JPH0724747A - トルクセンサー及びトルクセンサーを備えたレンチ - Google Patents

トルクセンサー及びトルクセンサーを備えたレンチ

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JPH0724747A
JPH0724747A JP18880893A JP18880893A JPH0724747A JP H0724747 A JPH0724747 A JP H0724747A JP 18880893 A JP18880893 A JP 18880893A JP 18880893 A JP18880893 A JP 18880893A JP H0724747 A JPH0724747 A JP H0724747A
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JP
Japan
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fluid
rotating
pressure
drive shaft
load
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Application number
JP18880893A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Miyano
了一 宮野
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ASAHI KINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
ASAHI KINZOKU KOGYO KK
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Publication date
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】回転部材のトルクを高精度に制御でき、しかも
容易に低コストで製作できるトルクセンサー及びトルク
センサーを有するレンチを提供する。 【構成】トルクセンサー100は、駆動軸1aと、回転
部材1bと、回転伝達手段とを備える。そして、回転伝
達手段を、ケーシング110と、回転部材1bに固定さ
れたセンタークランプ111と、複数のボール112…
112と、これらのボール112…112に当接するプ
レート113と、プレート113に当接したシリンダー
114と、シリンダー114に接続した圧力センサー1
15と、制御部118とを有してなるものとする。そし
て、第1のレンチは、回転部材1bの先端側に係合部材
を取付けたものとする。又、第2のレンチは、駆動軸と
回転部材と遊星機構部とを有するレンチ本体部と、レン
チ本体部に付設された回転伝達手段とから構成する。そ
して、この回転伝達手段を、遊星機構部の一部をなす回
転体と、接続部材と、係止片と、油圧シリンダーと、圧
力センサーと、圧力計と、制御部とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モーターやエンジン等
の回転力により回転させる回転部材を有する装置に装備
され、その回転部材のトルクを検知するトルクセンサー
及びトルクセンサーを有するレンチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、攪拌機、シート状物巻取り装
置や工作機械等、種々の装置にモーターやエンジン等の
回転力により回転させる回転部材を配設し、この回転部
材を略モーターやエンジン等の回転トルクで回転させる
ことによって被加工物の加工等を行なっている。しか
し、モーターやエンジン等の回転トルクを微調整して回
転部材の回転トルクを制御するのは困難であり、又、モ
ーターやエンジン等の回転トルクを微調整できたとして
もそのトルクが正確に回転部材に伝達され難い。そのた
め、被加工物やモーターに過負荷を与えてしまう場合も
ある。そこで、従来から回転部材の負荷トルクを制御で
きるトルクセンサーが種々提案されている。ところが、
従来のトルクセンサーは、精密に製作されたものが多
