JP2001502762A - 固相抽出膜 - Google Patents

固相抽出膜

Info

Publication number
JP2001502762A
JP2001502762A JP10514621A JP51462198A JP2001502762A JP 2001502762 A JP2001502762 A JP 2001502762A JP 10514621 A JP10514621 A JP 10514621A JP 51462198 A JP51462198 A JP 51462198A JP 2001502762 A JP2001502762 A JP 2001502762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
particles
phase extraction
binder
spe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10514621A
Other languages
English (en)
Inventor
シー. カールソン,カート
エル ランガー,ロジャー
Original Assignee
ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー filed Critical ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
Priority claimed from PCT/US1996/015183 external-priority patent/WO1998012385A1/en
Publication of JP2001502762A publication Critical patent/JP2001502762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 活性粒子及び結合剤の両方を含み、優れた湿潤強度を有する湿式堆積された多孔性固相抽出シート材料に関して記述している。粒子が比較的多量に存在する一方で、結合剤は比較的少量存在する。シート材料は、ひだ寄せできるほどの十分な強度及び可撓性を有するため、例えば、カートリッジ装置に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 固相抽出膜 本発明は、Battelle Memorial Institute並びに Pacific Northwest Laboratoriesとの米国エネ ルギー省による契約DE−AC06−76RLO−1830に基づく下請け契約 の下に政府の支援を受けて作成された。米国政府は本発明において特定の権限を 有する。 発明の背景 1.技術分野 本発明は、湿式堆積法によって調製された多孔性母材、その中に閉じ込められ た活性粒子、及びポリマ炭化水素結合剤を含む固相抽出シート材に関する。 2.背景情報 繊維パルプは当業界で「湿式堆積法」または「ハンドシート方法」(handsheet method)として一般に知られている伝統的な製紙方法によるシート材料に転換さ れ得る。セルロースパルプからの製法に加えて、物理的濾過方法及び濾紙クロマ トグラフィーの支持体として有用であるシート材料の製法もまた周知である。 このような繊維パルプに粒子を加えることもまた周知である。米国特許第5, 300,192号及び同第5,352,480号において、加えられた結合剤化 合物に(共有結合あるいは水素結合を介して)結合することができる有機粒子ま たは無機粒子を有する湿式堆積シート材料が記載されている。 アラミド繊維として広く知られているポリ(m−またはp−フェ ニレンイソーまたはテレフタルアミド(terephthalamide))繊維から調製された 合成紙が知られている。このようなアラミド紙は、通常、回路板の基板などの目 の詰んだ小孔のない高密度の支持体に加工される。米国特許第4,729,92 1号を参照されたい。 充填剤を含むアラミド紙は、例えば、米国特許第4,548,678号に記述 されている。充填剤はアラミド紙の物理的特性あるいは性能を変えるためによく 使用される。一般に、充填剤を含む紙もまた目が詰んでいて小孔がない。 新しい繊維及び以前に乾燥された(すなわち中古またはリサイクルの)繊維か ら作られたパルプを含むが、粒子または結合剤を含まない多孔性アラミド紙は、 米国特許第5,026,456号に記述されている。粒子または結合剤を含まな いが、物理的濾過処理に有用であるその他の多孔性のアラミド紙は、米国特許第 4,524,103号及び同第5,529,844号に記述されている。 反応性あるいは収着性のある粒子を含む湿式堆積アラミドシート材料は、国際 特許公開公報第WO 95/17247号に記述されている。このシート材料は 全く結合剤なしで調製され、したがってその物理的強度は限定され、湿ると収縮 する傾向がある。 Crowder、III et al.(米国特許第4,384,957号)は、 一連の繊維粒子母材が積み重ねて配列されたクロマトグラフィーカラムを記述し ている。好適な繊維はポリアクリロニトリル、レーヨン、セルロース等を含むと され、有用な粒子は「クロマトグラフィー的機能を示す」もの(例、シリカ、ア ルミナ、活性炭、イオン交換樹脂等)とされている。ちなみに(第10欄第58 〜61行)、どの実施例も結合剤の使用を教示せず、有用な結合剤のタイプにつ いて同明細書中には記載されていないが、「化学結合剤」の使用は提供されてい る。 従来技術においてまだ記述されていないのは、反応性あるいは収着性のあ る粒子を含み、高湿潤強度、良好な引張強さを有し、ひだ寄せできる湿式堆積タ イプのシート材料である。 発明の開示 簡潔に言えば、本発明は固相抽出シート(すなわち、流体中に溶解あるいは 吸収された1つまたは複数の化学種を取り除くことができるシート)を提供する 。このシートは少なくとも75%が少なくとも長さ4mmである繊維と、約3〜 約7重量パーセントのポリマ炭化水素結合剤と、繊維パルプに閉じ込められた粒 子と、を含む多孔性ポリマパルプを含む。