JPH07247865A - ガスタービンの燃料供給方法 - Google Patents
ガスタービンの燃料供給方法Info
- Publication number
- JPH07247865A JPH07247865A JP3575694A JP3575694A JPH07247865A JP H07247865 A JPH07247865 A JP H07247865A JP 3575694 A JP3575694 A JP 3575694A JP 3575694 A JP3575694 A JP 3575694A JP H07247865 A JPH07247865 A JP H07247865A
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- JP
- Japan
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- fuel
- gas turbine
- gas
- switching
- oil
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- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス燃料と油燃料とを共用するガスタービン
において、燃料切替時に弁開度を制御することによりガ
スタービンの出力の変動をきたさないようにする。 【構成】 燃料切替時、燃料の切替直後に弁開度を一定
に保持するホールド状態Ａと、燃料の切替完了直前に弁
開度を一定に保持するホールド状態Ｂを設けた。ホール
ド状態Ａは油燃料配管系に燃料が充満するまでの時間で
あり、ホールド状態Ｂは、弁特性に伴う油燃料噴射量の
急激な増大を防止するための時間であり、これらによっ
てガスタービンの出力変動を防止する。
において、燃料切替時に弁開度を制御することによりガ
スタービンの出力の変動をきたさないようにする。 【構成】 燃料切替時、燃料の切替直後に弁開度を一定
に保持するホールド状態Ａと、燃料の切替完了直前に弁
開度を一定に保持するホールド状態Ｂを設けた。ホール
ド状態Ａは油燃料配管系に燃料が充満するまでの時間で
あり、ホールド状態Ｂは、弁特性に伴う油燃料噴射量の
急激な増大を防止するための時間であり、これらによっ
てガスタービンの出力変動を防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はガス燃料、油燃料共用ガ
スタービンの運転中における燃料切替時の燃料供給方法
に関するものである。
スタービンの運転中における燃料切替時の燃料供給方法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ガス燃料、油燃料共用ガスタービンでは
各種のガス燃料と油燃料が共用して使用されている。こ
のようなガスタービンではガス燃料と油燃料とが同時に
又はそれぞれ単独で、同一燃焼器内で使用される。図２
はそうしたガスタービンの燃料供給系統図を示してい
る。図においてガス燃料は、ガス流量計１、圧力調節弁
２、制御兼遮断弁３を経て、各燃焼器のデュアル燃料ノ
ズル４から噴射される。停止時燃料供給系統内の残留ガ
ス燃料は、大気放出弁５から大気へ放出される。一方油
燃料は、ストレーナ６、流量計７、燃料ポンプ８、スト
レーナ９、制御兼遮断弁１０及びフローデバイダ１１を
経て、デュアル燃料ノズル４から噴射される。噴射圧力
の調節は、圧力調節弁１２のバイパス制御によって行わ
れる。停止時燃料供給系統内の残留油燃料は、マニホー
ルドドレン弁１３から排出回収される。フローデバイダ
１１は各燃料ノズルの噴射量を均一にする機能を有して
おり、また符号１４は逆止弁である。
各種のガス燃料と油燃料が共用して使用されている。こ
のようなガスタービンではガス燃料と油燃料とが同時に
又はそれぞれ単独で、同一燃焼器内で使用される。図２
はそうしたガスタービンの燃料供給系統図を示してい
る。図においてガス燃料は、ガス流量計１、圧力調節弁
２、制御兼遮断弁３を経て、各燃焼器のデュアル燃料ノ
ズル４から噴射される。停止時燃料供給系統内の残留ガ
ス燃料は、大気放出弁５から大気へ放出される。一方油
燃料は、ストレーナ６、流量計７、燃料ポンプ８、スト
レーナ９、制御兼遮断弁１０及びフローデバイダ１１を
経て、デュアル燃料ノズル４から噴射される。噴射圧力
の調節は、圧力調節弁１２のバイパス制御によって行わ
れる。停止時燃料供給系統内の残留油燃料は、マニホー
ルドドレン弁１３から排出回収される。フローデバイダ
１１は各燃料ノズルの噴射量を均一にする機能を有して
おり、また符号１４は逆止弁である。
【０００３】この種ガスタービンでは前述の通り、ガス
燃料と油燃料との混焼及びそれぞれの燃料の専焼が可能
なように構成されている。また燃料の切替は運転中でも
可能である。図３は燃料切替時のそれぞれの燃料制御開
度の推移図を示している。即ち、それぞれの熱量の和が
同一になるよう、それぞれの噴射燃料量を直線的に増減
させ、これによりガスタービン出力が一定の状態で燃料
の切替が行われるようになっている。
燃料と油燃料との混焼及びそれぞれの燃料の専焼が可能
なように構成されている。また燃料の切替は運転中でも
可能である。図３は燃料切替時のそれぞれの燃料制御開
度の推移図を示している。即ち、それぞれの熱量の和が
同一になるよう、それぞれの噴射燃料量を直線的に増減
させ、これによりガスタービン出力が一定の状態で燃料
の切替が行われるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周知のよう
にガスは圧縮性流体であるが油は非圧縮性流体である。
このため前記のような燃料共用ガスタービンにおいて
は、例えばガス燃料から油燃料へ切り替えるとき、前記
