JPH07244436A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07244436A
JPH07244436A JP6035058A JP3505894A JPH07244436A JP H07244436 A JPH07244436 A JP H07244436A JP 6035058 A JP6035058 A JP 6035058A JP 3505894 A JP3505894 A JP 3505894A JP H07244436 A JPH07244436 A JP H07244436A
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JP
Japan
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paper
image forming
humidity
separation guide
forming apparatus
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JP6035058A
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English (en)
Inventor
Takao Yorifuji
隆雄 依藤
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で転写性と通紙性を共に向上させ
ることの出来る画像形成装置を提供する。 【構成】 オペレーターが高湿時に所定の操作レバーを
垂直にすると、レバー軸19を中心にカム部20a、2
0bも垂直となり係合する分離ガイド17の左下部を上
方へ押し上げて分離ガイド17を感光体ドラム17aに
近接させることで、高湿で波打ち状となった用紙を、転
写不良を生じさせることなく感光体ドラム5aから分離
し用紙搬送方向下流側に搬送する。一方、低湿時に所定
の操作レバーを水平にすると、レバー軸19を中心にカ
ム部20a、20bも水平となり係合する分離ガイド1
7の左下部を下方に下げて分離ガイド17を感光体ドラ
ム5aから離間させることで、用紙を感光体ドラム5a
に巻き付かせることなく良好に分離し用紙搬送方向下流
側に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に係わり、
更に詳しくは画像形成装置の転写・分離装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置の転写・分離装置
は、図7(a) に示すとおり、常湿・低湿時には不図示の
待機ロールより搬送された転写材としての用紙28が上
部の転写前ガイド29及び下部の転写前ガイド30の間
を図中左方に搬送され、矢印A方向に回転している像担
持体としての感光体ドラム31に接触を開始する。この
感光体ドラム31の表面は、その回転に伴い、予め不図
示の帯電器により例えばマイナスに一様に帯電された
後、不図示の光書き込みヘッド等により画像情報に基づ
く露光が施され、それによって得られた静電潜像が不図
示の現像器でマイナスに帯電されたトナーによりトナー
像に現像され、このトナー像を担持した状態で転写部へ
達する。感光体ドラム31に接触を開始した用紙28
は、接触開始と同時に接触の始まる点Bから転写器のコ
ロナ放電極32によりプラスの電界が与えられ、マイナ
スに帯電している感光体ドラム31に静電気力により密
着する。感光体ドラム31に密着した用紙28は、感光
体ドラム31表面の回転と等速で左方へ移動し転写コロ
ナ放電極32からのプラスの電界の影響を受けなくなる
点Cより感光体ドラム31の曲率と用紙28の腰によ
り、感光体ドラム31から分離し、通紙方向下流に配設
された分離ガイド34に支持されて更に下流側へ搬送さ
れる。そして、このような所謂曲率分離方式は感光体ド
ラムの小径化により多用化されるようになってきてい
る。これにより感光体ドラム31と十分密着した用紙2
8表面には、ムラなくトナーが転写される。なお、用紙
28の分離を補助するため、用紙28表面の静電気を中
和する分離用除電針34を分離ガイド33に図の如く固
定し、本体に接地もしくは不図示の電源によりバイアス
を印加(例えばマイナスのバイアス印加)することが多
い。ここで使用される用紙には薄紙、厚紙等種々あり、
転写部に用紙を案内する転写前ガイド29、30につい
ては、その用紙突入姿勢を工夫して感光体への密着性を
