JPH07246306A - カートリッジフィルタ及びその製造方法 - Google Patents
カートリッジフィルタ及びその製造方法Info
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- JPH07246306A JPH07246306A JP6801194A JP6801194A JPH07246306A JP H07246306 A JPH07246306 A JP H07246306A JP 6801194 A JP6801194 A JP 6801194A JP 6801194 A JP6801194 A JP 6801194A JP H07246306 A JPH07246306 A JP H07246306A
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- cartridge filter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 粒子の捕集効率が高く、また粒子を吸着する
能力を有する化合物の溶出や脱落がなく、しかも、簡便
に製造できるカートリッジフィルタを提供すること。 【構成】 多孔質コアの周囲に濾材を巻回積層してなる
カートリッジフィルタにおいて、多孔質コア及び濾材に
3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメ
チルアンモニウムクロライドを脱水縮合反応せしめて形
成した脱水縮合化合物が付着しているカートリッジフィ
ルタ。
能力を有する化合物の溶出や脱落がなく、しかも、簡便
に製造できるカートリッジフィルタを提供すること。 【構成】 多孔質コアの周囲に濾材を巻回積層してなる
カートリッジフィルタにおいて、多孔質コア及び濾材に
3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメ
チルアンモニウムクロライドを脱水縮合反応せしめて形
成した脱水縮合化合物が付着しているカートリッジフィ
ルタ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカートリッジフィルタに
関し、とくに粒子を吸着する化合物を付着したカートリ
ッジフィルタに関する。
関し、とくに粒子を吸着する化合物を付着したカートリ
ッジフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】カートリッジフィルタには、編織布、不
織布、紙、糸などの濾材を、例えば、多孔性コアに巻回
積層することによりディプス型カートリッジフィルタと
したものや、プリーツ加工したものを多孔性コアに巻回
することによりプリーツ型カートリッジフィルタとした
ものがある。これらのカートリッジフィルタに用いる濾
材は、開孔径を小さくすることにより塵埃などの粒子の
通過を阻止して濾過効率を高めることができるが、捕捉
できる粒子の大きさには限度があり、また、開孔径を小
さくすると目詰りが起きやすくなるという問題があっ
た。
織布、紙、糸などの濾材を、例えば、多孔性コアに巻回
積層することによりディプス型カートリッジフィルタと
したものや、プリーツ加工したものを多孔性コアに巻回
することによりプリーツ型カートリッジフィルタとした
ものがある。これらのカートリッジフィルタに用いる濾
材は、開孔径を小さくすることにより塵埃などの粒子の
通過を阻止して濾過効率を高めることができるが、捕捉
できる粒子の大きさには限度があり、また、開孔径を小
さくすると目詰りが起きやすくなるという問題があっ
た。
【0003】本発明者はこの問題を解決するため、ステ
アリルトリメチルアンモニウムクロライド等の第四級ア
ンモニウム塩を濾材表面に付着させることを試みた。こ
の第四級アンモニウム塩は四級化された窒素のイオン的
な吸着力によって粒子が吸着できるため、濾材の開孔径
が大きくても高い捕集効率が達成できる。しかしなが
ら、この第四級アンモニウム塩は濾材表面との強固な結
合がないため、使用中に濾材表面から脱離するので吸着
効果が持続できないという欠点があった。また、処理さ
れた液を使用する用途では、処理液中に脱離した第四級
アンモニウム塩が入ってしまうという問題もあった。
アリルトリメチルアンモニウムクロライド等の第四級ア
ンモニウム塩を濾材表面に付着させることを試みた。こ
の第四級アンモニウム塩は四級化された窒素のイオン的
な吸着力によって粒子が吸着できるため、濾材の開孔径
が大きくても高い捕集効率が達成できる。しかしなが
ら、この第四級アンモニウム塩は濾材表面との強固な結
合がないため、使用中に濾材表面から脱離するので吸着
効果が持続できないという欠点があった。また、処理さ
れた液を使用する用途では、処理液中に脱離した第四級
アンモニウム塩が入ってしまうという問題もあった。
【0004】また、同様にイオン的な吸着力を持つビニ
ルピリジン−スチレン共重合体四級塩を濾材表面に付着
させることも検討したが、この共重合体ではピリジン部
分の割合を増やすと水に完全に不溶にすることができ
ず、一方、スチレン部分の割合を増やすと粒子の吸着力
が低下するため、その調節が難しいという問題があっ
た。
ルピリジン−スチレン共重合体四級塩を濾材表面に付着
させることも検討したが、この共重合体ではピリジン部
分の割合を増やすと水に完全に不溶にすることができ
ず、一方、スチレン部分の割合を増やすと粒子の吸着力
が低下するため、その調節が難しいという問題があっ
た。
【0005】これらの問題を解決するため、本発明者は
特願平5−25919号において、スチリルピリジニウ
ム基などの感光基を持つ光架橋型のポリビニルアルコー
ルを付着し、光架橋させた濾材を提案した。この濾材
は、光架橋型のポリビニルアルコールの水酸基とピリジ
ニウム基の働きにより粒子を効率よく吸着でき、しかも
光架橋型のポリビニルアルコールが光架橋によって強固
に濾材表面に付着しているため、水に溶解したり、水中
