JPH07248194A - 流動物質循環方法及び装置 - Google Patents

流動物質循環方法及び装置

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JPH07248194A
JPH07248194A JP6782194A JP6782194A JPH07248194A JP H07248194 A JPH07248194 A JP H07248194A JP 6782194 A JP6782194 A JP 6782194A JP 6782194 A JP6782194 A JP 6782194A JP H07248194 A JPH07248194 A JP H07248194A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流動物質を第1室と第2室との間において循
環させる流動層炉において、空塔速度の遅い方の室の流
動物質の拡散混合を良くして、効率的な熱回収を図り、
かつ、燃料を効率よく燃焼させる。 【構成】 流動層を備えた室を上部及び下部にそれぞれ
開口19、20を有する仕切部材3で2つの室2、4に
区分し、それぞれの室の空塔速度を変化させて流動物質
を前記開口19、20を通して循環する方法において、
空塔速度の小さい方の室4の流動層内上部に粒子拡散手
段51を設けて、仕切部材3の上部開口19から循環さ
れる流動物質を拡散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみ、産業廃棄
物、石炭などの燃料を流動層燃焼させる流動層炉におい
て、流動層内に仕切部材を設けて2つの室に区分し、そ
れぞれの室の空塔速度を変えて流動物質を循環させる方
法及び装置の改良、詳しくは、空塔速度の遅い方の室の
流動物質の拡散混合を良くして、効率的な熱回収を図
り、かつ、燃料を効率よく燃焼する流動物質循環方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公平5−87757号公報には、流動
層を仕切板により燃焼部と熱回収部とに区分し、燃焼部
の流動化ガス吹込風量を熱回収部の流動化ガス吹込風量
よりも大きくとることにより、燃焼部の流動物質を仕切
板を越えて熱回収部へ流入させ、仕切板の下部から熱回
収部の流動物質を燃焼部に還流するようにした流動層炉
が記載されている。
【0003】この公報記載の流動層炉においては、空塔
速度の速い流動層から空塔速度の低い流動層の上部に流
動物質が流入するが、仕切板に近い程、流動物質の流入
が多く、仕切板から離れるに従って流動物質の流入は少
なくなる。このため、空塔速度の低い流動層の幅を広く
しても、流動物質の流入量が少なく有効に伝熱管を利用
出来ないので、流動層の幅が制限される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、空塔速
度の低い流動層の上部に流入する流動物質は、仕切板か
ら離れるに従って少なくなる問題点があった。すなわ
ち、流動物質から熱を吸収する場合には、仕切板近傍に
伝熱管を集中的に配置する必要があった。また、流動物
質とともに流入する未燃分の燃焼も仕切板付近での燃焼
が多くなり、この部分での酸素が不足して燃焼が悪くな
る問題点があった。このため、流入してくる流動物質を
流動層の上部で、平面方向にほぼ均一に分散する手段が
求められていた。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、空塔速度の低い方の流動層内上部に粒
子拡散手段を設けて、空塔速度の高い方の流動層から仕
切板の上端を越えて流入してくる流動物質を水平方向に
ほぼ均一に分散させることにより、熱回収を効率よく行
うとともに、燃焼性を良くするよにした流動物質循環方
法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】空塔速度の速い
流動層から空塔速度の低い流動層の上部に流動物質が流
入する場合、前述のように、仕切板に近い程流動物質の
流入が多く、仕切板から離れるに従って流動物質の流入
は少なくなる。図14は、第1室を流動化開始流速の4
倍のガス流速で、第2室を流動化開始流速の1.5倍の
ガス流速で流動化させた時の第2室への流動物質の循環
