JPH037332B2 - - Google Patents

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JPH037332B2
JPH037332B2 JP60009675A JP967585A JPH037332B2 JP H037332 B2 JPH037332 B2 JP H037332B2 JP 60009675 A JP60009675 A JP 60009675A JP 967585 A JP967585 A JP 967585A JP H037332 B2 JPH037332 B2 JP H037332B2
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JP
Japan
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shellfish
fish
transporting live
live fish
waste
Prior art date
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JP60009675A
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English (en)
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JPS61170329A (ja
Inventor
Yoichi Okamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iwatani Corp
Original Assignee
Iwatani Corp
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Publication date
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ 本発明は、甲殻類、貝類、ゴカイ類等(以下、
魚貝類という)を生かしたまま輸送する方法に関
し、梱包体の内部の低温に保持することにより代
謝作用を抑制しながら、生息雰囲気を良好に維持
して輸送する方法を提供するものである。
≪従来技術≫ 一般に、魚貝類を生きたまま輸送する方法とし
ては、魚貝類を水槽に入れて運ぶものがあるが、
広い水中容積と清浄な水質環境を確保しなければ
高い生存率を達成することができない。このた
め、水槽に入れて運ぶものでは、水の冷却設備や
酸素供給設備等を要し、輸送コストが大きくなる
という問題がある。
そこで、特公昭48−26160号に示されているよ
うに、過酸化水素(H2O2)水を噴霧またはふり
かけた後、60〜100℃で20分程度加熱することに
より膨積させたバーミキユライトの層中に魚貝類
を埋没させて輸送するようにしたものが知られて
いる。しかし、バーミキユライトの層中に魚貝類
を埋没させて輸送する上述の方法では、バーミキ
ユライトの粒子が細かいことから、その輸送中に
バーミキユライトが魚貝類の体表面やエラに付着
してしまう。ところが、の体表面やエラの細かい
ひだ中に入り込んだバーミキユライトを完全に除
去することができないという問題がある。このた
め、オガクズ、木のチツプや繊維等の中に氷を入
れたうえで魚貝類を埋没させる方法が一般的に用
いられている。
≪発明が解決しようとする問題点≫ ところが、氷を入れたオガクズ等に魚貝類を埋
没させる方法では、氷が解けることによる水分が
魚貝類に悪影響を及ぼすうえ、オガクズの層中に
埋没された魚貝類は、その輸送中に自ら働いて上
方に移動することから、オガクズ層上部で魚貝類
同士がずれ合い、商品価値が低下するという問題
がある。
≪問題点を解決するための手段≫ 本発明は、上記問題点を解決するものであり、
バーミキユライト、パーライト、ゼオライトある
いは活性炭等の多孔状無機物質、又はこれら多孔
状無機物質とイオン交換体との混合物で老廃物吸
収体を構成し、この老廃物吸収体を収容した不織
布等の通気性透湿性を有する袋体、あるいは老廃
物吸収体を圧し固めたシート体で魚貝類を上下か
ら挟む状態で梱包体に密封包装された保冷材とと
もに収納するようにしたことを特徴としている。
≪作用≫ 本発明では、梱包体内に保冷材を収容すること
により、梱包体内を0℃〜5℃の低温雰囲気に保
持して、魚貝類を代謝作用が低下する休眠状態に
することができる。しかも、この保冷材は密封包
装されているので、保冷材の溶解によつて魚貝類
に有害な水分が梱包体内に浸出することがないう
え、ドライアイスのように梱包体内の空気雰囲気
を悪化させることもない。
また、輸送中に休眠状態にある魚貝類の代謝作
用で排出される老廃物は、袋状あるいはシート状
に形成した多孔状無機物質に吸着されるととも
に、多孔状無機物質の有するイオン交換能により
分解され、梱包体内の雰囲気を清浄化する。な
お、輸送時間等を勘案して、老廃物吸収体は多孔
無機物質にイオン交換体を混合して使用してもよ
い。
さらに、老廃物吸収体を袋状あるいはシート状
に形成しているので、粒子の細かい多孔状無機物
質が魚貝類のエラや体表面に直接的に付着するこ
とがなくなるうえ、輸送中に休眠状態にある魚貝
類が自ら動くことがあつても、袋状老廃物吸収
体、シート状老廃物吸収体で魚貝類を上下から挟
んでいるため、魚貝類が上方に移動することを抑
制できる。
≪実施例≫ 図面は本発明方法による輸送状態を示し、発泡
スチロール製の梱包容器1の底部に合成樹脂製水
筒2内で形成された氷3を配置し、その上側にバ
ーミキユライト4を不織布製袋体5内に収容して
長尺幅広の布団状に形成した老廃物吸収体6を配
設し、この老廃物吸収体6の上側にロブスター7
を並列させて配置し、ロブスター7の上側を覆う
状態に前記布団状の老廃物吸収体6を配置するこ
とにより、ロブスター7を老廃物吸収体6で上下
