JP3654482B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式等を採用した画像形成装置に係り、特に、転写材搬送路に沿って複数の画像形成ユニットを配設し、前記転写材搬送路を移動する転写材に前記複数の画像形成ユニットから順次トナー像を転写するタイプに有効な画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるカラー画像形成装置としては、例えば水平方向に沿う用紙搬送路に対して複数の画像形成ユニット(例えば電子写真方式を採用)を配設し、用紙搬送路に沿って移動する用紙に前記各画像形成ユニットから順次トナー像を転写させ、用紙上にカラー画像を形成するようにした所謂タンデム型と称されるものが知られている。
この種のカラー画像形成装置の用紙搬送方式としては、各画像形成ユニットに像担持用の感光体に当接する転写ロールを設け、この感光体と転写ロールとで用紙の搬送作用を行なうようにした転写ロール搬送方式(例えば特開平7−319254号公報参照)や、あるいは、用紙搬送路に沿って循環移動する用紙搬送ベルトを設け、この用紙搬送ベルトに用紙を例えば静電吸着保持させるようにしたベルト搬送方式(例えば特開平5−53412号公報参照)が既に提案されている。
【0003】
更に、この種のカラー画像形成装置においては、最上流側の画像形成ユニットの上流側に入口搬送ロール対を設け、この入口搬送ロール対で用紙を挟持搬送することで、少なくとも各画像形成ユニット間で用紙を順次搬送できる位置、具体的には、用紙の先端が最上流側の画像形成ユニットの転写領域に略到達する位置まで用紙に搬送力を付与するという手法が採用されている。
更にまた、この種のカラー画像形成装置の各画像形成ユニットの配列構造についても、水平方向に沿う用紙搬送路に対して複数の画像形成ユニットを横方向に並設する横置きタイプ(例えば特開平5−53412号公報参照)や、垂直方向に沿う用紙搬送路に対して複数の画像形成ユニットを縦方向に並設する縦置きタイプ(例えば特開平7−287455号公報参照)が既に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来この種のカラー画像形成装置にあっては、入口搬送ロール対と最上流側の画像形成ユニットとの間の用紙の橋架け領域では、通常「ループ制御方式」が採用されている。この「ループ制御方式」は、用紙を曲げた状態のパス構成とし、用紙搬送速度の加減速分を吸収するものである。
このような「ループ制御方式」を採用すれば、用紙のサイズや用紙の種類(普通紙、厚紙など)によって腰の強さが異なる用紙が搬送されたとしても、各種の用紙に対する搬送性を維持することが可能になる。
【0005】
しかしながら、各種の用紙に対する搬送性を維持するには、ループ制御領域長さ(入口搬送ロール対と最上流側の画像形成ユニットとの間の用紙搬送方向スパン)を余裕をもって設定さぜるを得ず、その分、画像形成装置の小型化が困難になってしまう。
一方、小型化という要請を優先させようとすると、必然的にループ制御領域長さを短く設定せざるを得ないという状況が生じてしまう。
このとき、入口搬送ロール対で搬送挟持される用紙位置が決まってしまうため、用紙の種類によっては用紙の引き合いや押し合いが生じ、最上流側の画像形成ユニットにおける転写領域に対する用紙の先端位置がずれ易い。このため、他の画像形成ユニットに対する転写位置ずれが生じ易く、色ずれ(カラーレジストレーションを損なう)という技術的課題につながる。
【0006】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、転写材の入口側の搬送方式を工夫することで、転写材のサイズや種類に影響されることなく、装置の小型化という要請を満たしながら、カラーレジストレーションを良好に保つことができる画像形成装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明は、図1に示すように、トナー像が担持される像担持体4を有する画像形成ユニット2と、前記像担持体4上のトナー像を転写材3上に転写させるために、略鉛直方向に沿って下から上に転写材3を搬送し且つ転写材3にトナー像を転写させる搬送転写手段5と、前記画像形成ユニット2の下部で且つ搬送転写手段5による転写材搬送路1の上流側に配設され、転写材3が供給可能に収容される転写材収容カセットと、この転写材収容カセットと搬送転写手段5との間に一つ配設され、転写材収容カセットから供給された転写材3の搬送方向を略90度偏位させた状態で搬送転写手段5に向けて搬送する入口搬送手段6と、搬送転写手段5の転写材3を受け入れる入口側に配設され、入口搬送手段6から搬送されてきた転写材3を搬送転写手段5にて安定的に保持させるための吸着手段8(図中点線で示す)と、像担持体4上のトナー像が転写材3に転写せしめられる転写領域に転写材3の先端が到達する前に、入口搬送手段6の転写材搬送能力を解除する制御手段7とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、本発明は、主として、複数の画像形成ユニットが並列配置されるカラー画像形成装置を対象とするものであるが、単色の画像形成装置にも適用可能であるため、これをも対象とするものである。
【0008】
