JP4818627B2 - 昇降装置のブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は昇降装置のブレーキ装置に関し、詳しくは、昇降装置のクラッチを切断することで水門の自重降下が可能であり、またクラッチを接続することでハンドルを閉方向に回転すると水門は降下し、ハンドルを止めると中間位置で停止する操作性の良好な昇降装置のブレーキ装置に関するものである。
従来、この種の装置には手動式水門開閉装置がある。この装置は水門扉を遠心ブレーキを用いて自重降下させ、水門扉が水底に着いた後、漏水防止のためにさらにメカニカルブレーキを作用させて、ハンドルにより水門扉を押し下げ、水門扉の下縁に設けられた水密ゴムを押しつぶして増締めをすることにより、水門としての水密性を高めることができる構造となっている。従って、ハンドルの操作により増し締めを解除する場合、或いは荷重を掛けたままメカニカルブレーキを解除する場合に、回転軸にスラスト力が掛かった状態で摩擦面相互を滑らして回さねばならず、解除に要するトルクが大であり、ハンドルに大きな力を加えねばならなかった。このような問題点を改善すべく、ブレーキ解除に要するトルクが小さく、また摩擦面の損耗が少ない昇降装置のブレーキ装置があった。
従来の昇降装置のブレーキ装置について、図3〜図5を参照して説明する。図3は手動の水門開閉装置の手動ハンドルから歯車装置の一部までの駆動力伝達機構を示すものであり、1は手動ハンドル、2は入力軸、3はブレーキ装置、4は出力軸、5は多板クラッチであり、多板クラッチ5以降にピニオン8を設けたピニオン軸6に遠心ブレーキ7が設けられ、ピニオン軸6に連動する歯車機構などを介して水門扉を昇降している。多板クラッチ5を接続してハンドル1を開き向き9に回せば、水門が開き(水門扉上昇)、閉じ向き10に回せば、水門が閉じる(水門扉下降)ようになっている。多板クラッチ5を遮断すれば、水門扉は遠心ブレーキ7の作用で所定の速度で自重降下する。
ブレーキ装置3は重力方向の負荷を制動するためのメカニカルブレーキS1と反重力方向の負荷を制動するため増し締めブレーキS2を備えたものであり、図4に示したように、入力軸2及び出力軸4は中心軸上に互い対向して配置されて回転可能に支承されている。出力軸4の軸端にガイド孔11が設けられ、入力軸2の軸端に設けられたガイドピン12が相対的に回転可能に嵌入している。入力軸2及び出力軸4のそれぞれには、軸端に向かった側に摩擦面を有する摩擦板13,14が固定されている。入力軸2の軸端にはネジ15(左ネジ)が設けられ、出力軸4の軸端にはトルクを伝達し、かつ軸方向に相対的に滑動可能な滑り軸継手であるスプライン式軸継手の軸側部材であるスプライン軸16が設けられている。
入力軸2の端部にはネジ15(左ネジ)が設けられ、移動摩擦体18のナット部17に螺合している。出力軸4の軸端がスプライン軸16であり、スプライン継手により移動摩擦体18と一体的に形成され、移動摩擦体18の軸方向の両端面には摩擦面を揃えて移動摩擦体18が形成されている。移動摩擦体18と摩擦板13との間には、逆転防止機構としてのラチェット板19が入力軸2の回りに回転可能に支承されている。ラチェット板20の両側にはブレーキライニング21,22が設けられている。一方、移動摩擦体18と摩擦板14との間には、逆転防止機構としてのラチェット板20が、出力軸4の回りに回転可能に支承されている。ラチェット板20の両側にはブレーキライニング23,24が設けられている。ラチェット板20は、図5に示したように、開き向き9の回転が阻止され、閉じ向き10の回転は許容される。また、ラチェット板20は、閉じ向き10の回転が阻止され、開き向き9の回転は許容される。ラチェット板19とラチェット板20の許容回転向きは互いに逆向きになっている。
