JPH08221117A - 異常診断支援用解析装置 - Google Patents

異常診断支援用解析装置

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JPH08221117A
JPH08221117A JP2195995A JP2195995A JPH08221117A JP H08221117 A JPH08221117 A JP H08221117A JP 2195995 A JP2195995 A JP 2195995A JP 2195995 A JP2195995 A JP 2195995A JP H08221117 A JPH08221117 A JP H08221117A
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JP
Japan
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signal
analysis
waveform
abnormality diagnosis
complexity
Prior art date
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JP2195995A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Nakanosono
利彦 中之薗
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラントの保守員等の実際の設備機器に対す
る知識を有する人間が状況に応じて劣化診断及び異常診
断することを支援する異常診断支援用解析装置を得る。 【構成】 データベース10からセンサ等からの信号を
読み出し、信号の信号特徴量を抽出する信号特徴抽出部
6と、得られた信号の信号特徴量並びにマンマシンイン
タフェース部9を介したユーザの選択に応じて信号に対
して有効な解析手法を選択する解析選択部7と、解析の
手順の知識を参照して選択された解析手法を用いて解析
する解析実行部8とを備えている。信号の信号特徴量と
しては、例えば信号波形の複雑度を示すピークに関する
信号特徴量、フラクタル次元又は基本統計量が使用され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラント設備におけ
る種々の機器及び装置から発生する観測可能な信号を用
いて、異常や劣化具合を解析又は診断してプラント設備
の保守員等のする異常診断及び劣化診断を支援する異常
診断支援用解析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、例えば「信号処理に基づくエ
キスパートシステム構築ツール −信号解釈システム
−」(電気学会論文誌C,VOL.110‐C,No.
8 8月,1990年)に開示された従来の異常診断支
援用解析装置の構成を示すブロック図であり、図におい
て、1はCRT、2は推論部、3はグラフ表示部、4は
信号処理部、5は信号データベース部である。
【0003】次に動作について説明する。プラント設備
などにおける設備診断は予防保全という観点からも重要
な技術であり、特に故障に至る前に検出する劣化診断及
び異常診断には大きな要請がある。これらの劣化現象は
検出器で検出された信号の雑音成分にその情報が重畳さ
れている場合が多い。しかしながら、雑音を計測し、解
釈する技術は特殊なエキスパートが必要なことから、劣
化診断に有効な技術であることが知られているにもかか
わらず、実際に適用されていないことが多かった。従っ
て、劣化診断及び異常診断においては、対象となる機器
の劣化、異常現象と対象機器から得られた信号とをどの
ように結びつけていくかが重要とされている。
【0004】そこで、従来の異常診断支援用解析装置
は、図15に示すような信号解釈システムを用いて、対
象システムで観察される信号を解析処理すると共に、知
識処理技術を用いてその特徴を明らかにすることが可能
であり、信号の総合的な解釈を行うことを可能にしてい
る。
【0005】信号データベース部5は、信号の生データ
や生データを信号処理部4が処理した結果である解析結
果のデータを格納し管理する。信号処理部4は、信号デ
ータベース部5に格納された生データに、スペクトル計
算、ピーク検出、雑音除去などの信号処理アルゴリズム
を適用して各種の信号処理を実行し、その解析結果を信
号データベース部5に送出する。推論部2は、信号処理
部4による信号処理を指示し解析する解析手順を決定し
たり、装置全体の制御を行う。グラフ表示部3は、信号
データベース部5に格納された生データや解析結果をC
RT1上にグラフ表示する。
【0006】このような従来の異常診断支援用解析装置
は、信号処理部4に各種の解析手法がライブラリとして
用意されている。これらのライブラリの組み合わせであ
るスペクトル計算、ピーク検出、雑音除去などの信号処
理アルゴリズムを組み込むことにより、信号の解析を行
うことが可能となり、劣化診断及び異常診断を行うこと
を可能にしている。しかし、この信号処理アルゴリズム
を開発するには、各ライブラリ及びその組み合わせ方法
を含む高度な解析手法に関する知識が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の異常診断支援用
