JPH07245383A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH07245383A
JPH07245383A JP6034703A JP3470394A JPH07245383A JP H07245383 A JPH07245383 A JP H07245383A JP 6034703 A JP6034703 A JP 6034703A JP 3470394 A JP3470394 A JP 3470394A JP H07245383 A JPH07245383 A JP H07245383A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮像素子のストレス・歪の低減及び光信号ク
ロストークの低減、光検出感度の向上を可能とする光学
的共鳴構造を与えることを目的としている。 【構成】 光検出部3の表面上に入射赤外線の波長より
薄い絶縁膜で第1の層間膜4を形成し、第1の層間膜4
の表面上に光学的共鳴条件を満足する厚さを持ち、屈折
率が高く、赤外線吸収率の低い第2の層間膜5Aを形成
し、第2の層間膜5Aの表面上に赤外線反射率の高いア
ルミニウム反射膜6を形成するようにしたものである。 【効果】 第1の層間膜4は、光検出部3で生成された
光キャリアを反射し、半導体への光キャリア注入効率を
高めて、高い光感度を維持する。第2の層間膜5Aは、
屈折率が大きく、赤外線吸収率が小さいため、層間膜厚
の低減と赤外線吸収量の低減が可能となり、素子のスト
レス・歪の低減及び光信号のクロストークの低減及び光
検出感度の向上が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体撮像装置に関
し、特に赤外線固体撮像装置(IRCCD)の光学的共
鳴構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の固体撮像装置の構成について図6
を参照しながら説明する。図6は、従来の裏面光入射型
赤外線固体撮像装置の光学的共鳴構造の断面を示す図で
ある。
【0003】図6において、1はp型シリコン基板、2
は画素分離のためのシリコン酸化膜である。また、3は
光検出を行うショットキー接合を形成するための、例え
ば、プラチナ(Pt)、イリジウム(Ir)等の金属、
プラチナシリサイド、イリジウムシリサイド等の金属化
合物などの金属薄膜、あるいは、ヘテロ接合を形成する
ための、例えば、p型ドーパントが1×1019〜1×1
21個/cm3の高濃度にp型ドーピングを行なったシ
リコン−ゲルマニウム混晶(Si1−xGex)などの
光検出部である。さらに、5は層間を充填するためのシ
リコン酸化膜、あるいは、シリコン窒化膜などの層間
膜、6は光検出部3を透過した赤外線を再び光検出部3
へ反射させるためのアルミニウム反射膜、9は固体撮像
素子の裏面から入射した赤外線、10は赤外線9の反射
光である。なお、dは層間膜5の膜厚である。
【0004】つぎに、前述した従来の固体撮像装置の光
学的共鳴構造の作用について説明する。
【0005】図6に示すように、固体撮像素子の裏面よ
り入射した赤外線9は、p型シリコン基板1で殆ど吸収
されることなく光検出部3に入射する。光検出部3によ
り光電変換が行われるが、効率は100%ではないので
一部の赤外線9は光検出部3を透過する。この透過した
赤外線9を再利用するためにアルミニウム反射膜6によ
り赤外線9を反射し、反射光10として光検出部3へ戻
す。
【0006】以上の作用において重要な設計パラメータ
は、層間膜5の屈折率「n」と膜厚「d」である。
【0007】入射光9と反射光10とは、互いに進行方
向が逆であるから定在波を形成するわけであるが、光検
出部3の場所で定在波の腹を形成するように設計パラメ
ータを選択すれば最も効率よく赤外線を光電変換するこ
とができるのである。その条件は、真空中での赤外線の
波長を「λ0」とすれば、以下の式1で表される。
【0008】 d=(1/4)・(λ0/n) ・・・式1
【0009】現在、実用化されているショットキー接合
型赤外線固体撮像素子では、3〜5μm帯に対して光感
度を有しているが、この場合について層間膜5の膜厚d
を以下のように算出する。
【0010】層間膜5の材料としてシリコン酸化膜を使
用すれば屈折率nは、1.46であるから赤外線の波長
