JPH07244155A - パルス式ミリ波レーダ装置 - Google Patents

パルス式ミリ波レーダ装置

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JPH07244155A
JPH07244155A JP6034515A JP3451594A JPH07244155A JP H07244155 A JPH07244155 A JP H07244155A JP 6034515 A JP6034515 A JP 6034515A JP 3451594 A JP3451594 A JP 3451594A JP H07244155 A JPH07244155 A JP H07244155A
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JP
Japan
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signal
wave
millimeter
mixer
millimeter wave
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JP6034515A
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English (en)
Inventor
Toshiro Muramatsu
寿郎 村松
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高価なミリ波の発振器は、固定周波数のものを
1個のみ用いて相対速度0の場合でも正常に動作するパ
ルス式ミリ波レーダ装置を提供する。 【構成】ミリ波発振器は固定周波数f0のミリ波発振器
10を1個のみ用い、その他に安価な中間周波数帯(例
えば数MHz〜数百MHz)の局部発振器40を1個用いて
いる。そして、受信側の第1のミキサ30のLO信号と
して局部発振器40の出力fIFを与えて反射波信号と混
合し、その出力信号を第2のミキサ31のRF信号とし
て入力し、第2のミキサ31のLO信号としてミリ波発
振器10の出力信号f0を入力するように構成してい
る。そのため、第2のミキサ31のRF信号とLO信号
の周波数には、相対速度が0の場合であってもfIFの周
波数差が生じるので、第2のミキサ31の出力信号とし
て所望の中間周波数信号を得ることが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ミリ波を用いたパル
ス方式のレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来のパルス式ミリ波レーダ
装置の一例のブロック図であり、図14は、図13の装
置の信号波形図である。図13において、電圧制御ミリ
波発振器(以下、VCOと略記する)1は連続波のミリ
波信号を出力する。このミリ波信号は、VCO保護用の
アイソレータ2を介して、第1のサーキュレータ3に入
力され、スイッチ4側に出力される。スイッチ4は外部
から与えられるクロック信号に対応して、所望のパルス
送出タイミングの時に所望のパルス幅だけの期間だけオ
ンになり、それによって連続波のミリ波信号をパルス状
のミリ波信号として、第2のサーキュレータ5側に出力
する。また、スイッチ4がオフの状態では、連続波のミ
リ波信号が第1のサーキュレータ3側に反射される。ス
イッチ4から第2のサーキュレータ5側に出力されたパ
ルス状のミリ波信号は、第2のサーキュレータ5を介し
てアンテナ6から送出される。そして前方に物標がある
場合には、送出されたパルス状のミリ波信号が物標で反
射され、再びアンテナ6に入射する。アンテナ6に入力
された反射信号は第2のサーキュレータ5を介してミキ
サ7のRF信号入力端子に入力する。この反射波信号
は、送信タイミングからτ=2R/Cだけ遅延して受信
される。なお、Rはアンテナ6と物標との距離、Cは電
磁波の自由空間伝搬速度である。また、上記の反射波信
号は、ドップラ効果により、当該レーダ装置と物標との
相対速度に対応した分だけ周波数が偏移する。送信波の
周波数をf0、ドップラ効果による周波数偏移分(以
下、ドップラ信号と記す)をfdとすれば、反射波信号
の周波数はf0±fdとなる。なお、±は相対速度の正負
による。例えば、当該レーダ装置が物標に近づいている
場合に相対速度を正、遠ざかっている場合に相対速度を
負と決めれば、相対速度が正の場合はf0+fd、負の場
合はf0−fdとなる。
【0003】一方、スイッチ4がオフ状態の時には、第
1のサーキュレータ3側に反射されたミリ波信号が第1
のサーキュレータ3を介してミキサ7にLO信号として
入力する。ミキサ7は、RF信号とLO信号とを混合
し、両者の差(または和)の周波数の信号をIF信号と
して出力する。このIF信号から上記のドップラ信号の
周波数を求めることが出来る。上記のように、ドップラ
信号の周波数fdは当該レーダ装置と物標間の相対速度
に対応しているので、上記のドップラ信号の周波数から
両者の相対速度(速度差)を求めることが出来る。ま
た、上記のように、送信タイミングと反射波の受信タイ
ミングとには、両者間の距離に比例したτだけの時間差
が生じるので、この時間差を計測することによって両者
間の距離を計測することが出来る。
【0004】ところで、当該レーダ装置と物標との相対
速度が0の場合、すなわち両者が同一速度で同一方向に
移動している場合や両者が停止している場合には、アン
テナ6から送出される信号と、物標で反射してくる反射
信号とに周波数の差が生じない。そのためミキサ7に入
力されるRF信号とLO信号とには周波数差がなく、し
たがって両者の差の信号を出力することが出来なくな
る。上記の問題を解決するため、従来は、アンテナ6か
ら送出される信号の周波数と、ミキサ7に入力されるL
O信号の周波数とを異なるようにしている。すなわち、
VCO1内に設けたバラクタへの印加電圧を切り換える
ことによって発振周波数を切り換えるように構成してお
き、スイッチ4のオン/オフを切り替える際に、VCO
1内でバラクタ印加電圧を切り換え、出力するミリ波信
号の周波数を変化させている。例えば、スイッチ4がオ
ンの状態の時は、VCO1の出力周波数f0を60GH
zとし、スイッチ4がオフの状態の時は、VCO1の出
力周波数は、f0から所望のIF信号の周波数fIF(=
140MHz)だけずらしたf0−fIF=59.86G
Hzとしている。それにより、送信されるパルス信号の
周波数はf0となってミキサ7のRF信号入力端子には
0(=60GHz)の周波数の信号が入力され、LO
信号入力端子には、f0−fIF(=59.86GHz)
の周波数の信号が入力されるので、両者の相対速度が0
の場合であっても、ミキサ7のIF信号出力端子8には
IF(=140MHz)の周波数の信号が出力される。
なお、相対速度が0でない場合には、fIF±fdの信号
が出力されることになる。上記のごとき従来例において
は、図14の信号波形図に示すごとく、スイッチ4(S
PST)がオンのときには、VCO1のバラクタバイア
スが低い値Vb2となって出力周波数がf0となり、この
周波数f0の信号がアンテナ6から送信される。一方、
スイッチ4がオフのときには、VCO1のバラクタバイ