解析装置は以上のように構成されているので、実際の設
備機器に対する知識は有しているが解析知識を持たない
プラントの保守員には取り扱えず、状況に応じた劣化診
断や異常診断ができないなどの問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、信号の解析に高度な知識を必要
とせず、プラントの保守員等の実際の設備機器に対する
知識を有する人間が状況に応じた劣化診断及び異常診断
のアルゴリズムを選択して劣化診断及び異常診断するこ
とを支援する異常診断支援用解析装置を得ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る異
常診断支援用解析装置は、データベース手段から信号を
読み出し、前記信号の特徴を示す信号特徴量を抽出する
信号特徴抽出手段と、前記信号特徴抽出手段により得ら
れた前記信号の特徴を示す少なくとも1つの信号特徴量
並びにマンマシンインタフェース手段を介した前記ユー
ザの選択に応じて前記信号に対して有効な解析手法を選
択して実行する解析手段とを備えたものである。
【0010】請求項2の発明に係る異常診断支援用解析
装置は、信号特徴抽出手段が、信号の波形の複雑度を示
す前記信号のピークに関する信号特徴量を前記信号の信
号特徴量として計算する手段を含むものである。
【0011】請求項3の発明に係る異常診断支援用解析
装置は、信号特徴抽出手段が、信号の波形の複雑度を示
す前記信号のフラクタル次元を前記信号の信号特徴量と
して計算する手段を含むものである。
【0012】請求項4の発明に係る異常診断支援用解析
装置は、信号特徴抽出手段が、信号の波形の複雑度を示
す前記信号の基本統計量を前記信号の信号特徴量として
計算する手段を含むものである。
【0013】請求項5の発明に係る異常診断支援用解析
装置は、信号特徴抽出手段が、ユーザの選択に応じて、
前記信号の波形の複雑度を示す前記信号のピークに関す
る信号特徴量、フラクタル次元及び基本統計量のうちの
いずれか1つを選択して計算する手段を含むものであ
る。
【0014】
【作用】請求項1の発明における異常診断支援用解析装
置は、プラント設備等の機器又は装置に設けられた各種
測定手段により得られた信号を用いる。解析時に、この
信号は内部のデータベース手段に保存され、信号の特徴
を抽出する信号特徴抽出手段に送られる。この信号特徴
抽出手段により得られた信号の信号特徴量をもとに、有
効な解析手法が解析手段により半自動的に選択される。
従って、信号解析に必要な知識を特に必要としないこと
と、解析のノウハウを組み込むことが可能となる特徴が
ある。この選択された解析は解析の手順の知識に従って
実行される。マンマシンインタフェース手段は、解析手
段とユーザとの間の対話的な入出力の管理を実行し、ユ
ーザに解析を行うための最適な環境を堤供する。
【0015】講求項2の発明における異常診断支援用解
析装置は、信号特徴抽出時に、信号特徴抽出手段が波形
ピークの信号特徴量を計算し信号の信号特徴量として抽
出する。その信号特徴量により有効な解析が選択され、
信号解析が行われる。信号の波形ピークの特徴は、信号
に含まれる波形パターンに依存しており、その信号特徴
量を判定することにより、人間の視覚的な直感に近い感
覚でパターンを捉えることが可能となる。
【0016】講求項3の発明における異常診断支援用解
析装置は、信号特徴抽出時に、信号特徴抽出手段が信号
の信号特徴量としてフラクタル次元の計算を行う。その
フラクタル次元により有効な解析が選択され、信号解析
が行われる。フラクタル次元は信号の自己相似性に依存
しており、その信号特徴量を判定することにより、人工
的な波形を有する制御信号等のような自己相似性の高い
信号の特徴抽出を捉えることが可能となる。
【0017】請求項4の発明における異常診断支援用解
析装置は、信号特徴抽出時に、信号特徴抽出手段が信号
の信号特徴量として基本統計量の計算を行う。その統計
量より有効な解析が選択され、信号解析が行われる。信
号の特徴が信号の基本統計量に依存しており統計的な性
質に変化がみられるゆらぎ成分を含む信号の性質の抽出
を捉えることが可能となる。
【0018】請求項5の発明における異常診断支援用解
析装置は、信号特徴抽出時に、ユーザの選択に応じて特
徴抽出手段が信号の信号特徴量としてピーク波形の信号
特徴量、フラクタル次元及び基本統計量のうちのいずれ
か1つを選択して計算を行う。これにより、信号特徴の
抽出において最適な信号特徴量を選択して解析を実行す
ることが可能となる。
【0019】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による異常診断支援用
解析装置の構成を示すブロック図であり、図において、
6は信号特徴抽出部(信号特徴抽出手段)、7は解析選
択部、8は解析実行部、9はマンマシンインタフェース
部(マンマシンインタフェース手段)、10は原子力プ
ラント等のプラント設備に設けられたセンサから内部に
信号データを取り込み保存するデータベース(データベ
ース手段)、11はデータベース10に格納された信号
データを基に、信号特徴抽出部6、解析選択部7及び解
析実行部8により信号の解析を行いマンマシンインタフ
ェース部9を通してユーザが最適な信号解析を行える環
境を堤供する異常診断支援用解析装置である。尚、解析
手段は解析選択部7及び解析実行部8により実現され
る。