く、高精度に制御できるが、製作コストが高く付いてし
まうという課題がある。一方、ボルト等を締付けるレン
チとして、遊星機構を備えて駆動軸の回転を減速できる
ようにしたものが知られている。このレンチにおいて
も、ボルト等を締付ける場合、締付けトルクが強すぎる
とボルト等の係合頭部のなめりや軸部の折損が発生して
しまうため、ボルト等を一定の締付けトルク以上で締め
付けないようにする必要がある。しかし、例えば電動モ
ーターの回転を調整しても、電動モーターの慣性が働き
所定の締付けトルクより強く締め付けてしまう場合があ
る。従って、このようなレンチにおいてもボルト等に係
合して締め付ける係合部の締付けトルクを制御できれば
有用なものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の実情
に鑑み提案されたものでその目的とするところは、回転
部材のトルクを高精度に制御でき、しかも容易に低コス
トで製作できるトルクセンサー及びトルクセンサーを有
するレンチを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の特徴を
有するトルクセンサーを提供することにより上記課題を
解決する。本発明のトルクセンサーは、駆動軸1aと、
回転部材1bと、この回転部材1bに駆動軸1aの回転
を伝達する回転伝達手段とを備える。回転伝達手段は、
回転部材1bにかかった負荷を受ける負荷受容部材11
2と、負荷受容部材112に接続する流体を有する流体
部材114と、この流体部材114の流体圧を測定する
圧力センサー115とを備える。負荷受容部材112
は、回転部材1bにより負荷を受けるに伴い流体部材1
14を押圧するように配設される。流体部材114は、
負荷受容部材112の押圧を流体圧で対抗して受けられ
るようになされたものである。そして、この流体部材1
14の流体圧を測定することにより回転部材1bにかか
る負荷トルクを検知するようにしたものである。
【0005】又、本発明は、以下の特徴を有するトルク
センサーを備えたレンチを提供することにより上記課題
を解決する。本発明のトルクセンサーを備えたレンチ
は、駆動軸1aと、一端にボルト等に係合させるための
係合部を有する回転部材1bと、この回転部材1bに駆
動軸1aの回転を伝達する回転伝達手段とを備える。回
転伝達手段は、ボルト等の締緩に際し回転部材1bの係
合部にかかる負荷を受ける負荷受容部材112と、負荷
受容部材112に接続する流体を有する流体部材114
と、この流体部材114の流体圧を測定する圧力センサ
ー115とを備える。負荷受容部材112は、回転部材
1bにより負荷を受けるに伴い流体部材114を押圧す
るように配設される。流体部材114は、負荷受容部材
112の押圧を流体圧で対抗して受けられるようになさ
れたものである。そして、この流体部材114の流体圧
を測定することにより回転部材1bの係合部にかかる負
荷トルクを検知するようにしたものである。
【0006】更に、請求項3記載のレンチは、駆動軸1
aと、一端にボルト等に係合させるための係合部1cを
有する回転部材1bと、この回転部材1bに駆動軸1a
の回転を伝達する回転伝達手段とを備える。回転伝達手
段は、駆動軸1aからの回転力を回転部材1bとで分配
して受けることにより回転する回転体6と、回転体6の
回転力に抗して回転体6を回転停止状態に係止する係止
部材3と、係止部材3に接続する流体を有する流体部材
10と、この流体部材10の流体圧を測定する圧力セン
サー11とを備える。係止部材3は、回転体6により負
荷を受けるに伴い流体部材114を押圧するように配設
される。流体部材114は、係止部材3の押圧を流体圧
で対抗して受けられるようになされたものである。そし
て、この流体部材10の流体圧を測定することにより回
転部材1bの係合部1bにかかる負荷トルクを検知する
ようにしたトルクセンサーを備えたレンチを提供するこ
とにより上記課題を解決する。
【0007】
【作用】本発明のトルクセンサーにおいては、回転部材
1bに負荷がかかるとその負荷を負荷受容部材112が
受け、更に、負荷受容部材112が負荷を受けると流体
部材114を押圧するため、流体部材114の流体圧が
上昇する。従って、この流体圧の上昇を圧力センサー1