λ0を4μmとすると、以下のようになる。
【0011】 d=(1/4)・(4/1.46)≒0.68μm
【0012】また、層間膜5の材料としてシリコン窒化
膜を用いれば、屈折率nは、2.05であるから、以下
のようになる。
【0013】 d=(1/4)・(4/2.05)≒0.49μm
【0014】この程度の膜厚の層間膜5は、各種のシリ
コン半導体素子において使用されており、何ら問題は引
き起こさない。
【0015】つづいて、前述した従来の固体撮像装置の
層間膜5のもう1つの重要な作用について図7を参照し
ながら説明する。図7は、従来の固体撮像装置の光検出
動作状態にある光検出部3近傍のエネルギーポテンシャ
ルを示す図である。
【0016】図7において、1はp型シリコン基板、3
は光検出部(金属薄膜)、5は層間膜(シリコン酸化
膜、あるいは、シリコン窒化膜)のそれぞれのエネルギ
ーポテンシャルを示す。また、7は赤外線を吸収して生
成された正孔、8は赤外線を吸収して励起された電子で
ある。なお、EFはフェルミレベル、EVは価電子帯上端
のレベルをそれぞれ示す。
【0017】金属薄膜3の内部において赤外線を吸収し
光励起された電子の「空孔」として生成された正孔7
は、運動エネルギーを持つので四方八方へ進行する。こ
のうち、p型シリコン基板1の方向へ進行した正孔7
は、ショットキー障壁を越えて、p型シリコン基板1へ
注入され、光電流として検出される。
【0018】一方、p型シリコン基板1と逆の方向へ進
行した正孔7は本来ならば光電流として検出されない
が、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜などの絶縁物を用
いた層間膜5は、図7に示すように、正孔7に対する高
いポテンシャル障壁となり、量子力学的な反射が起こ
る。このため正孔7の進行方向が逆になりp型シリコン
基板1内へ注入されて光電流として検出される。すなわ
ち、光の検出感度が高くなる。
【0019】この正孔7の反射による注入過程は、正孔
7の平均自由行程以内で行われなければならない。なぜ
ならば、正孔7の運動が平均自由行程を越えると正孔7
は、フォノン等との衝突を経験し、運動エネルギーを失
うため、ショットキー障壁を越えることができなくなる
からである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
裏面光入射型赤外線固体撮像装置では、式1から解るよ
うに検出波長が長波長化されると層間膜5の膜厚dが大
となるため、種々の問題が発生する。その問題点につい
て以下に説明する。
【0021】検出波長が10μm帯の場合、例えば光学
的共鳴のピークを12μmに設定した場合、式1によれ
ばシリコン酸化膜を層間膜5として使用したときは、層
間膜5の厚さは約2.0μm、シリコン窒化膜を使用し
たときには、約1.5μmとなる。以上のように層間膜
5の膜厚dが大であると以下の問題点が発生する。
【0022】通常のシリコン半導体素子製造において使
用する層間膜の材料であるシリコン酸化膜及びシリコン
窒化膜は、シリコン基板と熱膨張係数が異なっている。
これら層間膜の形成は、CVD等の方法によって数百℃
の高温で行われる。したがって、膜形成後室温まで温度
を下げると熱膨張係数の差のためにウエハの反りが生じ
る。この現象は、層間膜が厚くなる程著しくなる。さら
に、ウエハの反りが生じるということは、ウエハ上に形
成した各回路素子に多大なストレスが与えられているこ
とであり、各回路素子の信頼性上の観点からも非常に大
きな問題となる。赤外線検出素子の動作は、通常80k
以下の極低温で行われるために特にこの作用は顕著であ
る。
【0023】次に、層間膜の材料として使用するシリコ
ン酸化物やシリコン窒化物は、赤外線をよく吸収する材
料であるため、その膜厚が大となれば層間膜による赤外
線の吸収が増加し、反射光強度が減少し、赤外線の検出
感度が低下する。
【0024】さらに、光信号のクロストークの問題が存
在する。光検出部3を透過した赤外線は、アルミニウム
反射膜6により反射されるわけであるが、全部が垂直に
反射されるわけではなく、一部の赤外線は、散乱や回折
により斜め方向へ反射される。その赤外線は層間膜5中
を数回反射を繰り返して、隣接した画素へ入射し、クロ
ストークの原因となる。この光信号のクロストークは、
層間膜の膜厚が大きくなる程増加する。