そして、本発明を複数の画像形成ユニットが並列配置された所謂タンデム型画像形成装置に適用すると、図1に示すように、転写材搬送路1に沿って順次配列され且つ夫々トナー像が担持される像担持体4を有する複数の画像形成ユニット2(例えば2a〜2d)と、前記複数の像担持体4上のトナー像を順次転写材3上に転写させるために、略鉛直方向に沿って下から上に転写材3を搬送し且つ転写材にトナー像を転写させる搬送転写手段5と、前記画像形成ユニット2の下部で且つ搬送転写手段5による転写材搬送路1の上流側に配設され、転写材3が供給可能に収容される転写材収容カセットと、この転写材収容カセットと搬送転写手段5との間に一つ配設され、転写材収容カセットから供給された転写材3の搬送方向を略90度偏位させた状態で搬送転写手段5に向けて搬送する入口搬送手段6と、搬送転写手段5の転写材3を受け入れる入口側に配設され、入口搬送手段6から搬送されてきた転写材3を搬送転写手段5にて安定的に保持させるための吸着手段8(図中点線で示す)と、最上流に位置する画像形成ユニット2aの像担持体4上のトナー像が転写材3に転写せしめられる転写領域に転写材3の先端が到達する前に、入口搬送手段6の転写材搬送能力を解除する制御手段7とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
このような技術的手段において、画像形成ユニット2(2a〜2d)としては、各色成分のトナー像を形成し、像担持体4上に担持させるものであれば、適宜選定して差し支えないが、搭載作業性等を考慮すれば、像担持体4の周辺部品を可能な限りカートリッジ化することが好ましい。
また、像担持体4としては、少なくともトナー像を担持し得るものであればよく、潜像形成手段の種類に応じて感光体、誘電体等の適宜材料を選定して差し支えなく、また、その形態についてもドラム状、ベルト状を問わない
そしてまた、画像形成ユニット2(2a〜2d)の配列方向については、転写材搬送路1の配置関係に応じて適宜選定して差し支えない。例えば転写材搬送路1が略水平方向に配置されているのであれば、画像形成ユニット2を横方向に配列することが必要であり、一方、転写材搬送路1が略垂直方向に配置されているのであれば、画像形成ユニット2を縦方向に配列することが必要である。
特に、本発明においては、装置のコンパクト化を考慮し、転写材搬送路1を略垂直方向に配置し、画像形成ユニット2を縦配列するほか、画像形成後の転写材3の取扱いを容易にするという観点から、下から上に転写材3を搬送し、上側で画像形成後の転写材3を取り扱うようにする態様が採られている。
【0010】
更に、搬送転写手段5としては、転写材3に対して搬送力を付与しながら、転写材3にトナー像を転写させるものであれば、任意の形態のもので差し支えないが、簡単且つ小型のデバイスという観点からすれば、像担持体4に圧接配置されて回転する転写ロールを用いることが好ましい。
この場合において、各画像形成ユニット2の手前には何も設けなくてもよいが、転写材3をより安定して搬送するという観点からすれば、各画像形成ユニット2(2a〜2d)の手前に、各画像形成ユニット2の像担持体4と搬送転写手段5とのニップ部へ転写材3が案内される転写材ガイドを設けることが好ましい。
【0011】
更にまた、転写材3を容易に搬送するという観点からすれば、搬送転写手段5としては、転写材3が保持搬送される転写材搬送ベルトと、像担持体4に対向する転写部位に夫々配設される転写デバイスとを備えたものが好ましい。
ここで、転写デバイスとしては、転写コロトロンのようなデバイスで差し支えないが、転写材3をより安定的に搬送するという観点からすれば、転写デバイスとして、像担持体4に転写材搬送ベルトを介して圧接配置されて回転する転写ロールであることが好ましい。
【0012】
また、本発明において、吸着手段8は、搬送転写手段5の転写材3を受け入れる入口側に配設され、入口搬送手段6から搬送されてきた転写材3を搬送転写手段5にて安定的に保持させるものであればよく、搬送転写手段5として転写材搬送ベルトを使用するタイプにおいて、転写材3の保持搬送性を安定させるには、吸着手段8は、転写材搬送ベルトに圧接し、且つ、前記入口搬送手段6の下流に配置された転写材3前記転写材搬送ベルトに吸着せしめることが好ましい。
【0013】
更に、本発明において、入口搬送手段6は搬送転写手段5の上流側直前に配設されたものを対象とするものであり、転写材3を搬送する機能を有するものであれば、互いに圧接配置される回転可能なロール対を始め適宜選定して差し支えない。
このようなロール対構成の場合、通常搬送力を与えるという観点から、駆動用のフィードロール(通常表面摩擦抵抗の高いロールを使用)と、これに圧接配置されて従動するピンチロールとで構成する態様が多く用いられる。
【0014】
また、制御手段7については、少なくとも転写材3が突入する転写領域での位置ずれを回避できる程度に、入口搬送手段6による転写領域に向けた転写材搬送能力を低下せしめるものであれば、例えばロール対構成の入口搬送手段6のニップ圧を弱める等適宜選定して差し支えないが、転写材3の転写領域での位置ずれを確実に回避するという観点からすれば、入口搬送手段6による転写材搬送能力を完全に解除する態様のものが好ましい。
ここで、入口搬送手段6による転写材搬送能力を完全に解除する制御手段7の態様としては、例えば互いに圧接配置される回転可能なロール対からなる入口搬送手段6を用いたタイプにおいて、ロール対を非接触配置することで転写材搬送能力を解除するようにすればよい。
【0015】
このタイプの具体的な態様述べると、例えば少なくともどちらか一方のロールを移動させ、他方のロールと非接触配置する態様が挙げられる。
この態様においては、例えば入口搬送手段6の駆動系にカム機構を付加し、カム機構のカム形状のタイミングによってロール対の接離動作を行うようにしてもよいし、あるいは、ソレノイドを利用したシフトアクチュエータを用いてロール対の接離動作を行うようにする等適宜設計変更することは可能である。
【0016】
また、制御手段7の別の具体的な態様としては、ロール対のいずれか一方を断面非円形ロールとし、非円形ロールの円弧長で転写材3の搬送量を規制すると共に、非円形ロールの非円形部位で他方のロールと非接触配置する態様が挙げられる。
【0017】
更に、入口搬送手段6は互いに圧接配置される回転可能なロール対で、且つ、一方が駆動用のフィードロールで他方が従動用のピンチロールからなる態様にあっては、通常フィードロールは表面摩擦抵抗の大きいものが使用される。
