JPH07244523A - 定常状態検出装置 - Google Patents
定常状態検出装置Info
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- JPH07244523A JPH07244523A JP6032411A JP3241194A JPH07244523A JP H07244523 A JPH07244523 A JP H07244523A JP 6032411 A JP6032411 A JP 6032411A JP 3241194 A JP3241194 A JP 3241194A JP H07244523 A JPH07244523 A JP H07244523A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現在の運転の立ち上がり状況に基づき、定常
状態に達したか否かをリアルタイムで自動的かつ確実に
検出可能な定常状態検出装置を提供する。 【構成】 計測装置10によって計測された被検出装置
の運転指標の時系列的なデータを、データ記憶部22に
記憶する。定常状態における運転指標のモデルを、モデ
ル記憶部32に記憶する。バッチ平均計算部41は、複
数のデータを適当な大きさのバッチに分割してバッチ平
均値を計算し、情報量基準値算定部42は、バッチ平均
値が示すパターンとモデルのパターンとを比較して、情
報量基準値を算定する。データ選択部43は、過渡状態
のデータを除去し、定常状態判定部44は、残ったデー
タの数が元のデータの一定割合aよりも多い場合に、被
検出装置が定常状態に達したものと判断する。判定結果
表示部50によって判定結果を表示する。
状態に達したか否かをリアルタイムで自動的かつ確実に
検出可能な定常状態検出装置を提供する。 【構成】 計測装置10によって計測された被検出装置
の運転指標の時系列的なデータを、データ記憶部22に
記憶する。定常状態における運転指標のモデルを、モデ
ル記憶部32に記憶する。バッチ平均計算部41は、複
数のデータを適当な大きさのバッチに分割してバッチ平
均値を計算し、情報量基準値算定部42は、バッチ平均
値が示すパターンとモデルのパターンとを比較して、情
報量基準値を算定する。データ選択部43は、過渡状態
のデータを除去し、定常状態判定部44は、残ったデー
タの数が元のデータの一定割合aよりも多い場合に、被
検出装置が定常状態に達したものと判断する。判定結果
表示部50によって判定結果を表示する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラントのプロセス制
御を行う場合などにおいて、プロセスが定常的な安定し
た運転の状態である定常状態に達したことを自動的に検
出するための定常状態検出装置に関する。
御を行う場合などにおいて、プロセスが定常的な安定し
た運転の状態である定常状態に達したことを自動的に検
出するための定常状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場やプラントなど(以下、被検出装置
と呼ぶ)の生産管理やプロセス制御において、生産工程
ないしはプロセスが定常的な安定した運転の状態である
定常状態に達したことを検出することは、定常状態でし
か行えない作業の指示を出したり、多重安全系のうち高
価なものを解除するなど監視努力を弱めたりする判断を
下すために重要である。定常状態に達したとする判断が
早すぎると、作業指示や安全装置の解除が早すぎること
になり、危険である。反面、定常状態に達したとする判
断があまりに遅すぎると、作業指示や安全装置の解除が
時期を失することになり、経済性に問題が出る。
と呼ぶ)の生産管理やプロセス制御において、生産工程
ないしはプロセスが定常的な安定した運転の状態である
定常状態に達したことを検出することは、定常状態でし
か行えない作業の指示を出したり、多重安全系のうち高
価なものを解除するなど監視努力を弱めたりする判断を
下すために重要である。定常状態に達したとする判断が
早すぎると、作業指示や安全装置の解除が早すぎること
になり、危険である。反面、定常状態に達したとする判
断があまりに遅すぎると、作業指示や安全装置の解除が
時期を失することになり、経済性に問題が出る。
【0003】従来のプロセス制御において、定常状態を
検出するためには、運転監視盤を見て人間が判断するの
が一般的になっている。しかし、人間は判断を誤ること
もあるので、その判断を助ける情報を提供するため、定
常状態に達したことを自動的に検出する装置が求められ
ている。また、省力化の観点からもこのような定常状態
を自動的に検出する装置の開発が望まれている。
検出するためには、運転監視盤を見て人間が判断するの
が一般的になっている。しかし、人間は判断を誤ること
もあるので、その判断を助ける情報を提供するため、定
常状態に達したことを自動的に検出する装置が求められ
ている。また、省力化の観点からもこのような定常状態
を自動的に検出する装置の開発が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】運転が定常状態に達し
たことを自動的に判断する最も簡単な方法として従来か
ら知られている方法は、被検出装置が完全停止している
状態からその運転を開始する(コールドスタートと呼ば
れる)と同時にデータの収集を行うことにより、被検出
装置が定常状態に達するまでの十分な時間を確定する方
法である。この方法では、測定誤差や諸条件の違いによ
る誤差が出るため、実験を何度か繰り返す必要がある。
このようにコールドスタートを繰り返してデータを収集
する方法は実際に使用されてはいるものの、次のような
幾つかの問題を生じる。なお、ここでは、問題点を具体
的に示す観点から、被検出装置の一例として反応窯の温
度を測定して定常状態に達したか否かを判断する場合に
ついて説明する。
たことを自動的に判断する最も簡単な方法として従来か
ら知られている方法は、被検出装置が完全停止している
状態からその運転を開始する(コールドスタートと呼ば
れる)と同時にデータの収集を行うことにより、被検出
装置が定常状態に達するまでの十分な時間を確定する方
法である。この方法では、測定誤差や諸条件の違いによ
る誤差が出るため、実験を何度か繰り返す必要がある。
このようにコールドスタートを繰り返してデータを収集
する方法は実際に使用されてはいるものの、次のような
幾つかの問題を生じる。なお、ここでは、問題点を具体
的に示す観点から、被検出装置の一例として反応窯の温
度を測定して定常状態に達したか否かを判断する場合に
ついて説明する。
【0005】コールドスタートのためには反応窯を何
度か完全停止しなければならないが、大規模な反応窯の
場合、このような完全停止は容易ではなく、多くの時間
と費用を要する。特に、反応窯を完全停止する場合、そ
の冷却に数日を要することも稀ではなく、コールドスタ
ートを繰り返して統計的に意味のあるデータを収集する
には数か月を要する。
度か完全停止しなければならないが、大規模な反応窯の
場合、このような完全停止は容易ではなく、多くの時間
と費用を要する。特に、反応窯を完全停止する場合、そ
の冷却に数日を要することも稀ではなく、コールドスタ
ートを繰り返して統計的に意味のあるデータを収集する
には数か月を要する。
【0006】収集したデータに基づいて一旦決めた基
準は、コールドスタートについて適用できても、反応窯
が部分停止した状態から運転を再開するウォームスター
トには適用できない。ウォームスタートの場合には、例
えば、反応窯は停止していても、原料の供給は他の窯が
続行しており、定常運転下と同様の安定した原料供給が
受けられる場合がある。そのような場合は、原料供給も
不安定な状況から運転を開始するコールドスタートの場
合よりもはるかに短時間で定常状態に収束するのが普通
である。したがって、このようなウォームスタートの場
合に、コールドスタートの場合のデータに基づいて決め
た基準によって定常状態に達したものと判断した場合に
は、作業指示や安全装置の解除の時期が遅れ、非常に不
経済になる。
準は、コールドスタートについて適用できても、反応窯
が部分停止した状態から運転を再開するウォームスター
トには適用できない。ウォームスタートの場合には、例
えば、反応窯は停止していても、原料の供給は他の窯が
続行しており、定常運転下と同様の安定した原料供給が
受けられる場合がある。そのような場合は、原料供給も
不安定な状況から運転を開始するコールドスタートの場
合よりもはるかに短時間で定常状態に収束するのが普通
である。したがって、このようなウォームスタートの場
合に、コールドスタートの場合のデータに基づいて決め
た基準によって定常状態に達したものと判断した場合に
は、作業指示や安全装置の解除の時期が遅れ、非常に不
経済になる。
【0007】全面停止から運転を開始するコールドス
タートの場合についても、運転環境がデータを収集した
時とは異なるおそれがある。例えば、反応窯の温度が一
定になるまでの時間を測定したのが夏季であると、冬季
にはかなりの誤差が予想される。
タートの場合についても、運転環境がデータを収集した
時とは異なるおそれがある。例えば、反応窯の温度が一
定になるまでの時間を測定したのが夏季であると、冬季
にはかなりの誤差が予想される。
【0008】以上のような問題点は、例示した反応窯の
場合に限らず、コールドスタートからデータを収集する
定常状態の検出方法に共通のものである。そのため、現
状では、様々な条件が異なっていても被検出装置の運転
状態が定常状態に達したことを自動的に検出できるよう
な装置が求められている。しかし、被検出装置の運転状
態が定常状態に収束するには、図7〜図9に示すよう
に、被検出装置から得られるデータの挙動には、下降型
の収束(図7)、上昇型の収束(図8)、振動型の収束
(図9)などの各種のパターンがあり、しかも測定誤差
を伴って被検出装置から現実に得られる個々のデータ
は、このパターンから外れた値を取りつつ徐々に収束し
ていくものである。したがって、被検出装置に付属して
いる計測装置から得られる個々のデータの値から、運転
状態が定常状態に達したか否かを直接判定することは不
可能である。そのため、従来では、他に方法がないこと
から、やむを得ず前述のような実験を繰り返し、統計的
なデータを収集することによって定常状態に達するまで
の時間を算定する、という方法を採用している。したが
って、意味のあるデータを収集するために、数か月とい
う長時間を要している。