から挟む状態で、梱包容器1内にロブスター7を
層状に収容してある。梱包容器1の蓋体8には換
気孔9が透設してある。
次に、袋内に収容した老廃物吸収体6間に配置
した1ケース当り8Kgのロブスター7と、1ケー
ス当り0.8Kgの氷を梱包容器に収容して、オース
トラリアから日本に向けて48〜56時間かけて輸送
した場合の結果を示す。
総重量 総匹数 生存数 死亡数 生存率 160Kg 348 323 25 92.8% 160Kg 327 314 13 96.0% これに対して、オガクズに氷を入れたうえで、
1ケース当り8Kgのロブスターをオガクズ内に埋
没させて輸送した場合の結果を示す。
総重量 総匹数 生存数 死亡数 生存率 160Kg 331 166 165 50.2% 160Kg 324 242 82 74.7% このように、本発明の輸送方法を用いて輸送し
た場合には、平均94.4%の生存率が得られるのに
対し、オガクズを用いた従来の輸送方法では、平
均62.3%生存率しか得ることができない。
ここで、輸入物のロブスターは、生きたままで
あれば1Kg当り五千円前後で取引きされるが、死
んだものは、死後の経過時間が短かいと二千五百
円程度で取引きされ、経過時間の長いものは廃棄
される。従つて、仮りに、生きたままのものが1
Kg当り五千円、死んだものが1Kg当り二千五百円
で取引きされるとすると、本発明の場合、生存率
が94.4%であるから、1ケース(8Kg)当り、 8×0.944×5000+8×0.056×2500=38880
(円)で販売できのに対し、従来例の場合、生存
率が62.3%であるから、1ケース(8Kg)当り、 8×0.623×5000+8×0.377×2500=32460
(円)で販売されることになる。
また、死亡したものの半数を廃棄すると仮定す
れば、本発明方法の場合には、 8×0.944×5000+8×0.028×2500=38320
(円)となるのに対し、従来例の場合には、 8×0.623×5000+8×0.189×2500=28700
(円)となり、本発明によれば1ケース当りの収
益を大幅に高めることができる。
なお、上記実施例では多孔無機物質を袋に詰め
て老廃物吸収体6を構成したが、これを圧し固め
てシート状に形成してもよく、また、輸送時間を
勘案して、多孔状無機物質とイオン交換体とを混
合させるようにしてもよい。
また、各層において、ロブスター同士間に緩衝
材を充填してもよい。
さらに、保冷材としては、蓄冷力を有する化学
物質を用いることも考えられる。
≪発明の効果≫ 本発明は、上記のように構成され作用すること
から、次の効果を奏する。
(1) 各貝類を密封包装された保冷材とともに断熱
梱包体内に収容することから、梱包体内を低温
雰囲気に保持して魚貝類を休眠状態にして輸送
することができる。
(2) 断熱梱包体内に収容する保冷材は、密封包装
しているので、保冷材が解けても梱包体内に水
分が浸出することがなく、魚貝類の生息雰囲気
を悪化させることがない。
(3) 老廃物吸収体が袋内に収容され、あるいはシ
ート状に形成されていることから、吸収体が魚
貝類の体表面やエラに直接付着することがな
く、魚貝類の取り出しをきわめて容易にするこ
とができる。
(4) 輸送中に魚貝類が自ら移動しても、魚貝類同
士がすれ合つて商品価値が低下することがな
い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明方法の一実施例を示す中央縦断面
図である。 1……梱包体、2……水筒、3……保冷材
(氷)、5……袋体、6……老廃物吸収体、7……
魚貝類(ロブスター)、9……換気孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 甲殻類、貝類等の魚貝類を生きたまま輸送す
    るに際し、換気可能に構成した断熱材製の梱包体
    内に密封包装された保冷材とともに、魚貝類を、
    通気性、透湿性のある袋内に収容した老廃物吸収
    体で上下から挟んだ状態で収容して、魚貝類を休
    眠状態で輸送するようにしたことを特徴とする活
    魚貝類の輸送方法。 2 保冷材を合成樹脂製水筒内に収容した水を凍
    結させた氷で構成した特許請求の範囲第1項に記
    載した活魚貝類の輸送方法。 3 老廃物吸収体をバーミキユライト等の多孔無
    機物質で構成した特許請求の範囲第1項又は第2
    項に記載した活魚貝類の輸送方法。 4 老廃物吸収体をバーミキユライト等の多孔無
    機材とイオン交換体とを物理的に混合させて構成
    した特許請求の範囲第1項又は第2項に記載した
    活魚貝類の輸送方法。 5 魚貝類同士間に緩衝材を充填した特許請求の
    範囲第1項、第2項、第3項又は第4項に記載し
    た活魚貝類の輸送方法。 6 甲殻類、具類等の魚貝類を生きたまま輸送す
    るに際し、換気可能に構成した断熱材製の梱包体
    内に密封包装された保冷材とともに、魚貝類を、
    有孔シート状に圧し固めた老廃物吸収体で上下か
    ら挟んだ状態で収容して、魚貝類を休眠状態で輸
    送するようにしたことを特徴とする活魚貝類の輸
    送方法。 7 保冷材を合成樹脂製水筒内に収容した水を凍
    結させた氷で構成した特許請求の範囲第6項に記
    載した活魚貝類の輸送方法。 8 老廃物吸収体をバーミキユライト等の多孔無
    機物質で構成した特許請求の範囲第6項又は第7
    項に記載した活魚貝類の輸送方法。 9 老廃物吸収体をバーミキユライト等の多孔無
    機材とイオン交換体とを物理的に混合させて構成
    した特許請求の範囲第6項又は第7項に記載した
    活魚貝類の輸送方法。 10 魚貝類同士間に緩衝材を充填した特許請求
    の範囲第6項、第7項、第8項又は第9項に記載
    した活魚貝類の輸送方法。
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