JPH0724767B2 - 植物の乾燥方法 - Google Patents
植物の乾燥方法Info
- Publication number
- JPH0724767B2 JPH0724767B2 JP23489785A JP23489785A JPH0724767B2 JP H0724767 B2 JPH0724767 B2 JP H0724767B2 JP 23489785 A JP23489785 A JP 23489785A JP 23489785 A JP23489785 A JP 23489785A JP H0724767 B2 JPH0724767 B2 JP H0724767B2
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- JP
- Japan
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- plant
- desiccant
- drying
- present
- scent
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は植物の乾燥方法に関するものであり、詳しく
は、植物の良好な香りを逃がすことなく、良好に乾燥す
るための方法に関するものである。
は、植物の良好な香りを逃がすことなく、良好に乾燥す
るための方法に関するものである。
[従来技術とその欠点] 近年、趣味の多様化に伴って、生活空間をより豊かにす
るため、香りの良い植物を乾燥処理し、これをポプリと
して、また、ドライフラワーとし、更に各種手芸として
利用することにより、その香りを楽しむ方法が知られて
いる。そして、この際の植物の乾燥方法としては、通常
自然乾燥又は例えば、シリカゲルのような乾燥剤を用い
る方法が採用されているが、自然乾燥の場合には、水分
蒸発に長時間を要し、その間に植物の香りも徐々に消失
される欠点があり、また、シリカゲルを乾燥剤として乾
燥を行なった場合には、乾燥時間は大幅に短縮されるも
のの、植物の香りもその殆どを乾燥剤が吸着することと
なり、香りの無い製品しか得られない。要するに、植物
の香料成分はエステル系又はアルコール系の化合物であ
るが、シリカゲルはこのような化合物までも良好に吸着
するのである。
るため、香りの良い植物を乾燥処理し、これをポプリと
して、また、ドライフラワーとし、更に各種手芸として
利用することにより、その香りを楽しむ方法が知られて
いる。そして、この際の植物の乾燥方法としては、通常
自然乾燥又は例えば、シリカゲルのような乾燥剤を用い
る方法が採用されているが、自然乾燥の場合には、水分
蒸発に長時間を要し、その間に植物の香りも徐々に消失
される欠点があり、また、シリカゲルを乾燥剤として乾
燥を行なった場合には、乾燥時間は大幅に短縮されるも
のの、植物の香りもその殆どを乾燥剤が吸着することと
なり、香りの無い製品しか得られない。要するに、植物
の香料成分はエステル系又はアルコール系の化合物であ
るが、シリカゲルはこのような化合物までも良好に吸着
するのである。
そこで、従来、これらの乾燥法により得た植物に、更に
合成香料のエッセンスを振りかけ、香りを補っているの
が現状である。しかしながら、当然のことながら合成香
料の場合には、自然の植物の香りとは若干ではあるが異
なり、更に自然の香りの豊富なものが求められている。
合成香料のエッセンスを振りかけ、香りを補っているの
が現状である。しかしながら、当然のことながら合成香
料の場合には、自然の植物の香りとは若干ではあるが異
なり、更に自然の香りの豊富なものが求められている。
[発明の課題と解決手段] 本発明者は上記実情に鑑み、香りの良い植物を乾燥する
に当り、その香りを逃がさず、短時間に効率的に乾燥す
ることのできる方法を得るべく種々検討した結果、ある
特定のゼオライトを乾燥剤として用いることにより、本
発明の目的が達成されることを見い出し本発明を完成す
るに至った。
に当り、その香りを逃がさず、短時間に効率的に乾燥す
ることのできる方法を得るべく種々検討した結果、ある
特定のゼオライトを乾燥剤として用いることにより、本
発明の目的が達成されることを見い出し本発明を完成す
るに至った。
[発明の要旨] すなわち、本発明の要旨は、植物を乾燥剤を用いて乾燥
処理するに当り、乾燥剤として、細孔径が約3Åで、し
かも、下記組成式(モル比) 0.6K2O:0.4Na2O:1Al2O3:2.0±0.1SiO2:×H2O を有するゼオライトを用いることを特徴とする植物の乾
燥方法に存する。
処理するに当り、乾燥剤として、細孔径が約3Åで、し
かも、下記組成式(モル比) 0.6K2O:0.4Na2O:1Al2O3:2.0±0.1SiO2:×H2O を有するゼオライトを用いることを特徴とする植物の乾
燥方法に存する。
[発明の構成] 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では特定のゼオライトを乾燥剤として用いて植物
を乾燥処理するものであるが、このゼオライトとして