このため、制御手段7によって、入口搬送手段6の転写材搬送能力を解除した条件下において、入口搬送手段6の解除位置を通過する転写材3が前記フィードロールに接触配置されると、その摩擦抵抗分だけ転写材3の搬送抵抗につながってしまう。
このような不具合を回避するという観点からすれば、以下のような対策を施すことが好ましい。
【0018】
例えば、制御手段7にてロール対を非接触配置する条件下で、フィードロールに対して転写材3が非接触配置される転写材規制部材9(図1中点線で示す)を設けたり、あるいは、制御手段7にてロール対を非接触配置する条件下で、フィードロールを転写材3の搬送方向に対して自由回転可能に構成するようにしたり、あるいは、制御手段7にてロール対を非接触配置する条件下で、転写材3が接触配置される側のロールをピンチロールとする等適宜選定することができる。
【0020】
また、入口搬送手段6前後における転写材3の搬送経路のレイアウトについては適宜選定して差し支えないが、搬送転写手段5として例えば転写材搬送ベルトを用いる態様において転写材搬送ベルトと転写材3との密着性を高めるという観点からすれば、入口搬送手段6前における転写材3の搬送方向と、搬送転写手段5による転写材3の搬送方向とが略90度偏位し、かつ、転写材3の画像印字面が転写材3の搬送方向屈曲面内側に配置されるようにすることが好ましい。
【0021】
次に、上述した技術的手段の作用について説明する。
今、図1に示すような所謂タンデム型画像形成装置を例に挙げて説明すると、入口搬送手段6は、転写材搬送路1の最上流に位置する画像形成ユニット2aの像担持体4上のトナー像が転写材3に転写せしめられる転写領域に向けて転写材3を搬送する
このとき、吸着手段8は入口搬送手段6から搬送されてきた転写材3を搬送転写手段5にて安定的に保持させる。そして、最上流に位置する画像形成ユニット2aの像担持体4上のトナー像が転写材3に転写せしめられる転写領域に転写材3の先端が到達する前に、制御手段7は入口搬送手段6による転写領域に向けた転写材搬送能力を解除する。
このため、最上流に位置する画像形成ユニット2aで転写動作が行われる時点では、入口搬送手段6による転写材搬送能力が解除されることになり、転写材3は搬送転写手段5のみにより搬送される。
従って、転写材3の先端が画像形成ユニット2aの転写領域に略到達した時点では、入口搬送手段6による転写材3の完全な拘束状態はなくなり、前記転写領域における転写材3の引き合いや押し合いに伴う位置ずれ現象は回避される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、カラー画像形成装置は、ハウジング21内に4つの色(本実施の形態ではイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成ユニット22(具体的には22a〜22d)を縦方向に配列し、その下方には供給用の用紙が収容される給紙カセット23を配設すると共に、各画像形成ユニット22に対応した箇所には給紙カセット23からの用紙の搬送路となる用紙搬送路24を垂直方向に配置したものである。
【0023】
本実施の形態において、画像形成ユニット22(22a〜22d)は、用紙搬送路24の上流側から順に、イエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用のトナー像を形成するものであり、感光体カートリッジ30と、レーザ露光装置40とを備えたものである。
ここで、感光体カートリッジ30は、特に図3に示すように、ドラム状の感光体31と、この感光体31を予め帯電する帯電ロール32と、帯電された感光体31上に前記レーザ露光装置40にて露光形成された静電潜像を対応する色トナーで現像する現像器33と、感光体31上の残留トナーを除去するクリーナ34とを一体的にカートリッジ化したものである。
【0024】
本実施の形態において、現像器33は感光体31の下側に配設されており、横方向に延びる現像ハウジング331を有し、この現像ハウジング331内には所定の色トナーが含まれる現像剤(非磁性現像剤又は磁性現像剤からなる一成分現像剤)を収容すると共に、現像ハウジング331内には一対の現像剤攪拌部材332を配設し、また、現像ハウジング331の感光体31に対向する開口部位には現像ロール333を配設すると共に、この現像ロール333の近傍には現像ハウジング331内の現像剤が現像ロール333側へ供給される現像剤供給部材334を配設し、更に、現像ロール333上への現像剤の層厚が規制される現像剤層厚規制部材335を設けたものである。
一方、クリーナ34は、感光体31の上側に配設されており、横方向に延びるクリーナハウジング341を有し、このクリーナハウジング341の感光体31に面した箇所に残留トナー掻き取り用のブレード342を配設したものである。
【0025】
特に、本実施の形態においては、現像剤が収容される現像ハウジング331及び残留トナーが回収されるクリーナハウジング341を横方向に延ばすことにより、夫々の収容スペースが確保されているため、感光体カートリッジ30の上下方向寸法が短寸に設定される。
【0026】
また、レーザ露光装置40は、ケース41内に図示外の半導体レーザ、ポリゴンミラー42、結像レンズ43及びミラー44,45を格納し、図示外の半導体レーザからの光をポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ43、ミラー44,45を介して感光体31上の露光ポイントに光像を導くようにしたものである。
本実施の形態においては、前記ケース41は横方向に延びているため、その上下方向寸法は短寸に設定されている。
【0027】
更に、本実施の形態では、図4に示すように、各画像形成ユニット22a〜22dの各感光体31に対応した箇所には用紙搬送路24に沿って循環移動する用紙搬送ベルト80が配設されている。
