JPH07244863A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH07244863A
JPH07244863A JP6031191A JP3119194A JPH07244863A JP H07244863 A JPH07244863 A JP H07244863A JP 6031191 A JP6031191 A JP 6031191A JP 3119194 A JP3119194 A JP 3119194A JP H07244863 A JPH07244863 A JP H07244863A
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JP
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optical pickup
area
mode
tracking servo
groove
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JP6031191A
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Hachiro Yokota
八郎 横田
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Alpine Electronics Inc
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Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピット領域とグルーブ領域を有するディスク
上のピックアップ現在位置に対し、トラッキングサーボ
系を間違ったモードに切り替えるのを回避する。 【構成】 光ピックアップ3からのI信号とJ信号を加
算器5aで加算後、DCレベル検出回路11でDC成分
レベルを検出し、判別回路12で所定の基準レベルと比
較して現在位置がピット領域とグルーブ領域のいずれに
あるかを示す判別信号を出力させる。ショックによるサ
ーボ外れで、光ピックアップ3の現在位置が記録再生用
ミニディスク1のピット領域とグルーブ領域のいずれか
不明となったとき、システムコントローラ13はトラッ
キングサーボをオフしたまま判別回路12の出力に基づ
き、トラッキングサーボ系を間違ったモードに設定しな
いようにしながら、現在位置に適したトラッキングサー
ボ系のモード切り替えとシーク動作を行わせ、ショック
前の位置に復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスク装置に係り、特
にMDなどのピット領域とグルーブ領域を有するディス
クに対してピックアップ現在位置が存在する領域に応じ
てトラッキングサーボ系のモード切り替えを行うように
したディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年実用化が図られたミニディスク(M
D)にはディスクの全周にわたりスパイラル状に刻設さ
れたグルーブに光磁気方式で音楽データの記録・再生を
できるようにした記録再生用ミニディスクがある。この
記録再生用ミニディスクは、ディスクの全てがグルーブ
領域となっているのでなく、最内周のTOCエリアはピ
ット領域となっており、ピット列によりディスクに対す
る記録条件、ディスクの種類等が記録されている。ミニ
ディスクに対する記録・再生を行うミニディスクシステ
ムは光ピックアップで検出したE信号とF信号の差を演
算してトラッキングエラー信号TEを求め、トラッキン
グサーボ系でトラックの追跡を行うようにしているが、
3ビーム方式の場合、ピット領域とグルーブ領域でトラ
ッキングエラー信号TEの極性が反転する。トラッキン
グエラー信号TEをそのままトラッキングサーボ回路に
入力すると、ピット領域では正常なトラッキングサーボ
が掛かるから良いが、グルーブ領域ではサーボが外れて
暴走してしまい、トラッキングアクチュエータが異常振
動して劣化を早めたり、信号読み取りが出来なくなって
しまう。
【0003】このため、ピット領域のTOC情報を読み
取る際にはトラッキングサーボ系をピットモードに切り
替え、トラッキングエラー信号TEのままサーボ回路に