水門開閉操作について説明すると、ハンドル1を開き方向9に回して水門扉を上昇させると、移動摩擦体18がネジ15との関係で右方向に移動してブレーキライニング23、24を押圧し、かつラチェット板20及び摩擦板14を押圧して入力軸2と出力軸4とが一体化し、ラチェット板20は自由状態であり、水門扉は上昇する。また、ハンドル1から手を離したとしてもラチェット板20により水門扉が降下するのを防止することができる。一方、ハンドル1を閉じ方向10に回すると、ネジ15の作用により移動摩擦体18が左方向に移動して、水門扉は自重降下する。水門扉が降下して水密ゴムに接触した後、さらに水門扉を増し締めして水密ゴムを押圧する。その際、ハンドル1を閉じ方向10に回すと移動摩擦体18は、右方向に移動して摩擦板14を押圧し、ラチャット板19は自由状態にし、ラチャット板19はカップリングピン25がラチェット板19の歯26に歯合して増し締めすることができる。
特開平3−81409号公報(明細書全文,図面全図)
従来の昇降装置のブレーキ装置は、図4に例示したように、移動摩擦体18が左右の一方向に移動して、左右何れかのブレーキライニングの摩擦力により、水門扉の昇降を制御しているが、移動摩擦体18の移動距離が大きいといった欠点があり、手動による操作性を改善する余地があった。また、長期間使用した際、片面のブレーキライニングの摩耗が進み、左ネジ15と移動摩擦体18のナット部17との噛み込みが大きくなり、移動摩擦体18の移動距離がさらに増し、ブレーキライニングとの不必要な接触又は隙間が生じ、ハンドル1による昇降操作に支障を与えるおそれがあった。さらに、水門扉が自由降下する際に移動摩擦体18とブレーキライニングとが滑って摩耗し易い欠点があった。
本発明は、上述のような課題に鑑みなされたものであり、昇降装置のハンドルによる昇降操作が一層容易であり、耐久性を兼ね備えた昇降装置のブレーキ装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を達成したものであって、請求項1の発明は、手動又は原動機による回転駆動力及び重力により荷重を昇降するようにした昇降装置のブレーキ装置において、
入力軸と出力軸とが回転可能に軸中心線上に対向配備され、
前記入力軸は入力段付部と該入力軸の軸端の係止部との間に左ネジが設けられ、該左ネジに第1ディスク板と第1ディスクナットとが螺設され該第1ディスク板と該第1ディスクナット間に、入出力軸方向の面に第1と第2摩擦体を備える第1ラチェット板が該入力軸中心に回動自在に設けられているとともに、該左ネジ中間部に第1ディスク板の入力軸方向の移動を規制する第1係止部材が設けられ、
前記出力軸は出力段付部と該出力軸の軸端の係止部との間に右ネジが設けられ、該右ネジに第2ディスク板と第2ディスクナットとが螺設され該第2ディスク板と該第2ディスクナット間に、出入力軸方向の面に第3と第4摩擦体を備える第2ラチェット板が該出力軸中心を回動自在に設けられているとともに、該右ネジ中間部に第2ディスク板の出力軸方向の移動を規制する第2係止部材が設けられ、
前記第1ラチェット板には該第1ラチェット板の開方向回転を規制する第1ブレーキ爪と前記第2ラチェット板には該第2ラチェット板の閉方向回転を規制する第2ブレーキ爪とが備えられ
前記第1と第2ディスクナットが前記入力軸又は出力軸のトルクを伝達可能に接合していることを特徴とする昇降装置のブレーキ装置である。
また、請求項2の発明は、前記第1ディスクナットと第2ディスクナットとにそれぞれ設けられた爪状突起部が互いに係合して回転トルクを伝達し、かつ互いの該爪状突起が滑る遊び回転角を該第1ディスクナットと第2ディスクナットとに設けたことを特徴とする請求項1に記載の昇降装置のブレーキ装置である。
また、請求項3の発明は、前記出力軸の軸端の係止部に該出力軸に挿通された皿バネが設けられ該皿バネにより前記第2ディスクナットの入力軸方向の移動を規制したことを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降装置のブレーキ装置である。