場合に限らず、コールドスタートからデータを収集する
定常状態の検出方法に共通のものである。そのため、現
状では、様々な条件が異なっていても被検出装置の運転
状態が定常状態に達したことを自動的に検出できるよう
な装置が求められている。しかし、被検出装置の運転状
態が定常状態に収束するには、図7〜図9に示すよう
に、被検出装置から得られるデータの挙動には、下降型
の収束(図7)、上昇型の収束(図8)、振動型の収束
(図9)などの各種のパターンがあり、しかも測定誤差
を伴って被検出装置から現実に得られる個々のデータ
は、このパターンから外れた値を取りつつ徐々に収束し
ていくものである。したがって、被検出装置に付属して
いる計測装置から得られる個々のデータの値から、運転
状態が定常状態に達したか否かを直接判定することは不
可能である。そのため、従来では、他に方法がないこと
から、やむを得ず前述のような実験を繰り返し、統計的
なデータを収集することによって定常状態に達するまで
の時間を算定する、という方法を採用している。したが
って、意味のあるデータを収集するために、数か月とい
う長時間を要している。
【0009】本発明は、前記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
定常状態に達するまでの時間を過去の実験から一定値に
決めるのではなく、現在の運転の立ち上がり状況に基づ
き、定常状態に達したか否かをリアルタイムで自動的か
つ確実に検出可能な定常状態検出装置を提供することで
ある。
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
定常状態に達するまでの時間を過去の実験から一定値に
決めるのではなく、現在の運転の立ち上がり状況に基づ
き、定常状態に達したか否かをリアルタイムで自動的か
つ確実に検出可能な定常状態検出装置を提供することで
ある。
【0010】より具体的に、請求項1の発明の目的は、
運転状態にある被検出装置から時系列的に得られるデー
タの挙動のパターンと、被検出装置が定常状態に達した
ときに同じデータがとるであろうと想定した挙動のモデ
ルパターンとを比較して、その情報量基準値を算定し、
さらに、この情報量基準値と設定値とを比較することに
より、被検出装置の運転状態が定常状態に入ったことを
確実に検出することである。
運転状態にある被検出装置から時系列的に得られるデー
タの挙動のパターンと、被検出装置が定常状態に達した
ときに同じデータがとるであろうと想定した挙動のモデ
ルパターンとを比較して、その情報量基準値を算定し、
さらに、この情報量基準値と設定値とを比較することに
より、被検出装置の運転状態が定常状態に入ったことを
確実に検出することである。
【0011】請求項2の発明の目的は、時系列的に得ら
れた複数のデータを適当な大きさのバッチに分割し、各
バッチに属するデータの平均をとることにより、得られ
たデータの統計処理の正当性を確保して、定常状態の検
出をより精度良く行うことである。
れた複数のデータを適当な大きさのバッチに分割し、各
バッチに属するデータの平均をとることにより、得られ
たデータの統計処理の正当性を確保して、定常状態の検
出をより精度良く行うことである。
【0012】請求項3の発明の目的は、定常状態に達し
た被検出装置の運転状態のモデルを簡単な構造のモデル
とすることにより、被検出装置から得られた現実のデー
タのパターンとの比較をより簡単に実施し、検出効率を
向上することである。
た被検出装置の運転状態のモデルを簡単な構造のモデル
とすることにより、被検出装置から得られた現実のデー
タのパターンとの比較をより簡単に実施し、検出効率を
向上することである。
【0013】請求項4の発明の目的は、算定された情報
量基準値が最小になるデータよりも前のデータを、被検
出装置の運転状態が定常状態に達していないものとして
除去することにより、単に情報量基準値が設定値以下に
なったことのみを判定する場合に比較して、より確実に
定常状態の検出を行うことである。
量基準値が最小になるデータよりも前のデータを、被検
出装置の運転状態が定常状態に達していないものとして
除去することにより、単に情報量基準値が設定値以下に
なったことのみを判定する場合に比較して、より確実に
定常状態の検出を行うことである。
【0014】請求項5の発明の目的は、被検出装置から
得られたデータの総数に比較して、被検出装置の運転状
態が定常状態に達していないとして除去されたデータの
割合が多い場合には、残ったデータの数が少なくなり定
常状態検出の信頼性が損なわれるため、残ったデータの
数を、元のデータの総数の設定割合の数と比較して、よ
り信頼性の高い定常状態の検出を行うことである。
得られたデータの総数に比較して、被検出装置の運転状
態が定常状態に達していないとして除去されたデータの
割合が多い場合には、残ったデータの数が少なくなり定
常状態検出の信頼性が損なわれるため、残ったデータの
数を、元のデータの総数の設定割合の数と比較して、よ
り信頼性の高い定常状態の検出を行うことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、まず、請求項1の定常状態検出装置は、計測装置、
データ入力部、データ記憶部、モデル記憶部、情報量基
準値算定部、定常状態判定部、および判定結果表示部を
備えていることを特徴としている。このうち、計測装置
は、運転状態にある被検出装置に付属し、この被検出装
置の所定の運転指標のデータを時系列的に計測する。デ
ータ記憶部は、データ入力部から入力された時系列的な
運転指標のデータを記憶する。モデル記憶部は、被検出
装置が定常的な安定した運転の状態である定常状態に達
した場合に、データ入力部によって入力される運転指標
のデータが示すパターンを想定したモデルを運転指標の
モデルとして予め記憶する。情報量基準値算定部は、デ
ータ記憶部に記憶された被検出装置の時系列的な運転指
標のデータのパターンとモデル記憶部に記憶された運転
指標のモデルとを比較して、情報量基準値を算定する。
定常状態判定部は、情報量基準値算定部によって算定さ
れた情報量基準値が予め設定された設定値以下になった
場合に、被検出装置が定常状態に達したものと判定す
る。判定結果表示部は、定常状態判定部の判定結果を表
示する。
め、まず、請求項1の定常状態検出装置は、計測装置、
データ入力部、データ記憶部、モデル記憶部、情報量基
準値算定部、定常状態判定部、および判定結果表示部を
備えていることを特徴としている。このうち、計測装置
は、運転状態にある被検出装置に付属し、この被検出装
置の所定の運転指標のデータを時系列的に計測する。デ
ータ記憶部は、データ入力部から入力された時系列的な
運転指標のデータを記憶する。モデル記憶部は、被検出
装置が定常的な安定した運転の状態である定常状態に達
した場合に、データ入力部によって入力される運転指標
のデータが示すパターンを想定したモデルを運転指標の
モデルとして予め記憶する。情報量基準値算定部は、デ
ータ記憶部に記憶された被検出装置の時系列的な運転指
標のデータのパターンとモデル記憶部に記憶された運転
指標のモデルとを比較して、情報量基準値を算定する。
定常状態判定部は、情報量基準値算定部によって算定さ
れた情報量基準値が予め設定された設定値以下になった
場合に、被検出装置が定常状態に達したものと判定す
る。判定結果表示部は、定常状態判定部の判定結果を表
示する。
【0016】請求項2の定常状態検出装置は、請求項1
の装置において、情報量基準値算定部が、データ記憶部
に記憶された被検出装置の時系列的な運転指標のデータ
を、同数のデータからなる複数のバッチに分割し、各バ
ッチに属するデータについてバッチ平均を計算するバッ
チ平均計算部を備えていることを特徴としている。
の装置において、情報量基準値算定部が、データ記憶部
に記憶された被検出装置の時系列的な運転指標のデータ
を、同数のデータからなる複数のバッチに分割し、各バ
ッチに属するデータについてバッチ平均を計算するバッ
チ平均計算部を備えていることを特徴としている。
【0017】請求項3の定常状態検出装置は、請求項1
または請求項2の装置において、モデル記憶部が、運転
指標のモデルとして、定数と確率的な誤差の和からな
り、誤差は平均0、分散σ2 の正規分布に従うモデルを
記憶することを特徴としている。
または請求項2の装置において、モデル記憶部が、運転
指標のモデルとして、定数と確率的な誤差の和からな
り、誤差は平均0、分散σ2 の正規分布に従うモデルを
記憶することを特徴としている。
【0018】請求項4の定常状態検出装置は、請求項
1、請求項2、または請求項3の装置において、データ
選択部をさらに備えるとともに、定常状態判定部が次の
ように構成されることを特徴としている。すなわち、デ
ータ選択部は、データ記憶部に記憶された被検出装置の
時系列的な運転指標のデータのうち、情報基準値算定部
によって算定された情報量基準値が最小になるデータよ
りも前のデータを除去し、それ以降のデータを定常状態
のデータとして選択する。また、定常状態判定部は、デ
ータ選択部によって選択された定常状態のデータに基づ
いて、被検出装置が定常状態に達したものと判定するよ
うに構成される。
1、請求項2、または請求項3の装置において、データ
選択部をさらに備えるとともに、定常状態判定部が次の
ように構成されることを特徴としている。すなわち、デ
ータ選択部は、データ記憶部に記憶された被検出装置の
時系列的な運転指標のデータのうち、情報基準値算定部
によって算定された情報量基準値が最小になるデータよ
りも前のデータを除去し、それ以降のデータを定常状態
のデータとして選択する。また、定常状態判定部は、デ
ータ選択部によって選択された定常状態のデータに基づ
いて、被検出装置が定常状態に達したものと判定するよ
うに構成される。
【0019】請求項5の定常状態検出装置は、請求項4
の装置において、定常状態判定部が、次のように構成さ
れることを特徴としている。すなわち、定常状態判定部
が、前記データ記憶部に記憶された被検出装置の時系列
的な運転指標のデータの総数から、予め設定された設定
割合の数を求め、この数よりも前記データ選択部によっ
て選択された定常状態のデータの数が多い場合に、被検
出装置が定常状態に達したものと判定するように構成さ
れる。
の装置において、定常状態判定部が、次のように構成さ
れることを特徴としている。すなわち、定常状態判定部
が、前記データ記憶部に記憶された被検出装置の時系列
