JP2535766B2 - Lpガスを液状の燃料とするガスタ―ビン燃焼器の燃料供給装置 - Google Patents
Lpガスを液状の燃料とするガスタ―ビン燃焼器の燃料供給装置Info
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- JP2535766B2 JP2535766B2 JP5347019A JP34701993A JP2535766B2 JP 2535766 B2 JP2535766 B2 JP 2535766B2 JP 5347019 A JP5347019 A JP 5347019A JP 34701993 A JP34701993 A JP 34701993A JP 2535766 B2 JP2535766 B2 JP 2535766B2
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- gas
- liquefied
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- Feeding And Controlling Fuel (AREA)
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液化ブタン等の
液化ガス(LPガス)を液状の燃料とするガスタービン
燃焼器の燃料供給装置に関するものである。
液化ガス(LPガス)を液状の燃料とするガスタービン
燃焼器の燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にガスタービン燃焼器においては、
液体燃料としては灯油やA重油等が使用されている。こ
の液体燃料の供給装置の一例を説明すれば、第3図に示
すように燃料タンク1とガスタービン燃焼器2の燃料噴
射弁3とを移送ポンプ4と燃料噴射ポンプ5と燃料流量
制御弁6と、図示しないガスタービン制御装置からの信
号V1 により制御される遮断弁7とを有する燃料供給管
路8で連結して構成されている。なお、9は1次フィル
ター、10は2次フィルターである。
液体燃料としては灯油やA重油等が使用されている。こ
の液体燃料の供給装置の一例を説明すれば、第3図に示
すように燃料タンク1とガスタービン燃焼器2の燃料噴
射弁3とを移送ポンプ4と燃料噴射ポンプ5と燃料流量
制御弁6と、図示しないガスタービン制御装置からの信
号V1 により制御される遮断弁7とを有する燃料供給管
路8で連結して構成されている。なお、9は1次フィル
ター、10は2次フィルターである。
【0003】そしてこの構成によるガスタービン燃焼器
の燃料供給装置においては、移送ポンプ4及び燃料噴射
ポンプ5により移送される液体燃料は、タービンの起動
による信号V1 により遮断弁7が開放されると燃料供給
管路8から燃料噴射弁3に至り、こゝからガスタービン
燃焼器2内に噴射されるようになっている。そしてガス
タービンが停止されると遮断弁7が閉鎖され、この遮断
弁7と燃料噴射弁3との間の燃料供給管路8aに液体燃
料が溜まった状態となる。この燃料供給管路8aに残留
する液体燃料はガスタービンの再起動により上流側から
移送される液体燃料により押圧され燃料噴射弁3に供給
されることとなる。
の燃料供給装置においては、移送ポンプ4及び燃料噴射
ポンプ5により移送される液体燃料は、タービンの起動
による信号V1 により遮断弁7が開放されると燃料供給
管路8から燃料噴射弁3に至り、こゝからガスタービン
燃焼器2内に噴射されるようになっている。そしてガス
タービンが停止されると遮断弁7が閉鎖され、この遮断
弁7と燃料噴射弁3との間の燃料供給管路8aに液体燃
料が溜まった状態となる。この燃料供給管路8aに残留
する液体燃料はガスタービンの再起動により上流側から
移送される液体燃料により押圧され燃料噴射弁3に供給
されることとなる。
【0004】ところで、近来このガスタービンの燃料の
多様化が要望され、例えば液化プロパンや液化ブタン等
の気化し易い液化LPガスを液状の燃料として使用する
ことが提案されている。しかしながらこのような液化L
Pガスを前記したような液体燃料供給装置を用いてガス
タービン燃焼器へ供給するには問題がある。第1の問題
は、ガスタービン停止時において遮断弁7と燃料噴射弁
3との間の燃料供給管路8aに溜った液化LPガスは、
外気温度に相応する蒸気圧(液化ブタンの場合は通常1
〜4atg )を有するためにガスタービン停止後も燃料噴
射弁3からガスタービン燃焼器2内へ噴射することにな