15で測定することにより負荷受容部材112が受けた
回転部材1bの負荷を検知できる。
【0008】又、本発明のレンチにおいては、ボルト等
の締緩に際して回転部材1bの係合部1cに負荷がかか
るとその負荷を負荷受容部材112が受け、更に、その
負荷受容部材112が負荷を受けると流体部材114を
押圧するため、流体部材114は流体圧が上昇する。従
って、この流体圧の上昇を圧力センサー115で測定す
ることによりボルト等の締緩に際して回転部材1bの係
合部1cにかかる負荷を検知できる。
【0009】一方、請求孔3記載のレンチにあっては、
駆動軸1aからの回転力を回転部材1bと分配して受け
ることにより回転する回転体6を、係止部材3により回
転停止状態に係止するものである。この回転体6の回転
停止状態では、係合部1cには駆動軸1aの回転力が全
部伝達され、一方、回転体6は、係合部1cにかかる回
転トルク分に相当する力を係止部材3にかけて停止して
いる。そして、係止部材3が回転体6から負荷を受ける
と流体部材10を押圧するため、流体部材10の流体圧
が上昇する。従って、この流体圧の上昇を圧力センサー
11で測定することによりボルト等の締緩に際して回転
部材の係合部1cにかかる負荷を検知できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を基に本発明の一実施例を具体的
に説明する。図1は、本発明のトルクセンサーの一実施
例の要部断面説明図である。
【0011】本発明のトルクセンサー100は、図1右
方に配設された駆動軸1aと、左方に配設された回転部
材1bと、この回転部材1bに駆動軸1aの回転を伝達
する回転伝達手段とを備えてなる。
【0012】駆動軸1aは、図示左方の先端側に円板状
の鍔部101を備え、又、この鍔部101の右面には周
方向に複数の断面円錐形の凹部102…102を有して
いる。一方、後端側(図示せず)は、駆動手段としての
モーター等に接続され、モーター等の駆動力によって回
転する。尚、駆動手段は、電動モーターやエアー圧等の
電気的、機械的に回転させるものの他、手で回転すもの
であっても良い。
【0013】回転部材1bは、図示左方の先端側には、
使用される種々の装置の目的に応じ適宜な部材が取り付
けられる。一方、後端側には、円板状の鍔部103が設
けられている。又、この鍔部103は、駆動軸1aの鍔
部101より径大に形成されている。
【0014】回転伝達手段は、ケーシング110と、回
転部材1bに固定されたセンタークランプ111と、複
数のボール112…112と、これらのボール112…
112に当接するプレート113と、プレート113に
当接したシリンダー114と、シリンダー114に接続
した圧力センサー115とを有してなる。
【0015】ケーシング110は、円筒状体からなり、
左右両端部の各々の孔にベアリング110a、110a
を配し、これらのベアリング110a、110a各々に
駆動軸1a、回転部材1bを嵌挿することによって駆動
軸1aの鍔部101及び回転部材1bの鍔部103を内
部に回動自在に収納している。
【0016】センタークランプ111は、円板状体から
なり、周部に複数のボール挿通用孔111a…111a
が設けられている。これらのボール挿通用孔111a…
111aは、ボール112…112が通れる程度の径か
らなり、駆動軸1aの鍔部101の凹部102…102
に対応する位置に穿設されている。そして、このセンタ
ークランプ111は、駆動軸1aの鍔部101の右方側
に配設され、外周部がボルト119等の係止手段によっ
て回転部材1bの鍔部103の外周に係止されている。
従って、このセンタークランプ111は、回転部材1b
の回転に伴い回転する。
【0017】ボール112…112は、駆動軸1aの凹
部102…102及びセンタークランプ111のボール
挿通用孔111a…111a内に配設され、駆動軸1a
と回転部材1bとを連結するとともに、回転部材1bに
かかる負荷を受ける負荷受容部材として機能する。
【0018】プレート113は、円板状体からなり、左
面がセンタークランプ111のボール挿通用孔111a
から突出したボール112に当接し、センタークランプ
111の右方側に配設されている。
【0019】シリンダー114は、この実施例では円筒