入力し、グルーブ領域のUTOC情報や音楽データを読
み取る際にはトラッキングサーボ系をグルーブモードに
切り替えてトラッキングエラー信号TEを反転させたの
ちサーボ回路に入力することで、常に正常なトラッキン
グサーボが掛かるようにしている。
【0004】ミニディスクシステムに記録再生用ミニデ
ィスクが装填されたあとの動作手順を簡単に説明する
と、まず、ミニディスクシステムは光ピックアップを最
内周側の所定位置に機械的に移動することで、TOCエ
リアの開始場所の直前に光ピックアップを位置させる。
このあと、トラッキングサーボ系をピットモードに切り
替えることで、ピット列からディスクに対する記録条件
等を読み取ることができる。図5に示す如く、TOCエ
リアはディスク中心から半径14.5mm〜16mmの範囲に定め
られているので、記録条件等の読み取りが終わったあ
と、トラックジャンプを行い、一定距離、例えば2mmだ
け光ピックアップの検出位置を外周方向へ機械的に移動
させてグルーブ領域に入れる。そして、トラッキングサ
ーボ系をグルーブモードに切り替えてグルーブの蛇行で
記録されたアドレスを読み取り、グルーブ領域の開始位
置でなければ、内周方向へ少しずつトラックジャンプを
繰り返し、グルーブ領域の開始位置に来たところで、グ
ルーブモードのまま通常再生を開始し、UTOC情報の
読み取りをしたのち、音楽データの再生を実行するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
クからデータの読み取りを行っている途中において、シ
ョックでフォーカスサーボやトラッキングサーボが外れ
たとき、光ピックアップの検出位置が変わらなければ、
トラッキングサーボ系を以前のモードにしたまま読み取
りを再開させれば良いが、ショックの為、光ピックアッ
プの検出位置が飛んでしまうことが多く、かかる場合、
元々、光ピックアップの検出位置がグルーブ領域内の開
始位置近くに有ると、ショックによりグルーブ領域から
ピット領域に飛んだりすることがある。この場合、サー
ボが外れる前のモードのままでは、トラッキングサーボ
系のモードが不適合となり、サーボが暴走してトラッキ
ングアクチュエータを劣化させてしまったり、現在位置
の読み取りができず、ショック直前の位置へ復帰し、再
生を再開することができなくなったりする。
【0006】また、車載用ミニディスクシステムの場
合、記録再生用ミニディスクの再生中に、ACCをオフ
したり、他のオーディオソースに切り替えたりすると、
車載用ミニディスクシステムの電源が落ち、光ピックア
ップはその時点の位置に止まることになる。但し、車載
用ミニディスクシステムの電源が落ちている間に、車両
の振動で光ピックアップの位置が変わってしまう場合が
多く、電源オフ時に光ピックアップがグルーブ領域内の
開始位置近くに有ったとき、次にACCオンや、ミニデ
ィスクへのオーディオソースの切り替えで、車載用ミニ
ディスクシステムの電源が入ったとき、光ピックアップ
の検出位置がグルーブ領域からピット領域に飛んでしま
っていることがある。この場合も、以前のモードのまま
では、トラッキングサーボ系のモードが不適合となり、
サーボが暴走してトラッキングアクチュエータを劣化さ
せてしまったり、現在位置の読み取りができず、電源オ
フ直前の位置へ復帰し、再生を再開することができなく
なったりする。
【0007】以上から本発明の目的は、ピット領域とグ
ルーブ領域を有するディスク上の光ピックアップ現在位
置に対し、トラッキングサーボ系を間違ったモードに切
り替えるのを回避できるディスク装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、光ピックアップで検出されたI信号とJ信号を加
算する加算手段と、加算器出力のDC成分レベルを検出
するDCレベル検出手段と、DCレベル検出手段で検出
されたDC成分レベルを所定の基準レベルと比較し、光
ピックアップの読み取り位置がピット領域とグルーブ領
域のいずれか判別する判別手段と、判別手段での判別結
果に基づきトラッキングサーボ系のモード切り替えを行
う切り替え制御手段を設けたことにより達成される。
【0009】
【作用】本発明によれば、光ピックアップで検出された
I信号とJ信号の加算出力のDC成分レベルを検出し、
このDC成分レベルを所定の基準レベルと比較し、光ピ