に脱落したりする心配がない優れた濾材である。
特願平5−25919号において、スチリルピリジニウ
ム基などの感光基を持つ光架橋型のポリビニルアルコー
ルを付着し、光架橋させた濾材を提案した。この濾材
は、光架橋型のポリビニルアルコールの水酸基とピリジ
ニウム基の働きにより粒子を効率よく吸着でき、しかも
光架橋型のポリビニルアルコールが光架橋によって強固
に濾材表面に付着しているため、水に溶解したり、水中
に脱落したりする心配がない優れた濾材である。
【0006】しかし、この濾材においても、カートリッ
ジフィルタを製作する場合、その工程が非常に煩雑であ
るという問題があった。例えば、カートリッジフィルタ
では密度勾配を持たせるために孔径の異なる濾材を組合
せて巻回積層することが行われるが、このように異種の
濾材を組合せて使用する場合、前記の光架橋型のポリビ
ニルアルコールの加工を異なる濾材ごとに行わなければ
ならず、その作業に多くの時間を要した。この事に対し
ては、異なる濾材を積層した状態で同時に加工すること
も検討したが、濾材を積層すると内部まで光が十分に届
かないため、光架橋が十分に進まない部分が生じて、未
架橋の樹脂が水に溶け出す場合があった。また、巻回積
層などのカートリッジフィルタの組立作業の際に濾材ど
うしまたは濾材と他のものとが接触して、加工された濾
材から光架橋型のポリビニルアルコールが脱落するおそ
れもあった。
ジフィルタを製作する場合、その工程が非常に煩雑であ
るという問題があった。例えば、カートリッジフィルタ
では密度勾配を持たせるために孔径の異なる濾材を組合
せて巻回積層することが行われるが、このように異種の
濾材を組合せて使用する場合、前記の光架橋型のポリビ
ニルアルコールの加工を異なる濾材ごとに行わなければ
ならず、その作業に多くの時間を要した。この事に対し
ては、異なる濾材を積層した状態で同時に加工すること
も検討したが、濾材を積層すると内部まで光が十分に届
かないため、光架橋が十分に進まない部分が生じて、未
架橋の樹脂が水に溶け出す場合があった。また、巻回積
層などのカートリッジフィルタの組立作業の際に濾材ど
うしまたは濾材と他のものとが接触して、加工された濾
材から光架橋型のポリビニルアルコールが脱落するおそ
れもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の従来技
術のような欠点を解消すべくなされたものであり、粒子
の捕集効率が高く、また、粒子を吸着する能力を有する
化合物の溶出や脱落がなく、しかも、簡便に製造できる
カートリッジフィルタを提供することを課題とする。
術のような欠点を解消すべくなされたものであり、粒子
の捕集効率が高く、また、粒子を吸着する能力を有する
化合物の溶出や脱落がなく、しかも、簡便に製造できる
カートリッジフィルタを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、「多孔質コア1の周囲
に濾材2を巻回積層してなるカートリッジフィルタにお
いて、多孔質コア1及び濾材2に、次式
めに、請求項1に記載の発明は、「多孔質コア1の周囲
に濾材2を巻回積層してなるカートリッジフィルタにお
いて、多孔質コア1及び濾材2に、次式
【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜22のアルキル基、R2 は炭
素数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン原子、aは0ま
たは1を表す)で表されるオルガノシラン化合物を脱水
縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合物が付着してい
ることを特徴とするカートリッジフィルタ」をその要旨
とする。
素数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン原子、aは0ま
たは1を表す)で表されるオルガノシラン化合物を脱水
縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合物が付着してい
ることを特徴とするカートリッジフィルタ」をその要旨
とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、「多孔質
コア1の周囲に濾材2を巻回積層してなるカートリッジ
フィルタに、次式
コア1の周囲に濾材2を巻回積層してなるカートリッジ
フィルタに、次式
【化4】 (式中、R1 は炭素数1〜22のアルキル基、R2 は炭
素数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン原子、aは0ま
たは1を表す)で表されるオルガノシラン化合物を含む
溶液を付与した後、乾燥することを特徴とするカートリ
ッジフィルタの製造方法」をその要旨とする。
素数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン原子、aは0ま
たは1を表す)で表されるオルガノシラン化合物を含む
溶液を付与した後、乾燥することを特徴とするカートリ
ッジフィルタの製造方法」をその要旨とする。
【0010】すなわち、本発明のカートリッジフィルタ
の多孔質コア1と濾材2には、化3に示すオルガノシラ
ン化合物を脱水縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合
物が付着しているため、粒子を強く吸着できる四級化さ
れた窒素が表面積の大きな多孔質コア1と濾材2の表面
に存在しており、濾材の開孔による物理的な粒子の捕集
に加えて、イオン的な粒子の吸着が利用できる。このた
め、本発明のカートリッジフィルタは濾材の開孔径を小
さくしなくても微粒子が捕集でき、目詰りしにくく、長
寿命で捕集効率に優れている。また、上記の脱水縮合化
合物は水に不溶で、多孔質コアや濾材の表面と化学的に
