JPH07244891A - テープレコーダ - Google Patents

テープレコーダ

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Publication number
JPH07244891A
JPH07244891A JP6054765A JP5476594A JPH07244891A JP H07244891 A JPH07244891 A JP H07244891A JP 6054765 A JP6054765 A JP 6054765A JP 5476594 A JP5476594 A JP 5476594A JP H07244891 A JPH07244891 A JP H07244891A
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JP
Japan
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lever
tape
rotation
gear
reel shaft
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6054765A
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English (en)
Inventor
Toshio Yoshimura
利夫 吉村
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Tanashin Denki Co Ltd
Original Assignee
Tanashin Denki Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07244891A publication Critical patent/JPH07244891A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 制御回路などの高価な部品を用いること
なくリワインドプレイ機能を実現したテープレコーダを
提供する。 【構 成】 回転伝達系(16)は一方のリ−ル軸
(1,2)を回転駆動する。係止機構(81)は復動方
向に付勢された巻戻し操作レバー(32)を往動位置に
係止する。連動機構(P)は、巻戻し操作レバーが復動
位置にあるときには回転伝達系を巻取りリール軸側(1
7)に連結し、かつ巻戻し操作レバーが往動位置にある
ときには回転伝達系を供給リール軸側(21,22)に
連結する。テープ終端検出機構(16c,61,62,
65,67)はテープ終端を検出して終端検出位置に変
位される揺動レバー(67)を備えている。伝達レバー
(77)は揺動レバーに連動して係止機構による係止を
解除する。連動機構には揺動レバーを動作位置に復帰さ
せる手段(55,77e,83)が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープを巻き戻し
た後、自動的にテープ再生状態にするリワインドプレイ
機能を備えたテープレコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダには、オートリバース機
能を備えたテープ両側再生方式の装置と、テープ片側再
生方式の装置とが存在する。オートリバース機能は、テ
ープ終端で磁気テープの走行方向を自動的に反転させて
再生動作を継続するので取扱が簡単であるが、構造が複
雑なため高価である。
【0003】一方、テープ片側再生方式の装置は、構造
が簡単で安価であるが、磁気テープが終端まで巻き取ら
れた場合、テープカセットを一旦装置から取り出して反
転させるか、または磁気テープを巻き戻した後、再び磁
気テープを再生する操作を行う必要がある。したがっ
て、取扱が面倒であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの不都合を改良
したテープレコーダが、特公昭58−43821号公報
に開示されている。このテープレコーダは、テープ巻き
戻し機構を電磁石にて操作状態に保持し、磁気テープの
終端が検出されると、電磁石への通電を停止してテープ
巻き戻し機構を解除して、テープ再生状態を再設定する
ものである。しかし、電磁石を用いているので、この電
磁石を制御するための制御回路が必要となるため、高価