ックアップの読み取り位置がピット領域とグルーブ領域
のいずれか判別し、判別結果に基づきトラッキングサー
ボ系のモード切り替えを行う。これにより、例えば、シ
ョックでサーボが外れたり、電源がオフされたため、光
ピックアップがピット領域とグルーブ領域のいずれに有
るか判らなくなっても、ショック終了後や電源オン後、
現在位置がいずれの領域に存在するか判別可能となり、
トラッキングサーボ系を間違ったモードに設定するのを
回避して、トラッキングサーボが暴走し、トラッキング
アクチュエータが異常振動して劣化するのを防ぐことが
でき、また、判別結果に基づき適切なモードに切り替え
ることで、ショック直前や電源オフ直前の位置を速やか
にシークするなど、所望の動作を確実に実行することが
可能となる。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る車載用ミニディスクシス
テムの構成図である。1はグルーブ領域にUTOC情報
と音楽データ、最内周のピット領域にTOC情報が記録
された記録再生用ミニディスク、2はスピンドルモータ
であり、図示しないスピンドルサーボ系により記録再生
用ミニディスク1を所定の一定線速度で回転する。3は
記録再生用ミニディスク1に対しレーザビームを照射
し、反射ビームより記録再生用ミニディスク1に記録さ
れた信号を検出する3ビーム方式の光ピックアップ、4
は光ピックアップ3を記録再生用ミニディスク1の半径
方向に送るスレッドモータである。
【0011】5は光ピックアップ3の検出信号からRF
信号及びEFM信号、フォーカスエラー信号FE、トラ
ッキングエラー信号TE等を作成するヘッドアンプであ
り、5aは光ピックアップから入力したI信号とJ信号
を加算してピット領域に対するRF信号を作成する加算
器、5bはI信号からJ信号を減算してグルーブ領域に
対するRF信号を作成する減算器、5cは加算器5aま
たは減算器5bの出力を切り替えて出力するスイッチ、
5dはRF信号に対する増幅を行うRFアンプ、5eは
RF信号を2値化してEFM信号を出力する2値化回
路、5fは光ピックアップから入力したE信号からF信
号を減算してトラッキングエラー信号TEを作成する減
算器である。なお、図示してないがヘッドアンプ5は光
ピックアップから所定の信号を入力して所定の演算を行
いフォーカスエラー信号FEを作成する演算器も有して
いる。スイッチ5cは後述するシステムコントローラの
モード切り替え制御により、ピットモードとされたとき
は加算器5aの側、グルーブモードとされたときは減算
器5bの側に切り替えられる。また、RFアンプ5dの
ゲインもピットモードとグルーブモードで可変される。
【0012】6はシステムコントローラの制御に従いピ
ットモードとグルーブモードでトラッキングエラー信号
TEの極性切り替えを行う極性切替回路であり、6aは
トラッキングエラー信号TEの極性を反転する反転回
路、6bは減算器5fの出力または反転回路6aの出力
を切り替えて出力するスイッチで、システムコントロー
ラのモード切り替え制御により、ピットモードとされた
ときは減算器5fの側、グルーブモードとされたときは
反転回路6aの側に切り替えられる。7はフォーカスエ
ラー信号FEと、極性切替回路6から入力したトラッキ
ングエラー信号TE´に基づき、光ピックアップ3に設
けられたフォーカスアクチュエータとトラッキングアク
チュエータ(ともに図示せず)、スレッドモータ4の駆
動制御を行い、レーザビームを信号面に合焦させたり、
トラックを追跡させたりするサーボ回路、8はトラッキ
ングエラー信号TEやRF信号に基づきフォーカスサー
ボ外れやトラッキングサーボ外れを検出するサーボ外れ
検出回路、9はRF信号からグルーブの蛇行によって記
録されたアドレスデータを復調するアドレス復調回路、
10はEFM信号から音楽データ(圧縮音楽データ)、
サブデータ等を復調するディジタル信号処理回路であ
る。音楽データは図示しない伸長回路を経てDA変換さ
れ出力される。
【0013】11は加算器5aの出力中のDC成分レベ
ルを検出するDCレベル検出回路、12はDCレベル検
出回路の出力を所定の基準レベルと比較して現在の光ピ
ックアップ読み取り位置がピット領域かグルーブ領域か
判別し判別信号を出力する判別回路である。現在の光ピ
ックアップ読み取り位置がピット領域に在るとき、加算