工夫している。例えば特開平2−108090号公報で
は転写材の厚さ(種類)に応じて接触姿勢を変化できる
よう転写部上流の案内部材を上下及び回動自在に操作で
きるものを開示している。
【0003】ところで、転写工程は装置の使用環境の変
化に影響されることが知られており、従来より転写コロ
ナ放電極32の転写電流を変化させるよう制御すること
も知られている。これは、環境特に湿度変化により用紙
の含水率が変化し転写効率が変化することに対する対策
である。
【0004】しかしながら、従来では上記のように転写
部への用紙の導入や転写コロナの制御等は種々提案され
ているが、その後に続く分離をも含めた転写部の構成に
ついて十分な検討がなされていないのが実情であった。
【0005】ここで、図7(b) に示すとおり、常湿及び
低湿から短時間で高湿へ移行した場合、始めの数分にて
表面及び端面(用紙のカット面)から吸湿が始まり、特
に複数枚の用紙を積んで放置した場合(プリンター等で
はカセット内がほぼ同条件)は、表面の用紙を除いて端
面から吸湿が始まる。用紙は吸湿すると膨張するが、初
期の数分〜10数時間の間は、端面のみが吸湿・膨張し
中央部分が吸湿しないので、用紙28は波打ち状態の用
紙35となる。用紙35は、吸湿によりその電気的抵抗
値が低下し、転写コロナ放電極32により与えられたプ
ラス電荷は、電気的抵抗値が低下している用紙35をつ
たわり、導電部(上部の転写ガイド29、下部の転写ガ
イド30、分離用除電針34及び不図示の待機ロール、
定着ロール等)へ逃げる。これにより感光体ドラム31
に対する用紙35の静電吸着力が殆ど失われ、用紙35
と感光体ドラム31との密着度が著しく低下する。しか
も前述の理由により用紙35は、表面に吸湿による凹凸
を生じ、部分的な転写不良を発生する。この問題点を解
消すべく従来提案されている転写分離装置を図8(a),
(b) に示す。
【0006】図8(a) に示すとおり、高湿時に於いて波
打ち状態の用紙35が搬送系を通紙された際、静電吸着
力の低下による用紙35の感光体ドラム31への密着性
低下を補う為、分離ガイド36のリブ先端を感光体ドラ
ム31に近接(0.3 〜1mm 程度) させるよう工夫されて
いる。これにより波打ちが発生し、表面に吸湿による凹
凸が発生している用紙35に於いても、部分的転写抜け
等が発生せず、良好な転写性が得られる。一方、図8
(b) は、常湿及び低湿時に於いて用紙35が搬送系を通
紙された状態を示し、感光体ドラム31と用紙35は静
電吸着力により密着しながら等速で移動し、分離除電針
34の直上で、用紙35の表面電荷が中和されている。
しかしながら、この分離点に於いて、分離ガイド36
は、感光体ドラム31と最も近接しており、正常な分離
を阻害し、用紙の性質によっては(例えば、腰の弱い、
薄い用紙、60g/m2以下等)、感光体ドラム31に巻付い
てしまう場合が発生する。
【0007】なお、この巻付き防止のため、感光体ドラ
ムに分離爪等を当接させるメカ的分離補助機構が従来よ
り知られているが、この方法は用紙の印字領域を制限す
るものであるため好ましくない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、分離性
を優先させた場合には図7(b) に示したように高湿時に
用紙の波打ち等により転写性が低下し、一方、転写性を
優先させた場合には図8(b) に示したように分離性が低
下して分離不良が発生するという問題があった。すなわ
ち、従来の技術では、転写性と分離性とを同時に満足さ
せることは困難であった。
【0009】本発明は、以上の問題点に鑑みて成された
ものでありその目的とするところは、簡単な構成で転写
性と分離性とを共に向上させることの出来る画像形成装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、像担持体上のトナー像を搬送される転写材に転写す
る転写器と、該転写器の転写材搬送方向下流に近接され
分離後の転写材を更に転写材搬送方向下流の搬送路へ案
内する分離ガイドとを備えた画像形成装置において、前
記分離ガイドは、転写材を案内するガイド面を前記像担
持体に対して近接する第1位置と離間する第2位置とに
移動自在に設けられていることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明では、上述のように画像形成装置に備え
られた転写器が像担持体上のトナー像を転写材に転写す
る。その後、上記転写器の転写材搬送方向下流に近設さ