【0020】次に動作について説明する。信号データ
は、原子力プラント等のプラント設備の機器又は装置に
設けられたセンサによって得られ、記憶媒体例えばフロ
ッピーディスク、又はネットワーク例えばイーサーネッ
トなどで外部から異常診断支援用解析装置11上のデー
タベース10、例えば異常診断支援用解析装置11を構
成するワークステーションのハードディスク上に論理的
に構成されたファイル構造に保存される。
【0021】信号特徴抽出部6は、データベース10に
格納された信号データから信号の特徴を抽出して、その
信号特徴を解析選択部7に伝える。解析選択部7は、信
号特徴抽出部6から与えられた信号特徴を基に判定処理
を行い、信号に適用可能な解析の選択を行う。この時、
解析選択は後述する解析選択の知識から成る解析選択抽
出アルゴリズムに従って実行される。解析実行部8は、
解析選択部7により選択された解析を実行する。この
時、解析は後述する解析実行アルゴリズムに従って実行
される。
【0022】マンマシンインタフェース部9は、信号特
徴抽出部6、解析選択部7及び解析実行部8とユーザと
の対話形式の入出力の通信を介在するとともに、結果の
グラフ表示を行う。
【0023】図2は異常診断支援用解析装置11の信号
特徴抽出部6の処理概要及び構成を示すブロック図であ
り、図において、12は信号属性抽出処理部、13は波
形複雑度抽出処理部(信号特徴抽出手段)、14は前処
理用ガイダンス処理部、15はこれらの処理部12〜1
4によって抽出された各種の信号特徴としての信号特徴
量、16はデータベース10に格納されている信号デー
タ構造体、17は信号データ構造体16を構成する一要
素である信号ヘッダ、18は信号データ構造体16を構
成する一要素である信号データである。
【0024】図2を参照しながら、信号特徴抽出部6の
処理について説明する。まず、データベース10上に保
存されている信号データ構造体16の信号へッダ17と
信号データ18とは、例えば”#”記号により区別が行
われている。信号へッダ17には、信号データ18に関
する諸条件が記述されている。信号特徴抽出部6は、ま
ず、信号属性抽出処理部12により、信号属性例えばサ
ンプリング周期、データ点数などを取り出す。また、波
形複雑度抽出処理部13により、信号の波形的な特徴と
して例えば波形複雑度処理を行い、信号データ18から
波形複雑度の計算を行う。そして、前処理用ガイダンス
処理部14により、解析処理前に必要な前処理のための
特徴抽出を、ユーザとの対話形式により実行する。信号
特徴抽出部6はこれらの特徴を信号特徴量15として取
り出す。
【0025】図3はこの実施例による異常診断支援用解
析装置における信号特徴抽出部6の信号属性抽出処理部
12の処理を示すフローチャートである。図3に示すよ
うに、まずステップST1において、信号特徴抽出部6
が信号データ構造体16を読み込んだ後、ステップST
2において、ファイルの終わりか否かを判定しファイル
の終わりであれば処理を終了する。ファイルの終わりで
はない場合、ステップST3において、信号へッダ17
を意味する”#”記号がある場合のみ、ステップST4
において、属性識別子例えば、サンプル周期を意味す
る”SAMPLE”、データ数を意味する”LENGT
H”、データ採集日時を意味する”date”、データ
の種類を意味する”nature”などによる属性の識
別が可能であるならば、ステップST5において、各信
号属性としてデータの読み込みを行う。次に、ステップ
ST6において、ファイルの信号データを読み取る行を
1つ進めてステップST2に戻る。
【0026】図4はこの実施例による異常診断支援用解
析装置における信号特徴抽出部6の前処理用ガイダンス
処理部14の処理を示すフローチャートである。図4に
示すように、まずステップST11において、ユーザに
信号の波形が堤示される。次に、ステップST12にお
いて、信号波形にトレンド(単調な信号レベルの増減)
があるかどうかの質問をユーザに対してする。トレンド
がある場合は、ステップST13において、そのトレン
ドが何次のトレンドであるか否かを質問し、ステップS
T14において、トレンドフラグをユーザが選択した次
数に設定し信号データ構造体16の信号へッダ17に付
加し、トレンドがない場合は、ステップST15におい
て、トレンドフラグをー1に設定して信号データ構造体
16の信号へッダ17に付加する。続いて、ステップS
T16において、信号波形にサージノイズが乗っている
か否かを質問し、サージノイズが存在する場合は、ステ
ップST17において、サージフラグを1に設定し信号
データ構造体16の信号へッダ17に付加し、存在しな
い場合は、ステップST18において、サージフラグを
−1に設定して信号データ構造体16の信号へッダ17
に付加する。
【0027】図5はこの実施例による異常診断支援用解
析装置における解析選択部7の解析選択部の処理を示す
フローチャートである。図5に示すように、まずステッ
プST21において、信号属性であるサンプル周期、デ
ータ点数による解析手法の選択を行い、例えばサンプル
周期が長い等の条件を満たすと、ステップST22にお
いて、基本統計量を解析手法として選択する。
【0028】ステップST21において基本統計量を解
析手法として用いるのは望ましくないと判定したなら
ば、ステップST23において、波形信号複雑度による
判定を行う。例えば複雑度フラグにより、パターンマッ
