JPH0724610A - 工作機械の加工径制御装置 - Google Patents

工作機械の加工径制御装置

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JPH0724610A
JPH0724610A JP16713693A JP16713693A JPH0724610A JP H0724610 A JPH0724610 A JP H0724610A JP 16713693 A JP16713693 A JP 16713693A JP 16713693 A JP16713693 A JP 16713693A JP H0724610 A JPH0724610 A JP H0724610A
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Jun Fujimoto
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複雑な演算処理を行うことなく刃具の移動量
を制御でき、かつ大きな加工ストロークのワークに対し
ても送り精度にばらつきがなく高精度の加工が行える工
作機械の加工径制御装置を提供する。 【構成】 軸送り部材40を回転軸方向に移動可能に配
設し、刃具Tが固定されたスライダ33を移動軸方向に
移動可能に配設する。軸送り部材40を第1リンク44
の第1連結点Aに第2連結点Bには中間リンク43の第
2連結点を夫々回動自在に連結する。中間リンク43を
回転軸,移動軸の交点に位置する軸支点Cに軸支する。
中間リンク43を第2リンク44の第3連結点Dに、第
4連結点Eにはスライダ33を夫々回動自在に連結す
る。連結点A,B,軸支点Cのなす第1三角形と、連結
点E,D,軸支点Cのなす第2三角形とを合同形又は相
似形とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刃具を回転軸と交差す
る移動軸方向に移動させることによって加工径を可変制
御する工作機械の加工径制御装置に関し、詳細には刃具
をリンク機構を介して移動させる場合の該リンク機構の
構造の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の加工径制御装置は、例えば中
ぐり盤において刃具を主軸軸線(回転軸)回りに回転駆
動するとともに、回転軸と直交するU軸(移動軸)方向
に移動可能として加工径を変化させ、1つの刃具によっ
て異なる直径の中ぐり加工等を行えるようにした装置で
ある。上記加工径を変化させる機構として従来より各種
の構造が提案されており、例えば実開平2−13070
5号公報に開示されているものがある。これは、刃具を
主軸の先端に径方向に移動可能に配置するとともに、該
主軸内に送り棹を挿入配置し、この送り棹の駆動源を主
軸駆動源と別個に設け、該送り棹の動作をリンク機構を
介して上記径方向の動作に変換して上記刃具に伝達する
ように構成されている。
【0003】上記公報記載の加工径制御装置のリンク機
構部分は、図8に示すように構成されている。図におい
て、80は主軸先端に装着されたクイル(工具アタッチ
メント)であり、該クイル80の基端側には、上記送り
棹(図示せず)に一端が接続されたロッド81がZ軸方
向に移動自在に支持されている。該クイル80の空間部
87内に突出した上記ロッド81の他端にはピン82を
介してリンク83の一端が回動自在に接続されており、
該リンク83の他端はレバー84の一端にピン86を介
して回動自在に接続されている。上記レバー84は所定
角度を有するL型形状のもので、その曲部がヒンジピン
85を介して回動自在に枢支されており、該レバー84
の他端に形成された球状のカム84aは、クイル80の
先端部に径方向に移動可能に支持されたた刃具Tの係合
溝Taと摺接係合している。
【0004】上記加工径制御装置では、送り棹ひいては
ロッド81の直線運動が一旦レバー84の回転運動に変
換され、さらにレバー84のカム84aの揺動によって
刃具Tが径方向に直線運動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のリン
ク機構を用いた加工径制御装置においては、送り棹ひい
てはロッド81の軸方向移動量と刃具Tの径方向移動量
とは単純な比例関係ではなく、複雑な関係式によって表
される。従って、刃具を所定量移動させるには、NC装
置において上記関係式に従って複雑な演算処理を行い、
送り棹の動作制御を行う必要があるという問題点があ
る。また、加工ストロークの大きいワークに対してはレ
バー84の回転角度θを大きくする必要があるが、該レ
バー84の回転角度θを大きくすると送り棹の移動量に
対してレバーの回転角度量が一定でないため送り精度に
ばらつきが生じ、加工誤差が生じる問題点がある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、複雑な演算処理を行うことな
く刃具の移動量を制御でき、かつ大きな加工ストローク
のワークに対しても送り精度にばらつきがなく高精度の
加工が行える工作機械の加工径制御装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、刃具
を回転軸回りに回転可能に、かつ上記回転軸と交差する
移動軸方向に移動可能に設け、上記回転軸方向の入力動
作により上記刃具を上記移動軸方向に移動させることに
より加工径を可変制御するようにした工作機械の加工径
制御装置において、軸送り部材を上記回転軸方向に移動
可能に配設し、上記刃具が固定されたスライダを上記移
動軸方向に移動可能に配設し、上記軸送り部材に第1リ
ンクの第1連結点を回動自在に連結し、該第1リンクの
第2連結点を中間リンクの第2連結点に回動自在に連結
し、該中間リンクを上記回転軸,移動軸の交点に位置す
る軸支点に軸支し、該中間リンクの第3連結点を第2リ
ンクの第3連結点に回動自在に連結し、該第2リンクの
第4連結点を上記スライダに回動自在に連結し、上記第
1,第2連結点,及び軸支点のなす第1三角形と上記第
4,第3連結点,及び軸支点のなす第2三角形とを合同
形又は相似形としたことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明に係る工作機械の加工径制御装置では、
軸送り部材を回転軸方向に移動させると、第1リンクの
第1連結点が回転軸方向に移動し、この移動により第1
リンクが中間リンクを軸支点回りに回動させ、該中間リ
ンクの回動により第2リンクの第4連結点が移動軸方向
に移動し、その結果、スライダひいては刃具が移動軸方
向に移動する。この場合、第1,第2連結点及び軸支点
のなす第1三角形と第4,第3連結点及び軸支点のなす
第2三角形とが、合同形又は相似形をなしているので、
上記第1連結点の移動量と第4連結点の移動量とが同
一、又は相似比に応じた単純な比例量となる。
【0009】このように本発明では、入力移動量と出力
移動量との関係が同一,又は単純な比例量となるので、
刃具の移動量の制御に当たって従来のような複雑な演算
は不要であり、また、加工ストロークの大きいワークの
場合にも送り精度にばらつきが生じることはなく、高精
度加工が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図5は本発明の第1実施例による
工作機械の加工径制御装置を説明するための図であり、
図1は工具アタッチメントの断面正面図、図2は図1,
図3のII-II 線断面図、図3は図2のIII-III 線断面
図、図4は上記工具アタッチメントを備えた主軸ラムの
一部断面正面図、図5は動作説明図である。
【0011】図において、1は主軸ラムであり、該主軸
ラム1は、筒状のラム本体2と、該ラム本体2内に同軸
をなすように配置固定された回転駆動モータ3と、該回
転駆動モータ3の出力軸4内に、該出力軸4と共に回転
しかつ軸方向に移動可能に挿入配置された主軸5と、上
記ラム本体2に取り付けられ、上記主軸5を軸方向に移
動させる軸送り機構6と、上記主軸5に後述する工具ア
タッチメント8の軸送りロッド40をロック・アンロッ
クする係脱機構7とを備えている。また上記工具アタッ
チメント8はラム本体2の下端部に着脱可能に装着され
ている。なお、上記軸送り機構6,係脱機構7は本実施
例加工径制御装置の駆動源を構成している。
【0012】上記回転駆動モータ3は、上記ラム本体2
の内面に固定されたモータケース9内に軸受10を介し
て上記出力軸4を回転自在に配置し、該出力軸4に回転
子11を固定するとともに、該回転子11の周囲に対向
配置された固定子12を上記モータケース9の内面に固
定した構成となっている。
【0013】上記軸送り機構6は、上記ラム本体2の上
端部に軸受13を介して回転筒14を回転自在に配設す
るとともに、該回転筒14と軸送りモータ15とをプー
リ16a,ベルト17,プーリ16bを介して連結し、
上記回転筒14内に設けられた送りナット18に軸送り
ねじ19を螺挿し、該軸送りねじ19の下端部に軸送り
筒20を同軸をなすように接続固定して構成されてい
る。上記軸送り筒20は上記モータケース9に形成され
たガイド筒部9a内に軸方向移動自在にかつ回転不能に
挿入されており、また上記軸送り筒20は上記主軸5の
上端部に軸受21を介在させて、相対回転可能にかつ軸
方向に共に移動するように同軸に連結されている。この
構成により、上記軸送りモータ15で回転筒14を回転
させると、軸送りねじ19が軸方向に移動し、該軸方向
移動が上記軸送り筒20を介して上記主軸5に伝達され
る。
【0014】上記係脱機構7は、上記軸送りねじ19の
上端にシリンダ25を固定するとともに、該シリンダ2
5内に係脱ロッド26の上端に形成されたピストン26
aを挿入配置し、該係脱ロッド26を上記主軸5内に挿
入されたドローバー27に対向させ当接するようにした
構造のものである。なお、上記ドローバー27は主軸5
の下端付近まで延び、皿ばね28により図示上方に付勢
されており、該ドローバー27の下端に係止されたコレ
ット29を後述する軸送りロッド40に係脱させるよう
になっている。
【0015】また上記ラム本体2の下部内面には上記工
具アタッチメント8をラム本体2に着脱する着脱機構2
2が設けられている。この着脱機構22は、ラム本体2
の内面に形成されたシリンダ部2a内にピストン23を
軸方向移動可能に挿入配置し、該ピストン23によって
コレット24を軸方向に移動させて着脱するように構成
されている。
【0016】上記工具アタッチメント8は、本実施例加
工径制御装置の作動部を構成しており、上記ラム本体2
の下部に着脱可能かつ旋回割り出し可能に装着されるア
タッチメントケース30と、該ケース30内に軸受31
aを介して回転可能に、かつ軸方向移動不能に挿入配置
された駆動軸31と、該駆動軸31の下端に固定された
ガイドブロック32と、該ガイドブロック32によって
上記主軸軸線と同軸の回転軸CTと直角の移動軸(U
軸)方向に移動可能に支持されたスライダ33と、該ス
ライダ33に着脱可能に装着されたホルダ34と、上記
主軸5の軸方向動作を上記移動軸方向(矢印J,K方
向)の動作に変換して上記スライダ33に伝達するリン
ク機構35とを備えている。
【0017】上記アタッチメントケース30は、上端部
に係止段部30aが形成された筒状体であり、この係止
段部30aが上記着脱機構22のコレット24によって
軸方向に引き上げられる。またこのアタッチメントケー
ス30の外周には、アタッチメントケース30の上記回
転軸CT回りの角度位置を設定するための旋回割出カッ
プリング36aが装着されており、これは上記ラム本体
2の内面下部に装着されたカップリング36bに所定角
度位置で噛合する。
【0018】上記駆動軸31は円筒状のもので、その上
端内面には上記主軸5の下端部外面に軸方向移動可能か
つ該主軸5と共に回転するように噛合するスライド歯3
1bが形成されている。また上記駆動軸31の下端面に
固定接続された上記ガイドブロック32は大略直方体状
のもので、その両外側面には一対の側面ガイド溝32a
が、またその底面には底面ガイド溝32bがそれぞれ上
記回転軸CTと直角方向に延びるように凹設されてお
り、さらに上記底面ガイド溝32bの両内側面には一対
の内面ガイド溝32cが上記側面ガイド溝32aと平行
に凹設されている。上記内面ガイド溝32cは上記側面
ガイド溝32aと隔壁32dを介して対向しており、該
隔壁32d部分にはピニオン歯車37aがピン37bに
より回転自在に配設されている。
【0019】そして上記ガイドブロック32の各側面ガ
イド溝32a内にはバランサ38が図3上下方向(図1
矢印J,K方向)にスライド可能に配設されている。上
記各バランサ38は角棒状のもので、その内側面にはラ
ック歯38aが形成されており、該ラック歯38aは上
記ピニオン歯車37aに噛合している。
【0020】また上記ガイドブロック32の底面ガイド
溝32b内には上記スライダ33がその底面を下方に突
出させた状態で配設されている。このスライダ33は上
部が開口する直方体箱状のもので、その左,右側面には
一対の摺動片33aが突出形成されている。さらにこの
各摺動片33aの外面にはラック歯33bが形成されて
おり、該各ラック歯33bは上記左,右のピニオン歯車
37aに噛合している。この構成により、スライダ33
を一方向にスライドさせると、各バランサ38が反対方
向にスライドし、スライダ33が移動しても重心が回転
軸CTと略一致するようになっている。
【0021】また上記スライダ33の底面には上記ホル
ダ34を装着するためのボス部33cが突設されてお
り、その外周に取付ねじが、底面には位置決め用のテー
パ凸部がそれぞれ形成されている。このテーパ凸部には
ホルダ34のテーパ凹部が嵌合し、取付ナット39で締
付け固定されており、該ホルダ34に刃具Tが固着され
ている。
【0022】上記駆動軸31内には軸送りロッド40が
軸方向移動可能に挿入配置されている。この軸送りロッ
ド40の上端部には上記主軸5の下端部に形成されたテ
ーパ穴に嵌合するテーパ部40aが形成されており、ま
た下端部には上記リンク機構35が接続されるボス部4
0bが形成されている。
【0023】上記リンク機構35は、上記軸送りロッド
40のボス部40bに帯板状の第1リンク41の上端部
(第1連結点)を第1連結ピンAで回動自在に連結し、
該第1リンク41の下端部(第2連結点)を第2連結ピ
ンBで三角形板状の中間リンク43の一端に連結し、該
中間リンク43のコーナ部(軸支点)を軸支ピンCを介
して上記ガイドブロック32の支持ボス部32eで回動
可能に軸支し、該中間リンク43の他端に第3連結ピン
Dによって第2リンク44の右端部(第3連結点)に連
結し、該第2リンク44の左端部(第4連結点)を第4
連結ピンEによって上記スライダ33の内面に連結した
構造のものである。なお、上記第1〜第4連結ピンA,
B,D,E及び軸支ピンCは、図示してないが、ピンに
ボールベアリングを嵌着し、余圧をかけることによりが
たをなくした構造のものである。
【0024】ここで上記第1連結ピンAと軸支ピンCと
のなす縦軸は上記回転軸CTと平行になっており、かつ
第1連結ピンAは上記縦軸上を移動する。また上記軸支
ピンCと第4連結ピンEとのなす横軸は上記回転軸CT
と直交するU軸と平行になっており、かつ上記第4連結
ピンEは上記横軸上を移動する。
【0025】また上記第1リンク41の第1,第2連結
ピンA,B間寸法L1と第2リンク44の第4,第3連
結ピンE,D間寸法L1′とは同一であり、また中間リ
ンク43の第2連結ピンB,軸支ピンC間寸法L2と第
3連結ピンD,軸支ピンC間寸法L2′も同一であり、
かつ第2連結ピンB,軸支ピンC,第3連結ピンDのな
す角度は、上記縦軸と横軸とのなす角度と同じ90度に
設定されている。これにより上記第1,第2連結ピン
A,B,軸支ピンCのなす第1三角形と第4,第3連結
ピンE,D,軸支ピンCのなす第2三角形とは合同であ
り、従って第1連結ピンA,軸支ピンC間寸法L3と第
4連結ピンE,軸支ピンC間寸法L3′は等しい。な
お、上記第1,第2三角形は、第1,第4連結ピンA,
Eの移動に関わらず常時上記合同の関係を維持する。
【0026】次に本実施例装置の作用効果を説明する。
本実施例装置では、回転駆動モータ3によって主軸5が
回転駆動されると、該主軸5によって工具アタッチメン
ト8の駆動軸31が回転駆動され、刃具Tがガイドブロ
ック32,及びスライダ33と共に回転軸CT回りに回
転する。そして刃具Tの回転径(加工径)を変化させる
には、軸送りモータ15によって回転筒14を回転駆動
して軸送りねじ19により主軸5を回転軸方向に移動さ
せる。例えば主軸5を下降させると、軸送りロッド40
が第1リンク41を下降させ、これに応じて中間リンク
43が図1時計回りに回動し、該中間リンク43が第2
リンク44を図1右方に移動させる。この第2リンク4
4の移動によりスライダ33ひいては刃具Tが矢印K方
向に移動し、加工径が変化する。
【0027】上記リンク機構35の動作において、図5
に示すように、例えば第1リンク41の第1連結ピンA
をΔLだけ下降させた場合、第1,第2連結ピンA,
B,軸支ピンCのなす第1三角形A′B′Cと、第4,
第3連結ピンE,D,軸支ピンCのなす第2三角形E′
D′Cとは合同であることからから、第4連結点EのU
軸方向移動量ΔL′は上記ΔLと等しい。従って、軸送
りねじ19によるZ軸方向の移動量と刃具のU軸方向の
移動量とは同一であり、加工径制御が極めて容易であ
る。
【0028】また本実施例装置では、スライダ33の移
動により、該スライダ33のラック歯33bがピニオン
歯車37aを回転させ、該ピニオン歯車37aがバラン
サ38をスライダ33と反対方向に移動させる。これに
より回転軸CTからのスライダ33の偏位量に応じてバ
ランサ38がスライダ33と反対側に偏位し、その結
果、工具アタッチメント全体の重心が上記回転軸CTに
略一致することとなり、回転時のバランスがとれ、高速
回転が可能になる。
【0029】上記第1実施例では、Z軸(刃具回転軸)
とU軸(刃具移動軸)とが直角をなす場合を説明した
が、本発明は直角以外の場合にも適用できる。図6はZ
軸とU軸とが120度をなす場合の第2実施例を示す。
本第2実施例では、中間リンク43は、第2連結ピン
B,軸支ピンC,第3連結ピンDののなす角度が上記Z
軸,U軸のなす角度と同じ120度になるように形成さ