この用紙搬送ベルト80は用紙を静電吸着し得るベルト素材にて構成されており、一対の張架ロール81,82(通常は一方が駆動ロール,他方が従動ロール)に掛け渡されている。
特に、本実施の形態では、用紙搬送ベルト80の用紙搬送路24の入口側の張架ロール81に対応した箇所に吸着ロール90が接触配置されており、例えば張架ロール81に所定の用紙吸着バイアス91が印加されると共に、吸着ロール90が接地されている。
【0028】
更にまた、本実施の形態では、各画像形成ユニット22(22a〜22d)の感光体31に対応した用紙搬送ベルト80の裏面には転写ロール50が配設され、この転写ロール50と感光体31とで用紙搬送ベルト80上の用紙をニップ保持するようになっている。そして、転写ロール50には所定の転写電界が印加されており、感光体31上のトナー像に対して転写ロール50側への転移力を与えるようになっている。
【0029】
また、本実施の形態では、図2及び図4に示すように、給紙カセット23には用紙を所定のタイミングで送出する給紙ロール61が設けられており、給紙ロール61と最上流画像形成ユニット22aの転写部位との間に位置する用紙搬送路24には入口搬送ロール62が設けられている。尚、葉書等の小サイズ用紙は図2中の葉書用の手差しトレイ(図示せず)を通じて入口搬送ロール62へ直接供給される。
特に、本実施の形態では、図5及び図6に示すように、入口搬送ロール62は、駆動モータ623に駆動連結されるフィードロール621(本例では軸方向に一対離間配置されている)と、このフィードロール621に圧接配置されて従動回転するピンチロール622(本例では軸方向に一対離間配置されている)とを備えており、フィードロール621の表面の摩擦抵抗を高くしてピンチロール622とのニップ域で用紙搬送力を付与するようになっている。尚、図6(a)中、符号624は駆動モータ623からの駆動力を伝達するための駆動ギアである。
【0030】
更に、本実施の形態では、フィードロール621とピンチロール622とを接離する接離機構100が設けられている。
この接離機構100は、ピンチロール622の両端を接離方向に進退可能な長孔軸受625で回転自在に支持すると共に、この長孔軸受625を付勢スプリング626にてフィードロール621側に付勢しておき、更に、フィードロール621と同軸に略フィードロール621と同径の円板の一部に突出部102が形成された偏心カム101を取り付け、この偏心カム101を長孔軸受625の外周部に当接配置するようにしたものである。
ここで、フィードロール621とピンチロール622との接離動作は、フィードロール621を適宜回転させることにより偏心カム101を回転させ、偏心カム101の突出部102の位置関係に基づいて行われる。
すなわち、図5(a)に示すように、偏心カム101の突出部102以外の部位が長孔軸受625の外周部に対向配置されているときにはフィードロール621とピンチロール622とがニップした状態に保たれ、一方、図5(b)に示すように、偏心カム101の突出部102が長孔軸受625に対向配置されたときにはフィードロール621とピンチロール622とのニップ状態が解除されるようになっている。
【0031】
尚、本実施の形態では、用紙搬送路24中の所定の箇所に図示外の用紙通過センサが配設されており、この用紙通過センサが用紙の先端位置を検出すると、この検出タイミングに基づいて例えば各画像形成ユニット22のレーザ露光装置40の静電潜像の書き込みタイミングが制御されるようになっている。
【0032】
更に、図4に示すように、最下流画像形成ユニット22dの下流側に位置する用紙搬送路24には定着装置64が設けられる。
この定着装置64は、加熱ロール641とこの加熱ロール641に対して広いニップ域で面接触する加圧ベルト642とからなるもので、ロール対構成に比べて両者のニップ域を多く確保して定着性能を上げたものである。
更に、この定着装置64の下流側には用紙排出用の排出ロール66が設けられ、ハウジング21の上部形成された収容トレイ67には排出用紙が収容されるようになっている。尚、図2中、符号65は用紙搬送ベルト80から送出された用紙を定着装置64に案内する用紙ガイドである。
【0033】
次に、本実施の形態に係るカラー画像形成装置の作動について説明する。
先ず、図示外の画像形成スタートスイッチを押圧操作すれば、図7(a)に示すように、給紙カセット23内の用紙25が給紙ロール61で送り出された後にその用紙25の先端部が入口搬送ロール62に到達する。
そして、用紙25の先端部が入口搬送ロール62に到達したタイミング(例えば給紙ロール61による用紙25の送りタイミングから所定時間計数したタイミング)において、入口搬送ロール62がニップ状態のまま駆動される。
すると、用紙25は、入口搬送ロール62にてニップ搬送され、用紙搬送路24の最上流の画像形成ユニット22aの転写部位へ向けて送出される。
【0034】
そして、図7(b)に示すように、用紙25の先端部が最上流の画像形成ユニット22aの転写領域Pに到達した時点では、フィードロール621と共に図5に示す接離機構100の偏心カム101が1回転するため、接離機構100のカム作用により、入口搬送ロール62のニップ状態が二点鎖線から実線で示すように自動的に解除される。
このとき、入口搬送ロール62による用紙25の拘束がなくなり、画像形成ユニット22aの転写領域Pを通過する用紙25は用紙搬送ベルト80及び感光体31と転写ロール50とのニップ搬送力のみに基づいて搬送される。
このため、用紙25のサイズや種類が異なったとしても、入口搬送ロール62による用紙25の拘束に起因する用紙25の引き合いや押し合いがなくなり、転写領域Pに突入する用紙25位置がずれることはなく、転写領域Pにおける用紙25への画像書き込み位置は常時一定に保たれる。