チングを選択するか否かの判定を行い、パターンマッチ
ングが望ましい波形信号複雑度ならば、ステップST2
4においてパターンマッチングを解析手法として採用す
る。さらに、ステップST23においてパターンマッチ
ングを解析手法として用いるのは望ましくないと判定し
たならば、ステップST25において、信号の性質が定
常か非定常かの判定をユーザとの対話により行い、定常
ならばステップST26においてFFTを解析手法とし
て採用し、非定常ならばステップST27においてウェ
ーブレット変換を解析手法として採用する。
【0029】図6はこの実施例による異常診断支援用解
析装置における解析実行部8の解析処理を示すフローチ
ャートである。図6に示すように、まずステップST3
1において、データベース10から信号データを取り出
す。次に、ステップST32において、信号データを構
成する信号データ構造体16の信号へッダ17に含まれ
るトレンドフラグによりトレンド除去処理を行うか否か
を判定し、トレンドフラグが立っているならば、ステッ
プST33において、信号データのトレンド除去処理を
実行し、引き続くステップST34において、このトレ
ンド除去後の信号データをデータベース10に登録す
る。
【0030】次に、ステップST35において、信号デ
ータ構造体16の信号へッダ17に含まれるサージフラ
グによりサージノイズ除去処理を行うか否かを判定し、
サージフラグが立っているならば、ステップST36に
おいて、信号データのサージノイズ除去処理を実行し、
引き続くステップST37において、サージノイズ除去
の信号データをデータベース10に登録する。これらの
前処理を実行した後、ステップST38において、図5
に示したフローチャートに従って解析選択部8によって
選ばれた解析の手続きに従い解析処理を行う。
【0031】従って、この実施例によれば、半自動的な
解析を行うことができ、解析に関する専門家の知識を必
要としない解析が行える。また、高度なマンマシンイン
タフェース部9を設けることにより、より使いやすい解
析環境を堤供できる。これらにより、信号処理ライブラ
リの組み合わせに必要な高度な信号処理技術に関する知
識及び解析を行うためのノウハウが不要になり、プラン
ト設備の保守員を含めた解析専門家以外のユーザにも解
析を行うことができ、劣化診断及び異常診断のアルゴリ
ズムの効率的な開発を行うことができる。また、ユーザ
の意図を解析に反映させることでユーザの解析の知識レ
ベルや使用目的の相違にも対応できる。
【0032】実施例2.図7はこの発明の他の実施例に
よる異常診断支援用解析装置における信号特徴抽出部6
の波形複雑度抽出処理部13の処理を示すフローチャー
トである。この実施例による異常診断支援用解析装置は
図1及び図2に示す上記実施例1のものと同様に構成さ
れており、また、この実施例による信号属性抽出処理、
前処理用ガイダンス処理、解析手法選択処理及び解析処
理は、図3から図6のフローチャートに示した上記実施
例1における処理と同様に実行される。
【0033】この実施例による信号特徴抽出部6は、図
7のフローチャートに示されたピーク特徴抽出処理アル
ゴリズムを基に処理を実行する波形複雑度抽出処理部1
3と、信号属性抽出処理部12と、前処理用ガイダンス
処理部14とから構成される。
【0034】次に動作について説明する。図1及び図2
に示したように、ピーク特徴抽出処理アルゴリズムに基
づき、波形複雑度の特徴を抽出する信号特徴抽出部6
は、データベース10に信号データの要求を出し、信号
データ構造体16を入力として受け取り内部データとし
て取り込む。信号特徴抽出部6は、さらに、信号属性抽
出処理部12及び前処理用ガイダンス処理部14を用い
て、上記実施例1と同様に、信号属性例えばサンプリン
グ周期、データ点数などを取り出し、解析処理前に必要
な前処理のための特徴抽出を、ユーザとの対話形式によ
り実行する。信号特徴抽出部6はこれらの特徴を信号特
徴量15として取り出す。これらの処理は実施例1のも
のと同様であるので、詳細な説明についてはここでは省
略する。
【0035】波形複雑度抽出処理部13は図7に示した
ピーク特徴抽出処理アルゴリズムにより、波形複雑度の
判定処理を行い、その結果を信号特徴量として解析選択
部7に引き渡す。まず、ステップST41において、デ
ータベース10から信号データ構造体16を読み込み、
ステップST42において、読みとった信号データ構造
体16の”#”記号で始まっていない信号データ18の
部分を探しだし、ステップST43において、”#”記
号で始まっていない信号データ18をファイルの終わり
まで読み込み、ステップST44において、信号データ
18に対して平滑化微分を行う。次に、ステップST4
5において、微分した値の正負の符号反転がみられるか
否かにより信号データ18のピーク点を探索し、ステッ
プST46において、正負の符号反転があるところをピ
ーク点として位置を求める。そして、ステップST47
において、これらピーク点のそれぞれにおいてピーク位
置の近傍で最大又は最小の値になっているか否かを調
べ、ピーク位置修正を行うかどうかを判定する。最大で
もなく最小でもない場合は、ステップST48におい
て、ピーク位置を修正して、ステップST49におい
て、更に各ピークについてピーク高さ及び半値幅の計算
を行い、ステップST50において、信号複雑度判定処
理を行う。
【0036】図8は図7に示したフローチャートにおけ
