JPH07246438A - コリメータ用ハニカム構造素材の製造方法 - Google Patents

コリメータ用ハニカム構造素材の製造方法

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JPH07246438A
JPH07246438A JP4102894A JP4102894A JPH07246438A JP H07246438 A JPH07246438 A JP H07246438A JP 4102894 A JP4102894 A JP 4102894A JP 4102894 A JP4102894 A JP 4102894A JP H07246438 A JPH07246438 A JP H07246438A
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JP
Japan
Prior art keywords
lead
composite wire
lead alloy
core material
alloy tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP4102894A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Goto
吉徳 後藤
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基本的には放射線漏洩の問題を解決できる複合
線材を用いるが、それによる問題つまり製造技術の困難
性を克服した、コリメータ用ハニカム構造素材の製造方
法を提供すること。 【構成】鉛または鉛合金よりも溶解し易い材料で所望の
横断面形状に形成された芯材の外周に鉛または鉛合金テ
ープをラップさせながら連続的に巻き付けて複合線材を
形成し、この複合線材の鉛または鉛合金テープと芯材の
相互を接着処理して一体化複合線材を形成し、この一体
化複合線材を所望の横断面寸法に仕上げ加工する。一体
化複合線材を得るには、片面に接着剤を塗布した鉛また
は鉛合金テープを接着剤が内側になるように芯材上に巻
き付け、ロールダイスに通して鉛または鉛合金テープと
芯材の相互を圧接着すると良い。仕上げ加工は、線引き
ダイスにより所望の横断面寸法まで引き落とすのが良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コリメータ用ハニカム
構造素材の製造方法に関する。この方法は、シンチレー
ションカメラとともに使用されるコリメータの微細ハニ
カム構造体を得るための素材の製造に利用できる。
【0002】
【従来の技術】シンチレーションカメラ用コリメータ
は、放射性同位元素から放出される放射線のうち所望の
方向へ進む放射線のみを通過させるためのもので、一般
には放射線に対して不透明な比重の大きい材料、特に加
工の容易性と経済性の点から鉛または鉛合金のブロック
を用い、それに微細な平行直線孔を高密度で均一に設け
て構成されたものである。
【0003】上記のような高密度で均一な微細孔は、機
械加工により形成することが非常に困難であるため、微
細孔に合うように予め成形された波形鉛板または鉛合金
板を接合して形成するか、或いは所望の微細孔と同一断
面形状のピンを所定の間隔で高密度に配列して鋳型に組
み込んだところに鉛または鉛合金を鋳込み、鉛または鉛
合金が固化した後にピンを抜き取ることにより形成する
方法が採られてきた。さらには、鉛または鉛合金よりも
溶解し易い材料例えばアルミニウムで形成された芯材の
外周に鉛または鉛合金の被覆層を押し出しまたは鋳造に
より形成した複合線材を用い、この複合線材の多数本を
適当な長さに切り揃えて結束・整列させて隣接しあう線
材の相互を接合させた後に芯材を溶解除去してハニカム
構造を得る方法もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術にお
いて、波形の鉛または鉛合金板を用い接合する方法で
は、接合部分に微細な空隙が生じ易く、それが元で放射
線の漏洩の問題が生じる上に板厚をきわめて薄くする必
要があるので製造が困難である。また、鋳型とピンを用
いた鋳造方法では、配列するピン相互の間隔がきわめて
小さくすることから、鋳込む鉛または鉛合金が鋳型内に
十分に入りきらない問題があり、特殊な鋳造技術が必要
となる。さらに、複合線材を用いる方法では、前述した
放射線漏洩の問題を解決し得るが、芯材の周囲に鉛また
は鉛合金を鋳造または押し出しにより被覆して製造して
いるため、非常に複雑な工程と高度な技術を必要とす
る。
【0005】本発明は、それら従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、基本的には放射線漏洩の問題を解決で
きる複合線材を用いるが、それによる問題つまり製造技
術の困難性を克服した、コリメータ用ハニカム構造素材
の製造方法を提供することに目的がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により提供するコ
リメータ用ハニカム構造素材の製造方法は、鉛または鉛
合金よりも溶解し易い材料で所望の横断面形状に形成さ
れた芯材の外周に鉛または鉛合金テープをラップさせな
がら連続的に巻き付けて複合線材を形成し、この複合線
材の鉛または鉛合金テープと芯材の相互を接着処理して
一体化複合線材を形成し、この一体化複合線材を所望の
横断面寸法に仕上げ加工することにある。
【0007】一体化複合線材を得るには、鉛または鉛合
金テープを巻き付けた後に冶金学的な処理を施すことで
も可能であるが、より望ましくは、片面に接着剤を塗布
した鉛または鉛合金テープを接着剤が内側になるように
して芯材上に巻き付けることにより複合線材を形成し、
かかる複合線材をロールダイスに通して鉛または鉛合金
テープと芯材の相互を圧接着することにより一体化複合
線材を形成すると良いものであり、また、仕上げ加工
は、かかる一体化複合線材を線引きダイスに通して所望
の横断面寸法まで引き落とすのが良い。
【0008】
【作用】鉛または鉛合金テープをラップさせながら連続
的に巻き付けると、テープの重なりで二重の障壁が形成
されたと同じになり、十分な放射線漏洩の防止が図れ
る。鉛または鉛合金テープの巻き付けにより鉛合金の被
覆層を形成するので、テープ端面同志の接合を必要とせ
ずに接着処理が行える。鉛または鉛合金テープと芯材と