尚、本実施の形態では、用紙25の後端が入口搬送ロール62を通過した後の所定のタイミングにおいて入口搬送ロール62がリセットされ、再度ニップ状態初期位置に設定される。
【0035】
これ以後、用紙25は用紙搬送ベルト80に保持されて各画像形成ユニット22b〜22dの転写部位を一定速度で通過するため、各画像形成ユニット22a〜22dでの各色成分トナー像は用紙25の所定位置に順次多重転写される。
そして、用紙25の先端部が定着装置64に突入して通過し終わると、未定着トナー像が定着された用紙25は排出ロール66を通じて収容トレイ67(図2参照)へと排出される。
このような動作過程において、用紙25に対して色ずれ、色むらのないカラー画像を得ることが確認された。
【0036】
このような用紙搬送過程において、上述した入口搬送ロール62の性能を確認するために、例えばA4L(A4長手方向)の用紙25を送り、例えば用紙先端から20mmの位置〜用紙後端前20mmまでの間にイメージ画像を形成するようにし、かつ、イメージ画像領域の中央位置(用紙先端から20mmの位置を基準として130mmの位置)が転写領域Pを通過する時点前では入口搬送ロール62のニップ状態を維持し、それ以降入口搬送ロール62のニップ状態を解除するという条件下で、用紙25の幅方向両端縁(In,Out)の位置ずれ(Position Error)を測定するという実験を行ったところ、図8に示すような結果が得られた。
同図によれば、入口搬送ロール62がニップ状態にあるA領域では、用紙のIn,Outの軌跡ラインが大きくずれることが把握でき、入口搬送ロール62が用紙速度を支配し、用紙25がスキューしていることが理解される。
これに対し、入口搬送ロール62のニップ状態が解除されるB領域では、用紙のIn,Outの軌跡ラインにほとんど差がなく、用紙25がスキューすることなくすなおに搬送されていることが把握でき、入口搬送ロール62のニップ状態を解除することが用紙の搬送安定性を高めていることが確認される。
【0037】
また、本実施の形態と比較の形態(接離機構100のない入口搬送ロール62’を使用)とにおいて、各種の用紙25(サイズ別、普通紙、厚紙など)を用いて画像ずれが生じない条件を満たすように、最上流の画像形成ユニット22aの転写領域Pと入口搬送ロール62又は62’との間の垂直方向スパンを調べるという実験を行った。
比較の形態にあっては、図9(b)に示すように、用紙25をループ制御しなければならない(用紙25のループ形状に図9(b)の一点鎖線や二点鎖線で示すような遊びを持たせる必要がある)ため、最上流の画像形成ユニット22aの転写領域Pと入口搬送ロール62’との間の垂直方向スパンd2は比較的大きく設定せざるを得ないが、本実施の形態にあっては、図9(a)に示すように、最上流の画像形成ユニット22aの転写領域Pと入口搬送ロール62との間の垂直方向スパンd1はd2に比べて充分に小さく設定し得ることが確認された。
【0038】
更に、本実施の形態では、入口搬送ロール62前における用紙25の搬送方向と、用紙搬送ベルト80による用紙25の搬送方向とが略90度偏位し、かつ、用紙25の画像印字面が用紙25の搬送方向屈曲面内側に配置されているため、用紙25の腰の強さで用紙25が用紙搬送ベルト80に押し付けられることになり、その分、用紙25の用紙搬送ベルト80への密着性が向上する。
更に、本実施の形態では、用紙搬送ベルト80の入口側に吸着ロール90が配設されており、用紙25はこの吸着ロール90を介して用紙搬送ベルト80に直ちに静電吸着されるため、この点で、用紙搬送ベルト80に対する用紙25の密着保持性は極めて安定している。
【0039】
更にまた、本実施の形態では、図7(b)に示すように、入口搬送ロール62のピンチロール622が用紙25の搬送方向屈曲面内側に配置されているため、入口搬送ロール62のニップ状態が解除された時点で、用紙25の腰の強さに伴って用紙25がピンチロール622に接触配置される。
しかしなら、ピンチロール622自体は自由回転可能な従動ロールであるため、用紙25がピンチロール622に接触配置されたとしても、用紙25の搬送抵抗が不必要に増大することはない。
【0040】
また、本実施の形態において、入口搬送ロール62の接離機構100はカム機構を利用して構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば図10(a)(b)に示すように、ピンチロール622を中心部に回転中心を有するリンクアーム111の一端に支持し、リンクアーム111の他端を付勢スプリング112にてピンチロール622をフィードロール621側へ付勢すると共に、リンクアーム111の他端にソレノイドを利用したシフトアクチュエータ113を駆動連結し、シフトアクチュエータ113にてリンクアーム111を揺動させ、入口搬送ロール62の接離動作を行うようにしてもよい。
【0041】
このタイプによれば、フィードロール621の用紙送り量等を考慮することなく、シフトアクチュエータ113を適当なタイミングで駆動することにより、入口搬送ロール62の接離動作を行うことが可能である。
【0042】
また、本実施の形態では、用紙搬送ベルト80へ用紙25を吸着させる方式として、接地された吸着ロール90を用いているが、これに限られるものではなく、例えば図11(a)に示すように、吸着ロール90に用紙吸着バイアス91を印加し、用紙搬送ベルト80の張架ロール81を接地するようにしたり、あるいは、図11(b)に示すように、図11(a)の吸着ロール90に代えて、用紙搬送ベルト80面に弾接する可撓性の導電シート92を配設し、これを接地するようにしてもよい。尚、図11(b)において、導電シート92に用紙吸着バイアス91を印加し、張架ロール81を接地してもよいことは勿論である。
【0043】
◎実施の形態2
図12は実施の形態2に係る画像形成装置の用紙搬送系を示す説明図である。