れている。これにより、図5の場合と同様にして第1三
角形ABCと第2三角形EDCは合同であり、第1リン
ク41の第1連結ピンAへの入力移動量と第2リンク4
4の第4連結ピンEからの出力移動量とが等しくなり、
上記第1実施例の場合と同様の効果が得られる。
【0030】上記第1,第2実施例では、刃具の回転軸
線が主軸軸線と同軸である場合を説明したが、本発明は
刃具の回転軸線が主軸軸線と同軸でない場合にも勿論適
用できる。図7は刃具の回転軸線が主軸軸線と直角をな
しており、刃具を主軸軸線と平行な方向に移動させるよ
うにした本発明の第3実施例であり、図中、図1ないし
図4と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0031】本実施例の工具アタッチメント51のアタ
ッチメントケース52はL型形状の筒状体であり、該ア
タッチメントケース52内には第1回転軸CT1と同軸
をなす第1駆動軸53、及び該第1回転軸CT1と直交
する第2回転軸CT2と同軸をなす第2駆動軸54が軸
受31aを介して回転自在に配設されている。また上記
第1,第2駆動軸53,54は傘歯車55a,55bに
よって連結されており、これにより主軸の第1回転軸C
T1回りの回転により刃具Tが第2回転軸CT2回りに
回転する。
【0032】そして本実施例では、上記主軸の第1回転
軸CT1方向の動作を第2回転軸CT2方向に変換する
第1リンク機構56と、該第1リンク機構56による第
2回転軸CT2方向の動作を該第2回転軸CT2と直交
する移動軸方向(矢印L,M方向)に変換する第2リン
ク機構57とを備えている。
【0033】上記第1,第2リンク機構56,57は、
上記第1実施例におけるリンク機構35と基本的に同じ
構成となっている。すなわち、第1リンク機構56にお
いては、第1,第4連結ピンA1,E1はそれぞれ第
1,第2回転軸CT1,CT2と平行,直角の縦軸,横
軸上を移動し、軸支ピンC1は縦軸,横軸の交点に位置
し、第1,第2連結ピンA1,B1,軸支ピンC1のな
す第1三角形は第4,第3連結ピンE1,D1,軸支ピ
ンC1のなす第2三角形と合同である。
【0034】また第2リンク機構57においては、第1
連結ピンA2は第2回転軸CT2と平行な横軸上を移動
し、第4連結ピンE2は第2回転軸CT2と直角の移動
軸上を移動し、軸支ピンC2は上記移動軸と上記横軸と
の交点に位置しており、さらに第1,第2連結ピンA
2,B2,軸支ピンC2のなす第1三角形は第4,第3
連結ピンE2,D2,軸支ピンC2のなす第2三角形と
合同である。
【0035】また上記第1リンク機構56の第1リンク
41は第1軸送りロッド40に軸受58aを介して回転
自在に支持された連結部材59に第1連結ピンA1を介
して回動自在に連結されている。また第2リンク44は
第2軸送りロッド60に軸受58bを介して回転自在に
支持された連結部材61に第4連結ピンE1を介して回
動自在に連結されている。
【0036】本第3実施例装置では、主軸が第1回転軸
CT1回りに回転すると、この回転が第1駆動軸53,
傘歯車55a,55b,第2駆動軸54を介してガイド
ブロック32ひいては刃具Tに伝達され、刃具Tは第2
回転軸CT2回りに回転する。これにより中ぐり加工が
行われる。
【0037】また上記刃具Tによる加工半径を変えるに
は、主軸を下降させる。するとこの下降により第1リン
ク機構56の第1リンク41が下降して中間リンク43
を時計回りに回動させ、該中間リンク43が第2リンク
44を横軸方向右方に上記主軸の移動量と同量移動させ
る。この第2リンク44の移動により、第2リンク機構
57の第1リンク41が横軸方向右方に移動して中間リ
ンク43を反時計回りに回動させ、該中間リンク43が
第2リンク44を矢印L方向に第1リンク41と同じ量
だけ移動させる。その結果、刃具Tが上記主軸の縦軸方
向の移動量と同じ量だけ矢印L方向に移動する。
【0038】なお、上記第3実施例では刃具回転軸が主
軸軸線に対して90度の場合を説明したが、本発明は任
意角度の工具アタッチメントにも適用可能であり、この
場合には、上記第3実施例の第1リンク機構に第2実施
例を適用することによって実現できる。
【0039】また上記第1〜第3実施例では、第1リン
ク41のピンA〜B間長さと第2リンク44のピンD〜
E間長さとを同じ長さにするとともに、中間リンク43
のB〜C間長さとD〜C間長さとを同じとし、さらに中
間リンク43の2辺のなす角度を回転軸と移動軸とのな
す角度と同一に設定し、各リンクの連結ピン、軸支ピン
のなす三角形を合同とすることにより、入力移動量と出
