JPH07247537A - 水門扉開閉機の制動装置 - Google Patents
水門扉開閉機の制動装置Info
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- JPH07247537A JPH07247537A JP3832494A JP3832494A JPH07247537A JP H07247537 A JPH07247537 A JP H07247537A JP 3832494 A JP3832494 A JP 3832494A JP 3832494 A JP3832494 A JP 3832494A JP H07247537 A JPH07247537 A JP H07247537A
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Abstract
れるラック式の水門扉開閉機において、駆動源からラッ
ク棒に至る動力伝達機構中に設けられた制動装置の動力
伝達ロスを低減し、水門扉開閉機の駆動効率を向上させ
る。 【構成】出力軸34に形成されたスプライン溝34aに
スライド可能に内筒体32を取り付け、この内筒体32
の外周に複数の摩擦板38を回転不可、スライド可能に
取り付けた。またこの内筒体32を覆う外筒体31の内
周には、上記摩擦38と接離する摩擦板39を回転不
可、スライド可能に取り付けた。更に上記内筒体32の
端面外周には、傾斜面に連続する係止段部を設け、入力
軸33の先端にもこの係止段部とかかる係止段部を設け
た。そして内筒体32と外筒体31との間に設けたスプ
リング35で上記両摩擦板38,39が接触するように
内筒体32を入力軸33側に押し付けることとした。
Description
ク棒を駆動することによりダムや堰などの水門扉を開閉
するようにしたラック式開閉機に用いられる制動装置
(バックロック)に関する。
源と連結された駆動軸側に円筒ウォームギアを取り付け
ると共に、扉と連結された従動軸側にこの円筒ウォーム
ギアと噛み合うウォームホイールを取り付け、両者間の
静摩擦力とウォームの捩じれ角により、ウォームホイー
ル側からの駆動が阻止されるセルフロック機能を利用し
て、水門扉の落下を防止するようにしていた。
を用いた水門扉の駆動機構では、動力伝達の際、歯面の
摩擦損失が大きく、伝達効率が悪いという問題点を有し
ていた。
とする。
動可能に挿着され、端面の周囲に入力軸の先端と接する
傾斜面と係止段部が形成された内筒体と、この内筒体の
周囲を覆い外周が一方クラッチと係合した外筒体と、こ
の外筒体と前記内筒体との間に介装された複数の摩擦板
と、前記内筒体を入力軸方向に押圧するスプリングとか
らなる制動装置を水門扉を開閉駆動する動力伝達機構中
に設けることにより、上記の課題を解決した。
板は、内筒体の摺動に伴ってこの内筒体と外筒体との連
結/解除を図る。また内筒体を一方に押圧しているスプ
リングは、入力が断たれた際に上記連結を図り、扉の落
下を防止するブレーキを作動させるように作用する。
入力軸が扉を閉める方向に回転した際に内筒体を後退さ
せ、上記ブレーキを解除するように作用し、また係止段
部は、入力軸との連結を図り、その回転力を内筒体を介
して出力軸に伝達するように作用する。
細に説明する。
扉開閉機の側面図、図8はその一部切欠平面図である。
図示したようにこの水門扉開閉機は、本体ケース1を上
下方向に挿通したラック棒10を、このラック棒10と
ギア90〜102や中継軸103,104などの動力伝
達機構9を介して連結されたモータ2で駆動することに
より、ラック棒10の下端に取り付けられたダムや堰な
どの水門扉(図示せず)を昇降させるようにした所謂ラ
ック式と称されるものである。
成された縦方向の中空部1cに、ギア102が嵌着され
た駆動軸105を一方からこの内壁1aを貫通させて回
転可能に取り付けると共に、このギア102に噛み合っ
たラック棒10を摺動可能に挿通させたものである。こ
のケース1内には上記駆動軸105に取り付けられたギ
ア101と噛み合うギア100が取り付けられた中継軸
104や、この中継軸104に動力を伝達するギア9
5,96,97,98,99や、一端がケース外壁1b
を貫通し、途中に手動切換装置8が取り付けられた中継
軸103が内装されている。
した箇所には、自重降下制御装置7の軸71の先端に固
定されたベベルギア93と噛み合うベベルギア94が固
定されると共に、水門扉の開閉速度を調節する為の遠心
ブレーキ装置6が取り付けられている。そしてこの自重
降下制御装置7の軸71の後端には、ギア92が固定さ
れ、このギア92は過負荷検出装置5の出力軸51に固
定されたギア91と噛み合っている。そしてこの過負荷
検出装置5は、後述する本発明の制動装置3を介して駆
動源となるモータ2に連結されている。なお図7におい
て符号4は、上記制動装置3の周囲に形成されたギア3
1aとギア4aで噛み合った一方クラッチを示す。
力は制動装置3を介して過負荷検出装置5に伝えられ、
過負荷検出装置5の出力軸51が回転する。この回転力