アスが高い値Vb1となって出力周波数がf0−fIFとな
る。この周波数f0−fIFの信号がLO信号としてミキ
サ7のLO入力端子に送られる。また、送信信号と受信
信号との時間差が当該レーダ装置と物標との距離に相当
する。
【0005】また、図15は、従来の他の一例のブロッ
ク図であり、図16は図15の装置における信号波形図
である。この従来例は、固定周波数のミリ波発振器を2
個用いたものであり、かつ、送信アンテナ20と受信ア
ンテナ21とを独立に用いたものである。図15の装置
においては、図16の信号波形にも示すように、固定し
た発振周波数f0のミリ波発振器10と、やはり固定し
た発振周波数f0+fIFのミリ波発振器11とを用い、
送信信号とミキサ7へ送るLO信号とをそれぞれ周波数
の異なる別個のミリ波発振器を用いて供給するように構
成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、第1の
従来例においては、ミキサ7へ与えるRF信号とLO信
号との周波数を、相対速度が0のときでも異なった値と
するため、VCOを用いて発振周波数を切り換えるよう
に構成している。しかし、VCOにおいては、発振周波
数を切り換えるため、バラクタ印加電圧を高速スイッチ
ングさせる必要があるので、12V程度の電圧を高速で
切り換えるドライブ回路が必要となる。また、ドライブ
回路のスイッチング時には周波数を切り換えているため
オーバーシュートまたはアンダーシュート等のノイズ対
策が必要となり、VCOで周波数を高速スイッチングさ
せる際にもオーバーシュートまたはアンダーシュート等
の周波数雑音が発生し易い。さらに、ミリ波発振器は一
般に高価であるが、上記のように発振周波数可変のミリ
波発振器はさらに高価である、等の問題がある。また、
第2の従来例に示したように、固定周波数のミリ波発振
器を2個用いる方法においては、高価なミリ波発振器が
2個必要であって非現実的である。
【0007】本発明は、上記のごとき従来技術の問題を
解決するためになされたものであり、高価なミリ波発振
器は固定周波数のものを1個のみ用いて相対速度0の場
合でも正常に動作するパルス式ミリ波レーダ装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。まず、請求項1においては、パルス状
のミリ波帯電磁波を外部に放射し、物標から反射された
反射波を受信して物標を検出するパルス式ミリ波レーダ
装置において、固定周波数のミリ波信号を発生するミリ
波発振器と、上記ミリ波発振器の出力に対応したパルス
状のミリ波帯電磁波を外部に放射し、物標からの反射波
を受信する送受信手段と、上記ミリ波発振器の発信周波
数よりも大幅に低い中間周波数の信号を発生する局部発
振器と、上記送受信手段から与えられる反射波の信号と
上記局部発振器から与えられる中間周波数の信号とを混
合する第1のミキサと、上記第1のミキサの出力と上記
ミリ波信号とを混合する第2のミキサと、を備え、ドッ
プラ信号を含んだ中間周波数帯域の信号を上記第2のミ
キサから出力するように構成している。なお、上記の構
成は、例えば後記図1〜図4の実施例に相当する。
【0009】次に、請求項2に記載の発明においては、
請求項1において、上記送受信手段は、上記ミリ波発振
器の出力を下記スイッチング手段と上記第2のミキサと
に送る第1のサーキュレータと、上記第1のサーキュレ
ータから送られた連続波のミリ波信号を所定のクロック
信号に応じてスイッチングし、パルス状のミリ波信号と
して出力するスイッチング手段と、上記パルス状のミリ
波信号を下記送受信兼用アンテナへ送ると共に、該送受
信兼用アンテナで受信した反射波の信号を上記第1のミ
キサへ送る第2のサーキュレータと、上記第2のサーキ
ュレータから与えられるパルス状のミリ波信号を物標へ
放射し、物標からの反射波を受信する送受信兼用アンテ
ナと、を備えるように構成したものである。なお、上記
の構成は、例えば後記図1の実施例に相当する。次に、
請求項3に記載の発明においては、請求項1において、
上記送受信手段は、上記ミリ波発振器の出力を下記スイ
ッチング手段と上記第2のミキサとに送るサーキュレー
タと、上記サーキュレータから送られた連続波のミリ波
信号を所定のクロック信号に応じてスイッチングし、パ
ルス状のミリ波信号として出力するスイッチング手段
と、上記スイッチング手段から与えられるパルス状のミ
リ波信号を物標へ放射する送信用アンテナと、物標から
の反射波を受信し、その信号を上記第1のミキサへ送る
受信用アンテナと、を備えるように構成している。な
お、上記の構成は、例えば後記図2の実施例に相当す
る。次に、請求項4に記載の発明においては、請求項1
において、上記送受信手段は、上記ミリ波発振器の出力
を下記スイッチング手段と上記第2のミキサとに分配す
る方向性結合器と、上記方向性結合器から送られた連続
波のミリ波信号を所定のクロック信号に応じてスイッチ
ングし、パルス状のミリ波信号として出力するスイッチ
ング手段と、上記パルス状のミリ波信号を下記送受信兼
用アンテナへ送ると共に、該送受信兼用アンテナで受信
した反射波の信号を上記第1のミキサへ送る第2のサー
キュレータと、上記第2のサーキュレータから与えられ
るパルス状のミリ波信号を物標へ放射し、物標からの反
射波を受信する送受信兼用アンテナと、を備えるように
構成している。なお、上記の構成は、例えば後記図3の
実施例に相当する。次に、請求項5に記載の発明におい
ては、請求項1において、上記送受信手段は、上記ミリ
波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記第2のミ
キサとに分配する方向性結合器と、上記方向性結合器か
ら送られた連続波のミリ波信号を所定のクロック信号に
応じてスイッチングし、パルス状のミリ波信号として出
力するスイッチング手段と、上記スイッチング手段から
与えられるパルス状のミリ波信号を物標へ放射する送信
用アンテナと、物標からの反射波を受信し、その信号を
上記第1のミキサへ送る受信用アンテナと、を備えるよ
うに構成している。なお、上記の構成は、例えば後記図
4の実施例に相当する。
【0010】次に、請求項6に記載の発明においては、
パルス状のミリ波帯電磁波を外部に放射し、物標から反
射された反射波を受信して物標を検出するパルス式ミリ
波レーダ装置において、固定周波数のミリ波信号を発生
するミリ波発振器と、上記ミリ波発振器の出力に対応し
たパルス状のミリ波帯電磁波を外部に放射し、物標から
の反射波を受信する送受信手段と、上記受信した反射波
の信号を下記第1のミキサと下記第3のミキサとに分配
する第1の方向性結合器と、上記ミリ波発振器の出力を
下記第2のミキサと下記第3のミキサとに分配する第2
の方向性結合器と、上記ミリ波発振器の発信周波数より
も大幅に低い中間周波数の信号を発生する局部発振器
と、上記第1の方向性結合器から与えられる反射波の信
号と上記局部発振器から与えられる中間周波数の信号と
を混合する第1のミキサと、上記第2の方向性結合器か
ら与えられるミリ波信号と上記第1のミキサの出力とを
混合する第2のミキサと、上記第1の方向性結合器から
与えられる反射波の信号と上記第2の方向性結合器から
与えられるミリ波信号とを混合する第3のミキサと、を