るステップST50のピーク特徴による波形複雑度判定
処理を詳細に示すフローチャートである。図8に示すよ
うに、まずステップST51において、ピーク点数のカ
ウントを行いピークの個数を求める。そして、ステップ
ST52において、各ピークの面積を計算する。次に、
ステップST53において、全信号波形の面積S2を求
める。さらに、ステップST54において、ステップS
T52にて計算したピークの面積の最大値である最大ピ
ーク面積S1と全信号波形の面積S2との比(S1/S
2)を計算する。
【0037】次に、ステップST55及びST56にお
いてそれぞれ、ピークの個数を所定数より大きいか否か
をもって十分多いか否かを判定し、面積比(S1/S
2)は十分小さいか否かを判定し、これらのピーク信号
特徴量のうちピークの個数が十分多く上記面積比が十分
小さい場合、ステップST57において、波形が複雑で
あるとして複雑度フラグを1とする。一方、ピーク数が
不十分である場合、ステップST58において、波形は
複雑ではないとして複雑度フラグを−1とする。また、
ピーク数は十分であるが面積比は大きい場合、同様にス
テップST59において、波形は複雑ではないとして複
雑度フラグを−1とする。
【0038】図9はこの実施例による異常診断支援用解
析装置における信号特徴抽出処理を放射線検出器の出力
信号に適用した場合の信号波形の一例を示す図である。
図に示す信号波形において、縦軸が放射線検出器の出力
信号である放射線パルスの強さに比例する電圧、横軸は
時間を表している。図の左側は放射線パルスの正常波形
を表しており、右側は放射線パルスに溶接等の外部要因
により振動ノイズが畳重した波形を表している。これら
の波形を示すグラフの下に、ピーク点数、面積比、及び
波形復雑度判定処理結果による複雑度フラグの値を示し
ている。左側の正常波形には大きなピークが一個しかな
いので最大ピークの面積S1と全信号波形の面積S2と
の面積比(S1/S2)が大きく1に近い。従って、こ
のような正常波形の信号データには複雑フラグ−1が付
加される。他方、右側の振動ノイズを含む信号波形には
多くのピークが出現しているので、最大ピークの面積S
1が小さくなり、面積比も小さくなっている。従って、
このような振動ノイズを含む信号波形の信号データには
複雑フラグ1が付加される。このように、ピーク信号特
徴量により信号の複雑度を定量的に判定している。
【0039】以上述べたように、信号の波形ピークの特
徴は信号に含まれる波形パターンに依存しており、その
信号特徴量を判定することにより人間の視覚的な直感に
近い感覚でパターンを捉えることが可能となる。そし
て、波形ピークを定量的に捉えることにより、正常波形
パターンが一定である信号と異常パターンである信号と
の特徴弁別を可能にした特徴抽出を実行できる。
【0040】実施例3.図10はこの発明の他の実施例
による異常診断支援用解析装置における信号特徴抽出部
6の波形複雑度抽出処理部13の処理を示すフローチャ
ートである。この実施例による異常診断支援用解析装置
は図1及び図2に示す上記実施例1のものと同様に構成
されており、また、この実施例による信号属性抽出処
理、前処理特徴ガイダンス処理、解析手法選択処理及び
解析処理は、図3から図6のフローチャートに示した上
記実施例1における処理と同様に実行される。
【0041】信号特徴抽出部6は、図10に示されるフ
ラクタル次元による波形複雑度判定アルゴリズムに基づ
いて処理を実行する波形複雑度抽出処理部13と、信号
属性抽出処理部12と、前処理用ガイダンス処理部14
とから構成される。
【0042】次に、動作について説明する。図1及び図
2に示したように、フラクタル次元による波形複雑度判
定アルゴリズムに基づき、波形複雑度の特徴を抽出する
信号特徴抽出部6は、データベース10に信号データの
要求を出し、信号データ構造体16を入力として受け取
り内部データとして取り込む。信号特徴抽出部6は、さ
らに、信号属性抽出処理部12及び前処理用ガイダンス
処理部14を用いて、上記実施例1と同様に、信号属性
例えばサンプリング周期、データ点数などを取り出し、
解析処理前に必要な前処理のための特徴抽出を、ユーザ
との対話形式により実行する。信号特徴抽出部6はこれ
らの特徴を信号特徴量15として取り出す。これらの処
理は実施例1のものと同様であるので、詳細な説明につ
いてはここでは省略する。
【0043】波形複雑度の特徴を抽出する波形複雑度抽
出処理部13は、図10のフローチャートに示すフラク
タル次元による波形複雑度判定アルゴリズムにより、波
形複雑度の判定処理を行いその結果を信号特徴量として
解析選択部7に引き渡す。図10に示すように、まずス
テップST61において、データベース10から信号デ
ータ構造体16を取り出しこの時の信号データ18をX
(t)(0≦t≦N−1)とする。次に、ステップST
62において、時刻mから最終時刻N−1までの間にお
ける、時間間隔kにある2つのデータ間の傾きdi=
(|X(m+ik)−X(m+(i−1)k)|/k)
(但しi=1から{(N−1−m)/k}以下の正整
数)を求める。そして、これらの個々の傾きから傾きの
総計Lm(k)を求め平均する。Lm(k)の算術平均
は次式で定義される。
【0044】
【数1】
【0045】次に、ステップST64において、この算
術平均から次式に従ってフラクタル次元Dを計算する。
【0046】