強固に結合しているため、使用中に溶出したり、剥がれ
たりする心配がない。しかも、本発明のカートリッジフ
ィルタは、多孔質コア1に濾材2を巻回積層したカート
リッジフィルタを、化3に示すオルガノシラン化合物の
溶液に浸漬し、乾燥するだけで得られるので、製作が極
めて簡便に行える。
の多孔質コア1と濾材2には、化3に示すオルガノシラ
ン化合物を脱水縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合
物が付着しているため、粒子を強く吸着できる四級化さ
れた窒素が表面積の大きな多孔質コア1と濾材2の表面
に存在しており、濾材の開孔による物理的な粒子の捕集
に加えて、イオン的な粒子の吸着が利用できる。このた
め、本発明のカートリッジフィルタは濾材の開孔径を小
さくしなくても微粒子が捕集でき、目詰りしにくく、長
寿命で捕集効率に優れている。また、上記の脱水縮合化
合物は水に不溶で、多孔質コアや濾材の表面と化学的に
強固に結合しているため、使用中に溶出したり、剥がれ
たりする心配がない。しかも、本発明のカートリッジフ
ィルタは、多孔質コア1に濾材2を巻回積層したカート
リッジフィルタを、化3に示すオルガノシラン化合物の
溶液に浸漬し、乾燥するだけで得られるので、製作が極
めて簡便に行える。
【0011】以下、図面を用いて本発明を説明する。図
1は本発明のカートリッジフィルタの一例を示す斜視図
である。
1は本発明のカートリッジフィルタの一例を示す斜視図
である。
【0012】本発明には、前記化3に示すオルガノシラ
ン化合物が使用される。このオルガノシラン化合物は水
の存在下で、アルコキシ基の加水分解および脱メタノー
ル反応によりシラノール基を形成し、オルガノシラン化
合物どうしの脱水縮合反応によりシロキサン結合して脱
水縮合化合物を形成する。また、この脱水縮合化合物は
オルガノシラン化合物と多孔質コア表面及び濾材表面と
の間での脱水縮合反応や、オルガノシラン化合物の四級
化された窒素のカチオンによるイオン結合などにより多
孔質コア表面及び濾材表面に強固に結合する。このよう
なオルガノシラン化合物としては、例えば3−(トリメ
トキシシリル)プロピルオクタデシルジメチルアンモニ
ウムクロライドや3−(トリメトキシシリル)プロピル
ヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライドなどが好
適に用いられる。なお、前記のオルガノシラン化合物は
炭素数10〜18のモノエチレン脂肪酸との錯体として
用いてもよい。
ン化合物が使用される。このオルガノシラン化合物は水
の存在下で、アルコキシ基の加水分解および脱メタノー
ル反応によりシラノール基を形成し、オルガノシラン化
合物どうしの脱水縮合反応によりシロキサン結合して脱
水縮合化合物を形成する。また、この脱水縮合化合物は
オルガノシラン化合物と多孔質コア表面及び濾材表面と
の間での脱水縮合反応や、オルガノシラン化合物の四級
化された窒素のカチオンによるイオン結合などにより多
孔質コア表面及び濾材表面に強固に結合する。このよう
なオルガノシラン化合物としては、例えば3−(トリメ
トキシシリル)プロピルオクタデシルジメチルアンモニ
ウムクロライドや3−(トリメトキシシリル)プロピル
ヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライドなどが好
適に用いられる。なお、前記のオルガノシラン化合物は
炭素数10〜18のモノエチレン脂肪酸との錯体として
用いてもよい。
【0013】前記化3に示すオルガノシラン化合物は、
例えばメタノール、エタノール、イソプロパノールなど
のアルコール溶液、アルコールと相溶性のある有機溶剤
とアルコールとの混合溶液、または水とアルコールとの
混合溶液にして、多孔質コアの周囲に濾材を巻回積層せ
しめたカートリッジフィルタに付与される。このオルガ
ノシラン化合物の溶液濃度は0.05〜5重量%とする
のがよく、0.05重量%未満では十分な微粒子の吸着
能力が得られない場合があり、5重量%を超えるとカー
トリッジフィルタに均一に付着させることが難しくな
る。この溶液のカートリッジフィルタへの付与は、例え
ば、含浸、スプレー、プリント、コーティング、塗布な
どによって行われるが、とくに溶液中にカートリッジフ
ィルタを漬けることによって溶液をカートリッジフィル
タに含浸するのがよい。
例えばメタノール、エタノール、イソプロパノールなど
のアルコール溶液、アルコールと相溶性のある有機溶剤
とアルコールとの混合溶液、または水とアルコールとの
混合溶液にして、多孔質コアの周囲に濾材を巻回積層せ
しめたカートリッジフィルタに付与される。このオルガ
ノシラン化合物の溶液濃度は0.05〜5重量%とする
のがよく、0.05重量%未満では十分な微粒子の吸着
能力が得られない場合があり、5重量%を超えるとカー
トリッジフィルタに均一に付着させることが難しくな
る。この溶液のカートリッジフィルタへの付与は、例え
ば、含浸、スプレー、プリント、コーティング、塗布な
どによって行われるが、とくに溶液中にカートリッジフ
ィルタを漬けることによって溶液をカートリッジフィル
タに含浸するのがよい。
【0014】なお、前記のオルガノシラン化合物の溶液
を付与するカートリッジフィルタは、多孔質コア1の周
囲に濾材2を巻回積層した後、上下キャップ3などを取
付けた完成品であってもよいし、キャップなどを取付け
る前の製造途中のものであってもよい。。完成品の場合
には、例えば含浸などの方法で溶液を付与すれば、キャ
ップ3などの内面を含めた、実際の液体濾過の際に被処
理液体が接触するほとんどすべての部分に前記のオルガ
ノシラン化合物の脱水縮合化合物が付着することになる
ため、微粒子の吸着能力がより向上する。また、市販の
カートリッジフィルタに、前記のオルガノシラン化合物
の溶液を付与し、乾燥することによって、簡便に微粒子
の捕集能力を向上させることもできる。このカートリッ