【0025】以上のように層間膜の膜厚dが大となる
と、ウエハの反りが生じ、また赤外線の検出感度が低下
し、さらにクロストークが発生するという問題点があっ
た。
【0026】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、層間膜の膜厚を低減でき、かつ、
赤外線によって生成された正孔の収集効率を低下させな
い光学的共鳴構造を備える固体撮像装置を得ることを目
的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る固体撮像装置は、次に掲げる手段を備えたものであ
る。 〔1〕 半導体基板上に設けられ入射光を光電変換する
光検出部。 〔2〕 この光検出部上に設けられ前記入射光により発
生したキャリアを反射する障壁膜。 〔3〕 この障壁膜上に設けられた層間膜。 〔4〕 前記層間膜上に設けられ前記光検出部を透過し
た入射光を反射する反射膜。
【0028】この発明の請求項2に係る固体撮像装置
は、前記障壁膜が絶縁物により構成されるものである。
【0029】この発明の請求項3に係る固体撮像装置
は、前記障壁膜が、シリコン酸化物、又はシリコン窒化
物により構成され、前記層間膜が、シリコン、ゲルマニ
ウム、又ははシリコン−ゲルマニウム混晶により構成さ
れるものである。
【0030】この発明の請求項4に係る固体撮像装置
は、前記障壁膜がドーピングされた半導体により構成さ
れるものである。
【0031】この発明の請求項5に係る固体撮像装置
は、前記障壁膜が、ドーピングされたシリコン、ゲルマ
ニウム、又はシリコン−ゲルマニウム混晶により構成さ
れ、前記層間膜が、シリコン、ゲルマニウム、又はシリ
コン−ゲルマニウム混晶により構成されるものである。
【0032】
【作用】この発明の請求項1に係る固体撮像装置におい
ては、半導体基板上に設けられた光検出部によって、入
射光が光電変換される。また、この光検出部上に設けら
れた障壁膜によって、前記入射光により発生したキャリ
アが反射される。さらに、この障壁膜上に設けられた層
間膜によって、膜厚が低減される。そして、前記層間膜
上に設けられた反射膜によって、前記光検出部を透過し
た入射光が反射される。
【0033】この発明の請求項2に係る固体撮像装置に
おいては、絶縁物により構成される障壁膜によって、前
記入射光により発生したキャリアが反射される。
【0034】この発明の請求項3に係る固体撮像装置に
おいては、シリコン酸化物、又はシリコン窒化物により
構成された障壁膜によって、前記入射光により発生した
キャリアが反射される。また、シリコン、ゲルマニウ
ム、又はシリコン−ゲルマニウム混晶により構成された
層間膜によって、膜厚が低減される。
【0035】この発明の請求項4に係る固体撮像装置に
おいては、ドーピングされた半導体により構成される障
壁膜によって、前記入射光により発生したキャリアが反
射される。
【0036】この発明の請求項5に係る固体撮像装置に
おいては、ドーピングされたシリコン、ゲルマニウム、
又はシリコン−ゲルマニウム混晶により構成された障壁
膜によって、前記入射光により発生したキャリアが反射
される。また、シリコン、ゲルマニウム、又はシリコン
−ゲルマニウム混晶により構成された層間膜によって、
膜厚が低減される。
【0037】
【実施例】
実施例1.この発明の実施例1の構成について図1を参
照しながら説明する。図1は、この発明の実施例1に係
る赤外線固体撮像装置の光学的共鳴構造の断面を示す図
であり、p型シリコン基板1、シリコン酸化膜2、光検
出部3及びアルミニウム反射膜6は上述した従来装置の
ものと同様である。なお、各図中、同一符号は同一又は
相当部分を示す。
【0038】図1において、4は光検出部3上にシリコ
ン酸化膜又はシリコン窒化膜の絶縁物で形成され、例え
ば、数百Å(0.02〜0.06μ)程度の極めて薄い
第1の層間膜である。5Aは第1の層間膜4上に形成さ
れ、屈折率が大きく、赤外線吸収の小さい材料である、
例えば、不純物をドーピングしない、又はp型若しくは
n型ドーパントが1×1017個/cm3以下の低濃度に
ドーピングしたシリコン、ゲルマニウム、あるいはシリ
コン−ゲルマニウム混晶の第2の層間膜である。これら
の材料の屈折率は、シリコン酸化膜が1.46、シリコ
ン窒化膜が2.05であるのに対して、シリコンが3.