また、請求項4の発明は、前記左ネジと前記右ネジが多条ネジであり、該右ネジに対して該左ネジの条数を多くしたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の昇降装置のブレーキ装置である。
請求項1の発明では、手動又は原動機による回転駆動力及び重力により荷重を昇降するようにした昇降装置のブレーキ装置において、
入力軸と出力軸とが回転可能に軸中心線上に対向配備され、
前記入力軸は入力段付部と該入力軸の軸端の係止部との間に左ネジが設けられ、該左ネジに第1ディスク板と第1ディスクナットとが螺設され該第1ディスク板と該第1ディスクナット間に、入出力軸方向の面に第1と第2摩擦体を備える第1ラチェット板が該入力軸中心に回動自在に設けられているとともに、該左ネジ中間部に第1ディスク板の入力軸方向の移動を規制する第1係止部材が設けられ、
前記出力軸は出力段付部と該出力軸の軸端の係止部との間に右ネジが設けられ、該右ネジに第2ディスク板と第2ディスクナットとが螺設され該第2ディスク板と該第2ディスクナット間に、出入力軸方向の面に第3と第4摩擦体を備える第2ラチェット板が該出力軸中心を回動自在に設けられているとともに、該右ネジ中間部に第2ディスク板の出力軸方向の移動を規制する第2係止部材が設けられ、
前記第1ラチェット板には該第1ラチェット板の開方向回転を規制する第1ブレーキ爪と前記第2ラチェット板には該第2ラチェット板の閉方向回転を規制する第2ブレーキ爪とが備えられ
前記第1と第2ディスクナットが前記入力軸又は出力軸のトルクを伝達可能に接合していることを特徴とする昇降装置のブレーキ装置であるので、ブレーキ力を発生させる摩擦移動体が第1と第2ディスクナットによる分割された移動体構造となっており、この摩擦移動体である第1と第2ディスクナットが僅かな移動により、第1と第2摩擦体が第1と第2ラチェット板に押圧されてブレーキ力を発生させることができ、原動機による回転駆動力は元より手動による開閉操作が円滑にできる利点がある。また、第1と第2ディスクナットにそれぞれ摩擦体が設けられるので、従来のように移動摩擦体が一個の場合と比較し、耐久性も優れたものになる利点がある。
また、請求項2の発明では、前記第1ディスクナットと第2ディスクナットとにそれぞれ設けられた爪状突起部が互いに係合して回転トルクを伝達し、かつ互いの該爪状突起が滑る遊び回転角を該第1ディスクナットと第2ディスクナットとに設けたことを特徴とする請求項1に記載の昇降装置のブレーキ装置であるので、水門降下時、第2ディスクナットが入力軸方向へ移動してブレーキ力が解除され、出力軸に作用している負荷トルクにより出力軸が閉方向に回転する。出力軸が閉方向へ回転すると、第1ディスクナットと第2ディスクナットの爪状突起部の遊び回転角の範囲で、第2ディスクナットと右ネジとの関係で第2ディスクナットが出力軸方向に僅かに移動し、再びブレーキ力が発生するが、入力軸は閉方向に回転を継続しており、再度ブレーキ力が解除され、第2ディスクナットは微区間を左右に移動し、出力軸側のブレーキ力の解除と発生を繰り返し、水門扉の安定した降下が可能である。
また、請求項3の発明では、前記出力軸の軸端の係止部に該出力軸に挿通された皿バネが設けられ該皿バネにより前記第2ディスクナットの入力軸方向の移動を規制したことを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降装置のブレーキ装置であるので、皿バネに当接した第2ディスクナットは入力軸側への移動が阻止される。即ち、第1と第2ディスクナットの接合部が左右軸方向に移動可能となっており、第2ディスクナットの入力軸方向への微少区間の移動が皿バネにより規制され、第1ディスクナットと第2ディスクナットの互いの爪状突起部の噛み合い時に作用する力を緩和しつつブレーキ力の解除・発生を繰り返して水門扉の安定した降下に寄与する。