れ転写材を案内するガイド面を前記像担持体に対して近
接する第1位置と離間する第2位置とに移動自在に設け
られた分離ガイドは分離後の転写材を更に転写材搬送方
向下流の搬送路へ案内する。
【0012】その際、分離ガイドのガイド面が上記の第
1位置(像担持体に近接する位置)または第2位置(像
担持体から離間する位置)を取りうることになり、例え
ば常湿及び低湿時には分離性が高まるように第2位置を
とり、高湿時には転写性が高まるように第1位置をとる
ことが可能となる。このことにより、環境湿度の高低に
かかわらず転写性と分離性とを同時に満足できる状態に
設定できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図面を参
照しながら詳述する。図1は本発明の第1実施例の画像
形成装置(ここでは一例としてプリンタ装置を示す)の
全体構成図であり、図2はその外観を示す斜視図であ
る。
【0014】本実施例の画像形成装置は、従来の画像形
成装置と同様な構成として、図1に示すように、装置本
体1に着脱自在な給紙カセット2、この給紙カセット2
に積載収納された用紙を一枚ずつ給送する給紙ロール
3、給送されてきた用紙を一旦待機させ所定のタイミン
グで再搬送する待機ロール4、この待機ロール4を介し
て搬送されてきた用紙に画像情報に基づきトナー画像を
形成する画像形成部5(感光体ドラム5a、帯電器5
b、印字ヘッド5c、現像器5d、転写器5e、クリー
ナ5f等)、用紙上に上記トナー画像を定着させる加熱
定着器6、定着済の用紙の搬送経路を切り換える搬送切
り換え部材7、装置本体上部に設けられたフェイスダウ
ン排紙用の排紙トレイ8、それに、装置本体側に設けら
れたフェイスアップ排紙用の排紙トレイ9等を備えると
共に、図2に示すように装置正面部に開閉自在に設けら
れた正面カバー21には各種操作キー12aや表示部1
2bを含む操作パネル12を備えている。
【0015】更に本実施例では、詳しくは図3に示すよ
うに、感光体ドラム5a上のトナー像を用紙上に転写す
る転写器5eの用紙搬送方向下流側の近傍には、転写後
の用紙の電荷を除去して感光体ドラム5aからの用紙の
分離を助成する除電分離手段としての分離除電針16が
絶縁性の分離除電針取付板15により取り付けられ、画
像形成時にはこの分離除電針16に不図示の電源により
例えば−2kv程度のマイナスのバイアス電圧が印加さ
れる。更に、分離除電針16の用紙搬送方向下流側に
は、分離後の用紙を更に下流の搬送路へ案内する分離ガ
イド17が近設されている。
【0016】上記分離ガイド17は、図3に示すように
上面が滑らかな曲線を描く略半円形の断面形状を持つリ
ブ17aを、図3を矢印X方向から見た図である図4
(a) に示すように感光体ドラム5aの長手方向に沿って
所定間隔で複数個配設したものを一体化してなる構成を
有し、これら複数のリブ17aの上面が用紙を案内する
ガイド面となる。更に、図4(a) に示すように、分離ガ
イド17の長手方向の両端部がそれぞれ回転軸18a、
18bを構成し、この回転軸18a、18bが装置本体
内部のフレーム40によって回動自在に支持されること
により、分離ガイド17全体が回転軸18a、18bを
中心に或る範囲内で回動自在となっている。
【0017】また、分離ガイド17の下方には、分離ガ
イド17の長手方向に沿ったレバー軸19が上記フレー
ム40によって回動自在に支持され、かつレバー軸19
における上記長手方向の任意箇所(図4(a) では2箇
所)にはそれぞれレバー軸19から突出したカム部20
a、20bが固定されている。更に、レバー軸19の正
面側端部には図4(a) に示すようにレバー部材としての
操作レバー22が連結固定され、図4(b) に示すように
操作レバー22を矢印方向に所定範囲内(図では垂直位
置から水平位置までの約90°の角度範囲内)で回動さ
せることによりカム部20a、20bの姿勢を切り換え
可能である。操作レバー22は正面カバー21を開放し
た状態でオペレータが手動操作可能であり、この操作に
より、カム部20a、20bを図3(a) に示すように起
立させると、カム部20a、20bが分離ガイド17の
底部と当接してこれを押し上げ、分離ガイド17が感光
体ドラム5a表面に対し例えば0.3m〜1mm程度まで近接
する第1位置をとり、一方、カム部20a、20bを図
3(b) に示すように寝かせると、分離ガイド17が自重
で降下してレバー軸19と当接し、感光体ドラム5a表
面から例えば1mm〜5mm程度離間する第2位置をとるよ
う構成されている。すなわち、上記のレバー軸19、カ
ム部20a、20b及び操作レバー22は、手動操作に
より分離ガイド17を上記の第1位置と第2位置とに移
動させる移動手段を構成している。
【0018】更に本実施例では、図1に示すように、用
紙を積載収納している給紙カセット2の近傍に、環境湿
度を検知する検知手段としての湿度センサ10が設けら
れており、この湿度センサ10の検知信号は中央制御部
11に送られて処理され、これによって得られた湿度デ
ータが操作パネル12(図2)内の表示部12bに表示
されるようになっている。この場合の表示方法として
は、例えば湿度をそのまま「%」で表示してもよいし、
或いは、相対湿度70%位を基準としてそれ以上の時に
「高湿」という表示を行うようにしてもよい。このよう
な湿度表示は、オペレータが操作レバー22を操作して
分離ガイド17の位置を切り換える上での目安として使
用される。
【0019】次に、以上の構成からなる画像形成装置1
の分離ガイド17のオペレーターの手動による感光体ド
ラム5aからの用紙の分離の動作を、図3及び図4に基
づき説明する。
【0020】まず、オペレータは、操作パネル12の表
示部12bに表示されている湿度データを見て、現在の
環境湿度が高湿かどうかを確認した後、それに応じて、
正面カバー21を図4(a) 中に二点鎖線で示すように開
放し、それによって露出された操作レバー22を以下の
ように手動操作する。
【0021】もし高湿である場合は、操作レバー22を
図4(b) 中に実線で示す垂直位置まで回転させる。する
と、それに伴いカム部20a、20bも起立し、これに
より図3(a) に示すように分離ガイド17が押し上げら
れて感光体ドラム5aに近接した第1位置へと移動す
る。この状態で画像形成を行えば、たとえ高湿の影響で
波打ち状となった転写性の悪い用紙が搬送されてきたと
しても、この用紙は上記第1位置にある分離ガイド17
により感光体ドラム5aと十分に密着したままで転写部
を通過してから分離されるので、部分的な転写抜け等が
発生せず、よって良好な転写性が得られる。
【0022】一方、高湿でない(すなわち常湿か低湿
の)場合は、操作レバー22を図4(b) 中に二点鎖線で
示す水平位置まで回転させる。すると、それに伴いカム
部20a、20bも寝た姿勢となり、これにより図3
(b) に示すように分離ガイド17が自重で降下してレバ
ー軸19と当接することで感光体ドラム5aから離間し
た第2位置へと移動する。この状態で画像形成を行え
ば、たとえ腰の弱い薄手の用紙が搬送されてきたとして
も、分離ガイド17と感光体ドラム5aとの間には広い
隙間ができており、十分な分離スペースが確保されてい
るので、図8(b) に示したように用紙が感光体ドラム5
aに巻き付いてしまうといった問題は起こらず、よって
良好な分離性が得られる。
【0023】従って、本実施例によれば、湿度の高低に
応じて感光体ドラム5aと分離ガイド17の距離を手動
により調節できるので従来のように高湿時に際しては、
波打ちした用紙の転写性を向上させ転写抜けをなくし、
一方常湿又は低湿に際しては、薄紙を用いた用紙の分離
不良をなくせる。すなわち、環境湿度の高低にかかわら
ず、転写性と分離性とを共に満足できる状態に設定でき
る。。しかも、このような効果を、分離ガイド17の両
端に回転軸18a、18bを設け、又分離ガイド17の
左下部に係合するようにしたレバー軸19により回動自
在となったカム部20a、20bを設けただけの非常に
簡単な構成により、軽量かつ小スペースで実現できる。
【0024】次に本発明の第2実施例について以下図面
を参照しながら説明する。図5は、分離ガイド17をソ
レノイド23を用いて移動制御するようにした第2実施
例の画像形成装置の要部構成を示すものであり、(a) は
要部を用紙搬送方向下流側から見た図、(b) は分離ガイ
ド17の移動機構を装置正面側から見た図である。
【0025】図5(a) に示すように、本実施例では、レ
バー軸19の一端部にレバー41が設けられると共に、
その下方の装置本体フレームにソレノイド23のケーシ
ングが固定されて、ソレノイド23のプランジャ先端が
レバー41に係止されており、ソレノイド23の駆動
(オン)によりレバー軸19及びカム部20a、20b
が図5(b) 中に実線矢印で示す方向へ回動される構成と
してある。また、レバー軸19の一端部にはコイルバネ
42が巻き付けられ、図5(b) 中に破線矢印で示す方向
へレバー軸19を常に付勢している。ソレノイド23
は、例えば各種操作キー12a(図2)の中の所定のキ