的な運転指標のデータの総数から、予め設定された設定
割合の数を求め、この数よりも前記データ選択部によっ
て選択された定常状態のデータの数が多い場合に、被検
出装置が定常状態に達したものと判定するように構成さ
れる。
【0020】
【作用】前記のような構成を有する本発明によれば、次
のような作用が得られる。
のような作用が得られる。
【0021】まず、請求項1の発明においては、運転状
態にある被検出装置に付属する計測装置によって、この
被検出装置の所定の運転指標のデータが時系列的に計測
される。この計測されたデータは、データ入力部に入力
され、データ記憶部に記憶される。一方、モデル記憶部
には、被検出装置が定常運転に達した場合に、運転指標
のデータが示すパターンを想定したモデルが、予め記憶
されている。この場合、被検出装置の運転状態が定常状
態に入ると、運転指標のデータが示すパターンはどのよ
うな形で収束するにしても単純な形に収束するので、モ
デルの想定を簡単に行うことができる。
態にある被検出装置に付属する計測装置によって、この
被検出装置の所定の運転指標のデータが時系列的に計測
される。この計測されたデータは、データ入力部に入力
され、データ記憶部に記憶される。一方、モデル記憶部
には、被検出装置が定常運転に達した場合に、運転指標
のデータが示すパターンを想定したモデルが、予め記憶
されている。この場合、被検出装置の運転状態が定常状
態に入ると、運転指標のデータが示すパターンはどのよ
うな形で収束するにしても単純な形に収束するので、モ
デルの想定を簡単に行うことができる。
【0022】情報量基準値算定部では、データ記憶部に
記憶された被検出装置の時系列的な運転指標のデータが
示すパターンと、モデル記憶部に記憶された運転指標の
モデルとを比較して、情報量基準値が算定され、続く定
常状態判定部により、この情報量基準値に基づいて被検
出装置が定常状態に達したか否かが判定される。すなわ
ち、情報量基準値が小さいほどモデルがデータを良好に
説明しているので、情報量基準値算定部により被検出装
置の運転状態が定常状態に入ったことを示すモデルと、
現実の被検出装置の運転状態から得られたデータに基づ
いて情報量基準値を算定し、続く定常状態判定部におい
てこの情報量基準値を設定値と比較することにより、被
検出装置が定常状態に達したか否かを判定することがで
きる。そして、定常状態判定部は、情報量基準値が設定
値以下になった場合に、被検出装置が定常状態に達した
ものと判定する。この定常状態判定部の判定結果は、画
面表示その他の判定結果表示部によって表示される。
記憶された被検出装置の時系列的な運転指標のデータが
示すパターンと、モデル記憶部に記憶された運転指標の
モデルとを比較して、情報量基準値が算定され、続く定
常状態判定部により、この情報量基準値に基づいて被検
出装置が定常状態に達したか否かが判定される。すなわ
ち、情報量基準値が小さいほどモデルがデータを良好に
説明しているので、情報量基準値算定部により被検出装
置の運転状態が定常状態に入ったことを示すモデルと、
現実の被検出装置の運転状態から得られたデータに基づ
いて情報量基準値を算定し、続く定常状態判定部におい
てこの情報量基準値を設定値と比較することにより、被
検出装置が定常状態に達したか否かを判定することがで
きる。そして、定常状態判定部は、情報量基準値が設定
値以下になった場合に、被検出装置が定常状態に達した
ものと判定する。この定常状態判定部の判定結果は、画
面表示その他の判定結果表示部によって表示される。
【0023】請求項2の発明においては、被検出装置か
ら得られた現実の運転状態のデータに基づき情報量基準
値を算定するのに先立って、時系列的に得られた複数の
データをバッチ平均計算部によって同じ大きさのバッチ
に分割し、各バッチに属するデータについてバッチ平均
値を計算する。すなわち、統計処理の正当性は、データ
を確率変数の実現値とみなしたとき、確率的な独立性が
成り立っていることに依存する。バッチの大きさが十分
大きければ、バッチ平均値はそれぞれほとんど独立とみ
なし得るので、この各バッチ平均値が描くパターンと記
憶されているモデルのパターンとを比較して、情報量基
準値を算定することにより、独立性を有する複数のデー
タに基づいて被検出装置が定常状態に達したか否かを判
定することができる。また、バッチ平均値を取ることに
より、収束パターンから外れた個々のデータのばらつき
を吸収して、各バッチに属するデータ全体を適切に反映
した精度の高いパターンを得ることができるため、この
ような精度の高いパターンと記憶されているモデルのパ
ターンとを比較することにより、精度の高い情報量基準
値を算定することができる。
ら得られた現実の運転状態のデータに基づき情報量基準
値を算定するのに先立って、時系列的に得られた複数の
データをバッチ平均計算部によって同じ大きさのバッチ
に分割し、各バッチに属するデータについてバッチ平均
値を計算する。すなわち、統計処理の正当性は、データ
を確率変数の実現値とみなしたとき、確率的な独立性が
成り立っていることに依存する。バッチの大きさが十分
大きければ、バッチ平均値はそれぞれほとんど独立とみ
なし得るので、この各バッチ平均値が描くパターンと記
憶されているモデルのパターンとを比較して、情報量基
準値を算定することにより、独立性を有する複数のデー
タに基づいて被検出装置が定常状態に達したか否かを判
定することができる。また、バッチ平均値を取ることに
より、収束パターンから外れた個々のデータのばらつき
を吸収して、各バッチに属するデータ全体を適切に反映
した精度の高いパターンを得ることができるため、この
ような精度の高いパターンと記憶されているモデルのパ
ターンとを比較することにより、精度の高い情報量基準
値を算定することができる。
【0024】請求項3の発明においては、運転指標のモ
デルを、定数と確率的な誤差の和から成り、誤差は平均
0、分散σ2 の正規分布に従うという単純なモデルに固
定する。すなわち、被検出装置が定常運転に入ると、デ
ータの挙動が単純になり、単純なモデルによって表現で
きるので、このような単純なモデルと、被検出装置から
得られた現実のデータのパターンとの比較を、簡単に行
うことができる。
デルを、定数と確率的な誤差の和から成り、誤差は平均
0、分散σ2 の正規分布に従うという単純なモデルに固
定する。すなわち、被検出装置が定常運転に入ると、デ
ータの挙動が単純になり、単純なモデルによって表現で
きるので、このような単純なモデルと、被検出装置から
得られた現実のデータのパターンとの比較を、簡単に行
うことができる。
【0025】請求項4の発明においては、データ選択部
によって、時系列的な複数のデータのうち、情報基準値
算定部によって算定された情報量基準値が最小になるデ
ータよりも前のデータを除去し、それ以降のデータを選
択する。すなわち、情報量基準値のうち、最小のものの
前にあるデータは、過渡状態(非定常状態)のデータで
ある可能性が高いため、これらのデータを除去すること
によって、定常状態のデータのみを確実に選択すること
ができる。したがって、定常状態判定部は、このデータ
選択部によって選択された定常状態のデータに基づき、
被検出装置の運転が定常状態に達したものと容易に判定
することができる。
によって、時系列的な複数のデータのうち、情報基準値
算定部によって算定された情報量基準値が最小になるデ
ータよりも前のデータを除去し、それ以降のデータを選
択する。すなわち、情報量基準値のうち、最小のものの
前にあるデータは、過渡状態(非定常状態)のデータで
ある可能性が高いため、これらのデータを除去すること
によって、定常状態のデータのみを確実に選択すること
ができる。したがって、定常状態判定部は、このデータ
選択部によって選択された定常状態のデータに基づき、
被検出装置の運転が定常状態に達したものと容易に判定
することができる。
【0026】請求項5の発明においては、定常状態判定
部によって、元のデータの総数から、その設定割合の数
を求め、この数よりもデータ選択部において選択された
定常状態のデータの数が多いか否かを判定する。すなわ
ち、データ選択部において定常状態のデータとして選択
されたデータの数が、元のデータの総数に比べてあまり
にも少ない場合に定常状態に達したものと判断するのは
危険であるから、このような場合に、定常状態判定部
は、被検出装置が過渡状態(非定常状態)にあって定常
状態には達していないものと判定する。逆に、定常状態
のデータとして選択されたデータの数が、元のデータの
総数に比べて十分な割合を占めている場合には、定常状
態に達している可能性が高いため、このような場合に、
定常状態判定部は、被検出装置が定常状態に達したもの
と判定することができる。
部によって、元のデータの総数から、その設定割合の数
を求め、この数よりもデータ選択部において選択された
定常状態のデータの数が多いか否かを判定する。すなわ
ち、データ選択部において定常状態のデータとして選択
されたデータの数が、元のデータの総数に比べてあまり
にも少ない場合に定常状態に達したものと判断するのは
危険であるから、このような場合に、定常状態判定部
は、被検出装置が過渡状態(非定常状態)にあって定常
状態には達していないものと判定する。逆に、定常状態
のデータとして選択されたデータの数が、元のデータの
総数に比べて十分な割合を占めている場合には、定常状
態に達している可能性が高いため、このような場合に、
定常状態判定部は、被検出装置が定常状態に達したもの
と判定することができる。
【0027】
【実施例】以下には、図面を参照して本発明による定常
状態検出装置の実施例について説明する。
状態検出装置の実施例について説明する。
【0028】[1]実施例の構成 図1は、本発明による定常状態検出装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。この図1に示すように、本
実施例の装置は、計測装置10、データ入力・記憶部2
0、モデル入力・記憶部30、処理・判定部40、およ
び判定結果表示部50からなる。以下には、個々の構成
要素について説明する。
成を示すブロック図である。この図1に示すように、本
実施例の装置は、計測装置10、データ入力・記憶部2
0、モデル入力・記憶部30、処理・判定部40、およ
び判定結果表示部50からなる。以下には、個々の構成
要素について説明する。
【0029】計測装置10は、プラントにおける生産装
置を被検出装置として配置されており、被検出装置の運
転指標のデータを時系列的に計測する装置であり、通常