は、細孔径が約3Åであり、下記の組成式(モル比) 0.6K2O:0.4Na2O:1Al2O3:2.0±0.1SiO2:×H2O を有するものが挙げられる。また、このゼオライトの粒
子径は、4〜12メッシュ程度であり、更に、見掛比重は
例えば、720Kg/m3程度、平衡吸水率は例えば約21%程度
である。このようなゼオライトは例えば、W.R.Grace社
のデビソン モレキューラーシーブス3Aとして市販され
ているので、これを用いることができる。本発明におい
ては、このゼオライトを用いることにより、植物の香り
を消失することなく、良好な乾燥ができるものであり、
例えば、細孔径や組成式が本発明で特定する範囲外の場
合には、このような優れた効果は期待できない。
を乾燥処理するものであるが、このゼオライトとして
は、細孔径が約3Åであり、下記の組成式(モル比) 0.6K2O:0.4Na2O:1Al2O3:2.0±0.1SiO2:×H2O を有するものが挙げられる。また、このゼオライトの粒
子径は、4〜12メッシュ程度であり、更に、見掛比重は
例えば、720Kg/m3程度、平衡吸水率は例えば約21%程度
である。このようなゼオライトは例えば、W.R.Grace社
のデビソン モレキューラーシーブス3Aとして市販され
ているので、これを用いることができる。本発明におい
ては、このゼオライトを用いることにより、植物の香り
を消失することなく、良好な乾燥ができるものであり、
例えば、細孔径や組成式が本発明で特定する範囲外の場
合には、このような優れた効果は期待できない。
本発明では上述のような乾燥剤を用いるが、その乾燥方
法としては特に限定されるものではなく、通常、例えば
ガラス製の密閉容器中に乾燥剤を仕込み、この乾燥剤
上、又は乾燥剤中に埋込むようにして、対象とする植物
をセットし、密閉下、放置することにより乾燥処理を行
なうことができる。乾燥温度は例えば、0〜50℃の範囲
で実施することが可能であるが、通常は室温で差し支え
ない。また、乾燥時間は対象とする植物の種類及び乾燥
剤の使用量などにより異なるが、通常、10〜48時間程度
である。乾燥剤の使用量はあまり少ないと植物を効率的
に乾燥することができないので、植物によっても異なる
が通常、対象植物に対して、3重量倍以上、好ましくは
5〜10重量倍以上用いるのが望ましい。また、乾燥に用
いた本発明の乾燥剤は加熱により水分を除去し再生すれ
ば、何回でも繰返し使用可能である。
法としては特に限定されるものではなく、通常、例えば
ガラス製の密閉容器中に乾燥剤を仕込み、この乾燥剤
上、又は乾燥剤中に埋込むようにして、対象とする植物
をセットし、密閉下、放置することにより乾燥処理を行
なうことができる。乾燥温度は例えば、0〜50℃の範囲
で実施することが可能であるが、通常は室温で差し支え
ない。また、乾燥時間は対象とする植物の種類及び乾燥
剤の使用量などにより異なるが、通常、10〜48時間程度
である。乾燥剤の使用量はあまり少ないと植物を効率的
に乾燥することができないので、植物によっても異なる
が通常、対象植物に対して、3重量倍以上、好ましくは
5〜10重量倍以上用いるのが望ましい。また、乾燥に用
いた本発明の乾燥剤は加熱により水分を除去し再生すれ
ば、何回でも繰返し使用可能である。
なお、本発明では本発明で特定するゼオライトと共に、
全体の10%以下でその他のシリカゲルなどの乾燥剤を併
用してもよい。
全体の10%以下でその他のシリカゲルなどの乾燥剤を併
用してもよい。
本発明で対象となる植物としては全く制約されないが例
えば、フリージア、ラベンダー、バラ、ジャスミン、カ
ーネーション、ポピーなどの香りの特に良好なものが好
適である。また、乾燥する形態も例えば、ドライフラワ
ーのように植物全体でもよいし、更に、ポプリのように
花びらなどの部分的なものでもよい。
えば、フリージア、ラベンダー、バラ、ジャスミン、カ
ーネーション、ポピーなどの香りの特に良好なものが好
適である。また、乾燥する形態も例えば、ドライフラワ
ーのように植物全体でもよいし、更に、ポプリのように
花びらなどの部分的なものでもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、植物の良好な香りを逃すことなく、非
常に効率的に植物を乾燥することができる。そのため、
乾燥後の植物に合成香料を添加しなくても、自然の良好
な香りが残っているので好ましい。したがって、本発明
方法により得られた植物はドライフラワーやポプリとし
て極めて適したものである。
常に効率的に植物を乾燥することができる。そのため、
乾燥後の植物に合成香料を添加しなくても、自然の良好
な香りが残っているので好ましい。したがって、本発明
方法により得られた植物はドライフラワーやポプリとし
て極めて適したものである。
[実施例] 次に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明
はその要旨を越えない限り、以下の実施例の記述に限定
されるものではない。
はその要旨を越えない限り、以下の実施例の記述に限定
されるものではない。
実施例1 ガラス製の密閉容器内に、細孔径が3Åで、組成式[0.