る。
多様化が要望され、例えば液化プロパンや液化ブタン等
の気化し易い液化LPガスを液状の燃料として使用する
ことが提案されている。しかしながらこのような液化L
Pガスを前記したような液体燃料供給装置を用いてガス
タービン燃焼器へ供給するには問題がある。第1の問題
は、ガスタービン停止時において遮断弁7と燃料噴射弁
3との間の燃料供給管路8aに溜った液化LPガスは、
外気温度に相応する蒸気圧(液化ブタンの場合は通常1
〜4atg )を有するためにガスタービン停止後も燃料噴
射弁3からガスタービン燃焼器2内へ噴射することにな
る。
【0005】この状態は燃料供給管路8a内の液化LP
ガスが全て気化するまで続けられ、その時間は実際には
数10分にも及ぶ場合がある。この噴出したLPガスは
タービン燃焼器2内に限らずタービン本体内や排気ダク
ト内部に滞留するために爆発性の予混合気を形成するこ
とになり非常に危険な状態となる。第2の問題は、燃料
供給管路8a内が大気圧となっているためガスタービン
起動時において移送ポンプ4及び燃料ポンプ5によりこ
の燃料供給管路8a内に供給された液化LPガスは直ち
に気化を始め、そのガスの蒸気圧まで上昇する。
ガスが全て気化するまで続けられ、その時間は実際には
数10分にも及ぶ場合がある。この噴出したLPガスは
タービン燃焼器2内に限らずタービン本体内や排気ダク
ト内部に滞留するために爆発性の予混合気を形成するこ
とになり非常に危険な状態となる。第2の問題は、燃料
供給管路8a内が大気圧となっているためガスタービン
起動時において移送ポンプ4及び燃料ポンプ5によりこ
の燃料供給管路8a内に供給された液化LPガスは直ち
に気化を始め、そのガスの蒸気圧まで上昇する。
【0006】しかし、燃料供給管路8a内の空気や気化
したLPガスを圧縮するため所定の燃料噴射弁前圧まで
上昇させるにはかなりな時間が必要となり、ガスタービ
ン燃焼器での着火操作を行うことができず、トリップに
より停止することとなる。このようなことから、従来こ
の種の液化LPガスを燃料とするガスタービン燃焼器の
燃料供給装置としては液化LPガス貯槽からガスタービ
ン燃焼器を連結する燃料供給管路に気化器や再液化防止
のための配管ヒートトレース装置等を配置し、液化LP
ガスを一度気化させてLPガスとし、このLPガスを燃
料噴射弁に供給する方法が採られている。
したLPガスを圧縮するため所定の燃料噴射弁前圧まで
上昇させるにはかなりな時間が必要となり、ガスタービ
ン燃焼器での着火操作を行うことができず、トリップに
より停止することとなる。このようなことから、従来こ
の種の液化LPガスを燃料とするガスタービン燃焼器の
燃料供給装置としては液化LPガス貯槽からガスタービ
ン燃焼器を連結する燃料供給管路に気化器や再液化防止
のための配管ヒートトレース装置等を配置し、液化LP
ガスを一度気化させてLPガスとし、このLPガスを燃
料噴射弁に供給する方法が採られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記したよう
な液化LPガスを燃料とするガスタービン燃焼器の燃料
供給装置においては、気化器や配管ヒートトレース装置
等設備が必要であるばかりでなくその熱源も必要であ
り、初期投資や運転費用も大きくなるという問題があ
る。
な液化LPガスを燃料とするガスタービン燃焼器の燃料
供給装置においては、気化器や配管ヒートトレース装置
等設備が必要であるばかりでなくその熱源も必要であ
り、初期投資や運転費用も大きくなるという問題があ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明は、係る従来技
術の問題点を解決するためになされたものであって、液
化LPガス燃料貯槽とガスタービン燃焼器の燃料噴射弁
とを、燃料ポンプと主燃料遮断弁とノズル前遮断弁とを
有する燃料供給管路で連通すると共に、主燃料遮断弁か
らノズル前遮断弁に至る燃料供給管路と前記液化LPガ
ス燃料貯槽とを逃し弁を有する燃料逃がし管路で連通
し、且つ、前記ノズル前遮断弁の上流側にベント弁を有
するベント管を連結し、前記主燃料遮断弁と前記ノズル
前遮断弁と逃がし弁と前記ベント弁とを、夫々、ガスタ
ービン制御装置からの信号V2,V3,V4,V5によ
り制御するように構成したことを特徴とするLPガスを
液体の燃料とするガスタービン燃焼器の燃料供給装置で
ある。 上記ノズル前遮断弁は、燃料噴射弁に接近して配
置されるが望ましい。
術の問題点を解決するためになされたものであって、液