なものとなる。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、制御回路などの高価な部品を用いることな
くリワインドプレイ機能を実現したテープレコーダを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のテープレコーダは、巻取りリール軸側(1
7)または供給リール軸側(21,22)にモータ
(4)の回転力を択一的に伝達して一方のリ−ル軸
(1,2)を回転駆動する回転伝達系(16)と、往復
動可能に設けられるとともに復動方向に付勢された巻戻
し操作レバー(32)と、この巻戻し操作レバーを往動
位置に係止する係止機構(81)と、連動機構(P)
と、テープ終端検出機構(16c,61,62,65,
67)と、伝達レバー(77)とを具備している。
【0007】前記連動機構は、前記巻戻し操作レバーの
往復動作に連動して位置変位し、前記巻戻し操作レバー
が復動位置にあるときには前記回転伝達系を巻取りリー
ル軸側に連結し、かつ前記巻戻し操作レバーが往動位置
にあるときには前記回転伝達系を供給リール軸側に連結
する。
【0008】前記テープ終端検出機構は、リ−ル軸の回
転に伴って動作位置にて揺動し、テープ終端によるリ−
ル軸の回転停止を検出して終端検出位置に変位される揺
動レバー(67)を備えている。
【0009】前記伝達レバーは、上記揺動レバーの終端
検出位置への変位動作に連動して前記係止機構による前
記巻戻し操作レバーの往動位置での係止を解除する。そ
して、前記連動機構には、前記回転伝達系を供給リール
軸側から巻取りリール軸側との連結位置に切換える際、
前記揺動レバーを動作位置に復帰させる手段(55,7
7e,83)が設けられている。
【0010】また、前記揺動レバーが、終端検出位置に
変位されたときにモータの回転を停止させる機能を備え
ている場合がある。
【0011】
【作 用】モータが巻取りリール軸を回転させて、テ
ープレコーダがテープ再生状態にある時に、巻戻し操作
レバーを往動すると、連動機構が回転伝達系を巻取りリ
ール軸側から供給リール軸側に連結し、供給リール軸を
回転させる。この供給リール軸の回転により、テープレ
コーダはテープ巻戻し状態となる。
【0012】そして、テープ終端になると、揺動レバー
がリ−ル軸の回転停止を検出して終端検出位置に変位
し、これに連動して伝達レバーが係止機構による巻戻し
操作レバーの往動位置での係止を解除する。この解除に
より、巻戻し操作レバーは付勢力により復動し、この復
動に連動して連動機構は回転伝達系を巻取りリール軸側
に連結し、テープレコーダはテープ再生状態となる。ま
た、この際の連動機構の位置変位により、揺動レバーは
動作位置に復帰する。
【0013】また、前記揺動レバーが、終端検出位置に
変位されたときにモータの回転を停止させる機能を備え
ている場合がある。この場合には、テープ巻戻し状態か
らテープ再生状態に切り換わる際に、モータの回転が停
止する。したがって、回転伝達系がテープを巻き戻し方
向に駆動している時に、テープ終端が検出されると、一
旦その駆動が停止され、その後、テープを再生方向に駆
動する。
【0014】
【実 施 例】次に、本発明におけるテープレコーダに
組み込まれるリワインドプレイ装置の実施例について説
明する。 (実施例1)図1は本発明に係るテープレコーダの実施
例1の平面図で、特にその駆動機構を説明するための図
である。図2はリワインドプレイ装置の平面図で、特に
テープ終端検出機構および解除機構を説明するための図
である。図3は自動停止状態を説明するための図であ
る。
【0015】図4は巻き戻し機構を説明するための図で
ある。図5は図4に図示する状態から巻き戻しレバーを
押し込んだ状態を説明するための図である。図6は図5
に図示する状態において解除機構が作動した時の状態を
説明するための図である。
【0016】図1において、この実施例1のリワインド
プレイ装置は車載用テープレコーダに採用されている。
そして、図示しないテープカセットがテープレコーダに
手前側(図においては右側)から挿入されると、テープ
カセットはローディング機構によりテープ再生位置に移
動されて、テープカセットのリール孔が一対のリール受
け1,2に嵌まり、モータ4が回転しテープ再生状態と
なる。
【0017】このモータ4はシャーシSに固定され、そ
の回動軸はシャーシSの反対側(図においては紙面裏
側)の面から突出しており、その先端部にプーリ5が固
定されている。このプーリ5には駆動ベルト7が掛けら
れており、この駆動ベルト7はフライホイルプーリ10