ジフィルタには、補強材やキャリア材などとして、濾材
2と一緒に、ネット4または孔径の大きい(目の粗い)
スパンボンド不織布などを巻回積層してもよい。この場
合、ネット4などにも前記のオルガノシラン化合物の脱
水縮合化合物が付着することとなり、微粒子の吸着に寄
与する。
を付与するカートリッジフィルタは、多孔質コア1の周
囲に濾材2を巻回積層した後、上下キャップ3などを取
付けた完成品であってもよいし、キャップなどを取付け
る前の製造途中のものであってもよい。。完成品の場合
には、例えば含浸などの方法で溶液を付与すれば、キャ
ップ3などの内面を含めた、実際の液体濾過の際に被処
理液体が接触するほとんどすべての部分に前記のオルガ
ノシラン化合物の脱水縮合化合物が付着することになる
ため、微粒子の吸着能力がより向上する。また、市販の
カートリッジフィルタに、前記のオルガノシラン化合物
の溶液を付与し、乾燥することによって、簡便に微粒子
の捕集能力を向上させることもできる。このカートリッ
ジフィルタには、補強材やキャリア材などとして、濾材
2と一緒に、ネット4または孔径の大きい(目の粗い)
スパンボンド不織布などを巻回積層してもよい。この場
合、ネット4などにも前記のオルガノシラン化合物の脱
水縮合化合物が付着することとなり、微粒子の吸着に寄
与する。
【0015】カートリッジフィルタに付与された前記の
オルガノシラン化合物は水の存在下で、アルコキシ基の
加水分解および脱メタノール反応によりシラノール基を
形成する。従って、より均一にカートリッジフィルタに
オルガノシラン化合物の脱水縮合化合物を付着させるた
めには、前記のオルガノシラン化合物の溶液に水が含ま
れていることが望ましい。
オルガノシラン化合物は水の存在下で、アルコキシ基の
加水分解および脱メタノール反応によりシラノール基を
形成する。従って、より均一にカートリッジフィルタに
オルガノシラン化合物の脱水縮合化合物を付着させるた
めには、前記のオルガノシラン化合物の溶液に水が含ま
れていることが望ましい。
【0016】この後、乾燥などにより溶媒を飛ばすこと
によって、オルガノシラン化合物のシラノール基どうし
を脱水縮合反応によりシロキサン結合させて脱水縮合化
合物を形成すると共に、この脱水縮合化合物をカートリ
ッジフィルタの多孔質コア1及び濾材2の表面に強固に
結合する。脱水縮合化合物の多孔質コア表面及び濾材表
面への結合は、シラノール基と多孔質コア及び濾材の表
面との脱水縮合反応か、四級化された窒素のカチオン性
によるイオン結合か、あるいはその両者によるものと考
えられる。
によって、オルガノシラン化合物のシラノール基どうし
を脱水縮合反応によりシロキサン結合させて脱水縮合化
合物を形成すると共に、この脱水縮合化合物をカートリ
ッジフィルタの多孔質コア1及び濾材2の表面に強固に
結合する。脱水縮合化合物の多孔質コア表面及び濾材表
面への結合は、シラノール基と多孔質コア及び濾材の表
面との脱水縮合反応か、四級化された窒素のカチオン性
によるイオン結合か、あるいはその両者によるものと考
えられる。
【0017】本発明のカートリッジフィルタの多孔質コ
ア1及び濾材2には、前記のオルガノシラン化合物を脱
水縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合物が付着して
いる。このため、表面積の大きな多孔質コア及び濾材の
表面に微粒子をイオン的に吸着する能力を持つ四級化さ
れた窒素が広く分布しており、捕集すべき粒子との接触
機会が高まるため微粒子を効率よく吸着できる。また、
前述したようにオルガノシラン化合物からなる脱水縮合
化合物が水に不溶で多孔質コア及び濾材の表面に強固に
付着しているので、処理液中に溶け出したり、多孔質コ
ア及び濾材から脱落することがないため、環境を汚染す
る心配がなく、安全性も高い。
ア1及び濾材2には、前記のオルガノシラン化合物を脱
水縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合物が付着して
いる。このため、表面積の大きな多孔質コア及び濾材の
表面に微粒子をイオン的に吸着する能力を持つ四級化さ
れた窒素が広く分布しており、捕集すべき粒子との接触
機会が高まるため微粒子を効率よく吸着できる。また、
前述したようにオルガノシラン化合物からなる脱水縮合
化合物が水に不溶で多孔質コア及び濾材の表面に強固に
付着しているので、処理液中に溶け出したり、多孔質コ
ア及び濾材から脱落することがないため、環境を汚染す
る心配がなく、安全性も高い。
【0018】なお、化3に示すオルガノシラン化合物を
脱水縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合物の付着量
は、カートリッジフィルタの重量に対して0.05〜5
重量%であることが望ましく、これより付着量が少ない
と十分な微粒子の吸着力が得られず、捕集能力が低下
し、これより付着量が多いと濾材の目詰りが生じやすく
なる。とくに好ましい付着量の範囲は、カートリッジフ
ィルタの重量に対して、0.1〜1重量%である。
脱水縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合物の付着量
は、カートリッジフィルタの重量に対して0.05〜5
重量%であることが望ましく、これより付着量が少ない
と十分な微粒子の吸着力が得られず、捕集能力が低下
し、これより付着量が多いと濾材の目詰りが生じやすく
なる。とくに好ましい付着量の範囲は、カートリッジフ
ィルタの重量に対して、0.1〜1重量%である。
【0019】本発明のカートリッジフィルタに使用する
多孔質コア1はとくに限定されず、従来公知のものが使
用でき、例えばステンレス製、ポリアミド樹脂製、ポリ
プロピレン樹脂製の多孔質コアなどが好適に用いられ
る。
多孔質コア1はとくに限定されず、従来公知のものが使
用でき、例えばステンレス製、ポリアミド樹脂製、ポリ
プロピレン樹脂製の多孔質コアなどが好適に用いられ