ーが操作された場合にオンとなるよう制御され、これに
よりコイルバネ42の付勢力に抗してレバー軸19及び
カム部20a、20bが上記実線矢印方向へ回動され
る。すなわち、レバー軸19及びカム部20a、20b
は前記実施例と同様に分離ガイド17を移動させる移動
手段の一部を構成するが、これにコイルバネ42及びソ
レノイド23を加えた構成とすることにより、上記移動
手段は電源により作動する自動駆動手段となる。本実施
例におけるその他の構成は、前記実施例と同様なので、
ここではその説明を省略する。
【0026】以上の構成において、表示部12b(図
2)に表示された湿度データに基づきオペレータが「高
湿」であると判断した場合は、上記所定のキーを操作す
る。すると、ソレノイド23がオンし、レバー軸19が
上記実線矢印方向へ回動し、これに伴いカム部20a、
20bが起立して、分離ガイド17が感光体ドラム5a
に近接した第1位置へと移動する。これにより、前記実
施例と同様、たとえ高湿の影響で波打ち状となった転写
性の悪い用紙であっても、良好な転写性が得られる。
【0027】一方、表示部12b(図2)に表示された
湿度データに基づきオペレータが「高湿」でないと判断
した場合は、上記所定のキーを再度操作するか、或いは
その他の所定のキーを操作することで、ソレノイド23
をオフさせる。すると、レバー軸19がコイルバネ42
の付勢力により上記破線矢印方向へ回動し、これに伴い
カム部20a、20bが水平姿勢となって、分離ガイド
17が感光体ドラム5aから離間した第2位置へと移動
する。これにより、前記実施例と同様、たとえ腰の弱い
薄手の用紙であっても、良好な分離性が得られる。
【0028】従って、本実施例によれば、環境湿度の高
低にかかわらず良好な転写性と分離性が共に得られるば
かりか、表示された湿度データに基づきオペレータが簡
単なキー操作を行うだけで分離ガイド17の位置を切り
換えることが可能になるので、前記実施例のようなレバ
ーの手動操作が不要となり、操作性の向上を図ることも
できる。
【0029】次に本発明の第3実施例について図面を参
照しながら詳述する。図6は本発明の第3実施例の画像
形成装置の要部構成を示すものであり、(a)は要部を用
紙搬送方向下流側から見た図、(b) は分離ガイド17の
移動機構を装置背面側から見た図である。本実施例は、
分離ガイド17の移動機構としてモータやカムを利用し
たものである。
【0030】図6に示すように、レバー軸19の一端が
装置本体フレーム40の背面部から外側へ突出してお
り、その突出部分にレバー28が設けられ、また、上記
背面部には上記レバー28と係合するもう1つのレバー
27が支点26を中心に所定範囲内で揺動自在に取り付
けられている。また、レバー軸19は図5に示したコイ
ルバネ42等のような不図示のバネにより、図6(b) に
おいて反時計方向に、すなわちカム部20a、20bが
一点鎖線で示す水平姿勢となる方向に、常に付勢されて
いる。更に、装置本体側の駆動系に、その駆動力の断続
を制御するクラッチ等の駆動伝達制御手段を介して接続
されているギア24と同軸に、凸部25aを有するカム
25が連結され、このカム25がレバー27と係合して
いる。前記第2実施例と同様に所定のキーを操作すると
一定時間だけ上記駆動伝達制御手段がオンして駆動力が
伝達されることでギア24が例えば半回転し、それと連
動したカム25が図6(b) 中に実線で示す位置、すなわ
ち凸部25aがレバー27と係合してカム部20a、2
0bを垂直姿勢にする位置となるように制御され、ま
た、上記キーを再度操作するか或いはその他の所定のキ
ーを操作すると上記駆動伝達制御手段が同様にオンする
ことでギア24が更に半回転し、カム25が図6(b) 中
に一点鎖線で示す位置、すなわち凸部25aとレバー2
7との係合が外れてカム部20a、20bを水平姿勢に
する位置となるように制御される。すなわち、本実施例
では、分離ガイド17の移動手段として、レバー軸19
及びカム部20a、20bに加えてレバー27、カム2
5、ギア24等を備えるが、これらは電源により作動す
る自動駆動手段となっている。本実施例におけるその他
の構成は、前記実施例と同様なので、ここではその説明
を省略する。
【0031】以上の構成において、表示部12b(図
2)に表示された湿度データに基づきオペレータが「高
湿」であると判断した場合は、上記所定のキーを操作す
る。すると、ギア24が半回転されてカム25の凸部2
5aがレバー27を押し下げ、これによりレバー軸19
が回動し、これに伴いカム部20a、20bが起立し
て、分離ガイド17が感光体ドラム5aに近接した第1
位置へと移動する。これにより、前記実施例と同様、高
湿時であっても良好な転写性が得られる。
【0032】一方、表示部12b(図2)に表示された
湿度データに基づきオペレータが「高湿」でないと判断
した場合は、上記所定のキーを再度操作するか、或いは
その他の所定のキーを操作する。すると、ギア24が更
に半回転されてカム25の凸部25aとレバー27との
係合が解除されるので、レバー軸19が上記不図示のバ
ネの付勢力により回動し、これに伴いカム部20a、2
0bが水平姿勢となって、分離ガイド17が感光体ドラ
ム5aから離間した第2位置へと移動する。これによ
り、前記実施例と同様、たとえ低湿時であっても良好な
分離性が得られる。 従って、本実施例によれば、以上
の実施例と同様に環境湿度の高低にかかわらず高い転写
性と分離性が得られるだけでなく、湿度の高低に応じて
感光体ドラム5aと分離ガイド17の距離を外部の駆動
力を用いることなく制御することができる。
【0033】なお、以上の例では、用紙の分離を助成す
るために、分離除電針16を設ける例で示したが、この
ような分離補助手段は必須のものではない。また、以上
の第2、第3実施例ではオペレータによるキー操作を前
提としたが、分離ガイド17の移動機構を何らオペレー
タの手を煩わせることなく自動的に制御することも可能
である。すなわち、図1に示した制御部11が湿度セン
サ10の検知信号に基づき環境湿度の高低を判断し、こ
れに応じてソレノイド23(図5)やギア24(図6)
を作動させるようにすればよい。このようにすれば、オ
ペレータは環境湿度については何ら気に留めることなく
画像形成を実行できる。
【0034】また、上述の実施例では、分離ガイド17
の姿勢を2段階に切り換え可能に構成したが、3段階、
4段階というように更に細かく姿勢を切り換えられるよ
うに構成することも可能である。
【0035】更に、上述の実施例では、分離ガイド17
が第2位置へ移動する際の回転力は分離ガイド17の自
重のみによって与えられる構成として示したが、バネ等
によって付勢力を与えるようにしてもよい。
【0036】加えて、上述の実施例のように湿度センサ
10等の検知手段を設けて湿度データをオペレータに知
らしめるようにすれば、オペレータが分離ガイドの姿勢
を切り換えるにあたっての判断が容易になって好ましい
が、本発明はこのような検知手段を設けたものに限定さ
れるものではない。すなわち、例えば湿気の多い季節等
において朝一番で装置を動かすような場合は、通常より
も環境湿度が高くなっているということを人間が十分に
判断でき、このような場合にのみ転写不良を気にする必
要があるとすれば、特に検知手段を設けてある必要はな
くなる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、分離ガイドが転写材を
案内するガイド面を環境湿度等の使用状況に応じて像担
持体に対して近接する第1位置と離間する第2位置とに
移動自在に設けられているので、環境湿度の高低等にか
かわらず良好な転写性と分離性を実現することができ
る。又、環境湿度を検知する検知手段と検知信号に基づ
いて環境湿度を表示する表示手段とを更に備えるように
すれば、オペレータが環境湿度を正確に認識できるよう
になるので、分離ガイドをどの位置に移動させるかの判
断が容易になる。
【0038】更に、分離ガイドに連結され分離ガイドを
像担持体に対して近接する第1位置と離間する第2位置
とに移動させる移動手段を手動操作可能なレバー部材と
した場合には、像担持体からの転写材の分離を非常に簡
単な構成により、軽量かつ小スペースで実現できる。
【0039】又、分離ガイドに連結され分離ガイドを像
担持体に対して近接する第1位置と離間する第2位置と
に移動させる移動手段を電源により作動する自動駆動手
段とした場合には、オペレーターがわざわざ手動操作す
る面倒な操作が一切不要となり、操作性を著しく向上さ
せることができる。
【0040】更に又、環境湿度を検知する検知手段を有
する場合に、検知手段による検知信号に基づいて環境湿
度が高い時には分離ガイドを第1位置に移動させ、環境
湿度が低い時には分離ガイドを第2位置に移動させるべ
く電源により作動する自動駆動手段を制御する制御手段
及び検知手段による検知信号に基づいて環境湿度を表示
する表示手段をそなえた場合は、オペレーターは、表示
手段を見るだけで作動状況を確認でき、しかもオペレー