6K2O:0.4Na2O:1Al2O3:2.0SiO2:×H2O]を有する合成
ゼオライト(W.R.Grace社製、商品名:デビソン モレ
キュラーシーブス3A)500gとシリカゲル青小玉(ドライ
フラワー用)5g(合成ゼオライトの5%)とを混合した
乾燥剤を仕込み次いで、この乾燥剤中にフリージア20g
を埋め、室温において48時間、密封乾燥した。
6K2O:0.4Na2O:1Al2O3:2.0SiO2:×H2O]を有する合成
ゼオライト(W.R.Grace社製、商品名:デビソン モレ
キュラーシーブス3A)500gとシリカゲル青小玉(ドライ
フラワー用)5g(合成ゼオライトの5%)とを混合した
乾燥剤を仕込み次いで、この乾燥剤中にフリージア20g
を埋め、室温において48時間、密封乾燥した。
この乾燥処理において、得られた植物の乾燥状態を観察
するとともに、乾燥前に対する乾燥後の自然香の減少率
を5%単位でパネラー10名に測定させ、その平均値を求
めたところ第1表に示す結果を得た。
するとともに、乾燥前に対する乾燥後の自然香の減少率
を5%単位でパネラー10名に測定させ、その平均値を求
めたところ第1表に示す結果を得た。
実施例1 実施例1において、合成ゼオライトを用いることなく、
乾燥剤として、シリカゲル青小粒のみを用いて同様な乾
燥処理を実施したところ、第1表に示す結果を得た。
乾燥剤として、シリカゲル青小粒のみを用いて同様な乾
燥処理を実施したところ、第1表に示す結果を得た。
実施例2 実施例1において、乾燥剤として合成ゼオライトのみを
用い、この上に、ラベンダー30gを置き同様な乾燥処理
を実施したところ、第2表に示す結果を得た。
用い、この上に、ラベンダー30gを置き同様な乾燥処理
を実施したところ、第2表に示す結果を得た。
比較例2 実施例2において、乾燥剤としてシリカゲル青粉(ドラ
イフラワー用)500gを用いて同様な乾燥処理を実施した
ところ、第2表に示す結果を得た。
イフラワー用)500gを用いて同様な乾燥処理を実施した
ところ、第2表に示す結果を得た。
以上の結果から、本発明の乾燥剤を用いた場合には、植
物の香りが殆ど消失せず、残香が高いことが判る。これ
に対し、従来の乾燥剤を用いた場合には、乾燥時に香り
の大部分が吸着され、残香が著しく少ないことが判る。
物の香りが殆ど消失せず、残香が高いことが判る。これ
に対し、従来の乾燥剤を用いた場合には、乾燥時に香り
の大部分が吸着され、残香が著しく少ないことが判る。
Claims (1)
- 【請求項1】植物を乾燥剤を用いて乾燥処理するに当
り、乾燥剤として細孔径が約3Åで、しかも、下記組成
式(モル比) 0.6K2O:0.4Na2O:1Al2O3:2.0±0.1SiO2:×H2O を有するゼオライトを用いることを特徴とする植物の乾
燥方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23489785A JPH0724767B2 (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 植物の乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23489785A JPH0724767B2 (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 植物の乾燥方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6295135A JPS6295135A (ja) | 1987-05-01 |
JPH0724767B2 true JPH0724767B2 (ja) | 1995-03-22 |
Family
ID=16978013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23489785A Expired - Fee Related JPH0724767B2 (ja) | 1985-10-21 | 1985-10-21 | 植物の乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724767B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4995347A (en) * | 1988-12-06 | 1991-02-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Intake device of a two stroke engine with supercharger bypass passage |
FR2651642B1 (fr) * | 1989-09-11 | 1994-08-05 | Nord Sarl Cie | Fleurs coupees de longue duree et procede de traitement pour l'obtention de telles fleurs. |
CN1076059C (zh) * | 1995-03-21 | 2001-12-12 | Lg电子株式会社 | 装有脉动器以防止洗涤物纠缠的洗衣机 |
JP2001213702A (ja) * | 2000-01-28 | 2001-08-07 | Yoko Nojiri | 自然の花の色と香りを残す特殊製造法 |
-
1985
- 1985-10-21 JP JP23489785A patent/JPH0724767B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6295135A (ja) | 1987-05-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |