JPH072467Y2 - 生物輸送用箱 - Google Patents

生物輸送用箱

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JPH072467Y2
JPH072467Y2 JP1988040730U JP4073088U JPH072467Y2 JP H072467 Y2 JPH072467 Y2 JP H072467Y2 JP 1988040730 U JP1988040730 U JP 1988040730U JP 4073088 U JP4073088 U JP 4073088U JP H072467 Y2 JPH072467 Y2 JP H072467Y2
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吉美 田口
信博 村木
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有限会社美鈴商会
リバソン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、魚介類、生餌、農産物などの生物を、富酸素
環境を保ちながら収容、輸送するための発泡ポリスチレ
ン製に箱に関するものである。
生産地から消費地までの魚介類の輸送用の容器として、
発泡ポリスチレンでできた箱が広く使用されている。
この箱は、極めて軽量であること、クッション性がある
ため活魚が内壁にぶつかっても傷つきにくいことなどの
利点があり、魚介類輸送用として最適である。
ところが、この箱を用いても、消費地が生産地が遠かっ
たり、不測の交通渋滞で輸送時間が長くなったりする
と、魚介類がかなりの割合が死亡してしまう。またそこ
までには至らなくても、輸送時の死亡率が若干でも上が
ることは、直ちに採算性の悪化につながる。
そこで、輸送時の死亡率を低下させると共に、さらに遠
隔地まで魚介類を輸送するために、井戸水の種類を選ん
だり(水道水は不可)、氷を入れて水温を下げたり、水
中に塩酸を添加して活魚を麻酔したり(特開昭58-13336
号公報)、魚介類を1匹ずつ区分けする仕切りを設けて
魚介類の運動を規制したりするなどの種々の対策が採ら
れている。
また、より確実な方法として、水中に酸素を吹き込んで
から気密状態で輸送する方法、液体酸素ボンベから徐々
に水中に酸素を供給する方法(特開昭56-78546号公報、
特開昭57-105126号公報、特開昭58-13337号公報)、水
に不溶の過酸化物(過酸化バリウム等)、触媒(二酸化
マンガン等)および水質調整剤(亜硝酸ナトリウムおよ
びリン酸第一カルシウム)を含有する混合物を固形化し
た酸素発生固形剤を、魚介類運搬の際に使用する槽に投
入して酸素を発生をさせる方法(特開昭60-176904公
報)、酸化レニウムや水酸化レニウム等の触媒(分割
剤)を含有させた多孔性成形体を槽に投入すると共に、
この多孔性成形体に過酸化水素溶液等の酸素発生性液体
を導通して酸素を発生させる方法(特開昭57-123804公
報)なども知られている。
考案が解決しようとする課題 上記の対策のうち、水の種類を選んだり、水温を下げた
り、活魚を麻酔したり、活魚の運動を規制したりする方
法は、いずれも魚介類の延命効果が認められるものの、
輸送可能時間が数時間程度延長できるにとどまり、また
輸送可能な時間内であっても魚介類のいくらかは輸送中
に死亡してしまうという問題点があり、これらの対策の
みでは業界の要望に応えることができない。
この点、水中に酸素を供給しながら輸送する方法は、上
に述べた対策と併用すると、16〜24時間程度、場合によ
り30時間を越える輸送を可能にする。
しかしながら、輸送中ボンベから酸素を供給する方法
は、重量が極めて重くなり、付帯設備も複雑になり、さ
らにはスペースも占拠するため、輸送および装置コスト
が高くなって、適用範囲が著しく制限される。
特開昭60-176904公報に記載の方法は、酸素発生固形剤
が直接水と接触するため、水中に溶け出た微量の過酸化
物、触媒あるいは水質調整剤が魚介類に悪影響を与える
おそれがある。また、反応進行に応じて、水質が変化し
た分だけの水質調整剤を徐々に水中に溶出させるように
調節することは容易ではない。そのほか、この方法によ
っては、経時的に一定量の酸素を発生させることが難し
いこと、水温によって酸素発生速度がかなり変化するこ
と、過酸化水素のような安価な過酸化物が使用できない
ことなどの不利もある。
特開昭57-123804公報に記載の方法は、過酸化水素水な
どの酸素発生性液体を触媒がストックされている多孔質
成形体に送るものであるため、多孔質成形体内で反応が
完全に行われないと未反応の過酸化水素が水中に漏れ出
るおそれがあり、殊に触媒の活性が低下してきたときに
その危険が大きくなる。加えて、触媒を含有させた多孔
性成形体は直接水に接触しているので、微量の触媒が水
中に溶出するおそれもある。またこの方法は、装置コス
トが相当に高くなるという経済的な不利がある。
このような事態を克服すべく、本発明者らは、袋の内部
に過酸化物の水性液と分解剤とを収容した構成を有する
包装体であって、これを単に水中に投入または水槽に設
置するだけで長時間にわたり一定割合で酸素を発生させ
ることができ、しかも包装体内容物は外部の水中に漏れ
出るおそれのない酸素供給用包装体を見出し、すでに数
件の出願を行っているが、この包装体を設置するのに適
した魚介類輸送用の箱についてはまだ完成していなかっ
た。
本考案は、このような状況に鑑み、富酸素環境を保ちな
がら生物を収容、輸送するのに適した発泡ポリスチレン
製の箱を提供することを目的になされたものである。
課題を解決するための手段 本考案の生物輸送用箱は、発泡ポリスチレン製の箱
(1)の内部を、有孔仕切り材(2)により、箱本体
(1a)の底壁または側壁あるいは蓋(1b)を構成する壁
体の近くで区分し、その区分された内部空間のうち壁体
側の小空間を酸素供給用包装体(7)の収容部(3)、
残余の空間を輸送すべき生物の収容部(4)とし、さら
に前記酸素供給用包装体が、袋(71)を弱ヒートシール
線(72)を介して大小の2室に分けると共に、大室の内
部には過酸化物の水性液(L)、小室の内部には分解剤
(C)をそれぞれ収容し、かつ前記袋(71)の少なくと
も一部を、酸素を通過させるが水は通過させない微多孔
性膜(71A)で形成したもので構成されていること、特
徴とするものである。
以下本考案を詳細に説明する。
本考案においては、発泡ポリスチレン製の箱(1)を用
いる。この箱(1)は、典型的には、発泡剤を含むポリ
スチレンビーズを型内に充填し、加熱してビーズを発泡
させると同時に、発泡粒子を相互に融着させることによ
り製造される。発泡粒子は相互に融着しているので、得
られた箱(1)に水を入れても水漏れを生じないが、箱
(1)内が加圧状態にあるときは、融着粒子間の微細な
間隙の存在により若干の通気性を有する。通気性の程度
は成形時の圧力で調整できる。
箱(1)は箱本体(1a)と蓋(1b)とからなるが、本考
案においては、箱(1)の内部を、箱本体(1a)の底壁
または側壁あるいは蓋(1b)を構成する壁体の近くで有
孔仕切り材(2)により区分する。
そして、その区分された内部空間のうち壁体側の小空間
を酸素供給用包装体(7)の収容部(3)とし、残余の
空間を輸送すべき生物の収容部(4)とする。
有孔仕切り材(2)とは、任意の孔形状・孔径・孔数の
孔を有する仕切り材を言い、発泡または未発泡のプラス
チックス、アルミニウムなどの錆を生じない金属、プラ
スチックス被覆金属、木竹材、セラミックスなどを用い
て作成され、その形状は、平板状、屈曲板状、湾曲板
状、シート状、トレイ状、半円筒状、箱状、ネット状な
ど任意である。
孔の形成は、成形時の金型の工夫による方法、打抜き等
の機械的手段または熱的手段による穿孔法または傷つけ
法、フィルムまたはシートの延伸による孔形成法、線条
同士の融着による方法、編織による方法、繊維の絡合に
よる方法、シートまたは板体から添加剤を溶出する方法
などによってなされる。
有孔仕切り材(2)は、箱(1)の壁体内壁に着脱自在
となるように設置することが望ましい。
有孔仕切り材(2)は、箱本体(1a)の底壁または側壁
あるいは蓋(1b)を構成する壁体の適当な部位に設置さ
れる。殊に、箱(1)内に水を入れて魚介類などを輸送
する場合には、箱本体(1a)の底壁や底壁に近い側壁な
ど水に浸る部位に設置することが望ましい。
次に、有孔仕切り材(2)の好ましい設置態様をいくつ
か例示する。
有孔仕切り材(2)を発泡ポリスチレン製の板体で作
成し、落とし蓋のように箱本体(1a)内に挿入して、箱
本体(1a)の底壁近くにおいて側壁内壁との接触により
固定させる。発泡ポリスチレン同士は摩擦力が大きいの
で、有孔仕切り材(2)をこのように押込むだけで確実
な固定が図れる。
箱(1)の壁体の適当部位(殊に本体(1a)の底壁ま
たは底壁に近い側壁)に凹部(5)を設け、その凹部
(5)に嵌合しかつその凹部(5)を覆うようにトレイ
状、その他の形状の有孔仕切り材(2)を押込む。
箱(1)の壁体内壁に切込み(6)を設け、その切込
み(6)にトレイ状、半円筒状などの有孔仕切り材
(2)の縁辺を押込む。
有孔仕切り材(2)で区分された箱(1)内の内部空間
のうち、壁体側の小空間は酸素供給用包装体の収容部
(3)となる。
上記の酸素供給用包装体は、袋(71)を弱ヒートシール
線(72)を介して大小の2室に分けると共に、大室の内
部には過酸化物の水性液(L)、小室の内部には分解剤
(C)をそれぞれ収容し、かつ上記袋(71)の少なくと
も一部を、酸素を通過させるが水は通過させない微多孔
性膜(71A)で形成したもので構成する。
微多孔性膜(71A)、つまりメンブランの例としては、
ポリプロピレン膜、ポリアミド膜、ポリ塩化ビニル膜、
硝化セルロース膜、アセチルセルロース膜、ニトロセル
ロース膜、ポリテトラフルオルエチレン膜などがあげれ
ら、補強のためあるいはヒートシール性付与のため、不
織布等でラミネートしてあってもよい。
袋(71)の残余の部分は、上記微多孔性膜(71A)以外
の薄層、たとえば、プラスチックスフィルムや金属箔な
どで形成された単層または複層のフィルムまたはシート
からなる薄層(71B)で構成する。
このような袋(71)を二重構造とし、両袋の間に間隙を
設けるようにすることもできる。
過酸化物の水性液(L)としては種々のものが使用可能
であるが、取り扱い易さ、価格、過酸化物純重量当りの
酸素発生量などを考慮すると、過酸化水素の水溶液(過
酸化水素水)、殊に過酸化水素の濃度が1〜6重量%の
過酸化水素水が最適である。
分解剤(C)としては、使用する過酸化物の種類に応
じ、アルカリ性物質、金属酸化物、金属塩、金属複塩、
金属過酸化物、酸素酸塩、酵素などの触媒または促進剤
が用いられる。この場合、これらの触媒または促進剤を
多孔質担体に担持させて、粒子、ペレット等の粒状形状
にすることも好ましい。
有孔仕切り材(2)で区分された内部空間のうち、上記
収容部(3)以外の空間が、輸送すべき生物の収容部
(4)となる。
輸送すべき生物の例としては、魚介類、生餌、農産物、
高原野菜、などがあげられる。
輸送は、陸上輸送、海上輸送、空輸などのいずれであっ
てもよい。
作用および考案の効果 本考案の輸送用箱を使用するときの作用および効果を、
輸送する生物が魚介類である場合を例にとって説明す
る。
まず、袋(71)を外部から指や手で押すなどして弱ヒー
トシール線(72)をこわして大室と小室とを連通させる
ことにより過酸化物の水性液(L)を分解剤(C)とを
接触状態に移行させる。これにより、過酸化物の水性液
(L)と分解剤(C)とが接触して過酸化物が分解を開
始し、直ちにあるいはごく短時間のうちに酸素が発生す
るようになるので、この酸素供給用包装体を箱(1)の
内部空間のうち収容部(3)に収容する。そして輸送す
べき生物を水と共に収容して蓋(1b)をかぶせる。
発生した酸素は、微多孔性膜(71A)を通して水中に気
泡となって導出される。微多孔性膜(71A)は酸素を通
過させるが水は通過させないので、微多孔性膜(71A)
を通して過酸化物の水性液(L)が漏れ出ることはな
く、また外部の水が微多孔性膜(71A)を通して袋(7
1)の内部へ侵入することもない。特に酸素の発生がは