備え、ドップラ信号を含んだ中間周波数帯域の信号を上
記第2のミキサから出力し、上記反射波から分離したド
ップラ信号を上記第3のミキサから出力するように構成
したものである。なお、上記の構成は、例えば後記図5
〜図8の実施例に相当する。
【0011】次に、請求項7に記載の発明においては、
請求項6において、上記送受信手段は、上記ミリ波発振
器の出力を下記スイッチング手段と上記第2の方向性結
合器とに送る第1のサーキュレータと、上記第1のサー
キュレータから送られた連続波のミリ波信号を所定のク
ロック信号に応じてスイッチングし、パルス状のミリ波
信号として出力するスイッチング手段と、上記パルス状
のミリ波信号を下記送受信兼用アンテナへ送ると共に、
該送受信兼用アンテナで受信した反射波の信号を上記第
1の方向性結合器へ送る第2のサーキュレータと、上記
第2のサーキュレータから与えられるパルス状のミリ波
信号を物標へ放射し、物標からの反射波を受信する送受
信兼用アンテナと、を備えるように構成している。な
お、上記の構成は、後記図5の実施例に相当する。次
に、請求項8に記載の発明においては、請求項6におい
て、上記送受信手段は、上記ミリ波発振器の出力を下記
スイッチング手段と上記第2の方向性結合器とに分配す
るサーキュレータと、上記サーキュレータから送られた
連続波のミリ波信号を所定のクロック信号に応じてスイ
ッチングし、パルス状のミリ波信号として出力するスイ
ッチング手段と、上記スイッチング手段から与えられる
パルス状のミリ波信号を物標へ放射する送信用アンテナ
と、物標からの反射波を受信し、その信号を上記第1の
方向性結合器へ送る受信用アンテナと、を備えるように
構成している。なお、上記の構成は、後記図6の実施例
に相当する。次に、請求項9に記載の発明においては、
請求項6において、上記送受信手段は、上記ミリ波発振
器の出力を下記スイッチング手段と上記第2の方向性結
合器とに分配する第3の方向性結合器と、上記第3の方
向性結合器から送られた連続波のミリ波信号を所定のク
ロック信号に応じてスイッチングし、パルス状のミリ波
信号として出力するスイッチング手段と、上記スイッチ
ング手段から与えられるパルス状のミリ波信号を物標へ
放射する送信用アンテナと、物標からの反射波を受信
し、その信号を上記第1の方向性結合器へ送る受信用ア
ンテナと、を備えるように構成している。なお、上記の
構成は、例えば後記図7の実施例に相当する。次に、請
求項10に記載の発明においては、請求項6において、
上記送受信手段は、上記ミリ波発振器の出力を下記スイ
ッチング手段と上記第2の方向性結合器とに分配する第
3の方向性結合器と、上記第3の方向性結合器から送ら
れた連続波のミリ波信号を所定のクロック信号に応じて
スイッチングし、パルス状のミリ波信号として出力する
スイッチング手段と、上記パルス状のミリ波信号を下記
送受信兼用アンテナへ送ると共に、該送受信兼用アンテ
ナで受信した反射波の信号を上記第1の方向性結合器へ
送るサーキュレータと、上記サーキュレータから与えら
れるパルス状のミリ波信号を物標へ放射し、物標からの
反射波を受信する送受信兼用アンテナと、を備えるよう
に構成している。なお、上記の構成は、例えば後記図8
の実施例に相当する。
【0012】
【作用】本発明においては、前記のごとき従来技術の問
題を解決するため、高価なミリ波発振器は固定周波数f
0のもの1個のみを用い、その他にミリ波発振器よりも
大幅に安価な中間周波数帯(例えば数MHz〜数百MHz程
度)の局部発振器を1個用いている。そして、受信側の
初段ミキサのLO信号(ローカル信号)として上記局部
発振器の出力(所望の中間周波数帯の周波数fIFの信
号)を与えて反射波信号と混合(両信号の和または差を
求める)し、その第1のミキサの出力信号(f0+fIF
またはf0−fIF)を第2のミキサのRF信号入力端子
に入力し、第2のミキサのLO信号入力端子に上記ミリ
波発振器の出力信号f0を入力している。そのため、第
2のミキサのRF信号とLO信号の周波数には、相対速
度が0の場合であってもfIFの周波数差が生じるので、
第2のミキサの出力信号として所望の中間周波数信号を
得ることが出来る。上記のように、本発明においては、
特に高価な可変周波数の電圧制御ミリ波発振器(VC
O)を全く用いず、また、固定周波数のミリ波発振器も
1個のみを用い、それらよりも大幅に安価(例えば平成
5年時点で1個数百円程度)な中間周波数帯の局部発振
器を1個用いることにより、相対速度が0の場合でも所
望の中間周波数信号を得ることが出来る。したがってV
COの発振周波数切り換え時の雑音発生が無くなるの
で、ノイズ対策が不要になると共に、VCOの発振周波
数を切り換えるためのドライブ回路も不要となり、かつ
高価なVCOを用いることも固定周波数のミリ波発振器
を2個用いる必要も無くなるので、コストを大幅に低下
させることが出来る。請求項1に記載の構成は、上記の
基本的構成を示すものである。
【0013】次に、請求項2に記載の構成は、図1の実
施例に相当するものであり、送受信手段を、第1のサー
キュレータと、スイッチング手段と、第2のサーキュレ
ータと、送受信兼用のアンテナと、を有する構成とし、
第1のミキサでは第2のサーキュレータからの反射波信
号(周波数f0±fd)と局部発振器からの中間周波数信
号(周波数fIF)とを混合し、その出力と第1のサーキ
ュレータからのミリ波信号(周波数f0)とを第2のミ
キサに与えるように構成したものである。この構成にお
いては、1個のアンテナを送信用と受信用に兼用してい
る。その他の基本的な作用、効果は請求項1と同様であ
る。次に、請求項3に記載の構成は、図2の実施例に相
当するものであり、送受信手段を、サーキュレータと、
スイッチング手段と、送信用アンテナと、受信用アンテ
ナと、を有する構成とし、第1のミキサでは受信用アン
テナからの反射波信号(周波数f0±fd)と局部発振器
からの中間周波数信号(周波数fIF)とを混合し、その
出力とサーキュレータからのミリ波信号(周波数f0
とを第2のミキサに与えるように構成したものである。
この構成においては、アンテナは送信用と受信用との2
個必要であるが、サーキュレータは1個で済む。その他
の基本的な作用、効果は請求項1と同様である。次に、
請求項4に記載の構成は、図3の実施例に相当するもの
であり、サーキュレータの代わりに方向性結合器を用い
たものである。前記のごときサーキュレータを用いた場
合には、スイッチング手段がオフのときにのみミリ波信
号を第2のミキサに送るので、スイッチング手段がオン
のとき、およびオン/オフ切り換え時の雑音のために切
り換え直後の短い時間には、計測不能になる時間が存在
する。そのため上記の計測不能時間に相当する至近距離
は計測不能距離となる。しかし、方向性結合器は、ミリ
波発振器の出力をスイッチング手段と第2のミキサとに
分配するものであり、スイッチング手段のオン・オフに
関わらず常に第2のミキサにミリ波発振器の信号が送ら
れる。そのため、上記のごとき計測不能距離がなく、至
近距離まで計測することが出来る。その他の基本的な作
用、効果は請求項1と同様である。次に、請求項5に記
載の構成は、図4の実施例に相当するものであり、方向
性結合器を用い、かつアンテナを送受信兼用の1個にし
