JPH07245108A - 空気亜鉛電池用触媒層の製造法 - Google Patents

空気亜鉛電池用触媒層の製造法

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JPH07245108A
JPH07245108A JP6035661A JP3566194A JPH07245108A JP H07245108 A JPH07245108 A JP H07245108A JP 6035661 A JP6035661 A JP 6035661A JP 3566194 A JP3566194 A JP 3566194A JP H07245108 A JPH07245108 A JP H07245108A
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JP
Japan
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catalyst layer
polyacrylic acid
aqueous solution
powder
sheet
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Pending
Application number
JP6035661A
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English (en)
Inventor
Toshina Saeki
俊奈 佐伯
Akira Miura
晃 三浦
Tomoya Watanabe
朋也 渡邊
Koichi Sato
公一 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリテトラフルオロエチレン樹脂粉末の量を
少量にしても触媒層構成粒子間の結着力を良好に保ち、
機械的強度に優れるとともに、触媒層中の細孔分布を良
好にして放電特性に優れた空気亜鉛電池用触媒を提供す
る。 【構成】 炭素系粉末、無機金属酸化物およびPTFE
樹脂の各粉末からなる触媒層のシートを作製する際、液
状潤滑剤のアルコールと、ポリアクリル酸またはその
塩、ポリアクリル酸エステル、メチルセルロース、また
はカルボキシメチルセルロースのうちから選ばれた高分
子を含む水溶液とを混合し、これを前記粉末の混合物に
添加して混練するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気亜鉛電池の、とく
にその正極に用いる触媒層の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料電池では触媒物質を含有した
導電性物質粉末とポリテトラフルオロエチレン(以下P
TFEとする)樹脂とからなる触媒層が電極として用い
られており、この電極は前記導電性物質とPTFE樹脂
を混合した混合物にアルコール類やグリコール類等の液
状潤滑剤を添加して混練し、これをシート状に成型した
後、シートを加熱してシート中の液状潤滑剤を揮発除去
することにより作製している。
【0003】また、特開昭63−187574号公報に
はPTFE樹脂と触媒を含有する触媒層と、PTFE樹
脂と無機粉末を含有する層が一体に形成されたものや、
特開平2−177264号公報にはPTFE樹脂と炭素
粉末とからなる層と、PTFE樹脂と非炭素系粉末とか
らなる層が一体に形成されたものが提案されている。
【0004】ここで、撥水性のあるPTFE樹脂粉末は
触媒粉末や導電性粉末の結着剤として使用されており、
混練の際にPTFE樹脂は液状潤滑剤によって膨潤し、
さらに機械的せん断力により繊維化される。このPTF
E樹脂の微細繊維によって前記粉末間を三次元的に連結
し、触媒層の機械的強度を高めている。そして、触媒層
シート成型後にシートを加熱して液状潤滑剤を揮発除去
することにより、混合した粉末間に微小細孔を多数生じ
させ、酸素ガス、電解液および触媒層とからなる気−液
−固相の三相界面を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PTF
E樹脂粉末は撥水性が高いので、触媒層中のPTFE樹
脂の配合比が大きくなると電解液の触媒粉末や導電性粉
末への浸透が妨げられ、これにより三相界面のバランス