状の、いわゆるセンターホールタイプのものが使用され
ており、内筒に駆動軸1aが挿通され、そのロッド11
4a先端とプレート113とが当接するようにして配設
されている。又、この油圧シリンダー114の油圧室1
14bは、常時油が充填された状態にされ、出し入れさ
れない。従って、ロッド114aは、プレート113に
押圧された場合でも可動せずに油圧室114bの油圧を
上げるだけである。
【0020】圧力センサー115は、油圧シリンダー1
14の油圧室114bの圧力を測定するためのもので、
油圧シリンダー114の油圧室114bに接続されてい
る。この実施例における圧力センサー115は、従来か
ら一般的に使用されている圧力検出素子に歪みゲージを
用いた歪みゲージ式変換器を使用している。又、この圧
力センサー115は、圧力計116と結線117され、
圧力センサー115によって測定された油圧が、圧力計
116で具体的な数値としてデジタル表示されるように
なされている。又、この実施例では、制御部118を備
え、この制御部118において圧力計116と、駆動軸
1aを駆動させるモーターとを接続し、圧力計116が
一定の値を表示するとモーターへの通電を停止するよう
に制御している。
【0021】尚、図中の120、120は、ベアリング
を示し、これらのベアリング120、120によって駆
動軸1a、回転部材1b、及び回転伝達手段をなすシリ
ンダー114等がケーシング110内の所定位置に配設
されている。又、この実施例では、駆動軸1aの鍔部1
01の凹部102…102及びセンタークランプ111
のボール挿通用孔111a…111aの配設位置は、同
芯上に配設するものに限らず、例えば図2に示すように
径の異なる二つの円周上130、131に配設してボー
ル112…112を入れるようにしても良い。更に、径
の異なる2種類のボール112…112を使用するよう
にしても良く、例えば図2で示す径の小さい円周上13
0上の凹部102…102の深さを浅くするとともに、
これらに対応するセンタークランプ111のボール挿通
用孔111a…111aの径を小さくし、径小のボール
112を入れるようにしても良い。
【0022】次に、このトルクセンサー100の機能に
ついて説明する。先ず、駆動軸1aが回転(図示のX方
向)すると、それに伴ってボール112…112及びセ
ンタークランプ111が同方向に回転し、又、これと同
時にセンタークランプ111に係止された回転部材1b
も駆動軸1aと同方向に同回転で回転する。
【0023】そして、回転部材1bが負荷(図示のY方
向の力)を受けると、回転部材1bの回転抵抗となって
センタークランプ111からボール112…112にそ
の抵抗分の力を駆動軸1aの回転方向と反対方向にかけ
る。その抵抗分の力のかかったボール112…112
は、駆動軸1aの凹部102…102から出ようとする
が、プレート113に阻止され、その結果、動かずにプ
レート113をその分だけW方向に押圧する。又、押圧
されたプレート113は、油圧シリンダー114のロッ
ド114aを押圧して油圧シリンダー114の油圧室1
14bの圧力が上昇し、これを圧力センサー115が検
知して圧力計116に表示される。そして、制御部11
8において、圧力計116が所定の設定値になるとモー
ターへの通電が自動的に停止する。これにより、回転部
材1bに所定以上の負荷がかからず、被加工物に過負荷
を与えるようなことを防止できる。又、モーターに対し
ても過負荷がかかるようなことを防止できる。
【0024】尚、本発明のトルクセンサー100の用途
については、モーター等からの回転力を利用して回転さ
せるものであれば適用でき、シート状物巻取り装置、攪
拌機等、あらゆる装置に装備して使用できる。
【0025】次に、本発明のレンチについて説明する。
本発明の第1実施例のレンチは、図1のトルクセンサー
100をそのまま利用したものである。即ち、上記トル
クセンサー100の回転部材1bの図示左方の先端側
に、ボルト等に係合する係合部材を取り付けることによ
りレンチとしたものである。こうすることにより、駆動
軸1aを回転させて回転部材1bを回転させることによ
りボルト等を締め、あるいは緩めることがでる。そし
て、上述したようにトルクセンサー100の機能によ