たものである。請求項4に比べると、アンテナが1個で
済む代わりに、サーキュレータが1個必要である。その
他の基本的な作用、効果は請求項1と同様である。
【0014】次に、請求項6に記載の構成は、請求項1
の構成に、さらに2個の方向性結合器と1個のミキサと
を追加し、第1の方向性結合器で分配した反射波信号
(f0±fd)と第2の方向性結合器で分配したミリ波発
振器の出力(f0)とを第3のミキサに与え、両信号の
差を求めることにより、ドップラ信号fdを分離出力す
るように構成したものである。この構成においては、ド
ップラ信号を含んだ中間周波数帯域の信号と、反射波か
ら分離したドップラ信号との両方を出力することが出来
る。したがって中間周波数帯域の信号からは距離を、ド
ップラ信号からは相対速度を容易に検出することが出来
る。例えば、高速フーリエ変換器(FFT)を用いて周
波数を求める場合、高周波数よりも低周波数のFFTの
方が小型で安価にできるので、中間周波数信号の状態で
処理するよりも、上記のように分離された後の低周波数
のドップラ信号を処理する方が容易である。その他の基
本的な作用、効果は請求項1と同様である。この構成
は、図5〜図8の実施例に相当する。次に、請求項7に
記載の構成は、図5の構成に相当するものであり、送受
信手段を、第1のサーキュレータと、スイッチング手段
と、第2のサーキュレータと、送受信兼用アンテナと、
を有する構成とし、第2のサーキュレータからの反射波
信号を第1の方向性結合器で分配し、第1のサーキュレ
ータからのミリ波信号を第2の方向性結合器で分配する
ように構成したものである。この構成は、請求項6に記
載の構成において、送受信兼用の1個のアンテナを用い
るようにしたものである。その他の基本的な作用、効果
は請求項1および請求項6と同様である。次に、請求項
8に記載の構成は、図6の実施例に相当するものであ
り、送受信手段を、サーキュレータと、スイッチング手
段と、送信用アンテナと、受信用アンテナと、とで構成
し、受信用アンテナからの反射波信号を第1の方向性結
合器で分配し、サーキュレータからのミリ波信号を第2
の方向性結合器で分配するように構成したものである。
この構成においては、アンテナは送信用と受信用との2
個必要であるが、サーキュレータは1個で済む。その他
の基本的な作用、効果は請求項1および請求項6と同様
である。次に、請求項9に記載の構成は、図7の実施例
に相当するものであり、請求項8のサーキュレータの代
わりに第3の方向性結合器(図7の方向性結合器9に相
当)を用いたものである。この構成においては、前記請
求項4と同様に至近距離まで計測可能という利点があ
る。その他の基本的な作用、効果は請求項1および請求
項6と同様である。次に、請求項10に記載の構成は、
図8の実施例に相当するものであり、前記請求項7の構
成において、第1のサーキュレータの代わりに第3の方
向性結合器を用いたものである。その他の基本的な作
用、効果は請求項1および請求項6と同様である。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は、この発明の第1の実施例を示すブロック
図である。まず構成を説明すると、10はミリ波発振器
であり、固定周波数f0(例えば60GHz)の連続波
(Continuous Wave 以下CWと略記する)のミリ波信
号を出力する。2はアイソレータであり、上記ミリ波発
振器側に不要な信号が入ることを防ぐためのものであ
る。3は第1のサーキュレータであり、アイソレータ2
側から入力された信号をスイッチ4側に出力し、スイッ
チ4側から入力された信号は第2のミキサ31側に出力
する。4はスイッチであり、オンの状態では、入力され
た信号を通過させ、オフの状態では入力された信号を反
射する。このスイッチをオン/オフ動作させることによ
り、パルス状のミリ波信号を形成する。このスイッチ4
としては、例えばダイオードを用いたSPST(Single
Pole Single Throw)スイッチが用いられ、外部から
与えられるクロック信号(図示省略)に応じてダイオー
ドに印加するバイアス電圧を変化させることにより、オ
ンまたはオフさせることが出来る。また、5は第2のサ
ーキュレータであり、スイッチ4側から入力された信号
をアンテナ6側に出力し、アンテナ6側から入力された
反射波信号(受信信号)を、第1のミキサ30側に出力
する。6はアンテナであり、送信、受信兼用となってい
る。また、40は局部発振器であり、所望の中間周波数
帯(IF)の周波数fIFの信号(例えばfIF=100M
Hz)のCW信号を出力する。30、31はそれぞれ第
1のミキサ、第2のミキサであり、RF入力端子に入力
された信号と、LO入力端子に入力された信号を混合
し、両信号の周波数の差の周波数の信号をIF出力端子
に出力する。8はIF出力端子であり、以後のIF回路
にIF信号を出力する。
【0016】次に作用を説明する。まず、本発明の特徴
的な作用を説明するために、当該レーダ装置と物標との
相対速度が0の場合について説明する。この場合には、
受信した反射波信号の周波数は送信周波数と同じであ
る。ミリ波発振器10から出力された周波数f0(例え
ば60GHz)のミリ波CW信号は、アイソレータ2、
第1のサーキュレータ3を介してスイッチ4に入力す
る。スイッチ4ではオンの状態のときにのみ上記ミリ波
CW信号を通過させ、このスイッチのオン/オフによっ
てパルス状のミリ波信号を形成する。スイッチ4から出
力された上記パルス状ミリ波信号は、第2のサーキュレ
ータ5を介してアンテナ6から送出される。物標が存在
する場合には、上記パルス状ミリ波信号は物標で反射さ
れ、再びアンテナ6に入射する。この場合には、相対速
度を0と仮定しているので、反射波の周波数もf0であ
る。アンテナ6に入射した反射波信号は、第2のサーキ
ュレータ5を介して第1のミキサ30のRF入力端子に
入力する。一方、局部発振器40から出力された周波数
IF(例えば100MHz)のCW信号は、第1のミキ
サ30のLO入力端子に入力されている。第1のミキサ
30では、両信号を混合し、両信号の差の周波数、すな
わち周波数f0−fIF(例えば59.9GHz)の信号
(以下、第1のIF信号と記す)をIF出力端子に出力
する。なお、上記の説明では、ミキサ30は両信号の差
の周波数の信号を出力する場合を例示したが、和の周波
数の信号すなわち周波数f0+fIF(例えば60.1GH
z)の信号を出力するものでもよい。次に、上記第1の
IF信号は第2のミキサ31のRF入力端子に入力され
る。他方、スイッチ4がオフの状態の時に、該スイッチ
4で反射された周波数f0のミリ波CW信号は、第1の
サーキュレータ3を介して第2のミキサ31のLO入力
端子に入力されている。第2のミキサでは、第1のIF
信号とミリ波CW信号とを混合し、両信号の差の周波数
の信号、すなわち、周波数fIF(例えば100MHz)
のIF信号をIF出力端子8に出力する。上記のよう
に、図1の実施例においては、当該レーダ装置と物標と
の相対速度が0の場合であっても、IF信号を出力する
ことが出来る。そしてパルス信号の送出時点から上記I
F信号の検出時点までの経過時間τから物標までの距離
を求めることが出来る(詳細後述)。
【0017】次に、一般の動作として、相対速度が0で