【数2】
【0047】時系列データはフラクタル次元Dが1から
2の値になるため、この間に閾値Dsを設定し、ステッ
プST65において、この閾値DsとステップST64
において算出したフラクタル次元Dとを比較し、算出し
たフラクタル次元Dが閾値Dsより大きいならば、ステ
ップST66において、信号波形は複雑であるとみなし
複雑度フラグを1に設定し、信号データ構造体16の信
号ヘッダ17にこのフラグを付加する。逆に小さい場合
は、ステップST67において、信号波形は複雑ではな
いとみなし複雑度フラグを−1に設定し、信号データ構
造体16の信号ヘッダ17にこのフラグを付加する。
【0048】図11はこの実施例による異常診断支援用
解析装置における信号特徴抽出処理を原子力プラントの
制御棒駆動装置の制御信号に適用した場合の信号波形の
一例を示す図である。図に示す信号波形においては、縦
軸が電圧、横軸は時間を表している。図の左側は制御信
号の正常波形を表しており、右側は外部要因によりノイ
ズが正常波形の信号に畳重した場合の信号波形を示す。
信号波形を示すグラフの下に、フラクタル次元及び波形
複雑度判定処理結果による複雑度フラグの値を示してい
る。左側に示す正常波形の場合は、信号波形は矩形波で
あり直線で構成されてるのでフラクタル次元Dは1に近
く、右側に示すノイズを含む信号波形の場合は、複雑な
形を有しているのでフラクタル次元Dは1より大きくな
っている。このように、フラクタル次元Dにより信号の
複雑度を定量的に判定することが可能となる。
【0049】以上述べたように、フラクタル次元は信号
の自己相似性に依存しており、その信号特徴量を判定す
ることにより、人工的な波形を有する制御信号等のよう
な自己相似性の高い信号の特徴抽出を捉えることが可能
となる。
【0050】実施例4.図12はこの発明の他の実施例
による異常診断支援用解析装置における信号特徴抽出部
6の波形複雑度抽出処理部の処理を示すフローチャート
である。この実施例による異常診断支援用解析装置は図
1及び図2に示す上記実施例1のものと同様に構成され
ており、また、この実施例による信号属性抽出処理、前
処理特徴ガイダンス処理、解析手法選択処理及び解析処
理は、図3から図6のフローチャートに示した上記実施
例1における処理と同様に実行される。
【0051】信号特徴抽出部6は、図12に示される統
計量を用いた波形複雑度判定アルゴリズムを基に処理を
実行する波形複雑度抽出処理部13と、信号属性抽出処
理部12と、前処理用ガイダンス処理部14とから構成
される。
【0052】次に、動作について説明する。図1及び図
2に示したように、統計量を用いた波形複雑度判定アル
ゴリズムに基づき、波形複雑度の特徴を抽出する信号特
徴抽出部6は、データベース10に信号データの要求を
出し、信号データ構造体16を入力として受け取り内部
データとして取り込む。信号特徴抽出部6は、さらに、
信号属性抽出処理部12及び前処理用ガイダンス処理部
14を用いて、上記実施例1と同様に、信号属性例えば
サンプリング周期、データ点数などを取り出し、解析処
理前に必要な前処理のための特徴抽出を、ユーザとの対
話形式により実行する。信号特徴抽出部6はこれらの特
徴を信号特徴量15として取り出す。これらの処理は実
施例1のものと同様であるので、詳細な説明については
ここでは省略する。
【0053】波形複雑度の特徴を抽出する波形複雑度抽
出処理部13は、図12のフローチャートに示す統計量
を用いた波形複雑度判定アルゴリズムにより、波形複雑
度の判定処理を行いその結果を信号特徴量として解析選
択部7に引き渡す。図12に示すように、まずステップ
ST71において、データベース10から信号データ構
造体16を取り出しこの時の信号データ18をX(t)
=Xi(0≦t≦N−1、i=1、2、…、N)とす
る。そして、ステップST72において、平均値Xmean
を次式により求める。
【0054】
【数3】
【0055】次に、ステップST73からST75にお
いて、次式に従って分散値ν、標準偏差σ及び歪度αを
順次算出する。
【0056】
【数4】
【0057】歪度αは信号データが正規分布になるよう
な場合は0になることから、ステップST76におい
て、歪度αの絶対値が0に十分近いか否かを判定し、十
分に近い場合は、ステップST77において、信号波形
は複雑ではないとみなし複雑度フラグを−1に設定し、
信号データ構造体16の信号ヘッダ17にこのフラグを
付加する。歪度αの絶対値が0に十分近くない場合は、
ステップST78において、複雑度フラグを1に設定
し、信号データ構造体16の信号ヘッダ17にこのフラ
グを付加する。
【0058】図13はこの実施例による異常診断支援用
解析装置における信号特徴抽出処理をヒータ加熱近傍に
おける温度信号に適用した場合の信号波形の一例を示す
図である。図に示す信号波形においては、縦軸は温度振
幅、横軸は時間を表している。図の左側の信号波形は未
沸騰状態における温度信号波形を表しており、右側の信
号波形は沸騰状態における温度信号波形を表している。
信号波形のグラフの下に、歪度α及び波形複雑度判定処
理結果による複雑度フラグの値を示している。未沸騰状
態の信号波形においては、歪度αが0に近く、統計的な
歪みがなく正規分布に近い状態になっているが、沸騰状
態では信号波形に統計的な歪みが生じるので歪度αが0
から大きくずれている。このように、歪度αにより信号