り、回転部材1bに一定の負荷がかかると、即ちボルト
等が所定の締付トルクに達するとそれを検知して駆動軸
の回転を停止させることができる。従って、ボルト等を
常時一定の締付トルクで締付ることができ、ボルト頭部
の破損や軸部の折れ損を防止できる。
【0026】本発明の第2実施例のレンチは、遊星機構
を備えたレンチである。以下、このレンチについて図3
〜図6に基づき説明する。図3は、レンチ本体部の要部
断面説明図であり、図4は、回転伝達手段の要部断面説
明図である。
【0027】レンチ本体部1は、図3に示すように後方
側に配設される駆動軸1aと、先端側に配設される回転
部材1bと、これらの間に配設される遊星機構部とを備
えてなる。
【0028】駆動軸1aは、その先端の外周に遊星接続
用ギヤ31が備えられている。一方、その後端側(図示
せず)は、駆動手段としてのモーターに接続されてお
り、モーターの駆動力によって回転する。尚、駆動手段
は、電動モーターやエアー圧等の電気的、機械的に回転
させるものの他、手で回転すものであっても良い。
【0029】回転部材1bは、先端にソケットレンチ嵌
着部1cを備え、ボルト等の被締付部材に係合する係合
部材としてのソケットレンチ1d(図4に図示)が着脱
自在に嵌着できるようになされている。
【0030】遊星機構部は、この実施例では二段の遊星
機構からなり、円筒状の回転体6と、この回転体の内部
に配設される複数のギヤ群とを備えている。
【0031】回転体6は、内周部に第1内歯61と、第
1内歯61の先端側に刻設された第2内歯62とを有
し、レンチ本体部1のケーシングの一部をなしてレンチ
本体部1に対し回動自在に配設されている。又、この回
転体6は、後述のように回転伝達手段の一部としても機
能する。
【0032】第1遊星機構は、駆動軸1aに歯合する第
1太陽ギヤ41と、この第1太陽ギヤ41に歯合する四
つの第1遊星ギヤ42…42(この図4では1つのみ示
す)とからなる。第1太陽ギヤ41は、後部に駆動軸1
aの遊星機構用ギヤ31に歯合する内歯41aを有し、
前部に第1遊星ギヤ42…42に歯合する外歯41bを
有する。一方、各第1遊星ギヤ42は、外歯42aが刻
設され、この外歯42aが第1太陽ギヤ41の外歯41
b及び回転体6の第1内歯61に歯合されている。
【0033】第2遊星機構は、第1遊星ギヤ42…42
各々と接続する第2太陽ギヤ51と、この第2太陽ギヤ
51に歯合される四つの第2遊星ギヤ52…52とから
なる。第2太陽ギヤ51は、後部に四つの軸部51a…
51aを有し、これらの軸部51a…51a各々が第1
遊星ギヤ42…42各々に軸着されることによって回動
自在に接続され、第1遊星ギヤ42…42が第1太陽ギ
ヤ41を軸として第1太陽ギヤ41の周部を回動するに
伴って回動する。又、第2太陽ギヤ51の前部には、外
歯51bが刻設されている。一方、第2遊星ギヤ52各
々は、外歯52aが刻設され、この外歯52aが第2太
陽ギヤ51の外歯51b及び回転体6の第2内歯62に
歯合されている。又、各第2遊星ギヤ52は、回転部材
1bの後部に設けられた軸1eに軸支されることによっ
て接続され、各第2遊星ギヤ52が第2太陽ギヤ51を
軸として第1太陽ギヤ41の周部を回動するに伴って回
転部材1bを回動させる。
【0034】尚、この実施例では二段の遊星機構を備え
ることによって駆動軸1aの回転を減速できるようにし
ているが、この態様のものに限らず、例えば、一段又は
三段以上の遊星機構を設けるようにしても良く、適宜変
更できる。
【0035】ここで、この図4に示す状態のレンチ本体
部1の動きを説明する。先ず、駆動軸1aが回転する
と、これに歯合した第1太陽ギヤ41の内歯41aに伝
達され、第1太陽ギヤ41が回転する。そして、この第
1太陽ギヤ41の外歯41bによってこれに歯合する第
1遊星ギヤ42…42が、第1太陽ギヤ41の外歯41
bを周回しつつ、同時に回転体6の内周を周回する。
【0036】更に、第1遊星ギヤ42…42が第1太陽
ギヤ41及び回転体6を周回することによって第2太陽
ギヤ51が回転し、上記の第1遊星ギヤ42…42と同
様に第2遊星ギヤ52…52が、第2太陽ギヤ51の外
歯52b及び回転体6を周回する。そして、第2遊星ギ
ヤ52…52の周回によって、これに接続された回転部