5、ゲルマニウムが4.1、シリコン−ゲルマニウム混
晶が3.5〜4.1である。この第2の層間膜5Aは光
学的共鳴の条件を満たすような膜厚で形成されている。
なお、この発明の請求項1〜3に係る光検出部は、この
実施例1では光検出部3に相当し、この発明の請求項1
〜3に係る障壁膜は、この実施例1では第1の層間膜4
に相当し、この発明の請求項1〜3に係る層間膜は、こ
の実施例1では第2の層間膜5Aに相当し、この発明の
請求項1〜3に係る反射膜は、この実施例1ではアルミ
ニウム反射膜6に相当する。
【0039】つぎに、前述した実施例1の光学的共鳴構
造の作用について説明する。図1に示すように、固体撮
像素子の裏面より入射した赤外線9は、p型シリコン基
板1でほとんど吸収されることなく光検出部3に入射す
る。光検出部3により光電変換が行われるが、効率は1
00%ではないので一部の赤外線は光検出部3を透過す
る。この透過した赤外線を再利用するためにアルミニウ
ム反射膜6により赤外線を反射し、光検出部3へ戻す。
【0040】以上の作用において重要な設計パラメータ
は、第1の層間膜4及び第2の層間膜5Aの屈折率
「n」と膜厚「d」である。
【0041】入射光9と反射光10とは、互いに進行方
向が逆であるから定在波を形成するわけであるが、光検
出部3の場所で定在波の腹を形成するように設計パラメ
ータを選択すれば最も効率よく赤外線を光電変換するこ
とができるのである。
【0042】この実施例1の構造においては、第1の層
間膜4は、前述したように数百Å(0.02〜0.06
μm)程度と極めて薄いので透過した入射赤外線に対す
る光学的距離に与える寄与分は無視することができる。
また、極めて薄いことから、たとえ第1の層間膜4の材
料が赤外線吸収率の高いものであっても吸収量は無視す
ることができる。さらに、第1の層間膜4と光検出部3
の境界での反射光と、第1の層間膜4と第2の層間膜5
Aの境界での反射光は、第1の層間膜4が薄ければほぼ
逆位相となるので打ち消し合う。
【0043】すなわち、第1の層間膜4は極めて薄けれ
ば光学的にはその存在を無視してよいわけである。なぜ
ならば、前述したように赤外線の吸収が少なく、また第
1の層間膜4と光検出部3の境界での反射光と、第1の
層間膜4と第2の層間膜5Aの境界での反射光の干渉の
影響が少ないからである。なお、光学的に無視しうる厚
さは、入射赤外線の波長より薄い、例えば1000Å
(0.1μm)以下である。
【0044】従って、第1の層間膜4の存在を無視し、
第2の層間膜5Aの屈折率を「n2」、その膜厚を
「d2」、真空中での赤外線の波長を「λ0」とすれば、
最も高い光電変換効率を与える条件は、以下の式2で表
される。
【0045】 d2=(1/4)・(λ0/n2) ・・・式2
【0046】例えば、光学的共鳴のピークを12μmに
設定した場合、第2の層間膜5Aの材料としてシリコン
を使用すれば、屈折率n2は3.5であるからその膜厚
2は次のようになる。つまり、d2=(1/4)・(1
2/3.5)≒0.86μmとなる。また、第2の層間
膜5Aの材料としてゲルマニウムを使用すれば、屈折率
2は4.1であるからその膜厚d2は次のようになる。
つまり、d2=(1/4)・(12/4.1)≒0.7
3μmとなる。さらに、第2の層間膜5Aの材料として
シリコン−ゲルマニウム混晶を使用すれば、屈折率n2
は3.5〜4.1であるからその膜厚d2は上記の二値
の中間的な値をとる。従って、従来の構造よりも層間膜
厚が小さく、かつ層間膜での赤外線吸収量の小さい光学
的共鳴構造が得られる。また、厚い第2の層間膜5Aの
材料としてシリコン基板と熱膨張係数の同じ、あるいは
近い材料を使用するのでストレス及び歪は無くなる、又
は著しく低減されることとなる。
【0047】前述したように、この実施例1の第1の層
間膜4は極めて薄いので光学的にはほとんど無視するこ
とができるが、重要な働きをする。そこで、その重要な
働きを説明するために第1の層間膜4がない場合につい
て図5を参照しながら説明する。図5は、第1の層間膜
4がない場合の光検出部3近傍のエネルギーポテンシャ
ルを示す図である。同図において、1はp型シリコン基
板、3は光検出部(シリコン−ゲルマニウム混晶)、5
Aは第2の層間膜(シリコン)のそれぞれのエネルギー
ポテンシャルを示し、7は赤外線を吸収して生成された
正孔、8は赤外線を吸収して励起された電子であり、E
Fはフェルミレベル、EVは価電子帯上端のレベルをそれ
ぞれ示す。例えば、光検出部3としてシリコン−ゲルマ
ニウム混晶を使用した場合、このシリコン−ゲルマニウ
ム混晶3は、高濃度にp型ドーピングされているので空
乏層はほとんど延びない。一方、第2の層間膜5Aは、
不純物ドーピングされていない(あるいは、低濃度にド
