成
もなく、緻密で均質な施工体が得られる。
【0014】但し、本発明は現場とは別個所(オフライ
ン)での施工であるので、下部からの圧入施工法に限ら
ず、吹き付けを含む通常の施工法でも、施工のし易さか
らオンライン施工より組織の良い施工体が得られる。
【0015】以上のオフライン施工は、耐火物メーカー
の工場内で分割体を完成して現地へ持込んでも良いし、
あるいは現地における建設現場とは別ヤードで施工して
も良い。完成分割体のハンドリング、輸送は局部応力が
掛からないように、剛性の強い方向に立てて持ち運びす
るようにする。
【0016】
【作用】本発明はオフライン施工で、施工がし易いた
め、リバウンドロスが減少し、巣のない均一かつ緻密な
組織の水管壁が得られる。
【0017】また、従来のオンライン施工方式では、施
工枠組み、外し、施工等の工数もさる事ながら、スタッ
ド群へのセラミックキャップの取付け工数が現地工期の
主要部分を占めている。即ち、キャップ被せ約700個
/工数として、約20万〜50万個/炉もあるスタッド
群に対して、キャップ装着に280工数から700工数
も掛かっている。これに対して、例えば耐火物の吹付工
数は約100工/炉であり、キャップ装着にいかに工数
を掛けているかが判る。本発明によれば、現地工事から
このキャップ装着の工数が無くなり、大幅な工期短縮が
図れる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
分割体11を建設現場に持込み、所定位置に溶接により
組立接合している状態を示したもので、12は水管1と
フィン2とからなる水管金物、3は内面施工耐火キャス
タブル、4は溶接部、5は外面施工保温材、6は炉体シ
ェルである。なお、スタッド群及びセラミックキャップ
は図1〜図4において図示省略してある。図2は溶接組
立前の分割体単体例であり、13はクレーン等でハンド
リングする時の孔で、孔以外のハンドリング装備をして
も良い。
【0019】溶接個所は、キャスタブル未施工部分とし
て端部に幅約50〜100mmの水管1とフィン2の露出
部分を残しておき、現場にて各分割体11を溶接4によ
り組立接合する。そして、この露出部分即ち隣接分割体
の耐火キャスタブル3との間に出来る隙間には接合後に
耐火キャスタブルで埋める。
【0020】図3は水管金物12の分割例で、点線で示
した部分から6個に分割されている。図中、7は下部集
合水管、8は上部集合蒸気及び熱水管である。
【0021】図4は分割された水管金物12の下部分割
体例を示し、図5は炉壁の形状に応じた変則的な分割体
例を示している。
【0022】また、図6は水管金物12のスタッド群に
セラミックキャップ10を装着した状態の平面図であ
り、図7は、図6の状態の水管金物12の内面に、耐火
キャスタブル3を施工した後の水管壁の断面図であり、
9がスタッドである。
【0023】
【発明の効果】本発明は、水管壁を予め分割体として製
作するオフライン施工で、施工がし易いため、リバウン
ドロスが減少し、巣のない均一かつ緻密な組織の水管壁
が得られる。また、オフライン施工のため、種々の工法
を効率良く行うことができる。また、作業環境改善等、
いわゆる3K改善にも寄与する。
【0024】現地工事から施工枠組み、外し、施工等の
作業、更にはキャップ装着の工数が無くなるので、大幅
な工期短縮を図ることができ、トータルコストが低減す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の斜視図である。
【図2】分割体の単体例の斜視図である。
【図3】水管金物の分割例を示す斜視図である。
【図4】水管金物分割体の例を示す斜視図である。
【図5】同分割体の他の例を示す斜視図である。
【図6】スタッドにセラミックキャップを被せた水管金
物の部分平面図である。
【図7】耐火物施工後の水管壁の断面図である。
【符号の説明】
1 水管 2 フィン 3 耐火キャスタブル 4 溶接部 5 保温材 9 スタッド 10 セラミックキャップ 11 分割体 12 水管金物 13 ハンドリング用孔
フロントページの続き (72)発明者 石松 繁樹 北九州市八幡西区東浜町1−1 黒崎窯業 株式会社内 (72)発明者 関 和典 北九州市八幡西区東浜町1−1 黒崎窯業 株式会社内 (72)発明者 八田 篤明 東京都中央区日本橋兜町15−6 黒崎窯業 株式会社東京支社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水管金物を耐火物で被覆した水管壁を、
    所要単位の分割体として製作し、建設現場で組立接合に
    よって構築することを特徴とする水管壁構築方法。
  2. 【請求項2】 スタッド群にセラミックキャップ又はス
    リーブを装着した水管金物を耐火物で被覆した水管壁
    を、所要単位の分割体として製作し、建設現場で組立接
    合によって構築することを特徴とする請求項1記載の水
    管壁構築方法。
  3. 【請求項3】 前記分割体が外壁面被覆保温材付きであ
    る請求項2記載の水管壁構築方法。
  4. 【請求項4】 前記分割体の内壁面被覆耐火物が、不定
    形耐火物を下部から圧送注入して形成した施工体である
    請求項2記載の水管壁構築方法。
JP932694A 1994-01-31 1994-01-31 水管壁構築方法 Pending JPH07248195A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009133507A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Nippon Steel Engineering Co Ltd 廃棄物ガス化溶融炉の炉体冷却装置および炉体冷却方法
WO2011063613A1 (zh) * 2009-11-30 2011-06-03 上海锅炉厂有限公司 一种水冷屏穿过水冷壁的密封结构
CN103727556A (zh) * 2013-12-20 2014-04-16 吴江市俊成精密机械有限公司 一种锅炉水冷壁

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011030