JP2000509178A - 自動制御ループ監視および診断 - Google Patents

自動制御ループ監視および診断

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    • G05B23/0224Process history based detection method, e.g. whereby history implies the availability of large amounts of data
    • G05B23/024Quantitative history assessment, e.g. mathematical relationships between available data; Functions therefor; Principal component analysis [PCA]; Partial least square [PLS]; Statistical classifiers, e.g. Bayesian networks, linear regression or correlation analysis; Neural networks

Abstract

(57)【要約】 制御ループの追跡誤差のヒストグラムを測定するステップと、追跡誤差のガウス分布に対する歪みを求めるステップと、追跡誤差のガウス分布からの偏差が所定限界を越える場合にプロセス内の障害を表示するステップとを含む、少なくとも1つの閉ループ制御ループを含むプロセス制御システムの障害診断方法。

Description

【発明の詳細な説明】 自動制御ループ監視および診断 発明の分野 本発明はパルプおよび製紙工場等の大型で、複雑な連続製造システム用プロセ ス制御システムにおける障害検出および診断装置および方法に関する。発明の背景 最新の大型で、複雑な連続製造システムには、オンラインデータ取得、判断、 およびアクチェエータの物理的調整を利用するコンピュータ化されたシステムに より自動制御される典型的には数百の物理的量がある。プロセスの運転に必要な 基本的な逐次タスクを実施する他に、このような制御システムの主要目的は、被 制御量に及ぼす自然変動(原料の変動等)の影響を最小限に抑えることにより最 適運転条件を維持することである。制御システムのいくつかの共通障害源により 、必ずしもプロセス警報や他の故障表示をトリガすることなく、制御システムの この基本的な目的が中断されいしまうことがある。障害の原因には、制御アルゴ リズムや調整定数の不十分な選択、弁の膠着(stiction)、センサの劣 化、および制御計画の不十分な初期選択が含まれる。この種の初期の問題点は長 い間検出されず、製品の均質性が失われたり次善の運転条件となって重大なマイ ナスの経済的結果を生じてしまうことがある。制御する変数が沢山あって保守資 源が限定されている場合には、この種の障害の範囲は非常に大きくなることがあ る。例えば、典型的な統合パルプおよび製紙工場では、自動制御される1000 −5000の変数の20−60%は、ダブリュー.エル.ビアルコウスキの“D reams vs Reality:A view from Both Si desof the Gap”,およびジェー.ジー.オーエン,ディー.リー ド,エッチ.ブレッケンホースト,およびエイ.エイ.ロッチェのPulp a nd PaperReport,Paprican,“Control Sys tems 92,Whistler,B.C.,A Mill Prototy pe for Automatic Monitoring of Control Loop Performance”に記載されている さまざまな種類の制御障害によるいくつかの付加変動に寄与することがある。 大概の産業プラントでは、莫大な大多数の被制御変数は単一プロセス入力の操 作により個別に調整される。そのため、プロセス制御システムは、各々が別々の 量を制御する責任がある別々のユニットすなわち“制御ループ”へ分割されてい るものと考えることができる。したがって、制御システムの障害源を追跡するに は、プラント内の数百の制御ループの中から影響を受けたループを絞り込む必要 がある。 プロセス制御障害の初期の徴候は被制御量の可変性が増大することである。し たがって、多くの従来技術において、障害のある制御ループを絞り込むのに分散 のレベルが高められたさまざまな徴候が使用されている、例えば、米国特許第4 ,885,676号および第5,249,119号参照。この方法の欠点は、プ ロセス制御システムの障害が寄与する可変性レベルの変化を、原料の変動や渦流 等による他の外部摂動により生じる変化から区別できないことである。 従来技術に取り入れられているもう一つの方法は、弁やアクチェエータの故障 による制御障害の部分族を直接検出することである、例えば、米国特許第5,3 29,465号および米国特許第3,829,848号参照。しかしながら、こ れらの技術の範囲は特定種類の障害に限定されており、各被監視アクチェエータ もしくは弁に特殊計器を設置し接続しなければならない。 さまざまな制御ループ監視および診断方法を記載した、広範な資料が学術文献 として出版されている。その文献の多くが前記した可変性の絶対レベルの測定に 基づいて技術の限界を克服する方法に向けられている。例えば、Control Systems ’94のティ.ハグランドの論文“Automatic M onitoring of Control Loop Performanc e”には、制御ループ障害により生じるプロセス変数の振動を検出する手順が提 示されている。しかしながら、この技術およびパワースペクトル共振の検出に基 づく従来の技術は、共に振動を含みかつループ間交互作用の無い制御障害の検出 に限定されている(後述)。制御ループ性能のより一般的でロバストな定量化方 法へ向けた主要なステップがCan.J.Chem. Eng.,67,pp.856−861,1989のティー.ジェー.ハリスの 論文“Assessment of Control Loop Perfor mance”に記載されている。ハリスは分散の比較測定を使用して制御性能を 評価することを提案している。この評価指数は被制御変数の観察された分散レベ ルの最小分散コントローラにより達成可能な最小分散に対する比率として定義さ れた。ハリスはさらに閉ループ動作データの観察(すなわち、いかなる侵襲性プ ロセス摂動も必要としない)およびプロセス入出力間遅延の推定値から指数を計 算する手段も考案した。単一の数として、この指数により制御障害を検出するコ ンピュータ方法に使用するのに理想的な、非常に解釈の容易なループ性能の定量 化が行われる。さらに、外乱の強さの変動は観察された分散と同じ要因による最 小分散推定値との両方へ影響を及ぼすため、指数を評価する技術はこのような変 動により影響されないという利点がある。 これらの利点により、他の研究者達はこの技術を一般化することに駆り立てら れるようになった。例えば、Can,J.Chem.Eng,70,pp.11 86−1197,1992のエル.ディー.ディスボローおよびティー.ジェー .ハリスの論文“Performance Assessment Measu res for Univariate Feedback Control” には、ハリス指数の正規化された形式を推定する方法が推定量の統計的性質と共 に提示されている。Can,J.Chem.Eng,71,pp.605−61 6,1993のエル.ディー.ディスボローおよびティー.ジェー.ハリスの論 文“Performance Assessment Measures fo r Univariate Feedforward/Feedback Co ntrol”では、これらの結果はフィートフォワード制御と組合せた単一ルー プ帰還の性能評価を含むように拡張されている。これらの技術の産業応用がCo ntrol Systems ’92のエム.ペリエおよびエイ.ロッチェの論 文“Toward Mill−Wide Evaluation of Con trol Loop Peformance”およびPrepring of the CPPA Annual Meeting,1995のピー.ジョフリ エット,シー.セパ ラ,エム.ハーベイ,ビー.サージェノル,ティー.ハリスの”An Expe rt System for Control Loop Analysis” に記載されている。Proc.of the AmericanControl Conference,pp.2886−2892,1991のエヌ.スタン フェル,ティー.マーリンおよびジェー.マックグレゴールの論文“Monit oring and Diagnosing Process Control Peformance:The Single Loop Case”では、 これらの技術がさらに研究され、不十分な制御設計による過剰可変性を不十分な モデル推定によるものから区別する方法が、連続設定点変動のあるケースについ て提示されている。 しかしながら、外乱の変化により生じる高められた可変性を制御障害により生 じるものから区別するこれらの技術の能力は外乱の基本的性質ではなく強さだけ が変化するケースに限定されている。事実、性能の評価はこれらの外乱の特性が 例えば被制御変数に動的に関連する別の量の制御障害により変化する場合は偏り を受ける。この現象を例1および例2に示す。この影響は恐らくハリス指数およ びその計算方法の直接多変数拡張を使用して克服できるであろう。このような一 般化における実際的な問題点はプロセス遅延、すなわち、プロセス交互作用子( interactor)伝達関数マトリクスの多変数拡張を見つけるために、実 際上広範なプロセスモデリングおよび実験が必要なことである。この種の広範な モデリングの複雑さおよびコストにより、この方法は大規模な産業的実施には不 適切なものとなっている。