のセンサなどで構成されている。
置を被検出装置として配置されており、被検出装置の運
転指標のデータを時系列的に計測する装置であり、通常
のセンサなどで構成されている。
【0030】データ入力・記憶部20は、データ入力部
21とデータ記憶部22から構成されている。このう
ち、データ入力部21は、計測装置10から送られてく
る時系列的な運転指標のデータを入力する機能部であ
り、通常のセンサやマイクロプロセサなどで構成されて
いる。データ記憶部22は、データ入力部21によって
入力された時系列的な運転指標のデータを記憶する機能
部であり、通常の電子計算機の記憶機能を利用するなど
して構成されている。
21とデータ記憶部22から構成されている。このう
ち、データ入力部21は、計測装置10から送られてく
る時系列的な運転指標のデータを入力する機能部であ
り、通常のセンサやマイクロプロセサなどで構成されて
いる。データ記憶部22は、データ入力部21によって
入力された時系列的な運転指標のデータを記憶する機能
部であり、通常の電子計算機の記憶機能を利用するなど
して構成されている。
【0031】モデル入力・記憶部30は、モデル入力部
31とモデル記憶部32から構成されている。モデル入
力部31は、被検出装置が定常的な安定した運転の状態
である定常状態に達した場合に、データ入力部によって
入力される運転指標のデータが示すパターンを想定した
モデルを運転指標のモデルとして入力する機能部であ
り、通常のセンサやマイクロプロセサなどで構成されて
いる。モデル記憶部32は、モデル入力部31によって
入力された定常状態の運転指標のモデルを記憶する機能
部であり、通常の電子計算機の記憶機能を利用するなど
して構成されている。
31とモデル記憶部32から構成されている。モデル入
力部31は、被検出装置が定常的な安定した運転の状態
である定常状態に達した場合に、データ入力部によって
入力される運転指標のデータが示すパターンを想定した
モデルを運転指標のモデルとして入力する機能部であ
り、通常のセンサやマイクロプロセサなどで構成されて
いる。モデル記憶部32は、モデル入力部31によって
入力された定常状態の運転指標のモデルを記憶する機能
部であり、通常の電子計算機の記憶機能を利用するなど
して構成されている。
【0032】処理・判定部40は、データ記憶部22に
記憶されたデータを処理して、非検出装置が定常状態に
達したか否かを自動的に判定する機能部であり、本実施
例の中核をなす。この処理・判定部40は、バッチ平均
計算部41、情報量基準値算定部42、データ選択部4
3、および定常状態判定部44を備えており、通常の電
子計算機のCPUを利用するなどして構成されている。
記憶されたデータを処理して、非検出装置が定常状態に
達したか否かを自動的に判定する機能部であり、本実施
例の中核をなす。この処理・判定部40は、バッチ平均
計算部41、情報量基準値算定部42、データ選択部4
3、および定常状態判定部44を備えており、通常の電
子計算機のCPUを利用するなどして構成されている。
【0033】このうち、バッチ平均計算部41は、時系
列的に得られ、データ記憶部22に記憶された複数の運
転指標のデータを予め決めた同じ大きさのバッチに分割
し、各バッチに属するデータについてバッチ平均を計算
する機能部である。情報量基準値算定部42は、バッチ
平均計算部41によって計算された各バッチ平均値が描
くパターンとモデル記憶部32に記憶された運転指標の
モデルとを比較して、各バッチの情報量基準値を算定す
る機能部である。データ選択部43は、各バッチ以降に
関する情報量基準値のうち、情報量基準値が最小になる
バッチよりも前のバッチを除去し、それ以降のバッチに
含まれるデータを定常状態のデータとして選択する機能
部である。定常状態判定部44は、元のデータの数、す
なわち、データ記憶部22に記憶された被検出装置の時
系列的な運転指標のデータの総数から、予め設定された
一定割合(設定割合)aの数を求め、この数よりもデー
タ選択部43によって選択された定常状態のデータの数
が多い場合に、被検出装置が定常状態に達したものと判
定する機能部である。
列的に得られ、データ記憶部22に記憶された複数の運
転指標のデータを予め決めた同じ大きさのバッチに分割
し、各バッチに属するデータについてバッチ平均を計算
する機能部である。情報量基準値算定部42は、バッチ
平均計算部41によって計算された各バッチ平均値が描
くパターンとモデル記憶部32に記憶された運転指標の
モデルとを比較して、各バッチの情報量基準値を算定す
る機能部である。データ選択部43は、各バッチ以降に
関する情報量基準値のうち、情報量基準値が最小になる
バッチよりも前のバッチを除去し、それ以降のバッチに
含まれるデータを定常状態のデータとして選択する機能
部である。定常状態判定部44は、元のデータの数、す
なわち、データ記憶部22に記憶された被検出装置の時
系列的な運転指標のデータの総数から、予め設定された
一定割合(設定割合)aの数を求め、この数よりもデー
タ選択部43によって選択された定常状態のデータの数
が多い場合に、被検出装置が定常状態に達したものと判
定する機能部である。
【0034】判定結果表示部50は、定常状態判定部4
4の判定結果を人間にわかるように表示する装置であっ
て、通常の電子計算機の画面表示機能を利用したり、通
常の計器表示板の画面表示機能、ランプ、信号、メータ
などを利用して構成されている。
4の判定結果を人間にわかるように表示する装置であっ
て、通常の電子計算機の画面表示機能を利用したり、通
常の計器表示板の画面表示機能、ランプ、信号、メータ
などを利用して構成されている。
【0035】[2]実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の定常状態検出装置
の作用は、次の通りである。
の作用は、次の通りである。
【0036】[2−1]装置の動作の概略 プラントの被検出装置に配置された計測装置10からは
一定時間毎、あるいはプラントの状態が変化する毎に、
計測された運転指標のデータがデータ入力・記憶部20
のデータ入力部21に入力される。この場合、計測装置
10で計測される運転指標のデータの挙動は、図7〜図
9に示すように、下降型の収束(図7)、上昇型の収束
(図8)、振動型の収束(図9)などのパターンを示
す。これらのパターンは、運転開始から定常状態に収束
する途中の運転指標の典型的な変化の様子であり、実際
にはより複雑な変化をする場合も多い。
一定時間毎、あるいはプラントの状態が変化する毎に、
計測された運転指標のデータがデータ入力・記憶部20
のデータ入力部21に入力される。この場合、計測装置
10で計測される運転指標のデータの挙動は、図7〜図
9に示すように、下降型の収束(図7)、上昇型の収束
(図8)、振動型の収束(図9)などのパターンを示
す。これらのパターンは、運転開始から定常状態に収束
する途中の運転指標の典型的な変化の様子であり、実際
にはより複雑な変化をする場合も多い。
【0037】次に、このような時系列的な運転指標のデ
ータは、データ入力部21からデータ記憶部22に渡さ
れ、記憶される。以下には、この時系列的なデータが一
定時間毎に得られる場合について説明する。これは、本
実施例の定常状態検出装置の動作の説明を簡単にするた
めである。そして、データ記憶部22は、時系列的なデ
ータを、図3に示すような表の形で記憶する。この図3
において、時刻kはk番目の計測時刻を表す。運転を開
始した時刻をt0 、計測間隔をΔとすると、k番目の計
測時刻は、時刻tk =t0 +kΔとして表される。
ータは、データ入力部21からデータ記憶部22に渡さ
れ、記憶される。以下には、この時系列的なデータが一
定時間毎に得られる場合について説明する。これは、本
実施例の定常状態検出装置の動作の説明を簡単にするた
めである。そして、データ記憶部22は、時系列的なデ
ータを、図3に示すような表の形で記憶する。この図3
において、時刻kはk番目の計測時刻を表す。運転を開
始した時刻をt0 、計測間隔をΔとすると、k番目の計
測時刻は、時刻tk =t0 +kΔとして表される。
【0038】一方、モデル入力・記憶部30において
は、操作者によって、定常状態における運転指標のデー
タが示すパターンを想定したモデルが、運転指標のモデ
ルとしてモデル入力部31に入力される。この場合、運
転指標のモデルとしては、定数と確率的な誤差の和から
なり、誤差は平均0、分散σ2 の正規分布に従うモデル
が入力される。そして、このように入力された運転指標
のモデルは、モデル入力部31からモデル記憶部32に
渡され、記憶される。
は、操作者によって、定常状態における運転指標のデー
タが示すパターンを想定したモデルが、運転指標のモデ
ルとしてモデル入力部31に入力される。この場合、運
転指標のモデルとしては、定数と確率的な誤差の和から
なり、誤差は平均0、分散σ2 の正規分布に従うモデル
が入力される。そして、このように入力された運転指標
のモデルは、モデル入力部31からモデル記憶部32に
渡され、記憶される。
【0039】続いて、処理・判定部40は、データ記憶
部22に図3の表の形で記憶された時系列的なデータに
関して後述するような一連の処理を行い、n番目のデー
タの計測時刻nが、すでに定常状態に入っているか否か
を判定し、その結果を判定結果表示部50に送る。最終
的に、判定結果表示部50は、処理・判定部40から受
け取った判定結果を表示する。
部22に図3の表の形で記憶された時系列的なデータに
関して後述するような一連の処理を行い、n番目のデー
タの計測時刻nが、すでに定常状態に入っているか否か
を判定し、その結果を判定結果表示部50に送る。最終
的に、判定結果表示部50は、処理・判定部40から受
け取った判定結果を表示する。
【0040】[2−2]処理・判定部40の動作 図2は、本実施例の中核である処理・判定部40の動作
を示すフローチャートである。このうち、ステップ11
0〜160はバッチ平均計算部41の動作、ステップ1
70〜210は情報量基準値算定部42の動作、ステッ
プ220〜260はデータ選択部43の動作、ステップ
270〜290は定常状態判定部44の動作をそれぞれ
示している。以下には、この図2に従って、処理・判定
部40の動作を説明する。
を示すフローチャートである。このうち、ステップ11
0〜160はバッチ平均計算部41の動作、ステップ1
70〜210は情報量基準値算定部42の動作、ステッ