制御弁で油燃料を減らしてガス燃料を増やすに際して、
噴射圧力到達までに配管中に油燃料が充満するまでの時
間遅れが発生する。一方ガス燃料はこの間逐次減少する
ため、過渡的にガスタービン出力が低下するという問題
があった。また図４の弁特性線図に示すように、噴射燃
料量は放物線状に変化する。このため切替完了の直前で
は、ガス燃料の減少量は小さいが、油燃料の増加量が大
きい。この急激な油燃料増量のため、過渡的にガスター
ビン出力が増大するという問題があった。更に前記過渡
時油燃料配管計に圧力波によるウォータハンマーが発生
し、振動によって配管及び配管形機器が損傷する等の不
都合が発生する場合があった。そこで本発明の燃料供給
方法は、燃料の切替開始直後と切替完了直前の供給燃料
量を変化させずホールド状態とすることにより、前記従
来の問題を解決しようとするものである。
にガスは圧縮性流体であるが油は非圧縮性流体である。
このため前記のような燃料共用ガスタービンにおいて
は、例えばガス燃料から油燃料へ切り替えるとき、前記
制御弁で油燃料を減らしてガス燃料を増やすに際して、
噴射圧力到達までに配管中に油燃料が充満するまでの時
間遅れが発生する。一方ガス燃料はこの間逐次減少する
ため、過渡的にガスタービン出力が低下するという問題
があった。また図４の弁特性線図に示すように、噴射燃
料量は放物線状に変化する。このため切替完了の直前で
は、ガス燃料の減少量は小さいが、油燃料の増加量が大
きい。この急激な油燃料増量のため、過渡的にガスター
ビン出力が増大するという問題があった。更に前記過渡
時油燃料配管計に圧力波によるウォータハンマーが発生
し、振動によって配管及び配管形機器が損傷する等の不
都合が発生する場合があった。そこで本発明の燃料供給
方法は、燃料の切替開始直後と切替完了直前の供給燃料
量を変化させずホールド状態とすることにより、前記従
来の問題を解決しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ガス
燃料と油燃料とを共用するガスタービンにおいて、燃料
の切替開始直後と切替完了直前に、ガス燃料及び油燃料
制御弁の弁開度を一定にし、それぞれの供給燃料量を一
定時間変化させずホールド状態とするもので、これを課
題解決のため手段とするものである。
燃料と油燃料とを共用するガスタービンにおいて、燃料
の切替開始直後と切替完了直前に、ガス燃料及び油燃料
制御弁の弁開度を一定にし、それぞれの供給燃料量を一
定時間変化させずホールド状態とするもので、これを課
題解決のため手段とするものである。
【０００６】
【作用】本発明では、燃料切替開始直後、ガス燃料制御
兼遮断弁の開度が６０％、油燃料制御兼遮断弁の開度が
４０％になったところで、ホールド状態Ａを維持する。
この状態は油燃料配管系に燃料が充満するまでの時間待
ちを行うためであり、この間ガス燃料が減少しないた
め、ガスタービンの出力が減少することがない。また切
替完了直前において、ガス燃料制御兼遮断弁の開度が２
０％、油燃料制御兼遮断弁の開度が８０％になったとこ
ろで、ホールド状態Ｂを維持する。この状態は弁特性に
伴う油燃料噴射量の急激な増大を防止するためであり、
これによってガスタービンの出力が増大することが防止
される。
兼遮断弁の開度が６０％、油燃料制御兼遮断弁の開度が
４０％になったところで、ホールド状態Ａを維持する。
この状態は油燃料配管系に燃料が充満するまでの時間待
ちを行うためであり、この間ガス燃料が減少しないた
め、ガスタービンの出力が減少することがない。また切
替完了直前において、ガス燃料制御兼遮断弁の開度が２
０％、油燃料制御兼遮断弁の開度が８０％になったとこ
ろで、ホールド状態Ｂを維持する。この状態は弁特性に
伴う油燃料噴射量の急激な増大を防止するためであり、
これによってガスタービンの出力が増大することが防止
される。
【０００７】
【実施例】以下本発明の実施例を図面のついて説明する
と、図１は本発明の燃料切替方法に係る弁開度特性線図
である。図において燃料切替が開始された直後、ガス燃
料制御兼遮断弁３の開度が６０％に減少し、油燃料制御
兼遮断弁１０の開度が４０％に増大したことろで、両弁
開度は所定時間一定に保持されてホールドＡ状態を維持
する。そののちガス燃料制御兼遮断弁３及び油燃料制御
兼遮断弁１０の開度をそれぞれ２０％及び８０％となる
ように弁開度を変化させ、その後ホールドＢ状態を維持
した後、再び弁開度を図のように変え燃料の切替を完了
する。これらは一般にタイマを使用して自動的に行われ
る。本発明ではガス燃料、油燃料の制御兼遮断弁を前記
のように切替えることにより、ガスタービンの出力を一
定に維持することができる。なお、ガスタービンの仕様
によって異なるが、本発明方法による燃料切替は通常５
分程度で行われ、ホールド時間は３０秒程度とされる。
と、図１は本発明の燃料切替方法に係る弁開度特性線図
である。図において燃料切替が開始された直後、ガス燃
料制御兼遮断弁３の開度が６０％に減少し、油燃料制御
兼遮断弁１０の開度が４０％に増大したことろで、両弁
開度は所定時間一定に保持されてホールドＡ状態を維持
する。そののちガス燃料制御兼遮断弁３及び油燃料制御
兼遮断弁１０の開度をそれぞれ２０％及び８０％となる
ように弁開度を変化させ、その後ホールドＢ状態を維持
した後、再び弁開度を図のように変え燃料の切替を完了
する。これらは一般にタイマを使用して自動的に行われ
る。本発明ではガス燃料、油燃料の制御兼遮断弁を前記
のように切替えることにより、ガスタービンの出力を一
定に維持することができる。なお、ガスタービンの仕様
によって異なるが、本発明方法による燃料切替は通常５
分程度で行われ、ホールド時間は３０秒程度とされる。