量を測定した試験結果を示したものである。図14か
ら、仕切板近傍への循環量が非常に多いことがわかる。
【0007】流動層の流動物質の拡散は、一般的に上下
方向の拡散速度は速いが、水平方向の拡散は遅い。この
ため、第2室の流動層の幅を広くしても、第1室から流
入してくる流動物質及びそれに伴われて流入する未燃物
質などを、仕切板から離れた位置に設けた伝熱管で熱を
有効に回収出来ない。また、未燃分を燃焼する方法で
は、未燃分を完全に燃焼させることが出来なかった。こ
れらの問題を解決するために、第2室の流動層上部域に
おいて、上下方向の拡散を少なくする手段を設け、その
結果として、横方向の拡散によって、第1室から流入し
た流動物質が第2室の流動層上部域においてほぼ均一に
分布させることが出来る。このことによって、第2室で
効率よく熱回収が実施できる。また、第2室で第1室か
ら流動物質とともに流入した未燃分を効率よく燃焼する
ことが出来る。
【0008】上記の目的を達成するために、本発明の流
動物質循環方法は、流動層を備えた室を上部及び下部に
それぞれ開口を有する仕切部材で2つの室に区分し、そ
れぞれの室の空塔速度を変化させて流動物質を前記開口
を通して循環する方法において、空塔速度の小さい方の
室の流動層内上部に粒子拡散手段を設けて、仕切部材の
上部開口から循環される流動物質を拡散させることを特
徴としている。
【0009】本発明の流動物質循環装置は、空気分散板
から上方に吹き込まれる空気により形成される流動層
と、この流動層を備えた室を、下端部及び流動層の静止
層高より上方部にそれぞれ開口を有する仕切部材で区分
して形成された第1室及び第2室と、第1室及び第2室
の下側にそれぞれ設けられた、独立した空気吹込量調節
機構を備える風箱とからなり、第1室の空塔速度が第2
室の空塔速度より大きくなるようにした流動物質循環装
置において、第2室の流動層内上部に粒子拡散手段を設
けたことを特徴としている。
【0010】上記の装置において、第1室が燃焼室で、
第2室が熱回収室となるように構成したり、第1室が部
分燃焼室で、第2室が燃焼室となるように構成したりす
る。また、第2室の流動層内の粒子拡散手段の下側には
伝熱管が設けられる。粒子拡散手段は、多孔板で構成さ
れたり、最上段の伝熱管をカバーで被覆し、カバー同士
の間に間隙が生じるように構成されたり、最上段の伝熱
管にヒレを設け、ヒレ同士の間に間隙を形成させるか、
又はヒレに開孔を設けて構成されたりする。なお、多孔
板の孔の形状は、円形、三角形、四角形、多角形、その
他任意の形状とすることができる。
【0011】粒子拡散手段の開孔率は5〜50%、望ま
しくは10〜30%である。この範囲より小さいと、開
孔部から流動層下部への粒子移動が悪くなる。また、開
孔部を通過するガス流速が増加するので、粒子拡散手段
の摩耗が増大する傾向があり、一方、この範囲より大き
いと、上下方向の拡散を抑制する効果が少なくなる傾向
がある。また、粒子拡散手段の開口部が、仕切部材から
離れるにしたがって大きくなるように構成したり、粒子
拡散手段が、仕切部材に近い方が上方になるように傾斜
して配置したりすることがある。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の形状、その相対配置などは、とくに特定的
な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。 実施例1 本発明の流動物質循環方法及び装置の一実施例を図1に
よって説明する。1は装置本体で水冷管構造(耐火材構
造でも可能)で製作され、2は流動層燃焼室で燃料供給
口18から例えば、発熱量4000Kcal/kgの産業廃棄
物が供給される。流動層燃焼室2の下部に設けた風箱7
から空気分散板6を介して供給する空気によって、流動
物質を流動化して燃料を燃焼させる。本体1は仕切部材
3で燃焼流動層2とは別個の流動層熱回収室4に区分さ
れ、層内には伝熱管5が設けられており、下部の風箱8
から空気分散板6を介して供給される空気によって流動
物質が流動化されて、伝熱管5によって熱を吸収する。
伝熱管5は過熱器管(あるいは再熱管、水冷管でも良
い)である。
【0013】 流動粒
子は0.5〜1mm程度の粒子で構成され、必要に応じて
石灰石、ドロマイトなどが脱塩剤あるいは脱硫剤として
