JP3436781B2 - 濾 材 - Google Patents

濾 材

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は濾材に関し、とくにカー
トリッジフィルタなどに使用される液体用濾材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体用濾材には、編織布、不織布、紙、
糸などの濾材が用いられている。これらの濾材は、例え
ば、多孔性コアに巻回積層することによりディプス型カ
ートリッジフィルタとしたり、プリーツ加工したものを
多孔性コアに巻回することによりプリーツ型カートリッ
ジフィルタとして用いられている。上記濾材では、開孔
径を小さくすることにより塵埃などの粒子の通過を阻止
して濾過効率を高めることができるが、捕捉できる粒子
の大きさには限度があり、また、開孔径を小さくすると
目詰りが起きやすくなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の欠点を解消すべくなされたものであり、濾材の開孔径
よりも小さな微粒子の捕集を可能とすると共に、目詰り
の起きにくい濾材を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、「四級化された芳香族
性含窒素複素環残基を含む感光基を有する光架橋型ポリ
ビニルアルコールの、前記感光基を架橋した、架橋ポリ
ビニルアルコールが付着していることを特徴とする濾
材。」を要旨とする。
【0005】また、請求項2に記載の発明は、「光架橋
型ポリビニルアルコールが一般式、
【化2】 (式中、R は四級化された芳香族性含窒素複素環残
基、R は水素原子又はアルコキシ基、mは0又は
1、nは1〜6の自然数)で表される感光基を有するこ
とを特徴とする請求項1に記載の濾材。」を要旨とす
る。
【0006】
【作用】すなわち、本発明の濾材には、四級化された芳
香族性含窒素複素環残基を含む感光基を有する光架橋型
ポリビニルアルコールの、前記感光基を架橋した、架橋
ポリビニルアルコールが付着しているため、負に帯電し
た粒子を強く吸着できる四級化された芳香族性含窒素複
素環残基と、正に帯電した粒子を吸着できる多くの水酸
基とが表面積の大きな濾材の表面に存在しており、濾材
の開孔による物理的な粒子の捕集に加えて、イオン的な
粒子の吸着が利用できる。このため、本発明の濾材では
開孔径を小さくしなくても微粒子が捕集でき、目詰りし
にくく、長寿命で捕集効率に優れている。
【0007】本発明に使用される光架橋型ポリビニルア
ルコールは、四級化された芳香族性含窒素複素環残基を
含む感光基を備えており、この感光基が光によって反応
することで架橋して、水に不溶なポリビニルアルコール
が得られる。この光架橋型ポリビニルアルコールとして
は、例えば、一般式
【化3】 に示される感光基を持つものが使用される。式中、R
は四級化された芳香族性含窒素複素環残基、R は水
素原子又はアルコキシ基、mは0又は1、nは1〜6の
自然数である。R の四級化された芳香族性含窒素複
素環残基は、例えば、ピリジニウム基、キノリニウム
基、イソキノリニウム基、ピリミジニウム基、チアゾリ
ウム基、ベンゾチアゾリウム基、ベンゾオキサゾリウム
基などであり、これらの複素環にはアルキル基、アルコ
キシル基、カルバモイル基などの置換基が存在していて
も良い。R は、例えば水素原子又はメトキシ基、エ
トキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基などの
アルコキシ基である。
【0008】より具体的には、下記の感光基を持つ光架
橋型ポリビニルアルコールが好適に使用される。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【0009】なお、化3の一般式で示される感光基は持
たないが、同様の効果を有するものとして、下記の化2
0で示される感光基を有する光架橋型ポリビニルアルコ
ールも使用することができる。
【化20】
【0010】上記の光架橋型ポリビニルアルコールにお
ける感光基の割合は、ポリビニルアルコールのモノマー
単位に対して、0.5〜20モル%、より好ましくは
0.5〜10モル%であることが望ましく、これより感
光基の割合が少ないとポリビニルアルコールの重合度に
よっては水に不溶にすることが難しくなり、一方、これ
より感光基の割合が多くなると溶液にした場合の粘性が
高くなり濾材への付着加工が難しくなる。より望ましい
感光基の割合は1〜5モル%である。一方、光架橋型ポ
リビニルアルコールにおける水酸基の割合は、水酸基に