これらの技術を使用した制御ループ性能評価における もう一つの偏り源は、ハリスおよび他の従来技術の貢献者による従来の仮定を侵 害する、考慮するループへ非統計的外乱を誘起するプロセスの一時的な混乱の影 響である。性能評価におけるさらにもう一つの偏りが、弁やアクチェエータの高 い摩擦レベル等による、被評価ループにおける非線形性により誘起される障害に 対して生じることがある。この偏りのルーツは、このクラスの制御障害を保持で きない、従来技術で行われた近似プロセス線形性の仮定の侵害にある。これらの 一般的に発生する非理想的条件により、前記論文に記載された技術に基づく任意 の方法において制御ループ障害の誤った正および負の表示を生じてしまう。 弁やアクチェエータの膠着等の機能的欠陥をテストするための商業領域で利用 できる技術がいくつかある。これらの技術のいくつかが、例えば、Automa tica,29,#5,pp.1315−1331,1993のアール.イサー マンおよびユー.ラーブの論文“Intelligent Actuators −Ways to Autonomous Actuating System s”および米国特許第3,829,848号等の公開文献にさまざまな形で記載 されている。その全てが下記の手順のあるバリエーションを利用している。 a)コントローラ出力が予め設定されたあるシーケンスに従って移行される。 b)弁自体もしくはプロセス状態の他のある測定値の応答の“正規の”特性か らの逸脱が調べられる。 c)任意の検出した逸脱から診断がなされる。 この種の技術は手順がオンラインで実施されるように自動化することができる 。欠点は弁の侵襲性プロービングには混乱を生じてさらにプロセス可変性を発生 する危険性が伴うことである。一方、弁やアクチェエータへのルーチンコントロ ーラ出力信号がプロービング信号の替わりに使用される場合には、被制御量の他 にアクチェエータ/弁位置に関する連続測定値を利用しなければならない。この 制約は、計算されたコントローラ出力もしくは所望のプロセス入力と測定された 被制御変数との間の関係が、プロセスが閉ループで作動している場合には、制御 方法自体により完全に説明され、任意の設定点調整がなされないプロセスに関す る情報を明示することができないという事実によるものである。したがって、ル ーチンデータを使用して弁やアクチェエータを監視する前記した技術のバリエー ションはアクチェエータ弁位置に強度に関連しかつ計算された中心化に完全には 依存しない第2の測定点を必要とする。 学術文献には、制御ループ内の非線形要素により非正規分布を有するプロセス 変数内にリミッチサイクルが誘起されることが記載されている。この領域のパイ オニア的作業はInt.J.Control,9,6,pp.603−655, 1969のエイ.ティー.フラーによる論文“Analysis of Non linear Stochastic Systems by Means of the Fokker−Plank Equation”に おいてなされ、彼は被制御変数確率密度関数のプロセスダイナミクスおよび非線 形性への依存性を示す偏微分方程式を導き出した。これらの方程式はProc. Of the American ControlConference,pp .1075−1079,1992のディー.クシューおよびディー.アサートン の論文“Approximate Analysis ofNonlinear Systems Driven by Gaussian White No ise”において、ある共通プロセスモデルおよび白色雑音で表される外乱を有 するメモリレス非線形性に対して単純化された。両方のケースにおいて、この作 業は理論的性質のものであり、既知のプロセスモデルに対する確率密度関数の導 出に限られる。第4モーメントの推定を使用する時系列の確率密度関数の非線形 性テストも他の目的に対する公開文献、例えば、Griffin,1953のジ ー.ユー.ユールおよびエム.ジー.ケンダルの論文“The theory of Statistics”で提案されている。しかしながら、この種のテス トは時系列の観察が独立しているという必要条件、リミットサイクリング制御ル ープの測定値により発生される時系列に対しては決して満たされることのない条 件、により制限される。この技術を使用する非正規性テストも米国特許第5,2 39,456号“Method and Apparatus for Pro cess Control with Optimum Setpoint D etermination”において提案されている。この特許で提案されたこ のテストの目的は、特許技術の重要な技術的仮定を保持できない場合には警報を 与えることであり、制御システム診断を行うために使用されてはいない。発明の要約 本発明は産業上の設定において典型的なマルチループ交互作用および非線形ダ イナミク環境における制御ループ性能の自動評価を行うことができる方法および 装置に関する。本発明はプラントデータ取得システムにより慣例的に記録された オペレーティングデータを解析することにより、プロセス制御システム内の障害 を絞り込むものである。本発明は、また、絞り込まれている障害に対する診断を 導き出すこともでき、任意の検出された障害の過酷さをそれが被制御量に寄与す る可変性の量に換算して定量化することができる。 解析に必要な従来のプロセスデータには、 i)被制御変数のどのグループが有意の相互ダイナミック交互作用を示すこと があるかの推定値、 ii)各コントローラ出力を変化させてから被制御変数に及ぼすその影響の最初 の兆候を観察するまでの遅延、 iii)開ループ時定数の“順序もしくは大きさ”、を含むことができる。 後の2つの推定値は各被監視制御ループに対して必要である。設定点が頻繁に 変えられる場合にはそれらはルーチンデータから得られ、そうでなければ“1回 だけの”バンプテストが必要である。 本発明に従った方法では、下記の手順を使用して制御障害が検出される。交互 作用を示しそうであると判断されたループの予め選定されたリストからオペレー ティングデータが同時に収集される。このオペレーティングデータは各ループに 対する2つの時系列、被制御変数測定値および制御ループ設定点、を含んでいる 。データはグループ内のループ間の最長開ループ時定数の少なくとも100−5 00倍の期間にわたって収集される。次に、ループに作用する外乱の状態に関す る別々の仮定の元で、各ループについて2種の評価指数を計算することができる 。“生指数”は、追跡誤差の観察された分散が任意の非線形要素がループから除 去された後で達成可能なその最小値を越える量を定量化する。この指数はループ への外乱が正規の外部条件に適合する性能を正しく定量化する。プロセス遅延お よび時定数の前の推定値を使用してこの計算が実施される。次に、正規の方法で 解析されるループを摂動させて生指数の推定値を増大させていることがある制御 ループ間の任意の交互作用がこの方法により調べられる。特定のループについて このような変動が検出される場合には、“修正された指数”が計算される。修正 された指数は可変性の同じ比較測度の推定値であるが、潜在的に異常外乱が計算 から除外される効果がある。そのため、修正された指数は検出された異常外乱が 外部発生であるという仮定の元で、ループ性能の有効な測度である。したがって 、ループがグループ内の他のループと交互作用しているものと考えると、任意の 交 互作用異常変動が内部もしくは外部発生されるという対照的な仮定の元で、生お よび修正指数はループ性能の状態を反映している。一緒にすると、2つの指数に よりシステムのユーザは制御ループを3つのカテゴリーへ分割することができ、 それは明確に障害のあるもの、明確に障害の無いもの、および障害があるかもし れないすなわち交互作用障害ループにより摂動されるものである。実施例に記載 されているように、他の情報もこの計算に使用して区別するのを助けることがで きる。 本発明の診断要素は潜在的に障害があると指摘される(すなわち、生の指数が ある所定のレベルを越える)各ループに対する誤差追跡のヒストグラムを計算す ることにより進行する。次に、追跡誤差がゼロもしくは標本平均および標本分散 で正規分布されるという仮定の元で、ヒストグラムの中心バーの高さをその予期 高さに対して計算することにより各ヒストグラムの尖度および歪度が定量化され る。歪度は同じ仮定の元で標本平均もしくはゼロを越える標本数を期待数(すな わち、標本数の半分)と比較することにより定量化される。この帰無仮説(nu ll hypothesis)の下で、追跡誤差時系列の任意の標本間相関を考 慮して、いずれかの統計量の0からの任意の逸脱の統計的有意性が計算される。 本発明の実施例に従って、少なくとも1つの閉ループ制御ループを含むプロセ ス制御システムの障害を検出する方法は、制御ループの追跡誤差のヒストグラム を測定し、追跡誤差のガウス分布に対する歪みを求め、追跡誤差のガウス分布か らの偏差が所定の限界を越える場合にプロセス内の障害を表示するステップを含 んでいる。 別の実施例に従って、産業機械の制御ループ性能の自動評定方法は、被制御変 数測定値の時系列および制御ループ設定点を含むオペレーティングデータを、所 定の制御ループの最長時定数の少なくともおよそ100倍の期間だけ、所定の制 御ループから同時に収集し、測定された変数データを設定点データから減じて追 跡誤差を得、追跡誤差の観察された分散が非線形要素をループから除去した後で 達成可能な理想最小値を越える量を求め、プロセス遅延および時定数の前の推定 値を計算に利用して結果を生指数として表示し、生指数の推定値を異常に増大さ せることがある制御ループ間の任意の交互作用を調べ、増大された推定値が検出 される場合に特定ループに対する修正された生指数を求め、制御ループを障害の あるもの、障害の無いもの、および恐らく障害があり生指数および修正された生 指数に基づいて交互作用する障害のある制御ループにより摂動されるものへ区別 することを含んでいる。 