ターがわざわざ手動操作する面倒な操作が一切不要とな
り、操作性を著しく向上させることが出来るという卓効
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の画像形成装置の全体構成
図である。
【図2】本発明の第1実施例の画像形成装置の外観を示
す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の画像形成装置の動作を示
す図である。
【図4】本発明の第1実施例の画像形成装置の動作を示
す図である。
【図5】本発明の第2実施例の画像形成装置を示す図で
あり、(a) は全体構成図、(b)はその要部の動作を示す
図である。
【図6】本発明の第3実施例の画像形成装置を示す図で
あり、(a) は全体構成図、(b)はその要部の動作を示す
図である。
【図7】従来の技術を説明するための図である。
【図8】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 給紙カセット 3 給紙ロール 4 待機ロール 5 画像形成部 5a 感光体ドラム 5b 帯電器 5c 印字ヘッド 5d 現象器 5e 転写器 5f クリーナ 6 加熱定着器 7 搬送切り換え部材 8 排紙トレイ 9 排紙トレイ 10 湿度センサー 11 中央制御部 12 操作パネル 12a 操作キー 12b 表示部 15 分離除電針取付板 16 分離除電針 17 分離ガイド 18a,18b 回転軸 19 レバー軸 20a,20b カム部 21 正面カバー 22 操作レバー 23 ソレノイド 24 ギア 25 カム 25a 凸部 26 支点 27 レバー 28 レバー 40 フレーム 41 レバー 42 コイルバネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上のトナー像を搬送される転写
    材に転写する転写器と、該転写器の転写材搬送方向下流
    に近設され、 分離後の転写材を更に転写材搬送方向下流の搬送路へ案
    内する分離ガイドとを備えた画像形成装置において、 前記分離ガイドは、転写材を案内するガイド面を前記像
    担持体に対して近接する第1位置と離間する第2位置と
    に移動自在に設けられていることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 環境湿度を検知する検知手段と、 前記検知手段による検知信号に基づいて環境湿度を表示
    する表示手段を更に備える請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記分離ガイドに連結され、前記分離ガ
    イドを前記第1位置と第2位置とに移動させる移動手段
    を更に備える請求項1あるいは請求項2記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は手動操作可能なレバー部
    材である請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段は電源により作動する自動
    駆動手段である請求項3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記環境湿度を検知する検知手段を有す
    る場合に、前記検知手段による検知信号に基づいて環境
    湿度が高い時には前記分離ガイドを前記第1位置に移動
    させ、環境湿度が低い時には前記分離ガイドを前記第2
    位置に移動させるべく前記自動駆動手段を制御する制御
    手段を更に備える請求項5記載の画像形成装置。
JP6035058A 1994-03-04 1994-03-04 画像形成装置 Pending JPH07244436A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308258A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Ricoh Co Ltd 転写装置及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008308258A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Ricoh Co Ltd 転写装置及び画像形成装置

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