また、請求項4の発明では、前記左ネジと前記右ネジが多条ネジであり、該右ネジに対して該左ネジの条数を多くしたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の昇降装置のブレーキ装置であるので、手動ハンドルで増し締め操作を行う際の第1ディスクナットの入力側への移動距離が、左ネジの条数を多くしたことにより大きくなり、発生する軸方向力(スラスト力)を緩和し摩擦力を適切に減少させ、過大な締め込み力を防止することができ、手動ハンドルによる最適な増し締め操作ができる利点がある。無論、ハンドルから手を離したとしても第1ラチェット板の回転が拘束され、第1ブレーキ爪により第1ラチェット板のブレーキ歯が係合して開方向の回転が阻止されてブレーキが掛かり弛むことがない利点がある。
以下、本発明に係る水門扉の昇降を行う昇降装置のブレーキ装置について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態を示すブレーキ装置の概略断面図であり、斯かるブレーキ装置は図3に示した駆動力伝達機構を介して昇降装置に接続されている。また、図2(a),(c)はブレーキ機構を示し、図2(b)は出力軸の嵌合面を示している。
図1,図2において、入力軸30と出力軸40とがブレーキケース29aとケースフランジ29b内に軸中心線上に互い対向配備されて軸受部材により回転可能に支承されている。これらブレーキ本体は、滑摩擦を低減するための潤滑油を注入したカバーケース29cで覆われている。入力軸30には手動で開放操作や増し締め操作をする手動ハンドル1が設けられる。ブレーキ装置の入力軸30は入力段付部31より軸端側に左ネジ32が設けられ、入力軸軸端33に二重ナットによりスラスト荷重を受ける係止部34が設けられ、出力軸40は出力段付部41より軸端側に右ネジ42が設けられ、入力軸軸端43に二重ナットによりスラスト荷重を受ける係止部44が設けられている。入力軸30と出力軸40は、入力軸30の左ネジ32と出力軸40の右ネジ42とが軸中心線上に互い向き合うように配備されている。
入力軸30の左ネジ32には、移動摩擦体である第1ディスク板50と第1ディスクナット(摩擦移動体)51とが螺設し、入出力軸方向の面に第1と第2摩擦体52,53が備えられた第1ラチェット板60が回動自在に設けられ、かつ第1ディスク板50の出力軸側への移動を規制する第1係止部材35が左ネジ32の中間部に設けられている。
また、出力軸40の右ネジ41には、移動摩擦体である第2ディスク板70と第2ディスクナット(摩擦移動体)71とが螺設し、出入力軸方向の面に第3と第4摩擦体72,73が備えられた第2ラチェット板80が回動自在に設けられ、かつ第2ディスク板70の入力軸側への移動を規制する第2係止部材45が右ネジ41の中間部に設けられている。
また、左ネジ32と右ネジ42は角ネジの多条ネジが用いられ、入出力軸30,40の回転に対して上記移動摩擦体の移動量が大きくなるように設定されている。例えば、左ネジ32の条数が4であり、右ネジ42の条数が3であり、このように左ネジ32の条数が右ネジ42の条数に対してを条数の値を大きくすることによって、右ネジ42の移動摩擦体(第2ディスクナット71)の移動量に対して、左ネジ32の移動摩擦体(第1ディスクナット51)の移動量が大きく設定されている。
また、本実施形態には、第1ラチェット板60と第2ラチェット板80の回転方向を規制する第1ブレーキ機構90Aと第2ブレーキ機構90Bとがブレーキケース29aに固定され、図2(a),(c)に示したように、第1ブレーキ機構90A及び第2ブレーキ機構90B内のスプリングにより、第1ブレーキ爪90a,90bが第1ラチェット板60と第2ラチェット板80との一方向の回転を許容し得るように出没可能に設けられている。第1ブレーキ機構90Aは、第1ブレーキ爪90aが設けられて第1ラチェット板60の水門扉の開方向の回転を規制し、閉方向の回転を許容している。また、第2ブレーキ機構90Bは、第2ブレーキ爪90bが設けられて第2ラチェット板80の水門扉の閉方向の回転を規制し、水門扉の開方向の回転を許容している。第1ブレーキ爪90aは第1ラチェット板60の開操作方向の回転を規制し、閉操作方向の回転を許容し、第2ブレーキ爪90bは第2ラチェット板80の開操作方向の回転を許容し、閉操作方向の回転を規制している。