別の実施例に従って、産業機械の制御ループ性能の自動評定方法は、(a)一 群の制御ループ内の現在の制御ループを識別し、(b)制御ループに対するオペ レーティングデータおよび前のオペレーティングデータを得、(c)制御ループ に対する生評価指数を計算し、(d)生評価指数が所定のしきい値よりも大きい 場合に現在の制御ループを潜在的に障害のあるものとして表示し、(e)制御ル ープが潜在的に障害のあるものとして表示される場合に、追跡誤差の高速フーリ エ変換を計算し変換結果を濾波してスプリアスピークを除去し、(f)制御ルー プに対して所定の帯域幅内のしきい値分散よりも寄与する1次および2次スペク トルピークを識別し、(g)制御ループグループ内のもう一つの制御ループを選 択して、グループ内の最後の制御ループが処理されるまでステップ(a)−(g )を繰り返し、(h)ほぼ一致するスペクトルピークを有する潜在的に障害のあ るループを交互作用するかも知れないクラスへ分割し、(i)クラスに属する全 ての制御ループに対する修正評価指数を求め、(j)クラス内の全ての制御ルー プのスペクトルピークにヒストグラムテストを適用してある障害のカテゴリーを 決定するステップを含んでいる。 別の実施例に従って、プロセスの障害のカテゴリーを決定する方法は、プロセ スの複数の制御ループの各々の狭いスペクトル帯域幅の誤差変動を追跡し、誤差 変動のスペクトルピークを比較して複数の制御ループ間の交互作用を示すピーク の一致を検出し、ピークが一致する誤差変動の影響を定量化し、その結果制御ル ープの障害を決定する、ステップを含んでいる。図面の簡単な説明 図1は各ループに対する生の評価指数を計算するために実施される計算のシー ケンスを示すフロー図、 図2は制御ループ障害を絞り込んで診断する方法により実施される計算の一般 的なシーケンスを示すフロー図、 図3は予め設定された帯域幅にわたるピークに関連する分散に対応する陰影エ リアと共に、1次および2次ピークが識別された、計算されたパワーピークの例 を示す図、 図4は弁の膠着によることが知られている例1のフローコントローラ障害の追 跡誤差のヒストグラムを示す図。尖度を定量化するのに使用された統計が示され ている、 図5は潜在的に障害のある制御ループの交互作用する同値クラスへの分類を示 す図、 図6は潜在的に障害のあるループの潜在的な交互作用が評価指数を増大させる ことがある部分群への分割を示す方法の標本テスト出力を示す図、 図7はさまざまなプロセスダイナミクスに対する閉ループ伝達関数共振の従来 の波長推定値を示すグラフ、 図8Aおよび図8Bは標準方法を使用して予報された潜在的可変性の改善をシ ミュレートされた膠着源を除去することにより実際に実現された可変性の改善と 比較する、それぞれ、弁膠着のあるおよび無いシミュレートされたランダムリミ ットサイクルを示す図、 図9Aおよび図9Bは例1に対するフローおよび一致性時系列を示す図、 図10は例1に対するフローおよび一致性パワースペクトルを示す図、 図11は例2に対する2レベル時系列を示す図、 図12は例2に対する2レベルパワースペクトルを示す図、 図13は例2のプレヒータレベル追跡誤差のヒストグラムを示す図、 図14Aおよび図14Bは本発明の実施例の一般的なプロック図、 図15は図14の診断計算ブロックのブロック図、 図16は図14の評価指数ブロックのブロック図、 図17は図14のスペクトルピーク検出器プロックのプロック図である。好ましい実施例の説明 本発明を使用する制御システムを設置すると、プロセスダイナミクス上の従来 の情報すなわち基準情報を収集して系統立てなければならない。この情報は制御 下のプロセスもしくは被操作/被制御変数対の選択を変化させた時しか更新する 必要がなく、さもなくばそれは本方法により実施される連続的解析間もしくは制 御調整定数の再調整間で変化しない。 この従来の情報には2つの構造があり、一方はループ間ダイナミクスに関連し 、他方は別々の各ループに関するダイナミク情報を表す。どの被制御変数に有意 交互作用が潜在するかという推定が、始動時にプロセス挙動の量的な理解に基づ いて行われる。次に、この情報は制御ループを有意グループ内交互作用を示すこ とがあるが、グループ間交互作用はあまり起こりそうでも顕著でもないグループ へ分割される。これらの分割は次に各グループ内の各制御ループについて制御シ ステムにより使用される名称を含む一連のリストにより表される。この方法によ り各リストに属する制御ループから同時にデータが収集されて処理される。これ らのリストは第1の従来の情報構造を構成する。 第2の従来の情報構造は被処理および被制御変数間の遅延の推定値、近似開ル ーププロセス時定数、および標本タイムを含む別々の各制御ループに関連するフ ァイルである。さらに含めることができるオプションアイテムは不十分な制御調 整により生じる閉ループ共振周波数の許容範囲である。調整定数の特定の選択と は無関係である、不十分なコントローラの調整による任意の共振の周波数の上下 限界は従来の開ループ不動時間および支配的な時定数推定値から見つけることが できる。これらの上下限界の不動時間および開ループ時定数への依存を示すグラ フを図7に示し、これらの表面を示す公式については後述する。これらの限界を 含める目的は、場合によっては被制御変数の外部的および内部的に課せられる共 振の影響を識別する方法にそれらを使用できることである。異常プロセス状態を 検出する孤立限界(outlier limit)のような、個別の各ループに 関する従来の付加情報も必要に応じてこれらのファイルに含むことができる。 本方法は従来の情報を使用してオペレーティングデータ取得および解析の各サ イクルからのデータを解釈する。このサイクル中にとられる一連のアクションの あらましを図2に示す。予め選定されたグループ内の全てのループからのオペレ ーティングデータを同時抽出した後で、各ループについて計算された追跡誤差( 設定点−被制御変数)に基づいて生の評価指数が計算される。ハリスその他に より提案された指数の一般化がこの目的に使用される。 生の一般化された指数=観察された追跡誤差分散/線形アクチュエータおよびセ ンサにより達成可能な最小分散 (1) 線形要素が支配的な制御ループに対して、この指数とその計算方法は従来技術 において教示される技術と機能的に同じである。しかしながら、非線形性により 駆動されるリミットサイクルによる過剰変動がある場合には、障害の過酷さを過 小評価する標準方法の傾向は評価指数のこの一般化された形式とその計算手段( 本発明により提案される)を利用して回避される。例えば、図8Aは弁膠着の影 響を示す制御ループのダイナミックシミュレーションを示す。従来技術で提案さ れる技術により計算された評価指数は2.1である(正常範囲内の高い端部で) 。弁膠着要素がシミュレーションから除外されると、被制御変数の変動は図8B に示すものとなる。分散は3.6分の1へ低減され、標準評価指数により予報さ れる2.1分の一よりも著しく大きい。本発明に従って提案される生の一般化指 数(1式)はこの場合3.3であったので、障害による過剰変動のより現実的な 推定値が得られる。 一般化された生指数を求める方法を図1に示す。この技術は下記の同値を使用 し、 生指数=観察された追跡誤差分散/過去の少なくともd標本の観察からの追跡誤 差の条件付期待値の分散 (2) 分母は図1で説明したプロセスにより近似される。 好ましくは、本方法は偏らない一度量の評価指数推定値を保証する図2に示す ような他の2つの処理も実施する。標本間隔が推定されたプロセス時定数の1/ 10よりも短ければ、推定されたプロセス時定数(ラジアン/標本)の逆数の1 0−20倍間の遮断周波数を有するアンチエリアシングフィルタを使用して追跡 誤差が低域濾波され、次に推定された支配的なプロセス時定数の0.1−0.2 倍のサンプリング間隔で再サンプリングされる。この手順の結果は(1)の最小 分散推定値が、元のデータの標本間隔ではなく再サンプリングされたデータの標 本間隔に等しい、より長い仮定された制御間隔を有する最小分散コントローラに 基づいていることである。それにより、開ループ時定数よりも遥かに短い標本間 隔で得られるデータ(非現実的に大きく頻繁な制御手段を利用しなければならな い理想的な制御作用から生じる)を使用する場合に最小分散を過小評価すること が回避され、その結果評価指数の評価は上向きに偏る。 生指数を評価する時にとられるもう一つの予防策は、混乱するプロセス状態に より生じる偏りに対するものである。好ましくは、混乱を検出するために追跡誤 差データに統計的テストが適用され、結果が肯定的であれば、ユーザは非混乱状 態を捕獲するために繰り返されるデータ取得の潜在的な偏りもしくはサイクルに ついて警告される。テストにより統計Dの統計的有意性が測定され、それは混乱 状態に関連するその長さの1/3よりも長い持続時間を有する追跡誤差のずれを 感知する。 D=(|m1|,|m3|)の最大値 ここに、m1,m3は時系列の第1および第3の1/3の平均である。帰無仮説 は追跡誤差が周波数帯域0からpi/M、Mは予め選定された大きい数、にわた って追跡誤差分散のM倍に等しいパワースペクトルを有する静止ランダムプロセ スであることということである。このようなパワースペクトルは有意低周波数成 分を有するランダムプロセスを示している。帰無仮説は95%の信頼度で無効化 され、下記の場合にはずれの存在が示される。 D>追跡誤差の標準偏差x12M/Lの平方根 (3) ここに、Lは標本数。 従来技術の主な欠点は、交互作用する障害のある制御ループからの外乱により 摂動されるループをうまく実施するための性能評価に誤差が多いことである。本 発明により修正された性能評価指数を使用してこの効果に対抗し障害の根源原因 を追跡することは、交互作用を介して伝達される異常な外乱を特徴付けて検出す ることに基づいている。