ない場合について説明する。相対速度が0でない場合に
は、ドップラ効果により、上記の反射波信号は当該レー
ダ装置と物標との相対速度に対応した分だけ周波数が偏
移する。送信波の周波数をf0、ドップラ効果による周
波数偏移分(以下、ドップラ信号と記す)をfd(fd
2f0|vr|/C ただしvr:相対速度)とすれば、
反射波信号の周波数はf0±fdとなる。なお、±は相対
速度の正負による。また、反射波信号は、送信タイミン
グからτ=2R/Cだけ遅延して受信される。なお、R
はアンテナ6と物標との距離、Cは電磁波の自由空間伝
搬速度である。上記のように、ドップラ信号の周波数f
dは当該レーダ装置と物標間の相対速度に比例している
ので、上記のドップラ信号の周波数から両者の相対速度
(速度差)を求めることが出来る。また、上記のよう
に、送信タイミングと反射波の受信タイミングとには、
両者間の距離に比例したτだけの時間差が生じるので、
この時間差を計測することによって両者間の距離を計測
することが出来る。
【0018】図1において、第2のミキサ31のIF出
力端子8から出力される中間周波数帯の信号(周波数f
IF±fd)から距離と相対速度とを検出する方法として
は、例えば次のごとき方法がある。まず、距離を測定す
る場合には、中間周波数帯の信号を包絡線検波して、前
記図14に示したIF出力の包絡線信号を求める。そし
てそれを所定のクロックでサンプリングして受信信号の
入力タイミングを求め、その受信タイミングと既知の送
信タイミングとの時間差τを求める。この時間差τは、
前記のごとくτ=2R/Cで示される。したがって距離
Rは、R=τC/2から求められる。また、相対速度を
測定する方法としては、上記の測定した距離Rの時間変
化分(微分値)を演算する方法がある。また、他の方法
としては、中間周波数帯の信号(周波数fIF±fd)を
高速フーリエ変換器(FFT)に与えてドップラ信号f
dの周波数を測定する。この周波数は相対速度に比例し
ているので、この値から相対速度を求めることが出来
る。なお、fIFが数百MHz程度に高い場合には、FFT
が大規模、高価になるので、使用目的に応じてfIFの値
を低い値に設定する必要がある。すなわちfIFの値はド
ップラ信号fdの周波数よりも十分大きければよい(例
えば2桁程度)ので、例えば、車両用のドップラレーダ
等においては、計測する相対速度が数百Km/hr以下
であるから、fIFの値は数MHz程度で十分であり、この
程度の周波数であればFFTは小型で安価に出来る。ま
た、周波数fIF±fdの信号と周波数fI Fの信号とをミ
キサに与えて差分の信号を求めることにより、ドップラ
信号fdのみを分離してからFFTで周波数分析すれ
ば、低周波数のFFTを用いることが出来る。なお、図
1において、ミキサからのIF出力線路は、同軸線路や
マイクロストリップ線路のような一般的な高周波線路で
あり、その他は金属導波管や誘導体導波路あるいはミリ
波用平面回路のようなミリ波導波路である。また、第1
のミキサ30は、RF入力とIF出力とがミリ波帯とな
り、LO入力がマイクロ波以下の周波数となるミキサで
ある。
【0019】次に、図2は、本発明の第2の実施例を示
すブロック図である。この実施例は、図1の実施例にお
いて、アンテナを送信アンテナ20と受信アンテナ21
との2個を設け、第2のサーキュレータ5を不要にした
構成である。その他の基本的な作用、効果は図1と同様
である。次に、図3は、本発明の第3の実施例を示すブ
ロック図である。
【0020】この実施例は、図1における第1のサーキ
ュレータ3のかわりに方向性結合器9を用い、アンテナ
を送信アンテナ20と受信アンテナ21の2個を設け、
第2のサーキュレータ5を不要にした構成である。図3
において、ミリ波発振器10から出力された周波数f0
(例えば60GHz)のミリ波CW信号はアイソレータ
2を介して方向性結合器9に入力される。方向性結合器
9は、入力したミリ波CW信号を分配し、一部をスイッ
チ4側に出力し、残りを第2のミキサ31側に出力す
る。この実施例においては、次のごとき効果が得られ
る。前記図1、図2のごときサーキュレータ3を用いた
場合には、スイッチ4がオフのときにのみミリ波信号を
第2のミキサ31に送るので、スイッチ4がオンのと
き、およびオン/オフ切り換え時の雑音のために切り換
え直後の短い時間には、計測不能になる時間が存在す
る。そのため上記の計測不能時間に相当する至近距離
(電磁波が往復するに要する時間が計測不能時間に対応
する)は計測不能距離となる。しかし、方向性結合器9
は、ミリ波発振器10の出力をスイッチ4と第2のミキ
サ31とに分配するものであり、スイッチ4のオン・オ
フに関わらず常に第2のミキサ31にミリ波発振器10
の信号が送られる。そのため、上記のごとき計測不能距
離がなく、τが送信パルス幅内に入るような至近距離ま
で計測することが出来る。その他の基本的な作用、効果
は図1と同様である。次に、図4は、本発明の第4の実
施例を示すブロック図である。この実施例は、図3と同
様に方向性結合器9を用い、かつ図1と同様にアンテナ
を送受信兼用の1個にしたものである。
【0021】次に、図5は、本発明の第5の実施例を示
すブロック図である。この実施例は、前記図1の実施例
に、さらに第1の方向性結合器51、第2の方向性結合
器52および第3のミキサ32を追加し、第1の方向性
結合器51で分配した反射波信号(f0±fd)と第2の
方向性結合器52で分配したミリ波発振器の出力
(f0)とを第3のミキサ32に与え、両信号の差を求
めることにより、ドップラ信号fdを分離出力するよう
に構成したものである。以下、作用を説明する。物標と
の相対速度に応じた周波数f0±fdの反射波信号は、ア
ンテナ6から第2のサーキュレータ5を介して、第1の
方向性結合器51に入力される。第1の方向性結合器5
1では、反射波信号の一部を第3のミキサ32側に出力
し、残りを第1のミキサ30側に出力する。一方、オフ
状態のスイッチ4から反射された周波数f0のミリ波C
W信号は、第1のサーキュレータ3を介して第2の方向
性結合器52に入力され、該ミリ波CW信号の一部は第
3のミキサ32側に出力され、残りは第2のミキサ31
側に出力される。第3のミキサ32では、RF入力端子
に反射波信号の一部(周波数f0±fd)が入力され、L
O入力端子にはミリ波CW信号の一部(周波数f0)が
入力されるので、その出力端子33には周波数がドップ
ラシフト量fdの信号が出力される。したがって出力端
子33からドップラ成分のみを抽出できる。また、前記
図1と同様に、IF出力端子8からは、中間周波数帯域
の信号fIF±fdが出力される。上記のように、この構
成においては、ドップラ信号を含んだ中間周波数帯域の
信号fIF±fd(IF出力端子8から出力)と、反射波
から分離したドップラ信号fd(出力端子33から出
力)との両方を出力することが出来る。したがって中間
周波数帯域の信号からは距離を、ドップラ信号からは相
対速度を容易に検出することが出来る。その他の基本的
な作用、効果は請求項1と同様である。
【0022】次に、図6は、本発明の第6の実施例を示
すブロック図である。この実施例は、前記図2の実施例
に、さらに第1の方向性結合器51、第2の方向性結合
器52および第3のミキサ32を追加し、第1の方向性