ーピングを行っている)ので厚い空乏層が延びている。
このことは、空乏層中のポテンシャルがゆるやかに傾斜
していることを意味している。入射光により生成された
正孔7が第2の層間膜5A側(X)へ進行した場合、界
面部にポテンシャル障壁が存在しないのでそのまま第2
の層間膜5A中へ侵入する。侵入した正孔7は、衝突に
よる散乱がなければ、第2の層間膜5A内部に形成され
たポテンシャル障壁に衝突し、反射される。しかし、正
孔7の平均自由行程は、シリコン中で高々100Å程度
であるからポテンシャル障壁に衝突する前にフォノン等
により散乱されて運動エネルギーを失ってしまう。この
不都合を解消するためには、界面部に正孔7に対する高
いポテンシャル障壁を設ければよい。
【0048】この実施例1の第1の層間膜4の重要な働
きについて図2を参照しながら説明する。図2は、この
発明の実施例1の光検出動作状態にある光検出部3近傍
のエネルギーポテンシャルを示す図である。同図におい
て、1はp型シリコン基板、3は光検出部(シリコン−
ゲルマニウム混晶)、4は第1の層間膜、5Aは第2の
層間膜のそれぞれのエネルギーポテンシャルを示し、7
は赤外線を吸収して生成された正孔、8は赤外線を吸収
して励起された電子であり、EFはフェルミレベル、EV
は価電子帯上端のレベルをそれぞれ示す。
【0049】シリコン−ゲルマニウム混晶3の内部にお
いて赤外線を吸収し光励起された電子の「空孔」として
生成された正孔7は、運動エネルギーを持つので四方八
方へ進行する。このうち、p型シリコン基板1の方向へ
進行した正孔7は、ヘテロ障壁を越えて、p型シリコン
基板1へ注入され、光電流として検出される。
【0050】p型シリコン基板1と逆の方向へ進行した
正孔7は、本来ならば光電流として検出されないのであ
るが、第1の層間膜4は絶縁物を用いているので正孔7
に対して高いポテンシャル障壁となり、図2に矢印で示
したように量子力学的な反射が起こる。このため、正孔
7の進行方向は逆になり、p型シリコン基板1内へ注入
されて光電流として検出される。
【0051】もし、第1の層間膜4が存在しなければ、
正孔7は反射されることなく第2の層間膜5A中へ注入
され、光電流として検出されないことは言うまでもな
い。すなわち、この実施例1においても従来構造の持つ
正孔の反射による光検出感度向上の作用は、全く失われ
ることはない。
【0052】前述したように、光学的共鳴のピークを1
2μmに設定した場合、従来の光学的共鳴構造では、式
1によればシリコン酸化膜を層間膜5として使用したと
きは、層間膜5の膜厚dは2.0μm、シリコン窒化膜
を使用したときには、1.5μmとなる。それに対して
この実施例1の光学的共鳴構造では、第2の層間膜5A
として、シリコンを使用すれば、式2に従って第2の層
間膜5Aの膜厚d2は、0.86μm、ゲルマニウムを
使用すれば0.73μm、シリコン−ゲルマニウム混晶
を使用すれば上記の二値の中間的な値をとる。つまり、
従来の構造に比べれば半分以下となる。
【0053】従って、層間膜の膜厚が減少すれば、シリ
コン基板と層間膜との熱膨張係数の差に起因する機械的
ストレス及び歪の問題が低減され、また層間膜内での散
乱・回折・多重反射による光信号のクロストークは低減
される。さらに、層間膜の材料として赤外線吸収率の小
さいものを使用するので層間膜での赤外線強度の損失を
抑えることができる。
【0054】この発明の実施例1は、前述したように、
入射赤外線の光電変換を行う光検出部3と、この光検出
部3の表面上に前記入射赤外線の波長よりも薄く絶縁物
で形成された第1の層間膜4と、前記第1の層間膜4の
表面上に光学的共鳴条件を満足する厚さで形成され、屈
折率が高く赤外線吸収率の低い第2の層間膜5Aと、前
記第2の層間膜5Aの表面上に形成され、赤外線反射率
の高いアルミニウム反射膜6とを備えたものである。
【0055】すなわち、上記光検出部3として、ショッ
トキー接合を形成するための、例えば、プラチナ(P
t)、イリジウム(Ir)等の金属、プラチナシリサイ
ド、イリジウムシリサイド等の金属化合物などの金属薄
膜、あるいは、ヘテロ接合を形成するための、例えば、
p型ドーパントが1×1019〜1×1021個/cm3
高濃度にp型ドーピングを行なったシリコン−ゲルマニ
ウム混晶(Si1−xGex)を用い、上記第1の層間
膜4として、シリコン酸化物又はシリコン窒化物を用
い、上記第2の層間膜5Aとして、不純物をドーピング
しない、又はp型若しくはn型ドーパントが1×1017
個/cm3以下の低濃度にp型若しくはn型ドーピング
したシリコン、ゲルマニウム、あるいはシリコン−ゲル
マニウム混晶を用いたものである。
【0056】つまり、この実施例1は、赤外線固体撮像