プ220〜260はデータ選択部43の動作、ステップ
270〜290は定常状態判定部44の動作をそれぞれ
示している。以下には、この図2に従って、処理・判定
部40の動作を説明する。
【0041】[2−2−1]バッチ平均計算部41の動
作 最初に、バッチ平均計算部41は、ステップ110にお
いて、図5のデータx1 ,x2 ,…,xn の数nを変数
mの値とする。そして、ステップ120以下ではデータ
を表の終りから同数のデータからなる同じ大きさのグル
ープに分割する。その分割した一つのグループをバッチ
という。バッチの数bを幾つにするかは、予め決めてお
く。
作 最初に、バッチ平均計算部41は、ステップ110にお
いて、図5のデータx1 ,x2 ,…,xn の数nを変数
mの値とする。そして、ステップ120以下ではデータ
を表の終りから同数のデータからなる同じ大きさのグル
ープに分割する。その分割した一つのグループをバッチ
という。バッチの数bを幾つにするかは、予め決めてお
く。
【0042】データの分割に当たって、バッチ平均計算
部41はまず、ステップ120,130,140におい
て、変数mがバッチの数bで割り切れるようにする。す
なわち、ステップ120において、変数mがバッチの数
bで割り切れる場合には、この変数mをそのまま使用す
る。また、このステップ120において、変数mがバッ
チの数bで割り切れない場合には、ステップ130にお
いて、変数mをバッチの数bで割った余りの数(m m
od b)のデータを、データ表の始めの方x1 ,
x2 ,から捨てて、続くステップ140で、残ったデー
タの数を改めて変数mとする。
部41はまず、ステップ120,130,140におい
て、変数mがバッチの数bで割り切れるようにする。す
なわち、ステップ120において、変数mがバッチの数
bで割り切れる場合には、この変数mをそのまま使用す
る。また、このステップ120において、変数mがバッ
チの数bで割り切れない場合には、ステップ130にお
いて、変数mをバッチの数bで割った余りの数(m m
od b)のデータを、データ表の始めの方x1 ,
x2 ,から捨てて、続くステップ140で、残ったデー
タの数を改めて変数mとする。
【0043】次に、バッチ平均計算部41は、ステップ
150において、残ったデータ…,xn-1 ,xn を、実
際に、b個のバッチy1 ,y2 ,…に分割する。この場
合、各バッチyi は同数のデータからなる。続いて、バ
ッチ平均計算部41は、ステップ160において、各バ
ッチyi に属するデータxi1,xi2,…について、次の
式(1)により、バッチ平均zi を計算し、求めたバッ
チ平均i のデータを情報量基準値算定部42に渡す。
150において、残ったデータ…,xn-1 ,xn を、実
際に、b個のバッチy1 ,y2 ,…に分割する。この場
合、各バッチyi は同数のデータからなる。続いて、バ
ッチ平均計算部41は、ステップ160において、各バ
ッチyi に属するデータxi1,xi2,…について、次の
式(1)により、バッチ平均zi を計算し、求めたバッ
チ平均i のデータを情報量基準値算定部42に渡す。
【数1】 なお、ここでバッチ平均を取るのは、次の意味がある。
すなわち、以後の手順で行われる統計処理の正当性は、
データを確率変数の実現値とみなしたとき、確率的な独
立性が成り立っていることに依存している。ここで、バ
ッチの大きさが十分大きければ、バッチ平均はそれぞれ
ほとんど独立とみなし得る。
すなわち、以後の手順で行われる統計処理の正当性は、
データを確率変数の実現値とみなしたとき、確率的な独
立性が成り立っていることに依存している。ここで、バ
ッチの大きさが十分大きければ、バッチ平均はそれぞれ
ほとんど独立とみなし得る。
【0044】[2−2−2]情報量基準値算定部42の
動作 最初に、情報量基準値算定部42は、ステップ170に
おいて、変数kを1とする初期化をしてから、ステップ
180,190,200,210からなる繰り返し計算
に入る。この繰り返し計算について以下に説明する。
動作 最初に、情報量基準値算定部42は、ステップ170に
おいて、変数kを1とする初期化をしてから、ステップ
180,190,200,210からなる繰り返し計算
に入る。この繰り返し計算について以下に説明する。
【0045】情報量基準値算定部42はまず、ステップ
180において、バッチ平均z1 ,…,zb のうち、k
番目からb番目までのバッチ平均zk ,…,zb を用い
て、情報量基準値を計算する。ここで、情報量基準値と
は、モデルの複雑さとデータの持つ情報との釣り合いを
計る統計量であり、この情報量基準値が小さいほどモデ
ルがデータを良好に説明していることを表す。また、情
報量基準値が大きいことは、次のことを意味する可能性
がある。 1.モデルが複雑なのに対してデータが少なすぎる。す
なわち、データにモデルを支持するに十分なだけの情報
量がない。 2.モデルが単純なのに対してデータが多すぎる。すな
わち、データの挙動はモデルから予想されるほど単純で
はない。
180において、バッチ平均z1 ,…,zb のうち、k
番目からb番目までのバッチ平均zk ,…,zb を用い
て、情報量基準値を計算する。ここで、情報量基準値と
は、モデルの複雑さとデータの持つ情報との釣り合いを
計る統計量であり、この情報量基準値が小さいほどモデ
ルがデータを良好に説明していることを表す。また、情
報量基準値が大きいことは、次のことを意味する可能性
がある。 1.モデルが複雑なのに対してデータが少なすぎる。す
なわち、データにモデルを支持するに十分なだけの情報
量がない。 2.モデルが単純なのに対してデータが多すぎる。すな
わち、データの挙動はモデルから予想されるほど単純で
はない。
【0046】また、前述したように、モデル記憶部32
に記憶された運転指標のモデルは固定されており、この
モデルは、定数と確率的な誤差の和から構成されてい
る。すなわち、バッチ平均zi は、次の式(2)に示す
ような構造を持っており、誤差は平均0、分散σ2 の正
規分布に従うというモデルである。
に記憶された運転指標のモデルは固定されており、この
モデルは、定数と確率的な誤差の和から構成されてい
る。すなわち、バッチ平均zi は、次の式(2)に示す
ような構造を持っており、誤差は平均0、分散σ2 の正
規分布に従うというモデルである。
【数2】zi =平均+誤差i ・・・ (2) ここで、正規分布を仮定する根拠は、各バッチの大きさ
m/bが十分に大きければ、よく知られた中心極限定理
により、バッチ平均zi は正規分布に従うことがわかっ
ているからである。なお、この式(1)にいうところの
平均は、バッチ平均zi の平均、すなわち、次の式
(3)で表される値である。
m/bが十分に大きければ、よく知られた中心極限定理
により、バッチ平均zi は正規分布に従うことがわかっ
ているからである。なお、この式(1)にいうところの
平均は、バッチ平均zi の平均、すなわち、次の式
(3)で表される値である。
【数3】
【0047】以上のように、本実施例においては、モデ
ルが極めて単純なものに固定されているので、データが
少なすぎることによって情報量基準値が大きいという可
能性は無視してよい。したがって、情報量基準値が大き
いということは、データの挙動に比べてモデルが単純す
ぎるということを意味する。本実施例においては、情報
量基準値のこの性質を利用して、情報量基準値が予め設
定された設定値よりも大きい場合に、運転指標のデータ
が定数と確率的な誤差の和としては表しがたい、すなわ
ち、定常状態に達していない、ということを検出する。
ルが極めて単純なものに固定されているので、データが
少なすぎることによって情報量基準値が大きいという可
能性は無視してよい。したがって、情報量基準値が大き
いということは、データの挙動に比べてモデルが単純す
ぎるということを意味する。本実施例においては、情報
量基準値のこの性質を利用して、情報量基準値が予め設
定された設定値よりも大きい場合に、運転指標のデータ
が定数と確率的な誤差の和としては表しがたい、すなわ
ち、定常状態に達していない、ということを検出する。
【0048】また、情報量基準としては、赤池の情報量
基準AIC、竹内の情報量基準TICなど、いろいろな
変形が知られており、各々に特徴がある。ここでは一例
として、Schwarz の情報量基準BIC(Bayesian infor
mation criterion)を用いた場合について説明する。こ
の情報量基準値BICは、次の式(4)によって定義さ
れる。
基準AIC、竹内の情報量基準TICなど、いろいろな
変形が知られており、各々に特徴がある。ここでは一例
として、Schwarz の情報量基準BIC(Bayesian infor
mation criterion)を用いた場合について説明する。こ
の情報量基準値BICは、次の式(4)によって定義さ
れる。
【0049】
【数4】BIC = −2 log(最大尤度)+p logN p:パラメタの数 N:データの数 ・・・ (4) この場合、データの数Nは、バッチ平均zi を一つのデ
ータ点として扱うので、nではなく、次の式(5)に示
すように、変数kからbまでのバッチの数b−k+1と
して表される。
ータ点として扱うので、nではなく、次の式(5)に示
すように、変数kからbまでのバッチの数b−k+1と
して表される。
【数5】N = b−k+1 ・・・ (5) さらに、パラメタの数は平均と分散σ2 の2つである。
【0050】このうち、平均の最尤推定は、次の式
(6)によって与えられる。
(6)によって与えられる。
【数6】 また、分散の最尤推定は、次の式(7)によって与えら
れる。
れる。
【数7】 したがって、最大対数尤度は、尤度関数をLとした場合
に、次の式(8)によって与えられる。
に、次の式(8)によって与えられる。
【数8】 結局、情報量基準値BICは、次の式(9)によって与
えられることになる。
えられることになる。
【数9】
【0051】情報量基準値算定部42は、以上のように
ステップ180で計算された情報量基準値BICを、ス
テップ190において、k番目からb番目までのバッチ
平均zk ,…,zb を用いたk番目の情報量基準値ck
として表す。すなわち、この情報量基準値ck は、次の
式(10)によって表される。
ステップ180で計算された情報量基準値BICを、ス
テップ190において、k番目からb番目までのバッチ
平均zk ,…,zb を用いたk番目の情報量基準値ck
として表す。すなわち、この情報量基準値ck は、次の