【０００８】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、燃料切替時に負荷変動が発生せず、また油燃料の配
管系にウォータハンマーは発生しない。従ってデュアル
燃料ガスタービンの信頼性の向上が図れる等の優れた効
果を奏するものである。
ば、燃料切替時に負荷変動が発生せず、また油燃料の配
管系にウォータハンマーは発生しない。従ってデュアル
燃料ガスタービンの信頼性の向上が図れる等の優れた効
果を奏するものである。
【図１】本発明の実施例に係るガスタービンの燃料供給
方法における制御弁開度の特性線図である。
方法における制御弁開度の特性線図である。
【図２】従来のデュアル燃料供給系統図である。
【図３】従来のガスタービンの燃料供給方法における制
御弁開度を示す特性線図である。
御弁開度を示す特性線図である。
【図４】従来の制御弁の弁開度による噴射燃料量の特性
線図である。
線図である。
１ ガス流量計 ２ 圧力調節弁 ３，１０ 制御兼遮断弁 ４ デュアル燃料ノズル ５ 大気放出弁 ６，９ ストレーナ ７ 油流量計 ８ 燃料ポンプ １１ フローデバイダ １２ 圧力調節弁 １３ マニホールドドレン弁
Claims (1)
- 【請求項１】 ガス燃料と油燃料とを共用するガスター
ビンにおいて、燃料の切替開始直後と切替完了直前に、
ガス燃料及び油燃料制御弁の弁開度を一定にし、それぞ
れの供給燃料量を一定時間変化させずホールド状態とす
ることを特徴とするデュアル燃料ガスタービンの運転中
におけるガスタービンの燃料供給方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3575694A JPH07247865A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | ガスタービンの燃料供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3575694A JPH07247865A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | ガスタービンの燃料供給方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07247865A true JPH07247865A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12450688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3575694A Withdrawn JPH07247865A (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | ガスタービンの燃料供給方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07247865A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008106777A (ja) * | 2006-10-26 | 2008-05-08 | General Electric Co <Ge> | ガスタービン燃焼器内での非制御燃料の到達を検出する方法 |
| JP2014137064A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンエンジンを動作させる方法およびシステム |
| CN112727604A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-30 | 大连欧谱纳透平动力科技有限公司 | 用于燃气轮机的液体/气体双燃料供应系统 |
| DE102022115930A1 (de) | 2022-06-27 | 2023-12-28 | Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg | Verfahren und Vorrichtung zur gezielten Abschaltung eines Flugzeugtriebwerks |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP3575694A patent/JPH07247865A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008106777A (ja) * | 2006-10-26 | 2008-05-08 | General Electric Co <Ge> | ガスタービン燃焼器内での非制御燃料の到達を検出する方法 |
| JP2014137064A (ja) * | 2013-01-15 | 2014-07-28 | General Electric Co <Ge> | ガスタービンエンジンを動作させる方法およびシステム |
| CN112727604A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-30 | 大连欧谱纳透平动力科技有限公司 | 用于燃气轮机的液体/气体双燃料供应系统 |
| DE102022115930A1 (de) | 2022-06-27 | 2023-12-28 | Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg | Verfahren und Vorrichtung zur gezielten Abschaltung eines Flugzeugtriebwerks |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |