JPH0241275Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案はガレージの出入口に設けるガレージ扉
に関するものである。

（背景技術） 従来のガレージ扉にあつては、第１図、第２
図、第３図及び第４図に示すように門柱１の内側
に支柱２を立設し、格子状の扉体３の上端の両側
より扉体３に対して直角になるように支持材４′
を突設し、支持材４′の端部と扉体３の下部との
間にアーム５′を架設し、支持材４′の端部を支柱
２の上端に回転自在に装着し、アーム５′と支柱
２との間に開閉支持手段６′を設けてあつた。こ
こで７はフエンス、８は家屋、９は自動車であ
る。このガレージ扉にあつては、扉体３は縦方向
を向くように回転することにより閉塞されると共
に開閉支持手段６′にて閉塞状態に支持され、扉
体３を横方向に向けるように回転することにより
第１図、第２図、第３図想像線のように開放され
ると共に開閉支持手段６′にて開放状態に支持さ
れるが、開閉支持手段６′が外部に露出していて
外観上見苦しいという欠点があると共に、雨、ほ
こり等の性能劣化の原因となる環境条件の影響を
受けやすいという欠点があつた。

（考案の目的） 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは開閉支持手段を
支柱内部に内装したことにより外観が良くなると
共に性能劣化しにくいガレージ扉を提供するにあ
る。

（考案の開示） 本考案ガレージ扉は、扉体３の上部両側に夫々
支持材４の一端を連結すると共に支持材４の他端
を夫々支柱２の上部に回転自在に装着し、扉体３
が縦方向を向くように回転操作した状態で閉塞さ
れると共に扉体３を横方向に向くように回転操作
した状態で開放されるガレージ扉において、支柱
２の上部に水平方向に軸１０を挿通すると共に上
記支持材４を支柱２外で上記軸１０に連結し、支
柱２内にガススプリング６ａを内装し、支柱２内
に内装したリンク１５やプーリ２５のような連動
部材をガススプリング６ａと上記軸１０との間に
介すると共に連動部材にてガススプリング６ａの
直線運動が軸１０の回転運動に変換されるように
ガススプリング６ａと上記軸１０とを連結してガ
ススプリング６ａにて扉体３の開閉を支持し得る
ようにしたものであつて、上記のように構成する
ことにより従来例の欠点を解決したものである。

以下本考案を実施例により詳述する。２は内部
が中空の支柱であつて、相対向するように立設し
てある。３は扉体であつて格子状に形成されてい
る。４は支持材であつて、一端を扉体３の上端部
の両側の取付金具１９に軸２０にて回転自在に連
結してある。扉体３の下部の両側にはスライド板
２１を取付けてあつて、スライド板２１に設けた
上下方向に長いスライド溝２３に上下にスライド
自在に軸２２を装着してあり、アーム５の一端を
軸２２に連結してある。支柱２の上部には軸受１
４により軸１０を回転自在に装着してあり、軸１
０より突出した支持部１１に支持材４の他端を固
着すると共にアーム５の他端を支持部１１に回転
自在に装着してある。支柱２内には第９図に示す
ように開閉支持手段６としてガススプリング６ａ
を内装してあり、ガススプリング６ａの一端が固
定金具１３に回転自在に装着してある。支柱２内
でガススプリング６ａと軸１０との間にはガスス
プリング６ａ直線運動を軸１０の回転運動に変換
させる連動部材としてのリンク１５を介在させて
ある。つまり軸１０にリンク１５の一端を固着し
てあり、ガススプリング６ａをリンク１５の他端
に回転自在に連結してある。支柱２の上部には閉
塞時用ストツパー１７と開塞時用ストツパー１８
とを設けてある。

次に上述の如く構成せるガレージ扉の動作を説
明する。第７図、第１０図ａのように扉体３が縦
方向を向いた状態が閉塞状態であつて、アーム５
が閉塞時用ストツパー１７に当つてそれ以上回転
しないようになつていると共に軸２２がスライド
溝２３の上端に位置している。このとき開閉支持
手段６としてのガススプリング６ａは地面GLと
反対方向に向かつて力が働いているが、閉塞時に
は扉体３や支持材４等の重量による回転部にかか
る回転モーメントが大きいため閉塞状態が維持さ
れている。扉体３のどこかを持つて押し上げる
と、第１０図ｂに示すように扉体３を押し上げる
力とガススプリング６ａの力により支持材４が扉
体３と共に上方に揺動する。このとき支持材４が
設定角度αの位置へくるまで扉体３が自重で回動
し、垂直にたれ下がつたまま上方に移動する。そ
の間アーム５の先端の軸２２はスライド溝２３に
沿つてスライド溝２３の下端の停止位置まで第１
０図ｃに示すように移動する。その後、扉体３、
支持材４、アーム５は夫々位置関係を持つたまま
第１０図ｄに示すように揺動を続け、設定された
停止位置（90゜＋α）で第８図、第１０図ｅに示
すように開放時用ストツパー１８に支持材４が当
つて停止する。このときガススプリング６ａの力
は地面GLを反対に働いてリンク１５を押し上げ
るように働き引き下げる力を加えない限り扉体３
が下降しないように開状態に支持される。またこ
の開放状態のとき扉体３の下端が扉体３の閉塞状
態のときの鉛直線ｌ上に位置している。つまり支
持材４が90゜よりαだけ余分に回動することとス
ライド溝２３によつて扉体３が支柱１側にスライ
ドすることにより扉体３の下端が鉛直線ｌ上に位
置する。また扉体３を閉じる場合は扉体３を持つ
て引き上げると第１０図ｅ、第１０図ｄ、第１０
図ｃ、第１０図ｂ、第１０図ａの順に動いて閉塞
時用ストツパー１７にアーム５が当つてその位置
で停止する。なお上記実施例では扉体３の揺動範
囲の規制を支持材４やアーム５に閉塞時用ストツ
パー１７や開塞時用ストツパー１８に当てること
により行つたが、リンク１５を規制してもよい。

また第１１図ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅは叙述の他の
実施例を示す。本実施例の場合軸１０とガススプ
リング６ａとの間に介在する連動部材がプーリ２
５，２６及び無端ワイヤ２７で構成されている。
つまり軸１０の回りに一体的にプーリ２５を設け
ると共にプーリ２５の下方に別のプーリ２６を設
け、プーリ２５，２６間に無端ワイヤ２７を架け
渡し、無端ワイヤ２７の適所に開閉支持手段６と
してガススプリング６ａの端部を連結してある。
この場合もガススプリング６ａが前記実施例のも
のと同様に作用し、第１１図ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ
の順に開放され、逆の順で閉塞される。

（考案の効果） 本考案は叙述の如く支柱の上部に水平方向に軸
を挿通すると共に上記支持材を支柱外で上記軸に
連結し、支柱内にガススプリングを内装し、支柱
内に内装したリンクやプーリのような連動部材を
ガススプリングと上記軸との間に介すると共に連
動部材にてガススプリングの直線運動が軸の回転
運動に変換されるようにガススプリングと上記軸
とを連結してガススプリングにて扉体の開閉を支
持し得るようにしたので、ガススプリングからの
力が連動部材、軸及び支柱外の支持材に伝達され
るものであつて、支柱内に内装したガススプリン
グにて扉体を開くときに要する力を軽減できると
共に扉体を閉じるときゆつくり閉めることがで
き、しかも扉体をガススプリングにて開状態や閉
状態に支持できるのは勿論、支柱内にガススプリ
ングを内装すると共に支柱の上端を閉塞しても支
持材と支柱内のガススプリングとを連動させるこ
とができるものであつて、支柱の上端を閉塞でき
るため支柱内へのごみや水の浸入を防止でき、ガ
ススプリングを雨やほこり等から守ることができ
て劣化したり故障したりするのを防止できるもの
であり、またガススプリングが支柱内で外部から
見えず外観がよいものであり、さらに上記動作に
させるのがガススプリングであつて構造が簡単に
なり、支柱が細い支柱であつても支柱内に内装で
き、さらに構造が簡単で動作に確実性があるため
メンテナンスの必要がないため支柱の上端を閉塞
してほこりや雨水が入らないようにできるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の正面図、第２図は同上の平面
図、第３図は同上の側面図、第４図は同上の使用
状態の説明図、第５図は本考案の一実施例の斜視
図、第６図は同上の支柱部の一部切欠正面図、第
７図は同上の側面図、、第８図は第７図の開放時
の状態の側面図、第９図は同上のガススプリング
部の拡大斜視図、第１０図ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅは
同上の動作説明図、第１１図ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ
は同上の他の実施例の動作説明図であつて、２は
支柱、３は扉体、４は支持材、６ａはガススプリ
ングである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉体の上部両側に夫々支持材の一端を連結する
   と共に支持材の他端を夫々支柱の上部に回転自在
   に装着し、扉体が縦方向を向くように回転操作し
   た状態で閉塞されると共に扉体を支柱上で横方向
   に向くように回転操作した状態で開放されるガレ
   ージ扉において、支柱の上部に水平方向に軸を挿
   通すると共に上記支持材を支柱外で軸に連結し、
   支柱内にガススプリングを内装し、支柱内に内装
   したリンクやプーリのような連動部材をガススプ
   リングと上記軸との間に介すると共に連動部材に
   てガススプリングの直線運動が軸の回転運動に変
   換されるようにガススプリングと上記軸とを連結
   してガススプリングにて扉体の開閉を支持し得る
   ようにして成るガレージ扉。