材1bが回り始める。従って、この状態では駆動軸1a
の回転によって回転部材1b及び回転体6がその回転力
を分配して受けて同時に回り、回転部材1b又は回転体
6のいずれか一方に抵抗がかかると、他方のみがその抵
抗力を越えるまで駆動軸1aの回転力を全部受けて回動
することになる。
【0037】回転伝達手段は、上記遊星機構部と、図
4、図5に示すケーシング20と、このケーシング20
内に配設される棒状の係止片3と、係止片3に当接する
シリンダー10と、このシリンダー10の油圧を測定す
る圧力センサー11とから構成されてなる。
【0038】ケーシング20は、筒状体からなり、図4
における上端側に別体からなる円筒状の接続部材8を備
えている。この接続部材8の外周には、図5に示すよう
に二つの凹部82、82が形成されており、そして、こ
の外周が、ケーシング20に嵌合されてケーシング20
に対し回動自在とされている。一方、接続部材8の内周
にはスプライン81が形成され、このスプライン81
が、上記レンチ本体部1の回転体6の先端外周に形成さ
れたスプライン63(図3に図示)に嵌挿されることに
より、接続部材8が回転体6に固定されて回動する。
又、この接続部材8が回転体6に取り付けられることに
より、図5に示すようにケーシング20の軸方向がレン
チ本体部1の軸方向に対し直角をなしてケーシング20
がレンチ本体部1に取り付けられる。
【0039】又、ケーシング20の下端側の左方には、
図4に示すように反力受け部22が備えられ、回転防止
用ソケット22aが取付けられる。この回転防止用ソケ
ット22aは、回転体6に取付けられたケーシング20
がレンチ本体部1に対し回転しないようにするためのも
のであり、本発明のレンチによって締緩しようとするボ
ルト・ナットに隣接するボルト・ナット等に係止される
ものである。
【0040】係止片3は、図5に示すように上先端部に
凸部31を有し、この凸部31が接続部材8の凹部82
に嵌まり込むことにより接続部材8を介して係止片3と
回転体6とが係止し、回転体6の回転を不能としてい
る。そして、この係止片3は、ケーシング20の筒孔2
0a内に、上下方向(図示のZ−P方向)に摺動自在に
配設されている。
【0041】油圧シリンダー10は、ケーシング20の
筒孔20a内における係止片3の下方側に、そのロッド
10a先端と係止片3の後端面とが当接するようにして
配設されている。又、この油圧シリンダー10は、先の
トルクセンサー100に使用したものと同様に、油圧室
10bが常時油が充填された状態にされ、ロッド10a
は、係止片3からの力を受けた場合でも可動せずに油圧
室10bの油圧を上げるだけである。
【0042】圧力センサー11は、油圧シリンダー10
の油圧室10bの圧力を測定するためのもので、上述の
トルクセンサー100に使用したと同様な圧力検出素子
に歪みゲージを用いた歪みゲージ式変換器を使用してい
る。
【0043】圧力計12は、圧力センサー11と結線1
3され、圧力センサー11によって測定された油圧を具
体的な数値としてデジタル表示する。又、この実施例で
は、制御部14を備え、この制御部14において圧力計
12と、レンチ本体部1の駆動軸1aを駆動させるモー
ターとを接続し、圧力計12が一定の値を表示するとモ
ーターへの通電を停止するように制御している。
【0044】次に、本発明のレンチ全体の操作方法につ
いて説明する。先ず、ソケットレンチ1dを、締付けよ
うとするボルトに嵌合するとともに、回転防止用ソケッ
ト22aを、締付けようとするボルトに隣接するボルト
に嵌合し、回転伝達部材2全体がレンチ本体部1に対し
て回らないようにする。
【0045】そして、レンチ本体部1を始動させ、駆動
軸1aを回転させる。その際、レンチ本体部1の回転体
6は、係止片3によって係止され、回転が規制されてい
るため、ソケットレンチ1dだけが駆動軸1aの回転力
を全部受けて回転する。これにより、ボルトを締め付け
ることができる。
【0046】そして、回転部材1bの回転によりボルト
を締め付けていき、徐々にソケットレンチ1dに回転ト
ルクがかかり始めると、回転体6もこの回転トルクに相
当する力で回転しようとするため、係止片3は、その分
の力を受け、その受けた力によって油圧シリンダー10
のロッド10aをP方向に押圧する。ロッド10aが押