装置において素子のストレス・歪の低減及び光信号クロ
ストークの低減、光検出感度の向上を可能とする光学的
共鳴構造を与えることを目的としている。そのために、
光検出部3の表面上に入射赤外線の波長より薄い数百Å
(0.02〜0.06μm)程度の薄い絶縁膜で第1の
層間膜4を形成し、この第1の層間膜4の表面上に光学
的共鳴条件を満足する厚さを持ち、屈折率が高く、赤外
線吸収率の低い第2の層間膜5Aを形成し、第2の層間
膜5Aの表面上に赤外線反射率の高いアルミニウム反射
膜6を形成するようにしたものである。その結果、第1
の層間膜4は、光検出部3で生成された光キャリアを反
射し、半導体への光キャリア注入効率を高めて、高い光
感度を維持する。また、第2の層間膜5Aは、屈折率が
大きく、赤外線吸収率が小さいため、層間膜の膜厚の低
減と赤外線吸収量の低減が可能となり、素子のストレス
・歪の低減及び光信号のクロストークの低減及び光検出
感度の向上が可能となる。
【0057】実施例2.上記実施例1では、光検出部3
上に一旦、絶縁物による第1の層間膜4を形成した後
に、屈折率が大きく、赤外線吸収の小さい第2の層間膜
5Aを形成していた。この実施例2は、実施例1の製造
プロセス工程を減らし、素子製造工程を簡単化する光学
的共鳴構造を提供するものである。
【0058】この発明の実施例2の構成について図3を
参照しながら説明する。図3は、この発明の実施例2の
構造断面を示す図であり、p型シリコン基板1、シリコ
ン酸化膜2、光検出部3、第2の層間膜5A及びアルミ
ニウム反射膜6は上述した実施例1のものと同様であ
る。
【0059】図3において、4Aは光検出部3上に形成
され、n型ドーパントが1×1019〜1×1021個/c
3の高濃度にn型ドーピングを行なったシリコン、ゲ
ルマニウム、又はシリコン−ゲルマニウム混晶で形成さ
れ、例えば、数百Å(0.02〜0.06μ)程度の極
めて薄い第1の層間膜である。なお、この発明の請求項
1、4及び5に係る光検出部は、この実施例2では光検
出部3に相当し、この発明の請求項1、4及び5に係る
障壁膜は、この実施例2では第1の層間膜4Aに相当
し、この発明の請求項1、4及び5に係る層間膜は、こ
の実施例2では第2の層間膜5Aに相当し、この発明の
請求項1、4及び5に係る反射膜は、この実施例2では
アルミニウム反射膜6に相当する。
【0060】この実施例2の光学的共鳴構造の製造工程
では、光検出部3上の第1の層間膜4Aは、シリコンや
ゲルマニウムを使用したので上記実施例1のように絶縁
膜と半導体膜という具合に二種類の堆積装置及びエッチ
ング装置を備える必要はなく、製造工程の簡単化、装置
の節約を行うことができる。
【0061】つぎに、前述したこの実施例2の光学的共
鳴構造の作用について説明する。光学的な作用について
は、前述した実施例1と殆んど変わることはない。第1
の層間膜4Aの材料として、絶縁物に代わり、前述した
ようにn型ドーパントが1×1019〜1×1021個/c
3の高濃度にn型ドーピングしたシリコン、ゲルマニ
ウム、又はシリコン−ゲルマニウム混晶を使用してい
る。これらの高濃度にドーピングした半導体材料は赤外
線を良く吸収するが、膜厚を数百Å(0.02〜0.0
6μ)程度に極めて薄く作ることによって吸収量を低く
抑えている。
【0062】つづいて、この実施例2の光学的共鳴構造
以外のもう1つの作用である光キャリア収集効率の向上
の作用について図4を参照しながら説明する。図4は、
この発明の実施例2の光検出動作状態にある光検出部3
近傍のエネルギーポテンシャルを示す図である。
【0063】図4において、1はp型シリコン基板、3
は光検出部(シリコン−ゲルマニウム混晶)、4Aは第
1の層間膜、5Aは第2の層間膜のそれぞれのエネルギ
ーポテンシャルを示し、7は赤外線を吸収して生成され
た正孔、8は赤外線を吸収して励起された電子であり、
Fはフェルミレベル、EVは価電子帯上端のレベルをそ
れぞれ示す。
【0064】まず、光検出器部3、第1の層間膜4A及
び第2の層間膜5Aが作り出すポテンシャル形状につい
て説明する。
【0065】第1の層間膜4Aは、n型ドーピングして
いるので電荷中性状態においてフェルミレベルEFは、
バンドギャップ内の上端近傍にある。第2の層間膜5A
は、不純物ドーピングを行っていない(あるいは、低濃
度にドーピングを行っている)ので電荷中性状態におい
てフェルミレベルEFは、バンドギャップ内の中間付近
にある。シリコン−ゲルマニウム混晶(光検出部)3
は、高濃度にp型ドーピングを行っているので不純物レ
ベルが縮退し、フェルミレベルEFは価電子帯中にあ
る。第1の層間膜4Aと第2の層間膜5Aとシリコン−
ゲルマニウム混晶3を接触させるとそれぞれの半導体に