結合器51で分配した反射波信号(f0±fd)と第2の
方向性結合器52で分配したミリ波発振器の出力
(f0)とを第3のミキサ32に与え、両信号の差を求
めることにより、ドップラ信号fdを分離出力するよう
に構成したものである。この構成においては、前記図5
の実施例と同様に、ドップラ信号を含んだ中間周波数帯
域の信号fIF±fd(IF出力端子8から出力)と、反
射波から分離したドップラ信号fd(出力端子33から
出力)との両方を求めることが出来る。その他の作用、
効果については、前記図2の実施例と同様である。
【0023】次に、図7は、本発明の第7の実施例を示
すブロック図である。この実施例は、前記図3の実施例
に、さらに第1の方向性結合器51、第2の方向性結合
器52および第3のミキサ32を追加し、第1の方向性
結合器51で分配した反射波信号(f0±fd)と第2の
方向性結合器52で分配したミリ波発振器の出力
(f0)とを第3のミキサ32に与え、両信号の差を求
めることにより、ドップラ信号fdを分離出力するよう
に構成したものである。この構成においては、前記図5
の実施例と同様に、ドップラ信号を含んだ中間周波数帯
域の信号fIF±fdとドップラ信号fdとの両方を求める
ことが出来る。その他の作用、効果については、前記図
3の実施例と同様である。次に、図8は、本発明の第8
の実施例を示すブロック図である。この実施例は、前記
図4の実施例に、さらに第1の方向性結合器51、第2
の方向性結合器52および第3のミキサ32を追加し、
第1の方向性結合器51で分配した反射波信号(f0±
d)と第2の方向性結合器52で分配したミリ波発振
器の出力(f0)とを第3のミキサ32に与え、両信号
の差を求めることにより、ドップラ信号fdを分離出力
するように構成したものである。この構成においては、
前記図5の実施例と同様に、ドップラ信号を含んだ中間
周波数帯域の信号fIF±fdとドップラ信号fdとの両方
を求めることが出来る。その他の作用、効果について
は、前記図4の実施例と同様である。
【0024】次に、本発明のパルス式ミリ波レーダ装置
の応用例について説明する。応用例としては、例えば、
車両用接近警報装置、車間距離警報装置、定速走
行装置、減速・停止自動制御装置、プリ・クラッシ
ュ・エアバッグ装置、等がある。以下、説明する。
【0025】車両用接近警報装置 図9は、本発明を車両用接近警報装置に用いた場合を示
すブロック図である。図9において、ミリ波レーダヘッ
ド100は、前記図1〜図8に示した本発明のパルス式
ミリ波レーダ装置に相当する。計測部101では、ミリ
波レーダヘッド100に送信タイミング信号を出力し、
かつ、ミリ波レーダヘッド100から送られるIF出力
信号(例えば前記IF出力端子8の出力)によって物標
までの距離と相対速度とを計測し、演算/制御部102
に距離信号と相対速度信号を出力する。演算/制御部1
02では、計測部101からの距離信号および相対速度
信号と、他の自車速センサや舵角センサ等の各種センサ
200からの信号とに基づいて、物標に対する自車両の
接近の状態を判断し、過剰接近であると判定した場合に
は、CRT表示器、LED表示器等の視覚警報手段、ス
ピーカ、ブザー等の音響警報手段、座席振動装置等の触
覚警報手段などの警報手段103により、運転者に警報
を発する。また、計測部101から求めた距離情報をL
ED表示器等に表示することも出来る。前記のように、
本発明のパルス式ミリ波レーダ装置においては、安価な
構成で、物標との相対速度が0であっても距離と相対速
度を計測することが出来るので、例えば先行車両と自車
両とが同じ速度で走行している場合でも、途切れること
なく距離情報を求めることが出来る。したがって、上記
のごとき接近警報を正確に行なうことが出来る。
【0026】車間距離警報装置 上記図9の車両用接近警報装置において、物標(この場
合はおもに先行車両)までの距離がいわゆる安全車間距
離以下になった場合に、前記警報手段103を動作させ
て運転者に注意を喚起するように構成したものである。
なお、安全車間距離は、一定値でもよいが、車速や路面
状態(晴天と雨天等)に応じて変化する値でもよい。
【0027】定速走行装置の制御装置 図10は、本発明を定速走行装置の制御装置に用いた場
合を示すブロック図である。定速走行装置は、車両速度
を運転者が予め設定した速度に自動的に制御する装置で
ある。この応用例は、上記のような自動定速走行状態を
車間距離や相対速度に応じて自動的に解除する機能を設
けたものである。図10において、計測部101までは
前記図9と同様である。演算/制御部102は、計測部
101からの距離信号および相対速度信号と他の自車速
センサや舵角センサ等の各種センサ200からの信号と
に基づき、自車両が先行車両等の物標に過剰接近したと
判定した場合には、CRT表示器、LED表示器やスピ
ーカ等の警報手段103によって運転者に警報を発する
と共に、定速走行装置120をオフにして定速走行状態
を解除し、かつスロットルアクチュエータ121によっ
てスロットルバルブを閉じ、減速を行う。しかる後、安
全な車間距離になった時点で定速走行装置120をオン
にし、定速走行状態に復帰させる。上記の構成により、
定速走行装置の安全性を向上させることが出来る。
【0028】減速・停止自動制御装置 図11は、本発明を減速・停止自動制御装置に用いた場
合を示すブロック図である。図11において、計測部1
01までは前記図9と同様である。演算/制御部102
では、計測部101からの距離信号および相対速度信号
と他の自車速センサや舵角センサ等の各種センサ200
からの信号とに基づいて、自車両が先行車両等の物標に
過剰接近したと判定した場合には、CRT表示器、LE
D表示器やスピーカ等の出力装置103によって運転者
に警報を発すると共に、各種アクチュエータ130によ
って減速や停止を行う。各種アクチュエータ130とし
ては、スロットルアクチュエータ、変速アクチュエー
タ、ブレーキアクチュエータ等があり、演算/制御部1
02で過剰接近と判断した場合には、その度合いに応じ
てスロットルを閉じたり、変速機を低速ギャにおとした
り、ブレーキをかけたりするものである。上記の構成に
より、車両の安全性が向上する。
【0029】プリ・クラッシュ・エアバッグ装置 図12は、本発明をプリ・クラッシュ・エアバッグ装置
に用いた場合を示す図であり、(a)はブロック図、
(b)は動作特性図である。プリ・クラッシュ・エアバ
ッグ装置は、車両が衝突する寸前にエアバッグを開く装
置である。通常のエアバッグ装置のように、衝突を検知
してからエアバッグを開く方式においては、衝突を検知
してからエアバッグが完全に開くまで多少の時間がかか
るので、衝撃緩和が不十分になるおそれがある。しか
し、プリ・クラッシュ・エアバッグ装置においては、衝
突を寸前に検出し、衝突寸前にエアバッグを開かせるた
め、衝突した瞬間にはエアバッグが完全に開いた状態と
なるので、運転者に与える衝撃を確実に緩和することが
できる。ただし、この方式では、衝突することを衝突す
る前に検知する必要がある。図12において、ミリ波レ
ーダヘッド100は、前記図3、図4、図7、図8に示
した本発明のパルス式ミリ波レーダ装置に相当する。な
お、プリ・クラッシュ・エアバッグ装置においては、至
近距離の計測が必要であるため、方向性結合器9で構成