特徴付けは、計算された評価指数を人工的に増大させる 可能性のある正常に機能する制御ループに対する唯一の外部異常外乱はスペクト ル幅の狭いものであるという、物理的に妥当な仮定の元で有効な従来技術では知 られていない重要な観察に基づいている。この特徴付けは、付加プロセスモデル 組み立てを必要とせずに、偏りを生じる可能性のある交互作用を検出するために 本発明により利用される。特に、狭いスペクトル帯域幅の追跡誤差変動は一度量 フーリエ変換方法により容易に識別することができ、次に、スペクトルピークを 比較して交互作用を示す一致を検出することができる。性能評価に誤差を誘起す る可能性のあるこれらのループ間外乱だけの影響を定量化することにより、本技 術により一般的な相関方法で得られるものよりも遥かに高い精度および単純化が 得られる。 この手順の詳細は次のようである。潜在的に障害があると思われる各ループ( 生指数>予め設定されたしきい値)について、追跡誤差のフーリエ変換が評価さ れる。次に、それはWが次式を満たす最小整数であるように帯域幅Wペリオドグ ラム座標が選択されているダニエルウィンドウによりウィンドウされ、 Wexp(W)>L (4) それは、ウッドルーフ バン ネス公式[プリーストリー]に従って、長いデー タ長に対して推定されたパワースペクトル内の任意の点において50%以上の相 対誤差があってはならないことを高い確率で保証する。任意のスペクトルピーク を特徴付けるために、推定されたパワースペクトルの最大値の周波数f1が推定 される。次に、第1の最大値周りの間隔から除外される周波数にわたって、第2 の最大値を調べることにより任意の2次ピークの中心周波数f2が評価される。 推定された2つの周波数f1,f2周りの固定帯域幅bwの間隔(図3参照、陰 影を付けた領域は1次および2次スペクトルピークに関連する分散を表す)にわ たって、パワースペクトル推定値の下の面積を計算することにより1次および2 次最大値に関連する分散が評価される。いずれかの分散が全体追跡誤差分散の予 め設定された割合を越える場合には、対応する周波数においてスペクトル共振が 存在するものと見なされる。次に、1次もしくは2次共振周波数が別のループの 1次もしくは2次共振周波数に小さい固定量よりも近いループを関連づけること により、制御ループの同値クラスが形成される。一例を図5に示し、およそ0. 01Hzにおいて共通の共振であるため制御ループ1,2および4は単一の同値 クラスへ関連づけられる。 制御ループ障害の徴候および原因を区別するため、次に、2つのクラスのいず れか一方に属するループについて修正された評価指数が計算され、それは潜在的 に交互作用するループの同値クラスに属するループ、もしくはそのループに対す る波長の予め規定された範囲外で共振が識別されその共振はループ内に過酷な非 線形性が存在するためにリミットサイクルにより生じるものではないループであ る。前者のケースにおいて、可変性の共通共振成分が交互作用する障害のあるル ープが寄与し内部発生されたものではない外乱から生じる場合には、修正された 評価指数により制御ループの性能が推定される。この最初のケースでは、修正さ れた指数により分散と外部共振外乱が開始する前に観察されているその推定され た達成可能な最小レベルとの比率が推定される。真の性能レベルは観察された可 変性の中の共振成分源に応じて、修正された指数と生指数との間にある。それと は対照的に、第2のケースでは、性能の代表的な測度の選択はより確実である。 予め規定された限界が正しく設定されておりリミットサイクルの欠如の判断が正 しければ、予め規定された限界外の任意の共振は外部障害により寄与されるもの でなければならない。したがって、これらの限界外の共振変動の影響を除外する ことにより、修正された指数は異常な外乱に無関係に性能を定量化する。いずれ の場合にも、修正された指数は次式に従って計算される。 修正された指数=指数x(1−外部から課せられたと思われる共振を有する追跡 誤差分散の割合) (5) ランダムリミットサイクルによる過剰変動を他の源から区別することは修正作 用を選択するための基本である。このようなリミットサイクルは制御ループ内に 過酷な非線形性を導入するアクチュエータ、弁もしくはセンサ内の欠陥により生 じる。アクチュエータや弁の障害の、全てとは言わないまでも、大部分がこの機 構を介して可変性を増大するため、リミットサイクルの存在はこのような原因を 強力に示唆する。このような状況において、同じ故障要素を使用する替わりの制 御計画を選択したり、制御規則を再調整しても可変性の全面的な改善は得られそ うもない。逆に、不足減衰閉ループダイナミクスにより生じるサイクリックな変 動等の過剰可変性の他の機構を認識することにより、定数の調整や制御計画等の より容易に調整される要因に保守を集中させることができる。本発明が使用して リミットサイクルを検出する現象は、追跡誤差ヒストグラムの非ガウス歪を生じ るそれらの傾向である。制御ループへの外乱が異常な外部状態によるものでなけ れば、それらの確率密度関数は近似的にガウス型となる。この観察は古典的統計 学の中心極限定理の結果であり、多くの状況において実験的に完璧に確証されて いる。アクチュエータ、センサ、およびプロセスの開ループダイナミクスが設定 点周りの変動に対してほぼ線形であれば、追跡誤差も近似的にガウス確率密度関 数を有する。それは、たとえ調整定数や制御計画の選択により外乱が増幅されて (すなわち、減衰できない)過剰な可変性となる場合でも当てはまる。一方、閉 ループ内にリミットサイクルを生じる、例えば弁のヒステリシスによる高い非線 形性の開ループダイナミクスには、ガウスベルに対する平均値周りの相対周波数 を抑制することにより外乱のガウス確率密度関数を歪ませる傾向、尖度として知 られる特性、もしくは平均値周りの相対周波数内に非対称性を導入する、歪度と して知られる特性、がある。 弁膠着により平坦なリミットサイクルが生じている図9Aに示すフロー追跡誤 差時系列に対する例を図4に示す。この観察の一般性はクシューおよびアサート ンおよびフーラーにより報告されシミュレーションおよびプラント観察により広 く立証されている研究結果から推定することができる。この推論により、尖度( および随意歪度)の統計的な測度を他の病的な変動からリミットサイクルを区別 する手段として使用する好ましい技術が確立される。尖度を測定するのに使用さ れる統計量は下記のものである。 K=ゼロを中心とする平均値の±W間の追跡誤差ヒストグラムバーの高さ −標本数x平均値の±W間の正規密度下の面積 (6) 歪度の測定に使用される統計量は下記のものである。 Sk=0よりも大きい追跡誤差観察数 −追跡誤差時系列観察総数の半分 外乱が静止ランダムプロセスにより示されかつデータセットが十分大きいとい う仮定の元で、本発明は仮説テストを使用してKおよび/もしくはSの0からの 統計的に有意の逸脱を認識する。追跡誤差変動はガウス確率分布を有するという 帰無仮説が採用される場合、この仮説テストは観察されたKおよび/もしくはS が帰無仮説と不一致である信頼度を測定することによりリミットサイクルをテス トする。Kについてこのテストを実施する方法は下記のように進行する。 1.観察された追跡誤差列がx(k)であり、指数kが1(列の始まり)から n(列の終わり)の範囲であれば、下記の規則により新しい列y(k)が発生さ れる。 x(k)がヒストグラムの中心バーの限界内であれば、 y(k):=1 さもなくば y(k):=0 次に、yの標本平均に等しい定数が各要素y(k)から減じられる。 2.列y(k)の自己相関関数が固定遅延(fixed lag)Nまで計算 される。その列はR(j)で示され、jは−Nから+Nの範囲である。 自己相関列を計算する好ましい方法は、標準最小二乗法を使用して時系列yに 対する自己回帰モデルを計算し、自己回帰パラメータからRを推定することであ る。 3.Sとして定義される標本平均を除去する前の列y(k)の和はヒストグラ ムの中心バーの高さである。帰無仮説の元で、Sの期待値は中心ヒストグラムの 範囲内のガウスベル下の面積に標本数を乗じたものに等しい。Sの分散は次式で 与えられる。 ここに、R(.)は推定された自己相関列であり、 nは標本数、 S=ヒストグラムの中心バーの高さである標本平均を除去する前の列y(k) の和であり、Sの期待値は中心ヒストグラムバーの範囲内のガウス曲線下の面積 に標本数を乗じたものに等しい、すなわち、 nerf(χ/1.414) ここに、χ=W/χ(k)の標本標準偏差 4.十分なデータ点数があれば、ランダム変数Sの確率密度関数はガウス型で ある。この仮定の元で、ゼロ帰無仮説の信頼度は次式で表される。 信頼度=nerf(χ/1.414) (8) ここに、χはSの期待値と(7)から計算されたSの推定された標準偏差で除 したその計算値との間の差。 適切な信頼帯を選択することにより、リミットサイクルテストの負もしくは正 の結果を決定することができる。例えば、信頼度が10%よりも低い場合にはリ ミットサイクルが存在するものと考えられ、信頼度が70%よりも高ければリミ ットサイクルは存在しないものと考えられ、それ以外は結果はあいまいである。 ステップ1および3において“ヒストグラムの中心バー”を“ゼロよりも大き い”と置換しSの期待値はn/2であることに注目すれば、同じテストを歪度統 計量Skに使用することができる。 この統計テストの重要な特徴は連続的に観察される追跡誤差測定値を考慮する ことであり、古典的な非正規性テストの基本的仮定を無効とする現象である。第 2の利点はアクチュエータ/弁内の摩擦による共通非線形性により生じるヒスト グラム歪みの主要特性がテストにより定量化され、テストの感度および精度が向 上することである。このプロセスをオンライン制御障害診断に使用する主な利点 は、正規の閉ループオペレーティングデータしか使用せず、プロセスのプロービ ングを必要としないことである。 