よって異なっているフェルミレベルを一致させるように
キャリアの移動が起こる。
【0066】その結果、平衡状態においてフェルミレベ
ルは、一定値を持つようになる。このポテンシャル形成
に関しては、n型ドーピングされた第1の層間膜4Aが
重要な働きをする。その働きを説明するために第1の層
間膜4Aがない場合について説明する。
【0067】図5は、第1の層間膜4Aがない場合のエ
ネルギーポテンシャルを示す図である。シリコン−ゲル
マニウム混晶3は、高濃度にp型ドーピングされている
ので空乏層はほとんど延びない。一方、第2の層間膜5
Aは、不純物ドーピングされていない(あるいは、低濃
度にドーピングを行っている)ので厚い空乏層が延びて
いる。このことは、空乏層中のポテンシャルがゆるやか
に傾斜していることを意味している。
【0068】入射光により生成された正孔7が第2の層
間膜5A側へ進行した場合、界面にポテンシャル障壁が
存在しないのでそのまま第2の層間膜5A中へ侵入す
る。侵入した正孔7は、衝突による散乱がなければ、第
2の層間膜5A内部に形成されたポテンシャル障壁に衝
突し、反射される。しかし、正孔7の平均自由行程は、
シリコン中で高々100Å程度であるからポテンシャル
障壁に衝突する前にフォノン等により散乱されて運動エ
ネルギーを失ってしまう。
【0069】この不都合を解消するためには、第2の層
間膜5Aのポテンシャルを正孔7の平均自由行程より短
い距離で急激に立上げればよい。ポテンシャルを急にす
るためには、密度の高い正の空間電荷が必要であり、高
密度の正の空間電荷を形成するためには、高濃度にn型
ドーピングした半導体層を界面部に設ければよい。
【0070】したがって、第1の層間膜4Aとして高濃
度にドーピングしたn型半導体層を設けると図4に示し
たような界面で急峻に立上るポテンシャルが形成され
る。このようなポテンシャル形状では、入射光により生
成され、第1の層間膜4A側へ進行した正孔7は、第1
の層間膜4Aに侵入した後、平行自由行程を経ることな
くすぐにポテンシャル障壁に衝突し、反射されるわけで
ある。ただし、第1の層間膜4Aは、高濃度に不純物が
ドーピングされているため赤外線吸収率が高いので、で
きるだけ薄く作らなければならない。
【0071】さらに、この実施例2の構造では、以上述
べた効果の他に、次のように優れた効果も合わせ持って
いる。
【0072】光検出部3が、シリコン−ゲルマニウム混
晶により形成された場合、p型シリコン基板1とシリコ
ン−ゲルマニウム混晶3との格子定数の差により、シリ
コン−ゲルマニウム混晶3の内部には、強いストレスが
生じている。このストレスは、光検出カットオフ波長に
影響しているのでストレスが安定していることが必要で
あるが、熱処理等の工程を経るとストレスが緩和してし
まい、光検出カットオフ波長が変化してしまう。
【0073】第1の層間膜4A及び第2の層間膜5Aを
シリコンにより形成した場合は、p型シリコン基板1、
シリコン−ゲルマニウム混晶3、シリコンの第1及び第
2の層間膜4A及び5Aというように、真中にシリコン
−ゲルマニウム混晶を挟み、両側にシリコン層を設けた
サンドウィッチ構造となるので機械的に安定し熱処理等
のストレス緩和に対して、極めて強くなる。したがっ
て、光検出特性が安定するという優れた効果も有してい
る。
【0074】この発明の実施例2は、前述したように、
入射赤外線の光電変換を行う光検出部3と、前記光検出
部3の表面上に前記入射赤外線の波長よりも薄く形成さ
れた第1の層間膜4Aと、前記第1の層間膜4Aの表面
上に光学的共鳴条件を満足する厚さで形成され、屈折率
が高く赤外線吸収率の低い第2の層間膜5Aと、前記第
2の層間膜5Aの表面上に形成され、赤外線反射率の高
いアルミニウム反射膜6とを備えたものである。
【0075】つまり、上記光検出部3として、例えば、
プラチナ(Pt)、イリジウム(Ir)等の金属、プラ
チナシリサイド、イリジウムシリサイド等の金属化合物
などの金属薄膜、あるいは、ヘテロ接合を形成するため
の、例えば、p型ドーパントが1×1019〜1×1021
個/cm3の高濃度にp型ドーピングを行なったシリコ
ン−ゲルマニウム混晶(Si1−xGex)を用い、上
記第1の層間膜4Aとして、n型ドーパントが1×10
19〜1×1021個/cm3の高濃度にn型ドーピングを
行なったシリコン、ゲルマニウム、又はシリコン−ゲル
マニウム混晶を用い、上記第2の層間膜5Aとして、不
純物をドーピングしない、又はp型若しくはn型ドーパ
ントが1×1017個/cm3以下の低濃度にp型若しく
はn型ドーピングしたシリコン、ゲルマニウム、あるい
はシリコン−ゲルマニウム混晶を用いたものである。
【0076】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る固体撮像装置