器5aの出力のDC成分レベル(振幅中心レベル)はほ
ぼ零レベルであるのに対し、現在の光ピックアップ読み
取り位置がグルーブ領域に在るとき、加算器5aの出力
のDC成分レベル(振幅中心レベル)は+側にシフトす
る。よって、基準レベルをピット領域でのDC成分レベ
ルとグルーブ領域でのDC成分レベルの真ん中に設定し
ておけば、現在の光ピックアップ読み取り位置がピット
領域かグルーブ領域か判別可能となる(ここでは、判別
信号はDC成分レベルが基準レベルより高いときグルー
ブ領域を示す「H」とし、DC成分レベルが基準レベル
より低いときピット領域を示す「L」とする)。
【0014】13はシステムの全体的な制御を行うシス
テムコントローラであり、ミニディスク装填後、光ピッ
クアップ3をディスク最内周側の所定の初期位置に復帰
させ、ヘッドアンプ5、極性切替回路6をピットモード
にし、スピンドルモータ2を立ち上げるとともに、フォ
ーカスサーボとトラッキングサーボをオンし、光ピック
アップ3、ヘッドアンプ5、ディジタル信号処理回路1
0の経路でピット領域に記録されたTOC情報を読み取
らせて内蔵メモリ(図示せず)に格納する。そして、T
OC情報から装填されたミニディスクの種類を判別し、
記録再生用ミニディスク1の場合、システムコントロー
ラ13はTOC情報を読み取ったあと、一定距離だけ光
ピックアップ3をディスク外周方向へトラックジャンプ
させてグルーブ領域に入れ、ヘッドアンプ5と極性切替
回路6をグルーブモードに切り替えたのち、各種サーボ
をオンし、光ピックアップ3、ヘッドアンプ5、アドレ
ス復調回路9、ディジタル信号処理回路10の経路でア
ドレスデータを読み取り、少しずつ光ピックアップ3を
内周方向へトラックジャンブさせて、グルーブ領域の開
始位置までシークさせる。そして、UTOC情報を読み
取り、内蔵メモリに格納したあと、1曲目の先頭位置ま
でシークし、しかるのち演奏を開始させる。演奏中、シ
ステムコントローラ13は光ピックアップ3の現在位置
を示すアドレスデータを内蔵メモリに更新登録する。内
蔵メモリに記憶されたデータは、電源オフ中も保存され
るようになっている。
【0015】また、システムコントローラ13は演奏中
にサーボ外れ検出回路8でショックによるサーボ外れが
検出されたとき、ショック直前の演奏位置に復帰させる
制御を行う。図2はシステムコントローラ13によって
なされるサーボ外れ時の復帰処理を示す流れ図であり、
以下、この図を参照して説明する。ショックが加わる
と、元々、光ピックアップ3の検出位置がグルーブ領域
の先頭近くにあったとき、ショックによる移動で光ピッ
クアップ3がピット領域に入ってしまうことがあり、い
ずれの領域に光ピックアップ3が存在するのか判らなく
なってしまう。ピット領域に入ったとき、ショックを受
ける前のグルーブモードのままトラッキングサーボをオ
ンすると、トラッキングサーボが暴走状態となり、ま
た、ショック直前位置に復帰させ、演奏を再開すること
ができない。
【0016】システムコントローラ13はサーボ外れ検
出回路9でフォーカスサーボ外れまたはトラッキングサ
ーボ外れが検出されると、トラッキングサーボはオフし
たままでフォーカスサーボ等をオンする(フォーカスサ
ーボだけオンしてもよい。図2のステップ101)。こ
のとき、レーザビームがピット領域に当たっているとき
は、I信号とJ信号の加算出力のDC成分レベルが低
く、グルーブ領域に当たっているときはI信号とJ信号
の加算出力のDC成分レベルが高くなる。DCレベル検
出回路11での検出レベルが高く基準レベルを越えてい
るとき判別回路12は「H」レベルの判別信号を出力
し、DCレベル検出回路11での検出レベルが低く基準
レベルを下回っているとき「L」レベルの判別信号を出
力する。
【0017】システムコントローラ13はステップ10
1の後、判別回路12からの入力を監視しており(ステ
ップ102)、「H」レベルが入力されているとき、光
ピックアップ3の現在位置がグルーブ領域内にあると判
断し、ヘッドアンプ5、極性切替回路6をグルーブモー
ドに切り替えさせる(ステップ103)。そして、トラ
ッキングサーボをオンし(必要であれば、スレッドサー
ボ、スピンドルサーボもオンする。ステップ104)、
光ピックアップ3、ヘッドアンプ5、アドレス復調回路
8、ディジタル信号処理回路10の経路でアドレスを読