複数の粒子は、取り除かれる化学種に 対して反応性及び/または収着性の特性を示し、粒子対結合剤の重量比は少なく とも13:1である。シートの厚さは最大約5mmであり、坪量は約600〜約 2000g/m2であり、見かけ密度が少なくとも約0.35g/cm3である。 固相抽出(SPE)シートは流体から溶質を取り除くための粒子が充填された カラム(particle-packed column)の代わりに使用されてもよい。それによって、 このようなシート中には大量の活性(すなわち、収着性または化学反応性)粒子 を含むことが望まれる。本発明のSPEシート中には、粒子対結合剤の重量比が 少なくとも13:1、好ましくは少なくとも14:1、より好ましくは少なくと も15:1である量の粒子が存在する。複数の粒子は活性粒子であることが好ま しい。結合剤の好ましい量は約5(重量)パーセントである。この量の結合剤が 使用される場合、粒子の量は約65(重量)パーセント、好ましくは約70(重 量)パーセント、より好ましくは約75(重量)パーセントである。 圧延されていないシートの平均の厚さは、抽出効率をできるだけ 高く保つために最大約5mmであり得る。それにもかかわらず、仮に非常に小さ な粒子が使用されると、SPEシート全体にかかる圧力は過度に低下し、よって シートは、圧延されていないシートの平均の厚さ有効な平均粒子の直径よりも、 好ましくは少なくとも125倍厚く、より好ましくは少なくとも175倍厚く、 最も好ましくは200倍厚い。また、折りたたまれたシートの縁が(チャネリン グあるいはリークするように)実質的にひび割れないようなシートが市販のプリ ーターによってひだ寄せできることを確証するために、シートの坪量は約600 〜2000g/m2であり、見かけ密度が好ましくは少なくとも約0.35g/ cm3であり、より好ましくは少なくとも0.4g/cm3である。 本発明のSPEシートは現在入手可能なSPEシート(例えば、フィブリルポ リテトラフルオロエチレン(PTFE)シート)が劣化する傾向にあるような厳 しい状態でも使用され得る。そのような厳しい状態の例は、核施設から出される 非常に苛性で(すなわち、約14pH)、放射性のアイソトープを満載した廃棄物 中に存在する。このような廃棄物(Cs+及びSr+2など)の放射性のアイソト ープから放出される放射線はPTFE SPEシートを劣化させる。 反対の目的が明らかにない限りは、以下のような定義が本明細書には適用され る。 (a)「活性」はイオン交換特性、反応性特性または収着性特性を有すること を意味する。 (b)「見かけ密度」は平均容量で割ったSPEシートの重量を意味する(こ れは周知の長さ及び幅のシートのサンプルの平均の厚さを測定することで計算で きる)。 (c)(結合剤と結合して使用される時)「炭化水素」はヘテロ 原子(例、O,S,N,F等)が含まれていてもよいが、水素及び炭素からその 重量の少なくとも50%を引き出す有機材料を意味する。 好ましい実施様態の詳細な説明 本発明のSPEシートはポリマパルプ、結合剤、粒子を含む。結合剤の使用に より高い湿潤強度及び少なくともある程度の耐収縮性を持つSPEシートの製造 を可能にする。 一般に、本発明のSPEシートの多孔性ポリマパルプを形成する繊維はいずれ のパルプになり得る(pulpable)繊維であってもよい(すなわち、多孔性パルプに なり得るいずれの繊維であってもよい)。放射線及び/または様々なpH、特に 非常に高いpH(例えば、pH=14)および非常に低いpH(例えば、pH= 1)、に対して安定している繊維が好ましい。例として、ポリアミド繊維とポリ エチレン及びポリプロピレンをふくむこれらには限定はされないが、パルプを形 成し得るポリオレフィン繊維とが挙げられる。放射線及び高苛性流体に対して安 定性があるため芳香族ポリアミド繊維及びアラミド繊維が特に好ましい繊維であ る。有用な芳香族ポリアミド繊維の例としてはナイロン系の繊維が挙げられる。 有用なアラミド繊維の例としてはKevlarTM(デラウェア州、ウィルミント ン、DuPont)の商標名で販売されている繊維が挙げられる。このような繊 維のパルプは、例えばKevlarTM1F306または1F694(双方とも少 なくとも長さが4mmのアラミド繊維を含む)などのパルプを形成する繊維の長 さに基づく様々な等級のものが市販で手に入る。パルプを形成するために選ばれ た繊維のタイプにかかわらず、結果として得られるSPEシートの(乾燥時の) 相対量は、好ましくは約12.5〜約30(重量)%の範 囲であり、より好ましくは、約15〜25(重量)%である。 ポリマパルプの繊維の少なくとも約75%、好ましくは少なくとも約85%、 より好ましくは少なくとも約95%、最も好ましくは少なくとも約99%が少な くとも長さ約4mmである場合、当業界で周知のカートリッジ装置内に含まれる ことができるように、圧延されていないSPEシートがひだ寄せされてもよい。 SPEシートにひだ寄せするために、SPEシートを2つのスクリーンの間、2 つのスクリムの間、あるいはスクリーンとスクリムの間に配置し、様々な市販の ひだ寄せ機械の1つを使った様々な周知の方法でひだ寄せすることができる。ス クリーン及び/またはスクリムは、ひだ寄せをする間にプリーターのブレードに よってシートにかかる応力を低減することで、シートの衝撃を緩和するのを助け る。ひだの方向は、米国特許第4,842,739号に記載されるように、従来 のもの(言い換えるなら、カートリッジ装置の長さ方向に平行のもの)または水 平のもの(言い換えるなら、カートリッジ装置の長さ方向に垂直のもの)であっ てもよい。 一般的な市販のブレードプリーターはRobafsky GmbH(ドイツ、 ベルリン)によって製造されたものである。このようなプリーターは、ギアまた はカム作動式装置によって駆動されるとき、上下に(また、ある程度横方向にも )動くブレードを使用する。ひだの高さはブレードが垂直方向に動く距離によっ て決められる。