例: 下記の2つの例は交互作用の2つのケースおよび障害の根源原因を決定する本 発明の能力に及ぼす影響を示す。 ケース1:製紙機械の2つの被制御変数を示す2つの時系列を図9に示し、そ れは流量および機械前方のブレンディングタンクへの損紙フローの一致性(単位 液体質量当たりの乾燥固体質量)である。フロー制御ループおよび一致性制御ル ープは、データが解析されたループの予め選定されたより大きいリストの中の、 予め設定されたしきい値(“潜在的に障害のある“と呼ばれる)よりも大きい評 価指数を有する1組のループを含んでいる。図1に示す方法で計算した評価指数 は9.65および2.51であった。平滑化されたフーリエ変換(4式で与えら れるダニエルウィンドウサイズを有する)から得られるパワースペクトル推定値 を図10に示す。フロー追跡誤差および一致性追跡誤差は共に0.0081Hz の周波数の1次サイクリック変動を示す。1次ピークの±0.00125Hz( 全範囲の±1%)の帯域幅内の分散の割合はフロー追跡誤差に対しては80%、 一致性追跡誤差に対しては57%であり、これらの値は共に1次共振を指示する しきい値よりも上である。2次共振と指示される±0.00125Hz帯域幅内 に十分な分散を有する2次ピークは無い。好ましい実施例に従って、2つの制御 ループは潜在的に交互作用するループの同じ一つの同値クラスへ割り当たられる 。 5式を適用すれば、それぞれ、修正された評価指数1.92および1.09が 得られる。いずれの場合も、共振周波数は予め計算された限界外ではなく、その ためいずれの場合も“実際の”指数は修正された指数と修正されない指数間のど こかにある。修正された指数は共に1−2の“正常な”範囲内であるため、その 結果によりいずれのループも他方とは無関係に障害源として明確に分離されるこ とはなく、区別するのに手動バンプテストが必要である。 追跡誤差ヒストグラムの仮説テストによりフローループに対しては帰無仮説の 信頼度は3%であり一致性ループに対しては45%であった。したがって、フロ ーループが障害源であれば原因は欠陥弁もしくはアクチュエータ等のループ内の 非線形性であり、一致性ループが障害源であれば原因は調整定数の不十分な選択 等の非線形現象であるという結論がなされる。引き続くテストにより第1のルー プが問題の原因として識別され、本方法により行われる診断が確認された。弁位 置を修理し弁を再整合することにより障害が解消された。 ケース2:熱機械パルプミル上の2つの被制御変数を示す2つの時系列を図1 1に示し、それはプレヒータ内のウッドチップのレベルおよびプレヒータからの チップを受け入れるプラグスクリューフィーダ内の液体プレセート(press ate)のレベルである。ケース1と同様に、プレヒータレベル制御ループおよ びプラグスクリューレベル制御ループはデータを解析したループのリストの中の 1組の“潜在的に障害のある”ループを含んでいる。前のケースでは評価指数は 348.7であり、後のケースでは4.27であった。ウィンドウされたパワー スペクトル推定値を図12に示す。ケース1と同様に、1次共振は両方のループ で発生し、それぞれ73%および32%の分散を考慮して共に0.005Hzで 発生した。プレヒータレベルについては、2次共振と指示される±0.0012 5Hzの帯域幅内に十分な分散を有する2次ピークは無かった。しかしながら、 プラグスクリューレベルについては、±0.000125Hzの帯域幅を有する 3%の相対分散が関連する2次共振が0.183Hzで検出された。 2つの1次共振の一致により本方法は、ケース1と同様に、両方のループを潜在 的に交互作用するループの同じ一つの同値クラスと関連づける。修正された評価 指数は、それぞれ、93.91および2.93でありいずれの場合も共振は予め 設定された限界外ではない。しかしながら、ケース1とは対照的に、修正された 指数は共に正常に機能するループのレベルよりも上であり、したがって両方のル ープがその間の明白な交互作用に無関係に障害があると結論づけることができる 。ヒストグラムテストにより帰無仮説では32%および65%の信頼度であるこ とが判り、両方の障害が線形欠陥によるものと思われる。 プロセスダイナミクスの2つの共通に発生するクラスの閉ループ共振周波数に 対して従来の推定値を得ることができる。 a)1次安定伝達関数により近似的に示される線形ダイナミクスを有する自己 調整プロセス、 b)遅延を無視できる非自己調整プロセス。 次の2つの推定値はコントローラ調整定数に無関係である。ダイナミクスがa )で示されるプロセスについて、任意の閉ループ共振周波数が次式を満たす最小 周波数(ラジアン/標本)により限定される。 ここに、αは開ループ時系列であり、dは開ループ不動時間である。 ダイナミクスがb)で示されるプロセスについては、任意の閉ループ共振周波 数が30/(処理された変数の1%の変化に対してプロセス変数が1%変化する 時間)により限定される。分母の量は、これらのループに対する従来の情報ファ イルを設定する際の、非自己調整プロセスに対する時系列の一般化と考えられる 。これらの限界は共に古典的なナイキスト周波数応答法および後者の場合のアク チュエータに関するある仮定から引き出される。他の同様な限界を異なる仮定に 対して同様に引き出すことができる。 図14Aに製紙機械101を示し、機械のさまざまな部分を制御する複数の手 元コントロールユニット103を有している。コントロールユニットは既知の構 造のさまざまな閉ループ制御ループを含んでいる。手元コントロールユニットは 分散制御システムバス105接続され、それはコンピュータゲートウェイ107 およびネットワークリンク109を介してディスプレイを有するコンピュータ1 11に接続されている。 動作において、各制御ループにより制御される変数の手元コントロールユニッ トによる測定値、および各制御ループに対する目標すなわち設定点を含むデータ ストリームがバス105を介した手元コントロールユニット103、ゲートウェ イ107およびネットワークリンク109を介してコンピュータ111へ通され 、そこで前記したプロセスの残りがさらに実施される。 プロセスは図14B、図15、図16および図17に関して後述する構造およ び要素を使用して実施されることを理解できるであろう。また、後述するように コンピュータ111は構造をシミュレートすることができる。 図14Bは本発明のプロセスを実施することができる構造の基本的プロック図 である。手元コントロールユニットにより前記した変数は制御されかつ目標すな わち設定点がサンプルされ、n制御ループの各々についてアナログ/デジタルコ ンバータ113によりデジタル形式へ変換され、各々の最後のNサンプルがバッ ファ115内に格納される。次に、各被制御変数の測定値は対応する減算器11 7において関連する設定点から減じられ、各ループに対する追跡誤差を表すデジ タルデータ値信号列が得られる。 各ループの追跡誤差信号は、図15に関して詳細に説明する診断評価器119 、図16に関して詳細に説明する評価指数決定器121、および図17に関して 詳細に説明するスペクトルピーク検出器へ加えられる。これらのサブシステムの 出力はデータ列ではなく一つの値を表す信号である。 診断ブロック119の出力信号は入力列の確率密度関数が正規分布されている 、すなわち純粋にガウス分布を有する、という帰無仮説における信頼度を示す。 この信頼度を解釈するために、この信号は各比較器125,127内の2つの限 界(信頼度下限、および信頼度上限)と比較され、限界は一定信号発生器131 ,133により与えられる。発生器131,133により加えられるしきい値す な わち限界信号は、それぞれ、比較器125,127により信頼度信号と比較され 、指数が限界信号を越えることを示す出力信号が、それぞれ、信号経路129, 135へ発生される。 信頼度上下限を越えることを示す信号は同時にNORゲート145、ANDゲ ート137、および排他的ORゲート134へ加えられる。NORゲート145 の出力信号は信号経路147へ加えられ、それはハイであれば制御ループ内の非 線形障害を示す。ANDゲート137の出力信号は信号経路141へ加えられ、 それはハイであれば制御ループ内の線形障害を示す。排他的ORゲート134の 出力信号は信号経路143へ加えられ、それはハイであれば診断評価器からの帰 無仮説の統計的有意性が無いことを示す。 線149上の評価指数決定器121の出力信号は問題とする制御ループに対す る非線形評価指数である。 スペクトルピーク検出器123は4つの出力信号を与え、それは任意の2次お よび1次スペクトルピークの周波数、およびこれらの1次および2次ピークが占 める総分散(予め設定された帯域幅内)の割合である。 これらの1次および2次ピークが占める総分散の割合を表すスペクトルピーク 検出器の出力信号対は各スイッチX,Y(各ループに対する)を通して加算器1 50へ加えられる。出力は減算器151により“1”から減じられ、その結果に は乗算器152により線149上の評価指数決定器121からの評価指数出力が 乗じられて、修正された評価指数が線153上へ与えられる。 nスペクトルピーク検出器の全てに対するこれらの出力信号は同値クラス内へ 下記のように割り当てられる。 グループ論理155は各スペクトルピーク検出器123からのスペクトルピー ク出力信号の周波数を受信し、下記の条件に従ってループを同値クラス内へ割り 当てる。 (a) 一つのループに対する1次スペクトルピーク(分散の所定以上の割合を 占める)がもう一つのループ内の1次もしくは2次スペクトルピーク(分散の所 定以上の割合を占める)と一致する、 (b) 一つのループに対する2次スペクトルピーク(分散の所定以上の割合を 占める)がもう一つのループ内の1次もしくは2次スペクトルピーク(分散の所 定以上の割合を占める)と一致する、 (c) 所与のループについて規準(a)が満たされる場合には、そのループに 対するスイッチXが閉じられる。