よる粒子の吸着機能を利用するために、ポリビニルアル
コールのモノマー単位に対して、少なくとも20モル%
以上、より好ましくは40モル%以上であることが望ま
れ、最も好ましいのは60モル%以上である。なお、粒
子の捕集能力にのみ着眼した場合、光架橋型ポリビニル
アルコールは、感光基の存在する部分以外はすべて水酸
基であることが望まれるが、例えば、濾材の巻回加工な
どの加工性がとくに要求される場合には水酸基が多いと
架橋後のポリビニルアルコールが硬く、もろくなりやす
いので、水酸基の一部を他の官能基に置き換えたものを
用いても良い。このような官能基としてはホルミル基、
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリ
ル基などのアシル基があり、架橋後のポリビニルアルコ
ールを柔らかく、加工性に優れたものとすることができ
る。
【0011】上記光架橋型ポリビニルアルコールの重合
度は500以上であることが望ましく、重合度がこれよ
り低いと、感光基の割合にもよるが、架橋後も水に不溶
にするのが難しくなる。より好ましい光架橋型ポリビニ
ルアルコールの重合度は1500以上であり、最も好ま
しくは2500以上である。また、けん化度はとくに限
定されないが、70〜100程度であるのがよい。
【0012】光架橋型ポリビニルアルコールの架橋反応
は、例えば下記式に示すように進む。
【化21】 化21は化4に示すスチリルピリジニウム基からなる感
光基を有する光架橋型ポリビニルアルコールの反応例
で、架橋反応した感光基にはピリジニウム基、すなわち
四級化された芳香族性含窒素複素環残基が残る。このた
め、架橋後のポリビニルアルコールには負に帯電した物
質を強く吸着する能力があり、負に帯電した微粒子や一
般的に表面が負に帯電している微生物などの吸着も可能
にする。また、上述したように、本発明で使用する光架
橋型ポリビニルアルコールでは例えば1〜5モル%の少
量の感光基によって架橋が進み、水に不溶にできるた
め、架橋後のポリビニルアルコールには多数の水酸基が
存在し、正に帯電した物質の吸着も可能にしている。ポ
リビニルアルコールの他の架橋方法による不溶化手段で
は、実質的に水酸基を反応させるため、水酸基の数を制
御することは難しく、水に不溶となる程度まで架橋させ
ると水酸基の多くが失われてしまう。
【0013】本発明の濾材には、上記光架橋型ポリビニ
ルアルコールを架橋した架橋ポリビニルアルコールが付
着している。このため、表面積の大きな濾材の表面に四
級化された芳香族性複素環残基と水酸基とが広く分布し
ており、捕集すべき粒子との接触機会が高まるため、正
に帯電した微粒子も負に帯電した微粒子も効率よく吸着
できる。また、ポリビニルアルコールは架橋により不溶
化されていて、処理液中に溶け出すことがないため、環
境を汚染する心配がなく、安全性も高い。この架橋ポリ
ビニルアルコールの付着手段としては、例えば、架橋前
の光架橋型ポリビニルアルコールを水溶液などの溶液と
し、これを濾材に含浸や塗布などにより付着した後、光
照射によって架橋することにより付着させる方法があ
る。光照射には、太陽光、蛍光灯、水銀灯、キセノン灯
などの光源が使用できる。ポリビニルアルコールの膜厚
にもよるが、例えば水銀灯などの場合、紫外線を0.5
〜5分間照射することにより架橋できる。
【0014】なお、架橋ポリビニルアルコールの付着量
は、濾材重量に対して0.05〜5重量%であることが
望ましく、これより付着量が少ないと十分な微粒子の吸
着力が得られず、捕集能力が低下し、これより付着量が
多いと濾材の目詰りが生じやすくなる。とくに好ましい
付着量の範囲は、濾材重量に対して0.1〜1重量%で
ある。
【0015】本発明の架橋ポリビニルアルコールを付着
させる濾材はとくに限定されず、従来公知のものが使用
でき、例えば織布、編布、不織布、紙、糸、網などを単
独又は組合せたものが使用できる。とくに、好ましい濾
材は、メルトブロー不織布などの比較的緻密なもので、
これに架橋ポリビニルアルコールを付着させることによ
り、従来通水抵抗や濾過寿命を犠牲にしなければ捕集が
困難であった微粒子の捕集が可能となる。ただし、用途
に応じて目の粗い濾材も使用できる。
【0016】本発明の架橋ポリビニルアルコールを付着
させた濾材はどのような液体フィルタにも使用できる
が、とくにディプス型カートリッジフィルタやプリーツ
型カートリッジフィルタに適している。例えば、異なる
孔径の濾材を巻回積層して使用するカートリッジフィル
タの場合に、メインフィルタとなる孔径の小さな濾材に
本発明の架橋ポリビニルアルコールを付着させた濾材を
用いれば、効率よく、処理液中の塵埃などの粒子を取り
