JPH0724558Y2 - 自走開閉門扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は走行面の凹凸を吸収しながら自走開閉する自走
開閉門扉に関するものである。

［従来の技術］ 従来、家屋の屋外に配設される門扉としては門柱にヒン
ジを介して門扉を回動自在に取着してあり、門扉を開閉
させる場合には手動により門扉を開閉させるというもの
であった。

［考案が解決しようとする課題］ 上述のような従来例にあっては、門扉を開閉させる場合
には手動で開閉を行わなければならず、門扉の開閉が面
倒なものであるという問題があった。

本考案は上記問題点を解決しようとするものであり、そ
の目的とするところは電動で自動的に開閉することがで
きる自走開閉門扉を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案における自走開閉門
扉は、門柱６に吊り元側を水平回動自在にして縦框1aと
横框1bとで矩形状に形成された門扉１を取着し、この門
扉１の扉先側の下端に門扉１を自走開閉させるための駆
動車輪ユニット２を設け、駆動車輪ユニット２に電動モ
ータ３にて駆動する駆動車輪４を配設すると共に駆動車
輪４を走行面に対して常時押圧するためのばね５を設
け、相互に噛合されると共に駆動車輪４に取付けられた
駆動車輪用ギヤー9aと電動モータ３に取付けられた電動
モータ用ギヤー9bからなるギヤー９を駆動車輪４と電動
モータ３との間に設け、駆動車輪ユニット２を支持する
固定部10を縦框1a内に収容固定し、駆動車輪ユニット２
の側方に配置される電動モータ３を横框1b内に収容した
ものである。

［作用］ 門扉は駆動車輪ユニットにより自走して開閉を行う。す
なわち駆動車輪ユニットに配設した駆動車輪をギヤーを
介して電動モータにて駆動することにより門扉を自走開
閉させる。このとき駆動車輪はばねにより走行面に対し
て常時押圧され、空回りすることなく確実に回転して門
扉を自走開閉させる。