所与のループについて規準(b)が満たされる 場合には、そのループに対するスイッチYが閉じられる。 このアクションには、線153上の修正された評価指数を他のループと共通の 任意の有意スペクトルピークの分散割合によりスケールダウンされた評価指数に 等しく設定して、問題とするループを同値クラスへ割り当てられるようにする効 果がある。 診断評価器119の実施例の詳細を図15に示す。減算器117(図14B) からの追跡誤差信号は一対の比較器157,159(図15)へ加えられる。比 較器157にはゼロの+0.1標準偏差を表す一定信号も加えられ、また比較器 159にはゼロの標準偏差の−0.1を表す信号も加えられる。比較器157は 追跡誤差がゼロの+0.1標準偏差よりも小さい場合に1でありそうでなければ ゼロである信号を出力し、比較器159は追跡誤差がゼロの−0.1標準偏差よ りも大きい場合に1である信号を出力する。0と1の列である比較器157,1 59の出力がANDゲート161へ加えられ、それは追跡誤差がゼロの+0.1 および−0.1標準偏差範囲内である場合に1でありそうでなければゼロである 、1と0の列の形の出力信号を有し、追跡誤差が前記した範囲内である時に1の 値である。 この信号は前記した(7)式に従って統計量kの標準偏差を求めるプロセッサ 163へ加えられる。 1と0の列はまたアキュムレータ165内で加算され、ゼロの±0.1標準偏 差内の絶対値を有するオリジナル入力列内のポイント数に等しい一つの数を表す 出力信号がそこから得られる。 追跡誤差は平均2乗平方根計算器167へも加えられ、そこで標準偏差が計算 され、その結果得られる信号はプロセッサ169においてe(0.1/(1.414x 入力)) により処理され(“入力”は計算器167の出力信号)次に標本総数が乗ぜられ て、追跡誤差の確率密度関数が正規であるという帰無仮説の元でアキュムレータ 16 5の出力の期待値の推定値が与えられる。 K信号の推定値は減算器171の出力として得られ、それは計算ブロック16 9からの出力である信号ととアキュムレータ169からの出力である信号との差 である。この信号は除算器173へ加えられる。プロセッサ163において得ら れる統計量kの推定された標準偏差も除算器173へ加えられ、そこで減算器1 71からの信号出力へ除算される。結果はプロセッサ175を介して処理されそ こで50(1−e( 入力/1.414))により変換され、“入力”は除算器173から の出力信号であり、結果はその推定標準偏差に対するKの推定値である。 プロセッサ175により処理されるその推定標準偏差に対する比率Kは、図1 4Bに関して前記した信頼度を表す信号である。 プロセッサ163はANDゲート161からの出力信号にそれ自体をおよびそ の前進的遅延部を乗じ、各アキュムレータにおいて結果を累算することにより実 現することができる。非遅延乗算出力信号のアキュムレータの出力、および2( n−x)/nを乗じた他のアキュムレータの出力(xは列内の遅延要素数を表し 、nはオリジナル入力列内のポイント数を表す)は一緒に加算され、結果は追跡 誤差信号の標準偏差を形成する。 図16は評価指数決定器121(図14B)の実施例を示す。減算器117か らの入力信号はバッファ177内に格納される。 トリガーされると、バッファは格納された信号を平方器179、符号検出器1 81、およびx1乗算器183へ送る。 平方器179、符号検出器181および乗算器183の出力はタップ付遅延線 185A,185B,185Cへ加えられ、タッピングウェイト187はオプテ ィマイザプロセッサ189により制御される変数である。オプティマイザプロセ ッサ189はタッピングウェイトを変えてその入力信号を最小限に抑える。 タッピングウェイトにより重み付けされる遅延線からの出力信号は加算器18 9において加算され、加算結果はx1乗算器183の出力からの非遅延入力信号 へ加えられる。 タップ付遅延線の第1の遅延要素は入力信号をd+1標本だけ遅延させ、dは 考慮する制御ループの不動時間であることを理解できるであろう。 次に、除算器193において、バッファ177に格納された信号の(乗算器1 92により)平方されたrmsをrms計算器191からの出力信号で除算する ことにより、和の列の分散が計算される。評価指数を表す商は、過去の観察の代 数関数のタッピングウェイトで表される線形結合により183もしくは117の 入力列の現在の観察の予報精度に逆関連される。 次に、オプティマイザ189はタッピングウェイトの新しい値についてサイク ルを繰り返し、バッファ177を再トリガーして入力列を呼び出し、和列194 の分散が最小限に抑えられるまで修正されたタッピングウェイトの近似誤差を再 計算する。分散の最適化が完了すると、入力信号の分散は和列の最小分散により 除算されて評価指数が得られ、それは評価指数決定器ブロック121の最終出力 となる。 スペクトルピーク検出器123(図14B)の実施例を図17に示す。減算器 117からの入力信号がデジタルスペクトルアナライザ195へ加えられ、その 出力信号は入力信号のフーリエ変換の平方絶対値の列および対応する周波数の列 である。第1の出力信号は対称非因果移動平均デジタルフィルタ197へ通され 、その移動平均の幅はke(k)<データ長を満たす最小整数により設定される。 フィルタ197の出力信号およびスペクトルアナライザ195の第2の(周波 数)出力信号は最大値検出器199へ加えられ、それは濾波されたスペクトルの 最大点の周波数を計算する。次に、このピークは1次スペクトルピークにより識 別される。 次に、フィルタ197からの濾波されたスペクトルおよび周波数列はもう一つ のバッファ201に格納される。次に、1次スペクトルピークの周波数のある帯 域幅内にあるこのバッファに格納された信号の全てのスペクトル値が、後述する 一連の操作によりゼロへ設定される。 次に、この修正されたスペクトルの最大値における周波数が第2の最大値検出 器により計算され、この周波数は検出器203から出力される2次スペクトル最 大値により識別される。次に、周波数に(2/(データ長x標本時間))を乗じ て2次および1次スペクトルピークの周波数が得られ、それはスペクトルピーク 検出器123の一対の出力信号となる。 破線ブロック205内の要素により、スペクトルピーク検出器123の他方の 出力信号対である、1次および2次スペクトルピークの計算された周波数の予め 設定された帯域幅内の分散の割合が計算される。 1次スペクトルの周波数のある帯域幅内のスペクトル値をゼロヘ設定すること は、ペリオドグラム(periodogram)座標における最大ピーク幅サイ クル/標本x(データ長)/2を表す処理回路207からの信号を与えて行われ る。この信号は加算器209内の最大値検出器199の出力信号へ加算され、減 算器211内の同じ信号から減じられる。結果は比較器213,215によりス ペクトルアナライザ195の第2の周波数列出力信号と比較される。 スペクトルアナライザの出力の任意の要素が減算器221の対応する出力より も小さければ、比較器213の対応する出力は1であり、さもなくば0である。 スペクトルアナライザ195の出力の任意の要素が加算器209の対応する出力 よりも大きければ、比較器215の出力は1であり、さもなくば0である。次に 、比較器213,215の出力には乗算器217,219によりバッファ201 の第1の出力が乗ぜられる。結果およびバッファ201の出力は最大値検出器2 03へ加えられる。 1次および2次スペクトルピークの計算された周波数の予め設定された帯域幅 内の分散の割合は、最大値検出器199の出力を加算器221および(ピーク分 散帯域幅)x(データ長)/2を表す信号が加えられる減算器223へ加えるこ とにより求められる。最大値検出器203の出力信号は減算器223および(ピ ーク分散帯域幅)x(データ長)/2を表す信号が加えられる減算器227へ加 えられる。減算器223,227の出力信号は各比較器229,231へ加えら れ、それにはデジタルスペクトルアナライザ195の第2の(周波数)出力が加 えられる。 この信号が減算器223もしくは227の出力を越える場合には、各比較器2 29もしくは231の出力は1であり、さもなくば0である。 同様に、加算器221,225の出力は比較器233,235の入カへ加えら れ、それにはデジタルスペクトルアナライザ195の同じ出力が加えられる。こ の信号が加算器221もしくは225の出力よりも小さければ、各比較器233 もしくは235の出力は1であり、さもなくば0である。比較器229,233 ,231,235の出力には各乗算器137,141,139,143において スペクトルアナライザ195の第1の(スペクトル)出力信号が乗ぜられる。 乗算器141,143の出力は各乗算器145,147へ加えられ、そこで平 方され列が加算される。得られる信号は除算器151,153においてプロセッ サ149により計算されたスペクトルアナライザへの入力信号の平方和により除 算される。 除算器151,153からの出力信号は1次および2次スペクトルピークの分 散割合を表し、プロセッサ204の出力は1次および2次スペクトルピークの周 波数を与え、それらは図14Bに関して前記したように、スペクトルピーク検出 器123からの4つの出力信号である。 本発明を理解した人には別の構造や実施例やバリエーションが考えられるもの と思われる。添付する請求の範囲内に入るものは全て本発明の一部であるものと する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年4月16日(1998.4.16) 【補正内容】 および修正指数はループ性能の状態を反映している。一緒にすると、2つの指数 によりシステムのユーザは制御ループを3つのカテゴリーへ分割することができ 、それは明確に障害のあるもの、明確に障害の無いもの、および障害があるかも しれないすなわち交互作用障害ループにより摂動されるものである。