式(10)によって表される。
【数10】
【0052】次に、情報量基準値算定部42は、ステッ
プ200において、変数kの値がb−1に達したか否か
を判定する。すなわち、k=bでは分散σ2 の推定がで
きないので、b−1までで止めているのである。そし
て、情報量基準値算定部42は、変数kの値がb−1に
至るまでは、ステップ210において変数kを1だけ増
やして、ステップ180,190を繰り返す。最終的
に、ステップ200において、変数kの値がb−1に達
した場合には、情報量基準値算定部42は、求めた情報
量基準値ck のデータをデータ選択部43に渡す。
プ200において、変数kの値がb−1に達したか否か
を判定する。すなわち、k=bでは分散σ2 の推定がで
きないので、b−1までで止めているのである。そし
て、情報量基準値算定部42は、変数kの値がb−1に
至るまでは、ステップ210において変数kを1だけ増
やして、ステップ180,190を繰り返す。最終的
に、ステップ200において、変数kの値がb−1に達
した場合には、情報量基準値算定部42は、求めた情報
量基準値ck のデータをデータ選択部43に渡す。
【0053】[2−2−3]データ選択部43の動作 最初に、データ選択部43は、ステップ220におい
て、1番目(変数k=1)からb−1番目(変数k=b
−1)までの各情報量基準値c1 ,c2 ,…,cb-1 の
うち、最小のものをch とする。すなわち、まず、1番
目(変数k=1)からb−1番目(変数k=b−1)ま
での各情報量基準値c1 ,c2 ,…,cb- 1 について、
変数kを横軸、情報量基準値ck を縦軸にとってグラフ
を描くと、例えば、図4のようになる。この場合、グラ
フの右側に行くほど少ないデータ点を使って情報量基準
値ck を計算していることになる。したがって、仮に、
前述した式(2)のモデルが成り立っているならば、図
4のグラフは右上がりになるはずである。しかしなが
ら、図4はそのような単調増加になっていないので、デ
ータの中に前述したモデルが成り立っていない部分があ
ることが分かる。モデルが成り立っていない理由は、デ
ータの左端の方に定常状態でないデータが含まれている
からである可能性が高い。
て、1番目(変数k=1)からb−1番目(変数k=b
−1)までの各情報量基準値c1 ,c2 ,…,cb-1 の
うち、最小のものをch とする。すなわち、まず、1番
目(変数k=1)からb−1番目(変数k=b−1)ま
での各情報量基準値c1 ,c2 ,…,cb- 1 について、
変数kを横軸、情報量基準値ck を縦軸にとってグラフ
を描くと、例えば、図4のようになる。この場合、グラ
フの右側に行くほど少ないデータ点を使って情報量基準
値ck を計算していることになる。したがって、仮に、
前述した式(2)のモデルが成り立っているならば、図
4のグラフは右上がりになるはずである。しかしなが
ら、図4はそのような単調増加になっていないので、デ
ータの中に前述したモデルが成り立っていない部分があ
ることが分かる。モデルが成り立っていない理由は、デ
ータの左端の方に定常状態でないデータが含まれている
からである可能性が高い。
【0054】これに対して、本実施例の装置の本質的な
目的は、現在の状態が定常状態であるか否かを検出する
ことである。図4のグラフにおいて、この内容を検出す
るためには、データが左側の過渡部分と右側の定常部分
とからなると考え、データ全体に対して定常部分がどれ
だけ大きな部分を占めるかを調べればよい。
目的は、現在の状態が定常状態であるか否かを検出する
ことである。図4のグラフにおいて、この内容を検出す
るためには、データが左側の過渡部分と右側の定常部分
とからなると考え、データ全体に対して定常部分がどれ
だけ大きな部分を占めるかを調べればよい。
【0055】そして、このように、データ全体から定常
部分を抜き出すためには、データx1 ,x2 ,…,xn
を始めから順に少しずつ捨てていって、図4のグラフが
右上がりになった時点で、捨てられずに残ったデータは
定常状態のデータであると判断すればよい。したがっ
て、1番目(変数k=1)からb−1番目(変数k=b
−1)までの各情報量基準値c1 ,c2 ,…,cb-1 の
うち最小のものである情報量基準値ch の番号hが最初
を示す1でないならば、過渡状態にあるデータが混ざっ
ている可能性が高いことを示すので、もっとデータを捨
てる必要がある。
部分を抜き出すためには、データx1 ,x2 ,…,xn
を始めから順に少しずつ捨てていって、図4のグラフが
右上がりになった時点で、捨てられずに残ったデータは
定常状態のデータであると判断すればよい。したがっ
て、1番目(変数k=1)からb−1番目(変数k=b
−1)までの各情報量基準値c1 ,c2 ,…,cb-1 の
うち最小のものである情報量基準値ch の番号hが最初
を示す1でないならば、過渡状態にあるデータが混ざっ
ている可能性が高いことを示すので、もっとデータを捨
てる必要がある。
【0056】ステップ230において、データ選択部4
3は、このように、情報量基準値ck が最小になるデー
タが最初のデータであるか否かを判断する。すなわち、
データ選択部43は、ステップ230において、最初の
情報量基準値c1 が最小である(h=1)場合には、残
りのデータはすべて定常であると判断する。また、最初
の情報量基準値c1 以外のデータが最小である(h≠
1)場合には、このように情報量基準値ck が最小にな
るデータよりも前に非定常のデータがあると判断する。
3は、このように、情報量基準値ck が最小になるデー
タが最初のデータであるか否かを判断する。すなわち、
データ選択部43は、ステップ230において、最初の
情報量基準値c1 が最小である(h=1)場合には、残
りのデータはすべて定常であると判断する。また、最初
の情報量基準値c1 以外のデータが最小である(h≠
1)場合には、このように情報量基準値ck が最小にな
るデータよりも前に非定常のデータがあると判断する。
【0057】データ選択部43は、ステップ230でデ
ータに非定常のデータが含まれると判断した場合、ステ
ップ240,250,260でデータを捨てる。
ータに非定常のデータが含まれると判断した場合、ステ
ップ240,250,260でデータを捨てる。
【0058】すなわち、データ選択部43はまず、ステ
ップ240において、情報量基準値xk が最小になるh
番目のバッチyh よりも前のバッチy1 ,…,yh-1 を
捨てる。データ選択部44は次に、ステップ250にお
いて、残ったh番目からb番目までのバッチyh ,y
k+1 ,…,yb に含まれるデータの数m−(h−1)
(m/b)を特定し、この数によって残りデータの数m
を定義し直す。データ選択部43はさらに、ステップ2
60において、残ったデータの番号を付け替えて、
x1 ,…,xm とする。最終的に、ステップ230にお
いて、データに定常のもののみを含むと判断した場合に
は、データ選択部43は、残ったデータを定常状態のデ
ータとして、定常状態判定部44に渡す。
ップ240において、情報量基準値xk が最小になるh
番目のバッチyh よりも前のバッチy1 ,…,yh-1 を
捨てる。データ選択部44は次に、ステップ250にお
いて、残ったh番目からb番目までのバッチyh ,y
k+1 ,…,yb に含まれるデータの数m−(h−1)
(m/b)を特定し、この数によって残りデータの数m
を定義し直す。データ選択部43はさらに、ステップ2
60において、残ったデータの番号を付け替えて、
x1 ,…,xm とする。最終的に、ステップ230にお
いて、データに定常のもののみを含むと判断した場合に
は、データ選択部43は、残ったデータを定常状態のデ
ータとして、定常状態判定部44に渡す。
【0059】[2−2−4]定常状態判定部44の動作 定常状態判定部44は、ステップ270〜290で、現
時点で被検出装置がすでに定常状態に入っているとする
か否かの最終判定を行う。すなわち、残った定常状態の
データが、元のn個あったデータ点に比べてあまりにも
少なくなっている場合には、すでに定常状態に入ってい
ると判断するのは危険なので、まだ過渡運転中であると
考える。逆に、残った定常状態のデータが元のn個あっ
たデータの総数のうちの大きな割合を占める場合には、
すでに定常状態に入っていると判断する。
時点で被検出装置がすでに定常状態に入っているとする
か否かの最終判定を行う。すなわち、残った定常状態の
データが、元のn個あったデータ点に比べてあまりにも
少なくなっている場合には、すでに定常状態に入ってい
ると判断するのは危険なので、まだ過渡運転中であると
考える。逆に、残った定常状態のデータが元のn個あっ
たデータの総数のうちの大きな割合を占める場合には、
すでに定常状態に入っていると判断する。
【0060】まず、定常状態判定部44は、ステップ2
70において、残ったm個のデータが、元のデータ総数
n個の一定割合aよりも多いか否かを判定する。このス
テップ270において、残ったm個のデータが一定割合
a以下である場合には、ステップ280において、被検
出装置が定常状態に入っていないと判断する。逆に、ス
テップ270において、残ったm個のデータが一定割合
よりaよりも多い場合には、ステップ290において、
被検出装置が定常状態に入っていると判断する。そし
て、このステップ280またはステップ290の時点
で、定常状態判定部44の動作が終了し、処理・判定部
40全体の動作が完了する。また、定常状態判定部44
による判定結果は、判定結果表示部50に引き渡され
る。
70において、残ったm個のデータが、元のデータ総数
n個の一定割合aよりも多いか否かを判定する。このス
テップ270において、残ったm個のデータが一定割合
a以下である場合には、ステップ280において、被検
出装置が定常状態に入っていないと判断する。逆に、ス
テップ270において、残ったm個のデータが一定割合
よりaよりも多い場合には、ステップ290において、
被検出装置が定常状態に入っていると判断する。そし
て、このステップ280またはステップ290の時点
で、定常状態判定部44の動作が終了し、処理・判定部
40全体の動作が完了する。また、定常状態判定部44
による判定結果は、判定結果表示部50に引き渡され
る。
【0061】[2−3]判定結果表示部50の動作 判定結果表示部50は、定常状態判定部44による判定
結果を表示する。図6は、判定結果表示部50による判
定結果の表示例を示す説明図であり、データのグラフ表