はギア91,92を介して自重降下制御装置7の軸71
に伝えられ、更にこの軸71とベベルギア93,94を
介して連結された中継軸103に伝えられる。
成る手動切換装置8が取り付けられているが、この手動
切換装置8は、ハンドル81で操作しない際には、左右
の軸が直結状態で連結されるようになっているので、図
8において中継軸103の右方寄りに取り付けられたギ
ア95も中継軸103と共に回転する。よって、この中
継軸103とギア95,96,97,98,99を介し
て連結された他方側の中継軸104も回転し、この中継
軸104とギア100,101を介して連結された駆動
軸105が回転する。このことにより、ラック棒10の
一側に噛み合ったギア102が回転し、ラック棒10を
駆動するものである。
とにより、ギア102と噛み合ったラック棒10は反対
方向に駆動されることとなり、このようにしてラック棒
10の下端に吊り下げられた水門扉(図示せず)が昇降
駆動されるものである。
れた本発明の制動装置(バックロック)について説明す
る。
断面図である。図示したように本発明の制動装置3は、
周囲にギア31aが形成されると共に、内側にスプライ
ン溝31bが形成された外筒体31の内奥部にスライド
リング36を摺動可能に嵌入し、このスライドリング3
6と外筒体31の側壁31dとの間にスライドリング3
6を常時外筒体31の口部方向に弾圧するスプリング3
5を介在させて、外筒体31の端面に臨ませて挿着した
調節ねじ37によってこのスプリング35の弾圧力を調
節するようにし、外周にスプライン溝34aを形成した
出力軸34をスライドリング36、外筒体31の側壁3
1dを経て端部を外方に臨ませて挿着すると共に、この
出力軸34をスライドリング36、側壁31dの部分に
それぞれベアリングを介して回動自在に枢支している。
aには、内周にスプライン溝32gを形成し、かつ端面
の周囲に図3乃至図4に示すように傾斜面32a,32
dからなる凹部と、この凹部と係止段部32e,32f
を介して連続した傾斜面32b,32cからなる凸部と
が形成された内筒体32を上記スプライン溝34a,3
2gによって摺動自在に嵌合させている。
プライン溝32hには、外径が前記スプライン溝31c
に達しない大きさの摩擦板38を内筒体32と共に回転
し、かつスプライン溝32hに沿って摺動するように装
着しており、他方各摩擦38の間にはスプライン溝32
hの外周に及ばない内径を有し、かつスプライン溝31
cに摺動可能に嵌入した摩擦板39を交互に介在させて
設け、更にこの摩擦板38の一側に内筒体32上の後
端、即ち前記傾斜面32a,32d,32b,32cと
反対側の外周に螺合した調節ナット40の側面部を当接
させている。
板38の他側部と当接し、この摩擦板38を受け止める
保持板41を螺着すると共に、先端に図5乃至図6に示
すような長い傾斜面33aと短い傾斜面33dからなる
凸部と、短い傾斜面33bと長い傾斜面33cとからな
る凹部とを係止段部33e,33fで連続させた入力軸
33を前記内筒体32と対向させて取り付けている。
は、図7に示すようにその外周に形成されたギア31a
を一方向のみの回転を許容する一方クラッチ4のギア4
aと噛み合わせて、水門扉開閉機の動力伝達機構9中に
設けられるものである。
ライドリング36を摺動可能、回転不可に案内する案内
ピンを示す。
の働きについて述べると、まず入力軸33が図1に矢印
で示すように扉を開放する方向に回転駆動されると、入
力軸33先端の係止段部33fが内筒体32の係止段部
32eと係合し、内筒体32を同方向に回転させる。よ
って、内筒体32とスプライン32g,34aを介して
連結された出力軸34も同方向に回転し、この出力軸3
4と動力伝達機構9を介して連結された水門扉が引き上
げられるものである。この時、内筒体32はスプリング
35で図中右方に押圧されているので、その外周に取り
付けられた摩擦板38は、外筒体31に取り付けられた
摩擦板39と圧接し、両者の滑りを防止している。従っ
て、内筒体32の回転に伴い外筒体31も回転すること
となるが、外筒体31の周囲に形成されたギア31aと
噛み合った一方クラッチ4は、外筒体31の開方向への
回転を許容する為、何ら問題を生じない。そして、水門
扉の開放が終わり、モータ2が停止されると、扉の荷重
がかかった出力軸34は、反対方向に回転しようとする
が、上述したように出力軸34に取り付けられた内筒体
32は、制動板38,39を介して外筒体31と一体的
に連結され、この外筒体31は逆回転不可に一方クラッ
チ4と係合している為、ブレーキがかかった状態とな
り、水門扉はその位置で保持される。
ように入力軸33の傾斜面33dは、内筒体32の傾斜
面32aに沿って滑り、内筒体32をスプリング35の
押圧力に抗して図中左方へと押動する。よって、内筒体
32に取り付けられた摩擦板38と、外筒体31に取り
付けられた摩擦板39との間に間隙が生じることとな
り、ブレーキが解除された状態となる。この状態で入力
軸33の係止段部33eは、内筒体32の係止段部32
fと当接し、内筒体32を同方向に回転させる。このこ