実施例に記 載されているように、他の情報もこの計算に使用して区別するのを助けることが できる。 本発明の診断要素は潜在的に障害があると指摘される(すなわち、生の指数が ある所定のレベルを越える)各ループに対する誤差追跡のヒストグラムを計算す ることにより進行する。次に、追跡誤差がゼロもしくは標本平均および標本分散 で正規分布されるという仮定の元で、ヒストグラムの中心バーの高さをその予期 高さに対して計算することにより各ヒストグラムの尖度および歪度が定量化され る。歪度は同じ仮定の元で標本平均もしくはゼロを越える標本数を期待数(すな わち、標本数の半分)と比較することにより定量化される。この帰無仮説の元で 、追跡誤差時系列の任意の標本間相関を考慮して、いずれかの統計量の0からの 任意の逸脱の統計的有意性が計算される。 本発明の実施例に従って、少なくとも1つの閉ループ制御ループを含むプロセ ス制御システムの障害を診断する方法は、制御ループの追跡誤差のヒストグラム を測定し、追跡誤差のガウス分布に対する歪みを求めるステップを含み、追跡誤 差のガウス分布からの偏差が所定の限界を越える場合にプロセス内の障害を表示 することを特徴とし、ゼロを中心とするヒストグラムの追跡誤差ヒストグラムバ ーの高さから、ヒストグラムの平均値周りの正規の密度を規定する一対の限界間 の面積を乗じた標本数を減じることにより歪み(K)が測定され、Kの値が0か ら所定量だけ異なる時にプロセス内の障害が表示される。 別の実施例に従って、産業機械の制御ループ性能の自動評定方法は、被制御変 数測定値の時系列および制御ループ設定点を含むオペレーティングデータを、所 定の制御ループの最長時定数の少なくともおよそ100倍の期間だけ、所定の制 御ループから同時に収集し、測定された変数データを設定点データから減じて追 跡誤差を得、追跡誤差の観察された分散が非線形要素をループから除去した後で 達成可能な理想最小値を越える量を求め、プロセス遅延および時定数の前の推定 値を計算に利用して結果を生指数として表示し、生指数の推定値を異常に増大さ せることがある制御ループ間の任意の交互作用を調べ、増大された推定値が検出 される場合に特定ループに対する修正された生指数を求め、制御ループを障害の あるもの、障害の無いもの、および恐らく障害があり生指数および修正された生 指数に基づいて交互作用する障害のある制御ループにより摂動されるものへ区別 することを含んでいる。 別の実施例に従って、産業機械の制御ループ性能の自動評定方法は、(a)一 群の制御ループ内の現在の制御ループを識別し、(b)制御ループに対するオペ レーティングデータおよび前のオペレーティングデータを得、(c)制御ループ に対する生評価指数を計算し、(d)生評価指数が所定のしきい値よりも大きい 場合に現在の制御ループを潜在的に障害のあるものとして表示し、 古典的な非正規性テストの基本的仮定を無効とする現象である。第2の利点はア クチュエータ/弁内の摩擦による共通非線形性により生じるヒストグラム歪みの 主要特性がテストにより定量化され、テストの感度および精度が向上することで ある。このプロセスをオンライン制御障害診断に使用する主な利点は、正規の閉 ループオペレーティングデータしか使用せず、プロセスのプロービングを必要と しないことである。 例: 下記の2つの例は交互作用の2つのケースおよび障害の根源原因を決定する本 発明の能力に及ぼす影響を示す。 ケース1:製紙機械の2つの被制御変数を示す2つの時系列を図9に示し、そ れは流量および機械前方のブレンディングタンクへの損紙フローの一致性(単位 液体質量当たりの乾燥固体質量)である。フロー制御ループおよび一致性制御ル ープは、データが解析されたループの予め選定されたより大きいリストの中の、 予め設定されたしきい値(“潜在的に障害のある“と呼ばれる)よりも大きい評 価指数を有する1組のループを含んでいる。図1に示す方法で計算した評価指数 は9.65および2.51であった。平滑化されたフーリエ変換(4式で与えら れるダニエルウィンドウサイズを有する)から得られるパワースペクトル推定値 を図10に示す。フロー追跡誤差および一致性追跡誤差は共に0.0081Hz の周波数の1次サイクリック変動を示す。1次ピークの±0.00125Hz( 全範囲の±1%)の帯域幅内の分散の割合はフロー追跡誤差に対しては80%、 一致性追跡誤差に対しては57%であり、 請求の範囲 2.少なくとも一つの閉ループ制御ループを含むプロセス制御システムの障害 診断方法であって、前記制御ループの追跡誤差のヒストグラムを測定するステッ プと、前記追跡誤差のガウス分布に対する歪みを求めるステップとを含み、前記 追跡誤差の前記ガウス分布からの偏差が所定限界を越える場合にはプロセス内の 障害を表示し、前記歪み(K)はゼロを中心とする前記ヒストグラムの追跡誤差 ヒストグラムバーの高さから、前記ヒストグラムの平均値周りの正規の密度を規 定する一対の限界間の面積を乗じた標本数を減じることにより測定され、Kの値 が0から所定量だけ異なる場合にプロセス内の障害を表示することを特徴とする 方法。 3.請求項2記載の方法であって、障害表示ステップは、 (a)観察された追跡誤差列がx(k)であり、指数kが1(列の始まり)か らn(列の終わり)の範囲である場合に、下記の規則に従って新しい列y(k) を発生する、 x(k)がヒストグラムの中心バー以内であればy(k):=1、さもなくば y(k):=0、次にyの標本平均値を各要素y(k)から減じる、 (b)列y(k)の自己相関関数を固定遅延Nまで計算し、自己相関関数列は R(j)でありjは−Nから+Nの範囲、 された分散が最小値を越える量を求めるステップを含む方法。 9.請求項7記載の方法であって、ステップ(d)は前記変数をデジタルアン チエリアス濾波して前記開ループ時定数よりもおよそ5−10倍短い長い標本間 隔Iで前記変数を再サンプリングし、前記長い標本間隔を前記標本間隔として表 すステップを含む方法。 10.請求項9記載の方法であって、アンチエリアシングフィルタの遮断周波 数は開ループ時定数ラジアン/標本の逆数の10−20倍であり、再サンプリン グ間隔は推定されたプロセス時定数のおよそ0.1−0.2倍である方法。 11.請求項7記載の方法であって、統計量Dを使用して追跡誤差内のずれの 存在を確認するステップを含み、D=(|m1|,|m3|)の最大値であって 、m1,m3は前記追跡誤差の時系列の最初の1/3および3番目の1/3の平 均値であり、かつD>追跡誤差の標準偏差x(12M/L)1/2であれば警告信 号を与えるステップを含み、Mは所定の大きい数でありLは時系列内の標本数で ある方法。 12.産業機械の制御ループ性能の自動評価方法であって、 (a)一群の制御ループ内の現在の制御ループを識別するステップと、 (b)前記制御ループに対するオペレーティングデータおよび前のダイナミッ ク情報を得るステップと、 【図15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AL,AM,AU,A Z,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CU ,CZ,EE,GE,HU,IL,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SG,SI,SK, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも一つの閉ループ制御ループを含むプロセス制御システムの障害 診断方法であって、前記制御ループの追跡誤差のヒストグラムを測定するステッ プと、前記追跡誤差のガウス分布に対する歪みを求めるステップと、前記追跡誤 差の前記ガウス分布からの偏差が所定限界を越える場合にはプロセス内の障害を 表示するステップと、を含む方法。 2.請求項1記載の方法であって、前記歪み(K)は、ゼロを中心とする前記 ヒストグラムの追跡誤差ヒストグラムバーの高さから、前記ヒストグラムの平均 値周りの正規密度を規定する一対の限界間の面積を乗じたいくつかの標本を減じ 、Kの値が所定量だけ0から異なる場合にプロセス内の障害を表示することによ り測定される方法。 3.請求項2記載の方法であって、障害表示ステップは、 (a)観察された追跡誤差列がx(k)であり、指数kが1(列の始まり)か らn(列の終わり)の範囲である場合に、下記の規則に従って新しい列y(k) を発生する、 x(k)がヒストグラムの中心バー以内であればy(k):=1、さもなくば y(k):=0、次にyの標本平均値を各要素y(k)から減じる、 (b)列y(k)の自己相関関数を固定遅延Nまで計算し、自己相関関数列は R(j)でありjは−Nから+Nの範囲、 (c)下記の変換を使用して分散を求め、 ここに、R(.)は推定された自己相関列であり、 nは標本数であり、 S=(a)において、ヒストグラムの中心バーの高さである、標本平均値を除 去する前の列y(k)の和であり、Sの期待値は標本数を乗じた中心ヒストグラ ムバーの範囲内におけるガウス曲線の下の面積に等しく、 (d)信頼度値Cを求め、 ここに、C=nerf(χ/1.414), χ=Sの期待値間の差の絶対値、 その計算値はSの推定標準偏差により除算され、 (e)信頼度帯を設定しCが帯内に含まれるかどうかを確認する、 ことにより実施される方法。 4.産業機械の制御ループ性能の自動評価方法であって、 (a)被制御変数の時系列および制御ループ設定点を含むオペレーティングデ ータを所定の制御ループから、前記所定の制御ループの最長時定数の少なくとも およそ100倍の期間だけ、同時に収集するステップと、 (b)測定された変数データを設定点データから減じて追跡誤差を得るステッ プと、 (c)非線形要素がループから除去された後で、追跡誤差の観察された分散が 最小値を越える量を求め、プロセス時定数および遊び時間の前の推定値を利用し て生指数を与えるステップと、 (d)前記生指数の推定値を異常に増大させることがある制御ループ間の任意 の交互作用を調べるステップと、 (e)前記増大された推定値が検出される場合には、特定のループに対する修 正された生指数を求めるステップと、 (f)障害のある制御ループと、障害の無い制御ループと、障害の可能性があ り交互作用する障害のある制御ループにより摂動される制御ループとを、前記生 指数および前記修正された生指数に基づいて区別するステップと、を含む方法。 