化LPガス燃料貯槽とガスタービン燃焼器の燃料噴射弁
とを、燃料ポンプと主燃料遮断弁とノズル前遮断弁とを
有する燃料供給管路で連通すると共に、主燃料遮断弁か
らノズル前遮断弁に至る燃料供給管路と前記液化LPガ
ス燃料貯槽とを逃し弁を有する燃料逃がし管路で連通
し、且つ、前記ノズル前遮断弁の上流側にベント弁を有
するベント管を連結し、前記主燃料遮断弁と前記ノズル
前遮断弁と逃がし弁と前記ベント弁とを、夫々、ガスタ
ービン制御装置からの信号V2,V3,V4,V5によ
り制御するように構成したことを特徴とするLPガスを
液体の燃料とするガスタービン燃焼器の燃料供給装置で
ある。 上記ノズル前遮断弁は、燃料噴射弁に接近して配
置されるが望ましい。
【0009】
【作 用】かゝる構成の液化LPガスを液状の燃料とす
るガスタービン燃焼器の燃料供給装置において、ガスタ
ービンを起動する際は、このガスタービンの起動と同時
に或いは起動後すぐに主燃料遮断弁16と逃し弁19と
を開き、ベント弁22が閉鎖される。この一連の操作に
よりノズル前遮断弁17の上流の燃料供給管路18a内
に液化LPガスが次第に充填され、燃料供給管路18a
内の圧力が予め設定された調圧弁20の開弁圧まで上昇
すると燃料逃し管路21を経由して液化LPガスが燃料
貯槽11へ戻される。
るガスタービン燃焼器の燃料供給装置において、ガスタ
ービンを起動する際は、このガスタービンの起動と同時
に或いは起動後すぐに主燃料遮断弁16と逃し弁19と
を開き、ベント弁22が閉鎖される。この一連の操作に
よりノズル前遮断弁17の上流の燃料供給管路18a内
に液化LPガスが次第に充填され、燃料供給管路18a
内の圧力が予め設定された調圧弁20の開弁圧まで上昇
すると燃料逃し管路21を経由して液化LPガスが燃料
貯槽11へ戻される。
【0010】このように燃料供給管18a内の圧力が次
第に高まり、調整弁20による所定の値に達し、液化L
Pガスが燃料供給管18a内に充填されると、燃料逃が
し管路21を経由して液化LPガスが貯槽11で還流す
る。その後、ノズル前遮断弁17を開放して液化LPガ
スを燃料噴射弁13に供給するのである。一方、ガスタ
ービン停止時においては、主燃料遮断弁16とノズル前
遮断弁17とが閉鎖され、ベント弁22が開放され燃料
供給管路18a内の液化LPガスは管路18a外へ放出
される。
第に高まり、調整弁20による所定の値に達し、液化L
Pガスが燃料供給管18a内に充填されると、燃料逃が
し管路21を経由して液化LPガスが貯槽11で還流す
る。その後、ノズル前遮断弁17を開放して液化LPガ
スを燃料噴射弁13に供給するのである。一方、ガスタ
ービン停止時においては、主燃料遮断弁16とノズル前
遮断弁17とが閉鎖され、ベント弁22が開放され燃料
供給管路18a内の液化LPガスは管路18a外へ放出
される。
【0011】
【実 施 例】以下図1及び図2を参照して本発明の液
化LPガスを液状の燃料とするガスタービン燃焼器の燃
料供給装置の実施例を説明する。図1において11は液
化LPガス燃料貯槽であって、この液化LPガス燃料貯
槽11とガスタービン燃焼器12の燃料噴射弁13とは
少なくとも燃料ポンプ15と主燃料遮断弁16とノズル
前遮断弁17とを有する燃料供給管路18により連結さ
れている。また、液化LPガス燃料貯槽11と主燃料遮
断弁16の下流側からノズル前遮断弁17の上流側の燃
料供給管路18aとは逃し弁19と圧力調整弁20とを
有する燃料逃し管路21により連結されている。
化LPガスを液状の燃料とするガスタービン燃焼器の燃
料供給装置の実施例を説明する。図1において11は液
化LPガス燃料貯槽であって、この液化LPガス燃料貯
槽11とガスタービン燃焼器12の燃料噴射弁13とは
少なくとも燃料ポンプ15と主燃料遮断弁16とノズル
前遮断弁17とを有する燃料供給管路18により連結さ
れている。また、液化LPガス燃料貯槽11と主燃料遮
断弁16の下流側からノズル前遮断弁17の上流側の燃
料供給管路18aとは逃し弁19と圧力調整弁20とを
有する燃料逃し管路21により連結されている。
【0012】 そして、燃料供給管路18aには、ベン
ト弁22を有し、かつ、図示しないベントスタック等に
連結されたベント管24の一端が連結されている。一
方、三方弁で構成された主燃料遮断弁16と逃し管路2
1とは、圧力調整弁25を有する戻り管路26により連
結されている。なお、9は1次フィルター、10は2次
フィルター、27は安全弁であり、そして、30は移送