に掛け渡されている。このフライホイルプーリ10はシ
ャーシSの裏側面に回転可能に設けられており、そこに
はフライホイル歯車11が固定されている。そして、フ
ライホイルプーリ10に一体に固定されたキャプスタン
12がシャーシSを貫通して表側面(図においては紙面
表側)に突出している。
【0018】後述するギヤプレートPはキャプスタン1
2を中心として回動するように取り付けられている。こ
のギヤプレートPには大小2枚の歯車が重なった状態で
同軸に配置された伝達歯車16がその取付け軸53に回
転可能に設けられている。
【0019】そして、大歯車16aはフライホイル歯車
11に噛合している。また、図1のテープ再生状態で
は、小歯車16bは、リール受け1に対して同軸に設け
られている巻取り側リール歯車17に噛合している。こ
の伝達歯車16の大歯車16aと小歯車16bとは図示
しない摩擦クラッチで連結され、通常は一体となって回
転するが、小歯車16bに強い負荷が加わってその回転
が停止すると、大歯車16aは停止した小歯車16bと
は滑りながら回転する。
【0020】これらモータ4、プーリ5、駆動ベルト
7、フライホイルプーリ10、フライホイル歯車11、
伝達歯車16および巻取り側リール歯車17でテープを
走行させる駆動機構が構成されている。
【0021】なお、大歯車16aと一体にカム16cが
形成されており、図3に示すように、そのカム16cに
は係合突出部16dが設けられている。また、図1にお
いて、伝達歯車16の右側には、中間歯車21がシャー
シSに回転可能に設けられ、この中間歯車21はリール
受け2に対して同軸に設けられている供給側リール歯車
22に噛合している。そして、図1に示す状態から、ギ
ヤプレートPがキャプスタン12を中心として反時計方
向に回動し、図5に示す状態になると、ギヤプレートP
に取り付けられている伝達歯車16の小歯車16bが中
間歯車21に噛合する。このギヤプレートPが連動機構
を構成している。
【0022】また、図1における上側には、早送り操作
レバー31が左右方向に往復動自在に設けられている。
この早送り操作レバー31が奥側(図において左側)に
押し込まれると、テープ巻取り側のリール受け1にテー
プを高速に巻取る早送りモードが設定される。一方、早
送り操作レバー31のシャーシS側(図においては紙面
裏側)には、操作部材である巻戻し操作レバー32が左
右方向に往復動自在に設けられている。この巻戻し操作
レバー32が奥側(図において左側)に押し込まれる
と、テープ供給側のリール受け2を回転駆動してテープ
を高速に巻き戻す巻き戻しモードが設定される。
【0023】これらの操作レバー31,32は図示しな
いコイルバネなどの付勢手段で、手前側(図において右
側)に付勢されており、その手前側の先端部33には操
作ボタン(図示しない)が取り付けられる。また、図4
に示すように、巻戻し操作レバー32の奥側(図におい
ては左側)には、略長方形の開孔35が形成され、この
開孔35に台形の係合突起36が突出形成されている。
そして、開孔35の先端側には、長孔であるガイド孔3
8が穿たれ、このガイド孔38はピンチローラ支持軸3
9に嵌まってガイドされる。巻戻し操作レバー32の両
側面の一部はシャーシS側に折れ曲がって垂直部41,
42が形成されている。そして、この垂直部42には二
股係合部43がシャーシS側に突出して形成されてい
る。この二股係合部43は、ギヤプレートPの巻戻し操
作レバー32側の面に突出して形成された係合突起51
と係合している。
【0024】そして、図4において、巻戻し操作レバー
32を奥側(図においては左側)に押圧すると、その二
股係合部43がギヤプレートPの係合突起51と係合し
ているので、ギヤプレートPはキャプスタン12を中心
として反時計方向に回動する。この回動により伝達歯車
16が右側に移動し、その小歯車16bが中間歯車21
に噛合して、図5に図示する状態になる。この状態で
は、伝達歯車16の回転は中間歯車21を介して、供給
側リール歯車22に伝達される。そして、供給側リール
歯車22に一体に形成されたリール受け2が回転し、テ
ープ巻き戻し状態となる。
【0025】また、ギヤプレートPの図5において左側
には、起動部55がシャーシSとは反対側に折り曲げら
れて突出している。また、押圧部56が図において左側
に突出して形成されている。
【0026】図2において、巻取り側リール歯車17の
回転軸17aおよび供給側リール歯車22の回転軸22
aには摩擦により一緒に回転するように検出片61,6