また、第1と第2ディスクナット51,71は爪状突起51a,71aを有するので、両者が噛み合って入力軸30又は出力軸40のトルクを伝達できるし、爪状突起51a,71aには、概ね30度の遊び回転角が設けられ、第1と第2ディスクナット51,71はこの遊び回転角の範囲で滑りを許容した構造となっており、この遊び回転角により両ナット間の微少な移動を可能としている。さらに、出力軸40の軸端の第2係止部44に皿バネ100が設けられ、皿バネ100により第2ディスクナット71の入力軸方向の移動区間が規制されている。皿バネ100の皿バネ力を調整することによって、昇降装置の能力に応じてブレーキ装置としての適切な応答性を得ることができる。なお、爪状突起51a,71aは円対象に設けられ、その摩擦面の回転角は概ね60度である。
続いて、本実施形態のブレーキ装置の動作について図1及び図2を参照して説明する。先ず、水門扉上昇時には入力軸30を右方向(開方向)9に回転し、入力軸30の端部の左ネジ32と左ネジ32に螺合する第1ディスクナット51との関係から第1ディスクナット51は出力軸側へ移動しようとするが、二重ナットによる係止部34に当接して、入力軸30及び第1ディスクナット51、第1ディスク板50が一体となって回転する。この時、第1ディスク板50は二分割ストッパーである第1係止部35により軸方向移動が阻止されて、第1ディスク板50は摩擦板52及び摩擦板53を圧着することなく、第1ラチェット60は空転可能な状態に保持される。なお、第1ラチェット60はピン状のブレーキ爪90aにより回転が阻止されているが、第1ラチェット60は空転可能な状態に保持されており、入力軸30は右方向(水門扉が開方向)9に回転する。
一方、出力軸40の軸端部の右ネジ42と右ネジ42に螺合する第2ディスクナット71との関係から第2ディスクナット71は出力軸側へ移動し、第2ラチェット80及び摩擦板72,73を圧着する。出力軸40側の第2ラチェット80はピン状のブレーキ爪90bが水門扉の開方向の回転が阻止されていないので、入力軸30と出力軸40とが一体となって回転する。なお、第2ディスク70は出力軸段付部41と二分割ストッパーである第2係止部45により軸方向移動が阻止されている。昇降装置による入力軸30の右方向(開方向)9の回転により水門扉は上昇する。
次に、水門扉降下時について説明する。水門扉降下時には入力軸30を左方向(閉方向)10に回転し、入力軸30の左ネジ35と左ネジ35に螺合する第1デスクナット51の関係から第1デスクナット51は入力軸側へ移動し、摩擦板53及び第1ラチェット60を圧着して一体となり、入力軸側の第1ラチェット60はピン状のブレーキ爪90aにより回転が阻止されていないので、入力軸30は左方向(閉方向)10に回転する。
一方、出力軸40は、右ネジ42と右ネジ42に螺合する第2ディスクナット71との関係から第2ディスクナット71は入力軸側へ移動し、摩擦板73及び第2ラチェット80の圧着を開放する。即ち、第2ラチェット80のブレーキ力が解除されるので、出力軸側に作用している負荷トルクにより出力軸40は重力作用向き(閉方向)27へ回転することになる。出力軸40が閉方向27に回転すると、第2ディスクナット71と右ネジ42の関係と、第1と第2ディスクナット51,71の爪状突起51a,71aの遊び回転角との関係から、第2ディスクナット72は再び出力軸方向に先端側に移動し、摩擦板及びラチェットを圧着しブレーキ力を発生させる。入力軸30は閉方向の回転を継続しているので、再度ブレーキ開放効果が作用する。以下同様に入力軸30側のブレーキ力の開放、発生が繰り返され、第2ディスクナット72は軸上の微少区間往復運動をして出力軸40が円滑に閉方向に回転し、水門扉は閉じられる。