力移動量とを同じ量としたが、本発明では、上記2つの
三角形を相似形に設定することもできる。例えば、第1
リンクのA〜B間長さと第2リンクのD〜E間長さの
比、及び中間リンクの第1辺と第2辺との長さ比をそれ
ぞれ1:nに設定することにより、出力移動量を入力移
動量のn倍とすることができる。
【0040】この場合、nを1より大きく設定すれば主
軸の移動量に比較して刃具の移動量を大きくすることが
でき、このようにした場合は、主軸の軸送り機構をコン
パクト化できる。また逆にnを1より小さく設定すれば
主軸の移動量に比較して刃具の移動量を小さくすること
ができ、このようにした場合は、軸送りねじひいては主
軸の軸方向位置決め精度に比べて加工誤差量を小さくす
ることができ、かつ倍力作用が働くことから小さな駆動
力で刃具を移動させることができ、駆動源をコンパクト
化することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る工作機械の
加工径御装置によれば、軸送り部材と刃具のスライダと
を第1リンク,中間リンク,第2リンクで連結し、第
1,第2連結点,及び軸支点で構成される第1三角形
と、第4,第3連結点,及び軸支点で構成される第2三
角形とを合同形,又は相似形に設定したので、第1連結
点の回転軸方向の移動量と第4連結点の移動軸方向の移
動量とが同一又は相似比に応じた単純比例量となり、従
って刃具の移動量の制御に当たって従来のような複雑な
演算を不要にできる効果があり、また、加工ストローク
の大きいワークの場合にも送り精度にばらつきが生じる
ことはなく、高精度加工が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による工作機械の加工径制
御装置を説明するための工具アタッチメントの断面正面
図である。
【図2】図1のII-II 線断面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】上記工具アタッチメントを備えた主軸ラムの一
部断面正面図である。
【図5】上記第1実施例の動作を説明するためのリンク
機構の模式図である。
【図6】本発明の第2実施例による加工径制御装置のリ
ンク機構の模式図である。
【図7】本発明の第3実施例による加工径制御装置の工
具アタッチメントの断面正面図である。
【図8】従来の加工径制御装置のリンク機構の模式図で
ある。
【符号の説明】
1 主軸ラム(工作機械) 2 ラム本体(装置固定部) 34 ホルダ 40 軸送りロッド(軸送り部材) 41 第1リンク 43 中間リンク 44 第2リンク A,A2 第1連結ピン(第1連結点) B,B2 第2連結ピン(第2連結点) C,C2 軸支ピン(軸支点) D,D2 第3連結ピン(第3連結点) E,E2 第4連結ピン(第4連結点) ABC 第1三角形 EDC 第2三角形 CT,CT2 回転軸 T 刃具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃具を回転軸回りに回転可能に、かつ上
    記回転軸と交差する移動軸方向に移動可能に設け、上記
    回転軸方向の入力動作により上記刃具を上記移動軸方向
    に移動させることにより加工径を可変制御するようにし
    た工作機械の加工径制御装置において、軸送り部材を上
    記回転軸方向に移動可能に配設し、上記刃具が固定され
    たスライダを上記移動軸方向に移動可能に配設し、上記
    軸送り部材に第1リンクの第1連結点を回動自在に連結
    し、該第1リンクの第2連結点を中間リンクの第2連結
    点に回動自在に連結し、該中間リンクを上記回転軸,移
    動軸の交点に位置する軸支点に軸支し、該中間リンクの
    第3連結点を第2リンクの第3連結点に回動自在に連結
    し、該第2リンクの第4連結点を上記スライダに回動自
    在に連結し、上記第1,第2連結点,及び軸支点のなす
    第1三角形と上記第4,第3連結点,及び軸支点のなす
    第2三角形とを合同形又は相似形としたことを特徴とす
    る工作機械の加工径制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US20130147130A1 (en) * 2010-08-09 2013-06-13 Mag Ias Gmbh Spindle/tool combination for a machine tool

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