5.請求項4記載の方法であって、さらに、 (i)潜在的に障害のある各ループについて追跡誤差のヒストグラムを計算す るステップと、 (ii)前記ヒストグラムの中心バーの期待された高さに対する高さを求めるこ とにより各ヒストグラムの尖度を定量化するステップであって、期待された高さ は追跡誤差が標本平均および標本分散で正規分布されるという仮定により求めら れるステップと、 (iii)追跡誤差時系列の標本間相関を考慮して、前記尖度の下向きの統計的 有意性を計算するステップと、 (iv)前記統計的有意性を診断測度表示として表示するステップと、を含む方 法。 6.請求項4記載の方法であって、前記生指数(IN)は前記ループ内の追跡 誤差変動(O)を観察し、過去の測定値およびサンプルから条件付期待値(V) の分散を求め、O/Vを処理してINを得ることにより求められる方法。 7.請求項6記載の方法であって、 (a)測定された変数を設定点から減じて追跡誤差を得、 (b)前記ループに対する前に測定された変数データを抽出し、 (c)前記変数の標本時間Tが前記ループの支配的な開ループ時定数の少なく ともおよそ0.1倍である場合に、追跡誤差と逐次標本期間遅延だけ遅延された 逐次追跡誤差との線形結合を有する追跡誤差観察ベクトルの最良の最小2乗近似 を見つけ、 (d)前記変数の標本時間が前記支配的なループ時定数のおよそ0.1倍より も小さい場合に、前記支配的な開ループ時定数よりもおよそ5−10倍短い標本 間隔で前記変数を再サンプリングし、次にステップ(c)におけるように最良の 最小2乗近似を見つける、ことによりVが求められる方法。 8.請求項7記載の方法であって、前記生指数を計算するステップは、ループ から非線形要素が除去された後で、プロセス遅延時定数の前の推定値から追跡誤 差の観察された分散が最小値を越える量を求めるステップを含む方法。 9.請求項7記載の方法であって、ステップ(d)は前記変数をデジタルアン チエリアス濾波して前記開ループ時定数よりもおよそ5−10倍短い長い標本間 隔Iで前記変数を再サンプリングし、前記長い標本間隔を前記標本間隔として表 すステップを含む方法。 10.請求項9記載の方法であって、アンチエリアシングフィルタの遮断周波 数は開ループ時定数ラジアン/標本の逆数の10−20倍であり、再サンプリン グ間隔は推定されたプロセス時定数のおよそ0.1−0.2倍である方法。 11.請求項7記載の方法であって、統計量Dを使用して追跡誤差内のずれの 存在を確認するステップを含み、D=(|m1|,|m3|)の最大値であって 、m1,m3は前記追跡誤差の時系列の最初の1/3および3番目の1/3の平 均値であり、かつD>追跡誤差の標準偏差x(12M/L)1/2であれば警告信 号を与えるステップを含み、Mは所定の大きい数でありLは時系列内の標本数で ある方法。 12.産業機械の制御ループ性能の自動評価方法であって、 (a)一群の制御ループ内の現在の制御ループを識別するステップと、 (b)前記制御ループに対するオペレーティングデータおよび前のダイナミッ ク情報を得るステップと、 (c)前記制御ループに対する生の評価指数を計算するステップと、 (d)前記生の評価指数が所定のしきい値よりも大きい場合には、前記現在の 制御ループを潜在的に障害のあるものとして表示するステップと、 (e)前記制御ループが潜在的に障害のあるものとして表示される場合には、 追跡誤差の高速フーリエ変換を計算し、前記変換の結果を濾波して擬似ピークを 除去するステップと、 (f)前記制御ループに対して所定の帯域幅内のしきい値分散よりも寄与する 1次および2次スペクトルピークを識別するステップと、 (g)前記一群の制御ループ内のもう一つの制御ループを選択して、前記群内 の最後の制御ループが処理されるまでステップ(a)−(g)を繰り返すステッ プと、 (h)ほぼ一致するスペクトルピークを有する潜在的に障害のあるループを交 互作用している可能性のあるクラスへ分割するステップと、 (i)クラスに属する全ての制御ループについて修正された評価指数を求める ステップと、 (j)クラス内の全ての制御ループのスペクトルピークにヒストグラムテスト を行って障害のカテゴリーを決定するステップと、を含む方法。 13.請求項12記載の方法であって、前記オペレーティングデータのずれを 求めるステップと、前記ずれの値もしくは傾向から混乱状態が存在するかどうか を表示するステップと、混乱状態が存在する場合には警告表示を与えるステップ と、を含む方法。 14.請求項13記載の方法であって、前記ループのずれ追跡誤差に対する統 計量Dを求めることにより前記ずれの存在を確認するステップを実施するステッ プを含み、ここに、D=(|m1|,|m3|)の最大値であって、m1,m3 は追跡誤差の時系列の最初の1/3およそ3番目の1/3の平均値であり、かつ D>追跡誤差の標準偏差x(12M/L)1/2であれば混乱状態を表示するステ ップを含み、Mは所定の大きい数でありLは追跡誤差時系列内の評価指数である 方法。 15.プロセスの障害のカテゴリーを決定する方法であって、 (a)前記プロセスの複数の制御ループの各々の狭いスペクトル帯域幅の誤差 変動を追跡するステップと、 (b)前記誤差変動のスペクトルピークを比較して、前記複数の制御ループ間 の交互作用を示すピークの一致を検出するステップと、 (c)前記誤差変動がピークの前記一致に及ぼす影響を定量化し、その結果制 御ループの障害を確認するステップと、を含む方法。 16.障害があると思われる各制御ループに実施される請求項15記載の方法 であって、 前記誤差変動追跡ステップは、前記追跡誤差変動のフーリエ変換を評価するス テップと、フーリエ変換の結果をウィンドウするステップと、WがWexpW> Lを満たす最小整数となるような帯域幅Wペリオドグラム座標を有するダニエル ウィンドウを選択するステップとを含み、 スペクトルピーク比較ステップは、推定されたパワースペクトルの第1の最大 値の周波数f1を推定するステップと、第1の最大値周りの間隔から除外された 周波数にわたって第2の最大値を調べることにより任意の中心ピークの中心周波 数f2を評価するステップと、前記周波数f1およびf2周りの固定帯域幅の間 隔にわたってパワースペクトル推定値の下の面積を計算することにより前記1次 および2次最大値に関連する分散を評価するステップと、いずれかの分散が全体 追跡誤差分散の所定の割合を越える場合には対応する周波数f1もしくはf2に おけるスペクトル共振の存在を表示するステップとを含む方法。 17.請求項16記載の方法であって、クラス内の制御ループを関連づけるこ とにより制御ループのクラスを形成するステップを含み、制御ループの前記周波 数f1およびf2はもう一つの制御ループの前記f1もしくはf2に小さな所定 量だけ隣接している方法。 18.前記産業機械により実施されるプロセスの障害のカテゴリーを決定する ステップを含む請求項8記載の方法であって、 (a)前記プロセスの複数の制御ループの各々における狭いスペクトル帯域幅 の誤差変動を追跡するステップと、 (b)前記誤差変動のスペクトルピークを比較して、前記複数の制御ループ間 の交互作用を示すピークの一致を検出するステップと、 (c)前記ピークの一致を有する前記誤差変動の影響を定量化し、その結果制 御ループの障害を確認するステップと、を含む方法。 19.障害があると思われる各制御ループに対して実施される請求項18記載 の方法であって、 前記誤差変動追跡ステップは、前記追跡誤差変動のフーリエ変換を評価するス テップと、フーリエ変換の結果をウィンドウするステップと、WがWexpW> Lを満たす最小整数となるような帯域幅Wペリオドグラム(periodogr am)座標を有するダニエルウィンドウを選択するステップとを含み、 スペクトルピーク比較ステップは、推定されたパワースペクトルの第1の最大 値の周波数f1を推定するステップと、第1の最大値周りの間隔から除外された 周波数にわたって第2の最大値を調べることにより任意の中心ピークの中心周波 数f2を評価するステップと、前記周波数f1およびf2周りの固定帯域幅の間 隔にわたってパワースペクトル推定値の下の面積を計算することにより前記1次 および2次最大値に関連する分散を評価するステップと、いずれかの分散が全体 追跡誤差分散の所定の割合を越える場合には対応する周波数f1もしくはf2に おけるスペクトル共振の存在を表示するステップとを含む方法。 20.請求項19記載の方法であって、クラス内の制御ループを関連づけるこ とにより制御ループのクラスを形成するステップを含み、制御ループの前記周波 数f1およびf2はもう一つの制御ループの前記f1もしくはf2に小さな所定 量だけ隣接している方法。 21.請求項20記載の方法であって、潜在的に交互作用する制御ループのク ラスもしくは制御ループの過酷な非線形性の存在により発生されるリミットサイ クル以外により生じる共振が所定の波長範囲外であると識別される制御ループの クラスに属する制御ループに対する障害を決定するものとして修正された評価指 数を求めるステップを含む方法。 22.請求項21記載の方法であって、前記修正された評価指数を求めるステ ップは、(修正された指数)=(生指数)x(1−制御ループに外部から課せら れると思われる共振に関連する追跡誤差分散の割合):の信号値を処理するステ ップを含む方法。
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