供給され、下部からの空気で流動化開始速度の3〜5倍
程度の空塔速度で流動化して燃料を燃焼する。燃焼室2
の温度は一般的に550〜900℃程度であり、その目
的、例えば脱塩を実施する条件では550〜700℃、
脱硫を実施する条件では750〜850℃程度など所定
の温度になるように設計する。燃料の発熱量が高いと燃
焼温度が高くなるので、燃焼によって発生した熱の一部
を熱回収室4の伝熱管5で収熱して、所定の燃焼温度に
なるようにする。熱回収室4には、予め設計計算された
必要な伝熱管5が設けられている。
【0014】燃焼室2から、水冷管構造(あるいは耐火
材構造でも良い)の仕切部材3の上部、好ましくは静止
層高位置と同等以上に設けた開口19から高温の流動物
質が熱回収室4に移動し、伝熱管5によって所定の熱が
除かれて、冷却された流動物質は仕切部材3の下部に設
けられた開口20から燃焼室2に循環される。図1に示
すように、熱回収室4の上部域50に粒子拡散手段51
が設けられる。この粒子拡散手段51としては、図2に
示すように、開孔率が5〜50%の多孔板52が用いら
れる。54は孔である。また、図3に示すように、孔5
4が仕切部材から離れるにしたがって大きくなるように
配列された多孔板56とすることもある。これらの多孔
板52、56は、図4に示すように、仕切部材3に近い
方が上方になるように傾斜して配置される場合もある。
【0015】また、図5に示すように、最上段の伝熱管
5をカバー58で被覆し、カバー同士の間を開孔部とし
て粒子拡散手段を構成したり、図6に示すように、最上
段の伝熱管5にヒレ(フィン)60を設け、フィン同士
の間を開孔部として粒子拡散手段を構成してもよい。さ
らに、図7に示すように、最上段の伝熱管5同士をヒレ
(フィン)62で接続し、このヒレ62に開孔64を設
けてもよい。この開口64は、図8に示すように、ヒレ
62の幅一杯に設けてもよい。また、開孔64の形状、
配置は、図9に示すように、円形にしたり、図10に示
すように、開孔64の数を多くしたりすることができ
る。開孔64の形状、大きさ、数は、上記の図に限るこ
となく、任意の形状、大きさ、数に適宜変更して差し支
えない。
【0016】この粒子拡散手段51が設けられない場
合、熱回収室4の幅を仕切部材3から離れるに従って
a、b、c、dの領域として考えると、a領域には大量
の流動物質が流入するがd領域への流入物質の流入は非
常に少ないので、この領域の伝熱管5は有効に熱を回収
することが出来ない。ところが、熱回収室4の上部域5
0に粒子拡散手段51を設けると、この粒子拡散手段5
1の上部で流入してきた流動物質がc、dの幅方向にま
でほぼ均一に混合しながら流動層下部方向に移動してい
くので、伝熱管5を効果的に配置することが可能にな
る。また、熱回収室4の幅を有効に利用することが出来
るので、伝熱管の使用本数が少なくなり熱回収室4をコ
ンパクトに設計することが可能となる。
【0017】流動物質の循環はつぎのように行われる。
すなわち、燃焼室2の空塔速度を熱回収室4の空塔速度
よりも速くすれば、燃焼室2の上部から熱回収室4の上
部に上部開口19を通って流動物質が移動し、熱回収室
4の内部を通過して下部の開口24から燃焼室2に循環
する。熱回収室4の方の空塔速度を速くすれば、当然逆
廻りの循環となる。燃焼室2の温度及び、または熱回収
量は熱回収室4の空塔速度及び、または燃焼室2の空塔
速度を変化させて制御する。40は空気供給管、41、
42は空気流量調節手段(弁、ダンパーなど)である。
図1では、1個の燃焼室2に対して1個の熱回収室4を
設置する場合を示しているが、図11に示すように、燃
焼室2を矩形として、熱回収室4を複数個(図11では
一例として4個)とすることも可能である。勿論、矩形
の代わりに、円形とする場合もある。また、燃焼室2を
部分燃焼室に、熱回収室4を燃焼室になるように構成す
ることもある。この場合、燃焼室の流動層内に伝熱管を
埋設して燃焼・熱回収室とすることが好ましい。
【0018】実施例2 本実施例は図12に示すように、部分燃焼室2aの風箱
7を貫通して不燃物排出導管13を設け、この不燃物排
出導管13に空気流量調節手段30(弁、ダンパーな
ど)を備える空気供給管40を接続し、部分燃焼室2a
の流動層に温度検出制御手段31を接続し、この温度検