示上に定常状態と過渡状態との境界線を示すとともに、
文字によって定常状態に達したことを説明している。
結果を表示する。図6は、判定結果表示部50による判
定結果の表示例を示す説明図であり、データのグラフ表
示上に定常状態と過渡状態との境界線を示すとともに、
文字によって定常状態に達したことを説明している。
【0062】[3]実施例の効果 以上述べたように、本実施例においては、計測装置10
によって測定された被検出装置の運転指標のデータが、
データ入力・記憶部20に記憶される一方で、被検出装
置の定常状態における運転指標のモデルが、モデル入力
・記憶部30に記憶され、処理・判定部40によって運
転指標のデータと運転指標のモデルとを比較することに
よって、被検出装置が定常状態に達したか否かが自動的
に判定され、判定結果表示部50にその結果が表示され
る。
によって測定された被検出装置の運転指標のデータが、
データ入力・記憶部20に記憶される一方で、被検出装
置の定常状態における運転指標のモデルが、モデル入力
・記憶部30に記憶され、処理・判定部40によって運
転指標のデータと運転指標のモデルとを比較することに
よって、被検出装置が定常状態に達したか否かが自動的
に判定され、判定結果表示部50にその結果が表示され
る。
【0063】すなわち、まず、本実施例においては、処
理・判定部40によって、運転状態にある被検出装置か
ら時系列的に得られるデータの挙動のパターンと、予め
記憶させたモデルとを比較することにより、被検出装置
が定常状態に達したか否かをリアルタイムで自動的かつ
確実に検出することができる。この場合、モデルの構造
が簡単であるため、現実のデータのパターンとの比較が
容易に実施でき、検出効率が高くなっている。
理・判定部40によって、運転状態にある被検出装置か
ら時系列的に得られるデータの挙動のパターンと、予め
記憶させたモデルとを比較することにより、被検出装置
が定常状態に達したか否かをリアルタイムで自動的かつ
確実に検出することができる。この場合、モデルの構造
が簡単であるため、現実のデータのパターンとの比較が
容易に実施でき、検出効率が高くなっている。
【0064】特に、本実施例においては、バッチ平均計
算部41により、時系列的に得られた複数のデータを適
当な大きさのバッチに分割し、各バッチに属するデータ
の平均を取ることにより、得られたデータの統計処理の
正当性を確保して、定常状態の検出をより精度良く行う
ことができる。また、情報量基準値算定部42によって
算定された情報量基準値が最小になるデータよりも前の
データを、データ選択部43により、被検出装置の運転
状態が定常状態に達していないものとして除去すること
により、単に情報量基準値が設定値以下になったことの
みを判定する場合に比較して、より確実に定常状態の検
出を行うことができる。さらに、データ選択部43によ
って定常状態のデータとして選択されたデータの数を、
定常状態判定部44によって、元のデータの総数の設定
割合の数と比較することにより、選択されたデータの数
が元のデータの総数に比べて十分な割合を有する場合に
のみ、定常状態に達したものと判定することができるた
め、より信頼性の高い定常状態の検出を行うことができ
る。
算部41により、時系列的に得られた複数のデータを適
当な大きさのバッチに分割し、各バッチに属するデータ
の平均を取ることにより、得られたデータの統計処理の
正当性を確保して、定常状態の検出をより精度良く行う
ことができる。また、情報量基準値算定部42によって
算定された情報量基準値が最小になるデータよりも前の
データを、データ選択部43により、被検出装置の運転
状態が定常状態に達していないものとして除去すること
により、単に情報量基準値が設定値以下になったことの
みを判定する場合に比較して、より確実に定常状態の検
出を行うことができる。さらに、データ選択部43によ
って定常状態のデータとして選択されたデータの数を、
定常状態判定部44によって、元のデータの総数の設定
割合の数と比較することにより、選択されたデータの数
が元のデータの総数に比べて十分な割合を有する場合に
のみ、定常状態に達したものと判定することができるた
め、より信頼性の高い定常状態の検出を行うことができ
る。
【0065】[4]他の実施例 なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、各機能部の具体的な構成や手順は自由に選択可能で
ある。
く、各機能部の具体的な構成や手順は自由に選択可能で
ある。
【0066】まず、前記実施例においては、計測装置1
0において時系列的なデータが一定時間毎に得られる場
合について説明したが、データを不定間隔で得る場合に
ついても同様の機能を得ることができる。そのための方
法はいろいろある。一例をあげるなら、不定間隔の時系
列データは内挿によって一定間隔に置き直すことができ
るので、データ入力部21によって不定間隔を一定間隔
に交換してからデータ記憶部22に記憶すればよい。
0において時系列的なデータが一定時間毎に得られる場
合について説明したが、データを不定間隔で得る場合に
ついても同様の機能を得ることができる。そのための方
法はいろいろある。一例をあげるなら、不定間隔の時系
列データは内挿によって一定間隔に置き直すことができ
るので、データ入力部21によって不定間隔を一定間隔
に交換してからデータ記憶部22に記憶すればよい。
【0067】一方、前記実施例においては、情報量基準
値の算定に当たってバッチ平均を求めたが、バッチの代
表値で正規分布に従うものなら何でもよいので、例え
ば、バッチの加重平均を取る方法などを採用することも
可能である。また、前記実施例においては、時系列的な
データから連続的なバッチを構成したが、データのバッ
チの取り方はこれに限定されるものではなく、例えば、
複数のバッチを構成するデータの一部が重複するか、あ
るいは逆にバッチとバッチの間のデータを捨てるように
してバッチを取ることなども可能である。さらに、運転
指標のモデルは、正規分布に従うモデルに限定されるも
のではなく、対象となるプラントや運転指標に応じて、
例えばサインカーブなどの各種のパターンのモデルが考
えられ、それに応じてモデルの構造を示す式も適宜変更
される。
値の算定に当たってバッチ平均を求めたが、バッチの代
表値で正規分布に従うものなら何でもよいので、例え
ば、バッチの加重平均を取る方法などを採用することも
可能である。また、前記実施例においては、時系列的な
データから連続的なバッチを構成したが、データのバッ
チの取り方はこれに限定されるものではなく、例えば、
複数のバッチを構成するデータの一部が重複するか、あ
るいは逆にバッチとバッチの間のデータを捨てるように
してバッチを取ることなども可能である。さらに、運転
指標のモデルは、正規分布に従うモデルに限定されるも
のではなく、対象となるプラントや運転指標に応じて、
例えばサインカーブなどの各種のパターンのモデルが考
えられ、それに応じてモデルの構造を示す式も適宜変更
される。
【0068】また、前記実施例においては、定常状態の
判定に情報量基準の算定法の1つであるSchwarz のBI
Cを用いている。しかし、AICなどの他の情報量基準
の算定法を用いても良いことはいうまでもない。例え
ば、AICは、次の式(11によって定義される。
判定に情報量基準の算定法の1つであるSchwarz のBI
Cを用いている。しかし、AICなどの他の情報量基準
の算定法を用いても良いことはいうまでもない。例え
ば、AICは、次の式(11によって定義される。
【0069】
【数11】AIC = −2 log(最大尤度)+2p ・・・ (11) したがって、このAICを求める場合には、図2の手順
はそのままで、情報量基準値ck を求める式として、前
記式(10)に代えて、次の式(12)を使用すること
になる。
はそのままで、情報量基準値ck を求める式として、前
記式(10)に代えて、次の式(12)を使用すること
になる。
【0070】
【数12】 そしてまた、情報量基準よりも古くからある統計手法で
ある、様々な統計的検定法を用いても良い。
ある、様々な統計的検定法を用いても良い。
【0071】一方、判定結果表示部50は、図6の表示
例のようにデータのグラフ表示上に示しても良いし、色
別で表示することも可能である。また、別途、計器やラ
ンプを設けるなど、周知の各種の表示方法を自由に選択
して使用することができる。
例のようにデータのグラフ表示上に示しても良いし、色
別で表示することも可能である。また、別途、計器やラ
ンプを設けるなど、周知の各種の表示方法を自由に選択
して使用することができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定常状態に達するまでの時間を過去の実験から一定値に
決めるのではなく、現在の運転の立ち上がり状況に基づ
き、定常状態に達したか否かをリアルタイムで自動的か
つ確実に検出可能な定常状態検出装置を提供することが
できる。したがって、プラントの運転開始時において
は、運転に携わる人間の判断ミスに左右されることな
く、長すぎも短すぎもしない程よいならし運転期間を表
示することができるため、その表示に基づいて作業指示
や安全装置の解除を適切な時期に行うことができ、経済
性を向上することができる。
定常状態に達するまでの時間を過去の実験から一定値に
決めるのではなく、現在の運転の立ち上がり状況に基づ
き、定常状態に達したか否かをリアルタイムで自動的か
つ確実に検出可能な定常状態検出装置を提供することが
できる。したがって、プラントの運転開始時において
は、運転に携わる人間の判断ミスに左右されることな
く、長すぎも短すぎもしない程よいならし運転期間を表
示することができるため、その表示に基づいて作業指示
や安全装置の解除を適切な時期に行うことができ、経済
性を向上することができる。
【図1】本発明による定常状態検出装置の一実施例の構
成を示すブロック図。
成を示すブロック図。
【図2】図1の定常状態検出装置の中核である処理・判
定部40の動作を示すフローチャート。
定部40の動作を示すフローチャート。
【図3】図1の定常状態検出装置の計測装置10によっ
て得られ、データ記憶部22に記憶されるデータの一例
を説明する説明図。
て得られ、データ記憶部22に記憶されるデータの一例
を説明する説明図。
【図4】図1の定常状態検出装置の情報量基準値算定部
42によって得られた情報量基準値ck の変数kに対す
る関係を示すグラフであり、特に、最小情報量基準値が