同図において、用紙搬送系の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、入口搬送ロール62の構成が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施の形態において、入口搬送ロール62は、図示外の駆動モータに駆動連結される断面非円形ロールからなるフィードロール621と、このフィードロール621の円弧面に圧接配置されるピンチロール622とからなり、図13(a)〜(c)に示すように、フィードロール621を適宜回転させることにより、フィードロール621の円弧長mで用紙25の搬送量を規制すると共に、フィードロール621の非円形部位627の存在でピンチロール622と非接触配置するようにしたものである。
このタイプによれば、実施の形態1のようなカム機構やシフトアクチュエータを用いることなく、入口搬送ロール62の接離動作がより簡単に行なわれる。
【0044】
◎実施の形態3
図14は実施の形態3に係る画像形成装置の用紙搬送系の要部を示す説明図である。
同図において、用紙搬送系は実施の形態1と略同様であるが、入口搬送ロール62の構成が実施の形態1異なる。
すなわち、本実施の形態において、入口搬送ロール62は、図14及び図15に示すように、フィードロール621とピンチロール622とのレイアウトを実施の形態1と逆に設定し、更に、ニップ解除時にフィードロール621と用紙25とが非接触配置される可撓性シート120を設けたものである。
この可撓性シート120は、基端側が支持ブラケット125に固着され、入口搬送ロール62のニップ解除時にピンチロール622が離間配置された状態でフィードロール621の周面位置よりもピンチロール622へ側へ突出配置される低抵抗素材からなる弾性シートであり、例えばフィードロール621の軸方向に適宜数(本例では三つ)配設されると共に、ニップ解除時に用紙25に弾接してフィードロール621と用紙25とを非接触配置するものである。
【0045】
従って、本実施の形態によれば、入口搬送ロール62ニップ解除時において、用紙25はその腰の強さによってフィードロール621側へ圧接しようとするが、用紙25はフィードロール621周面よりも突出配置される可撓性シート120に支えられるため、用紙25がフィードロール621に圧接配置される事態は起こらない。
よって、入口搬送ロール62ニップ解除時において、入口搬送ロール62部位で不必要に用紙25の搬送抵抗が嵩むという事態は有効に回避される。
【0046】
尚、本実施の形態においては、入口搬送ロール62ニップ解除時の用紙25の搬送抵抗を低減させる方式として、可撓性シート120を用いたが、これに限られるものではなく、例えば図16及び図17に示すように、フィードロール621の駆動ギア624にワンウエイクラッチベアリング121を組み込み、ギア駆動方向とフィードロール621の空回転方向とを同じ設定とし、入口搬送ロール62ニップ解除時にたとえ用紙25がフィードロール621に圧接配置されたとしても、用紙25の移動に追従してフィードロール621を空回転させ、用紙25の搬送抵抗を低減させるようにしてもよい。
また、図18に示すように、フィードロール621の軸方向にこのフィードロール621の外径よりも大きい低抵抗のガイドロール122を適宜数(本例では四つ)配設し、入口搬送ロール62ニップ解除時には用紙25をガイドロール122周面に接触させることにより、フィードロール621に接触する場合に比べて、用紙25の搬送抵抗を低減させるようにしてもよい。
【0047】
◎実施の形態4
図19は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態4を示す。
本実施の形態において、カラー画像形成装置は、実施の形態1と略同様に、4つの色の画像形成ユニット22(22a〜22d)を有しているが、実施の形態1と異なり、垂直配置された用紙搬送路24に沿って循環移動する用紙搬送ベルト80を取り除き、各画像形成ユニット22の感光体31に圧接配置されて回転する転写ロール50で用紙25の搬送と転写とを同時に行うように構成したものである。
また、本実施の形態においては、転写ロール50は、感光体カートリッジ30とは別に設けられ、図示外の駆動伝達系にて感光体31に同期して回転駆動されるようになっている。尚、転写ロール50は感光体カートリッジ30に一体的に組込むようにしてもよい。
更に、本実施の形態では、最上流画像形成ユニット22aの手前側、各画像形成ユニット22a〜22d間、及び、最下流画像形成ユニット22dの後方には、夫々の用紙25の移動軌跡を規制する用紙ガイド131〜135が配設されている。
更にまた、本実施の形態において、入口搬送ロール62を始め、他の構成要素については実施の形態1と同様であるので、その詳細については同一の符号を付して説明を省略する。
尚、入口搬送ロール62の構成について実施の形態2,3を適用できることは勿論である。
【0048】
本実施の形態では、入口搬送ロール62にニップ搬送された用紙25が最上流の画像形成ユニット22aの転写領域に到達すると、入口搬送ロール62のニップ状態が解除されると共に、用紙25は感光体31と転写ロール50との間でニップ搬送されることになり、以後、各画像形成ユニット22b〜22dの各感光体31と転写ロール50との間でニップ搬送されていく。
このような用紙の搬送動作過程においても、実施の形態1と略同様に、入口搬送ロール62を最上流の画像形成ユニット22aに接近配置することができ、しかも、各転写領域における色ずれは見られないことが確認された。
【0049】
◎実施の形態5
図20は本発明を単色の画像形成装置に適用した実施の形態5を示す。
同図において、画像形成装置は、ハウジング21内に単色の感光体カートリッジ30を一つ組み込んだもので、下方側に給紙カセット23を配設すると共に、上方側に定着装置64及び収容トレイ67を配設し、更に、用紙搬送系として、例えば実施の形態1と同様な入口搬送ロール62、用紙搬送ベルト80及び転写ロール50を用いたものである。
尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
従って、本実施の形態にあっても、入口搬送ロール62のニップ解除を適宜制御することにより、用紙25を安定的に搬送することが可能になり、感光体31と転写ロール50との間の転写動作が位置ずれすることなく行われるため、良好な単色画像が得られる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、画像形成ユニットの像担持体に対向する搬送転写手段にて略鉛直方向に沿って下から上に転写材を搬送し、画像形成ユニットの下部で且つ搬送転写手段による転写材搬送路の上流側に転写材収容カセットを配設し、この転写材収容カセットと搬送転写手段との間に配設された一つの入口搬送手段の前後で転写材の搬送方向を略90度偏位させ、吸着手段によって入口搬送手段から搬送されてきた転写材を搬送転写手段にて安定的に保持させるタイプの画像形成装置において、この入口搬送手段の制御手段を工夫することで、画像形成ユニット(複数の場合には最上流に位置する画像形成ユニット)の像担持体上のトナー像が転写材に転写せしめられる転写領域に転写材の先端が到達する前に、入口搬送手段の転写材搬送能力を解除するようにしたので、転写材のサイズや種類が異なったとしても、入口搬送手段によって転写材を拘束したまま転写動作を行うことはなく、搬送転写手段により略鉛直方向に沿って下から上に転写材を搬送しながら転写動作を実現することができる。
このため、画像形成ユニット(複数の場合には最上流に位置する画像形成ユニット)の像担持体と入口搬送手段との間で転写材をループ制御する必要がなくなる分、画像形成ユニットの像担持体と入口搬送手段との間のスパンを狭く設定することができるほか、転写材のサイズや種類の違いに基づく転写材の引き合いや押し合い現象に起因する転写材の位置ずれを回避することができる。
それゆえ、画像形成ユニットの転写部位に向かって搬送される転写材の入口側の搬送方式を工夫することで、転写材のサイズや種類に影響されることなく、装置の小型化という要請を満たしながら、カラーレジストレーションを良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1で用いられる画像形成ユニットの詳細を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1で用いられる用紙搬送系の詳細を示す説明図である。
【図5】 (a)は実施の形態1で用いられる入口搬送ロールの接離機構を示す説明図、(b)は入口搬送ロールのニップ解除時の状態を示す説明図である。
【図6】 (a)は実施の形態1で用いられる入口搬送ロールの平面説明図、(b)は(a)中の接離機構の右方向から見た説明図である。
【図7】 (a)は用紙が入口搬送ロールに突入した時点の状態を示す説明図、(b)は用紙が最上流に位置する感光体の転写領域に突入した時点の状態を示す説明図である。
【図8】 本実施の形態における入口搬送ロールのニップ状態解除方式の性能試験結果を示すグラフ図である。
【図9】 (a)は本実施の形態に係る入口搬送ロールのレイアウト例を示す説明図、(b)は比較の形態に係る入口搬送ロールのレイアウト例を示す説明図である。
【図10】 (a)は実施の形態1で用いられる入口搬送ロールの接離機構の変形形態を示す説明図、(b)は入口搬送ロールのニップ解除時の状態を示す説明図である。
【図11】 (a)は実施の形態1で用いられる用紙吸着機構の変形形態を示す説明図、(b)は用紙吸着機構の他の変形形態を示す説明図である。
【図12】 実施の形態2に係る画像形成装置の用紙搬送系を示す説明図である。
【図13】 (a)〜(c)は実施の形態2で用いられる入口搬送ロールのニップ解除動作過程を示す説明図である。
【図14】 実施の形態3に係る画像形成装置の用紙搬送系の要部を示す説明図である。
【図15】 (a)は実施の形態3で用いられる入口搬送ロールの平面説明図、(b)は(a)中の接離機構の右方向から見た説明図である。
【図16】 実施の形態3で用いられる入口搬送ロールの変形形態を示す説明図である。
【図17】 (a)は変形形態で用いられる入口搬送ロールの平面説明図、(b)は(a)中B方向から見た矢視図である。
【図18】 実施の形態3の他の変形形態で用いられる入口搬送ロールを示す平面説明図である。
【図19】 実施の形態4に係る画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図20】 実施の形態5に係る画像形成装置の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1…転写材搬送路,2(2a〜2d)…画像形成ユニット,3…転写材,4…像担持体,5…搬送転写手段,6…入口搬送手段,7…制御手段,8…吸着手段,9…転写材規制部材,22(22a〜22d)…画像形成ユニット,24…用紙搬送路,25…用紙,31…感光体,50…転写ロール,62…入口搬送ロール,80…用紙搬送ベルト

Claims (14)

  1. トナー像が担持される像担持体(4)を有する画像形成ユニット(2)と、
    前記像担持体(4)上のトナー像を転写材(3)上に転写させるために、略鉛直方向に沿って下から上に転写材(3)を搬送し且つ転写材(3)にトナー像を転写させる搬送転写手段(5)と、
    前記画像形成ユニット(2)の下部で且つ搬送転写手段(5)による転写材搬送路(1)の上流側に配設され、転写材(3)が供給可能に収容される転写材収容カセットと、
    この転写材収容カセットと搬送転写手段(5)との間に一つ配設され、転写材収容カセットから供給された転写材(3)の搬送方向を略90度偏位させた状態で搬送転写手段(5)に向けて搬送する入口搬送手段(6)と