出制御手段31と空気流量調節手段30とを接続して、
不燃物排出導管13へ供給される空気量により、部分燃
焼室2aの流動層温度が制御されるようにしたものであ
る。不燃物排出導管13から抜き出された不燃物を含む
流動物質は、篩などの分級装置15により、粗粒の不燃
物と流動物質とに分離され、粗粒の不燃物は系外へ排出
され、流動物質は部分燃焼室2aへ循環再使用される。
なお、流動物質を燃焼室(燃焼・熱回収室)4aへ循環
することも可能である。また、部分燃焼室2aを燃焼室
に、燃焼室4aを熱回収室にすることも可能である。
【0019】図12に示すような空気の供給方法を採用
すれば、流動物質の循環は仕切部材3の部分燃焼室2a
側の空塔速度、すなわち不燃物排出導管13の上部開口
14付近の空塔速度を、仕切部材3の燃焼室4a側の空
塔速度よりも速くして実施する。一般的には、不燃物排
出導管13の上部開口14付近の空塔速度を流動化開始
速度の3〜5倍とし、仕切部材3の燃焼室4a側の空塔
速度を流動化開始流速から流動化開始流速の2倍程度に
して流動物質の循環を実施する。部分燃焼室2aの温度
は、不燃物排出導管13に供給する空気を空気流量調節
手段30を調整することによって実施する。不燃物排出
導管13から供給する空気を停止すると、不燃物排出導
管13の流動層部は流動化が停止し、静止状態になるの
で、下部開口20からは流動物質の移動が停止する。仕
切部材3の上部開口19は部分燃焼室2aと燃焼室4a
との間で流動物質が交互に移動されるが、その量は少な
く、部分燃焼室2aからの熱の除去は殆ど無くなる状態
になる。このように、部分燃焼室2aから熱の除去が不
要な時、例えば起動時などには燃焼室4aの空気も停止
しても良い。
【0020】不燃物排出導管13からの空気流量を増加
し流動化状態になると、燃焼室4aの流動物質が下部の
開口20から部分燃焼室2aに移動するようになり、こ
れによって上部開口19から部分燃焼室2aの高温の流
動物質が燃焼室4aに移動し、伝熱管5により熱を取ら
れて冷却されて部分燃焼室2aに循環される、この循環
される流動物質の流量は、部分燃焼室2a及び燃焼室4
aの空塔速度が一定であれば、不燃物排出導管13に供
給される空気流量の増加につれて増加する。このよう
に、部分燃焼室2aの温度は不燃物排出導管13に供給
される空気量を調整することによって、所定の流動層温
度に制御することが出来る。また、不燃物排出導管13
に供給する空気流量を調整することによって、回収する
熱量を制御することが出来る。
【0021】図12に示す装置においては、燃焼室4a
での燃焼によって流動層温度が高くなるので、流動層内
に伝熱管5を設けて収熱して所定の温度にすることがで
きる。粒子拡散手段51の構成は、実施例1の場合と同
様である。また、図13に示すように、部分燃焼室2a
を矩形として、燃焼室4aを複数個(図13では一例と
して4個)とすることも可能である。勿論、矩形の代わ
りに、円形とする場合もある。他の構成及び作用は実施
例1の場合と同様である。また、図12に示すような空
気の供給方法を、図1に示す燃焼室2と熱回収室4とか
らなる装置に適用することも勿論可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 第2室の流動層内上部に粒子拡散手段が設けら
れるので、第2室の流動物質の拡散混合が良好になり流
動物質が均一に分散され、このため、効率よく熱回収を
行うことができる。 (2) 同様の理由で、第2室において第1室から流動
物質とともに流入した未燃分を効率よく燃焼させること
ができる。 (3) 粒子拡散手段により、熱回収室の幅を有効に利
用することができるので、伝熱管の使用本数が少なくな
り、熱回収室のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流動物質循環装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】第1図における粒子拡散手段の一例を示す平面
図である。
【図3】粒子拡散手段の他の例を示す平面図である。
【図4】本発明の装置の他の実施例を示す概略構成図で
ある。
【図5】粒子拡散手段の他の例を示す断面図である。
【図6】粒子拡散手段の他の例を示す断面図である。
【図7】粒子拡散手段の他の例を示す平面図である。