2が設けられている。なお、歯車は図2以外の図におい
ては一点鎖線の二重円で図示されているが、図2におい
ては一点鎖線の一本の円で図示されている。
【0027】この検出片61,62にはピン61a,6
2aが突出して形成されている。また、シャーシSに設
けられた回動軸64を軸として回動する検出レバー65
には、ピン61aと当接する当接部65a、ピン62a
と当接する当接部65bが一体に形成されている。
【0028】図2において、検出レバー65に一体に形
成されたピン65cは、揺動レバー67の当接部67a
に当接し、揺動レバー67を反時計方向に回動偏奇して
いる。この揺動レバー67には図3に示すように開孔6
7bが形成され、開孔67bには突起67cが突出形成
されている。この突起67cは、検出レバー65による
揺動レバー67の回転偏奇力が消失したとき、カム16
cの回転に伴ってカム16cの突出部16dに当接して
上側に押圧される。これら検出片61,62、揺動レバ
ー67、検出レバー65およびカム16cによりテープ
終端検出機構が構成されている。
【0029】図3において、揺動レバー67には長孔で
あるガイド孔67dが形成され、巻取り側リール歯車1
7の回転軸17aに揺動およびスライド可能に嵌まって
いる。そして、揺動レバー67の下側の先端部には、図
において紙面表側の面に一対の係合突起67eが突出し
て形成されている。
【0030】この一対の係合突起67eは、駆動機構の
動作開始および停止を制御する制御部材であるスイッチ
レバー69の円弧状の突条69aを挟む状態で設けられ
ている。このスイッチレバー69は、揺動レバー67に
連動して作動する連動機構としての機能を有しており、
揺動レバー67の表側に配置される突条69aはスイッ
チレバー69の揺動レバー67側の面に突出して形成さ
れている。
【0031】なお、スイッチレバー69の奥側(図にお
いて左側)に一体成形された円弧状の板バネ部69bの
下面に設けられた係合突起69cは、シャーシSに穿た
れた一対の係止孔71a,71bの一方に係止される。
そして、このスイッチレバー69は回動軸69dを中心
として回動し、その係合突起69cが係止孔71aに係
止される図1に示す第一回動位置、またはその係合突起
69cが係止孔71bに係止される図3に示す第二回動
位置の2回動位置間のいずれかの位置に係止される。
【0032】さらに、図3において、スイッチレバー6
9の上側には長孔69eが形成されている。また、スイ
ッチレバー69の中央部には凹部69fが形成され、そ
の周面には、スイッチレバー69を操作するための多数
のカム面が形成されている。この凹部69fの説明は本
発明には関係がないので割愛する。
【0033】そして、スイッチレバー69の下側には、
スイッチ操作部69gが突出して形成されている。この
スイッチ操作部69gはスイッチレバー69が第二回動
位置にある時には、スイッチ73の当接部73aを押圧
し、奥側(図において左側)に変位させている。する
と、スイッチ73の第一リード部73bと第二リード部
73cとはその接点が離れ、第二リード部73cと第三
リード部73dとはその接点が接続される。
【0034】また、図1に示すように、スイッチレバー
69が第一回動位置にある時には、スイッチ操作部69
gはスイッチ73の当接部73aを押圧していない。こ
の場合には、第一リード部73bと第二リード部73c
とはその接点が接続され、第二リード部73cと第三リ
ード部73dとはその接点が離れる。そして、モータ4
の接点は第一リード部73bと第二リード部73cに接
続されているので、モータ4は、スイッチレバー69が
第一回動位置にある時には回転し、第二回動位置にある
時には停止する。
【0035】一方、図3に示すように、スイッチレバー
69の前述の長孔69eには、回動レバー75の一端部
に設けられた係合ピン75aが係合している。この回動
レバー75はシャーシSに設けられた軸75bを中心に
回動可能に設けられ、その他端部には長孔75cが形成
されている。
【0036】この長孔75cには、図2に示すように伝
達レバー77の一端部に設けられたピン77aが係合し
ている。この伝達レバー77に形成された回動軸77b
は、シャーシSに穿たれた長孔78に回動およびスライ
ド可能に取り付けられている。また、伝達レバー77の
奥側(図においては左側)側面には付勢手段である棒バ
ネ部77cが突出して形成されている。この棒バネ部7
7cの先端は、垂直に立ち上がって配置されているシャ