み取り(ステップ105)、サーボ外れが起きる直前の
アドレスと比較してずれが有るかチェックし(ステップ
106)、ずれがあれば、サーボ外れが起きる直前の位
置までトラックジャンプによるシーク(粗シークや精細
シーク)を行ったのち、演奏を再開させる(ステップ1
07、108)。
【0018】若し、ステップ102で判別回路12から
「L」レベルの判別信号が入力されたとき、光ピックア
ップ3の現在位置がピット領域内にあると判断し、サー
ボ外れが起きる直前のアドレスからおよその移動量を計
算して、サーボ外れが起きる直前の位置近くまでトラッ
クジャンプによる粗シークを行い(ステップ109)、
ステップ102に戻ってグルーブ領域に正しく入ったか
チェックし、グルーブ領域に入っていればここでグルー
ブモードに切り替え(ステップ103)、トラッキング
サーボをオンし、光ピックアップ3、ヘッドアンプ5、
アドレス復調回路8、ディジタル信号処理回路10の経
路でアドレスを読み取り(ステップ104、105)、
サーボ外れが起きる直前のアドレスと比較し、ずれがあ
れば、サーボ外れが起きる直前の位置までトラックジャ
ンプによるシークを行ったのち、演奏を再開させる(ス
テップ106〜108)。
【0019】このように、ショックでサーボが外れ、光
ピックアップ3の現在位置が元のグルーブ領域とは逆の
ピット領域に飛んでも、トラッキングサーボ系を誤った
モードでオンする恐れがなくなり、トラッキングサーボ
の暴走を回避してトラッキングアクチュエータの異常振
動による劣化を防止することができ、また、短時間の内
にショック直前位置に復帰させ、演奏を再開させること
ができる。
【0020】これと異なり、システムコントローラ13
は演奏中にACCオフまたは他のオーディオソースの切
り替え等で電源がオフしたあと、次にACCオンまたは
ミニディスクへのソース切り替えで電源がオンすると、
前回電源オフ直前の演奏位置に復帰させる制御を行う。
図3はシステムコントローラ13によってなされる電源
オン時の復帰処理を示す流れ図であり、以下、この図を
参照して説明する。電源がオフされると、光ピックアッ
プ3は電源オフ直前の位置に止まるのであるが、電源オ
フ中に車両の振動が加わるため、元々、光ピックアップ
3の検出位置がグルーブ領域の先頭近くにあったとき、
ショックによる移動で光ピックアップ3がピット領域に
入ってしまうことがあり、いずれの領域に光ピックアッ
プ3が存在するのか判らなくなってしまう。ピット領域
に入ったとき、グルーブモードのままトラッキングサー
ボをオンしたのでは、トラッキングサーボが暴走し、ま
た、電源オフ直前位置に復帰させ、演奏を再開すること
ができない。
【0021】システムコントローラ13は電源がオンさ
れると、セットにディスク装填済みかチェックし(図3
のステップ201)、YESであれば、更に、内蔵メモ
リにTOC情報、UTOC情報と一緒に、電源オフ直前
位置を示すアドレスが保存されているかチェックする
(ステップ202)。YESであれば、トラッキングサ
ーボはオフしたまま各種サーボをオンし、判別回路12
からの入力から光ピックアップ3の現在位置がピット領
域とグルーブ領域のいずれに在るかチェックする(ステ
ップ203、204)。
【0022】システムコントローラ13は判別回路12
から「H」レベルが入力されたとき、光ピックアップ3
の現在位置がグルーブ領域内にあると判断し、ヘッドア
ンプ5、極性切替回路6をグルーブモードに切り替えさ
せる(ステップ205)。そして、トラッキングサーボ
をオンし(ステップ206)、光ピックアップ3、ヘッ
ドアンプ5、アドレス復調回路8、ディジタル信号処理
回路10の経路でアドレスを読み取り(ステップ20
7)、前回電源がオフされる直前のアドレスと比較し
(ステップ208)、ずれがあれば、該アドレスまでト
ラックジャンプによるシーク(粗シークや精細シーク)
を行ったのち、演奏を再開させる(ステップ209、2
10)。
【0023】若し、ステップ204で判別回路12から
「L」レベルが入力されたとき、光ピックアップ3の現
在位置がピット領域内にあると判断し、前回電源がオフ
される直前のアドレスからおよその移動量を計算して、
前回電源がオフされる直前の位置近くまでトラックジャ
ンプによる粗シークを行い(ステップ211)、ステッ