ひだ寄せされるシートが厚くなるに従って、ブレードとひだの高 度停止装置(stop)との隙間は小さくなっていく。この隙間が小さくなりすぎると 、シートは停止装置とブレードの間に挟まれ、ひだの先端がひび割れる原因とな る。実際に、本発明のSPEシートの厚さは約0.20インチ(すなわち、5. 1mm)であってよく、多くの目に見えるひび割れを生じないでさらにひだ寄せ され得る。 本発明のひだ寄せされたSPEシートをカートリッジ装置に組み入れることで 、使用中には扱い易くなり、使用後には処分し易くなる。ひだ寄せの処理過程で 使用されるスクリーン及び/またはスクリムは、シートをこのようなカートリッ ジ装置に組み込む前に取り外されてもよい。カートリッジ収着装置の作り方及び 使い方を含む同装置の分かり易い説明は欧州特許第A−662 340号及び米 国特許出願第08/590,978号にあり、その開示を本明細書中に引用した ものとする。 本発明のSPEシートで使用されている有用な結合剤はpH(特に高いpH) の範囲内で安定している材料であり、パルプの繊維またはその中に閉じ込められ た粒子にほとんどまたは全く作用されない(すなわち、化学反応がない)材料で ある。ポリマ炭化水素材料は、もともとはラテックスの形態であり、特に有用で あることが分かっている。有用な結合剤の一般的な例としては、天然ゴム、ネオ プレン、スチレンブタジエンコポリマ、アクリル樹脂、ポリ酢酸ビニルが挙げら れるが、これらに限定はされない。特にSPEシートが厳しい環境で使用される (例えば、非常に苛性である液体と共に使用される、及び/または放射性材料の 存在下で使用される)場合、天然ゴム、ネオプレン及び/またはスチレンブタジ エンコポリマを使うことが好ましい。特に好ましい結合剤としてはネオプレン及 びスチレンブタジエンコポリマが挙げられる。使用される結合剤のタイプにかか わらず、結果として得られるSPEシート中の結合剤の相対量は、(乾燥時に) 約3〜約7(重量)パーセントであり、好ましくは約5〜7(重量)パーセント である。好ましい量は、可能な限りの粒子の含有(loading)を許す一方で、結合 剤の含有がより多いシートとほぼ同様の物理的に完全な状態をシートに提供する ことが分かっている。 本発明のSPEシートに加えられ得る活性粒子は、イオン交換、キレート化、 共有結合形成、サイズ剤除外(size exclusion)、または収着性メカニズムによっ て、溶解されたまたは閉じ込められた流体から分子及び/またはイオンを結合し 、取り除くものを含む。酸化及び/または還元を含む化学反応を受ける粒子は、 特に有用なクラスである。代表的な例として、IonsivTM結晶シリコチタネ ート(ニューヨーク州、タリータウン(Tarrytown)、UOP)などのシリコチタ ネート、チタン酸ナトリウム(イリノイ州、シカゴ、Allied Signa l Corp.)、コバルトカリウムヘキサシアノ鉄酸塩、AnexTM有機陰イオ ン収着剤(カリフォルニア州、サンタクララ、Serasep Corp.)な どの陰イオン収着剤、DiphonixTM有機陽イオン収着剤(イリノイ州、シ カゴ、Eichrome Industries)などの陽イオン収着剤、シリ カ、アルミナ、ジルコニア、及びその誘導体などの無機酸化物が挙げられる。有 用な誘導体は、無機酸化粒子に共有結合するポリマコーティング及び有機部分(o rganicmoieties)(C18アルキル連鎖、キレートリガンド、大環状リガンドなど) である。このような誘導体化された粒子の総覧は、米国特許第5,393,89 2号、同第5,334,326号、同第5,316,679号、同第5,273 ,660号、同第5,244,856号、同第5,190,661号、同第5, 182,251号、同第5,179,213号、同第5,175,110号、同 第5,173,470号、同第5,120,443号、同第5,084,430 号、同第5,078,978号、同第5,071,819号、同第5,039, 419号、同第4,996,277号、同第4,975,379号、同第4,9 59,153号、同第4,952,321号、同第4,943,375号を参照 のこと。また、これら の開示は本明細書に引用した物とする。 その他の有用な活性粒子は、スチレンジビニルベンゼン及びその誘導体などの ポリマ有機樹脂である。粒子はイオン交換、キレート化、または対掌性分離特性 を有し得る。SilicaliteTM(UOP)の商標の下に販売されている疎 水性ゼオライトは、揮発性有機組成物を単離させるのにアラミド繊維シートにお いて特に有用である。これは双方の成分がともに高温において安定性があるから である。炭素(活性化されたものまたは活性化されていないもののいずれか)は 特定の用途において収着性粒子として有用であり得る。疎水性分子篩は汚染物質 などの有機材料を収着するのに有用であり得る。金の元素で被覆されたアルミナ は、特定の酸化−還元反応において有用な反応粒子であり、アマルガム形成によ って水銀の元素を単離させるのにも有用である。 SPEシート中に含まれ得る不活性粒子は二酸化チタン、酸化第二鉄などを含 む。不活性粒子の含有は時に例えばシートの坪量に作用することで、シートのひ だ寄せ能力に良い影響を与え得る。 好ましくは、本発明のSPEシートに使用される粒子の有効な平均直径は、約 2〜75μmの範囲であり、より好ましくは約9〜18μmの範囲である。粒子 の有効な平均直径は、圧延されていないシートの厚さの少なくとも125分の1 であり、好ましくは圧延されていないシートの厚さの少なくとも175分の1で あり、より好ましくは圧延されていないシートの厚さの少なくとも200分の1 である。 SPEシートの容量と効率はシート中の活性粒子の量次第であるため、粒子を 多く含有していることが望ましい。本発明の所与のSPEシートの粒子の相対量 は、好ましくは少なくとも約65(重量)パーセントであり、より好ましくは少 なくとも約70(重量)パー セントであり、最も好ましくは少なくとも約75(重量)パーセントである。