ーシSの後壁S1に当接している。
【0037】そして、伝達レバー77の手前側(図にお
いては右側)側面にはカム面を形成する切欠き部77d
と、係合部である段部77eとが設けられている。ま
た、伝達レバー77の他端部にはピン77fが突出して
いる。
【0038】このピン77fは、係止部材81に形成さ
れた矩形の開孔81aに遊嵌している。係止部材81は
ピンチローラ支持軸39に回動可能に支持され、図示し
ないバネにより時計方向に付勢されている。そして、係
止部材81の他端部には係止部である係止突起81bが
巻戻し操作レバー32側に折り曲げられて形成されてお
り、巻戻し操作レバー32の開孔35に嵌まっている。
【0039】(実施例1の作用)つぎに、このように構
成された装置の作用について説明する。最初に、巻戻し
操作レバー32が奥側(図において左側)に押し込まれ
て、リワインド動作が行われる場合を説明する。
【0040】図1はテープ再生状態を示している。この
状態では、スイッチレバー69は第一回動位置にあり、
そのスイッチ操作部69gはスイッチ73の当接部73
aを押圧していない。したがって、第一リード部73b
の接点と第二リード部73cの接点とが接触し、モータ
4は回転している。
【0041】そして、モータ4の回転は、プーリ5、駆
動ベルト7、フライホイルプーリ10、フライホイル歯
車11、伝達歯車16の大歯車16a、および小歯車1
6bを介して巻取り側リール歯車17に伝達され、巻取
り側リール歯車17と一体に構成されているリール受け
1が反時計方向に回転している。
【0042】この図1に示す状態から、巻戻し操作レバ
ー32を奥側(図においては左側)に押し込むと、図4
に示すように、巻戻し操作レバー32の二股係合部43
が奥側に移動し、この二股係合部43に係合する係合突
起51も奥側に移動する。すると、係合突起51を具備
するギヤプレートPがキャプスタン12を軸として反時
計方向に回動し、伝達歯車16が手前側(図においては
右側)に変位する。この結果、伝達歯車16の小歯車1
6bが巻取り側リール歯車17から離れて、中間歯車2
1に噛合して、図5に示す状態となる。そして、中間歯
車21に噛合している供給側リール歯車22は時計方向
に回転し、巻き戻しリール受け2が図示しない磁気テー
プを巻き戻す。
【0043】また、図4において、巻戻し操作レバー3
2の奥側(図において左側)への移動に伴って、開孔3
5の係合突起36も奥側に移動する。そして、係合突起
36は係止部材81の係止突起81bに当接して、係止
部材81を反時計方向に回動させる。係合突起36の手
前側(図においては右側)の端部が係止突起81bより
も奥側に変位すると、係止部材81は図示しないバネの
付勢力により時計方向に回動して、図5に示す状態とな
る。巻戻し操作レバー32は図示しないバネにより手前
側(図においては右側)に付勢されているが、その係合
突起36の手前側段部が係止突起81bに係止されてい
るので、図5に示す往動位置に保持される。
【0044】このようにして、図示しないテープは巻き
戻されるが、巻き戻しが終了してテープ終端に達する
と、テープはそれ以上走行しないので、リール受け1お
よびリール受け2はその回転を停止する。
【0045】このテープ巻き戻しが終了した際における
テープ終端検出の動作を、図2を参照して説明する。な
お、図2はテープ再生状態を示すものであるが、テープ
巻き戻し時には、伝達歯車16の位置が図2に示された
状態よりも少し右側に変位して、中間歯車21に噛合し
た状態となる。
【0046】図2において、供給側リール歯車22が時
計方向に回転している時は、供給側リール歯車22の回
転軸22aに嵌められている検出片62は時計方向に回
動付勢される。そして、この検出片62のピン62aは
検出レバー65の当接部65bを押圧し、検出レバー6
5を回動軸64を中心として時計方向に回動させる。す
ると、検出レバー65のピン65cが揺動レバー67の
当接部67aを押圧し、図において上側に押圧する。
【0047】揺動レバー67は巻取り側リール歯車17
の回転軸17aに対して回動およびスライド可能に設け
られているが、揺動レバー67の端部がスイッチレバー
69の円弧状の突条69aによりスライドができないよ
うに係止されているので、揺動レバー67は巻取り側リ
ール歯車17の回転軸17aを中心として反時計方向に
回動する。
【0048】また、揺動レバー67の開孔67bには、
モータ4(図1参照)が回転している間は常時回転して