除くことができる。なお、本発明の濾材は微生物吸着能
力を有するので、例えば、微生物の除去や吸着した微生
物の能力を利用した水の浄化を目的とするフィルタにも
利用できる。
【0017】
【実施例】実施例1 メルトブロー法により、下記、表1に示す濾材番号1〜
8の平均孔径の異なる目付80g/m2 の8種類のポリ
プロピレン製メルトブロー不織布を作製した。一方、化
4に示すようなスチリルピリジニウム系の感光基をポリ
ビニルアルコールのモノマー単位に対して1.3モル%
有する、重合度1700、けん化度88のポリビニルア
ルコールを水に溶解させて0.2重量%ポリビニルアル
コール水溶液を得た。この水溶液を表1の濾材番号2、
3のメルトブロー不織布に、固形分の付着量が不織布重
量に対して0.2重量%になるように付着させた後、高
圧水銀灯で紫外線を1分間照射してポリビニルアルコー
ルを光架橋させ、乾燥して、光架橋したポリビニルアル
コールの付着した濾材2、3を得た。光架橋したポリビ
ニルアルコールの付着していない濾材1、4〜8と付着
した濾材2、3を、濾材番号の小さい方から順に多孔性
コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4cm、長
さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
【0018】
【表1】
【0019】実施例2 化8に示す感光基をポリビニルアルコールのモノマー単
位に対して1.4モル%有する、重合度1800、けん
化度100のポリビニルアルコールを水に溶解させた
0.2重量%ポリビニルアルコール水溶液を得た。この
水溶液を表1の濾材番号2、3のメルトブロー不織布
に、固形分の付着量が不織布重量に対して0.2重量%
になるように付着させた後、高圧水銀灯で紫外線を1分
間照射してポリビニルアルコールを光架橋させ、乾燥し
て、光架橋したポリビニルアルコールの付着した濾材
2、3を得た。光架橋したポリビニルアルコールの付着
していない濾材1、4〜8と付着した濾材2、3を、濾
材番号の小さい方から順に多孔性コアに巻回積層して、
内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmのカートリ
ッジフィルタを作製した。
【0020】実施例3 化14に示す感光基をポリビニルアルコールのモノマー
単位に対して1.3モル%有する、重合度1700、け
ん化度88のポリビニルアルコールを水に溶解させた
0.2重量%ポリビニルアルコール水溶液を得た。この
水溶液を表1の濾材番号2、3のメルトブロー不織布
に、固形分の付着量が不織布重量に対して0.2重量%
になるように付着させた後、高圧水銀灯で紫外線を1分
間照射してポリビニルアルコールを光架橋させ、乾燥し
て、光架橋したポリビニルアルコールの付着した濾材
2、3を得た。光架橋したポリビニルアルコールの付着
していない濾材1、4〜8と付着した濾材2、3を、濾
材番号の小さい方から順に多孔性コアに巻回積層して、
内径3cm、外径6.4cm、長さ25cmのカートリ
ッジフィルタを作製した。
【0021】比較例1 表1に示す、光架橋したポリビニルアルコールの付着し
ていない濾材1〜8を、濾材番号の小さい方から順に多
孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
【0022】比較例2 表1に示す、光架橋したポリビニルアルコールの付着し
ていない濾材の内、平均孔径の最も小さい2の濾材を3
つ用い、代りに平均孔径の大きな7、8の濾材を用い
ず、濾材番号1、2、2、2、3、4、5、6の順に多
孔性コアに巻回積層して、内径3cm、外径6.4c
m、長さ25cmのカートリッジフィルタを作製した。
【0023】比較例3 3−(トリメトキシシリル)プロピルオクタデシルジメ
チルアンモニウムクロライドの50%メタノール溶液を
エタノールに溶解させて0.2重量%溶液を得た。この
溶液を表1の濾材番号2、3のメルトブロー不織布に、
固形分の付着量が不織布重量に対して0.2重量%にな
るように付着させ、乾燥して、ゼータ電位がプラスの樹
脂が付着した濾材2、3を得た。上記ゼータ電位がプラ
スの樹脂の付着していない濾材1、4〜8と付着した濾
材2、3を、濾材番号の小さい方から順に多孔性コアに
巻回積層して、内径3cm、外径6.4cm、長さ25
cmのカートリッジフィルタを作製した。
【0024】実験1 得られたカートリッジフィルタの通水抵抗、濾過寿命、
捕集効率を下記の方法で調べ、通水抵抗と濾過寿命とを
表2に、捕集効率を表3に示した。