プ204に戻ってグルーブ領域に正しく入ったかチェッ
クし、グルーブ領域に入っていればここでグルーブモー
ドに切り替え(ステップ205)、トラッキングサーボ
をオンし、光ピックアップ3、ヘッドアンプ5、アドレ
ス復調回路8、ディジタル信号処理回路10の経路でア
ドレスを読み取り(ステップ206、207)、前回電
源がオフされる直前のアドレスと比較し、ずれがあれ
ば、トラックジャンプによるシークを行ったのち、演奏
を再開させる(ステップ208〜210)。
【0024】このように、演奏中に電源がオフし、更
に、オンとなった場合も、振動で光ピックアップ3の現
在位置が元のグルーブ領域とは逆のピット領域に飛んで
も、トラッキングサーボ系を誤ったモードでオンする恐
れがなくなり、トラッキングサーボの暴走を回避してト
ラッキングアクチュエータの異常振動による劣化を防止
することができ、また、短時間の内に電源オフ直前位置
に復帰させ、演奏を再開させることができる。
【0025】上記した実施例によれば、ショックでサー
ボが外れたり、電源がオフされたため、光ピックアップ
3がピット領域とグルーブ領域のいずれに有るか判らな
くなっても、ショック終了後や電源オン後、現在位置が
いずれの領域に存在するか判別可能となり、再生系(R
Fアンプ)は勿論のことトラッキングサーボ系を間違っ
たモードに設定するのを回避でき、トラッキングサーボ
の暴走によるトラッキングアクチュエータの劣化を防止
できるとともに、これらの系を適切なモードに設定しな
がら、ショック直前や電源オフ直前の位置を速やかにシ
ークすることができる。
【0026】なお、上記した実施例では現在の領域の判
別でピット領域であったとき、目的アドレスから凡その
移動量を計算して光ピックアップを外周方向に移動する
ようにしたが、最初は一定距離だけトラックジャンプに
より光ピックアップを外周方向に移動してグルーブ領域
に入れ、ここで、グルーブモードに切り替え、トラッキ
ングサーボをオンしてアドレスを読み取り、目的アドレ
スとの差に従い粗シークまたは精細シークを行うように
してもよい。また、図2のステップ109のあと直ちに
ステップ103に進むようにしたり、図3のステップ2
11のあと直ちにステップ205に進むようにしても良
い。
【0027】更に、上記した実施例では、グルーブ領域
だけに音楽データの記録されたディスクを対象として説
明したが、本発明はピット領域とグルーブ領域の両者に
音楽データの記録されたコンパチブルタイプのディスク
にも同様に適用することができる。この場合、ピット領
域にも音楽データとともにサブコード等により位置情報
が記録されているので、ショックによるサーボ外れや電
源オフにより、光ピックアップが現在いずれの領域に存
在するか判らなくなっても、本発明により迅速かつ容易
にピット領域とグルーブ領域のいずれに存在するか判別
することができ、判別結果に基づき、例えば、現在ピッ
ト領域に存在していれば、ピットモードに切り替えてト
ラッキングサーボをオンして現在位置を読み取り、移動
先がピット領域内であれば、ピットモードのままトラッ
クジャンブによりシークする。移動先がグルーブ領域で
あれば、移動量を計算してトラックジャンプによりシー
クしたのち、グルーブモードに切り替え、トラッキング
サーボをオンして現在位置を読み取り、目的位置との差
に従い粗シークまたは精細シークを行うようにすればよ
い。現在の領域を判別した結果、グルーブ領域であった
ならば、グルーブモードに切り替え、トラッキングサー
ボをオンして現在位置を読み取り、移動先がグルーブ領
域内であれば、グルーブモードのままトラックジャンブ
によりシークする。移動先がピット領域であれば、移動
量を計算してトラックジャンプによりシークしたのち、
ビットモードに切り替え、トラッキングサーボをオンし
て現在位置を読み取り、目的位置との差に従い粗シーク
または精細シークを行うようにすればよい。
【0028】また、図1の如くDCレベル検出回路1
1、判別回路12をシステムコントローラの外部に設け
る代わりに、図4に示す如く、加算器5aの出力をA/
Dコンバータ14でA/D変換したのちシステムコント
ローラ130に入力するようにし、該システムコントロ
ーラ130のレベル検出部130Aにおいて、加算器5
aの出力のDC成分レベルを検出し、判別部130Bで
の所定の基準レベルとの比較による領域判別を行い、判