ポンプである。また、31は流量制御弁、32は圧力ス
イッチ、33は絞り弁、35は圧力計、36はアキュー
ムレータ、37は緊急遮断弁、38は圧力調整弁、39
は流量計を示している。
ト弁22を有し、かつ、図示しないベントスタック等に
連結されたベント管24の一端が連結されている。一
方、三方弁で構成された主燃料遮断弁16と逃し管路2
1とは、圧力調整弁25を有する戻り管路26により連
結されている。なお、9は1次フィルター、10は2次
フィルター、27は安全弁であり、そして、30は移送
ポンプである。また、31は流量制御弁、32は圧力ス
イッチ、33は絞り弁、35は圧力計、36はアキュー
ムレータ、37は緊急遮断弁、38は圧力調整弁、39
は流量計を示している。
【0013】前記構成において、ガスタービン起動時と
同時に、或いは起動後直ちに図示しないガスタービンの
制御装置からの信号V2 ,V3 ,V4 により主燃料遮断
弁16と逃がし弁19を開放しベント弁22が閉鎖され
ると、燃料ポンプ15より移送される液化LPガスは主
燃料遮断弁16を経て燃料供給管路18aに供給され、
この燃料供給管路18a内の圧力を高めるとともに、逃
がし弁19と圧力調整弁20を経て液化LPガス燃料貯
槽11内へ戻されることになる。
同時に、或いは起動後直ちに図示しないガスタービンの
制御装置からの信号V2 ,V3 ,V4 により主燃料遮断
弁16と逃がし弁19を開放しベント弁22が閉鎖され
ると、燃料ポンプ15より移送される液化LPガスは主
燃料遮断弁16を経て燃料供給管路18aに供給され、
この燃料供給管路18a内の圧力を高めるとともに、逃
がし弁19と圧力調整弁20を経て液化LPガス燃料貯
槽11内へ戻されることになる。
【0014】この燃料供給管路18a内が所定圧力に達
すると、信号V5 によりノズル前遮断弁17が開放さ
れ、液化LPガスは燃料噴射弁13に供給されるのであ
る。次に図1と図2を参照してガスタービンの起動方法
について説明する。液化LPガス燃料貯槽11内には液
化LPガス燃料が貯蔵されているが、この液化LPガス
は通常、気液2相状態でこの貯槽11の内部は外気温度
に相当する蒸気圧(液化ブタンの場合は通常1〜4atg
)となっている。
すると、信号V5 によりノズル前遮断弁17が開放さ
れ、液化LPガスは燃料噴射弁13に供給されるのであ
る。次に図1と図2を参照してガスタービンの起動方法
について説明する。液化LPガス燃料貯槽11内には液
化LPガス燃料が貯蔵されているが、この液化LPガス
は通常、気液2相状態でこの貯槽11の内部は外気温度
に相当する蒸気圧(液化ブタンの場合は通常1〜4atg
)となっている。
【0015】そしてこの液化LPガスは移送ポンプ30
で燃料ポンプ15へ圧送される。このとき移送ポンプ3
0の吐出圧力は燃料ポンプ15が吸い込みでキャビテー
ションを起こさない圧力まで高められる。燃料ポンプ1
5から吐出される液化LPガスは三方弁で構成される主
燃料遮断弁16から圧力調整弁25を有する戻し管路2
6を経て液化LPガス燃料貯槽11へ戻されている。
で燃料ポンプ15へ圧送される。このとき移送ポンプ3
0の吐出圧力は燃料ポンプ15が吸い込みでキャビテー
ションを起こさない圧力まで高められる。燃料ポンプ1
5から吐出される液化LPガスは三方弁で構成される主
燃料遮断弁16から圧力調整弁25を有する戻し管路2
6を経て液化LPガス燃料貯槽11へ戻されている。
【0016】このような状態においてガスタービンが起
動されると同時に、或いは起動後直ちに主燃料遮断弁1
6と逃がし弁19が開放され、そしてベント弁22が閉
鎖される。勿論このときノズル前遮断弁17は閉鎖され
ている。ガスタービンは通常、起動後所定時間(3分程
度)パージタイムが設定され、このパージタイム中は定
格回転数の17%程度の回転が与えられ、タービン内部
や排気ダクト内部に滞留すると考えられる爆発性予混合
気を空気で置換することが行われる。そしてこのパージ
タイムの間に逃がし管路21に設けられた圧力調整弁2
0が働き、燃料供給管路18a内の圧力が高められる。
動されると同時に、或いは起動後直ちに主燃料遮断弁1
6と逃がし弁19が開放され、そしてベント弁22が閉
鎖される。勿論このときノズル前遮断弁17は閉鎖され
ている。ガスタービンは通常、起動後所定時間(3分程
度)パージタイムが設定され、このパージタイム中は定
格回転数の17%程度の回転が与えられ、タービン内部
や排気ダクト内部に滞留すると考えられる爆発性予混合
気を空気で置換することが行われる。そしてこのパージ
タイムの間に逃がし管路21に設けられた圧力調整弁2
0が働き、燃料供給管路18a内の圧力が高められる。
【0017】その後、ガスタービンの回転数を一旦低下
させてからノズル前遮断弁17を開放すると液化LPガ
スは燃料噴射弁13に供給され、燃焼器12が点火され
る。この時、燃料供給管路18a内の圧力は瞬間的に低
下することになる。そして12の着火が確認された後、
逃がし弁19が閉鎖されると燃料供給管路18a内の圧
力は順次上昇し、所定の圧力まで達する。これに併せて
燃料噴射弁13に所定の液化LPガス燃料が供給される
ためガスタービンの回転数を100%まで上げることが
できるのである。
させてからノズル前遮断弁17を開放すると液化LPガ
スは燃料噴射弁13に供給され、燃焼器12が点火され
る。この時、燃料供給管路18a内の圧力は瞬間的に低
下することになる。そして12の着火が確認された後、
逃がし弁19が閉鎖されると燃料供給管路18a内の圧
力は順次上昇し、所定の圧力まで達する。これに併せて
燃料噴射弁13に所定の液化LPガス燃料が供給される
ためガスタービンの回転数を100%まで上げることが
できるのである。
【0018】このようにしてガスタービンを起動させて
運転した後、これを停止したときは主燃料遮断弁16と
ノズル前遮断弁17を閉鎖し、ベント弁22が開放され
る。このため燃料供給管路18a内に残留する液化LP
ガスはベント管路24から図示しないベントスタック等
へ放出されることとなる。
運転した後、これを停止したときは主燃料遮断弁16と
ノズル前遮断弁17を閉鎖し、ベント弁22が開放され
る。このため燃料供給管路18a内に残留する液化LP
ガスはベント管路24から図示しないベントスタック等
へ放出されることとなる。
【0019】
【発明の効果】 上記のように、本発明に係るLPガス
を液体の燃料とするガスタービン燃焼器の燃料供給装置
は、液化LPガス燃料貯槽11とガスタービン燃焼器1
2の燃料噴射弁13とを、燃料ポンプ15と主燃料遮断
弁16とノズル前遮断弁17とを有する燃料供給管路1
8で連通すると共に、主燃料遮断弁16からノズル前遮
断弁17に至る燃料供給管路18aと前記液化LPガス
燃料貯槽11とを逃し弁19を有する燃料逃がし管路2
1で連通し、且つ、前記ノズル前遮断弁17の上流側に
ベント弁22を有するベント管24を連結し、前記主燃
料遮断弁16と前記ノズル前遮断弁17と逃がし弁19
と前記ベント弁22とを、夫々、ガスタービン制御装置
からの信号V2,V3,V4,V5により制御するよう
に構成されている。
を液体の燃料とするガスタービン燃焼器の燃料供給装置
は、液化LPガス燃料貯槽11とガスタービン燃焼器1
2の燃料噴射弁13とを、燃料ポンプ15と主燃料遮断
弁16とノズル前遮断弁17とを有する燃料供給管路1
8で連通すると共に、主燃料遮断弁16からノズル前遮
断弁17に至る燃料供給管路18aと前記液化LPガス
燃料貯槽11とを逃し弁19を有する燃料逃がし管路2
1で連通し、且つ、前記ノズル前遮断弁17の上流側に
ベント弁22を有するベント管24を連結し、前記主燃
料遮断弁16と前記ノズル前遮断弁17と逃がし弁19
と前記ベント弁22とを、夫々、ガスタービン制御装置
からの信号V2,V3,V4,V5により制御するよう
に構成されている。
【0020】従って、気化し易い液化ブタン等の液化L
Pガス燃料をガスタービンに液体燃料として直接使用す
ることが可能となり、着火時に迅速かつ確実な着火を行
なわせ、またガスタービン停止後に燃焼器内部に噴射さ
れる液化LPガス燃料の後垂れを最小に抑制することが
でき、更に燃料供給管路18a内に残留する液化LPガ
ス燃料をベントスタック等に放出して安全にガスタービ
ンを停止させることができる。
Pガス燃料をガスタービンに液体燃料として直接使用す
ることが可能となり、着火時に迅速かつ確実な着火を行
なわせ、またガスタービン停止後に燃焼器内部に噴射さ
れる液化LPガス燃料の後垂れを最小に抑制することが
でき、更に燃料供給管路18a内に残留する液化LPガ
ス燃料をベントスタック等に放出して安全にガスタービ
ンを停止させることができる。
【0021】このように本発明によれば、ガスタービン
を起動した際には液化LPガスを気化させることなく直
接燃料噴射弁へ供給するため、特別の設備と熱源が必要
なくなり建設費や運転費用の大巾な低減を図ることがで
きるという効果がある。
を起動した際には液化LPガスを気化させることなく直
接燃料噴射弁へ供給するため、特別の設備と熱源が必要