【0025】(通水抵抗) 水をカートリッジフィルタに液量25リットル/分で通
水した時の初期圧力損失を測定し、通水抵抗とした。
【0026】(濾過寿命) JIS11種の塵埃を水に分散した濃度10ppmの試
験液を均一に攪拌しながら、カートリッジフィルタに流
量25リットル/分で通水して、圧力損失を測定し、初
期圧力との差圧が2.0kg/cm2 になるまでに処理
された総通水量を測定し、これを濾過寿命とした。
【0027】(捕集効率) JIS11種の塵埃を水に分散した濃度10ppmの試
験液を均一に攪拌しながら、カートリッジフィルタに流
量25リットル/分で通水して、通水開始1分後の濾液
を採取し、この濾液及び濾過前の試験液に含まれる粒子
数を粒度分布測定機を用いて各粒径別に計測し、それぞ
れの粒径における捕集効率を下記式により求めた。 捕集効率(%)=(A−B)×100/A ただし、Aは濾過前の試験液に含まれる粒子数、Bは濾
液に含まれる粒子数。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】実験2 試験液として、白色溶融アルミナNo.1(Al23
99%含有)をクエン酸ナトリウム−塩酸緩衝溶液(p
H2.8)に分散した濃度10ppmの試験液を用いた
こと以外は、実験1と同様にして、捕集効率と濾過寿命
を調べ、各々表4、表5に示した。なお、試験液中にお
いて、この試験液の塵埃はプラスの電荷を、実験1の塵
埃はマイナスの電荷を帯びている。
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】上記、表2〜表5の結果から明らかなよう
に、実施例1〜3のカートリッジフィルタでは、使用し
た濾材の内、最も平均孔径の小さい濾材でも平均孔径は
3μmであったにもかかわらず、これよりはるかに小さ
な0.4〜0.5μmの粒子径の塵埃を高い捕集効率で
捕集することができた。また、実施例1〜3のカートリ
ッジフィルタでは、実験1、2の正負どちらに帯電した
塵埃を含む試験液であっても高い捕集効率を示した。こ
れに対して、比較例1の樹脂加工の行われていない濾材
のみを用いたカートリッジフィルタでは、粒子径の小さ
い塵埃の捕集効率が低く、とくに塵埃の粒子径が0.4
〜0.5μmのものでは著しく低く、微粒子の捕集が十
分ではなかった。また、比較例2の樹脂加工の行われて
いない平均孔径の小さな濾材を多く用いたカートリッジ
フィルタでは、捕集効率は本発明のものと近い値を示し
たが、通水抵抗が大きく、目詰りしやすく、著しく濾過
寿命が短かった。比較例3の樹脂加工により正に帯電し
た濾材を用いたカートリッジフィルタでは、負に帯電し
た塵埃を含む試験1では本発明に近い捕集能力を示した
が、正に帯電した塵埃を含む試験2では0.4〜0.5
μmの微粒子の捕集効率が樹脂加工しない比較例1より
も低く、樹脂加工による効果がないことを示した。
【0034】
【発明の効果】本発明の濾材は、四級化された芳香族性
含窒素複素環残基を含む感光基を有する光架橋型ポリビ
ニルアルコールの、前記感光基を架橋した、架橋ポリビ
ニルアルコールが付着しているため、負に帯電した粒子
を強く吸着できる四級化された芳香族性含窒素複素環残
基と、正に帯電した粒子を吸着できる多くの水酸基とが
表面積の大きな濾材の表面に存在しており、濾材の開孔
による物理的な粒子の捕集に加えて、イオン的な粒子の
吸着が利用できる。このため、本発明の濾材では開孔径
を小さくしなくても微粒子が捕集でき、目詰りしにく
く、長寿命で捕集効率に優れている。また、本発明の濾
材は微生物を吸着する能力も有するため、微生物の除去
や、吸着した微生物の能力を利用した水の浄化にも利用
できる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 8/00 - 8/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四級化された芳香族性含窒素複素環残基
    を含む感光基を有する光架橋型ポリビニルアルコール
    の、前記感光基を架橋した、架橋ポリビニルアルコール
    が付着していることを特徴とする濾材。
  2. 【請求項2】 光架橋型ポリビニルアルコールが一般
    式、 【化1】 (式中、R は四級化された芳香族性含窒素複素環残
    基、R は水素原子又はアルコキシ基、mは0又は
    1、nは1〜6の自然数)で表される感光基を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の濾材。
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