したものを用いるとよい。計測部101では、ミリ波レ
ーダヘッド100に送信タイミング信号を出力し、ミリ
波レーダヘッド100からのIF出力信号によって物標
までの距離と相対速度を計測し、演算/制御部102に
距離信号と相対速度信号を出力する。演算/制御部10
2では、計測部101からの距離信号と相対速度信号に
基づき、自車両が物標に衝突するか否かを判定する。こ
の判定は、例えば相対速度が所定値以上で距離が所定値
以下になった場合に衝突すると判定する。このように、
衝突すると判定した場合には、衝突する時間を演算し、
衝突する時点からエアバッグが完全に開く時間だけ以前
にエアバッグ装置140を作動させる。上記のように、
衝突を寸前に検知し、衝突寸前にエアバッグを開かせる
ことにより、衝突した瞬間にはエアバッグが完全に開い
た状態となるので、運転者に与える衝撃を確実に緩和す
ることができる。なお、上記〜に記載した応用例
は、任意に組み合わせて用いることが出来る。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明におい
ては、特に高価な可変周波数の電圧制御ミリ波発振器
(VCO)を全く用いず、また、固定周波数のミリ波発
振器も1個のみを用い、それらよりも大幅に安価(例え
ば平成5年時点で1個数百円程度)な中間周波数帯の局
部発振器を1個用いることにより、相対速度が0の場合
でも所望の中間周波数信号を得ることが出来る。したが
ってVCOの発振周波数切り換え時の雑音発生が無くな
るので、ノイズ対策が不要になると共に、VCOの発振
周波数を切り換えるためのドライブ回路も不要となり、
かつ高価なVCOを用いることも固定周波数のミリ波発
振器を2個用いる必要も無くなるので、コストを大幅に
低下させることが出来ると共に、安定したIF周波数が
得られる、という効果が得られる。また、請求項4、請
求項5に記載のごとく、方向性結合器を用いたものにお
いては、計測不能距離がなく、至近距離まで計測するこ
とが出来る、という効果が得られる。また、請求項6〜
請求項10に記載のものにおいては、ドップラ信号を含
んだ中間周波数帯域の信号と、反射波から分離したドッ
プラ信号との両方を出力することが出来る。したがって
中間周波数帯域の信号からは距離を、ドップラ信号から
は相対速度を容易に検出することが出来る、という効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施例を示すブロック図。
【図3】本発明の第3の実施例を示すブロック図。
【図4】本発明の第4の実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の第5の実施例を示すブロック図。
【図6】本発明の第6の実施例を示すブロック図。
【図7】本発明の第7の実施例を示すブロック図。
【図8】本発明の第8の実施例を示すブロック図。
【図9】本発明を車両用接近警報装置に用いた場合を示
すブロック図。
【図10】本発明を定速走行装置の制御装置に用いた場
合を示すブロック図。
【図11】本発明を減速・停止自動制御装置に用いた場
合を示すブロック図。
【図12】本発明をプリ・クラッシュ・エアバッグ装置
に用いた場合を示す図であり、(a)はブロック図、
(b)は動作特性図。
【図13】従来のパルス式ミリ波レーダ装置の一例のブ
ロック図。
【図14】図13の回路の動作波形図。
【図15】従来のパルス式ミリ波レーダ装置の他の一例
のブロック図。
【図16】図15の回路の動作波形図。
【符号の説明】
1…VCO(可変周波数のミリ波発振器) 20…送信
アンテナ 2…アイソレータ 21…受信
アンテナ 3…第1のサーキュレータ 30…第1
のミキサ 4…スイッチ 31…第2
のミキサ 5…第2のサーキュレータ 32…第3
のミキサ 6…送受信兼用アンテナ 33…出力
端子 8…IF出力端子 40…局部
発振器 9…方向性結合器 51…第1
の方向性結合器 10…固定周波数f0のミリ波発振器 52…第
2の方向性結合器

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス状のミリ波帯電磁波を外部に放射
    し、物標から反射された反射波を受信して物標を検出す
    るパルス式ミリ波レーダ装置において、 固定周波数のミリ波信号を発生するミリ波発振器と、 上記ミリ波発振器の出力に対応したパルス状のミリ波帯
    電磁波を外部に放射し、物標からの反射波を受信する送
    受信手段と、 上記ミリ波発振器の発信周波数よりも大幅に低い中間周
    波数の信号を発生する局部発振器と、 上記送受信手段から与えられる反射波の信号と上記局部
    発振器から与えられる中間周波数の信号とを混合する第
    1のミキサと、 上記第1のミキサの出力と上記ミリ波信号とを混合する
    第2のミキサと、 を備え、ドップラ信号を含んだ中間周波数帯域の信号を
    上記第2のミキサから出力するように構成したパルス式
    ミリ波レーダ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のパルス式ミリ波レーダ装
    置において、 上記送受信手段は、 上記ミリ波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記
    第2のミキサとに送る第1のサーキュレータと、 上記第1のサーキュレータから送られた連続波のミリ波
    信号を所定のクロック信号に応じてスイッチングし、パ
    ルス状のミリ波信号として出力するスイッチング手段
    と、 上記パルス状のミリ波信号を下記送受信兼用アンテナへ
    送ると共に、該送受信兼用アンテナで受信した反射波の
    信号を上記第1のミキサへ送る第2のサーキュレータ
    と、 上記第2のサーキュレータから与えられるパルス状のミ
    リ波信号を物標へ放射し、物標からの反射波を受信する
    送受信兼用アンテナと、 を備えたものであることを特徴とするパルス式ミリ波レ
    ーダ装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のパルス式ミリ波レーダ装
    置において、 上記送受信手段は、 上記ミリ波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記
    第2のミキサとに送るサーキュレータと、 上記サーキュレータから送られた連続波のミリ波信号を
    所定のクロック信号に応じてスイッチングし、パルス状
    のミリ波信号として出力するスイッチング手段と、 上記スイッチング手段から与えられるパルス状のミリ波
    信号を物標へ放射する送信用アンテナと、 物標からの反射波を受信し、その信号を上記第1のミキ
    サへ送る受信用アンテナと、 を備えたものであることを特徴とするパルス式ミリ波レ
    ーダ装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載のパルス式ミリ波レーダ装
    置において、 上記送受信手段は、 上記ミリ波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記