は、以上説明したとおり、半導体基板上に設けられ入射
光を光電変換する光検出部と、この光検出部上に設けら
れ前記入射光により発生したキャリアを反射する障壁膜
と、この障壁膜上に設けられた層間膜と、前記層間膜上
に設けられ前記光検出部を透過した入射光を反射する反
射膜とを備えたので、キャリアの収集効率を減ずること
なく、同じ波長の光の検出に対して層間膜の膜厚を低減
することができるという効果を奏する。
【0077】この発明の請求項2に係る固体撮像装置
は、以上説明したとおり、前記障壁膜が絶縁物により構
成されるので、光キャリアの収集効率を減ずることな
く、同じ波長の光の検出に対して層間膜の膜厚を低減す
ることができるという効果を奏する。
【0078】この発明の請求項3に係る固体撮像装置
は、以上説明したとおり、前記障壁膜が、シリコン酸化
物、又はシリコン窒化物により構成され、前記層間膜
が、シリコン、ゲルマニウム、又ははシリコン−ゲルマ
ニウム混晶により構成されるので、キャリアの収集効率
を減ずることなく、同じ波長の光の検出に対して層間膜
の膜厚を低減することができるという効果を奏する。
【0079】この発明の請求項4に係る固体撮像装置
は、以上説明したとおり、前記障壁膜がドーピングされ
た半導体により構成されるので、キャリアの収集効率を
減ずることなく、同じ波長の光の検出に対して簡単な製
造プロセスにより層間膜の膜厚を低減することができる
という効果を奏する。
【0080】この発明の請求項5に係る固体撮像装置
は、以上説明したとおり、前記障壁膜が、ドーピングさ
れたシリコン、ゲルマニウム、又はシリコン−ゲルマニ
ウム混晶により構成され、前記層間膜が、シリコン、ゲ
ルマニウム、又はシリコン−ゲルマニウム混晶により構
成されるので、キャリアの収集効率を減ずることなく、
同じ波長の光の検出に対して簡単な製造プロセスにより
層間膜の膜厚を低減することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の光学的共鳴構造の断面を
示す図である。
【図2】この発明の実施例1の光検出部近傍のエネルギ
ーポテンシャルを示す図である。
【図3】この発明の実施例2の光学的共鳴構造の断面を
示す図である。
【図4】この発明の実施例2の光検出部近傍のエネルギ
ーポテンシャルを示す図である。
【図5】この発明の実施例2の第1の層間膜がない場合
の光検出部近傍のエネルギーポテンシャルを説明するた
めの図である。
【図6】従来の固体撮像装置の光学的共鳴構造の断面を
示す図である。
【図7】従来の固体撮像装置の光検出部近傍のエネルギ
ーポテンシャルを示す図である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 シリコン酸化膜 3 光検出部 4 第1の層間膜 4A 第1の層間膜 5A 第2の層間膜 6 アルミニウム反射膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に設けられ入射光を光電変
    換する光検出部、この光検出部上に設けられ前記入射光
    により発生したキャリアを反射する障壁膜、この障壁膜
    上に設けられた層間膜、及び前記層間膜上に設けられ前
    記光検出部を透過した入射光を反射する反射膜を備えた
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記障壁膜は絶縁物により構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記障壁膜は、シリコン酸化物、又はシ
    リコン窒化物により構成され、前記層間膜は、シリコ
    ン、ゲルマニウム、又ははシリコン−ゲルマニウム混晶
    により構成されることを特徴とする請求項1記載の固体
    撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記障壁膜はドーピングされた半導体に
    より構成されることを特徴とする請求項1記載の固体撮
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記障壁膜は、ドーピングされたシリコ
    ン、ゲルマニウム、又はシリコン−ゲルマニウム混晶に
    より構成され、前記層間膜は、シリコン、ゲルマニウ
    ム、又はシリコン−ゲルマニウム混晶により構成される
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
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