    搬送転写手段(5)の転写材(3)を受け入れる入口側に配設され、入口搬送手段(6)から搬送されてきた転写材(3)を搬送転写手段(5)にて安定的に保持させるための吸着手段(8)と、
    像担持体(4)上のトナー像が転写材(3)に転写せしめられる転写領域に転写材(3)の先端が到達する前に、入口搬送手段(6)の転写材搬送能力を解除する制御手段(7)とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 転写材搬送路(1)に沿って順次配列され且つ夫々トナー像が担持される像担持体(4)を有する複数の画像形成ユニット(2:2a〜2d)と、
    前記複数の像担持体(4)上のトナー像を順次転写材(3)上に転写させるために、略鉛直方向に沿って下から上に転写材(3)を搬送し且つ転写材(3)にトナー像を転写させる搬送転写手段(5)と、
    前記画像形成ユニット(2)の下部で且つ搬送転写手段(5)による転写材搬送路(1)の上流側に配設され、転写材(3)が供給可能に収容される転写材収容カセットと、
    この転写材収容カセットと搬送転写手段(5)との間に一つ配設され、転写材収容カセットから供給された転写材(3)の搬送方向を略90度偏位させた状態で搬送転写手段(5)に向けて搬送する入口搬送手段(6)と
    搬送転写手段(5)の転写材(3)を受け入れる入口側に配設され、入口搬送手段(6)から搬送されてきた転写材(3)を搬送転写手段(5)にて安定的に保持させるための吸着手段(8)と、
    最上流に位置する画像形成ユニット(2a)の像担持体(4)上のトナー像が転写材(3)に転写せしめられる転写領域に転写材(3)の先端が到達する前に、入口搬送手段(6)の転写材搬送能力を解除する制御手段(7)とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    搬送転写手段(5)は転写材(3)が保持搬送される転写材搬送ベルトと、像担持体(4)に対向する転写部位に夫々配設される転写デバイスとを備えたものであることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3記載の画像形成装置において、
    転写デバイスは前記像担持体(4)に転写材搬送ベルトを介して圧接配置されて回転する転写ロールであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3記載の画像形成装置において
    吸着手段(8)は、転写材搬送ベルトに圧接し、且つ、前記入口搬送手段(6)の下流に配置された転写材(3)前記転写材搬送ベルトに吸着せしめることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    入口搬送手段(6)は搬送転写手段(5)の上流側直前に配設されているものであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    入口搬送手段(6)は互いに圧接配置される回転可能なロール対からなり、前記制御手段(7)はロール対を非接触配置することで転写材搬送能力を解除するものであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記制御手段(7)は、少なくともどちらか一方のロールを移動させ、他方のロールと非接触配置することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記制御手段(7)は、入口搬送手段(6)の駆動系にカム機構を付加し、カム機構のカム形状のタイミングによってロール対の接離動作を行うものであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記制御手段(7)は、ロール対のいずれか一方を断面非円形ロールとし、非円形ロールの円弧長で転写材(3)の搬送量を規制すると共に、非円形ロールの非円形部位で他方のロールと非接触配置することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項7記載の画像形成装置において、
    入口搬送手段(6)は互いに圧接配置される回転可能なロール対で、且つ、一方が駆動用のフィードロールで他方が従動用のピンチロールからなり、制御手段(7)にてロール対を非接触配置する条件下で、フィードロールに対して転写材(3)が非接触配置される転写材規制部材(9)を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項7記載の画像形成装置において、
    入口搬送手段(6)は互いに圧接配置される回転可能なロール対で、且つ、一方が駆動用のフィードロールで他方が従動用のピンチロールからなり、制御手段(7)にてロール対を非接触配置する条件下で、フィードロールは転写材(3)の搬送方向に対して自由回転可能に構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項7記載の画像形成装置において、
    入口搬送手段(6)は互いに圧接配置される回転可能なロール対で、且つ、一方が駆動用のフィードロールで他方が従動用のピンチロールからなり、制御手段(7)にてロール対を非接触配置する条件下で、転写材が接触配置される側のロールをピンチロールとしたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    入口搬送手段(6)前における転写材(3)の搬送方向と、搬送転写手段(5)による転写材(3)の搬送方向とが略90度偏位し、かつ、転写材(3)の画像印字面が転写材(3)の搬送方向屈曲面内側に配置されることを特徴とする画像形成装置。
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