る。
【0020】本発明のカートリッジフィルタに使用する
濾材2はとくに限定されず、従来公知のものが使用で
き、例えば織布、編布、不織布、紙、糸、網などを単独
又は組合せたものが使用できる。とくに、好ましい濾材
2は、メルトブロー不織布などの比較的緻密なもので、
これにオルガノシラン化合物を脱水縮合反応せしめて形
成した脱水縮合化合物を付着させることにより、従来通
水抵抗や濾過寿命を犠牲にしなければ捕集が困難であっ
た微粒子の捕集が可能となる。ただし、用途に応じて目
の粗い濾材も使用できる。
濾材2はとくに限定されず、従来公知のものが使用で
き、例えば織布、編布、不織布、紙、糸、網などを単独
又は組合せたものが使用できる。とくに、好ましい濾材
2は、メルトブロー不織布などの比較的緻密なもので、
これにオルガノシラン化合物を脱水縮合反応せしめて形
成した脱水縮合化合物を付着させることにより、従来通
水抵抗や濾過寿命を犠牲にしなければ捕集が困難であっ
た微粒子の捕集が可能となる。ただし、用途に応じて目
の粗い濾材も使用できる。
【0021】なお、本発明のカートリッジフィルタは細
菌、真菌、藻類、ウイルスなどの微生物を吸着し、殺菌
する能力を有するので、例えば、水中の微生物の除去や
水の浄化を目的とするフィルタにも利用できる。
菌、真菌、藻類、ウイルスなどの微生物を吸着し、殺菌
する能力を有するので、例えば、水中の微生物の除去や
水の浄化を目的とするフィルタにも利用できる。
【0022】
実施例1 メルトブロー法により、下記、表1に示す濾材番号1〜
8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種類のポリ
プロピレン製メルトブロー不織布を作製した。これらの
濾材を濾材番号の小さい方から順に多孔性コアに巻回積
層して、内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmの
カートリッジフィルタを作製した。一方、3−(トリメ
トキシシリル)プロピルオクタデシルジメチルアンモニ
ウムクロライドの50%メタノール溶液を水に加えた
後、更にエタノールで希釈して0.2重量%水/アルコ
ール混合溶液を得た。この混合溶液を前記のカートリッ
ジフィルタに含浸して固形分の付着量がカートリッジフ
ィルタの重量に対して0.2重量%になるように付着さ
せた後、乾燥して、3−(トリメトキシシリル)プロピ
ルオクタデシルジメチルアンモニウムクロライドが脱水
縮合反応して形成された脱水縮合化合物が付着したカー
トリッジフィルタを得た。
8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種類のポリ
プロピレン製メルトブロー不織布を作製した。これらの
濾材を濾材番号の小さい方から順に多孔性コアに巻回積
層して、内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmの
カートリッジフィルタを作製した。一方、3−(トリメ
トキシシリル)プロピルオクタデシルジメチルアンモニ
ウムクロライドの50%メタノール溶液を水に加えた
後、更にエタノールで希釈して0.2重量%水/アルコ
ール混合溶液を得た。この混合溶液を前記のカートリッ
ジフィルタに含浸して固形分の付着量がカートリッジフ
ィルタの重量に対して0.2重量%になるように付着さ
せた後、乾燥して、3−(トリメトキシシリル)プロピ
ルオクタデシルジメチルアンモニウムクロライドが脱水
縮合反応して形成された脱水縮合化合物が付着したカー
トリッジフィルタを得た。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1 表1に示す濾材1〜8を、濾材番号の小さい方から順に
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
【0025】実施例2 メルトブロー法により製造した、下記、表2に示す濾材
番号1〜8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種
類のポリプロピレン製メルトブロー不織布を、濾材番号
の小さい方から順に多孔性コアに巻回積層して作製した
内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmのカートリ
ッジフィルタを用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシル
ジメチルアンモニウムクロライドの脱水縮合化合物が付
着したカートリッジフィルタを得た。
番号1〜8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種
類のポリプロピレン製メルトブロー不織布を、濾材番号
の小さい方から順に多孔性コアに巻回積層して作製した
内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmのカートリ
ッジフィルタを用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシル
ジメチルアンモニウムクロライドの脱水縮合化合物が付
着したカートリッジフィルタを得た。
【0026】
【表2】
【0027】比較例2 表2に示す濾材1〜8を、濾材番号の小さい方から順に
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
【0028】実施例3 メルトブロー法により製造した、下記、表3に示す濾材
番号1〜8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種
類のポリプロピレン製メルトブロー不織布を、濾材番号
の小さい方から順に多孔性コアに巻回積層して作製した
内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmのカートリ
ッジフィルタを用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシル
ジメチルアンモニウムクロライドの脱水縮合化合物が付
着したカートリッジフィルタを得た。
番号1〜8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種
類のポリプロピレン製メルトブロー不織布を、濾材番号
の小さい方から順に多孔性コアに巻回積層して作製した
内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmのカートリ
ッジフィルタを用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシル
ジメチルアンモニウムクロライドの脱水縮合化合物が付
着したカートリッジフィルタを得た。
【0029】
【表3】
【0030】比較例3 表3に示す濾材1〜8を、濾材番号の小さい方から順に
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
【0031】実施例4 メルトブロー法により製造した、下記、表4に示す濾材
番号1〜8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種
類のポリプロピレン製メルトブロー不織布を、濾材番号
の小さい方から順に多孔性コアに巻回積層して作製した
内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmのカートリ
ッジフィルタを用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシル
ジメチルアンモニウムクロライドの脱水縮合化合物が付
着したカートリッジフィルタを得た。
番号1〜8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種
類のポリプロピレン製メルトブロー不織布を、濾材番号
の小さい方から順に多孔性コアに巻回積層して作製した
内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmのカートリ
ッジフィルタを用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシル
ジメチルアンモニウムクロライドの脱水縮合化合物が付
着したカートリッジフィルタを得た。
【0032】
【表4】
【0033】比較例4 表4に示す濾材1〜8を、濾材番号の小さい方から順に
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
【0034】実験1 得られたカートリッジフィルタの通水抵抗、濾過寿命、
捕集効率を下記の方法で調べ、通水抵抗と濾過寿命とを
表5に、捕集効率を表6に示した。
捕集効率を下記の方法で調べ、通水抵抗と濾過寿命とを
表5に、捕集効率を表6に示した。
【0035】(通水抵抗)水をカートリッジフィルタに
液量25リットル/分で通水した時の初期圧力損失を測
定し、通水抵抗とした。
液量25リットル/分で通水した時の初期圧力損失を測
定し、通水抵抗とした。
【0036】(濾過寿命)JIS11種の塵埃を水に分
散した濃度10ppmの試験液を均一に攪拌しながら、
カートリッジフィルタに流量25リットル/分で通水し
て、圧力損失を測定し、初期圧力との差圧が2.0kg
/cm2 になるまでに処理された総通水量を測定し、こ
れを濾過寿命とした。
散した濃度10ppmの試験液を均一に攪拌しながら、
カートリッジフィルタに流量25リットル/分で通水し
て、圧力損失を測定し、初期圧力との差圧が2.0kg
/cm2 になるまでに処理された総通水量を測定し、こ
れを濾過寿命とした。
【0037】(捕集効率)JIS11種の塵埃を水に分
散した濃度10ppmの試験液を均一に攪拌しながら、
カートリッジフィルタに流量25リットル/分で通水し
て、通水開始1分後の濾液を採取し、この濾液及び濾過
前の試験液に含まれる粒子数を粒度分布測定機を用いて
各粒径別に計測し、それぞれの粒径における捕集効率を
下記式により求めた。 捕集効率(%)=(A−B)×100/A ただし、Aは濾過前の試験液に含まれる粒子数、Bは濾
液に含まれる粒子数。
散した濃度10ppmの試験液を均一に攪拌しながら、
カートリッジフィルタに流量25リットル/分で通水し
て、通水開始1分後の濾液を採取し、この濾液及び濾過
前の試験液に含まれる粒子数を粒度分布測定機を用いて
各粒径別に計測し、それぞれの粒径における捕集効率を
下記式により求めた。 捕集効率(%)=(A−B)×100/A ただし、Aは濾過前の試験液に含まれる粒子数、Bは濾
液に含まれる粒子数。
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】表5から明らかなように、実施例の3−
(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメチル
アンモニウムクロライドの脱水縮合化合物が付着したカ
ートリッジフィルタと、付着しない比較例のカートリッ
ジフィルタでは、濾材が同じものどうしを比較すると、
通水抵抗も濾過寿命もほぼ同等の性能を示す。しかし、
表6から明らかなように、捕集効率には格段の差があ
り、とくに直径の小さい粒子の捕集では、比較例のカー
トリッジフィルタがほとんど捕集できないのに対して、
実施例のカートリッジフィルタでは99.7%以上の率
で捕集が可能である。この差は、とくに濾材に低密度の
ものを使用した場合に顕著に表れる。各実施例の間で
は、濾材に低密度のものを多く使用している実施例番号
の小さいものほど通水抵抗が低く、濾過寿命も長いが、
捕集効率については、各実施例の間で大きな差はない。
(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメチル
アンモニウムクロライドの脱水縮合化合物が付着したカ
ートリッジフィルタと、付着しない比較例のカートリッ
ジフィルタでは、濾材が同じものどうしを比較すると、
通水抵抗も濾過寿命もほぼ同等の性能を示す。しかし、
表6から明らかなように、捕集効率には格段の差があ
り、とくに直径の小さい粒子の捕集では、比較例のカー
トリッジフィルタがほとんど捕集できないのに対して、
実施例のカートリッジフィルタでは99.7%以上の率
で捕集が可能である。この差は、とくに濾材に低密度の
ものを使用した場合に顕著に表れる。各実施例の間で
は、濾材に低密度のものを多く使用している実施例番号
の小さいものほど通水抵抗が低く、濾過寿命も長いが、
捕集効率については、各実施例の間で大きな差はない。
【0041】実施例5 表1に示す濾材1〜8を、濾材番号の小さい方から順に
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
一方、3−(トリメトキシシリル)プロピルヘキサデシ
ルジメチルアンモニウムクロライドの50%メタノール
溶液を水に加えた後、更にエタノールで希釈して0.2
重量%水/アルコール混合溶液を得た。この混合溶液を
前記カートリッジフィルタに含浸して、固形分の付着量
がカートリッジフィルタの重量に対して0.2重量%に
なるように付着させた後、乾燥して、3−(トリメトキ
シシリル)プロピルヘキサデシルジメチルアンモニウム
クロライドが脱水縮合反応して形成された脱水縮合化合
物が付着したカートリッジフィルタを得た。
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
一方、3−(トリメトキシシリル)プロピルヘキサデシ
ルジメチルアンモニウムクロライドの50%メタノール
溶液を水に加えた後、更にエタノールで希釈して0.2
重量%水/アルコール混合溶液を得た。この混合溶液を
前記カートリッジフィルタに含浸して、固形分の付着量
がカートリッジフィルタの重量に対して0.2重量%に
なるように付着させた後、乾燥して、3−(トリメトキ
シシリル)プロピルヘキサデシルジメチルアンモニウム
クロライドが脱水縮合反応して形成された脱水縮合化合
物が付着したカートリッジフィルタを得た。
【0042】比較例5 表1に示す濾材1〜8を、濾材番号の小さい方から順に
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
このカートリッジフィルタにステアリルトリメチルアン
モニウムクロライドの1%水溶液を含浸して、固形分の
付着量がカートリッジフィルタの重量に対して1重量%
になるように付着させた後、乾燥して、カートリッジフ
ィルタを得た。
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
このカートリッジフィルタにステアリルトリメチルアン
モニウムクロライドの1%水溶液を含浸して、固形分の
付着量がカートリッジフィルタの重量に対して1重量%
になるように付着させた後、乾燥して、カートリッジフ
ィルタを得た。
【0043】比較例6 表1に示す濾材1〜8を、濾材番号の小さい方から順に
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
一方、化5に示すようなスチリルピリジニウム系の感光
基をポリビニルアルコールのモノマー単位に対して1.
3モル%有する、重合度1700、けん化度88のポリ
ビニルアルコールを水に溶解させて0.2重量%ポリビ
ニルアルコール水溶液を得た。この水溶液を前記カート
リッジフィルタに含浸して、固形分の付着量がカートリ
ッジフィルタの重量に対して0.2重量%になるように
付着させた後、水銀ランプで紫外線を1分間照射し、乾
燥してカートリッジフィルタを得た。
多孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
一方、化5に示すようなスチリルピリジニウム系の感光
基をポリビニルアルコールのモノマー単位に対して1.
3モル%有する、重合度1700、けん化度88のポリ
ビニルアルコールを水に溶解させて0.2重量%ポリビ
ニルアルコール水溶液を得た。この水溶液を前記カート
リッジフィルタに含浸して、固形分の付着量がカートリ
ッジフィルタの重量に対して0.2重量%になるように
付着させた後、水銀ランプで紫外線を1分間照射し、乾
燥してカートリッジフィルタを得た。
【0044】
【化5】
【0045】実施例1などと同様にして実験1を行い、
通水抵抗と濾過寿命を調べて表7に、捕集効率を調べて
表8に示した。
通水抵抗と濾過寿命を調べて表7に、捕集効率を調べて
表8に示した。
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】表8から明らかなように、実施例1、5の
カートリッジフィルタでは高い捕集効率が得られたが、
比較例5、6のカートリッジフィルタでは粒径の小さな
微粒子の捕集効率が低いことがわかる。なお、比較例5
のカートリッジフィルタでは、通水すると濾液に白い泡
状のものが発生し、ステアリルトリメチルアンモニウム
クロライドが溶出していることが確認された。
カートリッジフィルタでは高い捕集効率が得られたが、
比較例5、6のカートリッジフィルタでは粒径の小さな
微粒子の捕集効率が低いことがわかる。なお、比較例5
のカートリッジフィルタでは、通水すると濾液に白い泡
状のものが発生し、ステアリルトリメチルアンモニウム
クロライドが溶出していることが確認された。
【0049】実験2 実施例1、5及び比較例5、6で製作したカートリッジ
フィルタに、水を流速25リットル/分で10分間通し
て水洗した後に、捕集効率を測定し、粒径0.4〜0.
5μmの粒子の捕集効率を、水洗前の実験1で測定した
捕集効率と比較して表9に示した。
フィルタに、水を流速25リットル/分で10分間通し
て水洗した後に、捕集効率を測定し、粒径0.4〜0.