とにより、内筒体32とスプライン32g,34aで回
動不可に係合した出力軸34は同方向に駆動され、連結
された水門扉を下降させるものである。なおこの時、外
筒体31は、一方クラッチ4により、その回転が阻止さ
れている。また出力軸34には常に扉の荷重がかかって
いる為、ブレーキが解除された際に急激に回転すること
も起こり得るが、その際には、スプリング35で付勢さ
れている内筒体32が右方へと移動し、自動的にブレー
キがかかるので、入力軸33の回転以上に早く回転する
ことは無く、扉の急激な落下は防止される。
源の停止に伴い、駆動軸に負荷を与えることなく、水門
扉を落下負荷に保持すると共に、水門扉を閉鎖する際の
速度調節も自動的になされるものである。
負荷検出装置との間に設けた例を示したが、本発明の制
動装置は、駆動源となるモータから水門扉を吊り下げた
ラック棒に至る動力伝達機構中のいずれの箇所に設ける
こととしても良い。
動装置は、ウォームギアを用いることなく、駆動源が停
止された際に自動的にブレーキがかかり、水門扉の落下
が防止されるので、動力伝達効率が高く、高能率に開閉
作業が行える。また水門扉を閉鎖する際にも入力軸の回
転以上に出力軸が回転しようとすると、自動的にブレー
キがかかるので、入力軸が扉の荷重により、強制的に回
転させられることは無く、作業が安全に行えると共に、
駆動機構にも無理がかからず、その損傷防止や耐久性の
向上にも優れた効果を奏する。
一部切欠横断面図である。
欠横断面図である。
欠側面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動源と動力伝達機構を介して連結され
たラック棒を駆動することにより、ラック棒の下端に取
り付けられた水門扉を昇降させるようにしたラック式扉
開閉機の上記動力伝達機構中に設けられ、先端の周囲に
傾斜面と係止段部が連続して形成され、駆動源側に連結
される入力軸と、水門扉を吊り下げたラック棒側に連結
される出力軸と、この出力軸に摺動可能に挿着され、端
面に前記入力軸の先端と接する傾斜面と係止段部が連続
して形成された内筒体と、この内筒体の周囲を覆い外周
が一方クラッチと係合した外筒体と、この外筒体と前記
内筒体との間に介装された複数の摩擦板と、前記内筒体
を入力軸方向に押圧するスプリングとから成ることを特
徴とする水門扉開閉機の制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6038324A JP2546626B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 水門扉開閉機の制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6038324A JP2546626B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 水門扉開閉機の制動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07247537A true JPH07247537A (ja) | 1995-09-26 |
JP2546626B2 JP2546626B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=12522114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6038324A Expired - Fee Related JP2546626B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 水門扉開閉機の制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546626B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104328769A (zh) * | 2014-10-11 | 2015-02-04 | 四川凯泓水利机械制造有限公司 | 螺杆式弧形闸门启闭系统 |
-
1994
- 1994-03-09 JP JP6038324A patent/JP2546626B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104328769A (zh) * | 2014-10-11 | 2015-02-04 | 四川凯泓水利机械制造有限公司 | 螺杆式弧形闸门启闭系统 |
CN104328769B (zh) * | 2014-10-11 | 2018-03-27 | 四川凯泓水利机械制造有限公司 | 螺杆式弧形闸门启闭系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2546626B2 (ja) | 1996-10-23 |
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