いるカム16cが嵌まっている。そして、カム16cの
突出部16dが図において右側にきたときには、開孔6
7bの図において右側の内側面を押圧し、揺動レバー6
7が時計方向に回動した二点鎖線で図示された状態にな
る。
【0049】そして、この状態から、カム16cが時計
方向に回転して、カム16cの突出部16dが揺動レバ
ー67の突起67cに近づいた時には、前述のように、
検出レバー65のピン65cが揺動レバー67の当接部
67aを図において上側に押圧して、揺動レバー67を
反時計方向に回動させているので、揺動レバー67は実
線で図示された位置に移動しており、突出部16dが突
起67cに当接することはない。
【0050】しかしながら、テープが終端にきて、供給
側リール歯車22の回転が停止すると、検出片62およ
び検出レバー65の移動が停止し、検出レバー65のピ
ン65cが揺動レバー67の当接部67aを押圧しなく
なり、揺動レバー67を反時計方向に回動させる力がな
くなる。したがって、カム16cの突出部16dが図に
おいて右側にきて、揺動レバー67が時計方向に回動さ
れた二点鎖線で図示された状態から、カム16cが時計
方向に回転して、カム16cの突出部16dが揺動レバ
ー67の突起67cに近づいた時には、前述の場合と相
違して、揺動レバー67は移動しないで、二点鎖線で図
示された位置を維持する。この結果、カム16cの突出
部16dが揺動レバー67の突起67cに当接し、揺動
レバー67を上側(終端検出位置)に押圧移動させる。
【0051】この揺動レバー67の移動により、揺動レ
バー67の係合突起67eに係合しているスイッチレバ
ー69の突条69aは図において上側に変位する。そし
て、スイッチレバー69は板バネ部69bのバネ力に抗
して回動軸69dを中心として時計方向に回動し、その
係合突起69cを第一回動位置の状態である係止孔71
aの係止から離脱させて、係止孔71bに係止させ、図
3に示す第二回動位置の状態となる。
【0052】このスイッチレバー69の時計方向の回動
により、スイッチレバー69のスイッチ操作部69gが
スイッチ73の当接部73aを押圧して、前述のように
接点を切り換えて、モータ4(図1参照)の回転を停止
させる。
【0053】そして、スイッチレバー69が回動軸69
dを中心に時計方向に回動すると、回動レバー75が軸
75bを中心として反時計方向に回動し、この回動レバ
ー75を介して伝達レバー77が図において下側に移動
する。
【0054】図5において、伝達レバー77が前述のよ
うに図において下側に変位すると、そのピン77fを嵌
め込んでいる開孔81aを具備している係止部材81が
図示しないバネの付勢力に抗して反時計方向に回動す
る。そして、係止部材81の係止突起81bが図におい
て上側に変位し、巻戻し操作レバー32の係合突起36
との係合が解除される。したがって、図6において、ス
イッチレバー69、回動レバー75および伝達レバー7
7がリンク機構を構成しており、係止部材81を解除す
る解除機構の機能を有している。
【0055】係止部材81との係合が解除された巻戻し
操作レバー32は図示しないバネの付勢力により、手前
側(図においては右側)に移動する。すると、巻戻し操
作レバー32の二股係合部43に係合突起51を係合し
たギヤプレートPが時計方向に回動する。この回動に伴
って、ギヤプレートPの取付け軸53に回動可能に設け
られた伝達歯車16の小歯車16bは、中間歯車21と
の噛合から離脱して、巻取り側リール歯車17と噛合し
て、図4に示す状態となる。
【0056】また、図6において、ギヤプレートPの時
計方向の回動により、その起動部55が伝達レバー77
の段部77eに当接し、伝達レバー77を上側に押圧し
移動させる。ギヤプレートPがさらに時計方向に回動す
ると、押圧部56が伝達レバー77の切欠き部77dの
側面に当接し、図において左側に押圧する。すると、伝
達レバー77は回動軸77bを中心として、棒バネ部7
7cに抗して反時計方向に回動する。そして、ギヤプレ
ートPの起動部55と伝達レバー77の段部77eとの
係合を解除する。その後も、ギヤプレートPは少し時計
方向に回動して、図4に図示する状態となる。
【0057】そして、伝達レバー77が図において上側
に移動すると、伝達レバー77に回動レバー75を介し
て連結されているスイッチレバー69が反時計方向に回
動し、第二回動位置から第一回動位置に変位する。そし
て、スイッチレバー69はスイッチ操作部69gおよび
当接部73aを介してスイッチ73を作動させる。する