を接着処理した一体化複合線材にしてから線引きダイス
等で仕上げ加工するので、鉛または鉛合金テープが加工
中に剥がれることはない。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の製造対象となるコリメータ
用ハニカム構造素材の例を示すもので、1は鉛または鉛
合金よりも溶解し易いアルミニウムで横断面形状が六角
形に形成された芯材であり、2はその芯材1上に設けら
れた鉛または鉛合金の被覆層である。特にこの鉛または
鉛合金の被覆層2を得る方法を図2に示した。
【0010】以下、コリメータ用ハニカム構造素材の製
造方法を図2により説明する。先ず、図2(イ)のよう
に、横断面六角形の芯材1の外周に鉛または鉛合金テー
プ3をラップさせながら巻き付けて複合線材をaを製造
する。このとき、鉛または鉛合金テープ3には、片面に
予め接着剤を塗布しておき、その接着剤が内側となるよ
うに巻き付けるのである。巻き付ける鉛または鉛合金テ
ープ3の厚さは、芯材1の断面積と、巻き付けた鉛また
は鉛合金テープ3とによって形成される被覆部分の厚さ
による断面積の比が最終的な図1の素材の芯材部分と被
覆部分の断面積の比と同じになるように選択しておく。
【0011】上記のようにして得られた複合線材aは、
図2(ロ)のように、成形口が六角形のロールダイス4
に通して芯材1と鉛または鉛合金テープ3とが接着剤の
存在の下で圧接着して一体化複合線材bを製造する。こ
のとき、鉛または鉛合金テープ3の重なり部分(外径増
大部分)は、かかるロールダイス4にて縮径加工され平
滑化され、厚さの均質な被覆層2を形成するようにす
る。
【0012】上記のようにして得られた一体化複合線材
bは、図2(ハ)のように、六角形の穴を有する線引き
ダイス5を通して所望の断面寸法まで引き落とす。そう
して得られた素材を適当な長さに切り揃えておけば、図
1に示すような素材が得られる訳である。
【0013】図3は、上記のような本発明の製造法に従
って製造された素材によりハニカム構造体を得る際の中
間工程を示す。即ち、素材を六角形の横断面形状を利用
して隙間なく密接に配列し、隣接する素材の鉛または鉛
合金テープ2の相互を接着剤で接着一体化してブロック
を製造する。
【0014】上記のようにして得られた素材集合ハニカ
ム構造体は、例えば水酸化ナトリウム水溶液に浸してア
ルミニウムでなる芯材1を溶解して除去することによ
り、図4に示すような完成されたハニカム構造体即ち、
鉛または鉛合金の被覆層2のみにより微細な孔を持った
ハニカム構造体が得られる。
【0015】尚、以上の実施例では、素材の横断面形状
を六角形としたが、それに限る必要はない。要は素材が
隙間なく配列できる例えば、四角形や三角形の横断面形
状であっても良い。その場合、図2の各工程における横
断面形状及び成形穴を四角形或いは三角形にすることは
いうまでもない。また、以上の実施例では、芯材にアル
ミニウムを用いたが、これに限らず、鉛または鉛合金よ
りも化学的、熱的に溶解し易く、且つ適度な剛性が得ら
れるものであれば良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したような本発明のコリメータ
用ハニカム構造素材の製造方法によれば、芯材と鉛また
は鉛合金の被覆層とでなる複合線材を、従来の鋳造また
は押し出し被覆作業を用いることなく、比較的簡単な鉛
または鉛合金テープによるテープ巻作業により製造する
ことから、高密度の微細孔を持つコリメータがきわめて
容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造されたコリメータ用ハニカム
構造素材の説明図。
【図2】本発明の実施例で、(イ)複合線材を製造する
工程の説明図、(ロ)は一体化複合線材を製造する工程
の説明図、(ハ)は仕上げ加工工程の説明図。
【図3】本発明により提供する素材を元にコリメータ用
ハニカム構造体を製造する中間工程の説明図。
【図4】本発明により提供する素材を元に製造され完成
したコリメータ用ハニカム構造体の説明図。
【符号の説明】
1 芯材 2 鉛または鉛合金の被覆層 3 鉛または鉛合金テープ 4 ロールダイス 5 線引きダイス a 複合線材 b 一体化複合線材 c ハニカム構造素材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛または鉛合金よりも溶解し易い材料で所
    望の横断面形状に形成された芯材の外周に鉛または鉛合
    金テープをラップさせながら連続的に巻き付けて複合線
    材を形成し、この複合線材の鉛または鉛合金テープと芯
    材の相互を接着処理して一体化複合線材を形成し、この
    一体化複合線材を所望の横断面寸法に仕上げ加工するこ
    とを特徴とするコリメータ用ハニカム構造素材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】複合線材は、片面に接着剤を塗布した鉛ま
    たは鉛合金テープを接着剤が内側になるようにして芯材
    上に巻き付けることにより形成し、一体化複合線材は、
    かかる複合線材をロールダイスに通して鉛または鉛合金
    テープと芯材の相互を圧接着することにより形成し、仕
    上げ加工は、かかる一体化複合線材を線引きダイスに通
    して所望の横断面寸法まで引き落とすことからなること
    を特徴とする請求項1記載の製造方法。
JP4102894A 1994-03-11 1994-03-11 コリメータ用ハニカム構造素材の製造方法 Pending JPH07246438A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001194462A (ja) * 1999-11-24 2001-07-19 Xerox Corp 微細加工されたx線画像コントラストグリッド
KR100912285B1 (ko) * 2008-03-11 2009-08-17 주식회사 한영기계 환봉 성형장치
US20190103204A1 (en) * 2017-10-03 2019-04-04 Schlumberger Technology Corporation Lead alloy barrier tape splice for downhole power cable

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