の複雑差を定量的に判定することができる。
【0059】以上述べたように、この実施例によれば、
信号の特徴が信号の基本統計量に依存しており統計的な
性質に変化がみられるゆらぎ成分を含む信号の性質の抽
出を捉えることが可能となる。
【0060】実施例5.図14はこの発明の他の実施例
による異常診断支援用解析装置における信号特徴抽出部
6の波形複雑度抽出処理部13の処理を示すフローチャ
ートである。この実施例による異常診断支援用解析装置
は図1及び図2に示す上記実施例1のものと同様に構成
されており、また、この実施例による信号属性抽出処
理、前処理用ガイダンス処理、解析手法選択処理及び解
析処理は、図3から図6のフローチャートに示した上記
実施例1における処理と同様に実行される。
【0061】信号特徴抽出部6は、上記実施例2から実
施例4で述べたピーク信号特徴量、フラクタル次元及び
基本統計量のいずれか1つの波形複雑度判定アルゴリズ
ムを用いて信号波形の複雑度を求める波形複雑度抽出処
理部13と、信号属性抽出処理部12と、前処理用ガイ
ダンス処理部14とから構成される。
【0062】次に動作について説明する。図1及び図2
に示したように、ピーク信号特徴量、フラクタル次元及
び基本統計量のいずれか1つを用いた波形複雑度判定ア
ルゴリズムに基づき、波形複雑度の特徴を抽出する信号
特徴抽出部6は、データベース10に信号データの要求
を出し、信号データ構造体16を入力として受け取り内
部データとして取り込む。信号特徴抽出部6は、さら
に、信号属性抽出処理部12及び前処理用ガイダンス処
理部14を用いて、上記実施例1と同様に、信号属性例
えばサンプリング周期、データ点数などを取り出し、解
析処理前に必要な前処理のための特徴抽出を、ユーザと
の対話形式により実行する。信号特徴抽出部6はこれら
の特徴を信号特徴量15として取り出す。これらの処理
は実施例1のものと同様であるので、詳細な説明につい
てはここでは省略する。また、ピーク信号特徴量、フラ
クタル次元及び基本統計量のいずれか1つを用いた波形
複雑度判定アルゴリズムについては、上記実施例におい
て説明した通りであるので、以下、これらの波形複雑度
判定アルゴリズムを選択する処理について説明する。
【0063】図14に示すように、まずステップST8
1において、データベース10から信号データ構造体1
6を取り出し信号データ18を抽出する。次に、ステッ
プST82において、ユーザに対してピーク信号特徴
量、フラクタル次元及び基本統計量の信号特徴量のいず
れかを選択するかを対話形式で質問し、ユーザの選択に
より、ピーク信号特徴量、フラクタル次元及び基本統計
量のうちのいずれか一つが選択される。選択された信号
特徴量がピーク信号特徴量の場合には、ステップST8
3及びST86において、図7及び図8に示したフロー
チャートのステップST44からST59の処理に従っ
て波形複雑度判定処理を実行する。また、選択された信
号特徴量がフラクタル次元の場合には、ステップST8
4及びST86において、図10に示したフローチャー
トのステップST62からST67の処理に従って波形
複雑度判定処理を実行する。さらに、選択された信号特
徴量が基本統計量の場合には、ステップST85及びS
T86において、図12に示したフローチャートのステ
ップST72からST78の処理に従って波形複雑度判
定処理を実行する。
【0064】従って、この実施例によれば、信号特徴の
抽出に対して最も適した信号特徴量の選択を行うことが
でき、より最適な学習を行える効果がある。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、データベース手段から信号を読み出し、前記信号の
特徴を抽出する信号特徴抽出手段と、前記信号特徴抽出
手段により得られた前記信号の特徴を示す少なくとも1
つの信号特徴量並びにマンマシンインタフェース手段を
介した前記ユーザの選択に応じて前記信号に対して有効
な解析手法を選択して実行する解析手段とを備えるよう
に構成したので、信号処理ライブラリの組み合わせに必
要な高度な信号処理技術に関する知識、解析を行うため
のノウハウが不要になり、解析の専門家でない一般のユ
ーザにも使用することができる効果がある。また、解析
の半自動化も可能になり且つ自動的な解析ばかりではな
くユーザの意図を解析に反映させることで、ユーザの解
析の知識レベルや使用目的の相違にも対応できる効果が
ある。
【0066】請求項2の発明によれば、信号特徴抽出手
段が、信号の波形の複雑度を示す前記信号のピークに関
する信号特徴量を前記信号の信号特徴量として計算する
手段を含むように構成したので、波形ピークを定量的に
捉えることができ、正常波形パターンが一定である信号
と異常パターンである信号との特徴弁別を可能にした特
徴抽出を実行できる効果がある。
【0067】請求項3の発明によれば、信号特徴抽出手
段が、信号の波形の複雑度を示す前記信号のフラクタル
次元を前記信号の信号特徴量として計算する手段を含む
ように構成したので、自己相似的なパターンを捉えるこ
とができ、制御信号波形等の人工的なものとの特徴弁別
を可能にする特徴抽出を実行できる効果がある。
【0068】請求項4の発明によれば、信号特徴抽出手
段が、信号の波形の複雑度を示す前記信号の基本統計量
を前記信号の信号特徴量として計算する手段を含むよう
に構成したので、信号のゆらぎ成分などの統計的な性質
を捉えることができる効果がある。