【図8】粒子拡散手段の他の例を示す平面図である。
【図9】粒子拡散手段の他の例を示す平面図である。
【図10】粒子拡散手段のさらに他の例を示す平面図で
ある。
【図11】本発明の装置における燃焼室と熱回収室の配
置例を示す平面説明図である。
【図12】本発明の装置のさらに他の実施例を示す概略
構成図である。
【図13】本発明の装置における部分燃焼室と燃焼室の
配置例を示す平面説明図である。
【図14】仕切板からの距離と流動物質循環量との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 装置本体 2 燃焼室 2a 部分燃焼室 3 仕切部材 4 熱回収室 4a 燃焼室(燃焼・熱回収室) 5 伝熱管 6 空気分散板 7 風箱 8 風箱 13 不燃物排出導管 14 上部開口 15 分級装置 18 燃料供給口 19 上部開口 20 下部開口 30 空気流量調節手段 31 温度検出制御手段 40 空気供給管 41 空気流量調節手段 42 空気流量調節手段 50 上部域 51 粒子拡散手段 52 多孔板 54 孔 56 多孔板 58 カバー 60 ヒレ 62 ヒレ 64 開孔

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動層を備えた室を上部及び下部にそれ
    ぞれ開口を有する仕切部材で2つの室に区分し、それぞ
    れの室の空塔速度を変化させて流動物質を前記開口を通
    して循環する方法において、 空塔速度の小さい方の室の流動層内上部に粒子拡散手段
    を設けて、仕切部材の上部開口から循環される流動物質
    を拡散させることを特徴とする流動物質循環方法。
  2. 【請求項2】 空気分散板から上方に吹き込まれる空気
    により形成される流動層と、 この流動層を備えた室を、下端部及び流動層の静止層高
    より上方部にそれぞれ開口を有する仕切部材で区分して
    形成された第1室及び第2室と、 第1室及び第2室の下側にそれぞれ設けられた、独立し
    た空気吹込量調節機構を備える風箱とからなり、 第1室の空塔速度が第2室の空塔速度より大きくなるよ
    うにした流動物質循環装置において、 第2室の流動層内上部に粒子拡散手段を設けたことを特
    徴とする流動物質循環装置。
  3. 【請求項3】 第1室が燃焼室で、第2室が熱回収室で
    あることを特徴とする請求項2記載の流動物質循環装
    置。
  4. 【請求項4】 第1室が部分燃焼室で、第2室が燃焼室
    であることを特徴とする請求項2記載の流動物質循環装
    置。
  5. 【請求項5】 第2室の流動層内の粒子拡散手段の下側
    に伝熱管を設けたことを特徴とする請求項2、3又は4
    記載の流動物質循環装置。
  6. 【請求項6】 粒子拡散手段が多孔板であることを特徴
    とする請求項2〜5のいずれかに記載の流動物質循環装
    置。
  7. 【請求項7】 粒子拡散手段が、最上段の伝熱管をカバ
    ーで被覆し、カバー同士の間に間隙が生じるようにした
    ものであることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに
    記載の流動物質循環装置。
  8. 【請求項8】 粒子拡散手段が、最上段の伝熱管にヒレ
    を設け、ヒレ同士の間に間隙を形成させるか、又はヒレ
    に開孔を設けるようにしたものであることを特徴とする
    請求項2〜6のいずれかに記載の流動物質循環装置。
  9. 【請求項9】 粒子拡散手段の開孔率が5〜50%であ
    ることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の流
    動物質循環装置。
  10. 【請求項10】 粒子拡散手段の開口部が、仕切部材か
    ら離れるにしたがって大きくなっていることを特徴とす
    る請求項2〜9記載の流動物質循環装置。
  11. 【請求項11】 粒子拡散手段が、仕切部材に近い方が
    上方になるように傾斜して配置されていることを特徴と
    する請求項2〜10記載の流動物質循環装置。
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