こ れらの粒子の大部分は活性粒子であることが好ましい。さらに、結果として得ら れるSPEシートの粒子の重量パーセンテージは、結合剤の重量パーセンテージ の少なくとも13倍であり、好ましくは結合剤の重量パーセンテージの少なくと も14倍であり、より好ましくは結合剤の重量パーセンテージの少なくとも15 倍である。粒子対結合剤の重量比は、最小量(すなわち、3重量パーセント)の 結合剤が使用された場合、約28対1の範囲まで可能である。 本発明のSPEシートに使用される粒子のタイプまたは量にかかわらず、粒子 は多孔性ポリマパルプのポリマ繊維中に機械的に閉じ込められるか絡み込まれる 。言い換えれば、粒子は繊維に共有結合していない。 本発明のSPEシートもまた、1つまたは複数の補助剤を有してもよい。有用 な補助剤は、処理促進剤(process aids)としての働きがある物質及び結果として 得られるSPEシートの全体の性能を高める働きがある物質を含む。前者のカテ ゴリーの例としては、結合剤がパルプに沈殿するのを助けるアルミン酸ナトリウ ム及び硫酸アルミニウム(一般には明礬として知られている)、及びTamolTM 850 dispersant(ペンシルベニア州、フイラデルフィア、Ro hm & Haas Co.)などの分散剤または界面活性剤が挙げられる。後 者のカテゴリーの例は、ネオプレンなどの特定の結合剤に対しては酸化亜鉛など の架橋剤を含む。使用時には、追加され得る粒子の量を低減(take away)しない ためにその量は可能な限り低く抑えられることが好ましいが、このような補助剤 の相対量は0より多く〜約0.5%(重量)パーセントまでの範囲である。 本発明のSPEシートを作るために、短繊維及び液体(通常は水)が容器に追加 され配合される。シャー(shear)の使用量は結果として得られるSPEシートの 最終的な特性に影響するか否かは分かっていないが、配合中に導入されるシャー の使用量は多いのが好ましい。その後、粒子、結合剤(ラテックスの形態)、結合 剤を沈殿させる働きがある明礬などの過剰pH調整剤を容器に加える。SPEシ ートを当業界で知られているハンドシート方法で作る場合、上記の3つの成分を 加える順番はSPEシートの最終的な性能には著しい影響は及ぼさない。しかし 、粒子を加えた後に結合剤を加えると、結合剤がSPEシートの繊維に粒子を接 着させる傾向があるSPEシートを結果的に生じ得る。また、SPEシートが連 続的な方法で作られるとすると、上記の3つの成分はリストに記載された順番で 加えられなければならない。(この議論の残りの部分は、ハンドシート方法に基 づくものであるが、当業者はその方法をいかにして連続処理に適応させるかはた やすく認識することができる。) 粒子、結合剤、pH調整剤が繊維−液体スラリーに加えられた後、混合物は全 て、底部がスクリーンで覆われた鋳型に流し込まれる。水はスクリーンを通して 湿潤シートから出される。シートから十分水気を切った後、その湿潤シートは通 常鋳型から外され、プレス、熱、またはその双方の組み合わせによって乾かされ る。この乾燥工程においては、通常の圧力は300〜600kPa、温度は40 〜200℃であり、好ましくは100〜150℃である。 本発明のシートができ上がると、シートは所望のサイズに切られ、そのまま使 用される。所望により(例えば、シート全体にわたる圧力の著しい低下は関係な いなど)、SPEシートは引張強さ増強のために圧延されてもよい。(ただし、 SPEシートにひだ寄せをする場合は、乾燥及び圧延を避けるのが好ましい。) SPEの当業者は、時折含まれる著しい圧力低下に耐えるため、SPEシート には十分な引張強さが必要であることを認識している。したがって、本発明のシ ートは、好ましくは少なくとも約2×105Pa(約30psi)の引張強さを 有し、より好ましくは少なくとも約6.9×105Pa(約100psi)の引 張強さを有する。 SPEシートが上手くひだ寄せされるために、シートは特定の組み合わせの特 性を示さなければならない。特に、SPEシートの平均見かけ密度及び坪量は重 要な役割を果たす。繊維−粒子のいくつかの組み合わせを使用して、平均見かけ 密度が0.35〜0.37g/cm3のひだ寄せ可能なSPEシートを作ること ができるが、見かけ密度は少なくとも約0.4g/cm3であることが好ましい 。概して、見かけ密度が約0.4g/cm3よりもはるかに低い本発明のSPE シートは、ひだ寄せの可能性が低くなる傾向がある(すなわち、ひだ寄せしたと き、ひだの先端に容認できないようなひび割れが生じる傾向がある)。 さらに、本発明のSPEシートの坪量は約600〜約2000g/cm2であ る。約600g/cm2未満の場合、チャネリングの可能性が高くなるため、S PEシートの効力は限定される。また、約2000g/cm2超える場合は、圧 力低下が拡大され、ひだ寄せ能力が低減されるため、SPEシートの効力は低下 する。(見かけ密度に関して、上述のように、繊維−粒子のいくつかの組み合わ せは異常なシートを結果的に生じかねない。言い換えると、所与の組み合わせに よって坪量がわずかに2000g/cm2より小さいシートになるかもしれない が、このシートは上手くひだ寄せできない可能性がある。それにもかかわらず、 容認できる坪量の範囲は約600〜約2000g/cm2であるのは一般的には 事実である。) 形熊にかかわらず、本発明のSPEシートは、SPEシートを通り抜ける流体 から溶質を取り除くために使用されてもよい。本発明のSPEシートは核エネル ギー廃棄物から放射性アイソトープを取り除くのに使用されるのが好ましい。こ のような廃棄物は高酸性物質(例、pH=1)または高苛性(例、pH=14) であり得、かつ放射性であり得る。放射性環境において使用される好ましいSP Eシートの例としては、アラミドパルプから誘導体化された繊維と、スチレンブ タジエン結合剤と、問題の溶質を選択的に取り除く粒子との組み合わせが挙げら れる。(当業者は前述の粒子のうちいずれが、またその粒子の実質的な等価物の いずれが1つまたは複数の所与の放射性イオンに対して特定のものであるかを認 識している。)このようなシート中の結合剤及び粒子の好ましい量は、それぞれ 約5〜約7重量パーセントの範囲及び約70〜約80重量パーセントである。 本発明の目的及び利点は、以下の実施例にさらに詳述される。以下の実施例に 引用された特定の材料及びその量は、その他の条件及び詳細と同様に、本発明を 不当に限定するように使用されるべきものではない。 実施例 実施例1 6gのKevlarTM6F543乾燥アラミド繊維パルプ(dryaramid fiber p ulp)(DuPont)と4リットルのブレンダー中の2000mLの水との攪拌さ れたスラリーに、アルミン酸ナトリウムの33%水性溶液1.9gを加えた。低 速設定で30秒間混ぜ合わせた後、スチレンブタジエンラテックス結合剤スラリ ー(オハ イオ州、クリーブランド、B.F. Goodrich Co.)5g(乾燥重 量2g)が加えられた。さらに15秒間続けて低速設定で混ぜ合わせ、混ぜ合わ せながら明礬12gが加えられた。この時点で、結合剤はパルプの上に沈殿した 。スラリーを混ぜ合わせ続ける一方で、500mLの水の中にある平均直径9μ mのシリカ(メリーランド州、バルチモア、Davison Chemical sCo.)32gが加えられた。 混合物は、底部に水を抜くための約0.14mmの小孔(すなわち、100メ ッシュ)を有する930.3cm2の多孔性スクリーンを備えたシート鋳型(ニ ューヨーク州、ウォータータウン、Williams Apparatus C o.)に流し込まれた。これにより、湿潤シートができ、この湿潤シートを約5 分間482kPaの圧力で空気圧プレス(イリノイ州、シカゴ、Mead Fl uid Dynamics)でプレスし、付加的な水を取り除いた。シートは6 0分間104℃のホットプレートの上で乾かされ、さらに約10分間129℃で 乾かされて乾燥シートができた。シートは以下の特性を有した。 平均の厚さ -- 2.8mm 見かけ密度 -- 0.33g/cm3 SPEシート中の粒子の重量パーセント -- 73% 坪量 -- 936g/m2 引張強さ -- 692kPa (実施例中の密度値(density values)はリストに記載された坪量をリストに記載 された平均の厚さで割って計算された。) 引張強さ及び伸張はASTM法D882−91によって測定された。 実施例2 10gのKevlarTM1F306乾燥アラミド繊維パルプ(DuPont) と4リットルのブレンダー中の2500mLの水との攪拌されたスラリーに、ア ルミン酸ナトリウムの33%水溶液1.9gを加えた。低速設定で30秒間混ぜ 合わせた後、スチレンブタジエンラテックス結合剤スラリー6.25g(乾燥重 量2.5g)が加えられた。さらに15秒間続けて低速設定で混ぜ合わせた。こ の混合物に、300mLの水に拡散された約2〜5重量パーセント(シリカ粒子 の重量に基づく)のSuperLigTM 304抽出剤(ユタ州、プローボ、I BC Advanced Technologies,Inc.)で事前に被覆 されたシリカ粒子(Davison Chemical)37.5gのスラリー が加えられた。15秒間混ぜ合わせた後、18gの明礬を混ぜ合わせながら加え ると、結合剤はパルプ及び粒子の上に沈殿した。 固体シート(solid sheet)は実施例1に記述されるようにスラリーより調製さ れた。湿潤シートは413kPaで5分間プレスされ、さらに149℃で30分 間乾かされ、以下の特性を有する乾燥シートができた。 平均の厚さ -- 2.8mm 見かけ密度 -- 0.38g/cm3 SPEシート中の粒子の重量パーセント -- 74% 坪量 -- 1061g/m2 引張強さ -- 1.98MPa 実施例3 10gのKevlarTM1F306乾燥アラミド繊維パルプとブレンダー中の 2500mLの水との攪拌されたスラリーに、T amolTM 850分散剤1gを加えた。低速設定で30秒間混ぜ合わせた後、 平均粒子サイズ9.5μmのSuperLigTM644(IBC Advanc ed Technologies)の粒子の33(重量)パーセントの水性スラ リー113.3gが引き続き混ぜ合わされながら加えられた。次に、6.25g (乾燥重量2.5g)のスチレンブタジエンラテックス結合剤スラリーが加えられ 、低速設定で15秒間引き続き混ぜ合わされた。この混合物に、25mLの水の 中に明礬12gが入った溶液が加えられ、引き続き混ぜ合わされ、結合剤はパル プ及び粒子の上に沈殿した。 混合物からハンドシートが調製され、620kPaで5分間プレスされ、次い で110℃のホットプレートの上で45分間加熱された。結果として得られた乾 燥シートは以下のような特性を有した。 平均の厚さ -- 2.4mm 見かけ密度 -- 0.44g/cm3 SPEシート中の粒子の重量パーセント -- 69% 坪量 -- 1060g/m2 引張強さ -- 2.4MPa 乾燥シートの試料は次いで酸性、塩基性、中性の溶液に曝露され、残留強度を テストされた。各ケースにおいて、シートの試料は示された時間溶液に浸され、 次いで取り出され、そして再び湿潤状態でテストされた。結果を表1に示す。 1脱イオン水に21日間2 1M水性HNO3に2日間3 4M水性NaOHに21日間 比較試料(すなわち、結合剤が全く加えられなかったことを除いて同一に作ら れたSPEシート)も作られた。この比較試料は(乾燥)引張強さが0.2MP aであった。湿潤時にはパルプに戻るため、湿潤引張強さは測定できなかった。 実施例4 6gのKevlarTM6F543乾燥アラミド繊維パルプとブレンダー中の2 000mLの水との攪拌されたスラリーに、アルミン酸ナトリウムの33%の水 溶液1.9gを加えた。低速設定で30秒間混ぜ合わせた後、スチレンブタジエ ンラテックス結合剤スラリー4.36g(乾燥重量1.75g)が加えられ、さ らに15秒間続けて低速設定で混ぜ合わされた。この混合物に明礬12gを混ぜ 合わせながら加えると、結合剤はパルプの上に沈殿した。