【0069】請求項5の発明によれば、信号特徴抽出手
段が、ユーザの選択に応じて、前記信号の波形の複雑度
を示す前記信号のピークに関する信号特徴量、フラクタ
ル次元及び基本統計量のうちのいずれか1つを選択して
計算する手段を含むように構成したので、信号特徴の抽
出に対して最も適した信号特徴量の選択を行うことがで
き、より最適な学習を行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による異常診断支援用解
析装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す異常診断支援用解析装置の信号特
徴抽出部の構成を示すブロック図である。
【図3】 図1に示す異常診断支援用解析装置の信号特
徴抽出部の信号属性抽出処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】 図1に示す異常診断支援用解析装置の信号特
徴抽出部の前処理用ガイダンス処理を示すフローチャー
トである。
【図5】 図1に示す異常診断支援用解析装置の解析選
択部の処理を示すフローチャートである。
【図6】 図1に示す異常診断支援用解析装置の解析実
行部の処理を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の他の実施例による異常診断支援用
解析装置の波形複雑度抽出処理部のピーク特徴抽出処理
を示すフローチャートである。
【図8】 図7に示すフローチャートにおける波形複雑
度判定処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】 図7及び図8に示すピーク信号特徴量による
波形複雑度判定処理の一適用例を示す図である。
【図10】 この発明の他の実施例による異常診断支援
用解析装置の波形複雑度抽出処理部のフラクタル次元に
よる波形複雑度判定処理を示すフローチャートである。
【図11】 図10に示すフラクタル次元による波形複
雑度判定処理の一適用例を示す図である。
【図12】 この発明の他の実施例による異常診断支援
用解析装置の波形複雑度抽出処理部の基本統計量による
波形複雑度判定処理を示すフローチャートである。
【図13】 図12に示す基本統計量による波形複雑度
判定処理の一適用例を示す図である。
【図14】 この発明の他の実施例による異常診断支援
用解析装置の波形複雑度抽出処理部の波形複雑度判定処
理を示すフローチャートである。
【図15】 従来の異常診断支援用解析装置の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
6 信号特徴抽出部(信号特徴抽出手段)、7 解析選
択部(解析手段)、8解析実行部(解析手段)、9 マ
ンマシンインタフェース部(マンマシンインタフェース
手段)、10 データベース(データベース手段)、1
3 波形複雑度抽出処理部(信号特徴抽出手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラント設備等の機器又は装置に設けら
    れた各種の測定手段から発生する信号に基づいて異常現
    象を解析し、ユーザが行う異常診断及び劣化診断を支援
    する異常診断支援用解析装置において、前記信号を取り
    込み保存するデータベース手段と、前記データベース手
    段から前記信号を読み出し、前記信号の特徴を示す信号
    特徴量を抽出する信号特徴抽出手段と、前記信号特徴抽
    出手段により得られた前記信号の特徴を示す少なくとも
    1つの信号特徴量並びに前記ユーザの選択に応じて前記
    信号に対して有効な解析手法を選択して実行する解析手
    段と、少なくとも前記解析手段と前記ユーザとの間の前
    記選択において対話式の入出力を実現するマンマシンイ
    ンタフェース手段とを備えたことを特徴とする異常診断
    支援用解析装置。
  2. 【請求項2】 前記信号特徴抽出手段は、前記信号の波
    形の複雑度を示す前記信号のピークに関する信号特徴量
    を前記信号の信号特徴量として計算する手段を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の異常診断支援用解析装
    置。
  3. 【請求項3】 前記信号特徴抽出手段は、前記信号の波
    形の複雑度を示す前記信号のフラクタル次元を前記信号
    の信号特徴量として計算する手段を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の異常診断支援用解析装置。
  4. 【請求項4】 前記信号特徴抽出手段は、前記信号の波
    形の複雑度を示す前記信号の基本統計量を前記信号の信
    号特徴量として計算する手段を含むことを特徴とする請
    求項1に記載の異常診断支援用解析装置。
  5. 【請求項5】 前記信号特徴抽出手段は、前記ユーザの
    選択に応じて、前記信号の波形の複雑度を示す前記信号
    のピークに関する信号特徴量、フラクタル次元及び基本
    統計量のうちのいずれか1つを選択して計算する手段を
    含むことを特徴とする請求項1に記載の異常診断支援用
    解析装置。
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