と、モータ4(図1参照)が再度回転を開始し始め、前
述のように、多数の歯車を介して巻取り側リール歯車1
7が回転し、図1に示すテープ再生状態となる。
【0058】このようにして、スイッチレバー69が第
二回動位置から反時計方向に回動して第一回動位置にな
るとき、その突条69aに係合している揺動レバー67
が下側(動作位置)に引き戻されてテープ終端検出機構
を初期状態に戻す。
【0059】なお、伝達レバー77が上側に移動した状
態においては、ピン77fが上側に移動して、係止部材
81の時計方向の回動を許容する。この結果、図示しな
いバネの付勢力により、係止部材81は時計方向に回動
して、図1に図示する初期状態に復帰する。以上で、リ
ワインドプレイの動作の説明を終了する。
【0060】テープ再生状態での、テープ終端検出は、
巻取り側リール歯車17の回転軸17aに嵌められてい
る検出片61の反時計方向への回転力付与と、この検出
片61のピン61aによる検出レバー65の当接部65
aの上側への押圧作用によって、前述のリワインドプレ
イの動作の場合と同様にして行われる。
【0061】ところでテープ再生状態においてテープ終
端検出が行われたのち、テープを巻き戻しを行うため
に、巻戻し操作レバー32を奥側(図において左側)に
押し込んでも、このままではスイッチレバー69を図3
に図示する第二回動位置から第一回動位置に回動させる
ことはできない。このような不具合を解消するには、例
えば次のように構成すれば良い。
【0062】(実施例2)図7により本発明の駆動装置
の実施例2について説明する。なお、この実施例2の説
明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要
素には同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0063】図7は、テープ再生状態でテープ終端にな
り、前述のようにスイッチレバー69が第一回動位置か
ら第二回動位置に変位して、モータ4(図1参照)が停
止した状態を示している。
【0064】図7において、実施例2は実施例1と相違
して、回動レバー75の軸75bに、細長い開始レバー
83の第一長孔83aが嵌められてスライド可能に設け
られている。開始機構としての開始レバー83にはさら
に第二長孔83bが穿たれ、シャーシSに設けられたピ
ン85に嵌まっている。また、開始レバー83の一端部
には当接部83cが形成され、他端部には押圧部83d
が形成されている。
【0065】そして、巻戻し操作レバー32が奥側(図
においては左側)に押し込まれて、ギヤプレートPがキ
ャプスタン12を中心に反時計方向に回動したとき、こ
のギヤプレートPの押圧部56にて開始レバー83の当
接部83cを下側に押圧するように構成されている。さ
らに、開始レバー83の下側への移動により、その押圧
部83dにてスイッチレバー69の端部69hを押圧
し、スイッチレバー69を回動軸69dを中心に反時計
方向に回動させて、第二回動位置から第一回動位置に移
動させるように構成されている。
【0066】このようなスイッチレバー69の第一回動
位置への変位により、揺動レバー67が図2に図示する
位置に戻り、テープ終端検出機構が初期状態に戻る。し
たがって、開始レバー83はテープ終端検出機構を初期
状態に戻す戻し部材としての機能を有している。
【0067】なお、テープ巻き戻し状態においてテープ
終端検出がなされ、ギヤプレートPが時計方向に回動す
る際にも、その押圧部56にて開始レバー83が下側に
押圧移動され、その移動がスイッチレバー69を介して
伝達レバー77に伝達される。したがって、この場合に
は伝達レバー77に段部77eを設けなくても、係止部
材81を解除動作させることができる。
【0068】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (1)実施例においては、伝達歯車16の大歯車16a
と小歯車16bとの間に摩擦部材を介在させたが、リー
ル受け1,2に各々摩擦部材を設けることも可能であ
る。
【0069】(2)実施例2においては、開始レバー8
3を設けてスイッチレバー69を作動させているが、ギ
ヤプレートPで直接スイッチレバー69を作動させるこ
とも可能である。 (3)実施例においては、テープの終端を検出すると自
動的にモータのスイッチを働かせて、モータを停止して
いるが、フライホイルへの伝達経路を遮断することも可
能である。
【0070】(4)実施例においては、リワインドプレ