最後に、500mLの 水の中にある平均直径が11μmのジルコニア粒子(米国特許第5,015,3 73号、実施例5に記述されるように調製)26.25gを引き続き混ぜ合わせ ながら加えた。 実施例1に記述されるようにシートは調製された。シートは圧力413kPa のもとで5分間プレスされ、次いでホットプレートの上で149℃で30分間熱 され、129℃で10分間加熱された。結果として得られるシートは以下の特性 を有した。 平均の厚さ -- 1.1mm 見かけ密度 -- 0.81g/cm3 SPEシート中の粒子の重量パーセント -- 73% 坪量 -- 895g/m2 引張強さ -- 5.9MPa 1 M HNO3に48時間浸した後、シートの引張強さは2.8MPaを示し た。この実施例は、調製に結合剤が使用される時、本発明のSPEシートによっ て示される優秀な強度の保留性を例証する。 実施例5 10gのKevlarTM1F306乾燥アラミド繊維パルプとブレンダー中の 2000mLの水との攪拌されたスラリーに、アルミン酸ナトリウムの33%の 水溶液1.9gを加えた。低速設定で30秒間混ぜ合わせた後、スチレンブタジ エンラテックス結合剤スラリー8.37g(乾燥重量3.35g)が加えられ、 さらに15秒間続けて低速設定で混ぜ合わせた。この混合物に明礬18gを混ぜ 合わせながら加えると、結合剤はパルプの上に沈殿した。その後、カリウムトリ ポリ燐酸塩1%(重量)を含む500mLの水の中に平均直径が11μmのジル コニア粒子(実施例4に記述されるように調製)53.6gを引き続き混ぜ合わ せながら加えた。 実施例1に記述されるようにシートは調製された。シートは圧力551kPa のもとで5分間プレスされ、次いでホットプレートの上で104℃で60分間加 熱され、129℃で10分間加熱された。結果として得られるシートは以下の特 性を有した。 平均の厚さ -- 1.65mm 見かけ密度 -- 1.0g/cm3 SPEシート中の粒子の重量パーセント -- 78% 坪量 -- 1632g/m2 引張強さ -- 6.1MPa 4 M NaOHに18日間浸した後、シートの引張強さは2.3MPaを示し た。この実施例は、調製に結合剤が使用される時、本発明のSPEシートによっ て示される優秀な強度の保留性を例証する。 実施例6 6gのKevlarTM1F306乾燥アラミド繊維パルプとブレンダー中の2 500mLの水との攪拌されたスラリーに、アルミン酸ナトリウムの33%の水 溶液1.9gを加えた。低速設定で30秒間混ぜ合わせた後、スチレンブタジエ ンラテックス結合剤スラリー4.36g(乾燥重量1.75g)が加えられ、さ らに15秒間続けて低速設定で混ぜ合わせた。この混合物に明礬12gを混ぜ合 わせながら加えると、結合剤はパルプの上に沈殿した。スラリーは、脱泡剤(ペ ンシルベニア州、アンブラー、Henkel Corp.)5滴(約0.5mL )を加える前に、200mLのイソプロピルアルコールで希釈された。最後に、 平均直径が11μm(実施例4のように調製)で、さらに脱泡剤0.5mLを含 む水−イソプロパノールが90:10の割合の(500mLの)溶液中にある約 2〜5重量パーセント(ジルコニア粒子の重量に基づく)のSuperLigTM 625抽出剤(IBC Advanced Technologies)で被 覆されているジルコニア粒子28gが引き続き混ぜ合わせながら加えられた。 実施例1に記述されるようにシートは調製された。シートは圧力551k Paのもとで5分間プレスされ、ホットプレートの上で109℃で30分間加熱 され、149℃で10分間加熱された。結果として得られるシートは以下の特性 を有した。 平均の厚さ -- 1.26mm 見かけ密度 -- 0.80g/cm3 SPEシート中の粒子の重量パーセント -- 69% 坪量 -- 1012g/m2 実施例7 9.9gのKevlarTM6F543乾燥アラミド繊維パルプとブレンダ ー中の3500mLの水との攪拌されたスラリーに、アルミン酸ナトリウムの3 3%の水溶液1.9gを加え、30秒間混ぜた。この混合物に45重量パーセン トの水性スチレンブタジエンラテックス結合剤スラリー(DuPont)7.3 4g(乾燥重量3.3g)が加えられ、さらに15秒間低速設定で混ぜ合わせた 。この混合物に亜鉛0.16g、次いで酸化亜鉛粉(ペンシルベニア州、モナカ 、Zinc Corp.of America)0.16gが混ぜ合わされなが ら加えられた。15秒間混ぜ合わせた後、明礬6gを混ぜ合わせながら加えると 、結合剤はパルプの上に沈殿した。300mLの水の中に拡散された2〜5重量 パーセント(シリカ粒子の重量に基づく)のSuperLigTM 304抽出剤 と事前に結合された52.8gのシリカ粒子のスラリーがさらに加えられ、引き 続き30秒間混ぜ合わせた。 固体シートは実施例1に記述されるスラリーより調製された。湿潤シートは4 48kPaで5分間プレスされ、次いで104℃で60分間乾かされ乾燥シート ができた。 実施例8 直径約90mmの円盤は、実施例7で調製されたシートから打ち抜かれた。こ の円盤は、吸入管と放出管とを備えた、ステンレスス チール圧力容器(pressure holder)(イリノイ州、ナイルズ、Cole Parm er Instrument Co.)に配置され、55mL/分の流量で550 mLの脱イオン水で洗われた。その後、円盤は55mL/分の流量で硫酸銅(6 0ppm Cu+2)水性溶液で満たされた。 規則的な間隔で、流出する流れの試料が取られ、Cu+2に関して分析された。 結果を以下の表2に示す。 表2のデータは、Cu+2が流出物中に最初に顕著に現れたのは約30分後であ り、シートは約60分後にCu+2で飽和状態になったことを示している。これは 本発明のSPEシートが水性溶液中の金属イオンをかなり収容できることを示し ている。 実施例9 実施例7で調製されたシートから、20.3cm×20.3cm の2枚の正方形が切り取られた。1週間の間、このうち1方の正方形は形成後に 乾かされず、もう1方の正方形は大気中に保存された。 