    第2のミキサとに分配する方向性結合器と、 上記方向性結合器から送られた連続波のミリ波信号を所
    定のクロック信号に応じてスイッチングし、パルス状の
    ミリ波信号として出力するスイッチング手段と、 上記パルス状のミリ波信号を下記送受信兼用アンテナへ
    送ると共に、該送受信兼用アンテナで受信した反射波の
    信号を上記第1のミキサへ送る第2のサーキュレータ
    と、 上記第2のサーキュレータから与えられるパルス状のミ
    リ波信号を物標へ放射し、物標からの反射波を受信する
    送受信兼用アンテナと、 を備えたものであることを特徴とするパルス式ミリ波レ
    ーダ装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のパルス式ミリ波レーダ装
    置において、 上記送受信手段は、 上記ミリ波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記
    第2のミキサとに分配する方向性結合器と、 上記方向性結合器から送られた連続波のミリ波信号を所
    定のクロック信号に応じてスイッチングし、パルス状の
    ミリ波信号として出力するスイッチング手段と、 上記スイッチング手段から与えられるパルス状のミリ波
    信号を物標へ放射する送信用アンテナと、 物標からの反射波を受信し、その信号を上記第1のミキ
    サへ送る受信用アンテナと、 を備えたものであることを特徴とするパルス式ミリ波レ
    ーダ装置。
  6. 【請求項6】パルス状のミリ波帯電磁波を外部に放射
    し、物標から反射された反射波を受信して物標を検出す
    るパルス式ミリ波レーダ装置において、 固定周波数のミリ波信号を発生するミリ波発振器と、 上記ミリ波発振器の出力に対応したパルス状のミリ波帯
    電磁波を外部に放射し、物標からの反射波を受信する送
    受信手段と、 上記受信した反射波の信号を下記第1のミキサと下記第
    3のミキサとに分配する第1の方向性結合器と、 上記ミリ波発振器の出力を下記第2のミキサと下記第3
    のミキサとに分配する第2の方向性結合器と、 上記ミリ波発振器の発信周波数よりも大幅に低い中間周
    波数の信号を発生する局部発振器と、 上記第1の方向性結合器から与えられる反射波の信号と
    上記局部発振器から与えられる中間周波数の信号とを混
    合する第1のミキサと、 上記第2の方向性結合器から与えられるミリ波信号と上
    記第1のミキサの出力とを混合する第2のミキサと、 上記第1の方向性結合器から与えられる反射波の信号と
    上記第2の方向性結合器から与えられるミリ波信号とを
    混合する第3のミキサと、 を備え、ドップラ信号を含んだ中間周波数帯域の信号を
    上記第2のミキサから出力し、上記反射波から分離した
    ドップラ信号を上記第3のミキサから出力するように構
    成したパルス式ミリ波レーダ装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のパルス式ミリ波レーダ装
    置において、 上記送受信手段は、 上記ミリ波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記
    第2の方向性結合器とに送る第1のサーキュレータと、 上記第1のサーキュレータから送られた連続波のミリ波
    信号を所定のクロック信号に応じてスイッチングし、パ
    ルス状のミリ波信号として出力するスイッチング手段
    と、 上記パルス状のミリ波信号を下記送受信兼用アンテナへ
    送ると共に、該送受信兼用アンテナで受信した反射波の
    信号を上記第1の方向性結合器へ送る第2のサーキュレ
    ータと、 上記第2のサーキュレータから与えられるパルス状のミ
    リ波信号を物標へ放射し、物標からの反射波を受信する
    送受信兼用アンテナと、 を備えたものであることを特徴とするパルス式ミリ波レ
    ーダ装置。
  8. 【請求項8】請求項6に記載のパルス式ミリ波レーダ装
    置において、 上記送受信手段は、 上記ミリ波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記
    第2の方向性結合器とに分配するサーキュレータと、 上記サーキュレータから送られた連続波のミリ波信号を
    所定のクロック信号に応じてスイッチングし、パルス状
    のミリ波信号として出力するスイッチング手段と、 上記スイッチング手段から与えられるパルス状のミリ波
    信号を物標へ放射する送信用アンテナと、 物標からの反射波を受信し、その信号を上記第1の方向
    性結合器へ送る受信用アンテナと、 を備えたものであることを特徴とするパルス式ミリ波レ
    ーダ装置。
  9. 【請求項9】請求項6に記載のパルス式ミリ波レーダ装
    置において、 上記送受信手段は、 上記ミリ波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記
    第2の方向性結合器とに分配する第3の方向性結合器
    と、 上記第3の方向性結合器から送られた連続波のミリ波信
    号を所定のクロック信号に応じてスイッチングし、パル
    ス状のミリ波信号として出力するスイッチング手段と、 上記スイッチング手段から与えられるパルス状のミリ波
    信号を物標へ放射する送信用アンテナと、 物標からの反射波を受信し、その信号を上記第1の方向
    性結合器へ送る受信用アンテナと、 を備えたものであることを特徴とするパルス式ミリ波レ
    ーダ装置。
  10. 【請求項10】請求項6に記載のパルス式ミリ波レーダ
    装置において、 上記送受信手段は、 上記ミリ波発振器の出力を下記スイッチング手段と上記
    第2の方向性結合器とに分配する第3の方向性結合器
    と、 上記第3の方向性結合器から送られた連続波のミリ波信
    号を所定のクロック信号に応じてスイッチングし、パル
    ス状のミリ波信号として出力するスイッチング手段と、 上記パルス状のミリ波信号を下記送受信兼用アンテナへ
    送ると共に、該送受信兼用アンテナで受信した反射波の
    信号を上記第1の方向性結合器へ送るサーキュレータ
    と、 上記サーキュレータから与えられるパルス状のミリ波信
    号を物標へ放射し、物標からの反射波を受信する送受信
    兼用アンテナと、 を備えたものであることを特徴とするパルス式ミリ波レ
    ーダ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008532000A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 自動車用レーダーシステム
JP4814261B2 (ja) * 2005-02-25 2011-11-16 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 自動車用レーダーシステム

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