じまると、袋(71)の内部が若干加圧状態となるので、
外部の水が侵入するおそれは全くない。
酸素の発生により箱(1)内部が加圧となっても、発泡
ポリスチレン製の箱を用いているため、融着粒子間の微
細な間隙から過剰の酸素が外部に逃げ、箱(1)内が過
度に加圧状態になる事態は生じない。また、酸素供給用
包装体は有孔仕切り材(2)により押えられて扁平とな
るので、酸素供給用包装体自体が過度に膨張して破袋す
るようなトラブルも生じない。
発生した酸素は、有孔仕切り材(2)の孔を通って収容
部(4)に至り、そこに収容されている魚介類に必要な
酸素を与える。酸素供給用包装体による酸素発生速度は
自由に設定できるので、魚介類は24時間、30時間、ある
いはそれ以上という長時間の輸送によっても死亡しな
い。
このように本考案の輸送用箱は、簡単な構造設計により
酸素供給用包装体(7)を装着可能にしてあり、また酸
素供給用包装体(7)の装着による重量増はごくわずか
であり、しかも生物輸送に際しての生存率の確保、鮮度
保持が長時間輸送にあっても確実になされる。加えて、
その製造コストを最小限に抑えることができる。
よって本考案はこの業界に貢献するところが大きい。
実施例 次に実施例をあげて本考案をさらに説明する。
実施例1 第1図は本考案の生物輸送用箱の一例を示した断面図、
第2図はその箱の有孔仕切り材(2)の一例を示した平
面図である。
第3図はその箱の収容部(3)に収容する酸素供給用包
装体(7)の一例を示した拡大断面図であり、弱ヒート
シール線(72)がまだ破られていない状態の場合を示し
てある。
(1)は発泡ポリスチレン製の箱であり、箱本体(1a)
と蓋(1b)とからなる。箱本体(1a)の内面側は下方に
なるほど狭くなるようにごくわずかのテーパーをつけて
ある。
(2)は有孔仕切り材の一例としての発泡ポリスチレン
製の板体であり、5個の四角形の孔があげられている。
有孔仕切り材(2)の寸法は、箱本体(1a)の内面側上
部の寸法よりもわずかに小にしてあり、有孔仕切り材
(2)を箱本体(1a)内に押込んでいくと、箱本体(1
a)の底壁近くにおいて側壁内壁と強く接触して固定す
るようになっている。
箱(1)の内部は、有孔仕切り材(2)により箱本体
(1a)の底壁近くで区分されるので、その区分された内
部空間のうち底壁側の小空間が酸素供給用包装体(7)
の収容部(3)、残余の空間が輸送すべき生物の収容部
(4)となる。
(7)は、上記収容部(3)に収容する酸素供給用包装
体である。
(71)は袋であって、その表裏2面のうち裏面全面と表
面の大部分が、ポリエステルフィルムを外側層としてポ
リプロピレンフィルムを内側層とするラミネートフィル
ムからなる薄層(71B)で形成され、4周縁はヒートシ
ールされている。
袋(71)は弱ヒートシール線(72)によって大小の2つ
の室に分けられている。
袋(71)の表裏2面のうち大室の方の表面には窓(73)
が設けられており、該窓(73)には、その内側部分から
微多孔性膜(71A)がヒートシールにより覆ってある。
微多孔性膜(71A)としては、たとえば、ポリプロピレ
ン膜/熱溶融性不織布からなるラミネート膜が用いられ
る。
大小2つの室のうち大室には、過酸化物の水性液(L)
の一例としての6%過酸化水素水200mlが充填してあ
り、小室にはアルミナ粒子に二酸化マンガンと三二酸化
鉄とを担持させた4〜6mm径の丸粒状の分解剤(C)4
個が収容してある。
上記構造の酸素供給用包装体を袋(71)の外側から圧迫
することにより弱ヒートシール線(72)を破って大小の
室を連通させると、過酸化物の水性液(L)と分解剤
(C)とが接触するので、この状態で酸素供給用包装体
を上記の箱(1)の箱本体(1a)の底壁に置き、有孔仕
切り材(2)を箱(1)の底壁近くにまで押込んで固定
した後、魚介類を水と共に入れて蓋(1b)をする。この
場合、弱ヒートシール線(72)を破らない状態の酸素供
給用包装体を箱本体(1a)の底壁に置くと共に有孔仕切
り材(2)を挿入し、ついで有孔仕切り材(2)を押込
んで酸素供給用包装体の弱ヒートシール線(72)を破る
ようにすることもできる。