なくなり建設費や運転費用の大巾な低減を図ることがで
きるという効果がある。
【図1】本発明によるLPガスを液状の燃料とするガス
タービン燃焼器の燃料供給装置の回路図である。
タービン燃焼器の燃料供給装置の回路図である。
【図2】ガスタービン起動時の作用説明図である。
【図3】従来の液体燃料を燃料とするガスタービン燃焼
器の燃料供給装置の回路図である。
器の燃料供給装置の回路図である。
【符号の説明】 11 液化LPガス燃料貯槽 12 燃料ポン
プ 13 燃料噴射弁 18 燃料供給
管路 15 燃料ポンプ 16 主燃料遮
断弁 17 ノズル前遮断弁 19 逃がし弁 20,25 圧力調整弁 21 逃がし管
路 22 ベント弁 30 移送ポン
プ 31 燃料流量制御弁
プ 13 燃料噴射弁 18 燃料供給
管路 15 燃料ポンプ 16 主燃料遮
断弁 17 ノズル前遮断弁 19 逃がし弁 20,25 圧力調整弁 21 逃がし管
路 22 ベント弁 30 移送ポン
プ 31 燃料流量制御弁
Claims (1)
- 【請求項1】 液化LPガス燃料貯槽(11)とガスタ
ービン燃焼器(12)の燃料噴射弁(13)とを、燃料
ポンプ(15)と主燃料遮断弁(16)とノズル前遮断
弁(17)とを有する燃料供給管路(18)で連通する
と共に、主燃料遮断弁(16)からノズル前遮断弁(1
7)に至る燃料供給管路(18a)と前記液化LPガス
燃料貯槽(11)とを逃し弁(19)を有する燃料逃が
し管路(21)で連通し、且つ、前記ノズル前遮断弁
(17)の上流側にベント弁(22)を有するベント管
(24)を連結し、前記主燃料遮断弁(16)と前記ノ
ズル前遮断弁(17)と逃がし弁(19)と前記ベント
弁(22)とを、夫々、ガスタービン制御装置からの信
号V2,V3,V4,V5により制御するように構成し
たことを特徴とするLPガスを液状の燃料とするガスタ
ービン燃焼器の燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5347019A JP2535766B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Lpガスを液状の燃料とするガスタ―ビン燃焼器の燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5347019A JP2535766B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Lpガスを液状の燃料とするガスタ―ビン燃焼器の燃料供給装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07189745A JPH07189745A (ja) | 1995-07-28 |
JP2535766B2 true JP2535766B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=18387374
Family Applications (1)
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JP5347019A Expired - Lifetime JP2535766B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | Lpガスを液状の燃料とするガスタ―ビン燃焼器の燃料供給装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2535766B2 (ja) |
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Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0337018A (ja) * | 1989-07-04 | 1991-02-18 | Kenichi Shibazaki | カプセル型ペーパーホルダー |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5347019A patent/JP2535766B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07189745A (ja) | 1995-07-28 |
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