別結果に基づきモード切り替え制御部130Cがヘッド
アップ5のスイッチ5cとRFアンプ5d、トラッキン
グサーボ系の極性切替回路6のスイッチ6bなどに対す
るモード切り替え制御を行うようにしてもよい。また、
本発明はフォーカスサーボやトラッキングサーボが外れ
た場合だけでなく、スピンドルサーボが外れた場合に
も、同様に適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上本発明によれば、光ピックアップで
検出されたI信号とJ信号の加算出力のDC成分レベル
を検出し、このDC成分レベルを所定の基準レベルと比
較し、光ピックアップの読み取り位置がピット領域とグ
ルーブ領域のいずれか判別し、判別結果に基づきトラッ
キングサーボ系のモード切り替えを行うようにしたか
ら、例えば、ショックでサーボが外れたり、電源がオフ
されたため、光ピックアップがピット領域とグルーブ領
域のいずれに有るか判らなくなっても、ショック終了後
や電源オン後、現在位置がいずれの領域に存在するか判
別可能となり、トラッキングサーボ系を間違ったモード
に設定するのを回避して、トラッキングサーボが暴走
し、トラッキングアクチュエータが異常振動して劣化す
るのを防ぐことができ、また、判別結果に基づき適切な
モードに切り替えることで、ショック直前や電源オフ直
前の位置を速やかにシークするなど、所望の動作を確実
に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車載用ミニディスクシ
ステムの要部構成図である。
【図2】図1中のシステムコントローラによるサーボ外
れ時の復帰処理を示す流れ図である。
【図3】図1中のシステムコントローラによる電源オン
時の復帰処理を示す流れ図である。
【図4】図1の変形例を示す一部省略した構成図であ
る。
【図5】記録再生用ミニディスクの規格を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 記録再生用ミニディスク 3 光ピックアップ 5 ヘッドアンプ 6 極性切替回路 8 サーボ回路 9 アドレス復調回路 10 ディジタル信号処理回路 11 DCレベル検出回路 12 判別回路 13、130 システムコントローラ 130A DCレベル検出部 130B 判別部 130C モード切り替え制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピット領域とグルーブ領域を有するディ
    スクに対し、ピット領域に対してはトラッキングサーボ
    系をピットモードに切り替えて信号読み取りを行い、グ
    ルーブ領域に対してはトラッキングサーボ系をグルーブ
    モードに切り替えて信号読み取りを行うようにしたディ
    スク装置において、 光ピックアップで検出されたI信号とJ信号を加算する
    加算手段と、 加算器出力のDC成分レベルを検出するDCレベル検出
    手段と、 DCレベル検出手段で検出されたDC成分レベルを所定
    の基準レベルと比較し、光ピックアップの読み取り位置
    がピット領域とグルーブ領域のいずれか判別する判別手
    段と、 判別手段での判別結果に基づきトラッキングサーボ系の
    モード切り替えを行う切り替え制御手段と、 を備えたことを特徴とするディスク装置。
JP6031191A 1994-03-01 1994-03-01 ディスク装置 Pending JPH07244863A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100556496B1 (ko) * 1999-03-05 2006-03-03 엘지전자 주식회사 광 디스크 트랙킹 제어 방법
KR100630006B1 (ko) * 2000-01-26 2006-09-28 엘지전자 주식회사 광기록재생기의 트래킹 제어방법

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KR100556496B1 (ko) * 1999-03-05 2006-03-03 엘지전자 주식회사 광 디스크 트랙킹 제어 방법
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