大気中に保存された正方形は、ブレードプリーター(Robafsky Gm bH)により処理されたが、最初のひだ寄せで正方形は2つに裂けた。 乾かしてはいけないシートは重さ約220g/m2の40×24ストランドの アラミドスクリム(strand aramid scrim)(DuPont)で覆われた。この複合 構造もブレードプリーターにより処理され、ひだ寄せされた構造を形成すること に成功した。 実施例10 前述のブレンダーに43℃の水道水2000mLとTamolTM850分散剤 0.25gを加えた。この混合物に連続して(30秒ブレンダーの中で混ぜ合わ せた後)KevlarTM1F306アラミド繊維パルプ10.25g(乾燥重量 0.8g)、AnexTM陰イオン収着樹脂(anion sorbing resin)25.53g( 乾燥重量24g)、ジルコニア6.12g(乾燥重量6g)、Goodrite 1800X73ラテックス結合剤(B.F. Goodrich)5g、明礬2 g(固形25%)を加えた。この混合物にNalcoTM7530凝集剤(イリノ イ州、ネーパービル、Nalco Chemical Co.)の1%溶液4g を加えた。そして混合物は約5秒間ブレンダ一内で攪拌された。 先の段落中に記述されているスラリーを550kPaで約5分間プレスされる 前にハンドシート鋳型に流し込んで出し、次いで135℃で約2時間乾した。結 果として得られるシートは以下の特性を有した。 平均の厚さ -- 2.5 mm 見かけ密度 -- 0.39 g/cm3 SPEシート中の粒子の重量パーセント -- 73% 坪量 -- 1040 g/m2 実施例11 以下の表(表3)に説明される特性を有する一連のSPEシートが調製された 。各例において炭化水素結合剤が使用された。 N/A = 該当せず (1) = 試みた坪量全てを含む 表3のデータはSPEシートの特性の小さな変化がひだ寄せできるかでき ないかに大きな影響を与えることを示している。特に試料A及びBではSPEシ ートの見かけ密度及び引張強さは全く同じであるが、SPEシートの坪量によっ て影響があることを示している。試料Aは、坪量が1130g/m2でありSP Eシートはひだ寄せできるが、一方試料Bは、SPEシートの坪量が1722g /m2であり、上手くひだ寄せできない。(DiphonixTM陽イオン収着剤 は、以前に詳細な説明の部分で述べた通り、僅かに異常な結果を生み出し得る粒 子の一例である。特に、試料Bのシートの坪量は2000g/m2未満であるが 、上手くひだ寄せできなかった。それにもかかわらず、2000g/m2の上限 を保持していて当てはまっている。) 試料C.D.Eでは、AnexTM陰イオン収着剤粒子を含むSPEシートが記 述されている。試料Cでは他の粒子は使用されていない。坪量にもかかわらず、 このようなSPEシート(すなわち、AnexTM陰イオン収着剤粒子のみを含む もの)は、上手くひだ寄せすることができない(すなわち、ひだの先端に著しい ひび割れを生じずにひだ寄せすることができない)。しかし、AnexTM陰イオ ン収着剤粒子と平均見かけ密度が0.39g/cm3のジルコニア粒子との混合 物を含むSPEシート(すなわち、試料D)は、上手くひだ寄せすることができ た。平均見かけ密度が0.38g/cm3の非常によく似たSPEシート(すな わち、試料E)は上手くひだ寄せすることができなかった。これは、ひだ寄せの 可能性は平均見かけ密度が非常に重要であることを示している。また、平均見か け密度が0.4g/cm3未満のSPEシートでも上手くひだ寄せされ得るもの があることを示している。 本発明の範囲及び精神に則した様々な修正例及び変更例が当業者には明らかに なるであろう。本明細書に説明される実施例は不当に本発明を限定するものでは ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21J 3/12 D21J 3/12

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)少なくとも75%が少なくとも約4mmの長さを有する繊維を含む多 孔性ポリマパルプと、 b)約3〜約7重量パーセントのポリマ炭化水素結合剤と、 c)該パルプに閉じ込められた粒子と、を含み、いくつかの該粒子は 化学種に対して反応性及び収着性の少なくとも一方の特性を有し、該粒子は粒子 対結合剤の割合が少なくとも13対1となるような量で存在する、 流体中に溶解または伴出されている1つまたは複数の化学種を取り除くための固 相抽出シートであって、 圧延されていない平均の厚さが最高約5mm、坪量が約600〜2000g/m2 、見かけ密度が少なくとも約0.35g/cm3である固相抽出シート。 2.反応性及び収着性の少なくとも一方の特性を示す前記粒子が前記繊維に閉 じ込められている複数の前記粒子である、 請求項1に記載の固相抽出シート。 3.前記結合剤が約5〜約7重量パーセントの量で存在する、請求項1または 請求項2に記載の固相抽出シート。 4.前記ポリマパルプがアラミド繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊 維の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の固相抽出シート。 5.前記ポリマパルプがアラミド繊維を含む、請求項4に記載の固相抽出シー ト。 6.前記粒子が前記化学種に対して収着性がある、請求項1〜請求項5のいず れか1項に記載の固相抽出シート。 7.前記収着性粒子が、炭素、活性炭、誘導体化されたまたは誘導体化されて いないシリカ、誘導体化されたまたは誘導体化されていないジルコニア、シリコ チタネート、チタン酸ナトリウム、陰イオン収着剤、陽イオン収着剤またはコバ ルトカリウムヘキサシアノ鉄酸塩である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に 記載の固相抽出シート。 8.前記シートが乾いている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の固 相抽出シート。 9.前記シートがひだ寄せされている、請求項1〜請求項8のいずれか1項に 記載の固相抽出シート。 10.請求項9に記載のひだ寄せされたシートを含むカートリッジ装置で、前 記シートと密接する1つか2つのスクリーンまたはスクリムを任意に更に含む装 置。