これにより24〜25時間にわたりほぼ一定速度で酸素が発
生し、酸素の合計発生量は理論量である3690mlにごく近
い量となる。
実施例2 第4図は本考案の生物輸送用箱の他の一例を示した断面
図である。
この実施例においては、発泡ポリスチレン製の箱(1)
の箱本体(1a)の底壁に浅い凹部(5)が設けられてお
り、この凹部(5)にトレイ状のプラスチック製の網籠
からなる有孔仕切り材(2)の縁辺が押込まれている。
他の部材は実施例1の場合と同様であるので、説明を省
略する。
実施例3 第5図は本考案の生物輸送用箱の一例を示した断面図で
ある。
この実施例においては、発泡ポリスチレン製の箱(1)
の箱本体(1a)の底壁に近い側壁に切込み(6)が設け
られており、この切込み(6)に半円筒状のプラスチッ
ク製のメッシュ体からなる有孔仕切り材(2)の両基辺
が押込まれている。
他の部材は実施例1の場合と同様であるので、説明を省
略する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の生物輸送用箱の一例を示した断面図、
第2図はその箱の有孔仕切り材(2)の一例を示した平
面図である。 第3図はその箱の収容部(3)に収容する酸素供給用包
装体(7)の一例を示した拡大断面図であり、弱ヒート
シール線(72)がまだ破られていない状態の場合を示し
てある。 第4図は本考案の生物輸送用箱の他の一例を示した断面
図である。 第5図は本考案の生物輸送用箱の別の一例を示した断面
図である。 (1)……発泡ポリスチレン製の箱、(1a)……箱本
体、(1b)……蓋、(2)……有孔仕切り材、(3)…
…酸素供給用包装体(7)の収容部、(4)……輸送す
べき生物の収容部、(5)……凹部、(6)……切込
み、(7)……酸素供給用包装体、(71)……袋、(71
A)……微多孔性膜、(71B)……薄層、(72)……弱ヒ
ートシール線、(73)……窓、(L)……過酸化物の水
性液、(C)……分解剤

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡ポリスチレン製の箱(1)の内部を、
    有孔仕切り材(2)により、箱本体(1a)の底壁または
    側壁あるいは蓋(1b)を構成する壁体の近くで区分し、
    その区分された内部空間のうち壁体側の小空間を酸素供
    給用包装体(7)の収容部(3)、残余の空間を輸送す
    べき生物の収容部(4)とし、 さらに前記酸素供給用包装体(7)が、袋(71)を弱ヒ
    ートシール線(72)を介して大小の2室に分けると共
    に、大室の内部には過酸化物の水性液(L)、小室の内
    部には分解剤(C)をそれぞれ収容し、かつ前記袋(7
    1)の少なくとも一部を、酸素を通過させるが水は通過
    させない微多孔性膜(71A)で形成したもので構成され
    ていること、 を特徴とする生物輸送用箱。
  2. 【請求項2】有孔仕切り材(2)が箱(1)の壁体内壁
    に着脱自在となっている請求項1記載の生物輸送用箱。
  3. 【請求項3】有孔仕切り材(2)が、箱本体(1a)内に
    挿入可能でかつ箱本体(1a)の底壁近くにおいて側壁内
    壁との接触により固定可能な発泡ポリスチレン製の板体
    からなる請求項1記載の生物輸送用箱。
  4. 【請求項4】有孔仕切り材(2)が、箱(1)の壁体内
    壁に設けた凹部(5)を覆うように設置されている請求
    項1記載の生物輸送用箱。
  5. 【請求項5】有孔仕切り材(2)が、箱(1)の壁体内
    壁に設けた切込み(6)に挿設されている請求項1記載
    の生物輸送用箱。
  6. 【請求項6】袋(71)を構成する表裏2面のうちの一方
    の面の全面または部分面を微多孔性膜(71A)で形成
    し、残余の面を前記微多孔性膜(71A)以外の薄層(71
    B)で形成したことを特徴とする請求項1記載の生物輸
    送用箱。
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