なお、増し締め操作は、手動ハンドル1を閉じ方向10に回転させて行うが、開方向の回転力が働いたとしても第1ラチェット60のブレーキ爪がブレーキ爪90aに規制されて開方向の回転が規制される。そのブレーキ力の開放は昇降装置の電動機始動力による場合と、手動ハンドル開放操作(上昇)後の電動運転が選択できる。
本発明の活用例としては、水門扉の昇降装置のブレーキ装置に利用することができるし、また他の昇降装置のブレーキ装置として利用することができる。
本発明に係る昇降装置のブレーキ装置の一実施形態を示す概略断面図である。 (a),(c)はブレーキ機構を示し、(b)は出力軸の嵌合面を示す平面図である。 従来のブレーキ装置と昇降装置との伝達機構を示す概略図である。 従来のブレーキ装置の断面図である。 図4のブレーキ機構を示す断面図である。
符号の説明
29a ブレーキケース
29b ケースフランジ
30 入力軸
31 入力段付部
32 左ネジ
33 入力軸軸端
34 係止部
35 第1係止部材
40 出力軸
41 入力段付部
42 右ネジ
43 出力軸軸端
44 係止部
45 第2係止部材
50 第1ディスク板
51 第1ディスクナット(摩擦移動体)
51a 爪状突起
52,53 摩擦体
60 第1ラチェット
70 第2ディスク板
71 第2ディスクナット(摩擦移動体)
71a 爪状突起
72,73 摩擦体
80 第2ラチェット
90A ブレーキ機構
90a ブレーキ爪
90B ブレーキ機構
90b ブレーキ爪
100 皿バネ

Claims (4)

  1. 手動又は原動機による回転駆動力及び重力により荷重を昇降するようにした昇降装置のブレーキ装置において、
    入力軸と出力軸とが回転可能に軸中心線上に対向配備され、
    前記入力軸は入力段付部と該入力軸の軸端の係止部との間に左ネジが設けられ、該左ネジに第1ディスク板と第1ディスクナットとが螺設され該第1ディスク板と該第1ディスクナット間に、入出力軸方向の面に第1と第2摩擦体を備える第1ラチェット板が該入力軸中心に回動自在に設けられているとともに、該左ネジ中間部に第1ディスク板の入力軸方向の移動を規制する第1係止部材が設けられ、
    前記出力軸は出力段付部と該出力軸の軸端の係止部との間に右ネジが設けられ、該右ネジに第2ディスク板と第2ディスクナットとが螺設され該第2ディスク板と該第2ディスクナット間に、出入力軸方向の面に第3と第4摩擦体を備える第2ラチェット板が該出力軸中心を回動自在に設けられているとともに、該右ネジ中間部に第2ディスク板の出力軸方向の移動を規制する第2係止部材が設けられ、
    前記第1ラチェット板には該第1ラチェット板の開方向回転を規制する第1ブレーキ爪と前記第2ラチェット板には該第2ラチェット板の閉方向回転を規制する第2ブレーキ爪とが備えられ
    前記第1と第2ディスクナットが前記入力軸又は出力軸のトルクを伝達可能に接合していることを特徴とする昇降装置のブレーキ装置。
  2. 前記第1ディスクナットと第2ディスクナットとにそれぞれ設けられた爪状突起部が互いに係合して回転トルクを伝達し、かつ互いの該爪状突起が滑る遊び回転角を該第1ディスクナットと第2ディスクナットとに設けたことを特徴とする請求項1に記載の昇降装置のブレーキ装置。
  3. 前記出力軸の軸端の係止部に該出力軸に挿通された皿バネが設けられ該皿バネにより前記第2ディスクナットの入力軸方向の移動を規制したことを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降装置のブレーキ装置。
  4. 前記左ネジと前記右ネジが多条ネジであり、該右ネジに対して該左ネジの条数を多くしたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の昇降装置のブレーキ装置。
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