［実施例］ 第１図に示すように立設された門柱６にはヒンジ７を介
して水平回動自在に門扉１を取着してある。この門扉１
は内部が空洞となった縦框1aと横框1bにより矩形状に形
成してあり、扉先側の縦框1aの下端には門扉１を自走開
閉させるための駆動車輪ユニット２を取着してある。こ
の駆動車輪ユニット２は第２図に示すように電動モータ
３と駆動車輪４とが配設された収納ケース８と圧縮コイ
ルばねのようなばね５により構成してある。この収納ケ
ース８は略Ｅ字型に形成してあり、内部には駆動車輪用
空所8aとギヤー用空所8bとを設けてあり、ギヤー用空所
8bの側方には電動モータ３を取着してある。そして駆動
車輪用空所8aには回転自在に駆動車輪４を配設してあ
り、駆動車輪４はギヤー用空所8bに配設したギヤー９と
連結してある。このときギヤー用空所8bに配設されたギ
ヤー９は駆動車輪用ギヤー9aと電動モータ用ギヤー9bと
により構成してあり、駆動車輪４は上記駆動車輪用ギヤ
ー9aと連結してある。電動モータ用ギヤー9bは上記電動
モータ３と連結してあり、電動モータ３を作動させるこ
とにより電動モータ用ギヤー9bと駆動車輪用ギヤー9aと
を介して駆動車輪４が駆動するようにしてある。駆動車
輪ユニット２の駆動車輪用空所8aの上部には固定部10を
設けてあり、この固定部10を縦框1a内に固定して駆動車
輪ユニット２を固定してある。このとき固定部10と駆動
車輪ユニット２とは摺動可能なようにして別体にしてあ
り、駆動車輪ユニット２と固定部10との間にはばね５を
配設してある。このばね５のばね力に抗して駆動車輪ユ
ニット２を常時下方に押圧してあり、駆動車輪４が走行
面に対して常時押圧されるようにしてある。このとき駆
動車輪ユニット２の収納ケース８とばね５とは縦框1aの
内部の下端に取着してあり、電動モータ３は横框1bの内
部の側端に位置するように配設してある。このように配
設することにより、駆動車輪ユニット２を扉先側の下端
に収まりよく配設することができ、門扉１の下端から突
出しているものは駆動車輪４だけとなり、門扉１の外観
を損なうということがない。上述の図示した実施例にあ
っては、片開き扉の場合を示したが両開き扉の場合であ
ってもそれぞれの扉先側の下端に上記駆動車輪ユニット
２を配設することにより上述した実施例と同様の効果が
得られるものである。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように門扉の扉先側の下端に門扉を自走
開閉させるための駆動車輪ユニットを設け、駆動車輪ユ
ニットに電動モータにて駆動する駆動車輪を配設すると
共に駆動車輪を走行面に対して常時押圧するためのばね
を設けたので、駆動車輪ユニットに設けた電動モータを
作動させて駆動車輪を回転させることにより門扉を駆動
車輪にて自走開閉させることができ、手動で開閉するこ
となく、門扉を自動的に開閉することができる。また、
駆動車輪を走行面に対してばねにより常時押圧している
ことにで走行面に凹凸があったとしても駆動車輪が走行
面に対して常時押圧されていることにより走行面より離
れるということがなく、このことから走行面の凹凸に対
応して駆動車輪が空回りすることなく、確実に駆動車輪
を駆動させて門扉を自走開閉させることができる。ま
た、駆動車輪を走行面に対して常時押圧していることに
より駆動車輪が走行面に対してある程度伸縮自在であ
り、このことから門柱に対しての門扉の取付位置（走行
面から門扉の下端までの距離）に高い精度が要求される
ことがなく、さらに門扉の扉先側の下端に駆動車輪を設
けるだけなので、従来の門扉にも簡単に取付けることが
でき、容易に施工を行うことができる。さらに駆動車輪
を配設した駆動車輪ユニットは門扉の扉先側の下端に配
設してあることにより門扉を開閉する場合に門柱に対す
る回転モーメントが小さく、小さい力であっても、楽に
門扉を自走させて開閉させることができるものである。
また、相互に噛合されると共に駆動車輪に取付けられた
駆動車輪用ギヤーと電動モータに取付けられた電動モー
タ用ギヤーからなるギヤーを駆動車輪と電動モータとの
間に設け、駆動車輪ユニットを支持する固定部を縦框内
に収容固定し、駆動車輪ユニットの側方に配置される電
動モータを横框内に収容してあるので、駆動車輪はギヤ
ーを介して電動モータによって回転駆動されるものであ
り、雨天時等でも駆動車輪が滑ることなくギヤーを介し
て確実に回転させることができ、門扉の自走開閉を確実
に行わせることができるものである。また、駆動車輪を
回転させるための種々の部材をそれぞれ門扉を構成する
縦框あるいは横框内にコンパクトに収容することがで
き、電動駆動にて駆動車輪を駆動させるようにしたとい
えども、門扉の外部に突出する部材がなく外観をすっき
りとして良好なものとすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の全体正面図、第２図は同上
の要部の拡大断面図であって、１は門扉、２は駆動車輪
ユニット、３は電動モータ、４は駆動車輪、５はばねで
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】門柱に吊り元側を水平回動自在にして縦框
   と横框とで矩形状に形成された門扉を取着し、この門扉
   の扉先側の下端に門扉を自走開閉させるための駆動車輪
   ユニットを設け、駆動車輪ユニットに電動モータにて駆
   動する駆動車輪を配設すると共に駆動車輪を走行面に対
   して常時押圧するためのばねを設け、相互に噛合される
   と共に駆動車輪に取付けられた駆動車輪用ギヤーと電動
   モータに取付けられた電動モータ用ギヤーからなるギヤ
   ーを駆動車輪と電動モータとの間に設け、駆動車輪ユニ
   ットを支持する固定部を縦框内に収容固定し、駆動車輪
   ユニットの側方に配置される電動モータを横框内に収容
   して成る自走開閉門扉。