圧されると油圧室10bの油圧が上がり、これを圧力セ
ンサー11が検知して圧力計12に表示される。そし
て、制御部14において、圧力計12が一定値になると
モーターへの通電が自動的に停止する。これにより、ボ
ルトの締め付けが完了する。
【0047】尚、回転体6の回転力を受けた係止片は、
その受けた力の水平分力でロッドを押圧することにな
り、又、係止片の凸部31が接続部材8の凹部82内面
を滑る際に発生する摩擦力等により、圧力計12の表示
する数値は回転体6の回転力を直接示すものではない
が、実験値等により圧力計の数値を換算値として表すこ
とができる。
【0048】以上のように構成することにより、回転部
材1bを所定の締め付けトルクで確実に回転させること
ができ、ボルトに締め過ぎによる損傷を与えるようなこ
とを防止できる。
【0049】尚、本実施例では、接続部材8に設けた凹
部82と係止片3に設けた凸部71とにより接続部材8
と係止片3とを係止させているが、これに限らず、例え
ば図6に示すように接続部材8の外周に突片83を設
け、そして、係止片3の先端を当接させるようにしても
良い。又、本実施例のトルクセンサーやレンチでは、圧
力計が一定の値になるとモーターへの通電を停止するよ
うにしているが、例えばモーターを使用しない手動のも
のである場合は、圧力計が一定の値になるとパイロット
ランプが点灯するようにし、使用者にボルトが所定のト
ルクで締め付けられたことを判るようにしても良い。更
に、本実施例においては、回転体6に接続部材8を回転
不能に取付け、この接続部材8に係止片3を係止させて
いるが、接続部材8を設けずに直接係止片3を係止させ
るようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上、実施例で述べたように本発明のト
ルクセンサーにおいては、流体圧の上昇を圧力センサー
で測定することにより負荷受容部材が受けた回転部材の
負荷を検知でき、回転部材に所定以上の負荷がかから
ず、被加工物に過負荷を与えるようなことを防止でき
る。又、モーターに対しても過負荷がかかるようなこと
を防止できる。一方、製作においては、容易に低コスト
で製作でき、しかも高精度に検知できるものとなる。
【0051】又、本発明のレンチにおいては、流体圧の
上昇を圧力センサーで測定することによりボルト等の締
緩に際して回転部材1bの係合部1cにかかる負荷を検
知でき、ボルト等に過負荷を与えるようなことを防止で
きる。
【0052】更に、請求孔3記載のレンチは、被締付部
材を締め付けている回転部材の回転トルクを回転体の回
転力を測定することにより適宜見出すことができ、例え
ば手動の場合には、検知した回転体の回転力が一定値に
なると光信号等によって作業者に知らせることができ、
駆動軸の回転を停止させることができる。一方、電動に
より駆動軸を回転させる場合には、一定値になると駆動
軸を自動的に停止させることにより、駆動軸の回転を停
止させることができる。従って、被締付部材を所定以上
の力で締め付けるようなことを防止でき、確実に所定の
締付トルクで締め付けられるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトルクセンサーの一実施例の要部拡大
断面図である。
【図2】本発明のトルクセンサーにおける駆動軸の鍔部
の他の実施例を示す説明図である。
【図3】本発明の遊星機構を有するレンチの一実施例に
おけるレンチ本体部の要部拡大説明図である。
【図4】遊星機構を有するレンチの一実施例における回
転伝達部材の断面説明図である。
【図5】図4のIII −III 線に沿う断面図である。
【図6】回転伝達部材の他の実施例の断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 レンチ本体部 1a 駆動軸 1b 回転部材 3 係止片 6 回転体 8 接続部材 10、114 油圧シリンダー 11、115 圧力センサー 12、116 圧力計 14、118 制御部 20、110 ケーシング 100 トルクセンサー 111 センタークランプ 112 ボール 113 プレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動軸(1a) と、回転部材(1b) と、この