イ装置を車載用のテープレコーダに採用したが、車載用
以外の据え置き型のテープレコーダに採用することも可
能である。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、往動した巻き戻し操作
レバーを係止機構で係止し、その係止機構の解除および
テープ終端検出機構の動作位置への復帰を揺動レバー、
伝達レバーおよび連動機構により行っているので、電磁
石などを用いておらず、この電磁石を制御するための制
御回路が不必要となり、安価なものとなる。
【0072】また、前記揺動レバーが、終端検出位置に
変位されたときにモータの回転を停止させる機能を備え
ている場合がある。この場合には、回転伝達系がテープ
を巻き戻し方向に駆動している時に、テープ終端が検出
されると、一旦その駆動が停止され、その後、テープを
再生方向に駆動する。その結果、リワインドプレイ時に
おけるテープ走行の反転の際に、テープ走行速度が遅く
なるのでテープおよびテープ駆動機構に衝撃が加わらな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るテープレコーダの実施例1
を示す平面図で、特にその駆動機構を説明するための図
である。
【図2】図2はリワインドプレイ装置の平面図で、特に
テープ終端検出機構および解除機構を説明するための図
である。
【図3】図3は自動停止状態を説明するための図であ
る。
【図4】図4は巻き戻し機構を説明するための図であ
る。
【図5】図5は図4に図示する状態から巻き戻しレバー
を押し込んだ状態を説明するための図である。
【図6】図6は図5に図示する状態において解除機構が
作動した時の状態を説明するための図である。
【図7】図7は本発明に係るテープレコーダの実施例2
を示す平面図で、スイッチレバーが第二回動位置にある
時の状態を示す図である。
【符号の説明】
P ギヤプレート(連動機構) 1,2 リール受け(リール軸) 4 モータ 16 伝達歯車(回転伝達系) 16c カム(テープ終端検出機構) 17 巻取り側リール歯車 21 中間歯車 22 供給側リール歯車 32 巻戻し操作レバー 55 起動部 61 検出片(テープ終端検出機構) 62 検出片(テープ終端検出機構) 65 検出レバー(テープ終端検出機構) 67 揺動レバー 77 伝達レバー 77e 段部 81 係止部材(係止機構) 83 開始レバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取りリール軸側(17)または供給リ
    ール軸側(21,22)にモータ(4)の回転力を択一
    的に伝達して一方のリ−ル軸(1,2)を回転駆動する
    回転伝達系(16)と、 往復動可能に設けられ、復動方向に付勢された巻戻し操
    作レバー(32)と、 この巻戻し操作レバーを往動位置に係止する係止機構
    (81)と、 前記巻戻し操作レバーの往復動作に連動して位置変位
    し、前記巻戻し操作レバーが復動位置にあるときには前
    記回転伝達系を巻取りリール軸側に連結し、かつ前記巻
    戻し操作レバーが往動位置にあるときには前記回転伝達
    系を供給リール軸側に連結する連動機構(P)と、 リ−ル軸の回転に伴って動作位置にて揺動し、テープ終
    端によるリ−ル軸の回転停止を検出して終端検出位置に
    変位される揺動レバー(67)を備えたテープ終端検出
    機構(16c,61,62,65,67)と、 上記揺動レバーの終端検出位置への変位動作に連動して
    前記係止機構による前記巻戻し操作レバーの往動位置で
    の係止を解除する伝達レバー(77)と、 前記連動機構に設けられて、前記回転伝達系を供給リー
    ル軸側から巻取りリール軸側との連結位置に切換える
    際、前記揺動レバーを動作位置に復帰させる手段(5
    5,77e,83)とを具備したことを特徴とするテー
    プレコーダ。
  2. 【請求項2】 前記揺動レバーは、終端検出位置に変位
    されたとき、モータの回転を停止させる機能を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のテープレコーダ。
JP6054765A 1994-03-02 1994-03-02 テープレコーダ Withdrawn JPH07244891A (ja)

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