が崩れて触媒層電極の放電反応効率が低下していた。
【0006】一方、PTFE樹脂の配合比が小さいとP
TFE樹脂の微細繊維による粉末間の三次元的連結強
度、すなわち結着力が低下していた。このため、PTF
E樹脂粉末の添加量をできるだけ少なくしつつ触媒層の
機械的強度を良好に保つことが望まれていた。
【0007】また、触媒層の構成粉末を液状潤滑剤とと
もに混練する際に、粉末間を結合する力が小さいと、混
練後に触媒層のシートを加熱して前記液状潤滑剤を除去
した場合、前記粉末間の結合がゆるみ、粉末間の細孔の
大きさが必要以上に大きくなっていた。そして、電解液
が細孔に浸透して細孔を塞いでしまい、粉末間への酸素
ガスの供給が妨げられて電池の放電特性が低下してい
た。
【0008】本発明は、このような課題を解決するもの
であり、触媒層中のPTFE樹脂の量を少量にしても触
媒層構成粒子間の結着力を良好に保ち、機械的強度に優
れるとともに、触媒層中の細孔分布を良好にして放電特
性に優れた空気亜鉛電池用触媒層を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の空気亜鉛電池用触媒層の製造法は、炭素
系粉末、無機金属酸化物およびポリテトラフルオロエチ
レン樹脂の各粉末を混合する工程と、この混合物にポリ
アクリル酸またはその塩、ポリアクリル酸エステル、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロースの群から
選ばれた1種の増粘剤を含む水溶液と、アルコールとを
添加して混練する工程と、この混練物をシート状に成型
する工程とからなるものである。
【0010】
【作用】本発明の空気亜鉛電池用触媒層の製造法では、
炭素系粉末、無機金属酸化物およびPTFE樹脂の各粉
末からなる触媒層を作製する際、液状潤滑剤のアルコー
ルと、ポリアクリル酸またはその塩、ポリアクリル酸エ
ステル、メチルセルロース、またはカルボキシメチルセ
ルロースのうちから選ばれた高分子を含む水溶液とを混
合し、これを前記粉末の混合物に添加して混練するもの
である。したがって、触媒層の撥水性が高くなることを
防ぐために触媒層中のPTFE樹脂の配合比をできるだ
け少なくした場合でも、前記水溶液中の高分子が潤滑剤
の粘性を高めるとともに結着剤としてはたらくため、触
媒層構成粒子間の結合力を高めることができる。
【0011】また、触媒層をシート状に成型した後、シ
ートを加熱してシート中のアルコールおよび前記高分子
を除去するが、前記高分子が触媒層構成粒子間の結合力
を高めているので、アルコールおよび高分子の除去後に
粉末間の結合がゆるむことはなく、粉末間の細孔が大き
くなることはない。
【0012】このため、触媒層中の細孔を適度な大きさ
に保って粉末間への電解液の浸透と酸素ガスの供給を良
好に行うことができ、放電特性に優れた空気亜鉛電池を
提供することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0014】本発明の空気亜鉛電池用触媒層の製造法を
以下に示す。まず、エタノールに濃度2重量%のポリア
クリル酸水溶液をエタノールの重量に対して、0,0.
2,0.5,0.75,1,1.5の割合で添加した。
そして、このエタノールを、炭素系粉末46.5重量
%、マンガン酸化物の粉末46.5重量%、PTFE樹
脂粉末7重量%からなる混合物に添加した。ここで、前
記エタノールの添加量と、前記粉末の混合物の総量との
比率は1:1とした。ついで、これらを混練しこの混練
物をシート状に成型した後、各シートを110℃で1時
間乾燥して水やエタノールを蒸発させた。さらに、各シ
ートの片面にポリプロピレン製の空気拡散層を配した
後、これらを310℃で2時間乾燥し、触媒層中のポリ
アクリル酸を除去した。
【0015】また、ポリアクリル酸水溶液の濃度を1重
量%とした以外は、上記と同様の触媒層を作製した。
【0016】次に上記の各触媒層シートを用いてシート
の引張強度および電流特性を測定した。
【0017】ここで、電流特性の測定方法は、半電池試
験セルを用い、触媒層シートの片側をネット状の集電体
に一定圧力で圧着し、触媒層側を濃度40重量%のKO
H水溶液中に浸し、空気拡散層側を空気にさらして、参
照電極にはHg/HgOを、対極には白金を用いて行っ
た。また、測定電流値は空気亜鉛電池の電池電圧で0.