5μmの粒子の捕集効率を、水洗前の実験1で測定した
捕集効率と比較して表9に示した。
【0050】
【表9】
【0051】表9から明らかなように、実施例1、5で
は捕集効率の低下はほとんど見られず、耐久性に優れて
いたが、比較例5ではステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロライドが、比較例6では未架橋のポリビニルアル
コールが洗い流されて大幅に捕集効率が低下したことが
わかる。
は捕集効率の低下はほとんど見られず、耐久性に優れて
いたが、比較例5ではステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロライドが、比較例6では未架橋のポリビニルアル
コールが洗い流されて大幅に捕集効率が低下したことが
わかる。
【0052】
【発明の効果】本発明のカートリッジフィルタでは、前
述したオルガノシラン化合物を脱水縮合反応せしめて形
成した脱水縮合化合物が付着しているため、粒子を強く
吸着できる四級化された窒素が表面積の大きな多孔質コ
アと濾材の表面に存在しており、濾材の開孔による物理
的な粒子の捕集に加えて、イオン的な粒子の吸着が利用
できる。このため、本発明のカートリッジフィルタでは
濾材の開孔径を小さくしなくても微粒子が捕集でき、目
詰りしにくく、長寿命で捕集効率に優れている。また、
本発明のカートリッジフィルタでは、脱水縮合化合物が
水に不溶で多孔質コアの表面と濾材の表面に強固に付着
しているため、処理液中に溶け出したり、脱落すること
がないので、環境を汚染する心配がなく、安全性が高
い。更には、殺菌作用を有するため、被処理液中に含ま
れる細菌、真菌、藻類、ウイルスなどの微生物を除去で
きる。しかも、本発明のカートリッジフィルタは、多孔
質コアに濾材を巻回積層したカートリッジフィルタを、
前述のオルガノシラン化合物の溶液に浸漬し、乾燥する
だけで得られるので、製作が極めて簡便に行える。
述したオルガノシラン化合物を脱水縮合反応せしめて形
成した脱水縮合化合物が付着しているため、粒子を強く
吸着できる四級化された窒素が表面積の大きな多孔質コ
アと濾材の表面に存在しており、濾材の開孔による物理
的な粒子の捕集に加えて、イオン的な粒子の吸着が利用
できる。このため、本発明のカートリッジフィルタでは
濾材の開孔径を小さくしなくても微粒子が捕集でき、目
詰りしにくく、長寿命で捕集効率に優れている。また、
本発明のカートリッジフィルタでは、脱水縮合化合物が
水に不溶で多孔質コアの表面と濾材の表面に強固に付着
しているため、処理液中に溶け出したり、脱落すること
がないので、環境を汚染する心配がなく、安全性が高
い。更には、殺菌作用を有するため、被処理液中に含ま
れる細菌、真菌、藻類、ウイルスなどの微生物を除去で
きる。しかも、本発明のカートリッジフィルタは、多孔
質コアに濾材を巻回積層したカートリッジフィルタを、
前述のオルガノシラン化合物の溶液に浸漬し、乾燥する
だけで得られるので、製作が極めて簡便に行える。
【図1】本発明のカートリッジフィルタの斜視図
1・・・多孔質コア 2・・・濾材
Claims (2)
- 【請求項1】 多孔質コアの周囲に濾材を巻回積層して
なるカートリッジフィルタにおいて、多孔質コア及び濾
材に、次式 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜22のアルキル基、R2 は炭
素数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン原子、aは0ま
たは1を表す)で表されるオルガノシラン化合物を脱水
縮合反応せしめて形成した脱水縮合化合物が付着してい
ることを特徴とするカートリッジフィルタ。 - 【請求項2】 多孔質コアの周囲に濾材を巻回積層して
なるカートリッジフィルタに、次式 【化2】 (式中、R1 は炭素数1〜22のアルキル基、R2 は炭
素数1〜4のアルキル基、Xはハロゲン原子、aは0ま
たは1を表す)で表されるオルガノシラン化合物を含む
溶液を付与した後、乾燥することを特徴とするカートリ
ッジフィルタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06801194A JP3229116B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | カートリッジフィルタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06801194A JP3229116B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | カートリッジフィルタ及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07246306A true JPH07246306A (ja) | 1995-09-26 |
| JP3229116B2 JP3229116B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=13361483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06801194A Expired - Fee Related JP3229116B2 (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | カートリッジフィルタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3229116B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008534714A (ja) * | 2005-03-22 | 2008-08-28 | バイオセーフ インク. | 優れた持続性の抗菌特性を有する、無溶媒のシリコン含有第4級アンモニウムを含むポリマー抗菌剤の作製法 |
| JP2009082899A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Kanai Juyo Kogyo Co Ltd | フィルターエレメント |
| EP1545734A4 (en) * | 2002-10-01 | 2009-11-11 | Dow Corning | Method of separating components in a sample using silane-treated silica filter media |
| US7850012B2 (en) | 2002-10-01 | 2010-12-14 | Dow Corning Corporation | Silane-treated silica filter media |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP06801194A patent/JP3229116B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1545734A4 (en) * | 2002-10-01 | 2009-11-11 | Dow Corning | Method of separating components in a sample using silane-treated silica filter media |
| US7850012B2 (en) | 2002-10-01 | 2010-12-14 | Dow Corning Corporation | Silane-treated silica filter media |
| JP2008534714A (ja) * | 2005-03-22 | 2008-08-28 | バイオセーフ インク. | 優れた持続性の抗菌特性を有する、無溶媒のシリコン含有第4級アンモニウムを含むポリマー抗菌剤の作製法 |
| JP2009082899A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Kanai Juyo Kogyo Co Ltd | フィルターエレメント |
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|---|---|
| JP3229116B2 (ja) | 2001-11-12 |
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