JP10514621A 1996-09-20 1996-09-20 固相抽出膜 Pending JP2001502762A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1996/015183 WO1998012385A1 (en) 1995-03-22 1996-09-20 Solid phase extraction membrane

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001502762A true JP2001502762A (ja) 2001-02-27

Family

ID=22255838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10514621A Pending JP2001502762A (ja) 1996-09-20 1996-09-20 固相抽出膜

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2001502762A (ja)
BR (1) BR9612742A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536696A (ja) * 2006-05-09 2009-10-15 トラップテック エルエルシー 活性粒子で強化された膜及びその製造方法及びその使用方法
JP2014018734A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 被覆ゼオライト粒子及びそれを含むセシウム除去材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536696A (ja) * 2006-05-09 2009-10-15 トラップテック エルエルシー 活性粒子で強化された膜及びその製造方法及びその使用方法
JP2014018734A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 被覆ゼオライト粒子及びそれを含むセシウム除去材

Also Published As

Publication number Publication date
BR9612742A (pt) 1999-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5702610A (en) Sheet materials for solid phase extractions and solid phase reactions
DE3586838T2 (de) Kieseltraeger.
US4313832A (en) Method for treatment of aqueous solutions with ion exchange fibers
CA2191965C (en) Composite articles for separating mercury from fluids
US5935380A (en) Adsorbent for metal ions and method of making and using
US4908137A (en) Heavy metal removal process
US6436294B2 (en) Process for modifying the metal ion sorption capacity of a medium
Chanda et al. Sorption of phenolics onto cross-linked poly (4-vinyl pyridine)
WO1990011814A1 (en) Cationic charge modified filter media and use thereof
JP2001511697A (ja) 螺旋状に巻いた抽出用カートリッジ
US6475340B1 (en) Solid phase extraction membrane
CA1066439A (en) Filters for the selective collection of metallic ions
SK283578B6 (sk) Magnetické častice, spôsob ich prípravy, kompozitná magnetická živica a jej použitie
JP2001502762A (ja) 固相抽出膜
US5738788A (en) Filter material
CA1171839A (en) Process for the preparation of adsorbent materials
JP6239836B2 (ja) 放射性セシウム吸着材およびそれを用いた放射性汚染水の浄化方法
JP3229116B2 (ja) カートリッジフィルタ及びその製造方法
JP3229115B2 (ja) 液体用濾材
JPH06335632A (ja) 成形吸着体
JPS60137488A (ja) 溶液中の溶解物質の捕捉方法
JP2527982B2 (ja) エンジンオイル用フイルタ―
Sun et al. Efficient and reversible removal of boric acid by chitosan/tannic acid functional paper
JPH0342090A (ja) 水性廃流から残存するポリエーテルを環境的に安全に除去する方法
JP2836912B2 (ja) 復水の処理方法