データの始めでない場合を説明するためのグラフ。
42によって得られた情報量基準値ck の変数kに対す
る関係を示すグラフであり、特に、最小情報量基準値が
データの始めでない場合を説明するためのグラフ。
【図5】図1の定常状態検出装置の情報量基準値算定部
42によって得られた情報量基準値ck の変数kに対す
る関係を示すグラフであり、特に、最小情報量基準値が
データの始めである場合を説明するためのグラフ。
42によって得られた情報量基準値ck の変数kに対す
る関係を示すグラフであり、特に、最小情報量基準値が
データの始めである場合を説明するためのグラフ。
【図6】図1の定常状態検出装置の判定結果表示部50
による判定結果の表示例を示す説明図。
による判定結果の表示例を示す説明図。
【図7】被検出装置から得られたデータの挙動パターン
の一例を示す図であり、特に、下降型の収束パターンを
示すグラフ。
の一例を示す図であり、特に、下降型の収束パターンを
示すグラフ。
【図8】被検出装置から得られたデータの挙動パターン
の一例を示す図であり、特に、上昇型の収束パターンを
示すグラフ。
の一例を示す図であり、特に、上昇型の収束パターンを
示すグラフ。
【図9】被検出装置から得られたデータの挙動パターン
の一例を示す図であり、特に、振動型の収束パターンを
示すグラフ。
の一例を示す図であり、特に、振動型の収束パターンを
示すグラフ。
10…計測装置 20…データ入力・記憶部 21…データ入力部 22…データ記憶部 30…モデル入力・記憶部 31…モデル入力部 32…モデル記憶部 40…処理・判定部 41…バッチ平均計算部 42…情報量基準値算定部 43…データ選択部 44…定常状態判定部 50…判定結果表示部
Claims (5)
- 【請求項1】 運転状態にある被検出装置に付属し、こ
の被検出装置の所定の運転指標のデータを時系列的に計
測する計測装置と、 前記計測装置で計測された時系列的な運転指標のデータ
を入力するデータ入力部と、 前記データ入力部から入力された時系列的な運転指標の
データを記憶するデータ記憶部と、 前記被検出装置が定常的な安定した運転の状態である定
常状態に達した場合に、前記データ入力部によって入力
される運転指標のデータが示すパターンを想定したモデ
ルを運転指標のモデルとして予め記憶するモデル記憶部
と、 前記データ記憶部に記憶された被検出装置の時系列的な
運転指標のデータのパターンと前記モデル記憶部に記憶
された運転指標のモデルとを比較して、情報量基準値を
算定する情報量基準値算定部と、 前記情報量基準値算定部によって算定された情報量基準
値が予め設定された設定値以下である場合に、被検出装
置が定常状態に達したものと判定する定常状態判定部
と、 前記定常状態判定部の判定結果を表示する判定結果表示
部と、 を備えていることを特徴とする定常状態検出装置。 - 【請求項2】 前記情報量基準値算定部が、前記データ
記憶部に記憶された被検出装置の時系列的な運転指標の
データを、同数のデータからなる複数のバッチに分割
し、各バッチに属するデータについてバッチ平均を計算
するバッチ平均計算部を備えていることを特徴とする請
求項1に記載の定常状態検出装置。 - 【請求項3】 前記モデル記憶部が、運転指標のモデル
として、定数と確率的な誤差の和からなり、誤差は平均
0、分散σ2 の正規分布に従うモデルを記憶することを
特徴とする請求項1または請求項2に記載の定常状態検
出装置。 - 【請求項4】 前記データ記憶部に記憶された被検出装
置の時系列的な運転指標のデータのうち、前記情報基準
値算定部によって算定された情報量基準値が最小になる
データよりも前のデータを除去し、それ以降のデータを
定常状態のデータとして選択するデータ選択部を備え、 前記定常状態判定部が、前記データ選択部によって選択
された定常状態のデータに基づいて、被検出装置が定常
状態に達したものと判定するように構成される、 ことを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3
に記載の定常状態検出装置。 - 【請求項5】 前記定常状態判定部が、前記データ記憶
部に記憶された被検出装置の時系列的な運転指標のデー
タの総数から、予め設定された設定割合の数を求め、こ
の数よりも前記データ選択部によって選択された定常状
態のデータの数が多い場合に、被検出装置が定常状態に
達したものと判定するように構成されることを特徴とす
る請求項4に記載の定常状態検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6032411A JPH07244523A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 定常状態検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6032411A JPH07244523A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 定常状態検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07244523A true JPH07244523A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12358215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6032411A Pending JPH07244523A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 定常状態検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07244523A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000509178A (ja) * | 1996-04-29 | 2000-07-18 | パルプ アンド ペーパー リサーチ インスチチュート オブ カナダ | 自動制御ループ監視および診断 |
WO2011003347A1 (zh) * | 2009-07-08 | 2011-01-13 | 保定市三川电气有限责任公司 | 连续物理量测量装置及方法 |
WO2014073266A1 (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-15 | オムロン株式会社 | 設備管理装置、設備管理方法、プログラム、および記憶媒体 |
EP2416140A4 (en) * | 2009-03-31 | 2015-12-16 | Hitachi Construction Machinery | LEARNABLE DIAGNOSIS SYSTEM FOR A WORK MACHINE, STATUS DIAGNOSIS DEVICE AND STATUS LEARNING DEVICE |
US20220026087A1 (en) * | 2016-09-28 | 2022-01-27 | Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP | Systems and methods for steady state detection |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP6032411A patent/JPH07244523A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000509178A (ja) * | 1996-04-29 | 2000-07-18 | パルプ アンド ペーパー リサーチ インスチチュート オブ カナダ | 自動制御ループ監視および診断 |
EP2416140A4 (en) * | 2009-03-31 | 2015-12-16 | Hitachi Construction Machinery | LEARNABLE DIAGNOSIS SYSTEM FOR A WORK MACHINE, STATUS DIAGNOSIS DEVICE AND STATUS LEARNING DEVICE |
WO2011003347A1 (zh) * | 2009-07-08 | 2011-01-13 | 保定市三川电气有限责任公司 | 连续物理量测量装置及方法 |
US20120109586A1 (en) * | 2009-07-08 | 2012-05-03 | Baoding Sanchuan Electric Co., Ltd. | Measuring device and measuring method for continuous physical quantity |
US8954294B2 (en) * | 2009-07-08 | 2015-02-10 | Baoding Sanchuan Electric Co., Ltd. | Measuring device and measuring method for continuous physical quantity |
WO2014073266A1 (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-15 | オムロン株式会社 | 設備管理装置、設備管理方法、プログラム、および記憶媒体 |
JP2014096049A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Omron Corp | 設備管理装置、設備管理方法、およびプログラム |
US20220026087A1 (en) * | 2016-09-28 | 2022-01-27 | Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP | Systems and methods for steady state detection |
US11747034B2 (en) * | 2016-09-28 | 2023-09-05 | Johnson Controls Tyco IP Holdings LLP | Systems and methods for steady state detection |
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