9Vに相当する電位である−200mVでの単位面積当
たりの電流値とした。
【0018】また、電流値は触媒層シートを作製した後
の初度とシートを60℃で14日間、亜鉛粉を分散した
ゲル状電解液上に放置したものとを測定した。
【0019】この結果を、ポリアクリル酸の添加による
エタノールの粘度の変化とともに(表1)および(表
2)に示す。(表1)はポリアクリル酸水溶液の濃度が
1重量%、(表2)は前記濃度が2重量%の場合であ
る。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】(表1)からわかるように、ポリアクリル
酸水溶液の濃度が1重量%では触媒層の粘度を少し向上
させることはできるが、触媒層シートの引張強度を高め
ることはできなかった。
【0023】一方、(表2)に示したように、ポリアク
リル酸水溶液の濃度を2重量%とした場合には、この水
溶液をエタノールの重量に対して0.5〜1.0の割合
で添加すると、触媒層の引張強度およびその電流特性を
向上させることができた。
【0024】ポリアクリル酸水溶液の添加量がエタノー
ルの重量に対して0.5より小さいと、添加量が少ない
ために触媒層の強度および電流特性に向上が見られなか
った。また、ポリアクリル酸水溶液の添加量がエタノー
ルの重量に対して1より大きくなると、添加量が過剰に
なるため、この過剰のポリアクリル酸を除去した後の触
媒層では細孔の大きさが必要以上に大きくなっていた。
そして、粉末間の結着力が低下するとともに細孔中に電
解液が過剰に浸透して、酸素ガス、電解液、触媒層とか
らなる三相界面のバランスが崩れ、保存後の放電特性が
低下した。
【0025】以上の結果から、エタノールに対するポリ
アクリル酸水溶液の添加量は重量比で0.5〜1.0の
範囲が良く、エタノールとポリアクリル酸水溶液を混合
溶液の粘度は600mPa・s以上であることが好まし
い。
【0026】なお、本実施例では、ポリアクリル酸水溶
液の濃度を2重量%としたが、この濃度を1.5〜2.
5重量%の範囲としても同様の効果が得られた。
【0027】また、本実施例では増粘剤としてポリアク
リル酸を用いたが、この他にポリアクリル酸ソーダやポ
リアクリル酸エステル等のアクリル系水溶性高分子、ま
たはメチルセルロースやカルボキシメチルセルロースで
あっても同様の効果が得られ、さらにエタノール以外の
アルコール類を用いても同様の効果が得られた。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の空気亜鉛電池用
触媒層の製造法は、炭素系粉末、無機金属酸化物および
PTFE樹脂の各粉末からなる触媒層のシートを作製す
る際、液状潤滑剤のアルコールと、ポリアクリル酸また
はその塩、ポリアクリル酸エステル、メチルセルロー
ス、またはカルボキシメチルセルロースのうちから選ば
れた高分子を含む水溶液とを混合し、これを前記粉末の
混合物に添加して混練するものである。したがって、触
媒層の撥水性が高くなることを防ぐために触媒層中のP
TFE樹脂の配合比をできるだけ少なくした場合でも前
記水溶液中の高分子が潤滑剤の粘性を高めるとともに結
着剤としてはたらくため、触媒層構成粒子間の結着力を
高めることができる。
【0029】そして、触媒層を成型後、加熱して触媒層
中のアルコールや前記高分子を除去しても、触媒層の構
成粒子間の結合力が高いので粒子間の結合にゆるみが生
じることはなく、粉末間に適度な大きさの細孔を有する
触媒層を得ることができる。したがって、触媒層と電解
液と酸素ガスの三相界面のバランスが良好で放電特性に
優れた空気亜鉛電池を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 公一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素系粉末、無機金属酸化物およびポリテ
    トラフルオロエチレン樹脂の各粉末を混合する工程と、
    この混合物に、ポリアクリル酸またはその塩、ポリアク
    リル酸エステル、メチルセルロース、カルボキシメチル
    セルロースの群から選ばれた高分子を含む水溶液と、ア
    ルコールとを添加してこれらを混練する工程と、この混
    練物をシート状に成型する工程とからなる空気亜鉛電池
    用触媒層の製造法。
  2. 【請求項2】前記高分子を含む水溶液の濃度は1.5〜
    2.5重量%であり、この水溶液をアルコールに対して
    重量比で0.5〜1.0の割合で添加する請求項1記載
    の空気亜鉛電池用触媒層の製造法。
JP6035661A 1994-03-07 1994-03-07 空気亜鉛電池用触媒層の製造法 Pending JPH07245108A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003049935A1 (fr) * 2001-12-13 2003-06-19 Beijing Meiliyuan Tech. Co., Ltd Feuille de micropoudre compacte inorganique, son procede de production et produit ainsi obtenu

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003049935A1 (fr) * 2001-12-13 2003-06-19 Beijing Meiliyuan Tech. Co., Ltd Feuille de micropoudre compacte inorganique, son procede de production et produit ainsi obtenu

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