    回転部材(1b) に駆動軸(1a) の回転を伝達する回転伝
    達手段とを備え、 回転伝達手段が、回転部材(1b) にかかった負荷を受け
    られる負荷受容部材(112) と、負荷受容部材(112) に接
    続する流体を有する流体部材(114) と、この流体部材(1
    14) の流体圧を測定する圧力センサー(115) とを備え、 負荷受容部材(112) が、回転部材(1b) により負荷を受
    けるに伴い流体部材(114) を押圧するように配設され、 流体部材(114) が、負荷受容部材(112) の押圧を流体圧
    で対抗して受けられるようになされたものであり、 この流体部材(114) の流体圧を測定することにより回転
    部材(1b) にかかる負荷トルクを検知するようにしたも
    のであることを特徴とするトルクセンサー。
  2. 【請求項2】駆動軸(1a) と、一端にボルト等に係合さ
    せるための係合部を有する回転部材(1b) と、この回転
    部材(1b) に駆動軸(1a) の回転を伝達する回転伝達手
    段とを備え、 回転伝達手段が、ボルト等の締緩に際し回転部材(1b)
    の係合部にかかる負荷を受ける負荷受容部材(112) と、
    負荷受容部材(112) に接続する流体を有する流体部材(1
    14) と、この流体部材(114) の流体圧を測定する圧力セ
    ンサー(115) とを備え、 負荷受容部材(112) が、回転部材(1b) により負荷を受
    けるに伴い流体部材(114) を押圧するように配設され、 流体部材(114) が、負荷受容部材(112) の押圧を流体圧
    で対抗して受けられるようになされたものであり、 この流体部材(114) の流体圧を測定することにより回転
    部材(1b) の係合部にかかる負荷トルクを検知するよう
    にしたものであることを特徴とするトルクセンサーを備
    えたレンチ。
  3. 【請求項3】駆動軸(1a) と、一端にボルト等に係合さ
    せるための係合部(1c) を有する回転部材(1b) と、こ
    の回転部材(1b) に駆動軸(1a) の回転を伝達する回転
    伝達手段とを備え、 回転伝達手段が、駆動軸(1a) からの回転力を回転部材
    (1b) とで分配して受けることにより回転する回転体
    (6) と、回転体(6) の回転力に抗して回転体(6)を回転
    停止状態に係止する係止部材(3) と、係止部材(3) に接
    続する流体を有する流体部材(114) と、この流体部材(1
    14) の流体圧を測定する圧力センサー(115) とを備え、 係止部材(3) が、回転体(6) により負荷を受けるに伴い
    流体部材(114) を押圧するように配設され、 流体部材(114) が、係止部材(3) の押圧を流体圧で対抗
    して受けられるようになされたものであり、 この流体部材(114) の流体圧を測定することにより回転
    部材(1b) の係合部(1b) にかかる負荷トルクを検知す
    るようにしたものであることを特徴とするトルクセンサ
    ーを備えたレンチ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6764223B2 (en) 1999-10-28 2004-07-20 Corning Cable Systems Llc Ferrule having alignment features for polishing operations and an associated polishing jig and method

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4974120A (ja) * 1972-11-17 1974-07-17
JPS5513867A (en) * 1978-07-14 1980-01-31 Mitsubishi Electric Corp Position indicator

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